JP7018321B2 - スペクトル処理装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明はスペクトル処理装置及び方法に関し、特にベースライン成分の推定に関する。
スペクトル解析の対象となるスペクトルとして、NMR(Nuclear Magnetic Resonance)スペクトル、X線スペクトル、分光スペクトル、マススペクトル等が挙げられる。一般に、スペクトルには、注目波形成分及びベースライン成分が含まれる。注目波形成分は、例えば、1又は複数のピークを含む部分であり、それが本来的な解析対象である。一方、ベースライン成分は、本来的な解析対象ではない成分であって、周波数空間(周波数領域)において広い範囲にわたって存在する成分である。
例えば、NMRスペクトルの観測においては、測定段階で生じるリンキングノイズ、デジタルフィルタ処理後のデータ欠損、分子構造由来の信号成分等がベースライン成分を生じさせる。NMRスペクトル中の基底を構成する大きな周期をもった変動、湾曲、傾斜等がベースライン成分であり、あるいは、そのような基底それ自体がベースライン成分である。
なお、非特許文献1には、IRLS(Iterative Reweighted Least Square)法を利用した非線形残差最小化法が開示されている。
Juliane Sigl, Nonlinear Residual Minimization by Iteratively Reweighted Least Squares, Comput. Optim. Appl.64, 755 (2015).
スペクトル中の注目波形成分の解析精度を高めるため、スペクトル解析に先立って又はスペクトル解析と同時進行で、スペクトル中のベースライン成分が推定され、スペクトルからベースライン成分が除去される。ベースライン成分の推定に際しては、ベースライン成分をモデルでフィッティングすることが行われている。そのモデルを定義する関数として、N次多項式、余弦波/正弦波関数、スプライン関数、区分直線関数、等が知られている。
しかし、モデルを定義する関数を適切に選択した上で、その関数に対して適切なパラメータを与える作業は、通常、ユーザーにとって大きな負担となるものである。そのような作業が適切に行われない場合、ベースライン成分の推定精度が低下し、ひいてはスペクトル解析精度が低下してしまう。なお、上記以外の必要性からベースライン成分が推定されることもある。
本発明の目的は、スペクトルに含まれるベースライン成分を精度良く推定することにある。あるいは、本発明の目的は、ユーザーに大きな負担を生じさせることなく、ベースライン成分を推定し、それをスペクトルから除去することにある。
実施形態に係るスペクトル処理装置は、ベースライン成分を含むスペクトルを受け入れる手段と、前記ベースライン成分に対してベースラインモデルをフィッティングさせる第1条件、及び、前記ベースラインモデルの別表現である信号モデルのLpノルム(但しp≦1)を小さくする第2条件に従って、最適信号モデルを探索する探索手段と、を含み、前記信号モデルは前記ベースライン成分がスパースな信号として表現される所定空間内の信号モデルであり、前記最適信号モデルから求まる最適ベースラインモデルが推定ベースライン成分として推定される、ことを特徴とする。
ベースライン成分は、基本的に、周波数空間内において広帯域な成分であり、それは所定空間内においてスパース(sparse)な信号(多くの0又は0近傍値を含む信号)として表現される。一方、Lpノルム(但しp≦1)は、それを最小化する問題を解く過程において、ノルム計算対象のスパース性を高める働きを有することが知られている。換言すれば、Lpノルム(但しp≦1)は、ノルム計算対象のスパース性の度合いが反映された評価値である。よって、ベースライン成分をベースラインモデルでフィッティングする第1条件、及び、Lpノルムを小さくする第2条件に従って、最適信号モデルを探索すれば、ベースライン成分へのフィッティングを、他の成分へのフィッティングよりも優先させることが可能となる。その際において、ベースライン成分を模擬する関数の選択やその関数に与えるパラメータの指定は不要である。すなわち、上記構成によれば、ユーザーに大きな負担を生じさせることなく、ベースライン成分を推定することが可能である。
上記構成において、ベースライン成分に対するベースラインモデルのフィッティングは、周波数軸上において全体的又は部分的に行われる。望ましくは、スペクトル中における注目波形成分を除く部分に対して、あるいは、スペクトル中におけるベースライン成分である可能性が高い部分に対して、フィッティングが行われる。上記の所定空間は望ましくは時間空間である。その場合、信号モデルはベースラインモデルに対応する時間軸信号モデルである。もっとも、ベースライン成分がスパースな信号として表現される他の空間が所定空間とされてもよい。第1条件及び第2条件が反映された評価値を用い、それを最小化することにより、信号モデルの最適解を探索するようにしてもよいし、第1条件が一定程度満たされることを前提として、第2条件によってつまりLpノルム最小化条件によって、信号モデルの最適解を探索するようにしてもよい。
なお、Lpノルムに関し、ノルム計算対象のスパース性を高める働きは、pが1以下の場合に認められ、一般にpが小さくなればなるほどその働きが大きくなる。よって、ベースライン成分の内容等に応じて、pの値を変更するようにしてもよい。
実施形態においては、前記スペクトルから前記推定ベースライン成分を減算する減算手段が設けられる。実施形態においては、減算後のスペクトルが解析対象となる。スペクトルに対して、ベースライン成分の減算処理に加えて、他の前処理が適用されてもよい。実施形態において、前記第1条件は、前記ベースライン成分の中の代表部分に対して前記ベースラインモデルの中の対応成分をフィッティングさせる条件である。
実施形態においては、前記ベースライン成分と前記ベースラインモデルとから求められる残差のL2ノルムと、前記信号モデルのLpノルムと、によって評価値Jが定義され、 前記評価値Jを最小化する条件が前記第1条件及び前記第2条件を構成する。L2ノルムの最小化とLpノルムの最小化とを交互に実行しながら、評価値Jを最小化する最適解を探索するようにしてもよい。なお、最適解は厳密な意味での最適解である必要はなく、演算上において最適解とみなされるものであればよい。例えば、終了条件を満たした時点での解が最適解となる。
実施形態において、前記スペクトルの中から前記ベースライン成分の中の代表部分を選択する選択手段を含み、前記残差は、前記ベースライン成分の中の前記代表部分と前記ベースラインモデルの中の対応部分との間の残差である。ベースライン成分としての広帯域成分は、一般に、スペクトルの全体に及んでいるが、フィッティングに際しては、ベースライン成分以外の成分が優位又は支配的になっている部分を避けるのが望ましい。ベースライン成分を構成する要素列の中から代表部分を構成する要素が要素単位で選択されてもよい。ベースライン成分の中の代表的部分に対してフィッティングを行う場合、フィッティング精度つまりベースライン成分の推定精度を高められる。代表部分は、マニュアル指定に基づいて、又は、自動的に、選択される。
本実施形態に係るスペクトル処理方法は、ベースライン成分を含むNMRスペクトルを受け入れる工程と、前記ベースライン成分に対してベースラインモデルをフィッティングさせる第1条件、及び、前記ベースラインモデルの別表現である信号モデルのLpノルム(但しp≦1)を小さくする第2条件に従って、最適信号モデルを探索する工程と、を含み、前記信号モデルは時間空間内の信号モデルであり、前記最適信号モデルから求まる最適ベースラインモデルが推定ベースライン成分として推定される。
このスペクトル処理方法は、例えば、プログラムの機能として実現され得る。そのプログラムは、ネットワークを介して、又は、可搬型記憶媒体を介して、情報処理装置にインストールされ得る。情報処理装置の概念には、NMR測定装置が含まれる。
本発明によれば、スペクトルに含まれるベースライン成分を精度良く推定できる。あるいは、本発明によれば、ユーザーに大きな負担を生じさせることなく、ベースライン成分を推定し、それをスペクトルから除去できる。
実施形態に係るスペクトル処理装置が有する機能を示すブロック図である。 スペクトル処理の流れを示す概念図である。 スペクトル処理装置として機能する情報処理装置を示すブロック図である。 第1実施例に係るアルゴリズムを示す図である。 実施形態に係るスペクトル処理方法の第1処理結果を示す図である。 実施形態に係るスペクトル処理方法の第2処理結果を示す図である。 第2実施例に係るアルゴリズムを示す図である。 第3実施例に係るアルゴリズムを示す図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、NMR測定システムが示されている。NMR測定システムは、NMR測定装置10とスペクトル処理装置12とにより構成される。NMR測定装置10からスペクトル処理装置12へNMRスペクトルデータが転送される。その転送は、例えば、ネットワークを介して又は記憶媒体を介して行われる。
NMR測定装置10は、分光計及び測定部により構成される。測定部は、静磁場発生器、プローブ等により構成される。静磁場発生器は、垂直貫通孔としてのボアを有し、そのボアの内部にプローブの挿入部が挿入される。挿入部のヘッド内にはサンプルからのNMR信号を検出する検出回路が設けられている。分光計は、制御部、送信部、受信部等により構成される。送信部は、送信パルスシーケンスに従って送信信号を生成し、その送信信号がプローブに送られる。これにより、サンプルに対して電磁波が照射される。その後、プローブにおいて、サンプルからのNMR信号が検出される。その検出により生じた受信信号が受信部へ送られる。受信部においては、受信信号に対するFFT演算によりNMRスペクトルが生成される。そのNMRスペクトルが、必要に応じて、スペクトル処理装置12へ送られる。スペクトル処理装置12をNMR測定装置10内に組み込むようにしてもよい。
スペクトル処理装置12は、実施形態において、コンピュータ等の情報処理装置により構成される。図1には、スペクトル処理装置12が有する複数の代表的機能が複数のブロックによって表現されている。情報処理装置の具体的構成については後に図3を用いて説明する。
以下においては、図1及び図2を参照しながら、スペクトル処理装置12で実行されるスペクトル処理について説明する。
図1において、観測されたNMRスペクトル(以下、単に「スペクトル」という。)yがスペクトル処理装置12に入力される。そのスペクトルyは、探索部14及び選択部16に与えられる。探索部14は探索手段として機能し、選択部16は選択手段として機能するものである。先に選択部16について説明すると、選択部16は、スペクトル中において、ユーザーにより指定された部分を、ベースライン成分の中の代表部分として、選択するものである。一般に、広帯域成分であるベースライン成分は、スペクトルyの全体に及んでいるところ、注目波形成分等のベースライン成分以外の成分がフィッティング対象とならないように、代表部分が選択される。
図2の左上には、スペクトルyが例示されている。スペクトルyは、注目波形成分30とベースライン成分32とを含む。例えば、画面上にスペクトルyが表示されている状態において、その画面上で注目波形成分30を避けた2つの区間34,36がユーザーにより指定される。ベースライン成分32の内で、それらの区間34,36に含まれる部分が代表部分yIを構成する。図2の右上には、代表部分yIが例示されている。ここで、Iは、例えば、代表部分yIを構成する複数の代表点を識別する座標列である。代表点(つまり要素)単位で代表部分yIが指定されてもよい。その場合、細かいノイズを避けて代表部分yIを指定することが可能となる。いずれにしても、ベースライン成分32である可能性が高い部分を代表部分yIとして選択するのが望ましい。波形解析その他の手法により代表部分yIが自動的に選択されてもよい。
図1において、探索部14は、実施形態において、以下の(1-2)式に示す前提条件(第1条件)、及び、以下の(1-1)式に示す基本条件(第2条件)に従って、信号モデルxの最適解を探索する。計算式上、信号モデルxはベクトルである。
Figure 0007018321000001
上記(1-2)式は、ベースライン成分をベースラインモデルでフィッティングすることを示しており、より詳しくは、ベースライン成分の中の代表部分yIをベースラインモデルの対応部分SIFxでフィッティングすることを示している。信号モデルxは、ベースラインモデルFxの別表現であって、つまり、周波数空間内のベースラインモデルFxを時間空間内のモデルとして表現したものである。換言すれば、ベースラインモデルFxは、信号モデルxの別表現である。Fは、時間空間から周波数空間への変換行列であり、SIは、周波数空間内において、ベースラインモデルから、代表部分に対応する対応部分を抽出する標本行列である。後述する具体例では、信号モデルxの最適解の探索に際し、代表部分yIと対応部分SIFxとの間の残差のL2ノルムを最小化する条件が考慮される。
上記(1-1)式は、信号モデルxのLpノルム(但しp≦1)を最小化する条件を示すものである。pが1以下の場合、Lpノルムは、その最小化問題を解く過程で、ノルム計算対象である解のスパース性を高める働きを発揮することが知られている。pは0以上1以下である。pが0の場合、解が不安定になることもあるので、望ましくは、pはよりも大きく1以下である。スペクトル処理装置12は、ベースライン成分が時間軸上においてスパースな信号であるという性質、及び、Lpノルムが解のスパース性を高めるという性質、の2つの性質を利用して、ベースライン成分の推定を行うものである。
一般に、pは1であるが、ベースライン成分のスパース性が高いと予測される場合、pを例えば0.75又は0.5とするようにしてもよい。ベースライン成分を構成する要素の個数をNとし、代表部分yIを構成する要素の個数をMとした場合、代表部分yIはM行1列の行列、標本行列SIはM行N列の行列である。
なお、ノルムに関しては、一般に、以下の(2-1)式で示す表現及び以下の(2-2)式で示す表現が認められる。本願において“Lpノルム”は基本的に以下の(2-2)式で定義されるノルムである。nはベクトルを構成する要素数である。
Figure 0007018321000002
図1において、符号18で示す部分は、信号モデルxを生成(更新)する部分であり、符号20で示す部分は、信号モデルxを評価する部分である。後述する評価値が最小化するように、信号モデルxの最適解が探索される。終了条件を満たした時点での信号モデルxが最適信号モデルx’となる。
実施形態においては、代表部分yIから初期信号モデルx0が生成されている。具体的には、代表部分yIを時間空間内の信号に変換することにより、初期信号モデルx0が生成されている。符号22で示す部分がその機能を発揮している部分である。もっとも、初期信号モデルx0を他の条件により生成してもよく、またそれをユーザー指定させてもよい。
図2の右下には、最適解としての最適信号モデルx’が例示されている。それは、時間空間内において、ベースライン成分に相当する時間軸信号に当てはめられた近似波形又は模擬波形である。例えば、最適信号モデルx’は、短い時間幅をもったパルス状の部分38と、それ以外の平坦な部分40と、からなる。平坦な部分40は、0(又は0近傍値)の列として構成される。図示された最適信号モデルx’は、スパースな信号である。
図1において、減算部24では、元のスペクトルyから、推定ベースライン成分Fx’が減算される。推定ベースライン成分Fx’は、最適信号モデルx’に対して変換行列Fを適用することにより生成される最適ベースラインモデルである。解析部26は、減算後のスペクトルに対して解析を実行する。
図2の中央やや下には、最適信号モデルx’から生成された推定ベースライン成分Fx’が例示されている。それは周波数軸上の広帯域成分である。元のスペクトルyから推定ベースライン成分Fx’が減算され(符号24A参照)、これにより減算後のスペクトルy’が得られている。そのスペクトルy’においては、元のスペクトルyに含まれていたベースライン成分32が除外されており、同時に、元のスペクトルyに含まれていた注目波形成分30が保存されている。
図3には、スペクトル処理装置12として機能する情報処理装置の構成例が示されている。情報処理装置は、CPU100、メモリ102、入力器106、表示器108等を有する。メモリ102上には、スペクトル処理プログラム104、及び、スペクトル解析プログラム105が格納されている。スペクトル処理プログラム104は、図1及び図2を用いて説明したスペクトル処理を実施するためのプログラムである。スペクトル解析プログラム105は、前処理後のスペクトルを解析するためのプログラムである。それらのプログラム104,105は、CPU100において実行される。
CPU100は、探索手段、選択手段、減算手段等として機能する。入力器106はキーボード、ポインティングデバイス等によって構成され、入力器106を用いて上記代表部分がユーザーにより指定される。表示器108は例えばLCDによって構成され、そこには処理前のスペクトルが表示される。ユーザーにより、そのスペクトル上において代表部分を構成する範囲又は代表点群が指定されてもよい。
次に、図4を用いて、第1実施例を説明する。この実施例ではp=1であり、以下の(3)式に示す評価値Jを最小化する条件に従って、最適解としての最適信号モデルが探索される。
Figure 0007018321000003
上記(3)式中の第1項は、上記第1条件に対応するものであり、周波数空間内において、ベースライン成分の代表部分yIとベースラインモデルの対応部分SIFxとの間の残差(yI-SIFx)のL2ノルムを計算する部分である。上記(3)式中の第2項は、上記第2条件に対応するものであり、時間空間内の信号モデルxのL1ノルムを計算する部分である。λは正則化重みである。
一般に、評価値最小化問題を解くためには、評価値計算式の微分が必要となるところ、第1項については微分可能であるが、第2項については微分困難である。そこで、公知のIST(Iterative Soft Thresholding)法に従って、上記問題を解くことにする。なお、IRLS(Iterative Reweighted Least Square)法、SIFT(Spectroscopy by Integration of Frequency and Time domain)法等を利用することも可能である。p=1の場合には、IST法を利用するのが望ましい。Pが1よりも小さい場合には、IRLS法を用いるのが望ましい。時間空間においてベースライン成分が支配的となっている部分が既知であれば、SIFT法を用いるのが望ましい。後述する第2実施例及び第3実施例はIRLS法に基づくものである。
図4には、第1実施例に係るアルゴリズムが示されている。S10では、スペクトルy及び代表点群を特定する座標列Iが取り込まれる。S12では、標本行列SI及び変換行列Fが構成される。S14に示される数式は、便宜上、上記の(1式)及び(3式)に含まれる行列SIFをBと置き換えるものである。S16では、スペクトルy及び座標列Iに基づいて、代表部分yIが構成される。S18では、リプテリッツ係数Lが計算される。それは、Bについての複数の固有値の内の最大値つまり最大固有値である(リプテリッツ係数Lを最大固有値以上としてもよい)。BはBのエルミート転置である。S20では、初期信号モデルx0が代表部分yIから生成される。Bは行列Bの疑似逆行列である。また、S20ではkが初期化される。
S22では、第1終了条件が判定される。すなわち、演算回数を示すkが最大値kmax以下であるか否かが判断される。k≦kmaxであれば、S24及びS26が実行される。S24に示されている計算式及びS26に示されている計算式は、信号モデルxを二段階で更新するものである。S24に示されている計算式は上記(4)中の第1項の一階微分により求められるものであり、その計算式は、第1項のL2ノルムを最小化するように、信号モデルxを更新するものである。S26に示されている計算式は上記(4)式の第2項に相当するものである。第2項が微分困難であるために、ソフト閾値関数soft( )が利用されている。その関数は、S24の計算結果Xk+1に基づいて、以下のように、当該Xk+1を再構成するものである。
Figure 0007018321000004
上記ソフト閾値関数soft( )利用により、L1ノルムを最小化するように、信号モデルxが更新される。S28ではkがインクリメントされる。上記第1終了条件が満たされた時点での信号モデルXk+1が最適信号モデルとして出力される。
上記アルゴリズム中に第2終了条件を加えてもよい。例えば、S26の直後において、以下の(5)式で定義される指標eを演算し、指標eが一定値以下になった場合にアルゴリズムを終了させてもよい。
Figure 0007018321000005
上記(5)式の分母は、更新後の信号モデルXk+1のL2ノルムであり、上記(5)式の分子は、更新前後の信号モデルXk,Xk+1の差分のL2ノルムである。これ以外の第2終了条件を定めてもよい。
次に、図5及び図6を用いて、第1実施例の効果について説明する。図5には、第1の推定除去結果が示されており、図6には、第2の推定除去結果が示されている。
図5において、符号40は代表部分を構成する代表点群を示している。この例では、区間指定方式ではなく、代表点指定方式が採用されている。スペクトルにおける周波数軸方向の要素数は1024であり、代表点の個数は256である。この条件は、図6に示す第2の推定除去結果においても同様である。
実線で示されているNMRスペクトル42には、人工的に事後的に付加されたベースライン成分が含まれている。それに対して実施例1に係る推定を行った結果が、破線で示されている最適ベースラインモデルとしての推定ベースライン成分44である。NMRスペクトル42から推定ベースライン成分44を減算した結果が前処理後のNMRスペクトル46となる。
図6において、符号50は代表部分を構成する要素群を示している。この例でも要素単位での指定がなされている。実線で示されているNMRスペクトル52にも、人工的に事後的に付加されたベースライン成分が含まれる。それに対して実施例1に係る推定を行った結果が、破線で示されている最適ベースラインモデルとしての推定ベースライン成分54である。NMRスペクトル52から推定ベースライン成分54を減算した結果が前処理後のNMRスペクトル56である。
第1の推定除去結果及び第2の推定除去結果とも、周波数軸上において比較的に長周期で変化しているベースライン成分がほぼ完全に除去されている。これは、ベースライン成分が時間軸上においてスパース性を有するという前提の下で、ベースライン成分に対するモデルフィッティングにおいて、L1ノルムを利用したことによるものである。また、第1の推定除去結果及び第2の推定除去結果とも注目波形成分については保存されている。
図7には、第2実施例に係るアルゴリズムが示されている。このアルゴリズムはIRLS法に従うものである。評価値Jは上記(3)式に基づいて定義される。例えば、pは0.75である。もちろん、pとして1以下の他の数値を与えることも可能である。IRLS法に従って、(3)式中における微分困難な第2項は重み行列Wを利用して以下のように表現できる。
Figure 0007018321000006
上記の(6)式における第2項はL2ノルムの計算式となっており、それに対しては一階微分及び二階微分が可能である。
図7において、図4に示した工程と同様の工程には同一符号を付し、その説明を省略する。S10aでは、スペクトルy及び座標列Iが取り込まれ、またpの値が定義される。例えば、上記のようにpに0.75が与えられる。S30においては、0での割り算を防止するための係数ε、及び、正則化重みλに数値が与えられる。その後のS12~S22の工程については既に説明した。
続くS32では、IRLS法に従って、複数の重み要素wiが定義される。S34では複数の重み要素を対角要素とし、それ以外をすべて0とした重み行列Wが定義される。S36に示されている計算式が信号モデルxの更新式である。それは上記(6)式を一階微分及び二階微分することにより求められるものである。S36に示されている計算式を繰り返し実行することによって、評価値Jを最小化する条件を満たす、信号モデルxの最適解が求められる。
図8には、第3実施例に係るアルゴリズムが示されている。このアルゴリズムは、劣決定型のIRLS法に基づくものである。その方法は、データ総数Nよりも標本集合の要素数Mが小さい場合に利用可能なものである。例えば、pは0.75である。もちろん、pとして1以下の他の数値を与えることも可能である。
上記(1-1)式及び(1-2)式は、IRLS法に基づき、重み行列Wを用いて、以下の(7-1)式及び(7-2)式のように書き換えられる。(7-2)式は(1-2)式と同じものである。
Figure 0007018321000007
上記の行列SIFが横長行列(つまり劣決定)の場合、上記(7-1)式及び(7-2)式は、劣決定型のIRLS法に基づき、以下の等価式に書き換えることが可能であり、
Figure 0007018321000008
その式を満たす解は以下の(9)式のように計算される。
Figure 0007018321000009
図8に示すアルゴリズムは以上のような考え方に基づくものである。なお、図8において、図4及び図7に示した工程と同様の工程には同一符号を付し、その説明を省略する。
S10aにおいてスペクトルy及び座標列Iが入力され、続いてS30aではεに対して所定の値が与える。S12~S22、S32及びS34については既に説明したとおりである。S38に示されている計算式は信号モデルxの更新式である。それは上記の(9)式と同じである。
上記実施形態によれば、スペクトルに含まれるベースライン成分を精度良く推定できる。その際に関数の指定や関数に与えるパラメータの指定は不要である。すなわち、ユーザーに大きな負担を生じさせることなく、ベースライン成分を精度良く推定できる。ベースライン成分を除去したスペクトルに対してスペクトル解析を的確に行える。NMRスペクトル以外のスペクトルに対して上記のスペクトル処理を適用することも可能である。
10 NMR測定装置、12 スペクトル処理装置、14 探索部、16 選択部、24 減算部、26 解析部。

Claims (8)

  1. ベースライン成分を含むスペクトルを受け入れる手段と、
    前記ベースライン成分に対してベースラインモデルをフィッティングさせる第1条件、及び、前記ベースラインモデルの時間空間内表現である信号モデルのLpノルム(但しp≦1)を小さくする第2条件に従って、時間空間内の最適信号モデルを探索する探索手段と、
    を含み、
    前記ベースライン成分と前記ベースラインモデルとから求められる残差と、前記信号モデルのLpノルムと、によって評価値Jが定義され、
    前記評価値Jを最小化する条件が前記第1条件及び前記第2条件を構成し、
    前記最適信号モデルに対応する周波数空間内の最適ベースラインモデルが推定ベースライン成分として推定される、
    ことを特徴とするスペクトル処理装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記スペクトルから前記推定ベースライン成分を減算する減算手段が設けられた、
    ことを特徴とするスペクトル処理装置。
  3. 請求項1記載の装置において、
    前記第1条件は、前記ベースライン成分の中の代表部分に対して前記ベースラインモデルの中の対応成分をフィッティングさせる条件である、
    ことを特徴とするスペクトル処理装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記残差のL2ノルムと、前記信号モデルのLpノルムと、によって評価値Jが定義される、
    ことを特徴とするスペクトル処理装置。
  5. 請求項記載の装置において、
    前記スペクトルの中から前記ベースライン成分の中の代表部分を選択する選択手段を含み、
    前記残差は前記ベースライン成分の中の前記代表部分と前記ベースラインモデルの中の対応部分との間の残差である、
    ことを特徴とするスペクトル処理装置。
  6. 請求項1記載の装置において、
    前記スペクトルはNMRスペクトルである、
    ことを特徴とするスペクトル処理装置。
  7. ベースライン成分を含むNMRスペクトルを受け入れる工程と、
    前記ベースライン成分に対してベースラインモデルをフィッティングさせる第1条件、及び、前記ベースラインモデルの時間空間内表現である信号モデルのLpノルム(但しp≦1)を小さくする第2条件に従って、時間空間内の最適信号モデルを探索する工程と、
    を含み、
    前記ベースライン成分と前記ベースラインモデルとから求められる残差と、前記信号モデルのLpノルムと、によって評価値Jが定義され、
    前記評価値Jを最小化する条件が前記第1条件及び前記第2条件を構成し、
    前記最適信号モデルから求まる周波数空間内の最適ベースラインモデルが推定ベースライン成分として推定される、
    ことを特徴とするスペクトル処理方法。
  8. 情報処理装置においてスペクトル処理方法を実行するプログラムであって、
    前記スペクトル処理方法は、
    ベースライン成分を含むNMRスペクトルを受け入れる工程と、
    前記ベースライン成分に対してベースラインモデルをフィッティングさせる第1条件、及び、前記ベースラインモデルの時間空間内表現である信号モデルのLpノルム(但しp≦1)を小さくする第2条件に従って、時間空間内の最適信号モデルを探索する工程と、
    を含み、
    前記ベースライン成分と前記ベースラインモデルとから求められる残差と、前記信号モデルのLpノルムと、によって評価値Jが定義され、
    前記評価値Jを最小化する条件が前記第1条件及び前記第2条件を構成し、
    前記最適信号モデルから求まる周波数空間内の最適ベースラインモデルが推定ベースライン成分として推定される、
    ことを特徴とするプログラム。
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