JP7033808B2 - 接触式検知器 - Google Patents
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Description
本発明は、接触式検知器に関し、より詳細には、計測精度を向上しつつ、素子が収納されている箇所への液体の侵入を防止する接触式検知器に関する。
接触式検知器は被検知体に直接に検知体を接触させ、その検知体の内部に配置された素子で科学的原理を応用して被検知体の温度などを電機信号に変換する装置であり、素子として熱電対を用いた接触式温度計などが例示される。
この接触式温度計として、熱電対の測温部を有したホルダーを支柱に首振り自在に遊嵌したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この接触式温度計は、バネによりホルダーを付勢することで、ホルダーの片当たりを防止している。
ところで、食品を調理する調理器具の温度が適正か否かを判断することは、食品の品質を管理する上で重要な要点の一つである。上記の特許文献1に記載の接触式温度計のように先端のホルダーを首振り自在に構成した温度計を用いて鉄板やグリドルなどの調理器具の表面温度を計測すると、それらの調理器具に対する片当たりを防止することが可能である。
しかし、ホルダーを首振り自在に構成した温度計は防水仕様では無いため、調理器具の表面温度を測定する際に、鉄板やグリドル上の油などの液体がホルダーの内部に侵入して、内部に収納した素子が故障するおそれがある。また、接触式温度計の表面に汚れやカーボンが堆積し精度が悪くなった場合に、洗浄できないため、悪化した精度を回復することができない。
本発明の課題は、計測精度を向上しつつ、素子が収納されている箇所への液体の侵入を防止することができる接触式検知器を提供することである。
上記の課題を解決する本発明の接触式検知器は、先端から末端に向けて一方向に配置される検知体、継手体、及び支持体と、前記検知体の末端部に前記継手体を介して前記支持体の先端部を連結させる連結体とを備えた接触式検知器であって、前記継手体はエラストマで構成され、前記検知体、前記支持体、及び前記連結体は前記継手体よりも剛性が高い部材で構成され、前記検知体は、先端部に有底筒状の収納室が形成され、この収納室は、底が被検知体に直に接触し、内部にその被検知体の状態を電気信号に変換する素子を収納し、末端の導出口からその素子の電気信号を伝達する信号線が導出され、前記継手体及び前記支持体のそれぞれは、連結時に互いに連通する貫通孔を有し、前記連結体は、前記収納室から導出された前記信号線が連通した前記貫通孔を介して前記支持体の末端から導出されると共に前記継手体が前記収納室の末端と前記支持体の先端との両方に常時密着した状態で、前記支持体を傾動自在に前記検知体に連結することを特徴とする。
本発明によれば、継手体をエラストマで構成することで、その継手体の弾性変形により支持体を傾動可能に連結させることができると共に、継手体をパッキンとして機能させることで素子が収納される収納室や貫通孔への液体の侵入を防止することができる。これにより、支持体の傾動により被検知体に対する検知体の片当たりを回避して計測精度を向上しつつ、支持体の傾動による収納室の防水性能の低下を回避するには有利になり、素子の故障を防止することができる。また、防水性能の向上により、検知体や支持体を洗浄することも可能になり、汚れやカーボンの堆積により計測精度の悪化した場合でも、洗浄することで計測精度を回復することができる。
以下、接触式検知器の実施形態について説明する。なお、本明細書においては、図中の下方を先端、上方を末端とする。また、X方向を水平方向のうちの収納室の底面における熱電対の配設方向とし、Y方向を水平方向のうちのX方向に直交する方向とし、Z方向を鉛直方向(一方向、又は反対側の方向)とする。
図1に例示するように、第一実施形態の接触式検知器1は、素子10により科学的原理を応用して被検知体の状態を電機信号に変換して計測する装置である。接触式検知器1は、先端から末端に向けてX方向に配置される検知体20、継手体30、及び支持体40と、検知体20の末端部に継手体30を介して支持体40の先端部を連結させる連結体50とを備える。接触式検知器1は、継手体30がエラストマで構成され、検知体20、支持体40、及び連結体50のそれぞれが継手体30よりも剛性が高い部材で構成される。継手体30よりも剛性が高い部材としては、金属が例示される。
図2~図4に例示するように、素子10は、薄い帯状に形成された熱電対で構成され、検知体20の内部の底に配設される。素子10は、異種金属を接合して形成された測温部11と測温部11から導出される信号線12とを有し、測温部11が検知体20の底の中央部に配置され、信号線12が支持体40の末端から導出される。素子10は、科学的原理を応用して被検知体の状態を電気信号に変換するものであればよく、例えば、測温抵抗体も例示される。また、素子10として熱電対を用いる場合に、熱電対の形状は特に限定されるものでは無く、丸線状のものでもよく、信号線12を被覆材で被覆してもよい。
検知体20は、ステンレス鋼などの金属で構成される。検知体20は、底が円形状の有底筒状を成す収納室21が形成され、収納室21の先端に配置される底が被検知体2に直に接触し、その導出口から信号線12が導出される。検知体20は、筒体22、接触板23、補強部材24、及び継手用支持体25を有して構成される。
収納室21は、素子10を収納可能な空間であり、筒体22、接触板23、及び継手用支持体25に囲われた円柱状の空間である。収納室21は、筒体22の先端に接触板23が接合されて筒体22の先端開口が塞がれると共に、筒体22の先端及び末端の中途位置に継手用支持体25が接合されて導出口が窄められることで形成される。
筒体22は、両端が開口した円筒状を成し、先端側筒部22a、接触板用段差22b、末端側筒部22c、設置部22d、製造用段差22e、及び位置合わせ用段差22fを有して構成される。
先端側筒部22aは、筒体22の先端側に配置されて、収納室21の一部を構成する部位である。先端側筒部22aの肉厚(外径と内径との差)は、検知体20が被検知体2に押圧された場合に筒体22が座屈しない厚さの範囲で、被検知体2からの伝熱量が小さくなる厚さが好ましい。
接触板用段差22bは、先端側筒部22aの先端開口縁の全周をZ方向末端側に窪ませて形成される。接触板用段差22bのZ方向の高さは接触板23の高さに、X方向の幅は接触板23を嵌めてスポット溶接が可能な幅にそれぞれ設定される。
末端側筒部22cは、筒体22の末端側に配置されて、内筒面がZ方向に見て環状の空隙25eが介在した状態で継手体30の外柱面を覆うと共に、外筒面にねじ山が形成されて、その外筒面が連結体50の内筒面に螺合される。
設置部22dは、先端側筒部22a及び末端側筒部22cの境界に配置されて、筒体22の内筒面から筒径方向内側に向かって突出し、Z方向に見て環状を成す。なお、設置部22dは、複数の突起がZ方向に見て周方向に間隔を空けて配置されたものでもよい。
製造用段差22eは、設置部22dの下端部を設置部22dの径方向内側から外側に向かって窪ませて、Z方向に見てその内径が設置部22dの内径よりも拡径するように構成される。
位置合わせ用段差22fは、筒体22のZ方向中途位置の外筒面に形成される。位置合わせ用段差22fは、後述する連結体50の先端に形成される段差と嵌合する形状を成す。
接触板23は、円盤状を成し、被検知体2に接触しない面に素子10が設置される。接触板23は、筒体22の接触板用段差22bに嵌め込まれて、周縁部をスポット溶接で筒体22に直に接合されると共に補強部材24によりその接合が補強される。
接触板23は、被検知体2に接触しない面の中央部に測温部11が配置され、接触しない面のX方向外側(径方向外側)に向かって測温部11から導出される信号線12が配置される。接触しない面に接触させる測温部11及び信号線12の合計の長さは、素子10のZ方向の厚さの20倍以上が好ましい。その長さが素子10の厚さの20倍以上にすることで、被検知体2の温度を計測する際に被検知体2から接触板23を介して素子10に熱が十分に伝わって均熱されることで、計測精度の向上に有利になる。
接触板23は、被検知体2に向かって、つまり、Z方向先端に向かって中央部を膨らませることが好ましく、中央部にZ方向先端に向かって突出する突出板26を接合することがより好ましい。接触板23の中央部を膨らませたり、中央部に突出板26を接合したりすることで、測温部11が配置された接触板23の中央部が接触板23の他の部位よりも突出させることができる。これにより、接触板23の中央部を確実に被検知体2と接触させるには有利になる。
補強部材24は、一体化された円環状部24a及び複数の接合片24bを有する。円環状部24aは、Z方向に見て外周が先端側筒部22aの内周よりも小さい円環状を成し、スポット溶接で接触板23に接合される。複数の接合片24bは、それぞれが円環状部24aからZ方向末端に向けて延在し、円環状部24aの環周方向に間隔を空けて配置される。複数の接合片24bは、それぞれの末端部が筒体22の先端側筒部22aの内筒面にスポット溶接で接合される。円環状部24aの外周には、接着剤24cが充填されて、筒体22及び接触板23の接合部分が密閉される。
継手用支持体25は、中央部がZ方向先端側に向かって窪んでなる皿状を成し、底部25a、導出口25b、支持部25c、及び位置合わせ部25dを有して構成される。
底部25aは、後述する継手体30の先端面と略同形状を成し、中央部に導出口25bが形成される。導出口25bは、収納室21の末端に配置されて、収納室21から信号線12を導出する口である。つまり、底部25aは、収納室21の導出口25bの縁を構成し、導出口25bを径方向内側に窄めて縁を拡大し、その内側に拡大した縁が継手体30の先端面と密着する部位である。
支持部25cは、底部25aの外周からZ方向末端側に向かって立設され、継手体30の先端側の外柱面と密着して、継手体30の位置をZ方向に見て検知体20の中央に固定する部位である。支持部25cのZ方向の高さは、継手体30の弾性変形に支障をきたさない高さが好ましい。継手体30の弾性変形に支障をきたさない高さは、継手体30の外柱面の三分の二以上が環状の空隙25eに覆われ、それ以外が支持部25cに覆われる高さである。つまり、支持部25cの高さは、多くとも継手体30の先端からその外柱面の高さの三割未満の高さまでと密着する高さである。支持部25cが継手体30の外柱面の全域と密着すると継手体30の弾性変形に支障をきたすおそれがある。そこで、支持部25cの高さを前述したように継手体30の弾性変形に支障をきたさない高さに設定することで、継手体30の弾性変形を阻害せずに、継手体30の下端を支持するには有利になる。
位置合わせ部25dは、底部25aや支持部25cと筒体22の末端側筒部22cとの間を埋める部位であり、末端側筒部22cの内筒面に接触する部位である。位置合わせ部25dの全周が筒体22の末端側筒部22cの内筒面に接触することで、継手用支持体25をZ方向に見て筒体22の中央部に配置して、継手体30の外柱面の三分の二以上を覆う環状の空隙25eを形成することができる。なお、位置合わせ部25dは、後述する継手体30の中心を検知体20や支持体40の中心に合わせることが可能であればよく、複数の突起がZ方向に見て周方向に間隔を空けて配置されたものでもよく、支持部25cのZ方向の高さよりも低くしてもよい。
継手体30は、中空柱状を成すエラストマで構成されて、継手体30の先端が収納室21の末端に、継手体30の末端が支持体40の先端にそれぞれ密着する。継手体30は、Z方向に貫通する継手用貫通孔31を有して構成される。継手体30を構成するエラストマとしては、熱硬化性樹脂系エラストマが好ましく、フッ素ゴムがより好ましい。継手体30が、エラストマのうちの耐熱性、耐油性、耐薬品性が高いフッ素ゴムで構成されると、油に塗れる環境下においても性状の変化が少なく、調理器具の表面温度を計測するには有利になる。
継手体30の硬さは、連結時に継手体30が検知体20及び支持体40に対して常時密着可能で、且つ支持体40が傾動自在になる硬さが望ましい。なお、継手体30の硬さは、Z方向の高さや連結時の支持体40との密着面積、接触式検知器の使用温度帯に応じて設定するとよい。
継手体30は、連結体50により検知体20及び支持体40が連結された状態で、Z方向に縮み、上下方向に向かって付勢力が生じた状態に維持される。このように、継手体30が常時Z方向に縮んだ状態に維持されることで、生じる付勢力により継手体30の先端を収納室21の末端に、継手体30の末端を支持体40の先端にそれぞれ常時密着させるには有利になる。
また、継手体30は、外柱面の三分の二以上が環状の空隙25eにより覆われる。このように、環状の空隙25eに覆われることで、Z方向に縮んだときに、外柱面が外側に向かって膨張可能になり、継手体30の弾性変形が阻害されることを回避することができる。
支持体40は、ステンレス鋼のパイプなどの筒状の金属で構成されて、支持用貫通孔41、押圧部42、及び軸部43を有して構成される。支持用貫通孔41は、支持体40の先端から末端までZ方向に貫通する孔である。
押圧部42は、支持体40の先端部に配置されて、継手体30の末端に密着する。押圧部42は、Z方向に見て、軸部43よりも大きく形成され、連結体50に対する抜け止めとして機能する。押圧部42の形状は、Z方向に見て、外周の少なくとも一部とそれ以外の部位との中心からの距離を異ならせる形状であればよい。押圧部42の形状としては、多角形状、角丸多角形状、楕円形状、オーバル形状が例示される。なお、押圧部42の形状は継手体30の末端面の形状と異なっていてもよい。
連結体50は、末端に底が配置される有底筒状のステンレス鋼などの金属で構成されて、スクリューキャップのように検知体20の末端部に接合される。連結体50は、挿通孔51、回り止め部52、筒部53、及び位置合わせ用段差54を有して構成される。
挿通孔51は、連結体50の末端の底の中央部に形成された孔であり、支持体40を構成する部位のうちの軸部43のみを挿通可能な孔である。挿通孔51は、検知体20に対して傾動していない状態の支持体40の軸部43との間に隙間を有し、その隙間の軸径方向の長さが支持体40の最大傾動角度を規定する。
図5に例示するように、回り止め部52は、挿通孔51よりも先端側に配置される部位である。回り止め部52は、その内部に支持体40の押圧部42が配置されて、支持体40が軸回りに回転したときに、内周の一部が押圧部42の外周の一部と接触して回り止めとして機能する。支持体40の軸回りの回転が小さい場合は、押圧部42及び回り止め部52の間の隙間が狭く支持体40の傾動に支障をきたすおそれがあり、大きい場合は、信号線12が捩れて断線するおそれがある。そこで、回り止め部52の形状は、支持体40が軸回りに45度以上回転しない形状が好ましく、支持体40が軸回りに7度以上、且つ20度以下の範囲で回転可能な形状がより好ましい。なお、本明細書において7度以上には7度を含み、20度以下には20度を含むものとする。
筒部53は、内筒面にねじ山が形成されて、その内筒面が連結体50の外筒面に螺合される。位置合わせ用段差54は、検知体20の位置合わせ用段差22fと嵌合する形状を成す。
接触式検知器1の製造方法は、検知体20に収納室21を形成してから、連結体50により継手体30介して検知体20及び支持体40を連結する方法である。この製造方法の手順を説明する。
まず、接触板23の接触しない面の中央部に素子10の測温部11を固定すると共に、スポット溶接で補強部材24の円環状部24aを接合する。次いで、接触板23を筒体22の先端の接触板用段差22bに嵌め込み、外側からスポット溶接で直に筒体22に接合すると共に、内側からスポット溶接で接合片24bの末端部を筒体22の先端側筒部22aの内筒面に接合する。このとき、スポット溶接の電極は筒体22の導出口から内部に挿入される。次いで、先端側筒部22aの内筒面と円環状部24aとの間の隙間に接着剤24cを充填し、先端側筒部22aと接触板23との隅部の全域を接着剤で塞ぐ。このとき、接着剤の注入器もスポット溶接の電極と同様に筒体22の導出口から内部に挿入される。このように検知体20の先端部に有底筒状の収納室21が形成される。なお、接着剤の代わりにろう付けを用いてもよい。
次いで、素子10の信号線12を収納室21から導出口25b、継手用貫通孔31、及び支持用貫通孔41を介して導出した後に、設置部22dに継手用支持体25を、継手用支持体25に継手体30を、及び継手体30の末端に支持体40をそれぞれ設置する。設置部22dに継手用支持体25を設置する場合に、設置部22dと継手用支持体25との間に接着剤を流し込み密閉することが好ましい。また、接着剤で密閉しない代わりに、設置部22dの末端と継手用支持体25の先端との間に継手体30と同様のエラストマで構成されるワッシャーを挟持させてもよい。
次いで、連結体50の挿通孔51に支持体40の軸部43及びその軸部43の内部の信号線12を挿通した状態で、連結体50を検知体20に結合する。連結体50を周方向に回転させることで、筒体22の末端側筒部22cの外筒面に形成されるねじ山と、連結体50の筒部53の内筒面に形成されるねじ山とを螺合させる。
このとき、筒体22の位置合わせ用段差22fと連結体50の先端の位置合わせ用段差54とが嵌合することで、検知体20と連結体50との芯ずれを回避して、隙間なく結合させるには有利になる。また、検知体20と連結体50とを隙間なく結合させると、連結体50により支持体40の押圧部42が継手体30を押圧して継手体30を末端から先端に向かう方向(一方向の反対側の方向)に縮んだ状態になる。つまり、継手用支持体25には末端から先端に向かう方向に、及び、押圧部42には先端から末端に向かう方向にそれぞれ継手体30からの付勢力が常時作用することになる。この付勢力により継手体30を収納室21の開口縁と支持体40の先端に常時密着させることができる。
次に、実施形態の接触式検知器1の動作について説明する。
図2に例示するように、測定者が測定を終えて検知体20を被検知体2から離間したときに、縮められた継手体30が復元しようとする付勢力が検知体20及び支持体40に作用する。このとき、継手体30に付勢された支持体40の押圧部42の末端側の面が回り止め部52の内部の先端側の面に当接することで、検知体20、継手体30、及び支持体40が直線状に整列した状態になり、検知体20の筒軸方向、継手体30の柱軸方向、及び支持体40の軸方向が同一方向になる。
図3に例示するように、接触式検知器1は、被検知体2の温度を測定する際に、測定者が支持体40を持って検知体20を被検知体2に押圧する。このとき、継手体30が支持体40の押圧部42に押圧されて、その押圧力が継手体30を更にZ方向に縮めると共に継手体30を介して検知体20に伝達される。その伝達された押圧力により検知体20の接触板23が被検知体2に十分に面接触することになる。
図4に例示するように、温度の測定中に測定者の姿勢変化が生じた際に、つまり測定者が検知体20を被検知体2に押圧しながら支持体40を押圧方向以外に動かした際に、支持体40の押圧部42が傾き、その押圧部42の傾きに伴って継手体30が弾性変形する。
具体的に、傾いた押圧部42の先端側の部位が継手体30を先端側に向かって押圧して、継手体30の一部がZ方向に向かって縮むと共に外柱面が径方向外側に向かって膨らむ。支持体40は、連結体50の挿通孔51と当接するまで傾き、支持体40が最大まで傾いたときの径方向外側に向かって膨らんだ継手体30の外柱面が末端側筒部22cの内筒面に接触しないことが好ましく、位置合わせ部25dにも接触しないことが好ましい。このように、継手体30の外柱面の三分の二以上を環状の空隙25eが覆うことで、支持体40が最大まで傾いたとしても継手体30の外柱面がいずれの部位にも接触しなくなり、継手体30の弾性変形を阻害せずに、継手体30が摩耗することを回避するには有利になる。
図2~図4のいずれの状態においても、継手体30はZ方向に縮んだ状態であり、Z方向に伸びようとする付勢力が生じて、パッキンとして機能する。継手体30のこのパッキンとしての機能により信号線12を外部に導出させた状態で、収納室21への液体の侵入を防ぐことが可能となる。
以上のように、接触式検知器1は、継手体30をエラストマで構成することで、その継手体30の弾性変形により支持体40を傾動可能に連結させることができると共に、継手体30をパッキンとして機能させることで収納室21への液体の侵入を防止することができる。これにより、支持体40の傾動により被検知体2に対する検知体20の片当たりを回避して計測精度を向上しつつ、支持体40の傾動による収納室21の防水性能の低下を回避するには有利になり、素子10の故障を防止することができる。
また、防水性能の向上により、検知体20や支持体40を洗浄することも可能になる。それ故、汚れやカーボンの堆積により計測精度が悪化しても、洗浄により計測精度を回復することができる。
接触式検知器1は、継手体30を常時縮んだ状態に維持することが望ましい。継手体30を常時縮んだ状態にすることで、検知体20及び支持体40が互いに離間する方向に付勢力を作用させて、継手体30を収納室21の開口縁と支持体40の先端に常時密着させることができる。これより、継手体30を常時パッキンとして機能させて、収納室21や支持体40の内部に液体が侵入することを回避することができる。
接触式検知器1は、検知体20の末端側筒部22cの内筒面と継手体30の外柱面との間に環状の空隙25eを設けることが望ましい。この空隙25eを設けることで、弾性変形時の継手体30の外柱面の外側への膨らみを阻害することなく、支持体40を傾動させることができる。なお、空隙25eに液体が侵入しても、継手体30の先端が検知体20に、継手体30の末端が支持体40に常時密着することで液体が侵入することを回避することができる。
また、接触式検知器1は、継手用支持体25により収納室21の導出口25bを窄めると共に、継手体30の下端を保持する。それ故、検知体20の末端側筒部22cの内筒面と継手体30の外柱面との間に空隙25eを設けても、Z方向に見て継手体30の位置を固定することができる。これにより、導出口25b、継手用貫通孔31、及び支持用貫通孔41を互いに連通するには有利になり、収納室21及び信号線12の導出経路を密閉して、防水性能を向上することができる。
接触式検知器1は、接触板23を接触板用段差22bに嵌め込むことで、高温環境下において接触板23の外周が熱膨張により径方向外側に向かって広がろうとしてもその広がりが阻止される。つまり、高温環境下で使用しても、接触板23の溶接部位に径方向の力が作用しなくなり、接触板23が筒体22に接合された状態を維持するには有利になり、耐久性を向上できる。
接触式検知器1は、継手用支持体25を設置する設置部22dの下方に製造用段差22eを設けることで、継手用支持体25を筒体22のZ方向中途位置に支持しつつ、筒体22の外側から筒体22の内部で補強部材24を用いて筒体22に接触板23を接合する作業を行うことが可能になる。つまり、設置部22dの下方に製造用段差22eに設けることで、スポット溶接の電極や接着剤の注入装置を筒体22の外側から内部に挿入可能になる。それ故、設置部22dの突出長を長くして継手用支持体25を安定して支持しつつ、収納室21を形成する作業を円滑に行うには有利になる。
接触式検知器1は、検知体20の末端側筒部22cの外筒面と連結体50の先端側の外筒面とにねじ山を形成して、それぞれを螺合して、連結体50をスクリューキャップとして機能させる。これにより、締結具などを用いる接合と比して部品点数を減少すると共に接触式検知器1を軽薄短小化することができる。
図6に例示するように、第二実施形態の接触式検知器1は、第一実施形態に対して連結体50が異なり、蓋状を成している。なお、第一実施形態と同様の機能の部材に対する符号は同一の符号を使用する。
この実施形態の連結体50は、締結具60により検知体20に締結される。具体的に、蓋状の連結体50は、検知体20の筒体22の末端側筒部22cの末端の開口を塞ぐように、締結具60により締結される。また、連結体50の筒部53は、第一実施形態の筒体22の末端側筒部22cのように、内筒面が空隙25eを空けた状態で継手体30の外柱面を覆う。
このように、検知体20の末端に連結体50の先端を締結具60により接合しても、第一実施形態と同様に、弾性変形時の継手体30の外柱面の外側への膨らみを阻害することなく、支持体40を傾動させることができる。
第一実施形態の検知体20と第二実施形態の検知体20とを比較すると、締結具60の有無の差から、第二実施形態の検知体20に比して、第一実施形態の検知体20は小さくすることができる。また、第二実施形態の検知体20の末端側の開口に比して、第一実施形態の検知体20の末端側の開口を大きくすることができる。
1 接触式検知器
2 被検知体
10 素子
12 信号線
20 検知体
30 継手体
31 継手用貫通孔
40 支持体
41 支持用貫通孔
2 被検知体
10 素子
12 信号線
20 検知体
30 継手体
31 継手用貫通孔
40 支持体
41 支持用貫通孔
Claims (10)
- 先端から末端に向けて一方向に配置される検知体、継手体、及び支持体と、前記検知体の末端部に前記継手体を介して前記支持体の先端部を連結させる連結体とを備えた接触式検知器であって、
前記継手体はエラストマで構成され、前記検知体、前記支持体、及び前記連結体は前記継手体よりも剛性が高い部材で構成され、
前記検知体は、先端部に有底筒状の収納室が形成され、この収納室は、底が被検知体に直に接触し、内部にその被検知体の状態を電気信号に変換する素子を収納し、末端の導出口からその素子の電気信号を伝達する信号線が導出され、
前記継手体及び前記支持体のそれぞれは、連結時に互いに連通する貫通孔を有し、
前記連結体は、前記収納室から導出された前記信号線が連通した前記貫通孔を介して前記支持体の末端から導出されると共に前記継手体が前記収納室の末端と前記支持体の先端との両方に常時密着した状態で、前記支持体を傾動自在に前記検知体に連結することを特徴とする接触式検知器。 - 前記継手体は、その継手体の外柱面の三分の二以上が環状の空隙に覆われる請求項1に記載の接触式検知器。
- 前記支持体は、前記継手体の末端に面接触する押圧部とこの押圧部よりも細い軸部とが前記一方向に配置されてなり、
前記連結体は、前記一方向から見て中央部に前記支持体を構成する部位のうちの前記軸部のみを挿通可能な挿通孔を有して、前記継手体を介して前記支持体を前記検知体に連結した場合に前記押圧部に前記継手体の末端を押圧させてその継手体を常時縮めさせる構成である請求項2に記載の接触式検知器。 - 前記検知体は、先端及び末端の中途位置に前記収納室の前記導出口が配置され、
前記連結体は、有底筒状を成し、末端に配置された底に前記挿通孔が形成され、前記検知体の前記導出口よりも末端側の外筒面と前記連結体の先端側の内筒面とが接合されて、前記検知体の末端部の内筒面と前記継手体の外柱面との間に前記空隙を設けた状態で前記継手体を介して前記支持体を前記検知体に連結する請求項3に記載の接触式検知器。 - 前記検知体は、先端及び末端の中途位置に前記収納室の前記導出口が配置され、
前記連結体は、蓋状を成し、中央部に前記挿通孔が形成され、前記検知体の末端と前記連結体の先端が接合されて、前記検知体の末端部の内筒面と前記継手体の外柱面との間に前記空隙を設けた状態で前記継手体を介して前記支持体を前記検知体に連結する請求項3に記載の接触式検知器。 - 前記連結体は、前記挿通孔よりも先端側に回り止め部が形成されて、
前記支持体が前記軸部の軸回りに回転した場合に、前記回り止め部の内周が前記支持体の前記押圧部の外周と接触してその回転を止める構成である請求項3~5のいずれか1項に記載の接触式検知器。 - 前記検知体は、両端が開口した筒状の筒体と、この筒体の先端側の開口縁に接合されて少なくとも前記底の一部となる接触板と、前記収納室の内部で前記筒体及び前記接触板のそれぞれに接合されて前記筒体及び前記接触板を接合する補強部材とを有し、その補強部材は前記一方向から見て環状を成して前記接触板に接合される環状部とこの環状部の環周方向に間隔を空けて配置されてこの環状部から前記一方向に延在してその筒体の内筒面に接合される複数の接合片から成る請求項1~6のいずれか1項に記載の接触式検知器。
- 前記環状部の外周と前記筒体の内筒面との間に隙間を設けて、その隙間に接着剤が充填されて成る請求項7に記載の接触式検知器。
- 前記接触板は、前記一方向から見て中央部がそれ以外の部位に比して前記一方向の反対側の方向に突出して成る請求項7又は8に記載の接触式検知器。
- 前記継手体が、フッ素ゴムで構成される請求項1~9のいずれか1項に記載の接触式検知器。
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
PCT/JP2018/019130 WO2019220593A1 (ja) | 2018-05-17 | 2018-05-17 | 接触式検知器 |
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WO (1) | WO2019220593A1 (ja) |
Citations (5)
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-
2018
- 2018-05-17 JP JP2020518901A patent/JP7033808B2/ja active Active
- 2018-05-17 WO PCT/JP2018/019130 patent/WO2019220593A1/ja active Application Filing
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