JP7026224B2 - 航空機用のシートユニット - Google Patents

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Description

本発明は、航空機用のシートユニットに関する。
近年、航空機を利用する乗客の多様化が進み、例えば乳幼児連れの家族が搭乗するケースも増えている。これに対応して、例えば乳児連れの乗客が搭乗する際には、いわゆるバシネットとよばれるベビーベッドを機体に取り付けて、これに乳児を寝かせることができるサービスが既に行われている。
特許文献1に示すバシネットは、ビジネスクラスやファーストクラスに備えられた衣装ダンスのドアの内側に取り付けられており、ドアを開いた状態で使用される。一方、エコノミークラスでは、その家族が利用するシートの近く(通常は前方)の壁にバシネットが取り付けられて使用されることが多い。
特表2007-523002号公報
ところで、バシネットを取り付けるドアや壁等の強度を考慮して、バシネットを利用できる乳児の体重は制限されているが、より体重の重い乳児をバシネットに寝かせたいという要請がある。これに対し、バシネットの乳児体重制限を緩和しようとするとドアや壁等の補強が必要になり、それにより航空機の機体重量増加を招き、これに応じて搭乗定員の減少を招く虞れがある。
一方、幼児連れの乗客の場合、幼児でも1基のシートを占有することから、大人ひとり分の料金、またはそれに近い額の料金を請求されるため、乗客の経済的負担は過大となっている。さらには、乳幼児連れの家族が常に搭乗するとは限らないため、乳幼児専用の構造は座席占有率確保の観点から設けにくいという実情もある。
加えて、例えば演奏家などが搭乗する際には、盗難や破損などを恐れて、自己の所有する楽器等を目の届くところに置きたいという要請がある。しかしながら、機内に持ち込める楽器等のサイズには上限があるため、それを超える楽器等については荷物カウンターにて預けなくてはならず、乗客と分離されて運搬されることから乗客の不安を解消できないという問題もある。
そこで、本発明の目的は、乗客の多様化に対応するとともに、客室内のスペースを有効活用できる航空機用のシートユニットを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明による航空機用のシートユニットは、
第1シートと、
第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートとの間に配置された中間部と、
前記中間部に隣接した壁部と、を有し、
前記第1シートの軸線と前記第2シートの軸線とは、進行方向に対して逆側に角度付されており、
前記中間部は前記第1シートと前記第2シートの間の空間に配置されて、載置された被拘束体の荷重を支持可能となっており、
前記壁部は、前記中間部に載置された前記被拘束体を拘束する拘束装置の装置連結部に着脱可能に連結する壁連結部を有し、
前記中間部は、床に固定された台座と、前記台座に対して昇降可能な支持部と、前記支持部に対して昇降可能な仕切り板とを有し、
前記支持部および前記仕切り板が上昇したときに、前記仕切り板の上端は、前記第1シートまたは前記第2シートに着座した利用客の目線より上方に位置し、
前記支持部および前記仕切り板が下降したときに、前記台座と前記支持部の上面の高さ、及び前記仕切り板の上端の高さが略一致し、前記拘束装置を前記壁部に連結可能である、
ことを特徴とする。
本発明によれば、乗客の多様化に対応するとともに、客室内のスペースを有効活用できる航空機用のシートユニットを提供することができる。
本実施形態にかかる航空機用のシートユニットを搭載した航空機の客室を俯瞰して示す上面図である。 航空機用のシートユニット10を斜め上方から見た斜視図である。 航空機用のシートユニット10を前方上方から見た斜視図である。 航空機用のシートユニット10を真上から見た上面図であり、シート状態を示す図である。 航空機用のシートユニット10を真上から見た上面図であり、ベッド状態を示す図である。 図3のA-A断面図であり、仕切り板を最大位置まで上昇させた状態(遮蔽状態)を示す図である。 図3のA-A断面図であり、仕切り板を中間部内に収容した状態(開放状態)を示す図である。 後方壁12の上方から前方壁11を見た図である。 前方壁11にバシネット30を取り付けた状態を示す、図8と同様な視点から見た図である。 係合孔11eと係合部32とを示す斜視図である。 前方壁11に拘束ベルト40を取り付けた状態を示す、図8と同様な視点から見た図である。 前方壁11に荷物固定具50を取り付けた状態を示す、図8と同様な視点から見た図である。 本実施形態の変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、本明細書中、「拘束装置」とは、被拘束体を拘束する機能を発揮するものをいう。「被拘束体」とは人体のほか、物体も含む。「拘束」とは被拘束体をベルトや紐等で緊縛することのほか、収容設備内に収容した状態で保持することも含む。また「前方」、及び「後方」とは、それぞれ航空機の進行方向、及び進行方向とは逆方向をいうものとする。
図1は、本実施形態にかかる航空機用のシートユニットを搭載した航空機の客室を俯瞰して示す上面図である。図1において、図で左側が航空機の先頭側であり、右側が航空機の後部側である。航空機1は、床2上に複数の航空機用のシートユニット10を中央に一列に配列しており、また両側の窓側には、単座のシート20を一列にそれぞれ配列している。
図2は、航空機用のシートユニット10を斜め上方から見た斜視図である。図3は、航空機用のシートユニット10を前方上方から見た斜視図である。図4は、航空機用のシートユニット10を真上から見た上面図であり、シート状態を示す。図5は、航空機用のシートユニット10を真上から見た上面図であり、ベッド状態を示す。
図2,3において、航空機用のシートユニット10は、床2から平行に立設した前方壁11及び後方壁12と、前方壁11と後方壁12との間の床2に互いに隣接して配置された第1シート13及び第2シート14と、第1シート13と第2シート14との間に配置された中間部15と、第1シート13の脇に配置された第1サイドテーブル16と、第2シート14の脇に配置された第2サイドテーブル17と、を有する。
前方壁11と後方壁12とは共通の形状を有する。これにより、前方側のシートユニット10の後方壁12を、これに隣接する後方側のシートユニット10の前方壁11として共用することができる。ここでは説明の都合上、シートユニット10が、前方壁11と後方壁12とを有するものとしている。しかしながら実際には、第1シート13及び第2シート14と、後方壁12とをシートユニットの1セットとして内装メーカーより供給し、これらを前後に配列して航空機1に組み付けることで、後方壁12を前方壁11として共用することとなる。
前方壁11は、その両側に前方に向かって突き出した台形柱状の突出部11a、11bを有する。同様に、後方壁12は、その両側に前方に向かって突き出した台形柱状の突出部12a、12bを有する。後方壁12の突出部12a、12bの内部は空洞となっており、突出部12aの上面に第1サイドテーブル16が置かれ、突出部12bの上面に第2サイドテーブル17が置かれている。前方壁11についても同様である。
図4に示すように、前方壁11及び後方壁12は、上方から見て略W形状を有している。また、第1シート13の軸線X1と第2シート14の軸線X2とは、航空機1の進行方向Dに対して逆側に同角度で角度付されている。これによりベッド状態(図5)にした場合における第1シート13及び第2シート14の進行方向Dに沿った寸法を抑えることができ、多数のシートユニットを航空機1に搭載できる。一方、第1シート13及び第2シート14をこのような配置とすることで、第1シート13と第2シート14の間に略三角柱状の空間が生じる。この空間を利用して中間部15を設け、スペースの有効活用を図っている。
中間部15は、前方壁11と第1シート13と前記第2シート14に接するようにして、その間の三略角柱状の空間に配置される。第1シート13と第2シート14の構造は共通しているが、両者を異ならせてもよい。なお、第1シート13又は第2シート14を、窓側のシート20として用いることもできる。
第1シート13は、第1座席13aと、第1背もたれ13bとを有する。第1背もたれ13bは、第1座席13aの後端に枢動可能に連結されている。利用者が不図示のスイッチを操作することにより、リクライニング機構13c(後述する図6参照)が駆動制御され、第1背もたれ13bが第1座席13aに対して後方に倒れると同時に、第1座席13aが前方に水平にスライドして、第1座席13aと第1背もたれ13bの上面が水平にフラットになる。これをベッド状態という(図5参照)。ベッド状態になると、第1座席13aの一部が突出部11aの内部に進入する。つまり、突出部11aの内部は利用者の使用空間の一部となり、利用者は足を延ばして第1シート13上に横たわることができる。
このベッド状態から、利用者が不図示のスイッチを逆操作することにより、第1背もたれ13bが第1座席13aに対して立ち上がると同時に、第1座席13aが後方にスライドして、第1座席13aに対し第1背もたれ13bが角度付けされる。これをシート状態という(図3、4参照)。シート状態では、リクライニング機構13cが第1座席13aの前方端を少し持ち上げるようにしてもよい。これにより利用者は楽な姿勢で第1座席13aに着座することができる。
同様に、第2シート14は、第2座席14aと、第2背もたれ14bとを有する。第2背もたれ14bは、第2座席14aの後端に枢動可能に連結されている。利用者が不図示のスイッチを操作することにより、リクライニング機構14c(後述する図6参照)が駆動制御され、第2背もたれ14bが第2座席14aに対して後方に倒れると同時に、第2座席14aが前方に水平にスライドして、第2座席14aと第2背もたれ14bの上面が水平にフラットになる。これをベッド状態という(図5参照)。ベッド状態になると、第2座席14aの一部が突出部11bの内部に進入する。つまり、突出部11bの内部は利用者の使用空間の一部となり、利用者は足を延ばして第2シート14上に横たわることができる。
このベッド状態から、利用者が不図示のスイッチを逆操作することにより、第2背もたれ14bが第2座席14aに対して立ち上がると同時に、第2座席14aが後方にスライドして、第2座席14aに対し第2背もたれ14bが角度付けされる。これをシート状態という(図3,4参照)。シート状態では、リクライニング機構14cが第2座席14aの前方端を少し持ち上げるようにしてもよい。これにより利用者は楽な姿勢で第2座席14aに着座することができる。なお、リクライニング機構13c、14cについては、例えば特表2010-520117号の技術を用いることができる。
図5において、中間部15は、第1シート13側に配置した三角柱状である台座15aと、第2シート14側に配置した三角柱状である台座15bと、台座15a、15bの間に配置された直方体状である支持部15cと、支持部15cに支持された仕切り板15dとを有する。中間部15は、中空であるがボックス状の構造を有し、軽量であるが高い強度を有する。
支持部15c及び仕切り板15dは、前方壁11の背面から後方壁12の前面まで延在している。仕切り板15dの端部は、図5に示すように、前方壁11の背面の垂直溝11c及び後方壁12の前面の垂直溝12cに係合しており、これらに案内されて昇降可能となっている。
図6,7は、図3のA-A断面図である。台座15a、15b(図5)は床に固定されており、その上面は座席と同様にクッション性を有する素材が張られている。台座15a、15bの間のガイド15eに沿って、支持部15cが上下方向にスライド可能に配置されている。台座15a、15bは、それぞれ複数の部材からなることができる。
台座15a、15bと同様にクッション性を有する素材が張られた支持部15cは、上面中央に開口するスリット15fを有している。スリット15f内には、仕切り板15dが上下方向にスライド可能に配置されている。仕切り板15dは、例えば半透明もしくは不透明な樹脂製であると好ましい。
たとえば第1シート13と第2シート14とに座る利用者が見ず知らずの他人である場合、第1シート13及び第2シート14ごとに、それぞれプライベートな空間を画成するのが望ましい。かかる場合、利用者又は乗員が手動又は電動により、台座15a、15bに対して支持部15cを上方へとスライドし、また支持部15cに対して仕切り板15dを上方へとスライドする。かかる状態を遮蔽状態といい、図2及び図6に示している。遮蔽状態で仕切り板15dの上端は、シート状態にある第1座席13a又は第2座席14aに着座した利用者の目線(通常、第1背もたれ13b又は第2背もたれ14bの上端より10cm以上、下方になる)より上方になる。これにより、第1シート13又は第2シート14に座る利用者のプライベート空間が確保される。
一方、利用者又は乗員が手動又は電動により、台座15a、15bに対して支持部15cを下方へとスライドし、また支持部15cに対して仕切り板15dを下方へとスライドして内部に収容することができる。かかる状態を開放状態という。開放状態では、図7に示すように、台座15a、15bの上面と、支持部15cの上面の高さ位置が略一致する。また、支持部15cの上面と、仕切り板15dの上端の高さが略一致する。つまり、図7に示すように、中間部15の上面全体が均一な高さとなる。
かかる状態を維持しつつ、図5に示すように、第1シート13と第2シート14とをベッド状態とすると、第1背もたれ13bと第2背もたれ14bの高さが、中間部15の上面の高さと略一致する。
すると、前方壁11と後方壁12との間に、第1シート13と第2シート14と中間部15とにより形成される上面がフラットな広々した空間が形成されることとなる。
本実施の形態によれば、支持部15cを設けることで、中間部15を低く留めたまま、遮蔽状態での仕切り板15dの上端を高く持ち上げることができる。すなわち、仮に支持部15cがないとすると、中間部15の上面の高さ(仕切り板15dの上端の高さ)を、ベッド状態での第1背もたれ13b又は第2背もたれ14bの上面高さと略一致させた場合、遮蔽状態では仕切り板15dの高さは、最大でも中間部15の2倍の高さにしかならない。かかる場合、遮蔽状態での仕切り板15dの高さは、座席に座る利用者の目線を下回ってしまうから、第1シート13側と第2シート14側とでプライベート空間を確保できないこととなる。
そこで本実施の形態では、中間部15に支持部15cを設けた2段昇降構造とし、台座15a、15bに対して支持部15cをスライドさせ、且つ支持部15cに対して仕切り板15dをスライドさせるようにしている。これにより、理論上、中間部15の高さの約3倍の高さ位置まで、仕切り板15dの上端を上昇させることができる。なお、複数の支持部を設けることで、3段昇降構造以上とすることもできる。
なお、後述する拘束装置を用いる場合には、仕切り板15dを中間部15内に収容した状態とする。これにより仕切り板15dに邪魔されることなく、拘束装置により被拘束体を拘束することができる。
図8は、後方壁12の上方から前方壁11を見た図である。図8において、中間部15に隣接した前方壁11は、全面が略フラットで床2に対して垂直に延在するパネル(壁部)11dを有している。パネル11dの中央には垂直溝11cが形成されており、またパネル11dの両端側近傍には、それぞれ2つ(合計4つ)の係合孔11eが形成されている。係合孔11eが壁連結部を構成する。後方壁12を前方壁11と同様な構造としてもよい。
図9は、前方壁11にバシネット30を取り付けた状態を示す、図8と同様な視点から見た図である。拘束装置の一例であるバシネット30は、被拘束体である乳児(不図示)を寝かせる有底の籠部31と、籠部31に固定され、係合孔11eに連結するための係合部32とを有する。係合部32が装置連結部を構成する。これ以外に、バシネット30に乳児を固定するベルトや、機内光を遮るシェードなどを設けてよい。
本実施形態では、中間部15の上面に籠部31を載置した状態で、後述するようにして、係合部32をパネル11dに連結可能である。これにより乳児を寝かせた際の籠部31の垂直方向の荷重を、中間部15で支持できる。
図10は、係合孔11eと係合部32とを示す斜視図であり、(a)が離脱状態を示し、(b)が係合状態を示す。係合孔11eは、パネル11dの一部をなす金属板に形成されており、円形状の挿入口11fと、挿入口11fの下端から下方に延在するスリット(または切欠)11gとを有する。
一方、金属製の係合部32は、円板32aと、保持部32bと、円板32aと保持部32bとの間を連結する円筒軸32cとから一体的に形成されている。図示していないが、保持部32bは、直接あるいはベルトを介してバシネット30の籠部31(図9)の上端における長手方向両端近傍に連結されている。
ここで、円板32aの外径は、挿入口11fの内径よりも小さく、且つスリット11gの幅よりも大きくなっている。またスリット11gの幅は、円筒軸32cの外径より大きくなっている。ただし、壁連結部と装置連結部は以上の構造に限られず、容易に着脱でき、且つ確実に連結できる構造であれば使用可能である。
次に、係合孔11eに対する係合部32の係合と離脱について説明する。尚、本実施形態のバシネット30を使用する場合、パネル11dの下方の2つの係合孔11eは使用せず、上方の2つの係合孔11eのみを使用するが、全ての係合孔11eを使用するようにバシネット30を構成してもよい。
まず、バシネット30を使用したい乗客または乗務員が、バシネット30の籠部31を把持しつつ、図10(a)に示すように、係合部32の円板32aを、パネル11dの挿入口11fに対向させる。かかる状態を維持しつつ、矢印Aで示すように籠部31をパネル11dに接近させると、円板32aが挿入口11fを通過する。
円筒軸32cが挿入口11f内に進入した状態で、籠部31を下降させると、図10(b)に示すように、円筒軸32cがスリット11g内へと進入し、その下端で係止される。この時点で、係合部32が係合孔11eに係合した状態になり、スリット11gの内方に大径の円板32aが位置するので、係合孔11eから係合部32が脱落することはない。これにより、バシネット30から受ける水平方向の荷重を、連結された係合部32を介してパネル11dで支持することができる。
一方、係合孔11eから係合部32を離脱させる場合、以上とは逆で、乗客または乗務員が、バシネット30の籠部31を把持しつつ上昇させると、図10(b)の矢印Bに示すように、円筒軸32cがスリット11gに沿って上昇する。円板32aが挿入口11fと略同軸となったときに、籠部31を手前に水平に引くことで、円板32aが挿入口11fから離脱する。これによりバシネット30をパネル11dから取り外すことができ、それにより中間部15上の空間を多目的な用途で使用できる。
本実施の形態では、パネル11dに取り付けた状態で、バシネット30が中間部15に支持された状態になる。つまり、乳児の体重とバシネット30の自重とを加えた垂直荷重のほとんどは、中間部15により支持されるため、例え乳児の体重が重くてもパネル11dの補強は不要であり、従って航空機の機体重量を増大させずにすむ。一方、機体の離着陸時に衝撃を受けたとき、あるいは乱気流に巻き込まれたときなどは、係合孔11eと係合部32との連結によって、パネル11dによりバシネット30の水平方向の荷重が支持され、不用意に脱落などが生じないから、乗客の安全を図ることができる。
図11は、前方壁11に拘束ベルト40を取り付けた状態を示す、図8と同様な視点から見た図である。拘束装置の一例である拘束ベルト40は、主として被拘束体である幼児Cを拘束保持するものである。
より具体的には、拘束ベルト40は、2本の水平ベルト41と、上下端を水平ベルト41に取り付けた2本の垂直ベルト42とを有する。下方の水平ベルト41はその中央に、連結及び切り離しを行うためのバックル43を有する。また各水平ベルト41の両端には、係合部44が連結されている。係合部44は、図10の係合部32と共通する構成を有するため、詳細な説明を省略するが、係合部44をパネル11dの係合孔11e(図10)に係合させることで、水平ベルト41がパネル11dに強固に連結されることとなる。拘束ベルト40は、パネル11dの4つの係合孔11eをすべて使用する。
機体の離着陸時などシートベルトの着用を促されたときは、中間部15に着座した幼児Cは、垂直ベルト42を両肩にかけて、下方の水平ベルト41を腰に回し、バックル43を嵌着する。拘束ベルト40を用いることで、パネル11dと中間部15に対して幼児Cを着座姿勢で確実に拘束保持できるため安全性が高い。このとき幼児Cの体重のほとんどは、中間部15により支持するため、パネル11dは水平方向の比較的小さな荷重のみを受ける。更に、幼児Cとパネル11d及び中間部15との間に、クッション45などを配置することで、幼児Cの快適な着座を確保できる。
一方、機体が通常巡航中は、パネル11dより拘束ベルト40を取り外すことで、幼児Cの遊び場など、中間部15上の空間を多目的な用途で使用できる。これにより、幼児Cのために一人分のシートを確保する必要はなくなり、乗客の経済的負担が軽減される。なお、拘束ベルト40を、乗客の所有するISOFIXのチャイルドシート、あるいはペットキャリーを取り付けるために使用してもよい。
上述したように、見知らぬ他人である者同士が、それぞれ第1シート13と第2シート14とに着座する際には、図2、6に示すように、支持部15c及び仕切り板15dを遮蔽状態まで持ち上げることで、それぞれのプライベート空間を確保できる。つまり、利用者が乳幼児連れであるか否かに関わらず、シートユニット10を共通して活用できるから、航空機の座席占有率を向上できる。
更に中間部15は、第1シート13の乗客と第2シート14の乗客とが、将棋やチェスの対戦を行いたい場合など、将棋盤やチェス盤などを置くために中間部15を利用することもできる。
図12は、前方壁11に荷物固定具50を取り付けた状態を示す、図8と同様な視点から見た図である。拘束装置の一例である荷物固定具50は、2本の横ベルト51と、上下端を横ベルト51に取り付けた2本の縦ベルト52とを有する。横ベルト51は、拘束される荷物に応じてベルト長を調整できる調整部53を有している。荷物固定具50で拘束される被拘束体としての荷物は、ここでは楽器のケースSであるが、それに限られない。
また各横ベルト51の両端には、係合部54が連結されている。係合部54は、図10の係合部32と共通する構成を有するため、詳細な説明を省略するが、係合部54をパネル11dの係合孔11e(図10)に係合させることで、荷物固定具50がパネル11dに強固に連結されることとなる。
例えばケースSが比較的大型で大重量のものであっても、荷物固定具50を用いて安全に固定できる。したがって、機内に持ち込んだ楽器等のケースSを所有者の目の届くところに置くことができ、これにより所有者は盗難や破損の不安から解消される。また、ケースSの自重のほとんどは、ケースSを載置した中間部15により支持されるので、パネル11dの補強は不要である。
図13は、本実施形態の変形例を示す斜視図である。ここでは、拘束装置としてバシネット30を用いた例を示す。バシネット30の下面には、固定ベルト33の両端が取り付けられている。一方、これに対向して仕切り板15dの上縁には、補助連結部としてのL字状のフック15gが形成されている。それ以外は、上述した実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
本変形例においては、まず仕切り板15dを遮蔽状態と開放状態との間の中間状態にして、図13に示すように固定ベルト33の中央にフック15gを引っ掛ける。その後、バシネット30と共に仕切り板15dを下降させつつ、所定の位置でバシネット30の係合部32(図9参照)をパネル11dに連結し、その後仕切り板15dを完全に下降させる。この状態で、仕切り板15dを公知のロック機構によりロックしてもよい。
これにより、仕切り板15dが中間部15(図13で不図示)内に収容された状態で、固定ベルト33を介して仕切り板15dにバシネット30の下面が固定され、バシネット30をさらに安定して保持することができる。なお、フック15gは、図11,12の実施形態においても、拘束ベルト40や荷物固定具50のベルトを補助的に固定するために用いることができる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施例に種々の改変を施すことも可能である。例えば支持部15cの高さは、台座15a、15bの高さに対して10cm以上高い位置でロックできるようにしてもよい。これにより、例えば拘束ベルト40をパネル11dに取り付けて使用する場合など、幼児Cが支持部15cに跨って着座しやすくなる。
1:航空機、2:床、11:前方壁、12:後方壁、13:第1シート、14:第2シート、15:中間部、15d:仕切り板、16:第1サイドテーブル、17:第2サイドテーブル、30:バシネット、40:拘束ベルト、50:荷物固定具

Claims (4)

  1. 第1シートと、
    第2シートと、
    前記第1シートと前記第2シートとの間に配置された中間部と、
    前記中間部に隣接した壁部と、を有し、
    前記第1シートの軸線と前記第2シートの軸線とは、進行方向に対して逆側に角度付されており、
    前記中間部は前記第1シートと前記第2シートの間の空間に配置されて、載置された被拘束体の荷重を支持可能となっており、
    前記壁部は、前記中間部に載置された前記被拘束体を拘束する拘束装置の装置連結部に着脱可能に連結する壁連結部を有し、
    前記中間部は、床に固定された台座と、前記台座に対して昇降可能な支持部と、前記支持部に対して昇降可能な仕切り板とを有し、
    前記支持部および前記仕切り板が上昇したときに、前記仕切り板の上端は、前記第1シートまたは前記第2シートに着座した利用客の目線より上方に位置し、
    前記支持部および前記仕切り板が下降したときに、前記台座と前記支持部の上面の高さ、及び前記仕切り板の上端の高さが略一致し、前記拘束装置を前記壁部に連結可能である、
    ことを特徴とする航空機用のシートユニット。
  2. 異なる被拘束体を拘束する複数種の前記拘束装置が共通の前記装置連結部を有しており、前記拘束装置の一つを選択して、前記装置連結部と前記壁連結部とを連結可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の航空機用のシートユニット。
  3. 前記拘束装置はバシネット、拘束ベルト、又は荷物固定具である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の航空機用のシートユニット。
  4. 前記仕切り板は、前記拘束装置と連結される補助連結部を有する、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の航空機用のシートユニット。
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