JP7029591B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、水素を含む燃料ガスと酸化剤ガスとを化学反応させることで発電を行う燃料電池システムに関するものである。
燃料電池は、水素ガスを主成分とする燃料ガス中の水素と空気中の酸化剤としての酸素との電気化学反応により発電を行う。この電気化学反応は発熱反応であるため、発電の際に電気とともに熱が発生する。そのため、燃料電池の発電中の運転温度がその反応に適した温度(例えば、固体高分子型燃料電池であれば70~80℃程度)に維持され発電を適切に行えるよう、燃料電池の内部温度を一定に保つ機構が一般的に採用されている。
燃料電池の内部温度を一定に保つ方法としては、燃料電池に配置された冷却水循環経路を流れる冷却水の流量を制御する方法がある(例えば、特許文献1参照)。また、燃料電池を通過した高温状態の冷却水の熱を熱交換によって排熱回収経路の熱媒体が回収する事により、熱を利用することが出来る。
図3に示すように、特許文献1には、燃料電池スタック102、冷却水タンク103、冷却水循環ポンプ104、熱交換器108が記載されている。図3において冷却水タンク103の冷却水は、冷却水循環ポンプ104により、燃料電池スタック102を通って熱を回収し、熱交換器108を通って再び冷却水タンク103へ循環されている。ここで、熱媒体である排熱回収水は排熱回収ポンプ105により熱交換器108へ搬送され、冷却水と熱交換し湯水となり、図示しない貯湯槽へ回収される。
特開2005-100873号公報
しかしながら、前記従来の構成では、システムの施工時やメンテナンス後の復旧時などに、冷却水タンク103、燃料電池スタック102、冷却水循環ポンプ104及びこれらを繋ぐ冷却水循環経路への冷却水の充填(以下、「水張り」という。)をする際に空気噛みが生じ、十分な冷却性能を得られないという課題があった。
すなわち、冷却水循環ポンプ104は燃料電池スタック102の発電時の運転温度を、適した温度に維持するよう冷却水を循環させている。しかし、水張りの際に、空気溜りが燃料電池スタック102の冷却部に発生したり、滞留した場合には、燃料電池スタック102を冷却水で十分に冷却できない。また、空気溜りが冷却水循環ポンプ104内に発生したり、滞留した場合には、冷却水循環ポンプ104で空気噛みが発生する。冷却水ポンプ104で空気噛みが発生すると、冷却水の循環流量が不足し、燃料電池スタック102の十分な冷却ができない。また、空気溜まりが熱交換器107内に発生したり、滞留した場合には、熱交換器107での排熱回収が十分にできない。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、水張りの際に燃料電池システム内に配置された冷却水循環経路内の空気溜りの発生を防止し、燃料電池スタックの冷却の性能及び、冷却水循環経路の冷却水と排熱回収経路の熱媒体との熱交換性能が優れた燃料電池システムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の一態様における燃料電池システムは、水素を含む燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行なう燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックが発電において発生する熱を回収する冷却媒体を流す冷却媒体循環経路と、前記冷却媒体循環経路を流れる冷却媒体を循環させるポンプと、前記冷却媒体循環経路を流れる冷却媒体の熱を回収する熱交換器と、前記冷却媒体循環経路を流れる冷却媒体を貯留する大気開放されたタンクと、を備え、前記冷却媒体循環経路は、前記タンクに貯留される冷却媒体の規定の水位より低く設定された第1経路および第2経路で構成され、前記第2経路と前記タンクの接続部は前記タンクと前記第1経路の接続部よりも高く設定されており、前記第2経路に大気開放された空気抜き経路が設けられているものである。
これによって、水張りにおいて冷却媒体循環経路に冷却媒体を充填する際、第2経路とタンクの接続部は、タンクと第1経路の接続部の高さよりも高く設定されているため、タンクの水位を利用して冷却媒体循環経路に冷却媒体を充填できる。また、第2経路に空気抜き経路が設けられているので、タンクへの冷却媒体の供給中に第2経路から冷却媒体が侵入し、冷却媒体循環経路内に空気溜りが閉じ込められた場合であっても、空気抜き経路から空気溜りを大気に放出し、確実に空気抜きを行なうことができる。
本発明の燃料電池システムは、燃料電池システムに利用される冷却経路内の空気溜りの発生を防止して、冷却経路の熱交換性能が優れ、安定した発電を継続する燃料電池システムを実現できる。
本発明の燃料電池システムの冷却水経路を示す概略構成図 本発明の燃料電池システムの変形例を示す概略構成図 従来の燃料電池システムを示す構成図
第1の発明にかかる燃料電池システムは、水素を含む燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行なう燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックが発電において発生する熱を回収する冷却媒体を流す冷却媒体循環経路と、前記冷却媒体循環経路を流れる冷却媒体を循環させるポンプと、前記冷却媒体循環経路を流れる冷却媒体の熱を回収する熱交換器と、前記冷却媒体循環経路を流れる冷却媒体を貯留する大気開放されたタンクと、を備え、前記冷却媒体循環経路は、前記タンクに貯留される冷却媒体の規定の水位より低く設定された第1経路および第2経路で構成され、前記第2経路と前記タンクの接続部は前記タンクと前記第1経路の接続部よりも高く設定されており、前記第2経路に大気開放された空気抜き経路が設けられているものである。
第1の発明にかかる燃料電池システムによれば、水張りにおいて冷却媒体循環経路に冷却媒体を充填する際、第2経路とタンクの接続部は、タンクと第1経路の接続部の高さよりも高く設定されているため、タンクの規定の水位を利用して冷却媒体循環経路に冷却媒体を充填できる。また、第2経路に空気抜き経路が設けられているので、タンクへ冷却媒体を供給中に第2経路から冷却媒体が侵入し、冷却媒体循環経路内に空気溜りが閉じ込められた場合であっても、空気抜き経路から空気溜りを大気に放出し、確実に空気抜きを行なうことができる。そして、燃料電池システムに利用される冷却経路内の空気溜りの発生を防止することで、冷却経路の熱交換性能が優れ、安定した発電を継続する燃料電池システムを実現できる。
第2の発明にかかる燃料電池システムは、特に、第1の発明において、前記空気抜き経路の最頂端は前記タンクの規定の高さより高い位置まで延びており、前記空気抜き経路には開閉弁が設けられ、前記開閉弁は、水張りの少なくとも一部期間に開放されるようにしたものである。
第2の発明にかかる燃料電池システムによれば、空気抜き経路の最頂端をタンクの規定の水位より高い位置に設けているので、水張りの際に空気抜き経路内の水位は最頂端まで達しない。そのため、水張りの際に空気抜き経路から冷却媒体が漏れることを防止できる。
第3の発明にかかる燃料電池システムは、特に、第2の発明において、前記水張りにおいて、前記タンクに供給された冷却媒体の貯留量が所定条件を満たしてから前記開閉弁を閉じるようにしたものである。
第3の発明にかかる燃料電池システムによれば、タンクに供給された冷却媒体の貯留量が所定条件を満たしたことで冷却媒体循環経路内に冷却媒体が充填されたと判定し、開閉弁を閉じる。これにより、冷却媒体循環経路が冷却媒体で充填されたことを確認した後に開閉弁を閉じることで、冷却媒体循環経路から空気溜まりを確実に排除することができる。なお、所定条件については、例えば、予め冷却媒体循環経路が冷却媒体で充填された状態と、タンクに供給された冷却媒体の貯留量の関係とを対応付けておくことで設定することができる。
第4の発明にかかる燃料電池システムは、特に、第2および第3の発明において、前記タンクは、前記タンクと前記第2経路との接続部よりも上方に設けられ、前記タンク内に貯留された冷却媒体をオーバーフローさせるオーバーフロー経路を備え、前記水張りにおいて、前記オーバーフロー経路から冷却媒体が排出されてから前記開閉弁を閉じるようにしたものである。
第4の発明にかかる燃料電池システムによれば、オーバーフロー経路から冷却媒体が排出されたことで冷却媒体循環経路内に冷却媒体が充填されたと判定し、開閉弁を閉じる。これにより、開閉弁を閉じるタイミングを容易に判断できる。なお、開閉弁を閉じるタイミングは、オーバーフロー経路から冷却媒体の排出が開始された時点としても良いが、これに限定されない。例えば、オーバーフロー経路から冷却媒体の排出が開始されてから所定時間だけ経過した後に開閉弁を閉じるようにしても良い。
第5の発明にかかる燃料電池システムは、特に、第2および第3の発明において、前記タンクは、前記タンク内の水位を検知する水位検知器を備え、前記水張りにおいて、前記水位検知器が所定水位を検知してから前記開閉弁を閉じるようにしたものである。
第5の発明にかかる燃料電池システムによれば、水位検知器が所定水位を検知したことで冷却媒体循環経路内に冷却媒体が充填されたと判定し、開閉弁を閉じる。これにより、開閉弁を閉じるタイミングを容易に判断できる。なお、開閉弁を閉じるタイミングは、水位検知器が所定水位を検知した時点としても良いが、これに限定されない。例えば、水位検知器が所定水位を検知してから所定時間だけ経過した後に開閉弁を閉じるようにしても良い。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における燃料電池システムの構成例を示した構成図である。図1に示すように燃料電池システム100は、水素を含む燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行なう燃料電池スタック1を備える。例えば、燃料ガスは、都市ガスなどの炭化水素を含むガスを燃料処理器で改質反応させてできる改質ガスや、インフラから供給される水素ガスなどがある。なお、図1では重力の作用方向を上下方向としている。
燃料電池スタック1では、アノード2に供給された燃料ガスと、カソード3に供給された酸化剤ガス(例えば、空気)とが電気化学的に反応(発熱反応)して、電気および熱が発生する。
燃料電池スタック1によって生成された電気は、例えば、様々な電気機器において利用できる。また、燃料電池スタック1によって生成された熱は、様々な用途に利用でき、例えば、家庭の暖房や給湯などに利用できる。
なお、燃料電池スタック1の内部構造の詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック1の発電では電気化学反応(発熱反応)が進行するので、燃料電池スタック1の発電中の運転温度を、その反応に適した温度(例えば、固体高分子型燃料電池であれば70~80℃)に維持するため、燃料電池スタック1を冷却する機構が一般的に採用されている。
次に、燃料電池スタック1を冷却する燃料電池冷却経路について説明する。
燃料電池冷却経路は図1に示すように、燃料電池スタック1が発電において発生する熱を回収する冷却媒体を流す冷却媒体循環経路5と、冷却媒体循環経路5を流れる冷却媒体を貯留する大気開放されたタンク8と、冷却媒体循環経路5を流れる冷却媒体を循環させるポンプ6と、冷却媒体が燃料電池スタック1から回収した熱を熱媒体が回収して貯湯タンク(図示せず)に蓄熱する排熱回収経路17と、排熱回収経路17を流れる熱媒体と冷却媒体循環経路5を流れる冷却媒体との熱交換を行う熱交換器7と、を備えたものである。冷却媒体としては、例えば、純水、水道水、不凍液などがある。
冷却媒体循環経路5は、タンク8に貯留される冷却媒体の規定の水位より低く設定された第1経路5aおよび第2経路5bで構成され、第2経路5bには空気抜き経路9が設けられている。また、第2経路5bとタンク8の接続部は、第1経路5aとタンク8の接続部よりも高く設定されている。
なお、タンク8の規定の水位は、冷却媒体循環経路5を冷却媒体で充填するために必要なタンク8内の冷却媒体の貯留量に基づいて設定される。
空気抜き経路9には、開閉制御することで冷却媒体循環経路5内の空気および冷却媒体を任意に排出することができる開閉弁11が設けられている。開閉弁11としては、例えば、電磁弁、手動弁、空気抜き栓 などを用いることができる。
また、本実施の形態1では、開閉弁11は電磁弁とし、開閉弁11の開閉動作は制御部13により制御される。なお、制御部13は例えばポンプ6などの他の機器の動作を制御してもよい。
また、空気抜き経路9は開閉弁11を開状態とすることで大気に開放される構成となっている。
以上のように構成された燃料電池システムの水張りについて説明する。ここで、水張りとは、燃料電池スタックの冷却を行うための冷却媒体循環経路に冷却媒体(例えば、純水)を充填するものであり、例えば、燃料電池システムの施工時、あるいはメンテナンス後の復旧時に行う。
まず、冷却媒体をタンク8に供給する。ここで、冷却媒体の供給は、タンク8に設けた供給口から行う。なお、冷却媒体のタンク8への供給方法としては、ポンプなどの送液機器を用いてもよく、自然落下させてもよい。
開閉弁11は、水張りの少なくとも一部期間に開放状態とする。なお、開閉弁11を開放状態とするタイミングは、冷却媒体の供給開始前でもよく、供給開始後から水張り完了までの間としてもよい。
図1において、タンク8内に供給された冷却媒体は、第1経路5aを経由して、燃料電池スタック1の冷却部4を通過し、第2経路5bのポンプ6、熱交換器7を経由してタンク8に導かれる。そして、冷却媒体が第2経路5bを経由し、再びタンク8へ流れた後は、オーバーフロー経路12の高さまでタンク8に貯留される。タンク8の水位がオーバーフロー経路12まで達すると、冷却媒体はオーバーフロー経路12から排出される。
しかし、タンク8から冷却媒体循環経路5への冷却媒体の供給経路は上記に限らない。例えば、タンク8への供給速度が、タンク8から冷却媒体循環経路5に流入する速度より大きい場合には、冷却媒体循環経路5が冷却媒体で満たされるより前にタンク8内の水位が上がり、タンク8と第2経路5bの接続部から冷却媒体が侵入する場合がある。また、タンク8への冷却媒体の供給過程で、冷却媒体の跳ねが発生し、タンク8と第2経路5bの接続部から冷却媒体が侵入する場合がある。
このように、冷却媒体循環経路5の第1経路5aと第2経路5bから冷却媒体が供給されると冷却媒体循環経路5内に空気溜りが閉じ込められる構成となる。
本実施の形態1の構成によれば、第2経路5bの空気抜き経路9に設けられた開閉弁11を開放状態とすることで、冷却媒体循環経路5内の空気溜りを空気抜き経路9から大気に排出できる。これは、例えば燃料電池スタックや熱交換器など、圧力損失の高い要素を含む構成に特に有用である。
なお、本実施の形態1では、空気抜き経路9の最頂端は、オーバーフロー経路12によって規定されるタンク8の規定の水位よりも高い位置まで延びた構成とした。かかる構成としたことで、水張りにおいて、空気抜き経路9内での冷却媒体の水位が最頂端に達しない。そのため、水張りの際に冷却媒体が空気抜き経路9から溢れることを防止できる。なお、開閉弁11は最頂端に設けられていてもよい。
次に、タンク8に供給された冷却媒体の貯留量が所定条件を満たしてから開閉弁11を閉状態とする。なお、所定条件については、予め冷却媒体循環経路が冷却媒体で充填された状態と、タンクに供給された冷却媒体の貯留量の関係とを対応付けておくことで設定することができる。
これによって、冷却媒体循環経路5が冷却媒体で充填されたことを、タンクに供給された冷却媒体の貯留量が所定条件を満たしたことから判定することができる。冷却媒体循環経路5が冷却媒体で充填されたことを確認した後に開閉弁11を閉じることで、冷却媒体循環経路内から空気溜まりを確実に排除することができる。
本実施の形態1では、タンク8に供給された冷却媒体の貯留量の所定条件を、オーバーフロー経路12から冷却媒体が排出されてからとした。このような構成とすることで、開閉弁11を閉じるタイミングを容易に判断できる。
なお、開閉弁11を閉じるタイミングは、オーバーフロー経路12から冷却媒体の排出が開始された時点としても良いが、これに限定されない。例えば、オーバーフロー経路12から冷却媒体の排出が開始されてから所定時間だけ経過した後に開閉弁11を閉状態とするようにしても良い。ただし、ポンプ6が運転を開始する前に閉じる。
ここで、オーバーフロー経路12から冷却媒体の排出が開始されてから所定時間だけ経過した後に開閉弁11を閉状態とすることで、確実に冷却媒体循環経路5内の空気溜まりを排除することができる。
そして、オーバーフロー経路12から冷却媒体が排出されることで、水張りを完了する。水張りが完了した後にポンプ6の運転を開始する。冷却媒体循環経路5内の空気溜まりを排除した後にポンプ6の運転を開始する構成とすることで、ポンプ6で空気噛みが発生することの防止できる。また、燃料電池スタックや熱交換器の熱交換性能の低下の防止をできる。
上記で説明した水張りが完了した後、燃料電池スタック1に燃料ガスと酸化剤ガスが供給され、発電により電気および熱が発生する。発生した熱は、ポンプ6により冷却媒体循環経路5内を循環する冷却媒体に回収され、熱交換器7で排熱回収水により熱交換され、貯湯タンク(図示せず)に蓄熱されることになる。
なお、本実施の形態1では、開閉弁11の開閉動作は制御部13により制御されるとしたが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、作業者がタンク8への冷却媒体の供給状態や、オーバーフロー経路12から冷却媒体の排出状態を見て開閉弁11を手動で制御しても良い。
(実施の形態2)
次に、図2を用いて本発明の第2の実施形態における燃料電池システムについて説明する。図2は、本発明の第2の実施の形態における燃料電池システムの構成例を示した構成図である。なお、図2では重力の作用方向を上下方向としている。また、実施の形態1と同じ構成要素については同じ符号を用いている。
なお、燃料電池の発電のメカニズムや、燃料電池システムの水張りについては、実施の形態1と同様であるため詳細な説明は省略する。
図2に示すように、燃料電池システム200はタンク8内に水位検知器14を有している。ここで、タンク8への冷却媒体の供給は冷却媒体供給弁16が設けられた冷却媒体供給経路15を介して行われる。ここで、冷却媒体供給弁16は開閉弁であり、例えば、電磁弁、手動弁などを用いることができる。本実施の形態2では開閉弁11は電磁弁とする。
また、本実施の形態2では開閉弁11、冷却媒体供給弁16の開閉制御および水位検知器14との通信は制御部13により行われる。
以下、実施の形態2における燃料電池システムの水張りについて説明する。なお、水張りの定義は実施の形態1と同様である。
まず、制御部13は冷却媒体供給弁16を開状態とし、冷却媒体供給経路15を介してタンク8に冷却媒体の供給を開始する。
開閉弁11は、水張りの少なくとも一部期間に開放状態とする。なお、開閉弁11を開放状態とするタイミングは、冷却媒体の供給開始前でもよく、供給開始後から水張り完了までの間としてもよい。
図2において、タンク8内に供給された冷却媒体は、第1経路5aを経由して、燃料電池スタック1の冷却部4を通過し、第2経路5bのポンプ6、熱交換器7を経由してタンク8に導かれる。そして、冷却媒体が第2経路5bを経由し、再びタンク8へ流れた後は、タンク8に貯留される。水位検知器14が、タンク8の水位が予め設定された規定の水位まで達したことを検知すると、冷却媒体供給弁16が閉状態に制御され、冷却媒体の供給が停止される。
なお、タンク8の規定の水位は、冷却媒体循環経路5を冷却媒体で充填するために必要なタンク8内の冷却媒体の貯留量に基づいて設定される。
しかし、タンク8から冷却媒体循環経路5への冷却媒体の供給経路は上記に限らない。例えば、タンク8への供給速度が、タンク8から冷却媒体循環経路5に流入する速度より大きい場合には、冷却媒体循環経路5が冷却媒体で満たされるより前にタンク8内の水位が上がり、タンク8と第2経路5bの接続部から冷却媒体が侵入する場合がある。また、タンク8への冷却媒体の供給過程で、冷却媒体の跳ねが発生し、タンク8と第2経路5bの接続部から冷却媒体が侵入する場合がある。
このように、冷却媒体循環経路5の第1経路5aと第2経路5bから冷却媒体が供給されると冷却媒体循環経路5内に空気溜りが閉じ込められる構成となる。
本実施の形態2の構成によれば、第2経路5bの空気抜き経路9に設けられた開閉弁11を開放状態とすることで、冷却媒体循環経路5内の空気溜りを空気抜き経路9から大気に排出できる。
なお、本実施の形態2では、空気抜き経路9の最頂端は、タンク8の規定の水位よりも高い位置まで延びた構成とした。かかる構成としたことで、水張りにおいて、空気抜き経路9内での冷却媒体の水位が最頂端に達しない。そのため、水張りの際に冷却媒体が空気抜き経路9から溢れることを防止できる。なお、開閉弁11は最頂端に設けられていてもよい。
次に、タンク8に供給された冷却媒体の貯留量が所定条件を満たしてから開閉弁11を閉状態とする。なお、所定条件については、予め冷却媒体循環経路が冷却媒体で充填された状態と、水位検知器14により検知されるタンク内の水位(タンクに供給された冷却媒体の貯留量)とを対応付けておくことで設定することができる。
これによって、冷却媒体循環経路5が冷却媒体で充填されたことを、タンク内の水位が所定条件を満たしたことから判定することができる。冷却媒体循環経路5が冷却媒体で充填されたことを確認した後に開閉弁11を閉じることで、冷却媒体循環経路内から空気溜まりを確実に排除することができる。
本実施の形態2では、タンク8に供給された冷却媒体の貯留量の所定条件を、水位検知器14がタンク8内の水位が所定水位に達したことを検知してからとした。このような構成とすることで、開閉弁11を閉じるタイミングを容易に判断できる。
なお、制御部13が開閉弁11を閉じるタイミングは、制御部13が水位検知器14によりタンク8内の水位が所定水位に達したことを検知した時点としても良いが、これに限定されない。例えば、制御部13が水位検知器14によりタンク8内の水位が所定水位に達したことを検知してから所定時間だけ経過した後に開閉弁11を閉状態とするようにしても良い。ただし、ポンプ6が運転を開始する前に閉じる。
ここで、水位検知器14がタンク8内の水位が所定水位に達したことを検知してから所定時間だけ経過した後に開閉弁11を閉状態とすることで、確実に冷却媒体循環経路5内の空気溜まりを排除することができる。
そして、制御部13は、水位検知器14がタンク8内の水位が規定の水位に達したことを検知したことで、水張りが完了したと判定する。水張りが完了した後にポンプ6の運転を開始する。冷却媒体循環経路5内の空気溜まりを排除した後にポンプ6の運転を開始する構成とすることで、ポンプ6で空気噛みが発生することを防止できる。また、燃料電池スタックや熱交換器の熱交換性能の低下の防止をできる。
上記で説明した水張りが完了した後、燃料電池スタック1に燃料ガスと酸化剤ガスが供給され、発電により電気および熱が発生する。発生した熱は、ポンプ6により冷却媒体循環経路5内を循環する冷却媒体に回収され、熱交換器7で排熱回収水により熱交換され、貯湯タンク(図示せず)に蓄熱されることになる。
なお、上記本実施の形態1ならびに実施の形態2において、ポンプ6と熱交換器7を第2経路5bに設けたが、本発明はこの構成に限定されない。空気は重力の作用によって鉛直方向に排出される。そのため、ポンプ6、熱交換器7はタンク8の規定の水位よりも低い第1経路5aに設置することで、空気溜まりは第1経路5aから燃料電池スタック1の冷却部4を通過して第2経路5bに設けられた空気抜き経路9、もしくは、タンク8から外部に排出される。
なお、上記本実施の形態1ならびに実施の形態2において、ポンプ6の吐水方向は限定されない。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
以上のように、本発明にかかる燃料電池システムは、冷却水循環経路、熱交換器、燃料電池スタック、冷却水循環ポンプに冷却水を空気噛み無く充填できる。これにより初期設定性能を満たす十分な熱交換性能を確保して、安定した発電を実施することができ、例えば家庭用の燃料電池コージェネレーションシステム等として有用である。
1 燃料電池スタック
2 アノード
3 カソード
4 冷却部
5 冷却媒体循環経路
5a 第1経路
5b 第2経路
6 ポンプ
7 熱交換器
8 タンク
9 空気抜き経路
11 開閉弁
12 オーバーフロー経路
13 制御部
14 水位検知器
15 冷却媒体供給経路
16 冷却媒体供給弁
17 排熱回収経路
100 燃料電池システム
200 燃料電池システム

Claims (5)

  1. 水素を含む燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行なう燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックが発電において発生する熱を回収する冷却媒体を流す冷却媒体循環経路と、
    前記冷却媒体循環経路を流れる冷却媒体を循環させるポンプと、
    前記冷却媒体循環経路を流れる冷却媒体の熱を回収する熱交換器と、
    前記冷却媒体循環経路を流れる冷却媒体を貯留する大気開放されたタンクと、を備え、
    前記冷却媒体循環経路は、前記タンクに貯留される冷却媒体の規定の水位より低く設定された第1経路および第2経路で構成され、前記第2経路と前記タンクの接続部は前記タンクと前記第1経路の接続部よりも高く設定されており、
    前記冷却媒体循環経路と前記タンクは、水張り時に前記冷却媒体循環経路が冷却媒体で満たされるより前に前記タンク内の水位が上がり、前記タンクと前記第2経路の接続部から冷却媒体が侵入しうる構造になっており、
    前記第2経路に大気開放された空気抜き経路が設けられている、燃料電池システム。
  2. 前記空気抜き経路の最頂端は前記タンクの規定の水位より高い位置まで延びており、
    前記空気抜き経路には開閉弁が設けられ、
    前記開閉弁は、水張りの少なくとも一部期間に開放される請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記水張りにおいて、前記タンクに供給された冷却媒体の貯留量が所定条件を満たしてから前記開閉弁を閉じる、請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記タンクは、前記タンクと前記第2経路との接続部よりも上方に設けられ、前記タンク内に貯留された冷却媒体をオーバーフローさせるオーバーフロー経路を備え、前記水張りにおいて、前記オーバーフロー経路から冷却媒体が排出されてから前記開閉弁を閉じる、請求項2または請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記タンクは、前記タンク内の水位を検知する水位検知器を備え、
    前記水張りにおいて、前記水位検知器が所定水位を検知してから前記開閉弁を閉じる請求
    項2または請求項3に記載の燃料電池システム。
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