JP7016286B2 - 放射線検出器および検査装置 - Google Patents

放射線検出器および検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7016286B2
JP7016286B2 JP2018085687A JP2018085687A JP7016286B2 JP 7016286 B2 JP7016286 B2 JP 7016286B2 JP 2018085687 A JP2018085687 A JP 2018085687A JP 2018085687 A JP2018085687 A JP 2018085687A JP 7016286 B2 JP7016286 B2 JP 7016286B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support member
longitudinal direction
radiation
phosphor
radiation detector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018085687A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019191059A5 (ja
JP2019191059A (ja
Inventor
武裕 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Components Inc
Original Assignee
Canon Components Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Components Inc filed Critical Canon Components Inc
Priority to JP2018085687A priority Critical patent/JP7016286B2/ja
Publication of JP2019191059A publication Critical patent/JP2019191059A/ja
Publication of JP2019191059A5 publication Critical patent/JP2019191059A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7016286B2 publication Critical patent/JP7016286B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、放射線検出器および検査装置に関する。
放射線が蛍光体(シンチレータ)に入射すると放出される光(シンチレーション光)を検出することにより、放射線を測定する放射線検出器が知られている。特許文献1には、長手方向に延びたシンチレータ部と、長手方向に延びた光電変換素子部と、を有するX線ラインセンサが開示されている。長尺状のラインセンサを用いれば、長手方向に延びた入射領域に入射する放射線を一度に検出することができる。
特開2008-082764号公報
長尺状の放射線ラインセンサは、蛍光体及びセンサ部等が固定される、長手方向に延びた支持部材(例えば筐体)を有することが多い。したがって、放射線ラインセンサの感度等の性能を向上させるために構造を複雑化するためには、複雑な形状を有する長尺状の支持部材を形成することが求められるが、これは容易ではないことが多い。
しかしながら、生産上の困難性という課題を解決するために2以上の長尺支持部材を形成して互いに組み合わせた場合、蛍光体及びセンサ部のような光学要素間の位置関係に誤差が生じやすくなる。とりわけ、温度又は湿度の変化により支持部材が変形する可能性があり、2つの支持部材間の相対位置が変動しやすくなるという新たな課題を、本願発明者は見出した。一方の支持部材に蛍光体が、他方の支持部材にセンサ部が設けられる場合、変形に伴って光学要素間の位置関係も変動するため、光学特性が変化する可能性がある。
本発明は、放射線検出器の光学特性を安定化することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の放射線検出器は以下の構成を備える。すなわち、
長手方向に延びた第1の支持部材と、
前記第1の支持部材と嵌合する、前記長手方向に延びた第2の支持部材と、
前記第2の支持部材に支持され、前記長手方向に延びた、放射線を光に変換する蛍光体と、
前記第1の支持部材に支持され、前記蛍光体からの光を感知するセンサ部であって、前記放射線の入射方向でみたときに前記放射線が照射される範囲の外側に位置するセンサ部と、
を備えることを特徴とする。
放射線検出器の光学特性を安定化することができる。
一実施形態に係る放射線検出器の構成例を示す図。 一実施形態に係る支持部材の構成例を示す図。 一実施形態に係る放射線検出器の構成例を示す図。 一実施形態に係る放射線検出器の構成例を示す図。 一実施形態に係る検査装置の構成例を示す図。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図は、構造ないし構成を説明する目的で記載された模式図に過ぎず、図示された各部材の寸法は必ずしも現実のものを反映するものではない。また、各図において、同一の部材または同一の要素には同一の参照番号を付しており、以下、重複する内容については説明を省略する。
本発明の一実施形態に係る放射線検出器は、長手方向に延びた第1の支持部材と、第1の支持部材と嵌合する、長手方向に延びた第2の支持部材と、を備える。この放射線検出器はまた、第2の支持部材に支持され、長手方向に延びた、放射線を光に変換する蛍光体と、第1の支持部材に支持され、蛍光体からの光を感知するセンサ部と、を備える。
図1は、一実施形態に係る放射線検出器1の概略構成を示す。図1に示す放射線検出器1は、第1の支持部材10、センサ部11、蛍光体12、及び第2の支持部材14を備えている。図1に示すように、放射線検出器1は長手方向に延びた長尺状の構造を有していてもよく、放射線ラインセンサと呼ぶことができる。図1(A)は、放射線検出器1の斜視図である。また、図1(B)は、長手方向の中央部のX-Z平面(長手方向と垂直な面)P1における、放射線検出器1の断面斜視図である。図1(C)は、+Y方向にみた、平面P1における放射線検出器1の断面図である。
後述の他の図においても同様であるが、図中には、構造の理解の容易化のため、互いに交差あるいは実質的に直交するX方向、Y方向及びZ方向を示す。Y方向は放射線検出器1の長尺方向に対応し、長さ方向と呼ぶことがある。X方向及びZ方向は放射線検出器1の短手方向に対応する。Z方向は、高さ方向と呼ぶことがある。図1の例において、放射線の放射線検出器1又は蛍光体12への入射方向は-Z方向である。また、X方向は、幅方向と呼ぶことがある。図1の例において、蛍光体12からセンサ部11への光の入射方向は+X方向である。
本明細書では、2以上の部材又は要素間の相対的な位置関係を示す表現を用いることがある。例えば、本明細書では、+X/-X/+Y/-Y方向にシフトした位置関係を「側方」と呼ぶことがある。また、本明細書では、+Z方向にシフトした位置関係を「上方」と、-Z方向にシフトした位置関係を「下方」と呼ぶことがある。
第1の支持部材10は、長手方向に延びた構造を有している。第1の支持部材10は、1以上の部材で構成されることができ、放射線検出器1を構成する部材又は要素を直接的又は間接的に支持することができる。例えば、第1の支持部材10は、後述するセンサ部11を支持することができる。
第2の支持部材14も、長手方向に延びた構造を有している。第2の支持部材14は、1以上の部材で構成されることができ、後述するように蛍光体12を直接的に又は間接的に支持することができる。
第1の支持部材10及び第2の支持部材14は、その形状によっては、支持フレーム又は単にフレーム等と表現されてもよい。第1の支持部材10及び第2の支持部材14の材料は特に限定されず、例えば樹脂等の絶縁性を有する材料を用いることができる。第1の支持部材10又は第2の支持部材14の材料として、放射線耐性の良好な材料を用いることもできる。ここで、第2の支持部材14の材料は、第1の支持部材10の材料と同じ硬さであってもよいが、第1の支持部材10より軟らかくてもよい。第2の支持部材14が第1の支持部材10より軟らかい場合、第2の支持部材14はより歪みやすくなるが、本実施形態では第1の支持部材10と第2の支持部材14とが嵌合しているため、第2の支持部材14の歪みを抑制できる。
第2の支持部材14は、第1の支持部材10とは別体である。そして、第2の支持部材14は、第1の支持部材10と嵌合している。例えば、第1の支持部材10の一部が、第2の支持部材14に設けられた孔部に挿入されていてもよい。また、第2の支持部材10の一部が、第2の支持部材14に設けられた孔部に挿入されていてもよい。第1の支持部材10と第2の支持部材との嵌合については後述する。
蛍光体12は、放射線を光に変換することができる。蛍光体12は長手方向に延びた構造を有し、第2の支持部材14に支持されている。言い換えれば、蛍光体12は、第2の支持部材14を介して間接的に第1の支持部材10に支持されている。蛍光体12は、シンチレータとも呼ばれることがある。
蛍光体12により生成された光は、後述するセンサ部11に入射する。したがって、例えば、蛍光体12が放射線の飛来元(放射線源又は検査対象等)に面し、かつ蛍光体12がセンサ部11に面するように、蛍光体12を設けることができる。一実施形態においては、蛍光体12への放射線の入射方向と、蛍光体12からセンサ部11への光の出射方向は異なる。この場合、蛍光体12による変換効率及びセンサ部11への入射効率を向上させるために、蛍光体12の1つの表面が放射線の飛来元及びセンサ部11の双方に面するように蛍光体12を設けることができる。
図1の例において、第2の支持部材14は、Z方向の表面(上面)を有し、この表面には蛍光体12が設けられる。一実施形態において、この表面は+Z方向と+X方向との双方に対して傾斜しており(垂直でも平行でもない)、この表面に板状の形状を有する蛍光体12が設けられる。このため、蛍光体12の表面も、放射線の飛来元が存在する+Z方向とセンサ部11が存在する+X方向の双方に面するように、+Z方向と+X方向との双方に対して傾斜する。
図1の例においては、蛍光体12の下面(-Z方向の面)の全体が第2の支持部材14に接触している。しかしながら、蛍光体12のうち第2の支持部材14に支持される面(図1の例では下面)の一部に接する空隙が存在していてもよい。例えば、蛍光体12のうち第2の支持部材14に支持される面は、一部が第2の支持部材14に接触して支持される一方、残りの部分は第2の支持部材14に接触していなくてもよい。このような構成によれば、蛍光体12を通過し、第2の支持部材14によって散乱される放射線の量を減らすことができる。別の例として、放射線の入射方向(-Z方向)に沿って第1の支持部材10と蛍光体12との間に空隙が存在するように、第2の支持部材14を構成することもできる。
散乱された放射線は、センサ部11に入射してセンサ部11を劣化させることがあるが、上記の構成によれば、散乱された放射線によるセンサ部11の劣化を抑制することができる。一方で、このような構成をとるために第2の支持部材14を薄くする又は第2の支持部材14に孔を開けると、第2の支持部材14の剛性が低下する。このため、温度又は湿度の変化に伴って、第2の支持部材14が歪みやすくなる可能性がある。しかしながら、後述するように本実施形態において第2の支持部材14は第1の支持部材10に嵌合しているため、このような構成においても第2の支持部材14の歪みを抑制できる。
図3は、このような構成の一例を示す。例えば、第2の支持部材14が有する蛍光体12を支持する面に孔を設け、孔の上に蛍光体12を設けることができる。図3(A)は、一実施形態に係る、長手方向の中央部のX-Z平面(長手方向と垂直な面)における放射線検出器1の断面図である。また、図3(B)は、図3(A)に示される放射線検出器1から、蛍光体12を取り外した状態の斜視図である。図3に示される第2の支持部材14には、長手方向に延びた開口部142が設けられている。図3において、開口部142はZ方向に沿って第2の支持部材14を貫通している。そして、開口部142に接するように、第2の支持部材14には蛍光体12が設けられている。このような構成によれば、蛍光体12の下方(-Z方向)に存在する第2の支持部材14の体積が減少するため、第2の支持部材14によって散乱される放射線の量を減らすことができる。
図4は、このような構成の別の例を示す。図4(A)は、一実施形態に係る、長手方向の中央部のX-Z平面(長手方向と垂直な面)における放射線検出器1の断面図である。また、図4(B)は、図4(A)に示される放射線検出器1から、蛍光体12を取り外した状態の斜視図である。図4において、蛍光体12は、長手方向の中央部において、短手方向の一端121が第2の支持部材14に接触して支持されている。一方で、短手方向の他端122は第2の支持部材14に接触していない。このような構成によっても、蛍光体12の下方(-Z方向)に存在する第2の支持部材14の体積が減少するため、第2の支持部材14によって散乱される放射線の量を減らすことができる。
具体的な蛍光体12の配置、例えば蛍光体12の表面の傾斜角は、蛍光体12とセンサ部11との相対位置、蛍光体12からのシンチレーション光の指向性、又は後述する開口132OPのサイズ(Z方向のサイズ)等に基づいて適宜選択することができる。一例として、第2の支持部材14の上面の傾斜角(水平面(X-Y面)となす角)、又は蛍光体12の表面の傾斜角は、10度以上又は20度以上であってもよく、また80度以下又は70度以下であってもよい。
蛍光体12の構造は特に限定されない。すなわち、検出対象の放射線の種類(電磁放射線か粒子放射線か、及びそのエネルギー等)及びセンサ部11が検知する光の種類(波長等)に応じて、蛍光体12の材料を選択することができる。蛍光体12の材料の例としては、酸硫化ガドリニウム(GdS:Tb(GOS))粒子又は酸硫化ルテチウム(LuS:Tb(LOS))粒子等の蛍光体粒子が挙げられる。例えば、これらの蛍光体粒子を含有する樹脂等のバインダを、蛍光体12の材料として用いることができる。蛍光体12は、放射線検出器1に放射線が入射したことに応じて、その線量に応じた強度(光量)の光を発生することができる。この光は、シンチレーション光とも呼ばれる。
センサ部11は、蛍光体12からの光を感知する。また、センサ部11は、第1の支持部材10に支持されている。センサ部11の構成は特に限定されないが、長手方向に延びた蛍光体から放出された、長手方向に延びた照射領域に入射する光を検出できる構成を有することができる。
例えば、センサ部11は、長手方向に延びたラインセンサ111を有することができる。ラインセンサ111は、Y方向に延設されることができる。例えば、ラインセンサ111は複数のセンサを備えてもよく、この複数のセンサは1以上の列をY方向に形成していてもよい。ラインセンサ111の例としては、CCD又はCMOSイメージセンサが挙げられる。また、複数のセンサのそれぞれは、フォトダイオード等の光電変換素子でありうる。また、ラインセンサ111は、光電変換素子を駆動する回路部を有していてもよい。回路部の例としては、光電変換素子とともに画素を形成し、光電変換素子から信号を読み出す1以上のトランジスタ、又は画素を制御するための画素外に設けられた、シフトレジスタ、ラッチ回路、若しくはデコーダ等の回路部が挙げられる。
センサ部11はセンサ基板110を有していてもよく、センサ基板110上にラインセンサ111が設けられていてもよい。センサ基板110の種類は特に限定されず、例えばエポキシガラス等で形成されたプリント基板でありうる。図1の例では、センサ基板110は、基板表面がY-Z面と平行になるように第1の支持部材10に固定されている。また、ラインセンサ111は、センサ基板110の蛍光体12側の表面上に設けられている。
上述の構造により、放射線検出器1は放射線(例えばエックス線、アルファ線、ベータ線、又はその他の電磁放射線若しくは粒子放射線)を検出可能である。図1の例において、放射線は-Z方向に入射し、蛍光体12により光(シンチレーション光)に変換される。シンチレーション光は、蛍光体12から+X方向に出射されてセンサ部11により検出される。
とりわけ、長手方向に延びた蛍光体12及びセンサ部11を用いる一実施形態においては、長手方向に延びた放射線入射領域へと入射した放射線を一度に検出することができる。このような放射線検出器1を用いることにより、ライン状走査を行うことができる。例えば、放射線検出器1又は測定対象を移動させながら測定を行うことにより、大きい面積又は体積に対する測定を行うことができる。
放射線検出器1は、センサ部11による検出結果に基づいて測定データを外部装置(例えばディスプレイ又は汎用コンピュータ等)に出力することができる。測定データは、例えば、画素ごとの放射線の計数データ、又は放射線画像データ等でありうる。
以下、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の嵌合について、図2を参照しながら説明する。図2(A)は、図1に示す第2の支持部材14の斜視図であり、図2(B)は、図1に示す第1の支持部材10の斜視図である。図2に示すように、第1の支持部材10は孔部101を有していてもよく、また第2の支持部材14は突起部141を有していてもよい。このような一実施形態において、第2の支持部材14の一部である突起部141は、第1の支持部材10に設けられた孔部101に嵌合している。ここで、孔部101及び突起部141は互いに係合する形状を有しており、例えば、孔部101及び突起部141は相補的な形状を有している。このため、孔部101が突起部141に嵌合した状態において、第1の支持部材10と第2の支持部材14との接触面に沿った方向の、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の相対配置は固定される。
一方で、別の実施形態において、第1の支持部材10の一部が、第2の支持部材14に設けられた孔部に嵌合していてもよい。このような実施形態においても、第1の支持部材10と第2の支持部材14との接触面に沿った方向の、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の相対配置は固定される。
このように、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の相対配置を固定することにより、第1の支持部材10により支持されるセンサ部11と、第2の支持部材14により支持される蛍光体12との間の相対位置をより精度良く維持することができる。例えば、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の固定箇所が少ない場合であっても、温度又は湿度の変化等に起因して第2の支持部材14が歪むことを抑制することができる。また、放射線にさらされた結果第2の支持部材14が変形しやすくなる場合であっても、第2の支持部材14が歪むことを抑制することができる。さらに、放射線検出器1の製造時に、第1の支持部材10と第2の支持部材14とを接続する際に、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の相対的な位置を制御することが容易となる。
センサ部11によるシンチレーション光の検出精度は、センサ部11と蛍光体12との相対配置により影響を受ける。このような構成によれば、センサ部11と蛍光体12との相対位置をより精度良く維持することができるため、放射線検出器1の光学特性を安定化することができる。ここで、光学特性には、放射線検出器1による放射線の検出感度又は検出範囲等が含まれる。例えば、一実施形態においては、上記のような構成をとることにより、放射線検出器1の感度低下を抑制することができる。
第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の嵌合部の具体的な構成は特に限定されない。すなわち、孔部101及び突起部141の具体的な形状も特に限定されない。例えば、孔部101は、図2(B)に示すように貫通穴であってもよいし、途中で止まっている非貫通穴であってもよい。
また、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の嵌合部は、長手方向に延びていてもよい。このような構成によれば、長手方向の各部位において、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の相対配置、すなわちセンサ部11と蛍光体12との相対配置を固定することができる。
例えば、図2に示すように、第1の支持部材10が有する長手方向に延びた孔部101に、第2の支持部材14が有する長手方向に延びた突起部141が嵌合していてもよい。また、第1の支持部材10が有する長手方向に延びた突起部が、第2の支持部材14が有する長手方向に延びた孔部に嵌合していてもよい。
さらなる別の例として、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間に長手方向に並んだ複数の嵌合部が存在し、複数の嵌合部が長手方向に延びた嵌合部を形成していてもよい。例えば、第2の支持部材14は長手方向に並んだ複数の柱状突起部を有していてもよく、第1の支持部材10は長手方向に並び、柱状突起部が嵌合する複数の孔部を有していてもよい。さらには、第1の支持部材が有する突起部及び孔部と、第2の支持部材が有する孔部及び突起部とが、それぞれ嵌合してもよい。
一実施形態において、第2の支持部材14は、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の嵌合部とは異なる、長手方向に離れた少なくとも2箇所の固定部において、第1の支持部材10に固定される。例えば、図1において、第2の支持部材14は、突起部141とは異なる2つの固定部15において、第1の支持部材10に固定されている。図1の例において、嵌合部では、第1の支持部材10と第2の支持部材14との接触面に沿った方向(X-Y方向)の相対配置が固定される。しかしながら、接合部において、第1の支持部材10と第2の支持部材14とが放射線の入射方向(Z方向)に離れる方向の動きは規制されなくてもよい。一方で、固定部15においては、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の、Z方向を含む相対配置を固定することができる。
固定部15における固定方法は特に限定されない。例えば、熱かしめ等のかしめ法により、又はねじ若しくはビスのような締結部材により、第2の支持部材14を第1の支持部材10に固定することができる。本実施形態によれば、第1の支持部材10と第2の支持部材14とが嵌合しているため、固定部の数が少なくても第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の相対配置をより強固に固定することができる。
一実施形態においては、固定部15において、第1の支持部材10と第2の支持部材14とが接触していてもよい。第1の支持部材10と第2の支持部材14とを接触させた状態で固定することにより、固定が強固になり、また第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の位置決め精度を向上させることができる。なお、嵌合部において、第1の支持部材10と第2の支持部材14とを接着剤等を用いて固定する必要はない。嵌合部においては、第1の支持部材10は第2の支持部材14から取り外し可能であってもよい。このような構成では、放射線検出器1の製造が容易になる。
図2に示されるように、一実施形態において、第2の支持部材14は、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の嵌合部とは異なる、長手方向の両端にある固定部15において、第1の支持部材10に固定される。ここで、第2の支持部材14の長手方向の両端に固定部があるとは、第2の支持部材14の両端から、第2の支持部材14の長手方向の長さの10%以内の距離に、固定部15が存在することを意味する。第2の支持部材14の両端を第1の支持部材10に固定すると、固定が強固になる一方で、温度又は湿度等が変化した場合に、特に第2の支持部材14の中央部が歪む可能性がある。本実施形態によれば、第1の支持部材10と第2の支持部材14とが嵌合しているため、このような場合にも第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の相対配置を保ちやすくなる。
図2に示されるように、一実施形態において、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の嵌合部の長手方向の位置は、固定部15の長手方向の位置の間にある。図2の例において、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の嵌合部の長手方向の位置は、固定部15の長手方向の位置の間に収まっている。また、図2の例において、第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の嵌合部の長手方向の位置は、長手方向の両端にある固定部15の長手方向の位置の間にある。このような構成によれば、例えば温度又は湿度等が変化した場合であっても、固定部15の間における第1の支持部材10と第2の支持部材14との間の相対配置を保ちやすくなる。
放射線検出器1は、その他の構成をさらに有していてもよい。例えば、図1において、放射線検出器1は、センサ部11を保護する防護部材132~133をさらに備えている。図1の例では、センサ部11は、第1の支持部材10及び防護部材132~133により囲まれている。すなわち、防護部材132はY-Z方向に延在する板状部材であり、防護部材132と、第1の支持部材10のY-Z方向に延在する面との間に、センサ部11が配置される。また、防護部材133はX-Y方向に延在する板状部材であり、防護部材132と、第1の支持部材10のY-Z方向に延在する面との間に、センサ部11が配置される。なお、図1の例では、第1の支持部材10は、X-Z方向に存在する2つの面を有し、この2つの面の間にセンサ部11が配置されている。もっとも、センサ部11を保護するための構成は特に限定されない。例えば、防護部材132~133は第1の支持部材10の一部であってもよいし、さらなる防護部材が設けられてもよい。
上述した防護部材のうち少なくとも一部は放射線遮蔽部材であってもよい。例えば、図1において、防護部材132~133は放射線遮蔽部材でありうる。このような構成によれば、放射線の飛来元から入射する放射線、又は蛍光体12等で散乱した放射線から、センサ部11を保護することができる。放射線遮蔽部材の例としては、タングステン(W)若しくは鉛(Pb)又はこれらの合金のような金属材料、又は、これらの金属材料の粒子を含有する樹脂材料等が挙げられる。一実施形態において、防護部材132~133は、第1の支持部材10又は第2の支持部材14よりも放射線遮蔽性能が高い材料で形成されている。もっとも、第1の支持部材10又は第2の支持部材14が、放射線遮蔽部材であってもよい。
このような構成において、センサ部11と蛍光体12との間に存在する、防護部材132のような板状部材には、開口132OPを設けることができる。この場合、蛍光体12からの光は、開口132OPを通ってセンサ部11に入射することができる。開口132OPは空隙であってもよいが、透光性を有する材料で開口132OPが充填され又は覆われていてもよい。
一実施形態において、開口132OPは、放射線が遮蔽されかつシンチレーション光が通過する構成を有している。例えば、図3,4に示すように、開口132OPに、鉛ガラスのような放射線遮蔽ガラスを設けることができる。このような構成によれば、蛍光体12等で散乱した放射線から、センサ部11を保護することができる。このような材料は、開口132OP内に配置されてもよいが、開口132OPから+X方向又は-X方向にシフトして配置されてもよい。また、シンチレーション光をセンサ部11に導くため、開口132OPにロッドレンズアレイ等の導光部が配置されてもよい。
上述の放射線検出器1は、所定の検査を行うための検査装置(検査システム)に適用することができる。すなわち、一実施形態に係る検査装置は、放射線検出器1と、放射線を発生する放射線源と、を備える。検査装置の例としては、工場等の製造ラインにおける製品検査装置、空港等の搭乗手続の際に用いられる荷物検査装置、又は医療用の放射線撮像装置等が挙げられる。
図5は、一実施形態に係る検査装置SYの概略構成を示す。検査装置SYは、放射線検出器1及び放射線を発生する放射線源2を備える。放射線検出器1は、放射線源2から照射されて検査対象OBを通過した放射線を検出する。検査装置SYは、さらに、放射線検出器1及び放射線源2と通信可能なシステムコントローラ3を備えることができる。放射線源2は、システムコントローラ3からの制御信号に基づいて放射線を発生することができる。また、システムコントローラ3は、放射線検出器1から測定データを受け取り、測定データに基づく放射線画像を所定のディスプレイに表示させることができる。このような構成により、検査対象OBについての検査を実現可能となる。
以上の各実施形態では幾つかの好適な態様を例示したが、本発明はこれらの例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、実施形態の一部が変更され或いは組み合わされてもよい。また、本明細書に記載された個々の用語は、本発明を説明する目的で用いられたものに過ぎず、本発明は、その用語の厳密な意味に限定されるものでないことは言うまでもなく、その均等物をも含みうる。
1:放射線検出器、10:第1の支持部材、11:センサ部、12:蛍光体、14:第2の支持部材、SY:検査装置

Claims (12)

  1. 長手方向に延びた第1の支持部材と、
    前記第1の支持部材と嵌合する、前記長手方向に延びた第2の支持部材と、
    前記第2の支持部材に支持され、前記長手方向に延びた、放射線を光に変換する蛍光体と、
    前記第1の支持部材に支持され、前記蛍光体からの光を感知するセンサ部であって、前記放射線の入射方向でみたときに前記放射線が照射される範囲の外側に位置するセンサ部と、
    を備えることを特徴とする放射線検出器。
  2. 前記第1の支持部材と前記第2の支持部材との間の嵌合部は、前記長手方向に延びていることを特徴とする、請求項1に記載の放射線検出器。
  3. 前記第1の支持部材が有する長手方向に延びた孔部に、前記第2の支持部材が有する長手方向に延びた突起部が嵌合するか、又は、
    前記第1の支持部材が有する長手方向に延びた突起部が、前記第2の支持部材が有する長手方向に延びた孔部に嵌合する
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の放射線検出器。
  4. 前記蛍光体のうち前記第2の支持部材に支持される面の一部に接する空隙が存在することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の放射線検出器。
  5. 前記蛍光体は、前記長手方向の中央部において、短手方向の一端が前記第2の支持部材に接触して支持されており、前記短手方向の他端は前記第2の支持部材に接触していないことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の放射線検出器。
  6. 前記第2の支持部材は、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材との間の嵌合部とは異なる、前記長手方向に離れた少なくとも2箇所の固定部において、前記第1の支持部材に固定されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の放射線検出器。
  7. 前記第2の支持部材は、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材との間の嵌合部とは異なる、前記長手方向の両端にある固定部において、前記第1の支持部材に固定され、
    前記第1の支持部材と前記第2の支持部材との間の嵌合部の前記長手方向の位置は、前記両端にある固定部の長手方向の位置の間にあることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の放射線検出器。
  8. 前記固定部において、前記第2の支持部材は、かしめ又は締結部材により前記第1の支持部材に固定されていることを特徴とする、請求項6又は7に記載の放射線検出器。
  9. 前記センサ部と前記蛍光体との間において前記放射線の入射方向と前記第一の支持部材の長手方向とに延在する防護部材を更に備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の放射線検出器。
  10. 長手方向に延びた第1の支持部材と、
    前記第1の支持部材と嵌合する、前記長手方向に延びた第2の支持部材と、
    前記第2の支持部材に支持され、前記長手方向に延びた、放射線を光に変換する蛍光体と、
    前記第1の支持部材に支持され、前記蛍光体からの光を感知するセンサ部と、
    を備え、
    前記第2の支持部材の材料は、前記第1の支持部材の材料と同じ硬さであるか又はより軟らかい
    ことを特徴とす放射線検出器。
  11. 長手方向に延びた第1の支持部材と、
    前記第1の支持部材と嵌合する、前記長手方向に延びた第2の支持部材と、
    前記第2の支持部材に支持され、前記長手方向に延びた、放射線を光に変換する蛍光体と、
    前記第1の支持部材に支持され、前記蛍光体からの光を感知するセンサ部と、
    を備え、
    前記センサ部はセンサ基板を有し、
    前記センサ基板は、その面方向が前記放射線の入射方向と平行姿勢となるように固定されており、
    前記蛍光体は、前記センサ基板から離間した位置において、前記変換された光を前記センサ基板に向けて出射する姿勢で固定されている
    ことを特徴とす放射線検出器。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の放射線検出器と、
    放射線を発生する放射線源と、
    を備えることを特徴とする検査装置。
JP2018085687A 2018-04-26 2018-04-26 放射線検出器および検査装置 Active JP7016286B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018085687A JP7016286B2 (ja) 2018-04-26 2018-04-26 放射線検出器および検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018085687A JP7016286B2 (ja) 2018-04-26 2018-04-26 放射線検出器および検査装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019191059A JP2019191059A (ja) 2019-10-31
JP2019191059A5 JP2019191059A5 (ja) 2021-09-16
JP7016286B2 true JP7016286B2 (ja) 2022-02-04

Family

ID=68389999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018085687A Active JP7016286B2 (ja) 2018-04-26 2018-04-26 放射線検出器および検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7016286B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4365638A1 (en) 2021-08-10 2024-05-08 Hamamatsu Photonics K.K. Radiation detector

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018040582A (ja) 2016-09-05 2018-03-15 キヤノン・コンポーネンツ株式会社 放射線検出器

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018040582A (ja) 2016-09-05 2018-03-15 キヤノン・コンポーネンツ株式会社 放射線検出器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019191059A (ja) 2019-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9968311B2 (en) Radiation imaging system and radiography system
KR102047391B1 (ko) 콜리메이터 플레이트, 콜리메이터 모듈, 방사선 검출기, 방사선 투과 검사 장치 및 콜리메이터 모듈 조립 방법
JP5124226B2 (ja) 放射線検出器
CN101248370B (zh) 高分辨率医疗成像探测器
US20190079201A1 (en) Monolithic digital x-ray detector stack with energy resolution
CN102428388A (zh) 具有预聚焦抗散射栅格的检测器阵列
JP7016286B2 (ja) 放射線検出器および検査装置
JP2018141781A (ja) 放射線検出器および放射線検出装置
JP5124227B2 (ja) 放射線検出器
US20200132865A1 (en) Detector system and radiation imaging device
JP6116641B2 (ja) カセッテ
CN101939667B (zh) 用于检测图像的设备和方法
US20180246228A1 (en) Radiation detector and radiation detection apparatus
US20180067047A1 (en) Radiation detector
JP7016287B2 (ja) 放射線検出装置および検査装置
JP2006329905A (ja) ラインセンサ、ラインセンサユニット及び放射線非破壊検査システム
JP6718832B2 (ja) 放射線検出器および放射線検出装置
JP7023605B2 (ja) 放射線検出器および放射線検出装置
JP7062362B2 (ja) 放射線検出器および放射線検出装置
JP2019191116A (ja) 放射線検出装置および検査装置
JP7319790B2 (ja) 放射線撮像ユニットにおけるシンチレータの取付構造
WO2023017664A1 (ja) 放射線検出器
US20230258580A1 (en) Imaging unit, radiological image acquisition system, and radiological image acquisition method
JP5551752B2 (ja) 放射線検出器
KR101717954B1 (ko) 감마/엑스선 융합 영상 검출 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210426

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210806

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220125