JP7013054B1 - 情報パーソナライズシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが興味ある情報をユーザごとにパーソナライズ(個別化)して表示または送信する情報パーソナライズシステムを提供する。【解決手段】複数記事を掲載するウェブサイトと接続される通信手段3と、記事の関連分野を記憶管理する記事データベース10と、ユーザの本来興味分野を記憶管理するユーザ興味分野データベース9と、ユーザの閲覧した記事の履歴と関連分野を記憶管理するユーザ閲覧分野データベース8と、広告と、その関連分野を記憶管理する広告データベース11と、ユーザの閲覧履歴でユーザ閲覧分野データベース8を更新するユーザ閲覧履歴管理手段13と、ユーザの興味分野と閲覧履歴からパーソナライズ優先順位を決定するパーソナライズポイント算出手段14と、パーソナライズ優先順位が示す分野の広告をウェブサイトに送信する制御手段15とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、所定の分野の情報をユーザに提供するウェブサイトをアシストして、ユーザごとに、ユーザが興味あると推測される情報を個別に表示または送信する情報パーソナライズシステムに関する。
インターネットを介してユーザに種々の情報を提供するウェブサイトは一般的に知られている。
また、ユーザが所定のウェブサイトにアクセスした際に、いわゆるバナー広告を表示するシステムも広く知られている。
ここで、バナー広告を含めて広告を一種の情報と考えれば、バナー広告を表示する技術も、ユーザが興味あると推測される情報を表示する本発明が関する技術の一つと言える。
如何なる広告を選択して表示するかについては、クッキーを利用した技術が知られている。
クッキーを利用した技術は、ユーザがアクセスしたホームページの識別子をクッキーとしてユーザの端末装置のIPアドレスに付与し、ユーザが別のホームページにアクセスした時に、そのクッキーに関連する広告を当該ホームページにバナー広告として表示する技術である。
また、如何なる広告を選択して表示するかについて、いわゆる検索連動広告の技術も知られている。
検索連動広告は、ユーザが所定の検索キーワードを入力した時に、その検索キーワードと関連性が高い広告をユーザがアクセスするホームページにバナー広告として表示する技術である。
上記検索キーワードと表示する広告の「関連性」に関しては、さらに種々の提案がされている。すなわち、広告に複数のキーワードを予め付与し、ユーザが入力した検索キーワードと一致するキーワードを有する広告を選択する方法、言語学処理によってユーザが入力した検索キーワードと意味的に近いキーワードを有する広告を選択する方法、統計的処理によってユーザが入力した検索キーワードで頻度が高く表示される広告を選択する方法など、種々な技術が提案されている。
特許第5577385号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、ユーザが興味ある情報を的確且つ個別に特化(カスタマイズ)して表示することができなかった。例えばライフサイエンスなどの専門的な情報を総合的に提供するウェブサイトなどにおいては、情報の専門性と流動性のためにユーザが興味ある情報を推測することが困難であった。
一例としてライフサイエンスなどの専門的な情報を総合的に提供するウェブサイトでは、最先端の研究や動向によって情報がしばしば流動的である。このような流動的な情報を提供するウェブサイトに対して、ユーザはホットな話題に関する情報を得たいと思う傾向が強いため、ユーザが興味ある情報は流動的である。このため、従来のように単にユーザが過去にアクセスした情報から推測してもユーザが興味ある情報と異なることが多い。
これに対して常に新しい情報に検索用のタグになるキーワードを付与し、ユーザの検索キーワードに近い情報を提供することが考えられる。しかし、最新の情報にその都度適切な検索用タグのキーワードを付すことはスピードと大きな労力を要する。例えば、新しい情報にキーワードを付与するにしても、情報自体が新しいために、候補となる検索用キーワードの付与が困難である。さらに、言語学処理や統計的処理によっても、専門性のために検索キーワードとマッチングさせることが困難である。これに対して、高い能力のハードウェアとソフトウェアによって高度な言語学処理を行うことも考えられるが、複雑なアルゴリズムや、膨大なデータや、能力が高いハードウェアが必要となる。
また、従来の技術は、ユーザの興味を有している分野の過去と現在を区別することなく、または、過去と直近のユーザの興味分野のいずれかに偏ってユーザの興味分野を推測していた。このため、ユーザが過去と現在の興味のある分野を考慮した情報をタイムリーに提供することができなかった。
さらにまた、従来の技術では、ユーザの興味分野が複数にまたがる可能性があることを考慮することがなく、複数の興味分野でユーザが興味ある分野と一致する情報を提供することができなかった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来技術の課題を解決し、所定分野の情報をユーザに提供するウェブサイトをアシストして、簡単なメカニズムと少ないデータ量と労力によって、ユーザが現在興味あると推測される情報をユーザごとにパーソナライズ(個別特化)して表示または送信する情報パーソナライズシステムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明による情報パーソナライズシステムは、
ネットワーク上に開設され、記事と広告を提供するウェブサイトをアシストする情報パーソナライズシステムであって、
前記ウェブサイトと接続される通信手段と、
前記記事の関連分野を記憶及び管理する記事データベースと、
ユーザが本来興味をもっている本来興味分野を記憶及び管理するユーザ興味分野データベースと、
前記ユーザが前記ウェブサイトで閲覧した記事の履歴と前記記事の関連分野を記憶及び管理するユーザ閲覧分野データベースと、
前記広告を表示または送信すべき関連分野と、広告主と、広告を特定する識別子を記憶管理する広告データベースと、
前記ユーザが前記ウェブサイトで閲覧した記事の履歴を取得し、前記ユーザ閲覧分野データベースを更新するユーザ閲覧履歴管理手段と、
前記ユーザ興味分野データベースにアクセスし、所定のユーザの興味分野を取得して前記ユーザの興味分野ポイントを算出し、前記ユーザ閲覧分野データベースにアクセスし、所定の算出期間の間の前記ユーザの記事の閲覧履歴を取得して前記ユーザの閲覧ポイントを算出し、前記興味分野ポイントと前記閲覧ポイントから前記ユーザのパーソナライズポイントを算出し、前記パーソナライズポイントの大小からパーソナライズ優先順位を決定する、パーソナライズポイント算出手段と、
前記ユーザの前記パーソナライズ優先順位に沿って、前記パーソナライズ優先順位が示す分野に対応する広告の識別子を前記広告データベースから取得し、前記通信手段を介して前記ウェブサイトに送信する制御手段と、を有するものである。
また、本発明の情報パーソナライズシステムは、前記構成において、
前記広告データベースが記憶管理している広告の所定期間の表示回数のデータを記憶管理する広告表示頻度管理手段を有し、
少なくとも一つの関連分野に関して広告を表示または送信することを要求されたときに、前記制御手段は、前記広告表示頻度管理手段から、広告の所定期間の表示回数のデータを取得し、前記関連分野で表示回数が少ない広告を優先して前記ウェブサイトに送信する、ようにすることができる。
また、本発明による情報パーソナライズシステムは、
ネットワーク上に開設され、記事を提供するウェブサイトをアシストする情報パーソナライズシステムであって、
前記ウェブサイトと接続される通信手段と、
前記記事の関連分野を記憶及び管理する記事データベースと、
ユーザが本来興味をもっている本来興味分野を記憶及び管理するユーザ興味分野データベースと、
前記ユーザが前記ウェブサイトで閲覧した記事の履歴と前記記事の関連分野を記憶及び管理するユーザ閲覧分野データベースと、
前記ユーザが前記ウェブサイトで閲覧した記事の履歴を取得し、前記ユーザ閲覧分野データベースを更新するユーザ閲覧履歴管理手段と、
前記ユーザ興味分野データベースにアクセスし、所定のユーザの興味分野を取得して前記ユーザの興味分野ポイントを算出し、前記ユーザ閲覧分野データベースにアクセスし、所定の算出期間の間の前記ユーザの記事の閲覧履歴を取得して前記ユーザの閲覧ポイントを算出し、前記興味分野ポイントと前記閲覧ポイントから前記ユーザのパーソナライズポイントを算出し、前記パーソナライズポイントの大小からパーソナライズ優先順位を決定する、パーソナライズポイント算出手段と、
前記ユーザの前記パーソナライズ優先順位に沿って、所定の順位までの関連分野の組合せを有する記事を前記記事データベースから取得し、前記通信手段を介して前記ウェブサイトに送信する制御手段と、を有するものである。
また、本発明による情報パーソナライズシステムは、
ネットワーク上に開設され、記事を提供するウェブサイトをアシストする情報パーソナライズシステムであって、
前記ウェブサイトと接続される通信手段と、
前記記事の関連分野を記憶及び管理する記事データベースと、
ユーザが本来興味をもっている本来興味分野を記憶及び管理するユーザ興味分野データベースと、
前記ユーザが前記ウェブサイトで閲覧した記事の履歴と前記記事の関連分野を記憶及び管理するユーザ閲覧分野データベースと、
所定の業者が提供する製品またはサービスと、前記製品またはサービスの関連分野を記憶管理する製品・サービス情報データベースと、
前記ユーザが前記ウェブサイトで閲覧した記事の履歴を取得し、前記ユーザ閲覧分野データベースを更新するユーザ閲覧履歴管理手段と、
前記ユーザ興味分野データベースにアクセスし、所定のユーザの興味分野を取得して前記ユーザの興味分野ポイントを算出し、前記ユーザ閲覧分野データベースにアクセスし、所定の算出期間の間の前記ユーザの記事の閲覧履歴を取得して前記ユーザの閲覧ポイントを算出し、前記興味分野ポイントと前記閲覧ポイントから前記ユーザのパーソナライズポイントを算出し、前記パーソナライズポイントの大小からパーソナライズ優先順位を決定する、パーソナライズポイント算出手段と、
前記ユーザの前記パーソナライズ優先順位に沿って、所定の順位までの関連分野の組合せを有する製品またはサービスと提供業者を前記製品・サービス情報データベースから取得し、前記通信手段を介して前記ウェブサイトに送信する制御手段と、を有するものである。
また、本発明による情報パーソナライズシステムは、前記構成において、
前記製品・サービス情報データベースが記憶管理している各製品・サービス情報の所定期間の表示回数のデータを記憶管理する製品・サービス情報表示頻度管理手段を有し、
少なくとも一つの関連分野に関して製品・サービス情報を表示または送信することを要求されたときに、前記制御手段は、前記製品・サービス情報表示頻度管理手段から、製品・サービスの所定期間の表示回数のデータを取得し、前記関連分野で表示回数が少ない製品・サービス情報を優先して前記ウェブサイトに送信する、ようにすることができる。
本発明の情報パーソナライズシステムによるユーザの興味分野の推測は、ユーザの検索キーワードから推測する必要がないため、専門的な記事同士の類似性を判断する複雑なアルゴリズムやそれを処理する高性能なデータ処理装置を要しない。また、本情報パーソナライズシステムによるユーザの興味分野の推測は、ユーザ自身の選択に基づいて判断されるため、ユーザの興味分野を精度高く推測することができる。
また、専門分野の記事に対して、それぞれの記事に検索用タグとして的確なキーワードを複数個考えて付与する必要がなく、少ない数の関連分野に分類するだけであるため、情報を提供するための準備にかかる労力を大幅に軽減することができ、新しい情報を迅速にウェブサイトに掲載することができる。
また、本発明の情報パーソナライズシステムによれば、ユーザの本来興味を有する分野がパーソナライズ優先順位の高位に出現する確率が高い一方、本来の興味分野でなくともユーザが最近頻繁に閲覧している分野もパーソナライズ優先順位の高位に出現するようにすることができるため、本来の興味分野と直近の興味分野のいずれかに偏ることがなく、ユーザの興味分野を推測することができる。
本発明の一実施形態による情報パーソナライズシステムの全体構成と例示的なウェブサイトとユーザを示すブロック図。 本発明の一実施形態によるユーザ管理データベースの記憶管理項目を例示した説明図。 本発明の一実施形態による記事データベースの記憶管理項目を例示した説明図。 本発明の一実施形態によるユーザ興味分野データベースの記憶管理項目を例示した説明図。 本発明の一実施形態によるユーザ閲覧分野データベースの記憶管理項目を例示した説明図。 本発明の一実施形態による広告データベースの記憶管理項目を例示した説明図。 本発明の一実施形態による製品・サービス情報データベースの記憶管理項目を例示した説明図。 本発明の一実施形態による、ユーザの本来の興味分野の登録からパーソナライズ優先順位の算出までの処理を示した処理フロー。
以下に本発明の第1実施形態を、図1~図5を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による情報パーソナライズシステム1の全体構成と、情報パーソナライズシステム1がアシストする例示的なウェブサイトA,Bと、ユーザU1,U2,・・・,Unを示すブロック図である。
本明細書で情報パーソナライズシステム1がウェブサイトAとウェブサイトBを「アシストする」とは、以下に述べる作動または処理に限られないが、ウェブサイトAとウェブサイトBを閲覧したユーザU1,U2,・・・,Unに対して、その閲覧履歴から、各ユーザU1,U2,・・・,Unの興味ある情報を推測し、各ユーザU1,U2,・・・,Unに対して個別に特化した関連する広告等を提供することを可能にすることを意味する。
ウェブサイトA,Bにはウェブサーバ2が存在するが、情報パーソナライズシステム1によるアシストを受ける場合は、情報パーソナライズシステム1に対して、ユーザU1,U2,・・・,Unの閲覧履歴や表示すべき広告の情報を送受信するなど、情報パーソナライズシステム1の通信手段3を介して情報パーソナライズシステム1の制御手段15と協働する。
本実施形態のウェブサイトA,Bは、ネットワーク上、好ましくはインターネット上に開設された情報を提供するウェブサイトである。図1にはウェブサイトとして、2つのウェブサイトA,Bが示されているが、情報パーソナライズシステム1がアシストするウェブサイトの数は任意である。また、ウェブサイトAは情報として複数の記事A1,A2,・・・,Anと、広告Ad1,Ad2,・・・,Adnを示しているが、ユーザにとっての情報であれば、記事や広告に限られない。ウェブサイトBは情報としてデジタルヘルス情報B1,B2,・・・,Bnと、マッチング情報Bm1,Bm2,・・・,Bmnを提供するが、同様に任意の情報であってよい。
例としてではあるが、ウェブサイトAは、会員制の情報提供サービスをするウェブサイトであって、ライフサイエンス業界において有力サプライチェーンを構成しているトップサプライヤーが、各社の技術、製品およびサービスに関する広範な情報を展示、発信する専門ポータルサイトである。
一方、ウェブサイトBは、例えば、海外のデジタルヘルス情報を提供し、国内外のマッチング情報を発信するサイトである。
以下の説明の具体例は、上記ウェブサイトAを取り上げ、ライフサイエンス関連の専門ポータルサイトを例に説明する。なお、以下の説明はウェブサイトAを例に説明するが、ウェブサイトBを含む任意の他のウェブサイトにも当てはまる。また、本明細書で「分野」は広い意味に解されるべきであり、任意の情報の集まりが「分野」を構成することを意味している。
具体的に、上記の専門ポータルサイトの例においては、記事A1,A2,・・・,Anは、ニュース、会員である企業の新着情報、例えば企業の製品・サービス等の最新情報、会員である企業のセミナー最新情報、該ポータルサイト上で参加企業が仮想的に展示する仮想展示会の最新情報、ライフサイエンス業界のイベントの最新情報等を含むことができる。
記事A1,A2,・・・,Anは、広い意味で情報を含むものであればよく、ニュースや論文など、特定の企業の宣伝を目的にしないものの他に、セミナー情報、イベント情報、企業の製品・サービス情報など、特定の企業に関するものであって一般的な意味での「広告」も含む。
本発明においては、ユーザが興味ある情報をカスタマイズするために、「分野」という概念で情報を分類する。「分野」による分類は「キーワード」による分類より網羅的であり、キーワードによる漏れがなく、情報のまとまりとして扱いやすいからである。
記事A1,A2,・・・,Anは最新のものが随時掲載される。記事A1,A2,・・・,Anは、ライフサイエンスの下位の分野、例えばレギュレーション(医薬品)に関するもの、非臨床に関するもの、臨床に関するもの、FDAに関するもの、デジタルヘルスに関するもの、バリデーションに関するもの、査察監査に関するものに関連する。
記事A1,A2,・・・,Anは、一つの記事が複数の下位分野の情報に関連することがあり得る。
なお、下位分野は、上位分野に応じて種々定めることができる。また、ライフサイエンスに関しては、分野の分類は上記分類に限られない。
例えば、ライフサイエンスの下位分野として医薬品、医療機器、再生医療、化粧品、食品、施設・設備・エンジニアリング、新技術という分類があり得る。さらに、下位分野のさらに下位分野を定めることができる。例えば、上記医薬品の下位分野として、レギュレーション、品質システム、製造システムを定めることができる。さらに、上記レギュレーションのさらに下位分野として、レギュレーション(医薬品)、非臨床、臨床、査察監査を定めることができ、また、上記製造システムのさらに下位分野として、原薬、製剤、包装、品質試験、倉庫管理を定めることができる。
図1においては、ウェブサイトAに記事A1,A2,Anのみが例示されているが、n個の記事A1,A2,・・・,Anを意味し、多数掲載されている。ユーザU1,U2,・・・,UnはウェブサイトAにアクセスすることができる。ユーザU1,U2,・・・,Unのうちの任意のユーザがウェブサイトAにアクセスすると、ウェブサイトAのウェブサーバ2がユーザとの通信を確立し、ユーザに対してウェブサイトサーバとしてサーブする。情報パーソナライズシステム1は、通信手段3を有し、通信手段3を介してウェブサーバ2からユーザの要求と応答の履歴を取得する。これにより、ユーザがウェブサイトAを検索または閲覧し、または見たい記事を要求すると、その情報が通信手段3を介して情報パーソナライズシステム1によって共有される。
図1に示すように、情報パーソナライズシステム1は、通信手段3の他に、データを記憶及び管理する手段として、ユーザ管理データベース7と、ユーザ閲覧分野データベース8と、ユーザ興味分野データベース9と、記事データベース10と、広告データベース11と、製品・サービス情報データベース12と、広告表示頻度管理手段16と、製品・サービス情報表示頻度管理手段17とを有している。
また、情報パーソナライズシステム1は、データを処理する手段として、ユーザ閲覧履歴管理手段13、パーソナライズポイント算出手段14、制御手段15を有している。
ユーザ管理データベース7は、ユーザU1,U2,・・・,Un、上記ライフサイエンス関連の専門ポータルサイトの例においては、当該ポータルサイトに登録している会員の情報を記憶及び管理するデータベースである。
図2に示すように、ユーザ管理データベース7は、例えば、ユーザU1,U2,・・・,UnのID、氏名/名称、登録年月日、権限情報、属性P1,P2,・・・などを記憶管理している。
ユーザ管理データベース7へのユーザの登録や更新は制御手段15の制御のもとに行われても良いし、専用の登録手段を備えていても良い。
記事データベース10は、記事A1,A2,・・・,Anと、それらの関連分野を記憶及び管理するデータベースである。
記事データベース10は、記事A1,A2,・・・,Anが掲載された日時、執筆者等の記事の管理情報の他に、記事A1,A2,・・・,Anが関連している分野を記憶及び管理している。
図3に示すように、記事A1,A2,・・・,Anは、一つの記事が複数の分野に関連する情報を含むことができる。分野は、この例では、レギュレーション(医薬品)、非臨床、臨床、FDA、デジタルヘルス、バリデーション、査察監査である。図3においては、概念的に理解しやすいように、各記事A1,A2,・・・,Anの関連する分野に丸印を付しているが、それぞれの丸印は実際には分野タグという識別子T1,T2,・・・,T7で管理され、分野タグT1,T2,・・・,T7は、記事A1,A2,・・・,Anに紐付けられている。
ここで、全記事は共通の「関連分野」のセットを設定されている。「関連分野」とは、上述したライフサイエンスの下位分野等であって、ライフサイエンスの下位分野、下位分野の下位分野、さらにその下位分野など、適切な分類レベルを選択して採用することができ、または異なる分類レベルを組み合わせて関連分野のセットとすることもできる。
なお、本実施形態では、記事データベース10は記事A1,A2,・・・,Anが関連する分野を分野タグT1,T2,・・・,T7で管理しているが、記事A1,A2,・・・,Anの関連分野はそれらを特定できる情報であれば、任意の特定のための情報体系を採用することができる。この点、以下の説明で出現する分野タグT1,T2,・・・,T7についても同様である。
以下の説明では、分野タグは、説明の都合上、レギュレーション(医薬品)T1、非臨床T2、臨床T3、FDA T4、デジタルヘルスT5、バリデーションT6、査察監査T7のセットを用いて説明するが、これらの分野に限られない。
次に、ユーザ興味分野データベース9について説明する。
ユーザ興味分野データベース9は、ユーザU1,U2,・・・,Unが本来興味をもっている分野(本明細書では「ユーザの本来興味分野」という)を記憶及び管理するデータベースである。なお、「本来興味分野」は、その時々でホットな話題になっている流動的な興味分野ではなく、例えばユーザが属する製造・提供・研究分野である。
図4に示すように、ユーザ興味分野データベース9は、記事データベース10と同じ分野タグT1,T2,・・・,T7のセットを有している。図4において、概念的に理解しやすいように、各ユーザU1,U2,・・・,Unが興味をもっている分野には、丸印が付されている。上述したように、実際には、各ユーザU1,U2,・・・,Unが興味をもっている分野は分野タグT1,T2,・・・,T7で記憶及び管理されている。一人のユーザは複数の分野を本来興味分野として登録することができる。
ユーザの本来興味分野は、ユーザが会員登録するときに、ユーザ自ら登録するのが好ましい。また、ユーザが本来興味分野を変更したいときは、ユーザの本来興味分野を変更することができるようにするのが好ましい。
次にユーザ閲覧分野データベース8について説明する。
図5に示すように、ユーザ閲覧分野データベース8は、各ユーザが閲覧した記事が関連する分野(本明細書では「ユーザの閲覧分野」という)を記憶及び管理している。ユーザ閲覧分野データベース8は、記事データベース10と同じ分野タグT1,T2,・・・,T7のセット、すなわち同じ関連分野のセットを有している。なお、図5においては、例としてユーザU1の閲覧分野を示しているが、各ユーザU1,U2,・・・,Unについても同様の閲覧分野のデータを有している。図5において、概念的に理解しやすいように、ユーザU1が閲覧した記事の分野に丸印が付されている。具体的には、ユーザが所定の記事を閲覧すると、記事データベース10で登録されている当該記事の関連分野が、ユーザ閲覧分野データベース8に記録される。図5に示すユーザの閲覧分野の丸印は、上述したように、分野タグT1,T2,・・・,T7またはそれに相当する分野特定情報で記憶及び管理されている。
ユーザU1が記事を閲覧した日付と時間(両方を含めて「閲覧時間」という)と、当該記事の関連分野の分野タグT1,T2,・・・,T7と、閲覧した記事の件数が、ユーザU1の閲覧のイベントに紐付けられてユーザ閲覧分野データベース8で記憶管理される。なお、同じ関連分野の記事を複数閲覧した場合に複数の件数として記録されるが、複数の関連分野にまたがる一つの記事を閲覧した場合は一件として記録される。
次に広告データベース11について説明する。
広告データベース11は、広告を記憶管理するデータベースである。ここで、「広告」とは、図1に示す「記事」と区別して、ホームページに貼り付け、または、メールの形で送信するページ形式の画像データをいうものとする。広告は、広告主との契約ベースで、あらかじめ情報パーソナライズシステム1に登録管理されるのが好ましい。
図6に示すように、広告データベース11は広告主S1,S2,S3,・・・の情報を記憶管理する部分と、各広告主の広告の関連分野を記憶管理する部分とを有している。
広告主S1,S2,S3,・・・の情報を記憶管理する部分は、例えば図6に示すように、広告主A社(S1)、B社(S2)等の管理情報、例えば広告主の識別情報や契約情報や支払情報等と、各広告主が提供している広告を記憶管理している。後述する広告表示頻度による広告の決定の処理を行う場合には、広告データベース11は広告表示頻度管理手段16と協働する。広告表示頻度管理手段16は、各広告の所定期間、例えば月間の表示回数を集計して記憶管理している。
広告の関連分野を記憶管理する部分は、例えば図6に例示するように、広告主S1が提供する広告S11,S12,S13の関連する分野タグT1,T2,・・・,T7、及び、広告主S2が提供する広告S21,S22,S23,S24の関連する分野タグT1,T2,・・・,T7を記憶管理している。
ここで、広告の関連分野とは、広告を表示または送信すべき関連分野、すなわち広告が関連し、広告を表示または送信するのに好適な分野である。
広告の関連分野のタグは複数でもよいが、単数でもよい。以下の説明では、広告の関連分野の分野タグは一つとする。すなわち、広告主はどの分野タグに対してどの広告を出すかをあらかじめ指定しておくようにする。なお、広告主が指定する分野タグは、記事データベース10と同じ分野タグT1,T2,・・・,T7のセットを有している。図6において、概念的に理解しやすいように、広告が表示または送信される関連分野には、丸印が付されているが、実際には分野タグT1,T2,・・・,T7で記憶及び管理されている。図示しないが、広告主S1,S2以外の広告主の各広告の関連分野も同様に記憶管理されている。
次に製品・サービス情報データベース12について説明する。
製品・サービス情報データベース12は、製品またはサービスを提供する業者の製品またはサービスに関する情報を記憶及び管理するデータベースである。ここで、「製品またはサービス」とは、例えばエンジニアリングサービス、コンサルティングサービス、教育サービスなど、ユーザに利便として提供する製品やサービスに関する情報である。「製品またはサービス」は、プロフェッショナルサービス業者によって提供される。「製品またはサービス」は広告と区別されるが、ユーザの興味分野で利用可能な製品またはサービスや、それらを提供している業者の情報である。製品・サービス情報は、製品またはサービスの説明と、該製品またはサービスの説明へのアクセス、すなわち該製品・サービスの提供業者のデータ、該業者のホームページ等へのリンクなどを含んでよい。
図7に示すように、製品・サービス情報データベース12は、プロフェッショナルサービス業者が提供する製品・サービスの関連分野を記憶及び管理している。製品・サービス情報データベース12は、記事データベース10と同じ分野タグT1,T2,・・・,T7のセットを有している。図7において、概念的に理解しやすいように、製品やサービスの関連する分野に丸印が付されているが、上述したように、各製品・サービスが関連する分野は分野タグT1,T2,・・・,T7で記憶及び管理されている。一つの製品またはサービスは複数の分野に関連することができる。例えば図7に例示するように、プロフェッショナルサービス業者(A社)の製品・サービスA1,A2,A3の関連する複数の分野タグT1,T2,・・・,T7、及び、プロフェッショナルサービス業者(B社)の製品・サービスB1,B2,B3,B4の関連する複数の分野タグT1,T2,・・・,T7が記憶管理されている。図示しないが、他の製品・サービスを提供する他の業者の情報も同様に記憶管理されている。
後述するように、表示頻度によって提供する製品・サービスの情報を決定する処理を行う場合は、製品・サービス情報データベース12は製品・サービス情報表示頻度管理手段17と協働する。製品・サービス情報表示頻度管理手段17は、各製品・サービス情報の所定期間、例えば月間の表示回数を集計して記憶管理している。
本実施形態の情報パーソナライズシステム1は、ユーザが本来の興味分野(本来興味分野)として登録した時に付与される興味分野ポイントと、記事を閲覧した時に付与される閲覧ポイントとを用いて、ユーザのパーソナライズポイントを算出する。
上記算出されたパーソナライズポイントに基づいて、情報パーソナライズシステム1は、パーソナライズポイントが高い分野をユーザが現在興味を有する分野(現在興味分野)と推測し、当該ユーザの現在興味分野にマッチする広告をウェブサイトAに通知し、ウェブサイトAのウェブサーバ2はその通知の情報に基づいて、ユーザが要求するページとともに当該広告を表示する。
図8に、ユーザの本来の興味分野の登録から、該ユーザが現在興味あると推測される分野の優先順位の決定までの流れを示す。
ユーザU1の興味分野ポイント
最初に、ユーザが本来興味を有している分野を登録する(ステップS10)。例として、ユーザU1が、2020/01/05に興味分野として、レギュレーション(医薬品)、非臨床、臨床を登録したとする。
ユーザU1の本来の興味分野はユーザ興味分野データベース9に記憶管理される。これらの登録された興味分野はユーザの「本来興味分野」となる。
ユーザの本来興味分野の登録は、ウェブサーバ2に登録用のページを用意し、制御手段15の制御によってユーザ興味分野データベース9に書き込むようにしてよい。
ユーザの本来の興味分野の登録によって、興味分野ポイントが発生する(ステップS20)。
興味分野ポイントはそれぞれ10ポイントとすることができ、上記例では、ユーザU1はレギュレーション(医薬品)、非臨床、臨床に関してそれぞれ10ポイントの興味分野ポイントを付与される。
ユーザは、本来興味分野の登録後にウェブサイトAの記事を閲覧すると、閲覧履歴が記録される(ステップS30)。上記例で、ユーザU1が、以下のように記事を閲覧したとすると、その閲覧履歴が記録される。
ユーザU1の閲覧履歴
2021/01/06 レギュレーション(医薬品)とFDAタグが付与された記事を1件閲覧
2021/01/08 非臨床とデジタルヘルスとFDAタグが付与された記事を1件閲覧
2021/01/20 デジタルヘルスとバリデーションタグが付与された記事を1件閲覧
2021/01/27 査察監査とFDAタグが付与された記事を12件閲覧
なお、ユーザの閲覧履歴は、ユーザのウェブサイトAのウェブサーバ2から、通信手段3を介して情報パーソナライズシステム1に送られ、制御手段15の制御のもとでユーザ閲覧履歴管理手段13によってユーザ閲覧分野データベース8に記録される。
ユーザの閲覧により、閲覧ポイントが発生する(ステップS40)。閲覧ポイントは、例えば1分野の記事1件の閲覧を1ポイントとし、ユーザの興味分野に一致する場合は加重して例えば1.2ポイントとする。同じ分野の記事を複数件閲覧した場合は、一件あたりの閲覧ポイントを、閲覧した件数で乗じて閲覧ポイントを算出する。
次に、以上の興味分野ポイントと閲覧ポイントに基づいて、パーソナライズポイントを算出する(ステップS50)。
パーソナライズポイントは、算出期間を定めて、該算出期間の興味分野ポイントと閲覧ポイントの合計で算出する。算出期間は、現在から遡って所定の長さの期間とする。上記の例のユーザU1のパーソナライズポイントの算出を、算出期間2021年1月で算出した例を以下に示す。
パーソナライズポイントの算出により、パーソナライズポイントの大きい順に、以下の表のようにパーソナライズ優先順位が決定される(ステップS60)。
Figure 0007013054000002
パーソナライズポイントは、ユーザが本来の興味分野と、閲覧記事の関連分野と、閲覧件数がファクターになっているため、算出されたパーソナライズの優先順位が高いほど当該ユーザが現在興味を有している分野と推測することができる。
ここで、注目すべきは、本情報パーソナライズシステム1によれば、ユーザの本来の興味分野でなくとも、ユーザが最近興味を示して閲覧している「FDA」分野がパーソナライズの優先順位の一位になっていることである。
つまり、本情報パーソナライズシステム1によれば、ユーザの本来興味分野はパーソナライズ優先順位の高位に出現する確率が高いが、本来興味分野でなくとも最近頻繁に閲覧している分野もパーソナライズ優先順位の高位に出現する可能性が高いという点である。
これは、従来の技術が、本来の興味分野か直近の興味分野のいずれかに偏るのに対して、いずれかに偏ることなく、両者を加味してユーザの興味分野を推測することができる利点がある。
本情報パーソナライズシステム1で推測するユーザの興味分野は、ユーザの直近の興味分野だけでなく、本来興味がある分野が加味されていることは理解されるべきである。
パーソナライズポイントの算出は、パーソナライズポイント算出手段14によって行うことができる。パーソナライズポイントの算出のときに、パーソナライズポイント算出手段14はユーザ閲覧分野データベース8とユーザ興味分野データベース9にアクセスし、必要なユーザの閲覧ポイントと興味分野ポイントを取得する。計算に必要な算式はパーソナライズポイント算出手段14に保持され、パーソナライズポイント算出手段14はその算式に基づいてパーソナライズポイントを算出する。パーソナライズポイント算出手段14による処理は、制御手段15による制御のもとで行われ、または、パーソナライズポイントの算出を制御手段15の処理の一部に含めることができる。
なお、制御手段15は、上述した制御の他、情報パーソナライズシステム1全体の作動を制御する。例えば、ユーザがウェブサイトAにアクセスしたときに、前記ユーザのパーソナライズ優先順位に沿って、広告データベース11から該当する広告を特定する識別子を取得し、通信手段3を介してウェブサイトAのウェブサーバ2に通知する。ウェブサーバ2は通知を受けるとユーザに送信する画像と共に当該識別子が示す広告を送信し、ユーザの端末装置に当該広告を表示させる。また、制御手段15は、所定のタイミングで通信手段3を介してウェブサイトAにユーザの興味ある分野の広告の識別子を送信する。当該通知を受けたウェブサイトAはメールサーバ6を介してユーザに広告を送信する。
以上の説明から明らかなように、本情報パーソナライズシステム1によるユーザの興味分野の推測は、ユーザの検索キーワードから推測する必要がないため、専門的な記事同士の類似性を判断する複雑なアルゴリズムやそれを処理する高性能なデータ処理装置を要しない。そうでありながら、本情報パーソナライズシステム1によるユーザの興味分野の推測は、ユーザ自身の選択に基づいて判断されるため、ユーザの興味分野を精度高く推測することができる。
また、専門分野の記事に対して、それぞれの記事に的確なキーワードを考えて複数個付与する必要がなく、少ない数の関連分野に分類するだけであるため、記事が検索されるための準備にかかる労力を大幅に軽減することができ、新しい記事を迅速にウェブサイトに掲載することができる。
本情報パーソナライズシステム1は、パーソナライズポイントの算出により、ユーザが興味ある分野にマッチした広告をユーザのウェブサイトへのアクセスのタイミングでユーザに表示することができる。また、情報パーソナライズシステム1はウェブサイトのメールサーバによって、ユーザが興味ある分野にマッチした広告をユーザ送信することもできる。
広告データベース11に関して既に説明したように、複数の関連分野のタグを有して良いが本例では広告が関連する分野タグは一つとし、広告主はどの分野タグに対してどの広告を出すかをあらかじめ指定している。したがって、各ユーザに対して、各ユーザのパーソナライズ優先順位に沿って、対応する分野を指定された広告を表示すればよい。
また、本情報パーソナライズシステム1は、ユーザが所定の記事にアクセスしたときに、該記事の複数の関連分野に関連するとき、例えば、記事に付与されている分野タグが「デジタルヘルス」と「FDA」である場合に、当該記事とともに、「デジタルヘルス」を指定した広告と、「FDA」を指定した広告を表示すればよい。
ただし、記事とともに表示できる広告のスペースが限られており、広告が多数である場合は、広告主間の公平のために、表示頻度が少なかった広告を優先して表示する。
表示頻度が少なかった広告を優先して表示する処理は、広告表示頻度管理手段16によって行われる。以下に広告表示頻度管理手段16の処理を、具体例を挙げて説明する。
具体例として、記事に付与されている分野タグが「デジタルヘルス」と「FDA」であって、「デジタルヘルス」の記事と共に表示することを要求する広告と、「FDA」の記事と共に表示することを要求する広告が多数ある場合について説明する。これらの広告の月間表示回数が以下のようであったとする。
広告表示例
Figure 0007013054000003
このような場合は、表示回数が少なかった広告から順番に、D1,A2,B1,・・・を、表示スペースの範囲内で表示すればよい。
広告を電子メール送信する場合であって、送信する広告の数に制限がある場合にも、同様の処理によって、送信回数が少なかった広告を優先して送信することができる。
広告表示頻度管理手段16を有することにより、表示頻度が少なかった広告を優先し、広告を均等に表示することができる。また、複数の関連分野の組合せ、上記例では「デジタルヘルス」と「FDA」の組合せに対して、関連する広告を均等に表示することができる。すなわち、各関連分野で固定的に所定数の広告を表示するのではなく、組み合わされた関連分野を一つの分野の如く取り扱うことができ、当該一つの分野で表示頻度が少なかった広告を優先して広告を均等に表示することができる。
なお、記事とともに表示する広告の表示順番は、表示頻度によって定めなくともよい場合がある。たとえば、一定の順番で広告を表示することができる。この場合は、広告表示頻度管理手段16を備えなくとも良い。
また、本情報パーソナライズシステム1は、パーソナライズポイントの算出により、いわゆるオススメ記事を表示または送信することができる。
すなわち、本情報パーソナライズシステム1は、パーソナライズポイントを算出されたユーザに対して、パーソナライズ優先順位の所定の順位までの分野タグを有する記事を表示または送信することができる。
例えば、ユーザが「FDA」、「レギュレーション(医薬品)」、「非臨床」、「査察監査」、「臨床」、「デジタルヘルス」、「バリデーション」の順にパーソナライズ優先順位を有している場合に、パーソナライズ優先順位に沿って「FDA」、「レギュレーション(医薬品)」、「非臨床」を関連分野に有する記事を表示または送信することができる。
関連分野が増えれば、ユーザの興味分野に合致した記事を表示または送信することができる。しかし、関連分野が増えれば、表示または送信することができる記事が減少するので、パーソナライズ優先順位の適切な順位までの記事を表示または送信する。
本情報パーソナライズシステム1では、制御手段15が、ユーザがウェブサイトにアクセスしたときに、該ユーザのパーソナライズ優先順位に沿って、所定の順位までの関連分野の組合せを有する記事の識別子を記事データベース10から取得して当該ウェブサイトに送信する。記事の識別子を受信したウェブサイトでは、ユーザが要求したページのデータとともに記事を送信し、または、所定のタイミングでメールサーバを介してユーザに記事を送信する。
その場合に、表示または送信する記事は、最新の記事から順に表示または送信するのが好ましい。
本発明の情報パーソナライズシステム1によれば、記事データベース10で記事が掲載された日時も管理しているため、ユーザの興味ある分野のみならず、新着の記事をユーザに提供することができる。
本情報パーソナライズシステム1によれば、このようにパーソナライズ優先順位の所定の順位までの分野タグの組合せに合致した分野タグを有する記事を表示または送信することができるため、一つの分野で合致する記事を表示または送信する場合に比べて、格段に精度良くユーザが興味を有するオススメ記事を表示または送信することができる。なお、広告が複数の関連分野タグを有する場合も、分野タグの組合せに合致した分野タグを有する広告を表示または送信することができ、一つの分野で合致する広告を表示または送信する場合に比べて、格段に精度良くユーザが興味を有する広告を表示または送信することができる。
また、パーソナライズ優先順位は、ユーザがもともと興味ある分野のみならず、ユーザが最近で興味を示している分野も考慮されるため、ユーザが現に興味を示している分野の記事を薦めることができる。
なお、記事をメールで送信する場合は、スペースの制限がないが、適宜定めた数までの記事を送信すればよい。
会員として登録されていないユーザ、または、パーソナライズポイントをまだ算出されていないユーザに対しては、各分野の新着記事を表示または送信することができる。
このように、本情報パーソナライズシステム1によれば、記事は最新の記事から順に表示または送信されるため、従来技術のように、記事の類似性にとらわれて、古い記事を表示または送信することがない。
製品・サービス情報データベース12に関して既に説明したように、製品・サービス情報が関連する分野タグは複数存在することがあり得る。この場合、本情報パーソナライズシステム1は、パーソナライズポイントを算出されたユーザに対して、パーソナライズ優先順位の所定の順位までの関連分野(分野タグ)を有する製品・サービス情報を表示または送信させることができる。
ただし、製品・サービス情報を表示できるスペースが限られており、製品・サービス情報が多数である場合は、表示頻度が少なかった製品・サービス情報のページを優先して表示する。
表示頻度が少なかった製品・サービス情報のページを優先して表示する処理は、製品・サービス情報表示頻度管理手段17によって行われる。以下に製品・サービス情報表示頻度管理手段17の処理を、具体例を挙げて説明する。
具体例として、ユーザのパーソナライズ優先順位が、1位「デジタルヘルス」、2位「FDA」、3位「臨床」であって、「デジタルヘルス」を分野タグに有する製品・サービス情報ページと、「FDA」を分野タグに有する製品・サービス情報ページと、「臨床」を分野タグに有する製品・サービス情報ページが多数ある場合について説明する。これらの製品・サービス情報ページの月間表示回数が以下のようであったとする。
製品・サービス情報ページ表示例
Figure 0007013054000004
表示すべき製品・サービス情報のページは、まずパーソナライズ優先順位1位の分野タグ「デジタルヘルス」の中で表示回数最小のB1を選択し、次にパーソナライズ優先順位2位の分野タグ「FDA」の中からそれまでに選択済みの表示ページB1を除いて表示回数が少ない順にD1を選択し、次にパーソナライズ優先順位3位の分野タグ「臨床」の中からそれまでに選択済みの表示ページB1,D1を除いて表示回数が少ない順にA2を選択する。
次に二巡目として、再びパーソナライズ優先順位1位の分野タグ「デジタルヘルス」の中からそれまでに選択済みの表示ページB1,D1,A2を除いて表示回数が少ない順にA1を選択し、次にパーソナライズ優先順位2位の分野タグ「FDA」の中からそれまでに選択済みの表示ページB1,D1,A2,A1を除いて表示回数が少ない順にB2を選択し、次にパーソナライズ優先順位3位の分野タグ「臨床」の中からそれまでに選択済みの表示ページB1,D1,A2,A1,B2を除いて表示回数が少ない順にE1を選択する。
三巡目以降は、一巡目と二巡目と同じ手順を繰り返し、すでに全ての表示ページが選択された分野タグは飛ばして、表示ページが残っている分野タグの中から許容される数に達するまで表示ページを選択する。
この例では、結果として表示順位は、B1,D1,A2,A1,B2,E1,C1となり、その順位で該当する製品・サービス情報ページが表示される。
なお、製品・サービス情報の表示の順番は、表示頻度によって定めなくともよい場合がある。たとえば、一定の順番で製品・サービス情報を表示することができる。この場合は、製品・サービス情報表示頻度管理手段17を備えなくとも良い。
本情報パーソナライズシステム1によれば、このようにパーソナライズ優先順位の所定の順位までの分野タグの組合せ(「デジタルヘルス」と「FDA」と「臨床」の組合せ)に合致した分野タグを有する製品・サービス情報を表示または送信することができるため、一つの分野で合致する製品・サービス情報を表示または送信する場合に比べて、格段に精度良くユーザが興味を有する分野の製品・サービス情報を提供することができる。
また、パーソナライズ優先順位は、ユーザがもともと興味あった本来興味分野のみならず、ユーザが最近で興味を示している分野も考慮されるため、ユーザが現在興味を示している分野の製品・サービス情報を提供することができる。
なお、製品・サービス情報をメールで送信する場合は、スペースの制限がないが、適宜定めた数までの製品・サービス情報を送信すればよい。
以上説明した実施形態では、興味分野ポイントは10ポイント、閲覧ポイントは1ポイントか1.2ポイントであったが、ポイント数はこれに限られない。興味分野ポイントまたは閲覧ポイントは調整可能である。興味分野ポイントまたは閲覧ポイントの調整手段を設けても良い。
また、上記説明した実施形態では、閲覧ポイントの算出期間は1ヶ月としたが、算出期間はこれに限られない。算出期間が適切に短ければ、ユーザの直近の興味ある分野を反映することができるが、短すぎれば正確でない結果を生じる。閲覧ポイントの算出期間の調整手段を設けても良い。
1:情報パーソナライズシステム
2:ウェブサーバ
3:通信手段
7:ユーザ管理データベース
8:ユーザ閲覧分野データベース
9:ユーザ興味分野データベース
10:記事データベース
11:広告データベース
12:製品・サービス情報データベース
13:ユーザ閲覧履歴管理手段
14:パーソナライズポイント算出手段
15:制御手段
16:広告表示頻度管理手段
17:製品・サービス情報表示頻度管理手段
U1,U2,・・・,Un:ユーザ
A:ウェブサイト
B:ウェブサイト
A1,A2,・・・,An:記事
Ad1,Ad2,・・・Adn:広告
B1,B2,・・・,Bn:デジタルヘルス情報
Bm1,Bm2,・・・Bmn:マッチング情報
T1,T2,・・・,T7:分野タグ
S1,S2,S3,・・・:広告主

Claims (2)

  1. ネットワーク上に開設され、記事と広告を提供するウェブサイトをアシストする情報パーソナライズシステムであって、
    前記ウェブサイトと接続される通信手段と、
    前記記事の関連分野を記憶及び管理する記事データベースと、
    ユーザが本来興味をもっている本来興味分野を記憶及び管理するユーザ興味分野データベースと、
    前記ユーザが前記ウェブサイトで閲覧した記事の履歴と前記記事の関連分野を記憶及び管理するユーザ閲覧分野データベースと、
    前記広告を表示または送信すべき関連分野と、広告主と、広告を特定する識別子を記憶管理する広告データベースと、
    前記ユーザが前記ウェブサイトで閲覧した記事の履歴を取得し、前記ユーザ閲覧分野データベースを更新するユーザ閲覧履歴管理手段と、
    前記ユーザ興味分野データベースにアクセスし、所定のユーザの興味分野を取得して前記ユーザの興味分野ポイントを算出し、前記ユーザ閲覧分野データベースにアクセスし、所定の算出期間の間の前記ユーザの記事の閲覧履歴を取得して前記ユーザの閲覧ポイントを算出し、前記興味分野ポイントと前記閲覧ポイントから前記ユーザのパーソナライズポイントを算出し、前記パーソナライズポイントの大小からパーソナライズ優先順位を決定する、パーソナライズポイント算出手段と、
    前記ユーザの前記パーソナライズ優先順位に沿って、前記パーソナライズ優先順位が示す分野に対応する広告の識別子を前記広告データベースから取得し、前記通信手段を介して前記ウェブサイトに送信する制御手段と、
    前記広告データベースが記憶管理している広告の所定期間の表示回数のデータを記憶管理する広告表示頻度管理手段と、を有し、
    少なくとも一つの関連分野に関して広告を表示または送信することを要求されたときに、前記制御手段は、前記広告表示頻度管理手段から、広告の所定期間の表示回数のデータを取得し、前記関連分野で表示回数が少ない広告を優先して前記ウェブサイトに送信する、情報パーソナライズシステム。
  2. ネットワーク上に開設され、記事を提供するウェブサイトをアシストする情報パーソナライズシステムであって、
    前記ウェブサイトと接続される通信手段と、
    前記記事の関連分野を記憶及び管理する記事データベースと、
    ユーザが本来興味をもっている本来興味分野を記憶及び管理するユーザ興味分野データベースと、
    前記ユーザが前記ウェブサイトで閲覧した記事の履歴と前記記事の関連分野を記憶及び管理するユーザ閲覧分野データベースと、
    所定の業者が提供する製品またはサービスと、前記製品またはサービスの関連分野を記憶管理する製品・サービス情報データベースと、
    前記ユーザが前記ウェブサイトで閲覧した記事の履歴を取得し、前記ユーザ閲覧分野データベースを更新するユーザ閲覧履歴管理手段と、
    前記ユーザ興味分野データベースにアクセスし、所定のユーザの興味分野を取得して前記ユーザの興味分野ポイントを算出し、前記ユーザ閲覧分野データベースにアクセスし、所定の算出期間の間の前記ユーザの記事の閲覧履歴を取得して前記ユーザの閲覧ポイントを算出し、前記興味分野ポイントと前記閲覧ポイントから前記ユーザのパーソナライズポイントを算出し、前記パーソナライズポイントの大小からパーソナライズ優先順位を決定する、パーソナライズポイント算出手段と、
    前記ユーザの前記パーソナライズ優先順位に沿って、所定の順位までの関連分野の組合せを有する製品またはサービスと提供業者を前記製品・サービス情報データベースから取得し、前記通信手段を介して前記ウェブサイトに送信する制御手段と、
    前記製品・サービス情報データベースが記憶管理している各製品・サービス情報の所定期間の表示回数のデータを記憶管理する製品・サービス情報表示頻度管理手段と、を有し、
    少なくとも一つの関連分野に関して製品・サービス情報を表示または送信することを要求されたときに、前記制御手段は、前記製品・サービス情報表示頻度管理手段から、製品・サービスの所定期間の表示回数のデータを取得し、前記関連分野で表示回数が少ない製品・サービス情報を優先して前記ウェブサイトに送信する、情報パーソナライズシステム。
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