JP7026270B2 - 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 - Google Patents
蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7026270B2 JP7026270B2 JP2021032299A JP2021032299A JP7026270B2 JP 7026270 B2 JP7026270 B2 JP 7026270B2 JP 2021032299 A JP2021032299 A JP 2021032299A JP 2021032299 A JP2021032299 A JP 2021032299A JP 7026270 B2 JP7026270 B2 JP 7026270B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aerosol
- stock solution
- treatment space
- mosquito
- injection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
害虫防除成分と有機溶剤とを含有するエアゾール原液、及び噴射剤を封入してなる定量噴射バルブが設けられた耐圧容器と、
前記定量噴射バルブに接続される噴射口が設けられた噴射ボタンと、
を備えた蚊類防除用エアゾールであって、
前記噴射ボタンを1回押下したときの噴射容量が0.1~0.4mLとなり、且つ噴射距離20cmにおける噴射力が25℃において0.3~10.0g・fとなるように調整され、
前記エアゾール原液は、前記噴射口から、少なくとも一部が処理空間内の露出部に付着する付着性粒子として噴射されることにある。
ところで、本発明者らの研究により、蚊を代表とする蚊類(以下、本発明においては、単に「蚊類」と称する。)は飛んでいる時間よりも、壁面等に止まっている時間の方が長いことが判明した。即ち、屋内に侵入してきた蚊類の大半は壁面等に止まり、人を吸血する機会を窺っているということになる。このため、従来のように、処理空間内の薬剤粒子が浮遊する時間を長期化させる手法は、飛翔中の蚊類の防除に対しては一定の効果を奏することができるが、壁面等に止まっている蚊類に対しては薬剤の効果を充分に及ぼすことができず、結果的に、蚊類の防除が不完全となり得る。本発明者らは、上記の研究結果から、壁面等に止まっている蚊類に対する防除の効果を高めることが、人やペットが薬剤を吸入することを抑制しつつ、屋内に侵入してくる蚊類全体の防除の向上に繋がると考えた。
そこで、本発明に係る蚊類防除用エアゾールでは、処理空間に噴射されたエアゾール原液の少なくとも一部が、処理空間内の露出部(例えば、処理空間内に存在する床面や壁面、家具等の構造物の表面等)に付着する付着性粒子として形成されるものとした。このため、露出部に止まっている蚊類、及び処理空間を飛んでいる蚊類の両方の蚊類を効果的にノックダウン又は死滅させることができ、蚊類全体の防除効果を向上させることができる。また、付着性粒子以外の粒子(これを、「浮遊性粒子」と称することとする。)が処理空間全体に満遍なく拡散しても、処理空間中のエアゾール原液の濃度は付着性粒子の分だけ低減される。そのため、処理空間内にいる人やペットがエアゾール原液の粒子を吸入する量は極微量となり、人体やペットにとってより安全な蚊類防除用エアゾールとなる。
また、本発明に係る蚊類防除用エアゾールは、噴射ボタンを1回押下したときの噴射容量が0.1~0.4mLとなり、且つ噴射距離20cmにおける噴射力が25℃において0.3~10.0g・fとなるように調整されている。このように噴射容量、及び噴射力を調整することで、噴射されたエアゾール原液の少なくとも一部を付着性粒子として形成することができ、蚊類に対し優れた防除効果を奏することができる。
前記付着性粒子は、25℃、噴射距離15cmにおける体積積算分布での90%粒子径が20~80μmであることが好ましい。
前記付着性粒子の付着量は、処理空間内の露出部に1m2当たり0.01~0.4mgであることが好ましい。
前記耐圧容器に封入される前記エアゾール原液(a)と前記噴射剤(b)との容量比率(a/b)は、10/90~50/50であることが好ましい。
前記有機溶剤は、高級脂肪酸エステル、及びアルコール類からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
前記害虫防除成分は、30℃における蒸気圧が2×10-4~1×10-2mmHgであることが好ましい。
前記エアゾール原液を処理空間に1回噴射した場合、前記害虫防除成分の効果持続時間は、33m3以下の空間に対して20時間以上であることが好ましい。
前記噴射口は、0.2~1.0mmの噴口径を有することが好ましい。
前記の何れか一つに記載の蚊類防除用エアゾールを用いて前記エアゾール原液を処理空間に噴射して蚊類をノックダウン又は死滅させることにある。
前記エアゾール原液の処理空間への噴射を24時間毎に1回実行することが好ましい。
[害虫防除成分]
エアゾール原液の一つの主成分である害虫防除成分は、30℃における蒸気圧が2×10-4~1×10-2mmHgであるものを使用する。そのような害虫防除成分として、メトフルトリン、トランスフルトリン等が好適に選択される。これらの害虫防除成分は、単独又は混合状態の何れでも使用可能である。なお、メトフルトリンやトランスフルトリンには、不斉炭素に基づく光学異性体や幾何異性体が存在するが、それらも本発明に含まれる。
エアゾール原液のもう一つの主成分である有機溶剤は、上記の害虫防除成分を溶解してエアゾール原液を調製することができ、また、調製したエアゾール原液を処理空間に噴射したとき、最適な粒子を形成し得るものが使用される。有機溶剤としては、高級脂肪酸エステル、及びアルコール類が好ましい。高級脂肪酸エステルとしては、炭素数の総数が16~20のものが好ましく、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソプロピル等が挙げられる。これらのうち、ミリスチン酸イソプロピルが特に好適である。アルコール類としては、炭素数が2~3の低級アルコールが好ましい。有機溶媒には、例えば、n-パラフィン、及びイソパラフィン等の炭化水素系溶剤や、炭素数3~6のグリコールエーテル類、及びケトン系溶剤等を混合することもできる。
本発明の蚊類防除用エアゾールは、上記成分に加え、殺ダニ剤、カビ類や菌類等を対象とした防カビ剤、抗菌剤、殺菌剤、芳香剤、消臭剤、安定化剤、帯電防止剤、消泡剤、賦形剤等を適宜配合することもできる。殺ダニ剤としては、5-クロロ-2-トリフルオロメタンスルホンアミド安息香酸メチル、サリチル酸フェニル、3-ヨード-2-プロピニルブチルカーバメート等が挙げられる。防カビ剤、抗菌剤、及び殺菌剤としては、ヒノキチオール、2-メルカプトベンゾチアゾール、2-(4-チアゾリル)ベンツイミダゾール、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、トリホリン、3-メチル-4-イソプロピルフェノール、オルト-フェニルフェノール等が挙げられる。芳香剤としては、オレンジ油、レモン油、ラベンダー油、ペパーミント油、ユーカリ油、シトロネラ油、ライム油、ユズ油、ジャスミン油、檜油、緑茶精油、リモネン、α-ピネン、リナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、アミルシンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド、ベンジルアセテート等の芳香成分、「緑の香り」と呼ばれる青葉アルコールや青葉アルデヒド配合の香料成分等が挙げられる。
本発明の蚊類防除用エアゾールで用いる噴射剤としては、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、窒素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素、圧縮空気等が挙げられる。上記の噴射剤は、単独又は混合状態で使用することができるが、LPGを主成分としたものが使い易い。
上記のように、害虫防除成分、有機溶剤、噴射剤、その他必要に応じて配合される成分を選択し、これらを耐圧容器に封入することで、エアゾール製品が完成する。このエアゾール製品は、本発明の蚊類防除用エアゾールであり、処理空間にエアゾール原液を噴射するものである。エアゾール原液は、主に、害虫防除成分と有機溶剤とから構成されるものであり、厳密には噴射剤とは別のものであるが、エアゾール原液は噴射剤と同時に耐圧容器の外部に放出されるため、以降の説明では、エアゾール原液及び噴射剤を含むエアゾール内容物を「エアゾール原液」として取り扱う場合がある。ここで、本発明に係る蚊類防除用エアゾールが備える噴射バルブについて説明する。本発明に係る蚊類防除用エアゾールは、主に、耐圧容器(エアゾール容器)、定量噴射バルブ、及び噴射ボタンから構成されている。定量噴射バルブには、エアゾール原液を噴射するための作動部である噴射ボタンが接続されてあり、噴射ボタンには、エアゾール原液がエアゾール容器から外部(処理空間)へ噴出する噴射口が設けられてある。
図1(a)に示されるように、従来の蚊類防除用エアゾール製品(単に「従来品」とする)は、エアゾール原液が処理空間に噴射されると、粒子径20μm未満の粒子Mとなって処理空間中に拡散する。噴射して暫く経過すると、粒子Mは処理空間全体にさらに拡散し、害虫防除成分を揮散する。これにより、処理空間を飛んでいる蚊類をノックダウン又は死滅させることができる。しかし、上記のとおり、蚊類は飛んでいる時間よりも処理空間内の露出部に止まっている時間の方が長いため、従来品ではこのような処理空間内の露出部に止まっている蚊類まで確実にノックダウン又は死滅させることができない。また、処理空間の窓を開ける等して風が吹き込んできた場合、処理空間中に浮遊している粒子Mの一部は風に流されてしまい、害虫防除成分の効果が大幅に減少する。さらに、粒子Mが処理空間に浮遊している時間が長時間になると、処理空間内にいる人やペットが粒子Mを吸入する量が増えるため、人体やペットに悪影響を及ぼす虞もある。
そこで、本発明者らは、鋭意研究の末、これらの問題を解決する蚊類防除用エアゾール製品を開発した。以下、本発明に係る蚊類防除用エアゾール製品の特徴構成である付着性粒子、及び浮遊性粒子について説明する。
図1(b)に示されるように、エアゾール原液を処理空間に1回噴射すると、付着性粒子X、及び浮遊性粒子Yが形成される。図1(b)において、白丸で示されているものが付着性粒子Xであり、黒丸で示されているものが浮遊性粒子Yである。両者の粒子径は異なっており、付着性粒子Xの方が浮遊性粒子Yより大きな粒子径として形成される。付着性粒子Xの好ましい粒子径は、25℃、噴射距離15cmにおける体積積算分布での90%粒子径が20~80μmである。この範囲であれば、エアゾール原液が処理空間に噴射された際、速やかに処理空間内の露出部に移動し、付着することができる。そのため、露出部に止まっている蚊類を付着性粒子Xの害虫防除成分によってノックダウン又は死滅させることができる。また、処理空間内に侵入し、露出部に止まろうとしている蚊類に対しても害虫防除効果を奏するため、処理空間外へ追い出すことも可能となる。粒子径が20μm未満であると、粒子径が小さすぎるため、露出部まで到達することが困難となり、その結果、露出部に止まっている、あるいは、止まろうとしている蚊類を防除することが困難となる。一方、粒子径が80μmを超えると、粒子径が大きすぎるため、付着性粒子の挙動をコントロールし難くなり、露出部に適切に付着させることが困難となる。付着性粒子Xのより好ましい粒子径は、25℃、噴射距離15cmにおける体積積算分布での90%粒子径25~70μmである。
浮遊性粒子Yの好ましい粒子径は、25℃、噴射距離15cmにおける体積積算分布での90%粒子径が20μm未満である。このような範囲であれば、エアゾール原液が処理空間に噴射された際、速やかに拡散し、処理空間に浮遊することができる。そのため、処理空間を飛んでいる蚊類を浮遊性粒子Yの害虫防除成分によってノックダウン又は死滅させることができる。また、処理空間内に侵入しようとする蚊類に対しても効果を奏するため、処理空間内への侵入を抑制することも可能となる。浮遊性粒子Yの粒子径が20μm以上の場合は、付着性粒子Xとして機能する。このように、エアゾール原液のうち一部の粒子を浮遊性粒子Yとして粒子径を上記のような最適な範囲に調整することにより、付着性粒子Xとは異なった挙動を示すようになり、付着性粒子Xと共に効果的に蚊類をノックダウン又は死滅させることができる。
本構成の蚊類防除方法は、上記の蚊類防除用エアゾールを用いて実行される。まず、害虫防除成分と有機溶剤とを含有するエアゾール原液、及び噴射剤を封入してなる定量噴射バルブが設けられた耐圧容器において、定量噴射バルブに接続される噴射口が設けられた噴射ボタンを1回押すと、エアゾール原液が噴射口から処理空間へ噴射される(噴射工程)。このとき、図1(b)に示されるように、エアゾール原液から付着性粒子X、及び浮遊性粒子Yが形成され、処理空間に噴射される。付着性粒子Xは処理空間内の露出部に付着し、浮遊性粒子Yは処理空間に浮遊する。付着性粒子Xは、処理空間内の壁面や床面、構造物等の表面に止まっている蚊類をノックダウン又は死滅させ、あるいは、これらの場所に止まろうとする蚊類に対しても効果を奏し、処理空間外へ追い出す。一方、浮遊性粒子Yは、処理空間を飛んでいる蚊類をノックダウン又は死滅させることができ、また、処理空間内に侵入しようとする蚊類に対しても効果を奏し、処理空間内への侵入を抑制する。上記のような付着性粒子X、及び浮遊性粒子Yの害虫防除効果は、33m3以下の空間に対して20時間以上の長時間に亘って持続する。所定の時間が経過した後は、再度、エアゾール原液を処理空間に噴射して、蚊類をノックダウン又は死滅させることができる。
(1)25m3の部屋での蚊成虫に対する防除効果
閉めきった25m3の部屋の中央で蚊類防除用エアゾールを斜め上方に向けて1回噴射し、この直後、アカイエカ雌成虫50匹を放ち、2時間暴露させた後、全ての供試蚊を回収した。その間、時間経過に伴い落下仰転したアカイエカ雌成虫を数え、KT50値を求めた。そして、同じ部屋で、蚊類防除用エアゾールを1回噴射してから10時間後、14時間後、及び20時間後について同様の操作を行った。
(2)浮遊性粒子の気中残存率
閉めきった25m3の部屋の中央に向けて蚊類防除用エアゾールを斜め上方に向けて1回噴射した。部屋の中央より50cm後方(壁面から130cm)、床上120cmの位置に空気捕集管(ガラス管にシリカゲルを充填し、両端を脱脂綿で詰めたもの)を設置し、真空ポンプに接続して噴射処理から2時間経過した後に所定量の空気を吸引した。空気捕集管をアセトンで洗浄し、捕集された害虫防除成分量をガスクロマトグラフィー(株式会社島津製作所製、型式GC1700)により分析した。得られた分析値に基づき、害虫防除成分の気中濃度を算出し、理論上の気中濃度に対する比率を気中残存率として求めた。
実施例11では、害虫防除成分のメトフルトリンを有機溶剤のパルミチン酸イソプロピルに溶解して、メトフルトリン36.0重量%のエアゾール原液を調製した。このエアゾール原液4.0mLと、噴射剤として液化石油ガス16.0mLとを定量噴射バルブ付きエアゾール容器に加圧充填して、本発明の蚊類防除用エアゾールを得た。このエアゾール原液(a)と射剤剤(b)との容量比率(a/b)は、20/80となるように調整した。そして、上記の蚊類防除用エアゾールを略密閉した2.5mの天井高を有する6畳の部屋(約25m3)で、やや斜め上方に向けてエアゾール原液を0.1mL噴射した。このときの蚊類防除用エアゾールの噴射距離20cmにおける噴射力(25℃)は1.4g・fであった。エアゾール原液によって形成された付着性粒子の25℃、噴射距離15cmにおける体積積算分布での90%粒子径は42μmであった。
Y 浮遊性粒子
Claims (12)
- 害虫防除成分と有機溶剤とを含有するエアゾール原液、及び噴射剤を封入してなる定量噴射バルブが設けられた耐圧容器と、
前記定量噴射バルブに接続される噴射口が設けられた噴射ボタンと、
を備えた蚊類防除用エアゾールであって、
前記害虫防除成分は、メトフルトリン及び/又はトランスフルトリンであり、
前記エアゾール原液は、前記害虫防除成分を14.3重量%以上含有し、
前記噴射ボタンを1回押下したときの噴射容量が0.1~0.4mLとなり、
前記噴射距離20cmにおける噴射力が25℃において0.3~10.0g・fとなるように調整され、
前記エアゾール原液は、前記噴射口から、少なくとも一部が処理空間内における蚊類が止まる露出部に付着する付着性粒子として噴射され、
前記エアゾール原液を処理空間に1回噴射した場合、前記害虫防除成分の噴射量が4.5~8畳あたり5.0~30mgに調整される蚊類防除用エアゾール(但し、自動噴霧装置本体に装着されてなる蚊類防除用エアゾールを除く)。 - 前記耐圧容器に封入される前記エアゾール原液(a)と前記噴射剤(b)との容量比率(a/b)は、10/90~35/65である請求項1に記載の蚊類防除用エアゾール。
- 害虫防除成分と有機溶剤とを含有するエアゾール原液、及び噴射剤を封入してなる定量噴射バルブが設けられた耐圧容器と、
前記定量噴射バルブに接続される噴射口が設けられた噴射ボタンと、
を備えた蚊類防除用エアゾールであって、
前記害虫防除成分は、メトフルトリン及び/又はトランスフルトリンであり、
前記エアゾール原液は、前記害虫防除成分を6.2重量%以上含有し、
前記耐圧容器に封入される前記エアゾール原液(a)と前記噴射剤(b)との容量比率(a/b)は、10/90~35/65であり、
前記噴射ボタンを1回押下したときの噴射容量が0.1~0.4mLとなり、
前記噴射距離20cmにおける噴射力が25℃において0.3~10.0g・fとなるように調整され、
前記エアゾール原液は、前記噴射口から、少なくとも一部が処理空間内における蚊類が止まる露出部に付着する付着性粒子として噴射され、
前記エアゾール原液を処理空間に1回噴射した場合、前記害虫防除成分の噴射量が4.5~8畳あたり5.0~30mgに調整される蚊類防除用エアゾール(但し、自動噴霧装置本体に装着されてなる蚊類防除用エアゾールを除く)。 - 前記エアゾール原液は、前記害虫防除成分を26.7重量%以上含有する請求項1~3の何れか一項に記載の蚊類防除用エアゾール。
- 前記噴射剤は、液化石油ガス及び/又はジメチルエーテルである請求項1~4の何れか一項に記載の蚊類防除用エアゾール。
- 前記有機溶剤は、高級脂肪酸エステル、及びアルコール類からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1~5の何れか一項に記載の蚊類防除用エアゾール。
- 前記エアゾール原液を処理空間に1回噴射した場合、前記害虫防除成分の効果持続時間は、33m3以下の空間に対して10時間以上である請求項1~6の何れか一項に記載の蚊類防除用エアゾール。
- 前記エアゾール原液を処理空間に1回噴射した場合、前記害虫防除成分の効果持続時間は、33m3以下の空間に対して20時間以上である請求項1~6の何れか一項に記載の蚊類防除用エアゾール。
- 前記噴射口は、0.2~1.0mmの噴口径を有する請求項1~8の何れか一項に記載の蚊類防除用エアゾール。
- 前記エアゾール原液を処理空間に1回噴射した場合、前記害虫防除成分の2時間経過後の気中残存率は、0.05~5%である請求項1~9の何れか一項に記載の蚊類防除用エアゾール。
- 請求項1~10の何れか一項に記載の蚊類防除用エアゾールを用いて前記エアゾール原液を処理空間に噴射して蚊類をノックダウン又は死滅させる蚊類防除方法。
- 前記エアゾール原液の処理空間への噴射を24時間毎に1回実行する請求項11に記載の蚊類防除方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021163981A JP2022002533A (ja) | 2014-03-04 | 2021-10-05 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2021163982A JP2022002534A (ja) | 2014-03-04 | 2021-10-05 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2022020509A JP7324887B2 (ja) | 2014-03-04 | 2022-02-14 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2023098264A JP2023115086A (ja) | 2014-03-04 | 2023-06-15 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2024041021A JP2024061859A (ja) | 2014-03-04 | 2024-03-15 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2024041020A JP2024061858A (ja) | 2014-03-04 | 2024-03-15 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014041858 | 2014-03-04 | ||
JP2014041858 | 2014-03-04 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019182596A Division JP7019652B2 (ja) | 2014-03-04 | 2019-10-03 | 蚊類防除方法 |
Related Child Applications (3)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021163982A Division JP2022002534A (ja) | 2014-03-04 | 2021-10-05 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2021163981A Division JP2022002533A (ja) | 2014-03-04 | 2021-10-05 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2022020509A Division JP7324887B2 (ja) | 2014-03-04 | 2022-02-14 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021078524A JP2021078524A (ja) | 2021-05-27 |
JP7026270B2 true JP7026270B2 (ja) | 2022-02-25 |
Family
ID=54329095
Family Applications (10)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015033653A Active JP6633280B2 (ja) | 2014-03-04 | 2015-02-24 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2019182596A Active JP7019652B2 (ja) | 2014-03-04 | 2019-10-03 | 蚊類防除方法 |
JP2021032299A Active JP7026270B2 (ja) | 2014-03-04 | 2021-03-02 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2021163981A Pending JP2022002533A (ja) | 2014-03-04 | 2021-10-05 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2021163982A Pending JP2022002534A (ja) | 2014-03-04 | 2021-10-05 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2022014764A Active JP7433349B2 (ja) | 2014-03-04 | 2022-02-02 | 蚊類防除用エアゾール |
JP2022020509A Active JP7324887B2 (ja) | 2014-03-04 | 2022-02-14 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2023098264A Pending JP2023115086A (ja) | 2014-03-04 | 2023-06-15 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2024041021A Pending JP2024061859A (ja) | 2014-03-04 | 2024-03-15 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2024041020A Pending JP2024061858A (ja) | 2014-03-04 | 2024-03-15 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
Family Applications Before (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015033653A Active JP6633280B2 (ja) | 2014-03-04 | 2015-02-24 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2019182596A Active JP7019652B2 (ja) | 2014-03-04 | 2019-10-03 | 蚊類防除方法 |
Family Applications After (7)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021163981A Pending JP2022002533A (ja) | 2014-03-04 | 2021-10-05 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2021163982A Pending JP2022002534A (ja) | 2014-03-04 | 2021-10-05 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2022014764A Active JP7433349B2 (ja) | 2014-03-04 | 2022-02-02 | 蚊類防除用エアゾール |
JP2022020509A Active JP7324887B2 (ja) | 2014-03-04 | 2022-02-14 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2023098264A Pending JP2023115086A (ja) | 2014-03-04 | 2023-06-15 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2024041021A Pending JP2024061859A (ja) | 2014-03-04 | 2024-03-15 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
JP2024041020A Pending JP2024061858A (ja) | 2014-03-04 | 2024-03-15 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (10) | JP6633280B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7068812B2 (ja) * | 2016-12-08 | 2022-05-17 | アース製薬株式会社 | 害虫防除方法 |
JP6824016B2 (ja) * | 2016-12-12 | 2021-02-03 | 大日本除蟲菊株式会社 | 屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾール、及び屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法 |
JP7166269B2 (ja) * | 2017-10-20 | 2022-11-07 | アース製薬株式会社 | 定量噴射型エアゾール製品および定量噴射型エアゾール製品の噴射方法 |
JP7544562B2 (ja) * | 2019-11-08 | 2024-09-03 | 大日本除蟲菊株式会社 | 害虫、ダニ防除方法、及び害虫、ダニ防除用エアゾール |
WO2024009881A1 (ja) * | 2022-07-05 | 2024-01-11 | 大日本除蟲菊株式会社 | 屋内害虫防除用水性エアゾール製品、屋内害虫防除方法、及び屋内害虫防除用水性エアゾール製品の使用方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002220301A (ja) | 2001-01-29 | 2002-08-09 | Fumakilla Ltd | 飛翔害虫の防除方法 |
JP2009254281A (ja) | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Fumakilla Ltd | 害虫駆除用噴霧装置 |
JP2010280633A (ja) | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | 害虫防除方法 |
JP2014019674A (ja) | 2012-07-20 | 2014-02-03 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | 飛翔害虫防除方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4778606B2 (ja) * | 2000-06-26 | 2011-09-21 | アース製薬株式会社 | 微量噴射エアゾール組成物及びその噴霧方法 |
JP5517122B2 (ja) * | 2009-08-20 | 2014-06-11 | 大日本除蟲菊株式会社 | 害虫、ダニ防除方法 |
JP5277343B2 (ja) * | 2012-12-25 | 2013-08-28 | フマキラー株式会社 | 蚊成虫の駆除方法 |
JP6758800B2 (ja) * | 2014-03-04 | 2020-09-23 | 大日本除蟲菊株式会社 | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
-
2015
- 2015-02-24 JP JP2015033653A patent/JP6633280B2/ja active Active
-
2019
- 2019-10-03 JP JP2019182596A patent/JP7019652B2/ja active Active
-
2021
- 2021-03-02 JP JP2021032299A patent/JP7026270B2/ja active Active
- 2021-10-05 JP JP2021163981A patent/JP2022002533A/ja active Pending
- 2021-10-05 JP JP2021163982A patent/JP2022002534A/ja active Pending
-
2022
- 2022-02-02 JP JP2022014764A patent/JP7433349B2/ja active Active
- 2022-02-14 JP JP2022020509A patent/JP7324887B2/ja active Active
-
2023
- 2023-06-15 JP JP2023098264A patent/JP2023115086A/ja active Pending
-
2024
- 2024-03-15 JP JP2024041021A patent/JP2024061859A/ja active Pending
- 2024-03-15 JP JP2024041020A patent/JP2024061858A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002220301A (ja) | 2001-01-29 | 2002-08-09 | Fumakilla Ltd | 飛翔害虫の防除方法 |
JP2009254281A (ja) | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Fumakilla Ltd | 害虫駆除用噴霧装置 |
JP2010280633A (ja) | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | 害虫防除方法 |
JP2014019674A (ja) | 2012-07-20 | 2014-02-03 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | 飛翔害虫防除方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020007369A (ja) | 2020-01-16 |
JP2022002533A (ja) | 2022-01-11 |
JP2021078524A (ja) | 2021-05-27 |
JP6633280B2 (ja) | 2020-01-22 |
JP2024061859A (ja) | 2024-05-08 |
JP2022051961A (ja) | 2022-04-01 |
JP7019652B2 (ja) | 2022-02-15 |
JP2024061858A (ja) | 2024-05-08 |
JP7433349B2 (ja) | 2024-02-19 |
JP7324887B2 (ja) | 2023-08-10 |
JP2022002534A (ja) | 2022-01-11 |
JP2023115086A (ja) | 2023-08-18 |
JP2015180611A (ja) | 2015-10-15 |
JP2022060270A (ja) | 2022-04-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7026270B2 (ja) | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 | |
US20210051937A1 (en) | Mosquito control aerosol and mosquito control method | |
JP6774482B2 (ja) | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 | |
JP6517984B2 (ja) | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 | |
JP6681420B2 (ja) | 蚊類防除用エアゾール、及びこれを用いた蚊類の防除方法 | |
JP7230069B2 (ja) | 蚊類防除用エアゾール、及び蚊類防除方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210302 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20210706 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210817 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20210901 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211005 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211221 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220111 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7026270 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |