JP7023077B2 - 電磁アクチュエータ及び電子機器 - Google Patents
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Description
ところで、このような振動アクチュエータにおいて、前記コイルは、可動子を駆動する際の反力によって前記支持平面に沿う方向へ比較的強く揺さぶられるため、前記回路基板に対し強力な接着剤により接着固定することが好ましい。また、前記回路基板は、生産性向上の観点より、両面テープによって前記支持平面に接着固定されるのが好ましい。
コイルを一体的に有する第一部材と、マグネットを一体的に有する第二部材とを備え、前記コイルと前記マグネットの間の磁気的作用によって、前記第一部材と前記第二部材のうちの一方に対し他方を駆動するようにした電磁アクチュエータであって、前記第一部材は、ベースと、該ベース上に固定された回路基板と、該回路基板上で前記マグネットに対向する中央側に空芯部を有するコイルとを備え、前記回路基板には、前記空芯部の外側から内側に跨る範囲で前記ベース側から前記コイル側へ貫通する貫通部が設けられ、前記貫通部内の前記ベース上には、接着剤が設けられ、前記コイルは、前記貫通部内の前記接着剤を介して前記ベースに接着され、前記コイルを構成する電線の一端側が、前記貫通部の前記範囲を通って前記空芯部の内側に位置する前記回路基板の接続端子に接続されていることを特徴とする電磁アクチュエータ。
この電磁アクチュエータ1は、コイル13を一体的に有する第一部材10(固定子)と、マグネット21を一体的に有する第二部材20(可動子)と、第二部材20を往復動可能に支持する付勢部材30と、これらを覆うカバー部材14とを備え、コイル12とマグネット21の間の磁気的作用によって、第一部材10に対し第二部材20を往復駆動させる。
これらベース11及びカバー部材14は、例えばステンレス等の硬質材料から形成され、第一部材10の往復運動による振動を外部へ伝達する。
この回路基板12は、ベース11側からコイル13側へ貫通する貫通部12aを有し、図2に示す一例によれば、平面視略コ字状に形成される。この回路基板12は、ベース11面に対し、両面テープ又は接着剤を介して接着固定される。
そして、この回路基板12の表面には、コイル13に対し電気的に接続される接続端子12bと、外部電力が供給される給電端子12cとが露出している。
そして、これら2箇所の貫通部12aのうち、その一方の貫通部12aは、図4及び図5に示すように、コイル13の空芯部13aの外側から内側に跨る範囲に設けられる。この一方の貫通部12aの前記範囲には、コイル13を構成する電線Eの端部側が挿通される。
なお、この貫通部12aの他例としては、回路基板12を厚み方向へ貫通する貫通孔とすることも可能である。
給電端子12cは、接続端子12bに対し電気的に接続されており、カバー部材14の外側に露出するように、ベース11の端部側に設けられる。
詳細に説明すれば、接着剤Mは、図4に示すように、偏平状のコイル13が重なり合う範囲に設けられ、この範囲は、貫通部12a内のベース11面上から回路基板12上に跨っている。
この接着剤Mは、ベース11及び回路基板12上、又はコイル13裏面の全面に、予め塗布され、貫通部12a内でベース11とコイル13を接着するとともに、貫通部12a外では回路基板12とコイル13を接着する。
この接着剤Mの具体例としては、エポキシ系接着剤や、その他の接着剤が用いられる。また、強度的に問題がなければ、この接着剤Mに両面テープを用いることも可能である。
このコイル13は、図示例によれば、四角をR面取りした平面視略矩形状に形成され、その対角線上の一端側と他端側が、貫通部12a内の接着剤Mを介してベース11面に直接接着され、他の部分が、接着剤Mを介して回路基板12上に接着される。
給電端子12cに交流電力が供給されると、コイル13とマグネット21の間の磁気的作用により、第二部材20が、ガイド軸23に沿う軸方向へ往復運動する。そして、この往復運動による振動は、付勢部材30を介してベース11及びカバー部材14等に伝達し、さらには当該電磁アクチュエータ1を具備した機器に伝達される。
前記振動の際、コイル13は、第二部材20(可動子)を駆動する際の反力を受ける。また、当該電磁アクチュエータ1を具備した機器が落下衝撃等の外力を受けた際も、その外力がコイル13に伝達する場合がある。
しかしながら、コイル13の裏面側では、突出する電線Eの端部側が、貫通部12a内及びコイル13の空芯部13a内に位置し、コイル13は、貫通部12aを介してベース11面に対し直接接着されている。このため、コイル13の接着強度を高く維持することができ、コイル13が、ベース11面から剥がれるようなことを効果的に防ぐことができる。
また、貫通部12a以外の部分においても、コイル13とベース11面の間に回路基板12を挟み込んでいるため、回路基板12がベース11から剥がれるようなことを防ぐことができる。
携帯電子機器100は、薄厚な偏平箱状の筐体内にリニア振動モータ1を装着して、携帯情報端末(例えば、スマートフォンやタブレットパソコン等)を構成している。
この構成によれば、リニア振動モータ1により安定した振動が得られ薄型化や幅方向のコンパクト化が可能であり、通信機能における着信やアラーム機能などの動作開始・終了時を異音が発生し難い安定した振動を応答性よく使用者に伝えることができる。
しかも、上述した接着構造により、コイル13がベース11及び回路基板12に強力に固定されているため、耐久性及び耐衝撃強度が高く、高寿命且つ故障し難い携帯電子機器100を得ることができる。
10:第一部材(固定子)
11:ベース
12:回路基板
12a:貫通部
12b:接続端子
13:コイル
20:第二部材(可動子)
21:マグネット
M:接着剤
Claims (4)
- コイルを一体的に有する第一部材と、マグネットを一体的に有する第二部材とを備え、前記コイルと前記マグネットの間の磁気的作用によって、前記第一部材と前記第二部材のうちの一方に対し他方を駆動するようにした電磁アクチュエータであって、
前記第一部材は、ベースと、該ベース上に固定された回路基板と、該回路基板上で前記マグネットに対向する中央側に空芯部を有するコイルとを備え、
前記回路基板には、前記空芯部の外側から内側に跨る範囲で前記ベース側から前記コイル側へ貫通する貫通部が設けられ、
前記貫通部内の前記ベース上には、接着剤が設けられ、
前記コイルは、前記貫通部内の前記接着剤を介して前記ベースに接着され、
前記コイルを構成する電線の一端側が、前記貫通部の前記範囲を通って前記空芯部の内側に位置する前記回路基板の接続端子に接続されていることを特徴とする電磁アクチュエータ。 - 前記接着剤が前記貫通部内の前記ベース上から前記回路基板上に跨って設けられ、前記コイルは、前記接着剤を介して前記ベースおよび前記回路基板に接着されていることを特徴とする請求項1記載の電磁アクチュエータ。
- 前記貫通部は、前記回路基板の周縁側に設けられた切欠であることを特徴とする請求項1又は2記載の電磁アクチュエータ。
- 請求項1~3何れか1項記載の電磁アクチュエータを備えたことを特徴とする電子機器。
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- 2017-09-29 JP JP2017190108A patent/JP7023077B2/ja active Active
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