JP7025901B2 - 補強部材および当該補強部材を用いた熱交換器の補強構造 - Google Patents

補強部材および当該補強部材を用いた熱交換器の補強構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7025901B2
JP7025901B2 JP2017222711A JP2017222711A JP7025901B2 JP 7025901 B2 JP7025901 B2 JP 7025901B2 JP 2017222711 A JP2017222711 A JP 2017222711A JP 2017222711 A JP2017222711 A JP 2017222711A JP 7025901 B2 JP7025901 B2 JP 7025901B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing member
flat tube
main body
opening
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017222711A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019095094A (ja
Inventor
和也 首藤
進也 大熊
駿 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Radiator Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Radiator Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Radiator Manufacturing Co Ltd filed Critical Tokyo Radiator Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2017222711A priority Critical patent/JP7025901B2/ja
Priority to PCT/JP2018/042701 priority patent/WO2019098371A1/ja
Publication of JP2019095094A publication Critical patent/JP2019095094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7025901B2 publication Critical patent/JP7025901B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
    • F28D1/04Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits
    • F28D1/053Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being straight
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/007Auxiliary supports for elements
    • F28F9/013Auxiliary supports for elements for tubes or tube-assemblies
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/04Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

乗り物のエンジン冷却水を冷却するための熱交換器(ラジエータ)を補強する構造に関する。
エンジン冷却水を冷却するための熱交換器は、例えば一列に並列された多数の偏平チューブと、各偏平チューブの間に配置されるフィンと、各偏平チューブの両端が挿通され、その挿通部がロウ付けされた一対のヘッダープレートと、を備えている。エンジン冷却水は、各偏平チューブ内を通過する際にフィン等による放熱効果によって冷却される。
このような構造の熱交換器は、偏平チューブとヘッダープレートの挿通部とのロウ付け部分に熱歪みの影響で亀裂が生じる場合がある。特に、寒冷地等では、エンジン始動時やエンジン負荷変動時等の過渡的に、外気温と偏平チューブ内を流れる冷却水と(温水)の温度差によって大きな熱歪みが生じやすい。
そこで、例えば、偏平チューブの開口部内に補強部材を挿入して、熱歪みの生じやすい部位を補強することが提案されている(特許文献1参照)。
特開2012-97915号公報
しかしながら、特許文献1の補強構造は、補強部材の端部の断面が半円形に形成されており、この補強部材の半円形の端部が偏平チューブの開口部の半円状の内面部に対して隙間なく接触する構成である。このような構成では、補強部材の製造上の寸法誤差が許容される余地が小さくなり、作業者が補強部材を開口部に挿入する際の作業性を低下させてしまう。また、補強部材が寸法誤差を含む場合、補強部材と偏平チューブの開口部との間にロウ付け後も隙間が生じてしまい、十分な補強の強度が得られない懸念もある。
そこで、本発明の目的は、補強部材の製造上の寸法誤差が作業性に与える影響を低減させつつ、補強部材による補強の強度を安定的に得ることが可能な補強部材および当該補強部材を用いた熱交換器の補強構造を提供することである。
本発明の一態様に係る熱交換器の補強構造は、
偏平チューブが挿通される挿通部を有するエンドプレートと、前記挿通部に挿通された前記偏平チューブの端部に設けられた開口部に嵌め込まれた状態でロウ付けされる補強部材と、を備える熱交換器の補強構造であって、
前記開口部は、
一対の対向する平行な平面部と、
前記各平面部の両縁間を接続する半円弧状内面部と、
を有し、
前記補強部材は、
長尺状の本体部と、
前記本体部の長手方向の端部に形成される重合部であって、展開状態で平面L字状部であるとともに、そのL字状部の前記長手方向の先端部が、前記本体部側に折り返され且つ重ね合わされて形成される重合部と、
を有し、
前記本体部は、前記補強部材が長手方向に弾性変形することを補助するためのビー部が形成されており、
前記重合部の表面には、ロウ材が付着しており、
前記重合部において折り返された部位の先端は尖っており、前記補強部材が前記補強部材とは別体の前記偏平チューブに設けられた前記開口部に嵌め込まれた状態において、前記先端が前記半円弧状内面部に当接した状態でロウ付けがされている。
また、本発明の一態様に係る補強部材は、
長尺状の本体部と、
前記本体部の長手方向の端部に形成される重合部であって、展開状態で平面L字状部であるとともに、そのL字状部の前記長手方向の先端部が、前記本体部側に折り返され且つ重ね合わされて形成される重合部と、
を備え、熱交換器に取り付けられた偏平チューブの端部に取り付けられる補強部材であって、
前記本体部は、前記補強部材が長手方向に弾性変形することを補助するためのビー部が形成されており、
前記重合部の表面には、ロウ材が付着しており、
前記重合部において折り返された部位の先端は尖っており、前記補強部材が前記補強部材とは別体の前記偏平チューブの端部に設けられた開口部に嵌め込まれた状態において、前記先端が前記開口部の半円弧状内面部に当接可能である。
上記構成によれば、作業者は、補強部材を長手方向に縮めた状態で開口部に挿入し、補強部材の重合部が開口部に挿入された後に手を放して弾性変形を解放することで、補強部材を開口部に嵌め込むことができる。このように、補強部材を弾性変形可能にすることで、補強部材の寸法誤差が、補強部材を開口部に挿入する際の作業性に与える影響を低減させることができる。また、補強部材の重合部の先端が開口部の半円弧状内面部に当接した状態で加熱がなされると、重合部と半円弧状内面部との当接部位を中心として、ロウ材がその当接部位の周囲(隙間)にも回り込み、補強部材と偏平チューブとがロウ付けされる。このため、補強部材と偏平チューブとが隙間なくロウ付けされやすくなり、補強部材による補強の強度を安定的に得ることができる。
本発明によれば、補強部材の製造上の寸法誤差が作業性に与える影響を低減させつつ、補強部材による補強の強度を安定的に得ることが可能な補強部材および当該補強部材を用いた熱交換器の補強構造を提供することができる。
第一実施形態に係る熱交換器の補強構造の斜視図である。 補強部材が取り付けられた状態におけるエンドプレートの平面図である。 補強部材の展開平面図である。 L字状部が折り返された状態における補強部材の平面図である。 (a)は、偏平チューブと補強部材とをロウ付けする前の偏平チューブを示す図である。(b)は、偏平チューブと補強部材とをロウ付けした後の偏平チューブを示す図である。 第二実施形態に係る補強部材を取り付けた状態におけるエンドプレートの平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る熱交換器の補強構造について詳細に説明する。
また、本実施形態の説明では、説明の便宜上、「左右方向」、「前後方向」、「上下方向」について適宜言及する。これらの方向は、図1に示す熱交換器1、図2に示すエンドプレート4、図3~4に示す補強部材7、図6に示すエンドプレート4Aについて設定された相対的な方向である。ここで、「上下方向」は、「上方向」及び「下方向」を含む方向である。「前後方向」は、「前方向」及び「後方向」を含む方向である。「左右方向」は、「左方向」及び「右方向」を含む方向である。
<第一実施形態>
以下、本実施形態の一例を、エンジン冷却水冷却用の熱交換器、いわゆる自動車用ラジエータを用いて説明する。図1は、第一実施形態に係る熱交換器1の補強構造の斜視図である。図2は、補強部材7が取り付けられた状態におけるエンドプレート4の平面図である。図1に示すように、熱交換器1は、偏平チューブ2と、フィン3と、エンドプレート4と、サポート材5と、タンク6と、補強部材7と、を有している。また、熱交換器1には、多数の偏平チューブ2とフィン3とが上下方向に交互に配列されている。フィン3は、例えば、放熱フィンである。
図2に示すように、各偏平チューブ2は、二つの開口部18を有する。開口部18は、長軸と短軸とを有している。開口部18の短軸の長さA(対向する平面部2a間距離)は、開口部18の長軸の長さBの略1/8である。二つの開口部18の間であって、偏平チューブ2の略中央部には柱状部17が形成されている。柱状部17は略直方体である。
偏平チューブ2の前方に位置する開口部18は、一対の対向する平行な平面部2aと、半円弧状内面部2bと、柱状部の内壁面2cと、で構成されている。半円弧状内面部2bは、その各平面部2aの前方側の両縁間をそれぞれ連結するように形成されており、当該連結点を結ぶ線は半円弧状である。また、内壁面2cは、前後方向において、半円弧状内面部2bと対になる位置に配置されている。内壁面2cは、その各平面部2aの後方側の両縁間をそれぞれ連結するように形成されており、当該連結点を結ぶ線は、直線形状である。
偏平チューブ2の後方に位置する開口部18は、一対の対向する平行な平面部2aと、半円弧状内面部2bと、柱状部の内壁面2cと、で構成されている。半円弧状内面部2bは、その各平面部2aの後方側の両縁間をそれぞれ連結するように形成されており、当該連結点を結ぶ線は半円弧状である。また、内壁面2cは、前後方向において、半円弧状内面部2bと対になる位置に配置されている。内壁面2cは、その各平面部2aの前方側の両縁間をそれぞれ連結するように形成されており、当該連結点を結ぶ線は、直線形状である。
図1に戻って説明する。最も上部に位置する偏平チューブ2の上方と、最も下部に位置する偏平チューブ2の下方には、サポート材5が配置されている。また、サポート材5の両端はエンドプレート4に固定される。
エンドプレート4は角丸形状の略長方形である。エンドプレート4には、上下方向に複数のチューブ挿通孔(挿通部)8が形成されている。チューブ挿通孔8は略長方形であり、チューブ挿通孔8の長軸は、エンドプレート4の短辺よりも短い。チューブ挿通孔8の短辺のうち、エンドプレート4の外周に近い方の短辺の隅は、角丸形状である(図2参照)。エンドプレート4の挿通部8には、偏平チューブ2が挿通されている。
タンク6は、タンク本体部9と、を有している。また、右側のタンク6のタンク本体部9の上部には、サポート材5に対して垂直であって、後方向に延びる筒形状の入口パイプ12が設けられている。また、左側のタンク6のタンク本体部9の下部には、サポート材5に対して垂直であって、後方向に延びる筒形状の出口パイプ13が設けられている。タンク本体部9は略直方体である。また、タンク本体部9は小フランジ部10を有している。
補強部材7は、少なくとも、エンドプレート4の上下端の開口部18に嵌め込まれている。これら以外の開口部18にも、補強部材7を嵌め込むことは可能だが、全ての開口部18には、補強部材7を嵌め込まないことが好ましい。
本実施形態では、補強部材7は、エンドプレート4の上側四本の偏平チューブ2の開口部18の各々に、左右方向に二個ずつ挿入されている。また、補強部材7は、エンドプレート4の下側四本の偏平チューブ2の開口部18の各々に、左右方向に二個ずつ挿入されている(図2参照)。
熱交換器1は、互いに接触する各部品の少なくとも一方側にロウ材が被覆又は配置されており、全体を高温の炉内に挿入して、一体的にロウ付けして固定するものである。本実施形態では、タンク6の小フランジ部10が図示しないOリングを介して、エンドプレート4の環状溝15に嵌着され、かしめ用爪部16をかしめることによって、熱交換器1が完成する。
高温の冷却水14は、入口パイプ12から右側のタンク6に流通し、各偏平チューブ2内を右から左に流通する。左側のタンク6に到達した冷却水14は、出口パイプ13から流出する。偏平チューブ2およびフィン3の外面にはファンまたは走行風による空気流が流通し、偏平チューブ2内を通過している冷却水14と空気流との間で熱交換が行われる。
なお、本実施形態では、図1で示した左右方向に沿って冷却水が偏平チューブ内を流れる例を説明しているが、この例に限られない。冷却水が流れる方向、つまり、偏平チューブの長手方向が図1の上下方向や前後方向に沿うように、偏平チューブを配置する構成であっても良い。また、偏平チューブは斜めに配置されていても良い。
図3は、補強部材7の展開平面図である。図3に示すように、補強部材7は、左右方向に長い長尺状の本体部70と、本体部70の左右方向(長手方向)の端部に形成されるL字状部71を有している。補強部材7は、偏平チューブ2の開口部18に対向する平面部2a間の距離の1/2よりも僅かに小さい板厚の金属板である。その金属板の両面には、ロウ材がコーティングされている。また、補強部材7の左右方向に延びる長さCは、開口部18の長軸の長さと略同一である。
本体部70には、上下方向(短手方向)に延びるビー72が二つ形成されている。このため、補強部材7は左右方向(長手方向)に弾性変形しやすくなっている。また、本体部70の略中央部には、左右方向に延びるビー73が形成されており、本体部70の中央部分の剛性を補強している。さらに、左側のビー72より左の部位と、右側のビー72より右の部位には、それぞれビー74が形成されており、本体部70の端部の剛性を補強している。
本体部70の長辺略中央部には、半円形状の孔75が各長辺上に二つずつ設けられている。
L字状部71は、展開状態で平面L字状である。また、L字状部71は、折り返し線lを軸に折り返し可能である。すなわち、L字状部71は、左右方向に折り返し可能である。尚、L字状部71の表面には、ロウ材が付着している。
本体部70の長辺と平行であって、本体部70の長辺から最も離れた位置にあるL字状部71の辺は、その辺上の点D1及びD2から、L字状部71の略中央部であって、点D1と点D2の中間点である点Eに向かって、本体部70方向に屈折している。
図4は、L字状部71が折り返された状態における補強部材7の平面図である。図4に示す補強部材7は、次のように形成される。
まず、図3に示す補強部材7において、L字状部71の先端部76が、矢印F(図3参照)方向に折り返される。その結果、重合部77(図4参照)が形成される。次に、重合部77は、矢印G(図3参照)方向に折り曲げられる。こうして、図4に示す補強部材7は形成される。
重合部77は、先端部76が矢印F方向に折り返された後、所定の金型等を用いて、折り返された部位の先端(点E)が尖るようにプレス加工される。プレス加工された結果、重合部77の折り返し端縁の横断面は、頂角が略120度の二等辺三角形となる。その後、各重合部77は、折り返し線mを軸として本体部70側に、断面L字状に曲折される。その先端71aは、偏平チューブ2の開口部18に挿入される部位の挿入開始端である。
作業者が本体部70の両端を左右方向に指で軽く押圧すると、補強部材7は、左右方向に僅かに縮むように弾性変形する。こうして縮められた補強部材7の点E間の距離は、偏平チューブ2の開口部18よりも僅かに小さくなるため、作業者は、各重合部77を偏平チューブ2の開口部18に挿入することができる。挿入後、作業者が本体部70への押圧を止めると、補強部材7の弾性変形は解放される。このため、重合部77の先端(点E)の一方は半円弧状内面部2bと当接し、もう一方は、柱状部17の内壁面2cと当接する。
図5の(a)は、偏平チューブと補強部材とをロウ付けする前の偏平チューブを示す図である。図5の(b)は、偏平チューブと補強部材とをロウ付けした後の偏平チューブを示す図である。
各重合部77を偏平チューブ2の開口部18に挿入し、作業者が本体部70への押圧を止めると、図5の(a)に示すように、重合部77の先端(点E)は偏平チューブ2の開口部18の半円弧状内面部2bと当接(正面視で点接触)する。また、ロウ付けのための加熱前において、この当接部位(点E)の周辺には隙間が形成されている。
尚、図5の(a)は、偏平チューブ2の右端部を図示しているが、偏平チューブ2の左端部における点Eも、右端部同様、偏平チューブ2の開口部18の半円弧状内面部2bと当接(正面視で点接触)している。
図5の(a)の状態から加熱をし、偏平チューブ2と補強部材7との間をロウ付けすると、図5の(b)の示すように、当接部位(点E)を中心として、ロウ材が当接部位の周囲にも回り込む。このため、偏平チューブ2と重合部77とが隙間なくロウ付けされるとともに、偏平チューブ2とエンドプレート4(図1参照)との当接部位もロウ付けされ、より強固な補強構造となる。
ところで、特許文献1の補強構造は、補強部材の端部の断面が半円形に形成されており、この補強部材の半円形の端部が偏平チューブの開口部の半円状の内面部に対して隙間なく接触する構成である。このような構成では、補強部材の製造上の寸法誤差が許容される余地が小さくなり、作業者が補強部材を開口部に挿入する際の作業性を低下させてしまう。また、補強部材が寸法誤差を含む場合、補強部材と偏平チューブの開口部との間にロウ付け後も隙間が生じてしまい、十分な補強の強度が得られない懸念もある。
本実施形態の構成によれば、作業者は、補強部材7を左右方向(長手方向)に縮めた状態で開口部18に挿入し、補強部材7の重合部77が開口部18に挿入された後に手を放して弾性変形を解放することで、補強部材7を開口部18に嵌め込むことができる。このように、補強部材7を弾性変形可能にすることで、補強部材7の寸法誤差が、補強部材7を開口部18に挿入する際の作業性に与える影響を低減させることができる。また、補強部材7の重合部77の先端(点E)が開口部18の半円弧状内面部2bに当接した状態で加熱がなされると、重合部77と半円弧状内面部2bとの当接部位を中心として、ロウ材がその当接部位(点E)の周囲(隙間)にも回り込み、補強部材7と偏平チューブ2とがロウ付けされる。このため、補強部材7と偏平チューブ2とが隙間なくロウ付けされやすくなり、補強部材7による補強の強度を安定的に得ることができる。
<第二実施形態>
図6は、第二実施形態に係る補強部材7Aを取り付けた状態におけるエンドプレート4Aの平面図である。図6に示す補強部材7Aの長さC1は、第一実施形態における補強部材7の長さCに対して、二倍程度である。補強部材7Aに係る重合部77の各先端は、いずれも柱状部17に当接しない。このため、補強部材7Aを取り付けた状態におけるエンドプレート4Aでは、補強部材7Aの重合部77の各先端が、ともに偏平チューブ2の開口部18の半円弧状内面部2bと当接している。この点において、補強部材7Aを取り付けた状態におけるエンドプレート4Aは、第一実施形態に係る補強部材7を取り付けた状態におけるエンドプレート4と異なっている。換言すると、補強部材7Aでは、これが挿入される偏平チューブ2に対応する一対の開口部18にそれぞれ形成される半円弧状内面部2bと、補強部材7Aの重合部77に形成される先端(点E)とが当接している点で、第一実施形態に係る補強部材7を取り付けた状態におけるエンドプレート4とは異なっている。
また、第二実施形態は、補強部材7Aが、エンドプレート4Aの最上位と最下位に位置する偏平チューブ2にのみ挿入されている点においても、第一実施形態と異なっている。
第二実施形態によれば、第一実施形態と比べ、補強部材7Aの数が少なくて済む。また、補強部材7Aの数が少なくて済むので、熱交換器の組立がより容易になる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1:熱交換器、2:偏平チューブ、3:フィン、4:エンドプレート、5:サポート材、6:タンク、7:補強部材、8:チューブ挿通孔(挿通部)、9:タンク本体部、10:小フランジ部、12:入口パイプ、13:出口パイプ、14:冷却水、15:環状溝、16:かしめ用爪部、17:柱状部、18:開口部、71:L字状部、77:重合部

Claims (2)

  1. 偏平チューブが挿通される挿通部を有するエンドプレートと、前記挿通部に挿通された前記偏平チューブの端部に設けられた開口部に嵌め込まれた状態でロウ付けされる補強部材と、を備える熱交換器の補強構造であって、
    前記開口部は、
    一対の対向する平行な平面部と、
    前記各平面部の両縁間を接続する半円弧状内面部と、
    を有し、
    前記補強部材は、
    長尺状の本体部と、
    前記本体部の長手方向の端部に形成される重合部であって、展開状態で平面L字状部であるとともに、そのL字状部の前記長手方向の先端部が、前記本体部側に折り返され且つ重ね合わされて形成される重合部と、
    を有し、
    前記本体部には、前記補強部材が長手方向に弾性変形することを補助するためのビード部が形成されており、
    前記重合部の表面には、ロウ材が付着しており、
    前記重合部において折り返された部位の先端は尖っており、前記補強部材が前記補強部材とは別体の前記偏平チューブに設けられた前記開口部に嵌め込まれた状態において、前記先端のみが前記半円弧状内面部に当接した状態でロウ付けがされている、
    熱交換器の補強構造。
  2. 長尺状の本体部と、
    前記本体部の長手方向の端部に形成される重合部であって、展開状態で平面L字状部であるとともに、そのL字状部の前記長手方向の先端部が、前記本体部側に折り返され且つ重ね合わされて形成される重合部と、
    を備え、熱交換器に取り付けられた偏平チューブの端部に取り付けられる補強部材であって、
    前記本体部には、前記補強部材が長手方向に弾性変形することを補助するためのビード部が形成されており、
    前記重合部の表面には、ロウ材が付着しており、
    前記重合部において折り返された部位の先端は尖っており、前記補強部材が前記補強部材とは別体の前記偏平チューブの端部に設けられた開口部に嵌め込まれた状態において、前記先端のみが前記開口部の半円弧状内面部に当接可能である、
    補強部材。
JP2017222711A 2017-11-20 2017-11-20 補強部材および当該補強部材を用いた熱交換器の補強構造 Active JP7025901B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017222711A JP7025901B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 補強部材および当該補強部材を用いた熱交換器の補強構造
PCT/JP2018/042701 WO2019098371A1 (ja) 2017-11-20 2018-11-19 補強部材および当該補強部材を用いた熱交換器の補強構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017222711A JP7025901B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 補強部材および当該補強部材を用いた熱交換器の補強構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019095094A JP2019095094A (ja) 2019-06-20
JP7025901B2 true JP7025901B2 (ja) 2022-02-25

Family

ID=66539070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017222711A Active JP7025901B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 補強部材および当該補強部材を用いた熱交換器の補強構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7025901B2 (ja)
WO (1) WO2019098371A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6744974B1 (ja) * 2019-10-31 2020-08-19 マレリ株式会社 熱交換器及び熱交換器の製造方法
EP4339542A1 (en) * 2022-09-19 2024-03-20 Valeo Systemes Thermiques A reinforcing insert for a heat exchanger tube

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004309075A5 (ja) 2003-04-10 2006-06-01
JP2007163124A (ja) 2005-12-09 2007-06-28 Denso Corp 熱交換器
JP2012097915A (ja) 2010-10-29 2012-05-24 T Rad Co Ltd 熱交換器の補強構造
JP2013250018A (ja) 2012-06-01 2013-12-12 Keihin Thermal Technology Corp 扁平状熱交換管
US20150300757A1 (en) 2014-04-17 2015-10-22 Enterex America LLC Heat exchanger tube insert

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004309075A (ja) * 2003-04-10 2004-11-04 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd フィン部材を内装した伝熱管及びその製造方法
FR2924492B1 (fr) * 2007-11-29 2017-12-15 Valeo Systemes Thermiques Branche Thermique Moteur Epingle de renfort pour tubes d'echangeur de chaleur

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004309075A5 (ja) 2003-04-10 2006-06-01
JP2007163124A (ja) 2005-12-09 2007-06-28 Denso Corp 熱交換器
JP2012097915A (ja) 2010-10-29 2012-05-24 T Rad Co Ltd 熱交換器の補強構造
JP2013250018A (ja) 2012-06-01 2013-12-12 Keihin Thermal Technology Corp 扁平状熱交換管
US20150300757A1 (en) 2014-04-17 2015-10-22 Enterex America LLC Heat exchanger tube insert

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019098371A1 (ja) 2019-05-23
JP2019095094A (ja) 2019-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5821795B2 (ja) 熱交換器
JP4379967B2 (ja) 複式熱交換器
US8074708B2 (en) Heat exchanger
US7938172B2 (en) Heat exchanger
JP6547576B2 (ja) 熱交換器
JP5029166B2 (ja) 熱交換器
WO2007088850A1 (ja) 車両用熱交換器
JP5706665B2 (ja) 熱交換器の補強構造
JP7025901B2 (ja) 補強部材および当該補強部材を用いた熱交換器の補強構造
US20070068661A1 (en) Heat exchanger
KR102005411B1 (ko) 개선된 열 사이클 성능을 위한 b-튜브 개질
JP2007232356A (ja) 車両用熱交換器
JP6050958B2 (ja) 扁平状熱交換管
US20070068662A1 (en) Heat exchanger
JP5706666B2 (ja) 熱交換器の補強構造
JP4280133B2 (ja) 熱交換器
JP2017506320A (ja) 熱交換器チューブアセンブリおよび熱交換器チューブアセンブリの製造方法
JP5568330B2 (ja) 熱交換器
WO2021085548A1 (ja) 熱交換器及び熱交換器の製造方法
JP5030677B2 (ja) 熱交換器のタンク構造
JP2018017488A (ja) コアサポート
JP2009014282A (ja) 熱交換器
JP2011163700A5 (ja)
JP6731266B2 (ja) 熱交換器
JP6384344B2 (ja) 熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210806

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211112

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211112

C11 Written invitation by the commissioner to file amendments

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C11

Effective date: 20211130

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220113

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7025901

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150