JP7028997B2 - トレッド摩耗監視システム及び方法 - Google Patents

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Description

(関連出願の相互参照)
この出願は,2018年6月14日付で出願されたイタリア国特許出願第102018000006322号の優先権を主張しており,その開示は参照により組み込まれる。
本発明は,自動車(例えば,内燃機関を搭載した車両,ハイブリッド車,電気自動車等)におけるタイヤのトレッド摩耗を予測し,残留トレッド材料(RTM)を予想可能とするトレッド摩耗監視のための方法及びシステムに関する。
広く知られているように,自動車用タイヤは,使用に伴って劣化する。特に,タイヤのトレッドは摩耗しやすく,時間の経過とともにトレッド深さが減少する。トレッド深さが寿命末期に対応する特定のトレッド深さに達したら,運転の安全性を損なわないようにタイヤを交換する必要が生じる。
不幸なことに,多くのドライバは自動車におけるタイヤのトレッド深さを定期的にチェックしておらず,その結果,1つ又は複数のタイヤのトレッド深さが寿命末期のトレッド深さに達した場合(更に悪ければ,それを下回る場合)でも運転を継続するリスクがある。実際,一般的なドライバは,通常はトレッド深さ測定ツールを所有しておらず,タイヤショップにおける自動車タイヤの定期的チェックを失念している場合がある。
そのため,自動車分野においては,RTMを予測/予想可能とする技術の必要性が切実に感じられている。
この種の既知の解決策は,例えば特許文献1(国際公開第2007/156213号明細書)及び特許文献2(国際公開第2017/156216号明細書)に記載されており,これらは,いずれも車両統合型の予想トレッド寿命表示システムと,いわゆる「ドライブコンパニオン」型のトレッド寿命表示システムに関連している。特に,特許文献1,2は,いずれもタイヤのトレッド寿命を監視するためのコンピュータ実装型の方法を記載しており,その方法は,
・車両における1つ又は複数のタイヤの1つ又は複数のトレッドについて,車外の測定装置により行われ,1つ又は複数のトレッドのトレッド深さを記述する1つ又は複数のトレッド深さ測定に関連するデータを1つ又は複数のプロセッサにより受信し,
・1つ又は複数のプロセッサにより,それぞれの時間値又は距離値を,1つ又は複数のトレッド深さ測定値のそれぞれに関連付け,
・1つ又は複数のプロセッサにより,1つ又は複数のトレッド深さの測定値を,予想されたトレッド深さに相関させるモデルにアクセスし,
・1つ又は複数のプロセッサにより,当該モデルに少なくとも部分的に基づいて,予想されたトレッド深さがトレッド深さ閾値に以上になるものと予想される予測時間又は予測距離を決定し,
・1つ又は複数のプロセッサにより,予測時間又は予測距離を通知システムに送信するものである。
上記の通知システムは,
・特許文献1の場合には車両に統合されるのに対して,
・特許文献2の場合にはユーザーコンピュータ装置(例えばスマートフォンやタブレット)に統合される。
更に,特許文献3(米国特許出願公開第2017/113494号明細書)は,タイヤ接地面で発生する力及び滑り速度を予測し,タイヤ力及び滑り速度から摩擦エネルギを決定し,タイヤの摩擦作用による仕事に基づいてタイヤ摩耗状態の予測値を生成するように構成されたタイヤ摩耗状態予測システムを開示している。特に,特許文献3によれば,タイヤ摩耗の予測は,タイヤ装着型センサ,GPS起源のセンサ及び車載センサの情報を統合使用してタイヤの実行する摩擦仕事量を決定することにより行われる。
更に,特許文献4(欧州特許出願公開第3318422号明細書)は,タイヤ摩耗状態予測システムを記載しており,このシステムは,
・車両を支持する少なくとも1つのタイヤと,
・タイヤ接地面の動力学に影響を与えるタイヤ固有の情報を提供するように動作可能な複数のタイヤ取り付け型の装置と,
・1つのタイヤが地面を転動することにより形成されるタイヤ接地面から滑り速度情報を供給するように動作可能な少なくとも1つの慣性測定ユニットと,
・タイヤ固有の情報及び滑り速度情報から少なくとも1つのタイヤが行う摩擦仕事の予測値を計算するように動作可能な摩擦仕事予測手段と,
・タイヤ摩耗率予測値と計算された摩擦仕事予測値との間の比例相関を割り出してタイヤ摩耗率予測値を生成するように動作可能なタイヤ摩耗率予測手段と,
を含んでいる。
最後に,特許文献5(国際公開第2017/149954号明細書)は,タイヤ摩耗寿命予測システムを記載しており,このシステムは,
・直線区間又は曲線区間の始点から終点までの走行経路を,加速,減速及び旋回を含む走行パターンに従って繰り返し走行する車両につき,例えば車速,走行パターン,及びタイヤ操舵量を含む車両パラメータに関連するデータを生成及び格納する車両走行データ生成ユニットと,
・走行経路に関連する勾配,曲線長等に関するデータを生成及び格納する軌道情報生成ユニットと,
・車両の仕様等を生成・保存する車両モデル生成ユニットと,
・車両走行データ生成ユニット,軌道情報生成ユニット及び車両モデル生成ユニットにより保存されたデータに基づいて,走行パターンの各区間における各走行モードの摩擦エネルギを計算し,各区間について算出した摩擦エネルギを合計することにより,走行経路の全区間におけるタイヤの総摩擦エネルギを計算する摩擦エネルギ計算ユニットと,
を含んでいる。
国際公開第2007/156213号明細書 国際公開第2007/156216明細書 米国特許出願公開第2017/113494号明細書 欧州特許出願公開第3318422号明細書 国際公開第2017/149954号明細書
本発明の第1の目的は,ドライバがトレッド深さ測定ツールを所有しておく必要性や,自らの自動車のタイヤ深さを測定してもらうためにタイヤショップまで出向く必要性を伴うことなく,効率的かつ信頼性の高い方法でタイヤトレッド摩耗を自動的に予測可能とする技術を提供することである。
更に,本発明の第2の目的は,RTMを予想するための技術として,既存の技術,例えば特許文献1及び2に係る予想トレッド寿命表示システムや,特許文献3に係るタイヤ摩耗状態予測システムよりも効率的で信頼性が高い技術を提供することである。
これらの目的及びその他の目的は,添付の特許請求の範囲に記載した特徴を有する,本発明に係るトレッド摩耗監視方法及びトレッド摩耗監視システムによって達成される。
特に,本発明は,トレッド摩耗モデル較正ステップ及びトレッド摩耗監視ステップを含み,トレッド摩耗モデル較正ステップが,トレッド摩耗関連量及び第1の摩擦エネルギ関連量に基づいて較正されたトレッド摩耗モデルを決定することを含むトレッド摩耗監視方法に関する。
トレッド摩耗の監視ステップでは,
・それぞれタイヤが取り付けられた2つ以上の車輪を備える自動車における車両バスから,自動車の運転に関連する運転関連量を取得し,
・運転中に自動車の特定のタイヤに作用する摩擦エネルギに関連する第2の摩擦エネルギ関連量を計算し,そのために,
- 取得した運転関連量を第2の摩擦エネルギ関連量に数学的に関連付ける所定の動力学的車両モデルを提供すると共に,
- 取得した運転関連量を所定の動力学的車両モデルに入力して第2の摩擦エネルギ関連量を計算し,
・自動車の運転中に所与のタイヤに生じるトレッド摩耗を予測することを含むトレッド摩耗予測を実行し,そのために,計算された第2の摩擦エネルギ関連量と,較正されたトレッド摩耗モデルに基づいて,自動車の走行距離に応じたトレッド深さの減少量を示すトレッド摩耗値を計算し,
・自動車における所与のタイヤの残留トレッド材料を予想することを含む残留トレッド材料予想を実行し,そのために,計算されたトレッド摩耗値と,初期トレッド深さに基づいて残留トレッド深さを計算する。
また,トレッド摩耗モデルの較正ステップでは,
・1つ又は複数のタイヤについてトレッド摩耗テストを実行し,
・実行されたトレッド摩耗試験から生じるトレッド深さの減少値を示すトレッド摩耗関連量と,実行されたトレッド摩耗テスト中に供試タイヤに作用する摩擦エネルギに関連する第1の摩擦エネルギ関連量とを測定する。
更に,較正されたトレッド摩耗モデルの決定に際しては,
・走行経路に沿ってタイヤに作用する摩擦エネルギを,該摩擦エネルギにより生じるトレッド摩耗に対して,所与のパラメータを介して数学的に関連づける所定の参照トレッド摩耗モデルを提供し,
・測定されたトレッド摩耗関連量及び第1の摩擦エネルギ関連量を所定の参照トレッド摩耗モデルに入力して所与のパラメータの較正値を計算し,
・所定の参照トレッド摩耗モデルで計算された較正値を適用して,較正されたトレッド摩耗モデルを決定する。
本発明の好適な実施形態に係るトレッド摩耗監視方法におけるトレッド摩耗モデル較正ステップのフローチャートである。 本発明の好適な実施形態に係るトレッド摩耗監視方法におけるトレッド摩耗監視ステップのフローチャートである。 図2のトレッド摩耗監視ステップを実行するための本発明の好適な実施形態に係るトレッド摩耗監視システムの概要を示すブロック図である。 図3のトレッド摩耗監視システムの好適な実施形態の概要を示すブロック図である。 図3のトレッド摩耗監視システムの他の好適な実施形態の概要を示すブロック図である。
以下,本発明を一層明確に理解するため,もっぱら非限定的な例示とすることを意図しての好適実施形態について,添付図面(いずれも尺度は不同)を参照して説明する。
以下の記載は,当業者にとって本発明を実施可能なものとするために提示される。特許請求の範囲に記載する本発明の技術的範囲内において,実施形態に対する様々な修正が可能であることは,当業者には容易に明らかである。すなわち,本発明は,図示及び記載される実施形態に限定されるものでなく,本明細書に開示され,添付の特許請求の範囲において規定される原理及び特徴と整合する限度において,最も広義の保護が与えられるべきである。
本発明は,自動車,例えば,内燃機関を搭載した車両,ハイブリッド車両,電気自動車等におけるタイヤのトレッド摩耗を予測し,かつ,残留トレッド材料(RTM)を予想可能とするトレッド摩耗監視方法に関する。このトレッド摩耗監視方法は,トレッド摩耗モデル較正ステップ及びトレッド摩耗監視ステップを含む。
これに関連して,図1は,本発明の好適な実施形態におけるトレッド摩耗モデル較正ステップ(全体を参照数字1で表す)の概要を示すフローチャートである。特に,トレッド摩耗モデルの較正ステップ1では:
・1つ又は複数のタイヤについて,好適には1つ又は複数のタイヤ試験システム/装置/機械,例えば1つ又は複数の屋内摩耗試験機等を使用して,トレッド摩耗テストを実行し(ブロック11);
・実行されたトレッド摩耗試験により生じるトレッド摩耗を示すトレッド摩耗関連量と,実行されたトレッド摩耗試験中に供試タイヤに作用する摩擦エネルギに関連する第1の摩擦エネルギ関連量を測定し(ブロック12);
・測定されたトレッド摩耗関連量及び第1の摩擦エネルギ関連量に基づいて,較正されたトレッド摩耗モデル(TWM)を決定する(ブロック13)。より詳細には,較正されたTWMの決定(ブロック13)に際しては:
・一般的な走行経路に沿って一般的なタイヤに作用する摩擦エネルギを,その摩擦エネルギにより生じるトレッド摩耗に対して,所与のパラメータを介して数学的に関連づける所定の参照TWMを提供し;
・所定の参照TWMと,測定されたトレッド摩耗関連量(実行されたトレッド摩耗試験から生じるトレッド深さの減少値を示す)と,第1の摩擦エネルギ関連量とに基づいて(特に,測定されたトレッド摩耗関連量及び第1の摩擦エネルギ関連量を所定の参照TWMに入力することにより),所与のパラメータの較正値を計算し;
・所定の参照TWMと,計算された較正値に基づいて(特に,計算された較正値を所定の参照TWMに適用して)較正されたTWMを決定する。
所定の参照TWMは,好適には,タイヤ摩耗物理に関する所定の数式に基づいており,そのパラメータは,トレッド摩耗試験中におけるトレッド摩耗及び摩擦エネルギの測定値に基づいて計算することができる。特に,所定の数式は,タイヤのトレッドが,走行経路に沿ってタイヤに作用する摩擦エネルギと,摩耗に抵抗するタイヤ固有の能力とに比例する量だけ摩耗するという観察に基づいている。所定の参照TWMは,例えば以下の数式(1)で表すことができる:
[数1]
= fn,k,…(EFR) (1)
数式(1)において,
- EFR は,一般的な走行経路に沿って一般的なタイヤに作用する摩擦エネルギを示し,
- Wは,摩擦エネルギEFRによるトレッド摩耗(例えば,平均トレッドスキッド損失,すなわちトレッド幅全体に亘る平均トレッド深さの減少で表される)を示し,
- fn,k,…(EFR) は,摩擦エネルギEFRの所定の数学的関数を示し,この所定の数学的関数は所与のパラメータ n,k,... のセットにより特徴付けられ,摩擦エネルギEFRに基づいてトレッド摩耗WTを計算可能とするものである。
好適には,所定の参照TWM,すなわち数式(1)は,以下の数式(2)に従って有利に表現することができる:
[数2]
= k・(EFR, (2)
数式(2)において,
- n は,完全タイヤの耐摩耗性(摩耗性)に関連し,
- k は,外的要因(表面等)に基づく摩耗に対するタイヤの感度に関連する。
特に,パラメータn及びkは,各タイヤモデル(パターン,コンパウンド,構造)に固有の「摩耗対摩擦エネルギ」の関数形状を定義する。
また,摩擦エネルギEFR は,数式(1)及び(2)のいずれの場合でも,以下の数式(3)として表すことができる:
[数3]
FR = g(Q,Q,Q,...)(3)
数式(3)において,
- Q,Q,Q,... は,通常,運転経路に沿って変化する摩擦エネルギ関連量を示し,その摩擦エネルギ関連量Q,Q,Q,... は,好適には,全体的なコーナリング力及び縦方向力,スライド力,スリップ角,スリップ率,コーナリング剛性,ブレーキング/トラクション剛性等の1つ又は複数を含むことができ,
- g(Q,Q,Q,...) は,摩擦エネルギ関連量Q,Q,Qの所定の関数を示し,その関数は,走行経路上で一般的なタイヤに作用する全体的な摩擦エネルギEFRを,走行経路上における摩擦エネルギ関連量Q,Q,Qに基づいて計算可能とするものである。
上記に鑑みれば,トレッド摩耗試験(図1のブロック11)の実行中に第1の摩擦エネルギ関連量を測定(図1のブロック12)することにより,供試タイヤに作用する全体的な摩擦エネルギEFRを数式(3)に基づいて計算(図1のブロック13)できることは明らかである。その場合,所与のパラメータn,k,... のセットは,数式(3)で計算した全体的な摩擦エネルギEFR と,トレッド摩耗試験のために測定(図1のブロック12)したトレッド摩耗関連量に基づいて,数式(1)により計算(図1のブロック13)することができる。あるいは,所与のパラメータn及びkは,数式(3)で計算した全体的な摩擦エネルギEFR と,トレッド摩耗試験のために測定(図1のブロック12)したトレッド摩耗関連量に基づいて,数式(2)により計算(図1のブロック13)することもできる。
好適には,トレッド摩耗試験(図1のブロック11)に際して,シミュレートすべき走行経路を定義した後,その走行経路を1つ又は複数のタイヤ試験システム/デバイス/マシンによりシミュレートすることができる。そのために,例えば,1つ又は複数の屋内摩耗試験機を使用し,その摩耗試験機により,トレッド摩耗試験を実行している間に,第1の摩擦エネルギ関連量(例えば,総コーナリング力及び縦方向力,スリップ角,スリップ比,コーナリング剛性等)を測定することができる。その代わりに,トレッド摩耗関連量を,好適には,各運転ルートのシミュレーション後に,トレッド深さ測定ツールを使用して測定することができる。
以上の記載から,トレッド摩耗モデルの較正ステップ1によれば,タイヤの形式/モデル毎に,それぞれ特別に較正されたTWMが取得可能であることは明らかである。好適には,トレッド摩耗モデル較正ステップ1を実行し,タイヤの各形式/モデルについて,自動車へのタイヤの取り付け位置に応じてそれぞれ特別に較正された複数のTWMを取得することができる。例えば,前輪タイヤ用の第1の較正されたTWMと,後輪タイヤ用の第2の較正されたTWMを取得し,あるいは,四輪自動車の場合には,右前輪タイヤ用の第1の較正されたTWMと,左前輪タイヤ用の第2の較正されたTWMと,右後輪タイヤ用の第3の較正されたTWMと,左後輪タイヤ用の第4の較正されたTWMを取得することができる。
図2は,本発明の好適な実施形態によるトレッド摩耗監視ステップ(全体として参照数字2で表す)を概略的に示すフローチャートである。特に,トレッド摩耗監視ステップ2では:
・それぞれタイヤが取り付けられた2つ以上の車輪を備える自動車(例えば,スクータ,原付きバイク,乗用車,バン,トラック等)における車両バスから,自動車の運転に関連する運転関連量(例えば,縦方向及び横方向の加速度,速度,操舵角,ヨーレート,車両のサイドスリップ,車輪の角速度等)を取得し(ブロック21);
・取得した運転関連量と,自動車に関連する所定の動力学的車両モデルに基づいて,特定のタイヤ(例えば,自動車における左側又は右側の前輪又は後輪用タイヤ)に運転中に作用する摩擦エネルギに関連する第2の摩擦エネルギ関連量を計算し(ブロック22):
・第2の摩擦エネルギ関連量と,較正されたTWMに基づいて,運転中に自動車の所与のタイヤに作用するトレッド摩耗の予測を含むトレッド摩耗予測を実行し(ブロック23);
・予測されたトレッド摩耗に基づいて,自動車における所与のタイヤのRTMの予想を含むRTM予想を実行する(ブロック24)。
より詳細には,第2の摩擦エネルギ関連量(ブロック22)の計算に際しては:
・自動車に関連し,かつ,運転中の自動車における車両バスから取得した運転関連量(例えば,縦方向及び横方向の加速度,速度,操舵角,ヨーレート,車両のサイドスリップ,車輪の角速度等)を,運転中に自動車の特定のタイヤに作用する摩擦エネルギに関連する第2の摩擦エネルギ関連量に対して数学的に関連づける所定の動力学的車両モデルを提供し;
・その所定の動力学的車両モデルと,取得した運転関連量に基づいて,特に,取得した運転関連量を所定の動力学的車両モデルに入力することにより,第2の摩擦エネルギ関連量を計算する。
所定の動力学的車両モデルは,好適には,自動車の動力学を表す所定の数式に基づいており,その所定の数式は,車両について実行された測定(すなわち,運転関連量を生成する測定)に基づいて,運転中のタイヤに作用する力及びスリップを計算可能とするものである。例えば,所定の動力学的車両モデルは,以下の数式(4)で表すことができる:
[数4]
,Q,Q,… = h(P,P,P,…)(4)
数式(4)において,
- P,P,P,… は,取得した運転関連量(例えば,前述したように,縦方向及び横方向の加速度,速度,操舵角,ヨーレート,車両の横滑り,車輪の角速度等を含むことができる。)を示し,
- Q,Q,Q,… は,この場合には第2の摩擦エネルギ関連量(例えば,全体的なコーナリング及び縦方向力,スリップ角,スリップ率,コーナリング剛性等)を示し,
- h(P,P,P,…) は,取得した運転関連量P,P,P,… の所定の関数を示し,その所定の関数は,取得した運転関連量P,P,P,… に基づいて第2の摩擦エネルギ関連量Q,Q,Q,… を計算可能とするものである。
それゆえ,取得した運転関連量P,P,P,… と数式(4)に基づいて第2の摩擦エネルギ関連量Q,Q,Q,… が計算されると,第2の摩擦エネルギ関連量Q,Q,Q,…を校正済みTWMに入力することにより,すなわち,第2の摩擦エネルギ関連量Q,Q,Q,… をトレッド摩耗モデル較正ステップ1において計算された所与のパラメータの較正値により特徴付けられる所定の参照TWMに入力することによって,運転中に自動車のタイヤに生じるトレッド摩耗を予測することができる(図2のブロック23)。
端的に言えば,トレッド摩耗モデルの較正ステップ1において,トレッド摩耗関連量(数式(1)及び(2)のW)と,第1の摩擦エネルギ関連量(数式(3)のQ,Q,Q,… )はいずれも「既知」であり,これに対して,所与のパラメータ(数式(1)及び(2)のn,k,...)は「未知」ではあるが,数式(1)及び(3)を使用して,又は数式(2)及び(3)を使用して計算することができる。
その代わりに,トレッド摩耗監視ステップ2において,所与のパラメータ(数式(1)のn,k,...,と,数式(2)のn及びk)は,トレッド摩耗モデルの較正ステップ1から「既知」であり,運転関連量(数式(4)のP,P,P,…)は,車載の測定手段から「既知」である。したがって,トレッド摩耗(数式(1)及び(2)のWT)は,数式(1),(3)及び(4)を使用して,又は数式(2),(3)及び(4)を使用して予測することができる。
好適には,自動車の形式/モデル毎に,それぞれ所定の動力学的車両モデルをトレッド摩耗監視ステップ2で使用して,第2の摩擦エネルギ関連量を計算する(図2のブロック22)。更に好適には,自動車の形式/モデル毎に,それぞれ所定の複数の動力学的車両モデルを使用して,自動車に対するタイヤの異なる取り付け位置(前輪及び後輪,又は左右前輪及び左右後輪)を考慮に入れることができる。
トレッド摩耗予測(図2のブロック23)は,第2の摩擦エネルギ関連量と,校正されたTWMに基づいて,自動車の走行距離に応じたトレッド深さの減少を示すトレッド摩耗値を計算することを含み,RTM予想(図2のブロック24)は,トレッド摩耗値と初期トレッド深さに基づいて残留トレッド深さを計算することを含む。好適には,残留トレッド深さは,初期トレッド深さに対する残留トレッド深さの百分率で表される。
更に,RTM予想(図2のブロック24)は,好適には,自動車における特定のタイヤの残留トレッド深さが所定の閾値(例えば,初期トレッド深さの20%以下)に達した場合に,当該タイヤの寿命が近づいている状態を検出することを含む。
好適には,トレッド摩耗予測(図2のブロック23)及びRTM予想(図2のブロック24)は,自動車の走行距離Nキロメートル/マイル毎に実行し,ここにNは所定の正の整数(例えば,5千又は1万キロメートル/マイル以下)である。
トレッド摩耗予測(図2のブロック23)及びRTM予想(図2のブロック24)の精度及び信頼性は,好適には,トレッド摩耗監視下における自動車のドライバ/所有者がタイヤショップに出向いて自分の自動車におけるタイヤのトレッド深さを測定してもらえば,更に向上できる場合がある。実際,予測されたトレッド摩耗及び予想されたRTMは,トレッド深さ測定ツールにより実行されるトレッド深さ測定に基づいて有利に修正することができる。(その測定により,予測及び予想誤差を一掃し,したがってトレッド摩耗予測及びRTM予想をリセットできるからである。)
更に,本発明は,トレッド監視システムにも関する。これに関連して,図3は,本発明の好適な実施形態によるトレッド摩耗監視システム(全体を参照数字3で表す)の機能的アーキテクチャを概念的に示すブロック図である。この監視システム3は,トレッド摩耗監視ステップ2を実行するように設計されている。
特に,トレッド摩耗監視システム3は:
・それぞれタイヤが取り付けられた2つ以上の車輪を備える自動車(例:スクータ,バイク,車,バン,トラックなど)に搭載され,車両バス40(例えば,コントローラエリアネットワーク(CAN)バス標準)に結合されて,当該自動車の運転関連量を取得するための取得装置31(図2のブロック21)と;
・取得装置31に有線又は無線で接続され,該取得装置31から運転関連量を受信し,第2の摩擦エネルギ関連量を計算(図2のブロック22)し,トレッド摩耗予測を実行(図2のブロック23)し,RTM予想を実行(図2のブロック24)するようにプログラムされた処理装置/システム32と;
・自動車に関連するユーザ(例えば,ドライバ及び/又は所有者)に,処理装置/システム32によって予想されたRTMを通知するように構成された通知装置33と;を含む。
好適には,通知装置33は,自動車のタイヤについて,処理装置/システム32により検出された寿命への接近状態を,自動車に関連するユーザに警告するように構成される。
図4及び5は,トレッド摩耗監視システム3の二通りの好適な実施形態の概要を示している。
特に,図4に示すトレッド摩耗監視システム3の特定の好適な第1実施形態(全体として参照数字3Aで表す)において:
・処理装置/システム32は,取得装置31に対して無線及び遠隔で(例えば,GSM,GPRS,EDGE,HSPA,UMTS,LTE,LTE Advanced 及び/又は将来の第5世代(又はそれ以降の)ワイヤレス通信システム等である1つ又は複数の移動通信技術を介して)接続されたクラウドコンピュータシステム32Aによって実装/実行され;
・通知装置33は,電子通信装置33A(例えば,スマートフォン,タブレット,ラップトップ,デスクトップコンピュータ,スマートテレビ,スマートウォッチ等)により実装/実行され,その電子通信装置33Aは,例えば,自動車(図4で参照数字4で表す)の所有者又は使用者であるユーザに関連付けられ,1つ又は複数の有線及び/又無線ネットワークを介してクラウドコンピュータシステム32Aに遠隔接続される。
好適には,クラウドコンピュータシステム32Aは,RTM通知を電子通信装置33Aに送信し,電子通信装置33Aがユーザ5に対してRTM通知を送信するようにプログラムされる。例えば,電子通信装置33Aは,好適には,クラウドコンピュータシステム32Aからタイヤの予想RTMを含むプッシュ通知を受信するソフトウェアアプリケーション(いわゆる“アプリ”)がインストールされたスマートフォン又はタブレットで構成することができる。他の形式,例えばSMSメッセージ,電子メールメッセージ,又はより一般的には,テキスト及び/又はオーディオ及び/又は画像及び/又はビデオ及び/又はマルチメディア形式のメッセージ等を使用することもできる。
クラウドコンピュータシステム32Aが多くの自動車4,したがって多くのユーザ5に対して,トレッド摩耗監視サービスを提供するために有利に使用できることは,注目に値する。
その代わりに,図5に示すトレッド摩耗監視システム3の特定の好適な第2実施形態(全体とし参照数字3Bで表す)において:
・処理装置/システム32は,自動車4に搭載された(自動車)電子制御ユニット(ECU)32Bによって実装/実行され;
・通知装置33は,自動車4に搭載されたヒューマンマシンインターフェース(HMI)33Bによって実装/実行される。
第2実施形態3Bにおいて,ECU32B(したがって,スクリーン及び/又はグラフィカルインジケータ)は,好適には,HMI33Bにより表示されるグラフィックメッセージを介して,タイヤの予想RTMを自動車4のドライバに通知することができる。
ECU32Bは,好適には,トレッド摩耗監視専用のECU,又はトレッド摩耗監視を含む幾つかのタスク専用ECUで構成することができる。
同様に,HMI33Bは,好適には,トレッド摩耗監視専用のHMI,又はトレッド摩耗監視を含む幾つかタスク専用HMI(例えば,車載インフォテレマティクス及び/又は運転支援システムのHMI)で構成することができる。
以上の記載から,本発明の技術的な利点及び革新的な特徴は,当業者にとって明白である。
特に,本発明によれば,ドライバが自分の自動車におけるタイヤのトレッド深さを測定するためにトレッド深さ測定ツールを所有する必要も,タイヤショップに出向く必要もなく,タイヤトレッド摩耗を非常に効率的かつ信頼性の高い方法で自動的に予測することが可能である。これに関連して,本発明に係るトレッド摩耗監視方法及びシステムは,タイヤ摩耗物理学,車両動力学及び運転スタイルを効率的に考慮して正確なトレッド摩耗予測,ひいては正確なRTM予想を実行可能とするものである。
この点において,現在知られている解決策(特に,特許文献1又は特許文献2及び特許文献3)に提示されている技術的教示を組み合わせても,本発明に想到し得るものではない。
実際に,現在知られている解決策(特に,特許文献1又は2及び特許文献3)による教示のいかなる組み合わせも,本発明に係るトレッド摩耗監視方法及びシステムの全ての技術的特徴(特に,トレッド摩耗モデル較正ステップの技術的特徴)を教示,示唆又は開示するものではなく,したがって,(特に,トレッド摩耗予測とRTM予想の効率性及び信頼性の観点において)本発明の技術的利点を達成し得るものではない。
以上を要約すれば,本発明は,添付した特許請求の範囲によって規定される技術的範囲内において,多くの修正及び変形が可能である。

Claims (11)

  1. トレッド摩耗モデルの較正ステップ(1)及びトレッド摩耗の監視ステップ(2)を含むトレッド摩耗監視方法であって,トレッド摩耗モデルの較正ステップ(1)が,トレッド摩耗関連量と第1の摩擦エネルギ関連量に基づいて,較正されたトレッド摩耗モデルを決定(13)することを含み,
    トレッド摩耗の監視ステップ(2)が,
    ・それぞれタイヤが取り付けられた2つ以上の車輪を備える自動車(4)における車両バス(40)から,自動車(4)の運転に関連する運転関連量を取得(21)し,
    ・自動車の運転中に特定のタイヤ(4)に作用する摩擦エネルギに関連する第2の摩擦エネルギ関連量を計算(22)し,そのために,
    - 取得した運転関連量を第2の摩擦エネルギ関連量に数学的に関連付ける所定の動力学的車両モデルを提供すると共に,
    - 取得した運転関連量を所定の動力学的車両モデルに入力して第2の摩擦エネルギ関連量を計算し,
    ・自動車(4)の走行距離に応じたトレッド深さ減少値を示す摩耗値を予測するためのトレッド摩耗予測(23)を実行し,そのために,計算された第2の摩擦エネルギ関連量と,較正されたトレッド摩耗モデルに基づいて,自動車(4)の運転中に所与のタイヤに生じるトレッド摩耗を計算し,
    ・自動車(4)における所与のタイヤの残留トレッド材料を予想するための残留トレッド材料予想(24)を実行し,そのために,計算されたトレッド摩耗値及び初期トレッド深さに基づいて残留トレッド深さを計算することを含むトレッド摩耗監視方法において,
    トレッド摩耗モデルの較正ステップ(1)が,更に,
    ・1つ又は複数のタイヤについてトレッド摩耗試験を実施(11)すると共に,
    ・実行されたトレッド摩耗試験から生じるトレッド深さの減少値を示すトレッド摩耗関連量と,実行されたトレッド摩耗試験中に供試タイヤに作用する摩擦エネルギに関連する第1の摩擦エネルギ関連量とを測定(12)することを含み,
    較正されたトレッド摩耗モデルの決定ステップ(13)は,
    ・走行経路に沿ってタイヤに作用する摩擦エネルギを,該摩擦エネルギにより生じるトレッド摩耗に対して,所与のパラメータを介して数学的に関連づける所定の参照トレッド摩耗モデルを提供し,
    ・測定されたトレッド摩耗関連量及び第1の摩擦エネルギ関連量を所定の参照トレッド摩耗モデルに入力して所与のパラメータの較正値を計算し,
    ・所定の参照トレッド摩耗モデルで計算された較正値を適用して,較正されたトレッド摩耗モデルを決定することを含む,
    トレッド摩耗監視方法。
  2. 請求項1に記載のトレッド摩耗監視方法であって,残留トレッド材料予想(24)は,残留トレッド深さが所定の閾値に達した場合に自動車(4)における所与のタイヤの寿命末期への接近状態を検出することを含む,トレッド摩耗監視方法。
  3. 請求項1又は2に記載のトレッド摩耗監視方法であって,トレッド摩耗予測(23)及び残留トレッド材料予想(24)を,自動車(4)により駆動されるNキロメートル/マイル毎に実行し,Nは所定の正の整数である,トレッド摩耗監視方法。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載のトレッド摩耗監視方法であって,予測されたトレッド摩耗及び予想された残留トレッド材料を,トレッド深さ測定ツールによって実行されるトレッド深さ測定に基づいて補正する,トレッド摩耗監視方法。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載のトレッド摩耗監視方法におけるトレッド摩耗監視ステップ(2)を実行するためのトレッド摩耗監視システム(3,3A,3B)であって,該システム(3,3A,3B)が,取得装置(31),処理装置/システム(32,32A,32B)及び通知装置(33,33A,33B)を含み,
    該取得装置(31)は,
    ・それぞれタイヤが取り付けられた2つ以上の車輪を備える自動車(4)に搭載され,
    ・自動車(4)における車両バス(40)に結合して,運転関連量(21)を取得するように構成され,
    前記処理装置/システム(32,32A,32B)は,前記取得装置(31)に接続され,該取得装置(31)から駆動関連量を受信し,第2の摩擦エネルギ関連量を計算(22)してトレッド摩耗の予測(23)及び残留トレッド材料の予想(24)を実行するようにプログラムされ,
    前記通知装置(33,33A,33B)は,自動車(4)に関連するユーザ(5)に対して,前記処理装置/システム(32,32A,32B)により予想される自動車(4)の所与のタイヤの残留トレッド材料を通知するように構成される,トレッド摩耗監視システム(3,3A,3B)。
  6. 請求項5に記載のトレッド摩耗監視システムであって,前記通知装置(33,33A,33B)は,自動車(4)における所与のタイヤについて,処理装置/システム(32,32A,33B)により検出される寿命末期への接近状態をユーザ(5)に警告するように構成される,トレッド摩耗監視システム。
  7. 請求項5又は6に記載のトレッド摩耗監視システムであって,前記処理装置/システム(32)は,前記取得装置(31)に無線及び遠隔接続されるクラウドコンピュータシステム(32A)であり,前記通知装置(33)が,ユーザ(5)に関連付けられ,1つ又は複数の有線及び/又は無線ネットワークを介して前記クラウドコンピュータシステム(32A)に遠隔接続される電子通信デバイス(33A)である,トレッド摩耗監視システム。
  8. 請求項5又は6に記載のトレッド摩耗監視システムであって,前記処理装置/システム(32)は,自動車(4)に搭載された電子制御ユニット(32B)であり,前記通知装置(33)が,自動車(4)に搭載されるヒューマンマシンインターフェース(33B)である,トレッド摩耗監視システム。
  9. 自動車(4)の運転に関連する運転関連量を受信するように設計され,請求項5~7のいずれか一項に記載のトレッド摩耗監視システム(3,3A)における処理装置/システム(32)としてプログラムされる,クラウドコンピュータシステム(32A)。
  10. 自動車(4)に搭載可能であり,自動車(4)の運転に関連する運転関連量を受信するように設計され,請求項5,6又は8に記載のトレッド摩耗監視システム(3,3B)における処理装置/システム(32)としてプログラムされる,電子制御ユニット(32B)。
  11. 以下の特徴を有する1つ又は複数のソフトウェア及び/又はファームウェアコード部分を含むコンピュータプログラム製品であって、
    ・自動車(4)の運転に関連する運転関連量を受信するように設計された処理装置/システム(32,32A,32B)にローディングが可能であること、及び
    ・ロードされたときに,前記処理装置/システム(32,32A,32B)が,請求項5~8のいずれか一項に記載のトレッド摩耗監視システム(3,3A,3B)における処理装置/システム(32,32A,32B)としてプログラムされること、を特徴とするコンピュータプログラム製品。
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