JP7022816B2 - アルミニウム溶解炉 - Google Patents

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Description

本発明は、アルミニウムスクラップを溶解するためのアルミニウム溶解炉に関する。
本出願は、2017年8月28日付けの韓国特許出願第10-2017-010890号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書の一部として取り込まれる。
自動車、家電製品及び建築用資材などで使用されている多くのアルミニウム部品は、アルミニウム鋳造装置を用いて製造する。このようなアルミニウム鋳造装置にアルミニウム溶湯を供給するのがアルミニウム溶解炉である。アルミニウム溶解炉は、一定の大きさに成形されたアルミニウムスクラップを高熱で溶解させる装置である。
従来のアルミニウム溶解炉は、アルミニウム溶湯を加熱するバーナーを備える昇温室、昇温室から排出されたアルミニウム溶湯をポンピングする溶湯ポンプを備える溶湯撹拌室、及び溶湯撹拌室から排出されたアルミニウム溶湯にアルミニウム圧縮チップ塊を装入させる装入室を含む(韓国登録特許公報第10-1425572号、2014.07.31.公告)。
ここで、アルミニウム圧縮チップ塊は、アルミニウム塊ともいい、アルミニウム製品の生産や加工時に多く発生する多数のアルミニウムチップを圧縮したものである。ところで、アルミニウム圧縮チップ塊は、アルミニウムチップを圧縮する過程で多数の空隙を含有するようになる。したがって、従来のアルミニウム溶解炉は、アルミニウム溶湯に投入されたアルミニウム圧縮チップ塊の中心部まで熱が良好に伝達されないため、溶解効率が低下し、アルミニウム圧縮チップ塊がアルミニウム溶湯の表面に浮上して大気と接触することによりアルミニウム酸化物が生成されるという問題がある。
従来のアルミニウム溶解炉は、上記の問題点を解決するために、溶湯撹拌室でポンピングされた後に装入室に移送されたアルミニウム溶湯にアルミニウム圧縮チップ塊を投入するが、このような場合にも、アルミニウム圧縮チップ塊の低い比重により、依然としてアルミニウム圧縮チップ塊がアルミニウム溶湯に浮遊した状態で溶解が行われる。したがって、従来のアルミニウム溶解炉は、溶湯撹拌室でポンピングされたアルミニウム溶湯にアルミニウム圧縮チップ塊を投入しても、依然として溶解効率が低下し、アルミニウム酸化物の発生量が多いため、純アルミニウムの溶解回収率が低下するという問題がある。
一方、一般にアルミニウム溶湯に投入されるアルミニウム塊には、塗料、その他の介在物が介在する。このような介在物が増加すると、アルミニウムの純度が減少する。このような介在物と前述したアルミニウム酸化物による問題点を解決するために、アルミニウムの酸化を防止し、かつ、介在物の捕捉が可能なフラックスをアルミニウム溶湯に投入している。このようにアルミニウム溶湯をフラックス処理して発生するドロスをブラックドロスという。
ところで、このようにアルミニウム溶湯をフラックス処理する場合、ブラックドロスの形成過程で多量のアルミニウムがブラックドロスの内部に含まれる。したがって、従来のアルミニウム溶解炉は、フラックス処理をしても依然として純アルミニウムの溶解回収率が低下するという問題点がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためのもので、アルミニウムスクラップの溶解効率を高めることができるように構造を改善したアルミニウム溶解炉を提供することにその目的がある。
さらに、本発明は、撹拌ユニットを用いてアルミニウムスクラップとフラックスをアルミニウム溶湯に装入させると同時に、アルミニウム溶解炉を循環させるための流動力をアルミニウム溶湯に提供することができるように構造を改善したアルミニウム溶解炉を提供することにその目的がある。
さらに、本発明は、溶湯ポンプの補助なしに、撹拌ユニットから提供される流動力のみでアルミニウム溶湯を円滑に循環させることができるように構造を改善したアルミニウム溶解炉を提供することにその目的がある。
さらに、本発明は、アルミニウム酸化物の発生量を低減することができるように構造を改善したアルミニウム溶解炉を提供することにその目的がある。
さらに、本発明は、純アルミニウムの溶解回収率を高めることができるように構造を改善したアルミニウム溶解炉を提供することにその目的がある。
上記の課題を解決するための本発明の好ましい実施例に係るアルミニウム溶解炉は、アルミニウム溶湯を加熱する加熱ユニットを備える加熱室と、前記アルミニウム溶湯にアルミニウムスクラップを投入する原材料供給ユニット、前記アルミニウム溶湯を撹拌する撹拌ユニット、及び前記加熱室から流入した前記アルミニウム溶湯の流動と前記撹拌ユニットによって形成された前記アルミニウム溶湯の流動とが予め定められた混合領域で混合されるように、前記アルミニウム溶湯の流動を案内する第1案内部材を備える溶解室と、を含む。
好ましくは、前記第1案内部材は、前記加熱室から流入した前記アルミニウム溶湯の流動を前記混合領域側に案内する第1面を備える。
好ましくは、前記第1案内部材は、前記撹拌ユニットによって形成された前記アルミニウム溶湯の流動を前記混合領域側に案内する第2面をさらに備える。
好ましくは、前記第1面と前記第2面は、前記加熱室から流入した前記アルミニウム溶湯の流動と、前記撹拌ユニットによって形成された前記アルミニウム溶湯の流動とが前記混合領域で鋭角に混合されるように、予め定められた角度をなして形成される。
好ましくは、前記加熱ユニットによって加熱された前記アルミニウム溶湯が前記加熱室から前記溶解室に流入するように、前記加熱室と前記溶解室とを連通する第1流動通路を備え、前記加熱室と前記溶解室を仕切る壁体をさらに含む。
好ましくは、前記第1案内部材は、前記第1流動通路と前記撹拌ユニットとの間を仕切るように、前記第1流動通路と前記撹拌ユニットとの間に配置される。
好ましくは、前記第1面は、前記加熱室から流入した前記アルミニウム溶湯の流動が前記第1流動通路から前記混合領域に向かうように、前記壁体の予め定められた第1地点から前記混合領域に向かって延設され、前記第2面は、前記撹拌ユニットによって形成された前記アルミニウム溶湯の流動が前記撹拌ユニットから前記混合領域に向かうように、前記壁体の予め定められた第2地点から前記混合領域に向かって延設される。
好ましくは、前記第1案内部材は、前記混合領域で混合された前記アルミニウム溶湯の流動が、前記第1案内部材と、前記溶解室のある1つの内側面との間の空間を通過するように、前記ある1つの内側面から予め定められた間隔だけ離隔して形成される。
好ましくは、前記第1案内部材は、前記第1流動通路と前記ある1つの内側面との間の間隔の0.25倍以上0.5倍以下の長さだけ、前記壁体から前記ある1つの内側面に向かって突出する。
好ましくは、前記混合領域で混合された前記アルミニウム溶湯の流動が前記間の空間に向かうように、前記混合領域で混合された前記アルミニウム溶湯の流動を案内する第2案内部材をさらに含む。
好ましくは、前記第2案内部材は、前記第1流動通路側から前記ある1つの内側面側に行くほど前記間の空間側に偏心する曲面又は多角面を有する。
好ましくは、前記第2面は、前記第1流動通路側に位置した前記曲面又は前記多角面の一端に向かって延設される。
好ましくは、前記第2案内部材は、前記ある1つの内側面と前記壁体との間に位置した前記溶解室の他の1つの内側面と、前記ある1つの内側面とを連結する角部に配置される。
好ましくは、前記曲面は、前記曲面の一端と前記角部との間の距離に対応する曲率半径を有する。
好ましくは、前記壁体は、前記第1案内部材と前記ある1つの内側面との間の空間を通過した前記アルミニウム溶湯が前記溶解室から前記加熱室に流入するように、前記加熱室と前記溶解室とを連通する第2流動通路をさらに備える。
好ましくは、前記撹拌ユニットは、前記第1案内部材と前記第2流動通路との間に位置するように形成される。
好ましくは、前記撹拌ユニットは、前記アルミニウム溶湯の予め定められた深さに設置される撹拌インペラを備える。
好ましくは、前記撹拌インペラは、予め定められた直径を有するディスクと、前記ディスクに放射状に配置される複数の平板状の羽根とを備える。
好ましくは、前記第2流動通路は、前記撹拌インペラの中心軸に最も近接する前記壁体の予め定められた第3地点から、前記撹拌インペラの直径の1.5倍以上2.5倍以下だけ離隔するように形成される。
好ましくは、前記撹拌インペラは、前記撹拌インペラの回転によって形成された前記アルミニウム溶湯の流動が前記第2面に沿って前記混合領域側に向かうように、予め定められた回転方向に回転する。
好ましくは、前記第2流動通路は、前記アルミニウム溶湯の表面に比べて、予め定められた深さだけ深い位置に形成される。
好ましくは、前記第2流動通路は、前記第2流動通路の最上部が、前記アルミニウム溶湯の表面から前記アルミニウム溶湯の水位の0.5倍以上の距離だけ深く位置するように形成される。
好ましくは、前記第2流動通路は、前記第1流動通路に比べて1倍以上1.5倍以下だけ広い断面積を有する。
好ましくは、前記溶解室は、前記アルミニウム溶湯にフラックスを投入するフラックス供給ユニットをさらに含む。
好ましくは、前記撹拌ユニットは、前記アルミニウム溶湯に渦流を形成し、前記原材料供給ユニットは、前記アルミニウムスクラップを前記渦流に投入し、前記フラックス供給ユニットは、前記フラックスを前記渦流に投入する。
本発明に係るアルミニウム溶解炉は、次のような効果を有する。
第一に、本発明は、渦流を用いてアルミニウムスクラップをアルミニウム溶湯に迅速に装入させることによって、アルミニウム酸化物の発生量を減少させることができる。
第二に、本発明は、案内部材を用いてアルミニウム溶湯の流動経路を調節することで、アルミニウム溶湯の流動力の損失を最小化することができる。これを通じて、本発明は、溶湯ポンプを別途に設置する必要なく、撹拌インペラから提供される流動力のみでもアルミニウム溶湯を円滑に循環させることができる。したがって、本発明は、アルミニウム溶解炉を構成する耐火物、その他の構成物の欠片などにより溶湯ポンプが損傷するのを防止することができ、溶湯ポンプの設置コストを低減することができる。
第三に、本発明は、非金属介在物(Inclusion)がフラックスに選択的に捕捉されて生成されたブラックドロスを、渦流を用いて球状に結集して球状のブラックドロスを形成することによって、ブラックドロスに含まれるアルミニウム金属の量を低減し、純アルミニウムの溶解回収率を増大させることができる。また、本発明は、ドロスに含有されているアルミニウムを回収するための別途のドロスの灰絞り過程を必要としないので、ドロスの灰絞りにかかるコストを低減することができる。
第四に、本発明は、球状のブラックドロスが溶解室のアルミニウム溶湯を覆った状態でアルミニウムスクラップの溶解作業を行うことができるので、溶解室のアルミニウム溶湯が球状のブラックドロスによって覆われていない状態でアルミニウムスクラップの溶解作業を行う場合に比べて保温効果に優れるので、アルミニウム溶湯の温度を上昇させることができる。したがって、本発明は、アルミニウム溶湯の温度が上昇した状態でアルミニウムスクラップの溶解作業を行うことができるので、アルミニウムスクラップの溶解効率を改善することができる。
本発明の好ましい実施例に係るアルミニウム溶解炉の概略的な構造を示す平面図である。 図1に示された溶解室の概略的な構造を示す部分切断断面図である。 図1に示された案内部材によってアルミニウム溶湯の流動が調節される様相を説明するための図である。 図2に示された撹拌インペラの斜視図である。 図1に示された溶解室で球状のブラックドロスが形成される過程を説明するための図である。 図5に示された球状のブラックドロスの実際の写真である。 図1に示された溶解室に収容されたアルミニウム溶湯の表面に球状のブラックドロスが浮遊した状態を示す溶解室の平面図である。
以下、本発明の一部の実施例を例示的な図面を通じて詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施例を説明するにあたって、関連する公知の構成又は機能についての具体的な説明が本発明の実施例に対する理解を妨げると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
本発明の実施例の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番又は順序などが限定されるものではない。また、別に定義されない限り、技術的又は科学的な用語を含めてここで使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本出願で明らかに定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されない。
図1は、本発明の好ましい実施例に係るアルミニウム溶解炉の概略的な構造を示す平面図であり、図2は、図1に示された溶解室の概略的な構造を示す部分切断断面図である。
図1を参照すると、本発明の好ましい実施例に係るアルミニウム溶解炉1は、アルミニウム溶湯Mが加熱される加熱室10と、アルミニウムスクラップA及びフラックスFがそれぞれアルミニウム溶湯Mに投入される溶解室20などを含むことができる。
アルミニウム溶解炉1は、耐火物の材質を有する多数の壁体30によって取り囲まれるように形成された多数の内部空間を備える。加熱室10と溶解室20はそれぞれ、このようなアルミニウム溶解炉1の内部空間のいずれか1つの内部空間に、他の内部空間から独立した状態で設けられる。加熱室10及び溶解室20の形状は、特に限定されない。例えば、加熱室10及び溶解室20は、それぞれ正方形に設けられてもよい。
また、図1に示されたように、アルミニウム溶解炉1の壁体30のうち、加熱室10と溶解室20との間を仕切るように設けられた壁体32は、アルミニウム溶湯Mが加熱室10から溶解室20に流入できるように加熱室10と溶解室20とを連通する第1流動通路32aと、アルミニウム溶湯Mが溶解室20から加熱室10に流入できるように加熱室10と溶解室20とを連通する第2流動通路32bと、を備えることができる。
第1流動通路32a及び第2流動通路32bはそれぞれ、アルミニウム溶湯Mの表面に比べて、予め定められた深さだけ深い位置に形成されることが好ましい。例えば、図2に示されたように、第1流動通路32a及び第2流動通路32bはそれぞれ、加熱室10の最深部と溶解室20の最深部とを連結可能なように壁体32の下端部に形成されることが好ましいが、これに限定されるものではない。アルミニウム溶湯Mは、このような流動通路32a,32bを介して、加熱室10と溶解室20を予め定められた順序に従って順次循環することができる。このようなアルミニウム溶湯Mの循環についてのより詳細な内容は後述する。
加熱室10は、アルミニウム溶湯Mを予め定められた温度に加熱するための空間である。加熱室10は、第1流動通路32a及び第2流動通路32bによって溶解室20と連通することで、アルミニウム溶湯Mを溶解室20に移送するか、又は溶解室20から移送され得る。
加熱室10は、熱損失を最小化できるように、第1流動通路32a及び第2流動通路32bと連結された部分を除いた残りの部分が外部と遮断された密閉構造で形成される。
加熱室10は、図1に示されたように、加熱室10に収容されたアルミニウム溶湯Mを加熱する加熱ユニット12と、加熱室10に収容されたアルミニウム溶湯Mをアルミニウム溶解炉1の外部に排出するための出湯口14とを備える。
加熱ユニット12は、加熱室10に収容されたアルミニウム溶湯Mを予め定められた温度に加熱するための装置である。加熱ユニット12の構造は特に限定されない。例えば、図1に示されたように、加熱ユニット12は、加熱室10を取り囲むように設けられた壁体30のいずれか1つに設置されるバーナーであってもよい。
加熱室10に収容されたアルミニウム溶湯Mの温度は、加熱室10に設置された温度センサ(図示せず)によって測定することができる。加熱ユニット12は、このような温度センサから加熱室10に収容されたアルミニウム溶湯Mの温度が入力されて、加熱室10に収容されたアルミニウム溶湯Mを予め定められた加熱温度に加熱することができる。
出湯口14は、加熱室10に収容されたアルミニウム溶湯Mをアルミニウム溶解炉1の外部に排出するための出口を提供する。出湯口14は、アルミニウム鋳造物を製造するためのアルミニウム製造装置と連結されるか、又はアルミニウム溶湯Mを移送するための溶湯移送容器と連結されてもよい。このような出湯口14には、出湯口14を選択的に開閉可能な開閉弁18を設置することができる。したがって、加熱室10に収容されたアルミニウム溶湯Mは、第1流動通路32aを介して溶解室20に流入するか、又は出湯口14を介して外部に排出され得る。
図3は、図1に示された案内部材によってアルミニウム溶湯の流動が調節される様相を説明するための図であり、図4は、図2に示された撹拌インペラの斜視図である。
また、図5は、図1に示された溶解室で球状のブラックドロスが形成される過程を説明するための図であり、図6は、図5に示された球状のブラックドロスの実際の写真である。
溶解室20は、フラックスF及びアルミニウムスクラップAをアルミニウム溶湯Mに投入するための空間である。溶解室20は、第1流動通路32a及び第2流動通路32bを介して加熱室10と連通することで、加熱室10からアルミニウム溶湯Mが移送されるか、又は加熱室10にアルミニウム溶湯Mを移送することができる。
溶解室20は、フラックスF及びアルミニウムスクラップAを溶解室20に収容されたアルミニウム溶湯Mに投入できるように、上面の少なくとも一部分が開放された開放構造で形成され、加熱室10に比べて相対的に小さい容積を有するように形成される。すなわち、溶解室20は、アルミニウムスクラップA及びフラックスFを溶解室20に収容されたアルミニウム溶湯Mに投入して溶解作業を行うことができるように開放構造で形成され、熱損失を低減できるように加熱室10に比べて相対的に小さい容積を有するように形成されるものである。加熱室10と溶解室20との容積比は、3:1程度であることが好ましいが、これに限定されるものではない。
溶解室20は、図2及び図3に示されたように、アルミニウム溶湯Mを撹拌する撹拌ユニット21と、フラックスFをアルミニウム溶湯Mに投入するフラックス供給ユニット22と、アルミニウムスクラップAをアルミニウム溶湯Mに投入する原材料供給ユニット23と、加熱室10から流入したアルミニウム溶湯Mの流動M1と、撹拌ユニット21によって形成されたアルミニウム溶湯Mの流動M2とが互いに干渉しないようにアルミニウム溶湯Mの流動を案内する案内部材24などを備えることができる。
撹拌ユニット21は、アルミニウム溶湯Mを撹拌するための部材である。撹拌ユニット21は、図2に示されたように、駆動力を提供する駆動モータ21aと、駆動モータ21aから提供された駆動力を介してアルミニウム溶湯Mを撹拌する撹拌インペラ21bなどを備えることができる。
駆動モータ21aは、図2に示されたように、アルミニウム溶湯Mに浸漬されないように溶解室20の外部に設置されることが好ましいが、これに限定されるものではない。このような駆動モータ21aは、アルミニウム溶湯Mを撹拌するための駆動力を撹拌インペラ21bに提供することができる。
駆動モータ21aは、図3に示されたように、後述する第2流動M2が後述する第1案内部材25の第2面25bに沿って溶解室20の予め定められた混合領域Bに向かうことができるように、撹拌インペラ21bを予め定められた回転方向に回転駆動することができる。撹拌インペラ21bの回転方向は特に限定されず、駆動モータ21aは、撹拌インペラ21bと第1流動通路32aの位置関係に応じて、撹拌インペラ21bを時計方向又は反時計方向に回転駆動することができる。
撹拌インペラ21bは、図2に示されたように、アルミニウム溶湯Mに浸漬されるように、アルミニウム溶湯Mの予め定められた深さに設置される。また、撹拌インペラ21bは、図3に示されたように、後述する第1案内部材25と第2流動通路32bとの間に位置するように設置される。このような撹拌インペラ21bの構造は特に限定されない。例えば、撹拌インペラ21bは、図4に示されたように、駆動モータ21aと軸結合するディスク21c、及びディスク21cに結合される羽根21dなどを備えることができる。
ディスク21cは、図4に示されたように、予め定められた直径を有し、回転軸21eによって駆動モータ21aと軸結合する。ディスク21cは、円板形状を有することが好ましいが、これに限定されるものではない。回転軸21eは、駆動モータ21aの駆動力をディスク21cに伝達するための部材であって、回転軸21eの下端は、アルミニウム溶湯Mに浸漬されてディスク21cの中心軸と軸結合し、回転軸21eの上端は、溶解室20の外部まで延びて駆動モータ21aと軸結合する。
羽根21dは、図4に示されたように、平板型の構造を有し、予め定められた間隔を置いてディスク21cに放射状に配置される。羽根21dは、溶解室20に収容されたアルミニウム溶湯Mをディスク21cの接線方向に加圧できるように、ディスク21cと垂直をなすように配置されることが好ましいが、これに限定されるものではない。羽根21dは、一端が回転軸21eと連結されるように設けられることが好ましいが、これに限定されるものではない。
このような撹拌インペラ21bの大きさは特に限定されない。例えば、図3に示されたように、撹拌インペラ21bは、溶解室20の幅Wの0.2倍以上0.5倍以下ほどの直径Dを有することができる。ここで、溶解室20の幅Wとは、流動通路32a,32bが形成された壁体32と、溶解室20を取り囲むように設けられる壁体30のうちの流動通路32a,32bと対面するように位置した壁体34との間の間隔をいう。
このような撹拌インペラ21bは、図2及び図3に示されたように、溶解室20に収容されたアルミニウム溶湯Mを撹拌して、撹拌インペラ21bを中心に旋回下降する渦流Vをアルミニウム溶湯Mに形成すると同時に、加熱室10と溶解室20を順次循環するための流動力をアルミニウム溶湯Mに提供することができる。また、図2及び図3に示されたように、撹拌インペラ21bから流動力が提供されたアルミニウム溶湯Mは、撹拌インペラ21bを中心に渦流Vの接線方向に放射され得る。説明の便宜上、以下、第1流動通路32aを介して加熱室10から溶解室20に流入したアルミニウム溶湯Mの流動を「第1流動M1」と命名し、撹拌インペラ21bから提供された流動力によって渦流Vの接線方向に放射されるアルミニウム溶湯Mの流動を「第2流動M2」と命名する。
ところで、撹拌インペラ21bが第1流動M1と直接に対面する場合には、第1流動M1と第2流動M2が相互を相殺させるおそれがある。これを防止するために、撹拌インペラ21bは、図3に示されたように、第1流動M1と直接対面しないように、第1流動通路32aと予め定められた間隔だけ離隔するように設置されることが好ましい。
フラックス供給ユニット22は、外部のフラックス供給源(図示せず)から供給されたフラックスFを、溶解室20に収容されたアルミニウム溶湯Mに投入するための装置である。フラックスFは、アルミニウムに比べて比重が小さい混合塩であって、アルミニウムスクラップAの非金属介在物との親和力が高い材質で形成される。
フラックス供給ユニット22は、図2に示されたように、撹拌ユニット21によって生成された渦流VにフラックスFを投入する。これにより、フラックスFは、渦流Vによってアルミニウム溶湯Mに速やかに装入されて溶解された後、アルミニウム溶湯Mに均一に拡散し得る。但し、これに限定されるものではなく、フラックス供給ユニット22は、渦流Vではなくアルミニウム溶湯Mの他の部分にフラックスFを投入してもよい。
フラックスFの投入時期は特に限定されない。例えば、フラックス供給ユニット22は、原材料供給ユニット23が渦流VにアルミニウムスクラップAを投入する前に、フラックスFを渦流Vに予め投入することができる。すると、フラックスFは、渦流Vによって旋回下降しながら、アルミニウム溶湯Mに浸漬されて溶解される。ところで、フラックスFはアルミニウムに比べて相対的に小さい比重を有するため、アルミニウム溶湯Mに溶解されたフラックスFはアルミニウム溶湯Mの表面に浮上して、アルミニウム溶湯Mの表面に溶融フラックス層、すなわち、塩溶層を形成する。このような溶融フラックス層は、アルミニウム溶湯M及びアルミニウム溶湯Mに投入されたアルミニウムスクラップAが大気中の酸素と接触することを遮断して、アルミニウム酸化物の発生量を低減することができる。
このようなフラックスFは、介在物を選択的に捕捉可能であると同時に、アルミニウム溶湯Mの表面に溶融フラックス層を形成可能な組成を有する。好ましくは、フラックスFは、塩化ナトリウム(NaCl)と塩化カリウム(KCl)が同じ重量部で混合された混合物93~97重量部、及び氷晶石類(Cryolite、Potassium Cryolite)3~7重量部を含むことができる。より好ましくは、フラックスFは、塩化ナトリウム(NaCl)47.5重量部、塩化カリウム(KCl)47.5重量部、及びフッ化カリウムアルミニウム(KAlF)5重量部を含むことができる。一方、原材料供給ユニット23によってアルミニウムスクラップAの投入が開始されると、フラックス供給ユニット22は、アルミニウムスクラップAの投入タイミングと同時又は異なるタイミングでフラックスFを渦流Vに投入することができる。すなわち、アルミニウムスクラップAの投入が開始された後にも、フラックスFは、アルミニウムスクラップAの供給の推移に合わせて継続的又は断続的に供給されるものである。
フラックスFは、これを用いて捕捉しようとする非金属介在物の量と同じ量が供給されることが好ましいが、これに限定されるものではない。すなわち、フラックスFの供給量は、アルミニウムスクラップAの供給量、及びアルミニウムスクラップAの種類に応じて調節することができる。例えば、UBCsスクラップ(使用済みのアルミニウム缶スクラップ)のように塗料、その他の多量の非金属介在物を含むアルミニウムスクラップAが供給される場合、フラックスFの供給量は増加し、純度の高いアルミニウムスクラップAが供給される場合、フラックスFの供給量は減少し得る。
原材料供給ユニット23は、外部の原材料供給源(図示せず)から供給されたアルミニウムスクラップAを、溶解室20に収容されたアルミニウム溶湯Mに投入するための装置である。
原材料供給ユニット23は、図2に示されたように、撹拌ユニット21によって生成された渦流VにアルミニウムスクラップAを投入する。すると、アルミニウムスクラップAは、渦流Vによって旋回下降しながらアルミニウム溶湯Mに速やかに装入されて溶解され得るので、アルミニウム溶湯Mに装入されたアルミニウムスクラップAと大気との接触がさらに効果的に遮断されることによって、アルミニウム酸化物の発生量をさらに低減することができる。
アルミニウムスクラップAの投入時期は特に限定されない。例えば、原材料供給ユニット23は、アルミニウム溶湯Mの表面に溶融フラックス層が形成された後にアルミニウムスクラップAの供給を開始してもよい。すると、アルミニウムスクラップAは、アルミニウム溶湯Mの表面に溶融フラックス層が形成された状態でアルミニウム溶湯Mに装入され得る。これにより、アルミニウム溶湯Mに装入されたアルミニウムスクラップAと大気との接触がさらに効果的に遮断されるので、アルミニウム酸化物の発生量をさらに低減することができる。
アルミニウムスクラップAの直径が大きい場合には、熱伝達率が低下するという問題点がある。したがって、少なくとも一部のアルミニウムスクラップAは、5cm以下の直径を有するアルミニウムチップであることが好ましい。アルミニウムスクラップAの直径が大きい場合には熱伝達率が低下するので、相対的に直径が小さいアルミニウムチップが供給されるものである。例えば、このようなアルミニウムチップは、アルミニウム圧縮物のようなアルミニウムスクラップを破砕又は加工して製造することができる。
アルミニウムスクラップAの種類は特に限定されない。例えば、少なくとも一部のアルミニウムスクラップAは、アルミニウム、マグネシウム、及びアルミニウム合金を主に含む使用済みのアルミニウム缶スクラップ(UBCs、A 3XXX系列、A 5XXXX系列)であってもよい。このような使用済みのアルミニウム缶スクラップの化学組成は、下記の表1の通りである。
Figure 0007022816000001
一方、アルミニウムスクラップAの介在物(Inclusions)は、アルミニウムスクラップAがアルミニウム溶湯Mに装入されて溶解されるとき、溶融アルミニウムと凝集する性質を有する。ところで、溶融フラックス層、すなわち、フラックスFは、介在物と溶融アルミニウムとの凝集力を弱め介在物と溶融アルミニウムとを解離させ、溶融アルミニウムと解離された介在物を選択的に捕捉してブラックドロスB1を形成する。ブラックドロスB1は、前述した形成過程で体積が増加して溶融アルミニウムよりも低い比重を有し、これにより、アルミニウム溶湯Mの表面に浮上する。
また、ブラックドロスB1は、図2に示されたように、渦流Vによって旋回下降し、渦流Vの下端に到達すると渦流Vから離脱し、その後にはアルミニウム溶湯Mの表面に浮上した後、再び渦流Vの吸込力によって渦流Vに合流する。したがって、ブラックドロスB1は、このような過程を通じて、アルミニウム溶湯Mの表面で生成された他のブラックドロスB1と結合される。このような過程が繰り返されると、図5及び図6に示されたように、多数のブラックドロスB1が球状に結集した球状のブラックドロスB2が形成される。すなわち、撹拌ユニット21は、渦流Vを介してブラックドロスB1を繰り返して下降及び浮上させることによって、多数のブラックドロスB1が球状に結集した球状のブラックドロスB2を形成するものである。
このような球状のブラックドロスB2の化学組成は特に限定されない。例えば、前述したように、アルミニウムスクラップAは、使用済みのアルミニウム缶スクラップ(UBCsスクラップ)であり、また、フラックスFは、塩化ナトリウム(NaCl)47.5重量部、塩化カリウム(KCl)47.5重量部、及びフッ化カリウムアルミニウム(KAlF)5重量部を含む場合、球状のブラックドロスB2の化学組成は、下記の表2の通りである。
Figure 0007022816000002
球状のブラックドロスB2は、ブラックドロスB1がアルミニウム溶湯Mを下降及び浮上することを繰り返しながら漸進的に形成されるので、このような下降及び浮上の過程なしに一回的に形成される一般のブラックドロスに比べて、非金属介在物の除去性能に優れる。これによって、球状のブラックドロスB2を形成する場合には、一般のブラックドロスを形成する場合に比べて、ドロスのアルミニウム含有率を低減させることができる。すなわち、一般のブラックドロス、例えば、従来の使用済みのアルミニウム缶の溶解工程においてホワイトドロスがフラックス処理されて形成されたブラックドロスは、約50%以上のアルミニウム含有率を有するが、球状のブラックドロスB2は、約10%以下のアルミニウム含有率を有する。したがって、球状のブラックドロスB2を形成することによって、純アルミニウムの溶解回収率を向上させることができる。また、球状のブラックドロスB2を形成することによって、発熱剤フラックス及び押込器などを用いてドロスの灰絞りを行い、ドロスに捕捉されたアルミニウムを回収するドロスの灰絞り過程を省略できるので、このようなドロスの灰絞りにかかるコストを低減することができる。
案内部材24は、第1流動M1と第2流動M2が相互を相殺させないように、第1流動M1と第2流動M2の進行経路を調節するための部材である。
前述したように、第2流動M2は、アルミニウム溶湯Mが撹拌インペラ21bを中心に渦流Vの接線方向に放射されて形成されるので、第2流動M2は、撹拌インペラ21bを中心に全ての方向に均一に進行する。このような第2流動M2中の第1流動通路32a側に放射される一部の第2流動M2(以下、「前記一部の第2流動M2」という)が、第1流動通路32aから吐出された第1流動M1と直接出会うと、第1流動M1と前記一部の第2流動M2は、所定の基準角度以上の角度をなしながら互いに混合され得る。すると、第1流動M1と前記一部の第2流動M2との間に相殺干渉が発生することにより、第1流動M1と前記一部の第2流動M2は、それぞれ流動力が損失することがある。案内部材24は、このような第1流動M1と前記一部の第2流動M2との間の相殺干渉を最小化することができるように、第1流動M1と前記一部の第2流動M2の進行経路を調節可能に設けられる。
このような案内部材24の構造は特に限定されない。例えば、案内部材24は、第1流動M1及び前記一部の第2流動M2をそれぞれ溶解室20の予め定められた混合領域B側に案内可能に設けられる第1案内部材25と、第1案内部材25によって混合領域Bで互いに混合された第1流動M1と前記一部の第2流動M2を第2流動通路32b側に案内可能に設けられる第2案内部材26などを備えることができる。ここで、混合領域Bとは、第1流動M1と前記一部の第2流動M2とが鋭角をなして混合され得る位置に設定される溶解室20の一領域をいう。説明の便宜上、以下、第1流動M1と前記一部の第2流動M2が第1案内部材25によって混合領域Bで選択的に混合されて形成されたアルミニウム溶湯Mの流動を「第3流動M3」と命名する。
第1案内部材25は、ブロック形状を有し、第1流動M1及び前記一部の第2流動M2がそれぞれ混合領域B側に向かうように、第1流動M1及び前記一部の第2流動M2の進行経路を調節可能に設けられる。例えば、第1案内部材25は、第1流動M1を混合領域Bに案内可能なように一側に設けられる第1面25aと、前記一部の第2流動M2を混合領域Bに案内可能なように他側に設けられる第2面25bなどを備えることができる。
第1案内部材25は、耐火物の材質で形成され、第1流動通路32aと撹拌インペラ21bとの間を仕切るように、第1流動通路32aと撹拌インペラ21bとの間に配置することができる。第1案内部材25は、別途に形成されて壁体32に結合されることが好ましいが、これに限定されるものではない。すなわち、第1案内部材25は、壁体32と一体をなすように壁体32と共に形成されてもよい。
このような第1案内部材25は、図3に示されたように、溶解室20の幅Wに比べて小さい距離L1だけ、壁体32から溶解室20のある1つの内側面34a側に突出するように設置することができる。ここで、溶解室20のある1つの内側面34aとは、溶解室20を取り囲むように設けられた壁体30のうち、第1流動通路32aと対面するように位置した壁体34の内側面をいう。説明の便宜上、以下、このような溶解室20のある1つの内側面34aを「第1内側面34a」と命名する。
例えば、第1案内部材25は、溶解室20の幅Wの0.25倍以上0.5倍以下の距離L1だけ壁体32から第1内側面34aに向かって突出するように設置することができる。これにより、第1流動M1と前記一部の第2流動M2とが混合して形成された第3流動M3は、図3に示されたように、第1案内部材25と第1内側面34aとの間の空間Sを通過して第2流動通路32b側に進行することができる。
第1面25aは、図3に示されたように、壁体32の予め定められた第1地点32cから混合領域Bに向かって延設される。壁体32の第1地点32cは、壁体32と第1内側面34aとの間に位置した溶解室20の他の1つの内側面36aと、第1面25aとの間の空間を介して第1流動M1が通過できるように、溶解室20の他の1つの内側面36aと予め定められた間隔だけ離隔した位置に設定され得る。ここで、溶解室20の他の1つの内側面36aとは、溶解室20を取り囲むように設けられた壁体30のうち、壁体32と壁体34との間を連結する壁体36の内側面をいう。説明の便宜上、以下、溶解室20の他の1つの内側面36aを「第2内側面36a」と命名する。
壁体32の第1地点32cの位置は特に限定されない。例えば、壁体32の第1地点32cは、溶解室20の第2内側面36aから第1流動通路32aの幅だけ離隔するように位置した第1流動通路32aの一側端部であってもよい。また、第1面25aは、第2内側面36aと平行に設けられ得る。これを通じて、第1面25aは、図3に示されたように、第1流動通路32aと混合領域Bとの間の区間に、第1流動通路32aと同じ幅を有するアルミニウム溶湯Mの流動通路(以下、「第3流動通路27」という)を形成することができる。このような第1面25aによれば、第1流動M1は、このような第3流動通路27によって進行経路が混合領域B側に調節されることで、第3流動通路27に沿って混合領域Bに案内される。このように混合領域Bに案内された第1流動M1は、後述する第2面25bによって混合領域Bに案内された前記一部の第2流動M2と混合されることによって、第3流動M3を形成することができる。
第2面25bは、図3に示されたように、壁体32の予め定められた第2地点32dから混合領域Bに向かって延設される。壁体32の第2地点32dは、第1地点32cに比べて第2流動通路32b側に位置するように、第1地点32cから予め定められた距離だけ離隔した位置に設定され得る。このような第2面25bは、第1面25aと予め定められた角度をなして形成され得る。例えば、第2面25bは、図3に示されたように、第2面25bから延びた仮想線Eが第2内側面36aの予め定められた交差点36bと交差するように、第1面25aと鋭角をなして形成され得る。ここで、仮想線Eとは、第2面25bと一直線をなすように第2面25bから延びる仮想の線をいう。このような第2面25bによれば、図3に示されたように、前記一部の第2流動M2は、第1流動通路32a側に進行する途中で、第2面25bに会うようになる。その後、前記一部の第2流動M2は、第2面25bによって進行経路が混合領域B側に調節されて、第2面25bに沿って混合領域Bに案内され得る。このように混合領域Bに案内された前記一部の第2流動M2は、前述した第1面25aによって混合領域Bに案内された第1流動M1と鋭角に混合されることによって、第3流動M3を形成することができる。
前記のように、第1案内部材25は、第1流動M1と第2流動M2が混合領域Bで鋭角に混合され得るように、第1面25a及び第2面25bを用いて第1流動M1の進行経路及び第2流動M2の進行経路を個別的にそれぞれ調節することができる。これを通じて、第1案内部材25は、第1流動M1と第2流動M2との混合時に発生する相殺干渉を最小化することによって、第1流動M1と第2流動M2との間の相殺干渉による第1流動M1と第2流動M2の流動力の損失を最小化することができる。
第2案内部材26は、ブロック形状を有し、第3流動M3の進行経路が第1案内部材25と第1内側面34aとの間の空間S側に漸進的に転換されるように第3流動M3を案内可能に設けられる。このために、第2案内部材26は、第1流動通路32a側から第1内側面34a側に行くほど第1案内部材25と第1内側面34aとの間の空間S側に偏心するように一側に設けられる曲面26aを有することができる。但し、これに限定されるものではなく、第2案内部材26は、曲面26aの代わりに、第1流動通路32a側から第1内側面34a側に行くほど第1案内部材25と第1内側面34aとの間の空間S側に偏心するように一側に設けられる多角面を有することもできる。説明の便宜上、以下、第2案内部材26が曲面26aを有する場合を例に挙げて本発明を説明する。
第2案内部材26は、耐火物の材質で形成され、第1内側面34aと第2内側面36aとが連結される角部に配置することができる。第2案内部材26は、壁体34,36と一体をなすように壁体34,36と共に形成されることが好ましいが、これに限定されるものではない。すなわち、第2案内部材26は、別途に形成されて角部に結合されてもよい。
曲面26aは、前述した仮想線Eと第2内側面36aの交差点36bから始まり、第1内側面34aの予め定められた終点34bまで延びることができる。これにより、第2面25bが第2内側面36aの交差点36bに位置した曲面26aの開始点に向かうようになり、第2流動M2を曲面26aの開始点に自然に案内することができる。このような曲面26aの曲率半径Rは、第2内側面36aの交差点36bと角部との間の距離L2と同一であることが好ましいが、これに限定されるものではない。
このような曲面26aは、図3に示されたように、第3流動M3の進行経路を第1案内部材25と第1内側面34aとの間の空間S側に漸進的に転換することができる。これを通じて、第2案内部材26は、第3流動M3の進行経路の転換時に発生する第3流動M3の流動力の損失を最小化させることができる。また、このように曲面26aによって進行経路が転換された第3流動M3は、前記間の空間Sを通過した後、第2流動M2中の混合領域Bで第1流動M1と混合されなかった残りの第2流動M2と再び混合され、第2流動通路32bを介して加熱室10に移送され得る。
前記のように、第1案内部材25及び第2案内部材26は、第1流動M1と第2流動M2との混合時、及び第3流動M3の進行経路の転換時にそれぞれ発生可能なアルミニウム溶湯Mの流動力の損失を最小化させることができる。これを通じて、アルミニウム溶解炉1は、アルミニウム溶湯Mに流動力を追加的に提供できる溶湯ポンプを別途に設置する必要なく、撹拌インペラ21bによって提供される流動力のみでアルミニウム溶湯Mを加熱室10と溶解室20に円滑に循環させることができる。したがって、アルミニウム溶解炉1は、アルミニウム溶解炉1を構成する耐火物、その他の構成物の欠片などにより溶湯ポンプが損傷するのを防止することができ、溶湯ポンプの設置コストを低減することができる。
一方、前述したように、ブラックドロスB1及び球状のブラックドロスB2は、渦流Vによって繰り返して下降及び浮上する。したがって、このようなブラックドロスB1及び球状のブラックドロスB2は、浮上する過程で第2流動通路32bを介して加熱室10に流入するおそれがある。
これを解決するために、第2流動通路32bは、ブラックドロスB1及び球状のブラックドロスB2が第2流動通路32bまで到達できないように、撹拌インペラ21bとアルミニウム溶湯Mの表面のそれぞれから予め定められた距離だけ離隔するように形成されることが好ましい。
例えば、図3に示されたように、第2流動通路32bは、撹拌インペラ21bの中心軸に最も近接して位置する壁体32の予め定められた第3地点32eから、撹拌インペラ21bの直径Dの1.5倍以上2.5倍以下の距離L3だけ離隔するように形成され得る。
例えば、図2に示されたように、第2流動通路32bは、第2流動通路32bの最上部が、アルミニウム溶湯Mの表面からアルミニウム溶湯Mの水位の0.5倍以上の距離L4だけ深く位置するように形成され得る。
このように第2流動通路32bを形成すれば、ブラックドロスB1及び球状のブラックドロスB2が第2流動通路32bまで到達できなくなることによって、ブラックドロスB1及び球状のブラックドロスB2が第2流動通路32bを介して加熱室10に流入することを防止することができる。
一方、溶解室20では、アルミニウムスクラップAがアルミニウム溶湯Mに溶解されることによって、アルミニウム溶湯Mが新たに生成される。したがって、第2流動通路32bを介して溶解室20から加熱室10に流入するアルミニウム溶湯Mの流量は、第1流動通路32aを介して加熱室10から溶解室20に流入するアルミニウム溶湯Mの流量に比べて多い。したがって、図2に示されたように、第2流動通路32bでのアルミニウム溶湯Mの流路抵抗を減らすためには、第2流動通路32bは、第1流動通路32aに比べて相対的に広い断面積を有することが好ましい。例えば、第2流動通路32bは、第1流動通路32aに比べて1倍以上1.5倍以下だけ広い断面積を有することができる。
図7は、図1の溶解室に収容されたアルミニウム溶湯の表面に球状のブラックドロスが浮遊した状態を示す溶解室の平面図である。
過度に多い数の球状のブラックドロスB2が渦流Vに密集すると、渦流Vによる球状のブラックドロスB2の下降及び浮上作用が弱くなってしまい、球状のブラックドロスB2の形成効率が低下するおそれがある。したがって、予め定められた基準直径だけ成長した球状のブラックドロスB2は渦流Vから離脱させて、渦流Vに位置した球状のブラックドロスB2の密集度を適正なレベルに調節することが好ましい。
球状のブラックドロスB2の基準直径は、特に限定されない。例えば、アルミニウムスクラップAは、使用済みのアルミニウム缶スクラップ(UBCsスクラップ)であり、また、フラックスFは、塩化ナトリウム(NaCl)47.5重量部、塩化カリウム(KCl)47.5重量部、及びフッ化カリウムアルミニウム(KAlF)5重量部を含む場合、球状のブラックドロスB2の基準直径は2cm~5cmである。
このように基準直径だけ成長した球状のブラックドロスB2を渦流Vから離脱させるために、溶解室20は、球状のブラックドロスB2を渦流Vから分離する分離ユニット28をさらに含むことができる。
分離ユニット28は、図2に示されたように、アルミニウム溶湯Mの表面に浮遊した球状のブラックドロスB2を渦流Vから遠い側に引き寄せる形状を有する分離板28a、及び分離板28aを移動させるための駆動装置(図示せず)と分離板28aとを連結する連結棒28bを備える。ここで、駆動装置は、溶解室20の外部に設けられた作業設備であることが好ましいが、これに限定されるものではない。
このように分離ユニット28が設けられることによって、予め定められた基準値以上に大きくなった球状のブラックドロスB2を、分離板28aを用いて渦流Vから遠い側に引き寄せて渦流Vから離脱させることができる。したがって、分離ユニット28は、球状のブラックドロスB2が渦流Vに過度に密集することにより球状のブラックドロスB2の形成効率が低下することを防止することができる。但し、これに限定されるものではなく、分離ユニット28は、基準直径ほど成長していない状態で渦流Vから離脱した球状のブラックドロスB2を渦流Vに再び押し込むか、または溶解室B2に収容された球状のブラックドロスB2の数量が適切なレベル以上の場合には球状のブラックドロスB2を掬い取って外部に排出する機能も併せて行うことができる。
一方、分離ユニット28を用いて球状のブラックドロスB2を渦流Vから遠い側に移動させた場合、図7に示されたように、溶解室20に収容されたアルミニウム溶湯Mの表面は、渦流Vから離脱した球状のブラックドロスB2で覆われる。したがって、溶解室20に収容されたアルミニウム溶湯Mは、その表面を覆った球状のブラックドロスB2によって大気と遮断され、球状のブラックドロスB2は、開放構造を有する溶解室20に収容されたアルミニウム溶湯Mに対する保温効果を有するようになる。したがって、球状のブラックドロスB2によってアルミニウム溶湯Mの熱損失が最小化されることによって、アルミニウム溶湯Mが球状のブラックドロスB2によって覆われていない場合に比べて、アルミニウム溶湯Mの温度が上昇する。これにより、従来のアルミニウム溶解炉は、通常、溶解室に収容されたアルミニウム溶湯の温度が約700℃以下であるのに比べて、アルミニウム溶解炉1は、溶解室20に収容されたアルミニウム溶湯Mの温度が約730℃以上に上昇することができる。したがって、アルミニウム溶解炉1は、従来のアルミニウム溶解炉に比べてアルミニウムスクラップAの溶解効率をさらに向上させることができる。
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。
したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、下記の特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。

Claims (20)

  1. アルミニウム溶湯を加熱する加熱ユニットを備える加熱室と、
    前記アルミニウム溶湯にアルミニウムスクラップを投入する原材料供給ユニット、前記アルミニウム溶湯を撹拌する撹拌ユニット、及び前記加熱室から流入した前記アルミニウム溶湯の流動と前記撹拌ユニットによって形成された前記アルミニウム溶湯の流動とが予め定められた混合領域で混合されるように、前記アルミニウム溶湯の流動を案内する第1案内部材を備える溶解室と、を含み、
    前記第1案内部材は、前記加熱室から流入した前記アルミニウム溶湯の流動を前記混合領域側に案内する第1面、及び、前記撹拌ユニットによって形成された前記アルミニウム溶湯の流動を前記混合領域側に案内する第2面を備え、
    前記第1面と前記第2面は、前記加熱室から流入した前記アルミニウム溶湯の流動と、前記撹拌ユニットによって形成された前記アルミニウム溶湯の流動とが前記混合領域で鋭角に混合されるように、予め定められた角度をなして形成されることを特徴とする、アルミニウム溶解炉。
  2. 前記溶解室を取り囲むように設けられる壁体を更に含み、
    前記壁体は、
    前記加熱ユニットによって加熱された前記アルミニウム溶湯が前記加熱室から前記溶解室に流入するように、前記加熱室と前記溶解室とを連通する第1流動通路を有し、前記加熱室と前記溶解室を仕切る第1壁体を備えることを特徴とする、請求項に記載のアルミニウム溶解炉。
  3. 前記第1案内部材は、前記第1流動通路と前記撹拌ユニットとの間を仕切るように、前記第1流動通路と前記撹拌ユニットとの間に配置されることを特徴とする、請求項に記載のアルミニウム溶解炉。
  4. 前記第1面は、前記加熱室から流入した前記アルミニウム溶湯の流動が前記第1流動通路から前記混合領域に向かうように、前記壁体の予め定められた第1地点から前記混合領域に向かって延設され、
    前記第2面は、前記撹拌ユニットによって形成された前記アルミニウム溶湯の流動が前記撹拌ユニットから前記混合領域に向かうように、前記壁体の予め定められた第2地点から前記混合領域に向かって延設されることを特徴とする、請求項に記載のアルミニウム溶解炉。
  5. 前記壁体は、
    前記第1流動通路と対面するように位置した第2壁体を更に備え、
    前記第1案内部材は、前記混合領域で混合された前記アルミニウム溶湯の流動が、前記第1案内部材と、前記第2壁体の内側面との間の空間を通過するように、前記第2壁体の内側面から予め定められた間隔だけ離隔して形成されることを特徴とする、請求項に記載のアルミニウム溶解炉。
  6. 前記第1案内部材は、前記第1壁体と前記第2壁体の内側面との間の間隔の0.25倍以上0.5倍以下の長さだけ、前記第1壁体から前記第2壁体の内側面に向かって突出することを特徴とする、請求項に記載のアルミニウム溶解炉。
  7. 前記混合領域で混合された前記アルミニウム溶湯の流動が前記間の空間に向かうように、前記混合領域で混合された前記アルミニウム溶湯の流動を案内する第2案内部材をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載のアルミニウム溶解炉。
  8. 前記第2案内部材は、前記第1流動通路側から前記第2壁体の内側面側に行くほど前記間の空間側に偏心する曲面又は多角面を有することを特徴とする、請求項に記載のアルミニウム溶解炉。
  9. 前記第2面は、前記第1流動通路側に位置した前記曲面又は前記多角面の一端に向かって延設されることを特徴とする、請求項に記載のアルミニウム溶解炉。
  10. 前記壁体は、
    前記第1壁体と第2壁体の間を連結する第3壁体を更に備え、
    前記第2案内部材は、前記第3壁体の内側面と、前記第2壁体の内側面とを連結する角部に配置されることを特徴とする、請求項に記載のアルミニウム溶解炉。
  11. 前記曲面は、前記曲面の一端と前記角部との間の距離に対応する曲率半径を有することを特徴とする、請求項10に記載のアルミニウム溶解炉。
  12. 前記壁体は、前記第1案内部材と前記第2壁体の内側面との間の空間を通過した前記アルミニウム溶湯が前記溶解室から前記加熱室に流入するように、前記加熱室と前記溶解室とを連通する第2流動通路をさらに備えることを特徴とする、請求項に記載のアルミニウム溶解炉。
  13. 前記撹拌ユニットは、前記第1案内部材と前記第2流動通路との間に位置するように形成されることを特徴とする、請求項12に記載のアルミニウム溶解炉。
  14. 前記撹拌ユニットは、前記アルミニウム溶湯の予め定められた深さに設置される撹拌インペラを備えることを特徴とする、請求項13に記載のアルミニウム溶解炉。
  15. 前記撹拌インペラは、予め定められた直径を有するディスクと、前記ディスクに放射状に配置される複数の平板状の羽根とを備えることを特徴とする、請求項14に記載のアルミニウム溶解炉。
  16. 前記第2流動通路は、前記撹拌インペラの中心軸に最も近接する前記壁体の予め定められた第3地点から、前記撹拌インペラの直径の1.5倍以上2.5倍以下だけ離隔するように形成されることを特徴とする、請求項14に記載のアルミニウム溶解炉。
  17. 前記撹拌インペラは、前記撹拌インペラの回転によって形成された前記アルミニウム溶湯の流動が前記第2面に沿って前記混合領域側に向かうように、予め定められた回転方向に回転することを特徴とする、請求項14に記載のアルミニウム溶解炉。
  18. 前記第2流動通路は、前記第1流動通路に比べて1倍以上1.5倍以下だけ広い断面積を有することを特徴とする、請求項12に記載のアルミニウム溶解炉。
  19. 前記溶解室は、前記アルミニウム溶湯にフラックスを投入するフラックス供給ユニットをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のアルミニウム溶解炉。
  20. 前記撹拌ユニットは、前記アルミニウム溶湯に渦流を形成し、
    前記原材料供給ユニットは、前記アルミニウムスクラップを前記渦流に投入し、
    前記フラックス供給ユニットは、前記フラックスを前記渦流に投入することを特徴とする、請求項19に記載のアルミニウム溶解炉。
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