JP3520104B2 - 発射体弾頭 - Google Patents

発射体弾頭

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JP3520104B2 JP02269494A JP2269494A JP3520104B2 JP 3520104 B2 JP3520104 B2 JP 3520104B2 JP 02269494 A JP02269494 A JP 02269494A JP 2269494 A JP2269494 A JP 2269494A JP 3520104 B2 JP3520104 B2 JP 3520104B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、効果的に2つの火薬充填体を連
続的に爆発させることのできる発射体弾頭に関する。非
常に効果的な弾頭は、2つのマンロー効果爆発性火薬充
填体を機体の障壁の両側に前後に配置して構成される。
これらの火薬充填体は弾頭を搭載した発射体がターゲッ
トに接近するにつれて順次爆発され、2つの火薬充填体
の累積的な効果でターゲットを貫通させ、破壊すること
を可能にする。最後尾の火薬充填体、即ち第2火薬充填
体を効果的に働かすには、先導火薬充填体、即ち、連続
形態中の第1火薬充填体の爆発の粉砕効果から第2火薬
充填体を保護する事が必要となる。過去にこの課題は、
第1火薬充填体に隣接し、かつ第2火薬充填体から間隔
を開けて塊状(mass)の形状の障壁を配置することよって
達成された。この塊状は第1火薬充填体からの爆風の影
響の下で、第2火薬充填体に向かって加速され、塊状と
第2火薬充填体との間に設けられる自由空間は、第2火
薬充填体の貫通能力が、塊状の第2充填体への到達前に
完全に発揮できるように寸法決めされる。代表的には、
塊状と第2火薬充填体との間に形成される自由空間の縦
方向の寸法は、発射体の機体の胴体直径の1〜1.5倍
である。近年の兵器システムでは、より高いパッキング
密度が必要であるため、兵器の胴体内部に比較的広い自
由空間を有するものは好ましくない。英国特許出願公開
明細書第2141809号では、発射後に各々がマンロ
ー効果爆発性火薬充填体で構成される2つの部材に分離
し、発射体を貫通する装甲(armour)が提案されている。
この2つの部材は独立して飛行し、一方がターゲットに
到達した後に他方がターゲットに到達する。しかし、2
つの部材の異なる飛行特性のために、ターゲットの同じ
部分に当たらずに、2つの部材の累積的効果を失う場合
が時々ある。
【0002】本発明によれば、発射体弾頭は、障壁の両
側に前後に配置された別個の第1及び第2の爆発性火薬
充填体を備えた機体からなり、使用時には順次爆発され
るが、予定の爆発前に第1火薬充填体が爆発して第2火
薬充填体の爆発を誘発させないようにするために機体に
よって抑制されながら、2つの火薬充填体は互いに離れ
た位置まで相互に離隔移動できる。又、弾頭も発射体の
発射後、弾頭の爆発前に2つの火薬充填体の間を相対的
に移動させる手段を備えている。2つの火薬充填体の間
を相対的に移動させる手段は、第2火薬充填体に結合さ
れた ドロウグ・パラシュートの展開によって達成され
得、この手段は発射体の飛行中に、第2火薬充填体を第
1火薬充填体から引き離すように設けられ得る。代わり
に、2つの火薬充填体の間を相対的に移動させる手段
は、2つの火薬充填体を互いに離すよう作動するように
配置されたスプリングがガスバックのような、蓄エネル
ギ装置(stored energy device)の形態を採り得る。好ま
しくは、発射体のいずれかの弾道飛行の完了した時、即
ち、発射体がそのターゲットに接近した時のみ、ドロウ
グ・パラシュート又は蓄エネルギ装置は起動される。第
2火薬充填体は、発射体及び弾頭の残存部に対して単に
後方に移動し得るが、代わりに、第1火薬充填体と障壁
とが第2火薬充填体及び弾頭もしくは発射体の構成要素
に対して前方に動くように構成され得る。この方法で
は、障壁及び第1火薬充填体の分離は一定で、障壁及び
第2火薬充填体間の分離は2つの火薬充填体が離れるに
つれて大きくなる。
【0003】発射体は、シェル(shell) 又はミサイルで
あり得、好ましくは方向制御装置を備えている。発射体
が、例えば、発射体の前方に向かって配置されたカナー
ド(canard)又はスラスター(thruster)を使用している前
進方向制御装置を搭載している時は、第2火薬充填体は
発射体の残存部に対して後方へ動くように構成されるの
が好ましい。この方法では、第2火薬充填体が発射体の
発射時にその最前方位置にあるので、発射体は空気力学
上の最高の安定性を得られる。しかし、第2火薬充填体
が後方に移動した時には、発射体の重心は後方に移動し
て、発射体の圧力中心に近づき、発射体をより操縦しや
すくし、前進制御装置の制御モーメントを増大させる。
発射体が機尾制御装置を備えている時には、第1火薬充
填体と障壁とが第2火薬充填体及び機尾制御装置に対し
て前方に移動するのが好ましい。この構成は、重心と圧
力中心との両方を前方に動かし、発射体がより操縦しや
くすなるようにし、発射体がそのターゲットに接近する
時に、2つの火薬充填体を離すように動かすので安定性
は減少する。
【0004】2つの火薬充填体の離れる動きは、弾頭用
安全解除装置によって開始され得、又は、トリガーに作
動させられ得、そして、この場合、衝突に先だってその
動きは開始させられる。2つの火薬充填体の離れる動き
は、2つの火薬充填体の離れる動きの拘束を解放するた
めの発射装置の形式への単一パルスの印加によって開始
される。代わりに、2つの火薬充填体の離れる動きは、
安全解除装置のトリガーに使用され得、この場合、2つ
の火薬充填体の離れる動きの開始が、発射後の予定の時
間に生じ、そして、2つの火薬充填体の離れる動きの完
了が、安全解除装置を作動させる。
【0005】
【実施例】以下、本発明に関する発射体弾頭の代表的な
実施例を添付図面を参照して従来の発射体と比較して説
明する。図1は本発明に関する弾頭の主要部、即ち、弾
頭の飛行方向、結果として攻撃方向に沿って第1火薬充
填体1が第2火薬充填体2の前方に配置されている。図
2は、第1火薬充填体1が発射体3の機体の前部に配置
され、第2火薬充填体2が発射体3の機体の後部の方に
配置されている代表的な従来の直列式弾頭のレイアウト
を示している。塊状(Mass)4によって形成された障壁が
第1火薬充填体の近くに配設され、この塊状4と第2火
薬充填体との間には自由空間が設けられる。
【0006】図3に示した本発明の第1実施例におい
て、図3Aは展開前の状態の発射体を示しており、この
状態では、第2火薬充填体は塊状4の近くに配置されて
いる。又、この第1実施例では、発射体3の尾部に ド
ロウグ・パラシュート6が設けられており、このパラシ
ュート6は第2火薬充填体2に連結されている。発射体
の飛行中及び発射体がターゲットに接近した時に ドロ
ウグ・パラシュート6は開かれる。その結果、このパラ
シュート6は第2火薬充填体2に連結しているので、パ
ラシュート6は第2火薬充填体2を障壁4及び機体に対
して後方に動かし、障壁4と第2火薬充填体2との間に
自由空間5を形成するために発射体の速度を下げる。
【0007】図4は図3で説明した発射体に加えて、重
心7を示している。これらの図4A及び図4Bは、第2
火薬充填体2が発射体3の残存部に対して後方に移動し
た後、重心7がどのように動くかを説明している。
【0008】図5は尾翼制御表面9を備えた発射体の異
なった形態を示している。発射体本体3は第1火薬充填
体と障壁4とを備えた機首部10と、制御表面9を支持
し第2火薬充填体を搭載した機尾部11とから構成され
ている。機体の機首部10及び機尾部11は相互に伸縮
自在に嵌合されている。展開前は機体の前記2つの部位
10,11は、第2火薬充填体2が障壁4に隣接して横
置きされる最大限まで相互にはめ込まれる。これは、発
射された時の発射体の状態である。発射体がそのターゲ
ットに接近するにつれて、機尾部11に取り付けられた
ドロウグ・パラシュートの展開、又は図5Bに示す位
置まで機首部10を機尾部11から離すように動かすた
めに機首部10と機尾部11との間に設けられているス
プリングやガスバックの開放や膨張のいずれかによっ
て、機首部10と機尾部11とは離れるように動かされ
る。上記作用は、障壁4と第2火薬充填体2との間に自
由空間5を形成する。機首部10の動きは重心7を圧力
中心8より前方へ動かし、スタティック・マージンSM
を減少させ、制御アームCAを増大させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発射体弾頭のブロック図である。
【図2】従来の発射体の概略図である。
【図3】図3Aは、発射される前の直列式発射体弾頭を
示している。図3Bは、発射後、まさにターゲットを捕
らえようとしている時の直列式発射体弾頭を示してい
る。
【図4】図4Aは本発明による制御性の向上を説明する
図3Aに対応する図である。図4Bは本発明による制御
性の向上を説明する図3Bに対応する図である。
【図5】図5A及び図5Bはいずれも本発明の発射体弾
頭の第2の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 第1火薬充填体 2 第2火薬充填体 3 発射体 4 塊状 5 自由空間 7 重心 8 圧力中心
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−15500(JP,A) 実開 昭63−86595(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F42B 12/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離した第1及び第2の爆発性火薬充填
    体を備えた一つの機体からなり、前記2つの火薬充填体
    が障壁の両側に前後に配置され、前記2つの火薬充填体
    連続的に爆発し、かつ、予定の爆発前に第2火薬充填
    体の爆発に干渉して第1火薬充填体が爆発するのを防止
    するために機体によって抑制されながら前記2つの火
    薬充填体が相互に離れた位置まで相互に離隔移動可能
    で、又、弾頭が発射体の発射後で、かつ弾頭が爆発する
    前に2つの火薬充填体の間を相対的に動かす手段を備え
    ていることを特徴とする発射体弾頭。
  2. 【請求項2】 2つの火薬充填体の間を相対的に動かす
    手段が、第2火薬充填体に連結され、かつ使用時に発射
    体が飛行している間に第1火薬充填体から離れるように
    第2火薬充填体を引っ張るドロウグ・パラシュートから
    なることを特徴とする請求項1に記載の発射体弾頭。
  3. 【請求項3】 2つの火薬充填体の間を相対的に動かす
    手段が、2つの火薬充填体が相互に離れる位置まで離れ
    るように作用するための蓄エネルギ装置の形態を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の発射体弾頭。
  4. 【請求項4】 第2火薬充填体が発射体の機体に対して
    相対的に後方に動くことを特徴とする請求項1から請求
    項3のいずれか一項に記載の発射体弾頭。
  5. 【請求項5】 前方に、方向制御装置を備えていること
    を特徴とする請求項4に記載の発射体弾頭。
  6. 【請求項6】 第1火薬充填体と障壁とが、第2火薬充
    填体に対して相対的に前方に移動するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    一項に記載の発射体弾頭。
  7. 【請求項7】 後方に、方向制御装置を備えていること
    を特徴とする請求項6に記載の発射体弾頭。
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