JP7019925B2 - 反芻動物のメタン排出量を減少させるための、且つ/又は反芻動物のパフォーマンスを改善するための飼料組成物の使用 - Google Patents

反芻動物のメタン排出量を減少させるための、且つ/又は反芻動物のパフォーマンスを改善するための飼料組成物の使用 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、反芻動物のメタン排出量の減少の分野に関する。詳細には、本発明は、反芻動物の消化活動から発するメタンの生成を減少させるための、且つ/又は反芻動物のパフォーマンスを改善するための、少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸及び任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている少なくとも1種の有機分子を含む飼料組成物又は飼料添加物の使用に関する。
本発明は、上述の分子を含む動物飼料又は動物飼料組成物及び飼料添加物にさらに関する。飼料又は飼料組成物という用語は、動物による摂取に好適な、又は動物による摂取向けのあらゆる化合物、調製物、混合物、又は組成物を意味する。
本文脈において、反芻動物は、植物系の飼料を、最初にルーメンとして知られる動物の第一胃内で柔らかくし、次いで、食い戻しとして知られる半消化の塊を吐き戻し、それを再び噛むことにより消化する偶蹄目(Artiodactyla)の哺乳動物である。食い戻しを再び噛んで、植物質をさらに分解し、消化を刺激するプロセスは、「反芻」と呼ばれる。
ルーメン発酵は、いくつかの欠点をもたらす。嫌気性発酵の自然な結果としてメタンが生成されるが、それは宿主動物にとってエネルギーの損失を表す。炭水化物は、典型的な乳牛の飼料中の乾燥物質の70~80%を構成するが、それにもかかわらず消化管からの炭水化物の吸収は通常非常に限定されている。この理由は、主生成物としてアセテート、プロピオネート、及びブチレートを生み出すルーメン中の炭水化物の大規模な発酵である。これらの生成物は、いわゆる揮発性脂肪酸(VFA)の一部である。
エネルギーの損失に加え、メタンは、COより何倍も強力な温室効果ガスでもある。大気中のその濃度は、前世紀の間に2倍になり、不安を抱かせるほど増加し続けている。反芻動物は、生物によるメタン形成の主要な一因であり、反芻動物からのメタン形成が防止されれば大気中のメタン濃度がほぼ安定化するだろうと推定されてきた。
さらに、京都議定書の評価とそれに続く2009年のコペンハーゲン気候サミットは、マルチガス戦略の一部としてメタン排出量の削減をますます優先している。
抗生物質及びより詳細にはイオノフォアが、反芻動物のメタン生成をわずかに減少させることが示された(Guan et al.2006.Journal of Animal Science;84:1896-1906)。しかし、メタンの形成に対する抗生物質の作用は、ミクロフローラの迅速な適応及び/又は短期間のうちに(2~3週間)意図される効果の完全な喪失をもたらす耐性発生のために、並びに抗生物質の使用が欧州において非治療的な使用に関して禁止されているので、いくつかの欠点を有する。
インビトロのルーメンシミュレーションモデルを使用して試験された場合にメタン排出量の減少につながる非抗生物質製品(胆汁酸誘導体)が最近公表された(国際公開第2010/072584号パンフレット)。しかし、メタン排出量の中程度の減少を生み出すのに要求される量は、反芻動物飼料産業のコストの制約と両立しない。
さらに、いくつかの天然植物抽出物(ニンニク:国際公開第2009/150264号パンフレット、ユッカ、シナモン、ダイオウ)が、科学文献において、インビトロ実験に基づき反芻動物のメタン排出量を減少させる有力な解決策として記載されてきた。しかし、これらの解決策のいずれも、副作用(乳中の残渣)のため、又は著しいメタン減少をもたらすためには非常に大量の添加物が動物に供給される必要があるため、商業製品になっていない。
これらの状況下で、反芻動物により生産されるメタンの形成を大幅に減少させる新たな解決策を開発する必要が依然としてある。メタン排出量を減少させるのに加え、そのような組成物は、アセテート/プロピオネート比を減少させることにより、反芻動物のパフォーマンスを改善することにもよい方向に貢献するはずである。
今や、本発明者らは、驚くべきことに、本明細書で以下に明示される組成物が、微生物発酵に、宿主動物にとって有害であるような影響を与えずにメタンの形成を基本的に減少させるために、動物飼料での使用に大きな可能性を有することを見いだした。さらに、本発明の組成物は、ルーメンのアセテート/プロピオネート比により測定される全体的な動物パフォーマンスに関しても大きな利点を有する。前記組成物は、従来技術で記載されたものよりも安定でもあり、動物及びヒトにとって安全であり、それらは、ルーメン中で非常に低濃度で活性がある。
したがって、本発明は、反芻動物の消化活動から発するメタンの形成を減少させるための、且つ/又は反芻動物のパフォーマンスを改善するための、少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸及び式(I)により定義される任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている少なくとも1種の有機分子又はその塩を含む飼料組成物又は飼料添加物の使用を提供する。
本発明は、反芻動物の消化活動から発するメタンの生成を減少させ、且つ/又は反芻動物のパフォーマンスを改善する方法であって、動物に、少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸、及び式(I)により定義される任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている少なくとも1種の有機分子又はその塩を含む、充分な量の飼料組成物又は飼料添加物を動物に経口投与することを含む方法をさらに提供する。経口投与とは、単なる給餌又は人手による巨丸剤の投与を意味することが理解されるべきである。
本発明の全実施形態において、任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている有機分子又はその塩は、以下の式(I):
Figure 0007019925000001

(式中、Yは、以下の組成:Cの有機分子であり
式中
aは、1~25、好ましくは1~10であり
bは、2~51、好ましくは2~21であり
dは、0~8、好ましくは0~6であり
eは、0~5、好ましくは0~3であり
gは、0~3、好ましくは0~1である)
により定義される。
より好ましくは、本発明の全実施形態において、式(I)の有機分子は、
aが1~10であり
bが2~21であり
dが0~6であり
eが0~3であり
gが0~1である
組成Cのものである。
別の実施形態において、本発明による好ましい式(I)の化合物は、bが3~51であり、好ましくは、bが3~21である化合物である。
別の実施形態において、本発明による好ましい式(I)の化合物は、式(II)
Figure 0007019925000002

(式中
nは、0~12であり、好ましくは0~6であり、且つ、nが0でない場合、炭素鎖が、非置換でも、3個までのヒドロキシル-、アルコキシ-、アミノ-、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、若しくはニトロオキシ基により置換されていてもよい直鎖、環式、若しくは分岐鎖の脂肪族炭素鎖、又は一価若しくは多価不飽和のアルケニル若しくはアルキニル炭素鎖であり、任意の異性体形態であり、
R4は、独立に、水素又は1~12、好ましくは1~6個の炭素原子を含む飽和の直鎖、環式、若しくは分岐鎖のアルキル若しくはアルケニル基であり、
Xは、水素、R5、R5≡N、-OR5、-OCOR5、-NR5R6、-ONO2、-COOR5、-CONR5R6、-NHSO2R5、又は-SO2NHR5であり、
R5及びR6は、独立に、水素、非置換若しくは3個までのヒドロキシル-、アルコキシ-、アミノ-、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、若しくはニトロオキシ基により置換されているC~C12直鎖、分岐鎖、若しくは環式アルキル鎖、一価不飽和でも多価不飽和でもよいアルケニル、又はアルキニル炭素鎖であり、任意の異性体形態である)
の化合物である。
本発明の全実施形態では、式(I)の化合物及び式(II)の化合物があらゆる異性体形態であり得ることが理解されるべきである。
式(II)の化合物の上記定義において、n>2である場合、炭素鎖が直鎖でも、炭素鎖に沿って任意の位置で分岐していてもよいことが理解されるべきである。さらに、炭素鎖は、炭素鎖に沿って異なる位置で複数の分岐により分岐していてもよい。さらに、n>3である場合、脂肪族炭素鎖は環式部分を形成し得る。この環式部分は、任意の位置(2、3、4)でニトロオキシ部分を有することができ、それは、任意の脂肪族基により複数の位置で分岐していてよい。分岐した脂肪族基は、好ましくは、メチル、エチル、又はプロピルである。さらに、炭素鎖は、3個までのヒドロキシル-、アルコキシ-、アミノ-、アルキルアミノ-、ジアルキルアミノ-、又はニトロオキシ基によりさらに置換されていてもよい。
式(II)の誘導体の上記定義において、好ましいアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec.ブチル、イソブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、並びに2-エチル-ヘキシル及びオクチルである。さらに、3個以上の炭素原子を含むあらゆるアルキル又はアルケニル基は、直鎖でも、分岐鎖でも、環式でもよい。直鎖又は分岐鎖のC~C10-アルケニレン基に加えて、これが、1つ又は(Cから)それ以上の二重結合を有するアルケニレン基を包含することが理解されるべきである;そのようなアルケニレン基の例は、式-CH=CH-、-CH=CH-CH-、-CH=CH-(CH-、及び-(CH=CH)-のものである。
別の実施形態において、本発明による、より好ましい式(I)の化合物は、表1にその化学式と共に列記されている化合物及びその塩のリストから選択される。
Figure 0007019925000003
表1:本発明による好ましい式(I)の化合物
Figure 0007019925000004
表1:本発明による好ましい式(I)の化合物
Figure 0007019925000005
表1:本発明による好ましい式(I)の化合物
Figure 0007019925000006
別の実施形態において、さらにより好ましい式(I)の化合物は、3-ニトロオキシプロパノール、エチル-3-ニトロオキシプロピオネート、メチル-3-ニトロオキシプロピオネート、及び3-ニトロオキシプロピオン酸を含む化合物及びその塩のリストから選択される。本発明の全実施形態において最も好ましいのは、3-ニトロオキシプロパノールの使用である。
本発明の式(I)の化合物は、ニトロオキシ有機分子の塩も含む。塩の調製に好ましいカチオンは、ナトリウム(Na+)、カリウム(K+)、リチウム(Li+)、マグネシウム(Mg2+)、カルシウム(Ca2+)、バリウム(Ba2+)、ストロンチウム(Sr2+)、及びアンモニウム(NH4+)からなる群から選択できる。塩は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属からも調製できる。
本発明による式(I)の化合物は、原則的にニトロオキシ有機分子に関して自体公知である合成方法に従って、且つ/又はPCT/EP2010/069338号パンフレット及び欧州特許出願第10 195857.7号明細書に記載の方法に基づいて製造できる。
本明細書での少なくとも5個の炭素原子を含む脂肪酸という用語は、好ましくは5個の炭素原子~28個の炭素原子、より好ましくは7個の炭素原子~21個の炭素原子、最も好ましくは9個の炭素原子~16個の炭素原子の飽和又は不飽和モノカルボン酸など、少なくとも5個の炭素原子の飽和又は不飽和モノカルボン酸を指す。そのような脂肪酸の例には、ラウリン酸、オレイン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ミリスオレイン酸(myrisoleic acid)、パルミトレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸があるが、これらに限定されない。本発明の全実施形態において、脂肪酸は、好ましくは一般式C2n+1COOHを有する飽和モノカルボン酸であり、式中、nは、4~27の範囲、好ましくは6~20の範囲、より好ましくは8~15の範囲、最も好ましくは9~13の範囲で選択される整数である。最も好ましくは単一の脂肪酸としての(すなわちさらなる脂肪酸の非存在下)ラウリン酸の使用が本発明の全実施形態において最も好ましい。
脂肪酸は、それ自体でも、その好適な塩の形態でも使用できる。塩の調製に好ましいカチオンは、とりわけそれぞれのアルカリ又はアルカリ土類塩など、ナトリウム(Na+)、カリウム(K+)、リチウム(Li+)、マグネシウム(Mg2+)、カルシウム(Ca2+)、バリウム(Ba2+)、ストロンチウム(Sr2+)、及びアンモニウム(NH4+)からなる群から選択され得る。最も好ましくはそれぞれのナトリウムカリウム又はカルシウム塩。
反芻動物によるメタン排出量は、当技術分野に公知である方法により、代謝チャンバー中の個別の動物で容易に測定できる(Grainger et al.,2007 J.Dairy Science;90:2755-2766)。さらに、それは、レーザー光線を使用する先端技術により家畜小屋レベルでも評価できる(McGinn et al.,2009,Journal of Environmental Quality;38:1796-1802)。或いは、酪農用反芻動物により生成されるメタンは、国際公開第2009/156453号パンフレットに従って乳中の脂肪酸プロファイルの測定によっても評価できる。
反芻動物のパフォーマンスは、当技術分野に周知である方法により評価でき、多くの場合アセテートプロピオネート比(モル比)により表される。
本発明は、ルーメン中のメタン形成に関して類似の効果を示し、ジアリルジスルフィド、ニンニク油、アリルイソチオシアネート、デオキシコール酸、ケノデオキシコール酸、及びこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の追加の作用物質と組み合わせた、少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸、及び式(I)により定義される任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている少なくとも1種の有機分子又はその塩を含む飼料組成物又は飼料添加物の使用にも関する。
本発明による化合物と共に与えることができるさらなる成分は、例えば、酵母菌、オレガノ抽出物、及び精油、例えば、チモール、3-メチルフェノール、バニリン、グアイアコール、及びオイゲノールである。
現在、ジアリルジスルフィド、ニンニク油、アリルイソチオシアネート デオキシコール酸、ケノデオキシコール酸、及びこれらの誘導体が、独立に、例えば飼料1kgあたり0.01~500mg作用物質(ppm)の用量範囲で投与されることが企図される。これらの化合物は、市販されているか、又は従来技術において周知のプロセス及び方法を利用して当業者により容易に調製できる。
本発明による反芻哺乳動物には、畜牛、ヤギ、ヒツジ、キリン、アメリカバイソン、ヨーロッパバイソン、ヤク、水牛、シカ、ラクダ、アルパカ、ラマ、ウィルドビースト、アンテロープ、プロングホーン、及びニルガイがある。
本発明の全実施形態に関して、飼い慣らされた畜牛、ヒツジ、及びヤギがより好ましい種である。本目的には、最も好ましい種は、飼い慣らされた畜牛である。用語は、全種の飼い慣らされた畜牛及び全製品種類の畜牛、とりわけ乳牛及び肉牛を含む。
本発明は、少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸、及び式(I)により定義される任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている少なくとも1種の有機分子又はその塩を含む飼料組成物又は飼料添加物の使用であって、反芻動物のメタン生成が、代謝チャンバー中で測定され、任意の位置で置換されている少なくとも1種の有機分子による処理に基づく場合、少なくとも10%減少する飼料組成物又は飼料添加物の使用にも関する。好ましくは、メタン減少は、少なくとも15%、より好ましくは少なくとも20%、さらにより好ましくは少なくとも25%、最も好ましくは少なくとも30%である。レーザー光線を使用する、又は酪農用反芻動物では、メタン生成を乳中のVFAプロファイルと相関づけることのような代替のメタン排出量測定も利用できる。
本発明は、少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸、及び式(I)により定義される任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている少なくとも1種の有機分子又はその塩を含む飼料組成物又は飼料添加物の使用であって、プロピオネートに対するアセテートの揮発性脂肪酸比が、任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている少なくとも1種の有機分子による処理に基づいて少なくとも10%減少する、飼料組成物又は飼料添加物の使用にも関する。好ましくは、揮発性脂肪酸比は、少なくとも15%、より好ましくは少なくとも20%減少する。
本発明は、少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸、及び式(I)により定義される任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている少なくとも1種の有機分子又はその塩を含む飼料組成物又は飼料添加物の使用であって、反芻動物に投与される式(I)に定義の有機分子の量が、飼料1kgあたり1mg~10g、好ましくは飼料1kgあたり10mg~1g、より好ましくは飼料1kgあたり50mg~500mgであり、反芻動物に投与される少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸の量が、飼料1kgあたり0.1~20g、好ましくは飼料1kgあたり1~15g、最も好ましくは飼料1kgあたり1~10gである、飼料組成物又は飼料添加物の使用にも関する。しかし、動物飼料中の使用のために、式(I)により定義される任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている有機分子又はその塩はそれほど純粋である必要はない;それは、例えば、他の化合物及び誘導体を含み得る。
本発明は、少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸、及び式(I)により定義される任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている少なくとも1種の有機分子又はその塩を含む飼料組成物又は飼料添加物の使用であって、飼料組成物又は飼料添加物中の少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸に対する式(I)に定義の有機分子のモル比が、0.00001~1、好ましくは0.0001~0.5、より好ましくは0.0025~0.1、最も好ましくは0.004~0.05の範囲である、飼料組成物又は飼料添加物の使用にさらに関する。さらなる好ましい範囲は、0.003~0.05又は0.004~0.01を包含する。
反芻動物の飼料又は飼料添加物は、飼料配合及び処理の分野に自体公知である方法により調製できる。
したがって、本発明のさらなる態様は、製剤、すなわち本明細書において先に定義された組成物を含む飼料添加物及び動物飼料組成物である。
したがって、本発明は、少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸及び少なくとも1種の式(I)の化合物又はその塩を含む飼料組成物又は飼料添加物にも関する。好ましい実施形態において、組成物は、ミネラルプレミックス、ビタミン及びミネラルを含むビタミンプレミックス、又は巨丸剤である。
飼料摂取により動物に与えられる本発明による組成物の通常の1日用量は、動物の種類及びその状態による。通常、この用量は、飼料1kgあたり約1mg~約100g、好ましくは約1g~約50g、より好ましくは5g~10g化合物の範囲のはずである。
少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸及び式(I)により定義される任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている少なくとも1種の有機分子又はその塩を含む組成物は、炭酸カルシウム、塩化アンモニウムなどの電解質、大豆粕などのタンパク質、コムギ、スターチ、ヒマワリ粕、トウモロコシ、肉骨粉、アミノ酸、動物性脂肪、ビタミン、及び微量ミネラルなど、動物飼料組成物(常用飼料)に存在する従来の成分と組み合わせて使用できる。
本発明の組成物の特定の例は下記である:
-(a)表1から選択される少なくとも1種の化合物及び(b)少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸、(c)少なくとも1種の脂溶性ビタミン、(d)少なくとも1種の水溶性ビタミン、(e)少なくとも1種の微量ミネラル、及び/又は(f)少なくとも1種のマクロミネラルを含む動物飼料添加物;
-少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸及び表1から選択される少なくとも1種の化合物及び50~800g/kg飼料の粗タンパク質含量を含む動物飼料組成物。
いわゆるプレミックスは、本発明の動物飼料添加物の例である。プレミックスは、1種以上の微量成分と希釈剤及び/又は担体との好ましくは均一な混合物を指す。プレミックスは、より大きいミックス中の微量成分の均一な分散を促進するために使用される。
本発明の有効成分とは別に、本発明のプレミックスは、少なくとも1種の脂溶性ビタミン、及び/又は少なくとも1種の水溶性ビタミン、及び/又は少なくとも1種の微量ミネラル、及び/又は少なくとも1種のマクロミネラルを含む。言い換えると、本発明のプレミックスは、本発明による少なくとも1種の化合物を、脂溶性ビタミン、水溶性ビタミン、微量ミネラル、及びマクロミネラルからなる群から選択される少なくとも1種の追加成分と共に含む。
マクロミネラルは別に飼料に加えてよい。したがって、特定の実施形態において、プレミックスは、本発明の有効成分を、脂溶性ビタミン、水溶性ビタミン、及び微量ミネラルからなる群から選択される少なくとも1種の追加成分と共に含む。
下記は、これらの成分の例の非排他的なリストである:
-脂溶性ビタミンの例は、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、及びビタミンK、例えば、ビタミンK3である。
-水溶性ビタミンの例は、ビタミンB12、ビオチン及びコリン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸及びパントテン酸塩(panthothenate)、例えば、D-パントテン酸Caである。
-微量ミネラルの例は、マンガン、亜鉛、鉄、銅、ヨウ素、セレン、及びコバルトである。
-マクロミネラルの例は、カルシウム、リン、及びナトリウムである。
乳牛などの反芻動物用の飼料組成物並びにその成分に関して、反芻動物の常用飼料は、通常、容易に分解可能な部分(濃厚飼料と称される)及び繊維に富む容易には分解されにくい部分(干し草、まぐさ、又は粗飼料と称される)から構成されている。
干し草は、乾燥した牧草、マメ科植物、又は全粒穀類でできている。牧草には、とりわけ、オオアワガエリ、ホソムギ、フェスクがある。マメ科植物には、とりわけクローバー、ルーサン又はアルファルファ、エンドウマメ、マメ、及びベッチがある。全粒穀類には、とりわけオオムギ、メイズ(トウモロコシ)、オートムギ、モロコシがある。他の飼料作物には、サトウキビ、ケール、セイヨウアブラナ、及びキャベツがある。カブ、スウェーデンカブ、マングル(mangles)、飼料用ビート、及びサトウダイコン(ビートパルプ及びビート糖蜜を含む)などの根菜類も、反芻動物の飼料として使用される。なおさらなる穀類は、ジャガイモ、キャッサバ、及びサツマイモなどの塊茎である。サイレージは、サイロに貯蔵された繊維に富む部分(例えば、牧草、マメ科植物、又は全粒穀類由来)であり、含水量の高い物質が制御された嫌気性発酵プロセスにより処理される(自然発酵又は添加剤処理)。
濃厚飼料は、ほとんどが穀類(ビール粕及び蒸留粕を含むオオムギ、メイズ、コムギ、モロコシなど)でできているが、多くの場合、ダイズ、ナタネ、パーム核、綿実、及びヒマワリなどのタンパク質に富む飼料成分も含む。
乳牛には、全ての常用飼料成分、例えば、まぐさ、サイレージ、及び濃厚飼料が給餌前に混合されている完全混合飼料(TMR)を与えてもよい。
上述の通り、プレミックスは、本発明による活性化合物を含み得る飼料添加物の1例である。化合物が他の異なる形態で動物に投与できることが理解される。例えば、化合物は、ルーメン中に配置されて、規定された量の活性化合物を特定の期間にわたり明確に定義された用量で連続的に放出するだろう巨丸剤に含めることもできる。
本発明は、反芻動物の消化活動から発するメタンの生成を減少させ、且つ/又は反芻動物のパフォーマンスを改善する方法であって、少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸、及び上述の好ましい実施形態と共に式(I)により定義される任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている少なくとも1種の有機分子又はその塩を含む、充分な量の飼料組成物又は飼料添加物を経口投与することを含む方法にさらに関する。
さらに、本発明は、本発明による飼料組成物又は飼料添加物が、ジアリルジスルフィド、ニンニク油、アリルイソチオシアネート、デオキシコール酸、ケノデオキシコール酸、及びこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の追加の作用物質と組み合わせて動物に投与される、上述の方法にさらに関する。
本発明は、反芻動物が、畜牛、ヤギ、ヒツジ、キリン、アメリカバイソン、ヨーロッパバイソン、ヤク、水牛、シカ、ラクダ、アルパカ、ラマ、ウィルドビースト、アンテロープ、プロングホーン、及びニルガイからなる群から、より好ましくは畜牛、ヤギ、及びヒツジからなる群から選択される、上述の方法にも関する。
本発明は、反芻動物に投与される式(I)に定義される少なくとも1種の有機分子の量が、飼料1kgあたり約1mg~約10g、好ましくは約10mg~約1g、より好ましくは飼料1kgあたり50mg~500mg化合物であり、反芻動物に投与される少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸の量が、飼料1kgあたり0.1~52g、好ましくは飼料1kgあたり1~15g、最も好ましくは飼料1kgあたり1~10gである、上述の方法にも関する。
本発明は、反芻動物のメタン生成が、代謝チャンバー中で測定され、任意の位置で置換されている少なくとも1種の有機分子による処理に基づく場合、少なくとも10%減少する、上述の方法にも関する。好ましくは、メタン減少は、少なくとも15%、より好ましくは少なくとも20%、さらにより好ましくは少なくとも25%、最も好ましくは少なくとも30%である。レーザー光線を使用する、又は酪農用反芻動物では、メタン生成を乳中のVFAプロファイルと相関づけることのような代替のメタン排出量測定も利用できる。
本発明は、プロピオネートに対するアセテートの揮発性脂肪酸比(モル比)が、任意の位置で少なくとも1個のニトロオキシ基により置換されている少なくとも1種の有機分子による処理に基づいて、少なくとも10%減少する、上述の方法にも関する。好ましくは、揮発性脂肪酸比は、少なくとも15%、より好ましくは少なくとも20%減少する。
本発明は、飼料組成物又は飼料添加物中の少なくとも5個の炭素原子を含む少なくとも1種の脂肪酸に対する式(I)に定義される有機分子のモル比が、0.00001~1、好ましくは0.0001~0.5、より好ましくは0.0025~0.1、最も好ましくは0.004~0.01の範囲である、上述の方法にも関する。さらなる好ましい範囲は、0.003~0.05又は0.004~0.01を包含する。
特定の実施形態において、本発明は、反芻動物のメタン形成を減少させるため、且つ/又は反芻動物のアセテート/プロピオネート比(モル比)を減少させるための、3-ニトロオキシプロパノールとラウリン酸の混合物の使用に関する。好ましい実施形態において、混合物中のラウリン酸に対する3-ニトロオキシプロパノールのモル比は、0.00001~1の範囲、好ましくは0.0001~0.5の範囲、より好ましくは0.0025~0.1の範囲、最も好ましくは0.004~0.01の範囲で選択される。さらなる好ましい範囲は、0.003~0.05又は0.004~0.01を包含する。さらなる好ましい実施形態において、メタン減少は、3-ニトロオキシプロパノールのみの投与に基づいて、少なくとも15%、より好ましくは少なくとも20%、さらにより好ましくは少なくとも25%、最も好ましくは少なくとも30%減少し(代謝チャンバー中で測定)、且つ/又はアセテートプロピオネート比の減少は、3-ニトロオキシプロパノールのみの投与に基づいて少なくとも3%、より好ましくは少なくとも4%である。
別の実施形態において、本発明は、反芻動物のメタン形成の減少及び/又はアセテート/プロピオネート比(モル比)の減少に関し、前記方法は、反芻動物に、3-ニトロオキシプロプナオール(propnaol)とラウリン酸の混合物を投与する工程を含む。好ましい実施形態において、混合物中のラウリン酸に対する3-ニトロオキシプロパノールのモル比は、0.00001~1の範囲、好ましくは0.0001~0.5の範囲、より好ましくは0.0025~0.1の範囲、最も好ましくは0.004~0.01の範囲で選択される。さらなる好ましい範囲は、0.003~0.05又は0.004~0.01を包含する。さらなる好ましい実施形態において、メタン減少は、3-ニトロオキシプロパノールのみの投与に基づいて、少なくとも15%、より好ましくは少なくとも20%、さらにより好ましくは少なくとも25%、最も好ましくは少なくとも30%であり(代謝チャンバー中で測定)且つ/又はアセテートプロピオネート比の減少は、3-ニトロオキシプロパノールのみの投与に基づいて、少なくとも3%、より好ましくは少なくとも4%である。
本発明は、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない以下の実施例によりさらに説明される。
[実施例]
メタン生成のインビトロ試験:改変版の「Hohenheim Forage value Test(HFT)」を、このインビトロ系により模されたルーメン機能に対する特定の化合物の効果の試験に使用した。
原理:ルーメン液の組成物及び緩衝剤の適切な混合物と共に飼料をシリンジに加える(gadded)。溶液を39℃でインキュベートする。8時間後、生成した気相の量(及び組成)を測定し、変換式に代入する。
[試薬:]
[多量元素溶液:]
-6.2gリン酸二水素カリウム(KHPO
-0.6g硫酸マグネシウム七水和物(MgSO 7HO)
-9ml濃リン酸(1mol/l)
-蒸留水に溶解させて1lにする(pH約1.6)
[緩衝溶液:]
-35.0g炭酸水素ナトリウム(NaHCO
-4.0g炭酸水素アンモニウム((NH)HCO
-蒸留水に溶解させて1lにする
[微量元素溶液:]
-13.2g塩化カルシウム二水和物(CaCl 2HO)
-10.0g塩化マンガン(II)四水和物(MnCl 4HO)
-1.0g塩化コバルト(II)六水和物(CCl 6HO)
-8.0g塩化鉄(III)(FeCl 6HO)
-蒸留水に溶解させて100mlにする
[ナトリウム塩溶液:]
-100mgナトリウム塩
-蒸留水に溶解させて100mlにする
[還元溶液:]
-最初に、3mlの水酸化ナトリウム(c=1mol/l)を、次いで427.5mg硫化ナトリウム水和物(NaO)を、71.25ml HOに加える
-溶液は、媒体溶液に加える直前に調製しなければならない。
[手順:]
試料秤量:飼料材料-通常TMR(44%濃厚飼料、6%干し草、37%メイズサイレージ、及び13%牧草サイレージ)-を1mmにふるい分けし、正確に秤量して64本のシリンジに入れる。これらのシリンジのうち4本は、試験化合物の効果のない気体生成を示す基質対照である。他の4本のシリンジは、ブロモエタンスルホネートが0.1mMになるように加えられた陽性対照である。必要な場合、4本のシリンジは担体対照を含む(試験化合物が担体を必要とする場合)。残りのシリンジは、4本のシリンジの群で、試験化合物を含む。
[媒体溶液の調製:]
成分を、以下の順序で、ウルフ瓶中で混合する:
-711ml水
-0.18ml微量元素溶液
-355.5ml緩衝溶液
-355.5ml多量元素溶液
完成した溶液を39℃に温め、それに続いて1.83mlナトリウム塩溶液を加え、還元溶液を36℃で加える。指示液が無色になったら、ルーメン液を加える。
ルーメン液の抽出:750mlのルーメン液を、撹拌及びCOガス供給を続けながら、およそ1,400mlの媒体溶液に加える。
シリンジへの充填、インキュベーション、並びに気体体積及びVFA値の決定:希釈されたルーメン液(24ml)をガラスシリンジに加える。次いで、シリンジを、穏やかに撹拌しながら39℃で8時間インキュベートする。8時間後、生成したガスの体積を測定し、気相中のメタンのパーセンテージをガスクロマトグラフィーにより決定する。
[結果]
発酵した飼料は、人工TMR(44%濃厚飼料、6%干し草、37%メイズサイレージ、及び13%牧草サイレージ)であった。Sigma Aldrichのラウリン酸を1000μΜの濃度で使用した。3-ニトロオキシ-プロパノール(3-NOP)を、異なる2種の濃度、2.5μΜ及び5μΜで使用した。
結果を以下の表2及び3に表す。3-NOPとラウリン酸の組み合わせでは、メタン減少の点で、並びにアセテート/プロピオネート比に対して、明らかな相乗効果が観察されたが、これは動物にとっての追加のパフォーマンスの利益となる。以下に示される結果は、ラウリン酸、3-NOP、又は両者の組み合わせのいずれかによる3つの結果の平均から生じる。Ace.=アセテート;Prop.=プロピオネート。
Figure 0007019925000007
Figure 0007019925000008

Claims (9)

  1. 反芻動物の消化活動から発するメタンの形成を減少させるための、且つ/又は反芻動物のパフォーマンスを改善するための、ラウリン酸及び3-ニトロオキシプロパノールを含む飼料組成物又は飼料添加物の使用。
  2. 前記反芻動物が、畜牛、ヤギ、ヒツジ、キリン、アメリカバイソン、ヨーロッパバイソン、ヤク、水牛、シカ、ラクダ、アルパカ、ラマ、ウィルドビースト、アンテロープ、プロングホーン、及びニルガイからなる群から選択される、請求項に記載の使用。
  3. 反芻動物の前記メタン生成が、代謝チャンバー中で測定され、前記3-ニトロオキシプロパノールによる処理に基づく場合、少なくとも10%減少する、請求項1又は2に記載の使用。
  4. 前記反芻動物に投与される前記3-ニトロオキシプロパノールの量が、飼料1kgあたり1mg~10gであり、前記反芻動物に投与される前記ラウリン酸の量が飼料1kgあたり0.1~20gである、請求項1~のいずれか一項に記載の使用。
  5. 前記ラウリン酸に対する前記3-ニトロオキシプロパノールのモル比が、0.00001~1である、請求項1~のいずれか一項に記載の使用。
  6. ラウリン酸及び3-ニトロオキシプロパノールを含む飼料組成物又は飼料添加物。
  7. 前記ラウリン酸に対する前記3-ニトロオキシプロパノールのモル比が、0.00001~1である、請求項に記載の飼料組成物又は飼料添加物。
  8. 反芻動物の消化活動から発するメタンの生成を減少させ、且つ/又は反芻動物のパフォーマンスを改善する方法であって、前記動物に、ラウリン酸及び3-ニトロオキシプロパノールを含む飼料組成物又は飼料添加物を経口投与することを含む方法。
  9. 前記反芻動物が、畜牛、ヤギ、ヒツジ、キリン、アメリカバイソン、ヨーロッパバイソン、ヤク、水牛、シカ、ラクダ、アルパカ、ラマ、ウィルドビースト、アンテロープ、プロングホーン、及びニルガイからなる群から選択される、請求項に記載の方法。
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