JP7029470B2 - ミサイルの少なくとも1つの除去可能部分、特に機首を放出するための作動装置 - Google Patents

ミサイルの少なくとも1つの除去可能部分、特に機首を放出するための作動装置 Download PDF

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Description

本発明は、ミサイルの少なくとも1つの除去可能部分の放出(イジェクト)を可能にする作動装置、及び少なくとも1つのそのような作動装置が設けられたミサイルに関する。
本発明は、これに限定されるものではないが、少なくとも1つの落下可能な推進段と、その推進段の前に配置される1つの最終ビークルとを有するミサイルに適用することができる。概して、こうした最終ビークルは、特にセンサを有し、そのセンサは、例えば自動誘導ヘッドの一部分を形成し、温度感知式であることが多い。
より詳細には、本発明は、大気圏内にとどまる飛行区域を呈し、最終ビークルが極超音速に到達することができるなどといった運動性能を有するミサイルに適用することができる。このような高速では、空気熱流の影響下で、ミサイルの表面温度がセ氏数百度に達することがあり、このことは、構造体、電子機器、及びこのセンサの保持及び性能にとって有害になることがある。また、一般的にいくつかの個々のシェルを有する(保護)機首(すなわちノーズ部分)が、ミサイルの飛行段階中に最終ビークルを熱的及び機械的に保護するためにミサイルの前方に配置される。次いで、適切なタイミングで機首が放出されて、特に、最終ビークルに配置されたセンサを飛行の最終段階中に使用できるようにする。
機首の放出は、センサを迅速に動作可能にし、機首の放出段階中にミサイルの性能を決して妨げないようにするため、個々のシェルをごく短時間で切り離すのに十分な力を生成するように構成された作動装置によって実施される。さらに、作動装置は、飛行の最終段階の前に個々のシェルが受ける熱的及び機械的なストレスを考慮しなくてはならない。
解決策は、発火式(pyrotechnic)イジェクタ・ボルトなどの発火式アクチュエータを使用して、個々のシェルをごく短時間で切り離すのに必要な力を生成することから成る。しかし、個々のシェルが晒されるセ氏数百度の温度によって、これらに固定された発火式アクチュエータの機能が損なわれ、意図せずトリガされてしまう危険さえある。さらに、放出された製品、及び発火反応の爆風効果は、例えば残余粉末が堆積することによって、最終ビークルのセンサを損傷したり、その測定機能を妨げたりする恐れがある。したがって、この解決策は適用可能ではない。
本発明は、これらの欠点を克服することを目的とする。本発明は、ミサイルの少なくとも1つの除去可能部分の放出、特に機首の少なくとも1つの個々のシェルの放出を可能にする作動装置に関する。
本発明によれば、前記作動装置は、
- 超過圧力を生成することができる作動可能な火薬、及びピストンを有する発火式アクチュエータであって、ピストンは、火薬によってピストンのヘッド上に生成された超過圧力の影響下で長手方向に移動するように構成され、それにより自由端部と呼ばれる、ピストンのヘッドとは反対側のピストンの端部がミサイルの前記除去可能部分に作用するように意図されている、発火式アクチュエータと、
- 少なくとも1つの保持ロッドと、
- 少なくとも火薬を断熱するように配置された少なくとも1つの断熱要素と
を有する一体型の組立体である。
さらに、本発明によれば、前記発火式アクチュエータは、前記少なくとも1つの保持ロッドを破壊することができる力を生成することができるように構成される。
さらに、本発明によれば、前記少なくとも1つの保持ロッドの第1の端部、及び前記発火式アクチュエータの端部は、ミサイルの要素に固定されるように意図され、また前記少なくとも1つの保持ロッドの第1の端部とは反対側の第2の端部は、ミサイルの除去可能部分に固定されるように意図されている。
したがって、本発明により、機首の個々のシェルなど除去可能なミサイル部分を放出するように意図された作動装置が提供され、この装置は発火式アクチュエータを有し、少なくとも1つの断熱要素及び少なくとも1つの保持ロッドを配置することによって、この作動装置の機能は、ミサイルの熱的及び機械的なストレスに適合される。実際、個々のシェルが晒される高温に対して感応性のある発火式アクチュエータの要素である火薬は、少なくとも1つの断熱要素を配置することによって、機首内で熱流から断熱される。さらに、発火式アクチュエータの機能低下、さらにその意図しないトリガを防止することに加えて、この局所的な熱保護によって、内蔵作動装置の質量及び体積を最小に抑えることが可能になる。
さらに、本発明による作動装置によって、飛行段階中の機械的保持が保証される。発火式アクチュエータは、その一方の端部によって、除去可能部分、好ましくは一方の機首シェルにしか固定されず、作動装置は、この除去可能部分と固定要素との間、例えば機首の2つの個々のシェル間の機械的連結を確保する1つ又は複数の保持ロッドを備える。
有利には、これらの保持ロッドは、ピストンの両側で同じ平面内に、実質的に互いに平行に、またピストンの移動軸と平行に配置され、特に機首の放出前の飛行段階中に、機首の機械的ストレスを支持するように構成される。さらに、これらの保持ロッドは、機械的カバーによって発火式アクチュエータに固定される少なくとも1つの部分を有し、それにより、例えばミサイルの飛行段階中、及び機首の放出中に機械的ストレスに直面する装置のより良好な安定性が確保される。
好ましい実施例では、少なくとも1つの保持ロッドは、好ましくはピストンの自由端部の近位に位置付けられる脆弱ゾーンを有する。したがって火薬を作動させることにより発火式アクチュエータがトリガされると、発火式アクチュエータは、低減されているが個々のシェルを互いに切り離すには十分な力を生成する。個々のシェル間の連結を確保する保持ロッドは、ミサイルの性能を損なう可能性のある屑を生成することなく、脆弱ゾーンのレベルで2つの部分に破壊される。
さらに、少なくとも1つの保持ロッドには、機械的カバーのレベルに位置付けられた少なくとも1つの保持要素が設けられる。この保持要素は、有利には、発火式アクチュエータに対する少なくとも1つの保持ロッドのあらゆる並進移動を防止するように配置される。
さらに有利には、少なくとも1つの保持ロッドは、前記保持ロッドの少なくとも1つの区分(セクション)に少なくとも1つの断熱スリーブを備える。少なくとも1つの断熱スリーブは、好ましくは機械的カバーのレベルに位置付けられる。少なくとも1つのスリーブの有利な配置は、発火式アクチュエータの断熱に寄与する。
さらに有利には、断熱要素は、雲母、ムライト、又は白雲母のタイプの材料から作ることができる。
さらに、有利には、保持ロッドの第2の端部には、ナットによってミサイルの除去可能部分の固体要素に前記保持ロッドを固定することを可能にするように配置されたねじ山が設けられる。
また本発明は、上述したものなどの作動装置が設けられたミサイルであって、作動装置は、第1の端部によって、ミサイルの第1の部分、例えば機首の個々のシェル、又はミサイルの構造部の被固定要素を固定するための要素に固定され、また第1の端部とは反対側の第2の端部によって、ミサイルの除去可能部分を固定するための要素に固定される、ミサイルに関する。
本発明の範囲では、この除去可能部分は、その飛行中にミサイルから放出しなくてはならないあらゆる要素、好ましくは機首の個々のシェルに相当していてもよい。
好ましい実施例では、ミサイルは、少なくとも2つの個々のシェルを有する機首を備えており、前記第1の部分が、個々のシェルの一方であり、前記第2の除去可能部分が、個々のシェルの他方である。有利には、作動装置は、2つの個々のシェルをミサイルから放出するために、それらを同時に分離し、広げるように構成される。
さらに、少なくとも1つの断熱要素は、有利には、ミサイルの除去可能部分の少なくとも1つを固定するための要素に固定され、ピストンの自由端部に面して配置される。
添付図面により、本発明をどのように実現できるかが十分に理解できるようになる。図面では、同じ参照符号は同様の要素を指す。
飛行段階中の機首を有するミサイルの実例を示す概略図である。 放出段階中の機首を有するミサイルの実例を示す概略図である。 機首の個々のシェルのうちの1つにある作動装置の具体的な実施例の構成を示す図である。 作動装置の概略斜視図である。 作動装置の概略中央断面図である。
本発明は、図1及び図2に概略的に表されるミサイル1に適用され、これは、いくつかの除去可能部分、この場合は複数のシェル3、4を有する(保護)機首2の(前記ミサイル1の移動方向Fにおいて)前方に設けられる。本発明は、機首2を放出するための作動装置7に関する。しかし、本発明は、放出されることになる少なくとも1つの除去可能部分を有する任意のタイプのミサイル1に適用することができる。
図1及び図2に示すように、長手方向軸L-Lのミサイル1は、少なくとも1つの落下可能な推進段5、及びこの推進段5の前に配置された1つの最終ビークル6を有する。
概して、こうした飛行最終ビークル6は、特に上流に配置された、例えば自動誘導ヘッドの一部分を形成する温度感知式であることが多い少なくとも1つのセンサ8を有する。任意の通常のタイプのものとすることができる推進段5及び最終ビークル6については、以下の記述でこれ以上の説明はしない。
通常、こうしたミサイル1の1つ又は複数の推進段5は、発射から(ミサイル1によって無力化すべき)標的の接近までの前記ミサイル1の推進を目的としている。飛行の最終段階それ自体は、最終ビークル6によって自律的に実行され、特にその最終ビークル6は、標的の検出を補助することを目的とする内蔵センサ8、例えば光電子センサからくる情報を使用する。これを行うために、最終ビークル6は、この最終飛行を実現するのに必要なすべての通常の手段(これ以上説明しない)を有する。最終段階を実行する前に、作動装置7を作動させることによって異なるシェル3及び4が切り離された後、機首2が落下し、又は少なくとも完全に開いて、(飛行する)最終ビークル6を解放し、次いでその最終ビークル6がミサイル1の残りの部分から切り離される。
したがってミサイル1は、特に最終ビークル6を熱的及び機械的に保護することを目的とした切離し可能な機首2を上流に備える。しかしこの機首2は、特に、最終ビークル6に配置されたセンサ8を飛行の最終段階に使用できるようにするために、適切なタイミングで除去されなくてはならない。
図1の状況では、機首2は、機能(保護)位置でミサイル1に装着されている。最終ビークル6は、点線で表した機首2の内側に装着されている。
さらに、図2の状況では、シェル3及び4は、機首2を開放又は落下させる段階中に、それぞれ矢印α1及びα2によって示すように切り離されている。シェル3及び4の解放、並びに矢印α1及びα2によって示す動きを発生させるための衝撃は、図1及び図3に表すように機首2の上流(機首2の内側)に配置されることが好ましい作動装置7によって生成される。機首2の開放又は落下のこの段階によって、最終ビークル6を解放することが可能になる。
本発明は、これに限定されないが、より具体的には、大気圏内にとどまる飛行区域を呈し、最終ビークル6を極超音速にすることができる運動性能を有するミサイル1に適用することができる。このような高速では、空気熱流の影響下で、ミサイル1の表面温度がセ氏数百度に達することがあり、これにより、構造体、電子機器、及び内蔵センサの安定性及び性能を可能にするのに有効な機首2を提供することが必要になる。しかし、本発明は、飛行区域から(大気圏の内外)、亜音速~超音速/極超音速のスピードについていずれの場合にも進化したミサイル1にも適用することができる。
図1及び図3を参照すると、ミサイル1からシェル3及び4を放出することを可能にする作動装置7は、機首2の上流において、シェル3と4の間で、ミサイル1の長手方向軸L-Lに対する横断面に配置される。
以下の説明では、発火式作動装置7に関連付けられた目印Rが使用され、この目印Rは、3つの直交軸、すなわち延在する作動装置7に従って配向される長手方向Xと呼ばれる軸、及び正中面XY及び横断面YZを定義する2つの軸Y及びZである。軸Zは、ミサイル1の長手方向軸L-Lに対応する。さらに、前方及び後方という副詞は、ピストン14の移動方向に対して定義され、この移動方向を矢印Gによって表し、以下で説明する。
図3、図4、及び図5に表すように、本発明による作動装置7は、
- 長手方向軸Xに従って配置された発火式アクチュエータ9と、
- 互いに、また長手方向軸Xに実質的に平行で、正中面XYにおいて発火式アクチュエータ9の両側に配置された2つの保持ロッド10A及び10Bと、
- 発火式アクチュエータ9を局所的に断熱するように配置された、少なくとも1つであるが好ましくは複数の断熱要素11A、11B、11C、及び11Dと
を有する一体型の組立体である。
図4及び図5に表す好ましい実施例では、発火式アクチュエータ9は、作動可能な火薬12、発火式アクチュエータ9の後方で火薬12と同じ横断面YZに配置された燃焼チャンバ13、及び長手方向軸Xに沿って配置されたピストン14を有し、そのピストン14のヘッド15は、燃焼チャンバ13の延長上にある。発火式アクチュエータ9は、火薬12の作動によってトリガされ、これは通常、ミサイル1の制御ユニット(図示せず)によって自動的に与えられる命令により実現される。火薬12は、作動されると燃焼チャンバ13において超過圧力を生成し、それにより矢印Gの方向にピストン14の移動が生じる。ピストン14は、その端部のうちの、ピストンのヘッド15とは反対側の自由端部16と呼ばれる端部に向かって移動し、シェル3に固定された固定要素17を圧迫する。
発火式アクチュエータ9は、最終ビークル6のセンサ8を損傷したり、その測定機能を妨げたりする恐れがある粉末屑又は発火反応の残留物を収容するように構成された、例えば発火シリンダとすることができる。
図4及び図5によって表す実施例では、発火式アクチュエータ9は、発火式装置7の後方に位置付けられた第1の端部により、シェル4に固定された固定要素18に固定される。前記第1の端部とは反対側の、発火式アクチュエータ9の第2の端部は固定されていない。
保持ロッド10A及び10Bも、発火式装置7の後方に位置付けられた第1の端部、及び発火式装置7の前方に位置付けられた第2の端部を有する。以下で明示するように、各保持ロッド10A及び10Bは、その第1の端部によりシェル3の固定要素17に固定され、その第2の端部によりシェル4の固定要素18に固定される。保持ロッド10A及び10Bによって、特にミサイル1の飛行段階中に、機首2のシェル3と4の機械的連結が確保される。
特定の実施例では、各保持ロッド10A及び10Bの2つの端部のうちの一方には、ねじ山19A、19Bが設けられており、それにより、ナット20A、20Bを用いて固定要素17、18に保持ロッド10A及び10Bをねじ締めすることが可能になる。ねじ山に沿ったナット20A、20Bの位置によって、シェル3、4のうちの一方の固定要素17、18のうちの一方における保持ロッド10A及び10Bのねじ締め具合が決まり、それによりミサイル1の飛行段階中にシェル3及び4が互いに加える力が定まる。この力は、機械的プレストレスと呼ばれる。
さらに、保持ロッド10A及び10Bは、機械的カバー21A、21Bを用いて発火式アクチュエータ9に連結される。図4及び図5に表すように、機械的カバー21A及び21Bは、装着位置のピストン14の本体のレベルで発火式アクチュエータ9の両側に固定され、保持ロッド10A及び10Bの一区分を囲んでいる。特定の実施例では、機械的カバー21A及び21Bは、発火式アクチュエータ9の横方向範囲に対応してもよい。
さらに、各保持ロッド10A、10Bには、好ましくは装着位置のピストン14の自由端部16と同じ横断面YZに、固定要素17と機械的カバー19A、19Bの間に位置付けられた脆弱ゾーン22A、22Bが設けられる。それぞれの脆弱ゾーン22A及び22Bは、保持ロッド10A及び10Bの長手方向部分の円形凹所に対応しており、それにより保持ロッドの機械的抵抗が低減する。したがって、発火式アクチュエータ9によって生成される力の影響下で、保持ロッド10A及び10Bは、脆弱ゾーン22A及び22Bのレベルで破壊される。
図5に表すように、保持要素23A、23B、例えばピン又はカラーが、保持ロッド10A、10Bの周りで、脆弱ゾーン22A、22Bに最も近い機械的カバー21A、21Bの端部に当接して配置される。この保持要素23A、23Bは、長手方向Xにおいて機械的カバー21A、22B内に保持ロッド10A、10Bを保持する。
飛行段階中に機首2のシェル3及び4が受ける熱流を断熱するために、いくつかの断熱要素11A、11B、11C、11Dが、発火式アクチュエータ9の部分に配置される。
したがって、断熱要素11Aは、シェル4を固定するための要素18と火薬12の間に位置付けられて、シェル4の熱が火薬12に伝わり、発火式アクチュエータ9を意図せずトリガすることを回避する。他の2つの断熱要素は、機械的カバー21A及び21Bを貫通している保持ロッド10A及び10Bの区分の周りに、スリーブ11B及び11Cの形で配置されて、保持ロッド10A及び10Bによってシェル3と4の間で循環する熱流が、発火式アクチュエータ9に伝わることを回避する。さらに、断熱要素11Dは、ピストン14の自由端部16に面して配置され、ミサイル1のシェル3を固定するための要素17に固定することができる。
特定の実施例では、断熱要素11A、11B、11C、11Dは、単に火薬12を断熱することによって発火式アクチュエータ9を保護する。
好ましい実施例では、断熱要素11A、11B、11C、及び11Dは、次の材料:雲母、ムライト、白雲母、のうちの1つから作られる。これらの材料は、断熱性に優れている一方で、シェル3と4を切り離すために発火式アクチュエータ9により生成される力を緩衝しない十分な硬さを有する。
上述したものなどの作動装置の機能モードは、以下の通りである。
ミサイル1の飛行段階中、機首2は保持ロッド10A及び10Bによって閉じた状態に保持され、保持ロッドはそれらの端部によりシェル3及び4の固定要素17及び18に固定されている。さらに、機首2の安定性は、シェル3と4の間に加えられる機械的プレストレスに応じて決まる。この機械的プレストレスは、保持ロッド10A及び10Bの一方の端部のねじ山に沿ってナット20A、20Bの位置を調整することにより、保持ロッド10A及び10Bによって制御される。さらに、機首2は、飛行段階中に高い熱ストレスを受ける。これらの熱流はシェル3と4の間で、特に保持ロッド10A及び10Bによって循環し、それによりシェル3と4の固定要素17と18の間で熱橋が生成される。発火式アクチュエータ9の意図しないあらゆるトリガを回避するために、断熱要素11A、11B、11C、11Dは、おおよそ火薬12とシェル4を固定するための要素18との間、並びに保持ロッド10A及び10Bと機械的カバー21A及び21Bとの間に配置される。
機首2のシェル3、4を切り離さなくてはならないとき、信号により発火式アクチュエータ9の火薬12が作動される。したがって、燃焼チャンバ13において超過圧力が生成され、それによりピストン14に対するスラスト力が生じ、ピストンが矢印Gの方向に移動する。ピストン14の自由端部16が、シェル4を固定するための要素17を圧迫し、ピストン14がスラスト力をシェル3に伝える。発火式装置7は、保持ロッド10A及び10Bによって2つのシェル3及び4に固定されているので、シェル3は、シェル4に作用するスラスト力に等しいが反対方向のスラスト力を受ける。これらの反対方向の力は保持ロッド10A及び10Bに作用して、最終的に脆弱ゾーン22A及び22Bのレベルでそれらの破損が生じる。機械的カバー21A及び21Bのレベルで保持ロッド10A及び10Bに配置された保持要素23A及び23Bが、発火式アクチュエータ9に対するロッドのあらゆる並進移動を遮断するので、回転要素24、例えばヒンジの周りで枢動することによって、シェル3及び4は互いに同時に切り離され、広がる。したがって、これによりシェル3及び4がミサイル1から放出される。
上述したものなどの作動装置7は、一体型の組立体であり、その構造によって、一方では、特に飛行段階中に機首2の安定性を維持する機能を実行し、他方では、シェル3及び4を迅速に放出する機能を実行することが可能になる。作動装置7の構造は、シェル3及び4が晒される高温にもかかわらず、ごく短時間でかなりの力を生成することができる発火式アクチュエータ9の使用を適応可能にする。したがって、飛行段階中、断熱要素11A、11B、11C、11Dの配置、並びに保持ロッド10A及び10Bの構成は、シェル3及びシェル4が受ける熱的及び機械的なストレスから発火式アクチュエータ9を断熱することによって、発火式アクチュエータ9の機能を維持する。放出段階中、機首2は、センサ8の使用を可能にするために非常に迅速に放出されなくてはならない。発火式アクチュエータ9は、前もって脆弱にされた保持ロッド10A及び10Bを破壊するのに十分な力を生成することによって、この迅速放出を可能にする。さらに、断熱要素11A、11B、11C、11Dは、内蔵作動装置7の質量及び体積を最小に抑えることを可能にする局所的な保護部を形成する。
また発火式作動装置7は、高温の環境におけるミサイル1の任意の除去可能部分の保持、及びその放出に適応可能であるという利点を提供する。最後に、作動装置7は、飛行区域から(大気圏の内外)、亜音速~超音速/極超音速になるスピードについて、いずれの場合にも機能する。

Claims (13)

  1. ミサイル(1)の少なくとも1つの除去可能部分(3、4)を放出するための作動装置であって、前記装置(7)が一体型の組立体であり、前記一体型の組立体が、
    - 超過圧力を生成することができる作動可能な火薬(12)、及びピストン(14)を有する発火式アクチュエータ(9)であって、前記ピストン(14)が、前記火薬(12)によって前記ピストン(14)のヘッド(15)上に生成された前記超過圧力の影響で長手方向に移動するように構成され、それにより前記ヘッド(15)とは反対側の自由端部(16)と呼ばれる前記ピストン(14)の端部が、前記ミサイル(1)の前記除去可能部分(3、4)に作用するように意図されている、発火式アクチュエータ(9)と、
    - 少なくとも1つの保持ロッド(10A、10B)であって、機械的カバー(21A、21B)によって前記発火式アクチュエータ(9)に固定される少なくとも1つの部分を有する少なくとも1つの保持ロッド(10A、10B)と、
    - 少なくとも前記火薬(12)を断熱するように配置された少なくとも1つの断熱要素(11A、11B、11C、11D)と
    を有すること
    前記発火式アクチュエータ(9)が、前記少なくとも1つの保持ロッド(10A、10B)を破壊することができる力を生成することができるように構成されていること、
    前記少なくとも1つの保持ロッド(10A、10B)の第1の端部、及び前記発火式アクチュエータ(9)の端部が、前記ミサイル(1)を固定するための要素(18)に固定されるように意図されていること
    前記少なくとも1つの保持ロッド(10A、10B)の前記第1の端部とは反対側の第2の端部が、前記ミサイル(1)の前記除去可能部分を固定するための要素(17)に固定されるように意図されていること、及び
    前記少なくとも1つの断熱要素(11A、11B、11C、11D)は、前記少なくとも1つの保持ロッド(10A、10B)の少なくとも1つの長手方向区分に設けられた少なくとも1つの断熱スリーブ(11B、11C)を有すること
    を特徴とする、作動装置。
  2. 互いに、また前記ピストン(14)を動かすための軸と実質的に平行であり且つ同じ平面(XY)内で前記ピストン(14)の両側に配置された2つの保持ロッド(10A、10B)を有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記少なくとも1つの保持ロッド(10A、10B)が、少なくとも1つの脆弱ゾーン(22A、22B)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記脆弱ゾーン(22A、22B)が、前記ピストン(14)の前記自由端部(16)の近くに位置付けられることを特徴とする、請求項に記載の装置。
  5. 前記少なくとも1つの保持ロッド(10A、10B)が、前記発火式アクチュエータ(9)に対する少なくとも1つの保持要素(23A、23B)を有することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記少なくとも1つの保持要素(23A、23B)が、前記機械的カバー(21A、21B)に隣接して配置されることを特徴とする、請求項に記載の装置。
  7. 前記断熱スリーブ(11B、11C)が、前記機械的カバー(21A、21B)に隣接して配置されることを特徴とする、請求項1からまでのいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記保持ロッド(10A、10B)の前記第2の端部は、前記ミサイル(1)の前記除去可能部分(3、4)の固定要素(17、18)に前記保持ロッド(10A、10B)をナット(20A、20B)によって固定するのを可能にするように配置されたねじ山(19A、19B)を備えることを特徴とする、請求項1からまでのいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記断熱要素(11A、11B、11C、11D)が、以下の材料、すなわち雲母、ムライト、白雲母のうちの少なくとも1つから作られること特徴とする、請求項1からまでのいずれか一項に記載の装置。
  10. 請求項1からまでのいずれか一項で特定されるような作動装置(7)を有するミサイルであって、前記作動装置(7)が、その第1の端部によって、前記ミサイル(1)の第1の部分(4)を固定するための要素(18)に固定され、また前記第1の端部とは反対側の第2の端部によって、前記ミサイル(1)の前記除去可能部分である第2の部分(3)を固定するための要素(17)に固定されていることを特徴とする、ミサイル。
  11. 少なくとも2つの個々のシェル(3、4)を有する機首(2)を備え、前記第1の部分(4)が前記個々のシェルの一方(4)であり、前記第2の除去可能部分(3)が前記個々のシェルの他方(3)であることを特徴とする、請求項10に記載のミサイル。
  12. 前記作動装置(7)が、前記2つの個々のシェル(3、4)を同時に分離して広げるように構成されていることを特徴とする、請求項11に記載のミサイル。
  13. 少なくとも1つの断熱要素(11D)が、前記ピストン(14)の前記自由端部(16)に面して配置され、且つ前記除去可能部分(3)を前記ミサイル(1)に固定するための要素(17)に固定されていることを特徴とする、請求項10から12までのいずれか一項に記載のミサイル。
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