JP7010771B2 - 過流量阻止弁及び過流量阻止弁点検装置 - Google Patents

過流量阻止弁及び過流量阻止弁点検装置 Download PDF

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Description

本発明は配管内の過流量を遮断する過流量阻止弁及びその点検装置に関する。
一般に、原子力発電プラント等の圧力容器内に接続されている計装配管には下流側の計装配管の破断等による圧力容器内の汚染水の系外流出を防ぐ為、計装配管の上流側に過流量防止弁を取り付けする計装配管構成となっている。
この過流量阻止弁は弁本体と弁本体に設けられた圧縮コイルバネにより上流側に固定されたポペット弁が、上下流間の差圧に応じて下流側に移動可能になるよう概略構成されている。
プラントの通常運転前には、実際に計装配管内部流体の流れを作り、過流量阻止弁が健全か否かを確認するため過流量阻止弁を動作させる。この場合、人為的に動作確認を行う為には過流量阻止弁の上下流に差圧を発生させる必要があり、この際に圧力容器内の高線量の水を排水する必要がある。
また、これらの動作点検方式は圧力容器内の圧力がある一定の圧力以上必要であるという特性上、原子力発電プラント等のプラントの停止期間中に行う定期検査の終了間際でないと過流量阻止弁の動作点検を行うことができない。
これにより、過流量阻止弁の点検期間が限定的となる上、動作点検時に過流量阻止弁に不具合があった場合には、原子力発電所等のプラントの定検期間が終了直前に延長する可能性もある。
このため、特許文献1に記載の技術にあっては、過流量阻止弁の下流側に可搬型の真空ポンプラインを接続し、計装配管内部の流体を吸い出す方式により、原子力発電プラント等のプラントの停止期間中であれば時期に拘らず過流量阻止弁の動作点検を行っていた。
特開2006-226947号公報
しかしながら、上記した従来技術で、過流量阻止弁の点検を実施するためには、計装配管内に満たされている原子炉内水の排水処理が必要なことに関しては解決していない。
また、可搬型の真空ポンプライン設備はその構成上設備が煩雑となり点検作業に多大な工数がかかる。
よって、従来技術にあっては、過流量阻止弁の点検は、プラントの停止期間に行わねばならず、多くの時間と労力が必要であった。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的は、過流量阻止弁の動作点検を、プラントの排水処理を必要とせず、時期に拘らず行え、短時間のうちに実行可能な過流量阻止弁及び過流量阻止弁点検装置を実現することである。
本発明は、上記目的を達成するため、次のように構成される。
過流量阻止弁、弁本体と、弁本体の内部に移動可能に配置される弁棒と、弁棒の一方端に配置され、弁本体に形成された弁座に着座及び弁座から離間する弁体と、弁体を弁座から離間する方向に押圧する弾性部材と、弁棒の他方端に配置される永久磁石ポペット弁と、弁棒の、弁体と永久磁石ポペット弁との間に配置される永久磁石を備える。
過流量阻止弁を点検する過流量阻止弁点検装置において、永久磁石ポペット弁の周囲を取り囲むように配置される動作試験用コイルと、動作試験用コイルに電流を供給する電流供給部と、永久磁石の周囲を取り囲むように配置される動作検知用コイルと、動作検知用コイルに発生する電流を検知する検知器と、磁性体の周囲を取り囲むように配置される一次コイルおよび二次コイルを有する差動トランスと、差動トランスに流れる電流の値及び電流供給部から動作試験用コイルに供給される電流の値が伝達され、差動トランスに流れる電流の値を微分した値と、動作試験用コイルに供給される電流の値を微分した値と、を比較して、過流量阻止弁の劣化を予兆する予兆診断部と、を備える。
また、過流量阻止弁は、弁本体と、弁本体の内部に移動可能に配置される弁棒と、弁棒の一方端に配置され、弁本体に形成された弁座に着座及び弁座から離間する弁体と、弁体を弁座から離間する方向に押圧する弾性部材と、弁棒の他方端に配置される永久磁石ポペット弁と、弁棒の、弁体と永久磁石ポペット弁との間に配置される永久磁石と、を有する。
また、過流量阻止弁を点検する過流量阻止弁点検装置において、永久磁石ポペット弁の周囲を取り囲むように配置される動作試験用コイルと、動作試験用コイルに電流を供給する電流供給部と、永久磁石の周囲を取り囲むように配置される動作検知用コイルと、動作検知用コイルに発生する電流を検知する検知器と、弁体と弁本体に形成された弁座との間隔を測定する間隔測定センサと、間隔測定センサの出力信号及び電流供給部から動作試験用コイルに供給される電流の値が伝達され、間隔測定センサの出力信号が示す間隔値を微分した値と、動作試験用コイルに供給される電流の値を微分した値と、を比較して、過流量阻止弁の劣化を予兆する予兆診断部と、を備える。
本発明によれば、過流量阻止弁の動作点検を、プラントの排水処理を必要とせず、時期に拘らず行え、短時間に実行可能な過流量阻止弁及び過流量阻止弁点検装置を実現することができる。
本発明の実施例1による過流量阻止弁及び過流量阻止弁点検装置の概略構成を示す図である。 実施例1による過流量阻止弁及び過流量阻止弁点検装置の動作説明図である。 本発明の実施例2による過流量阻止弁及び過流量阻止弁点検装置の概略構成図である。 本発明の実施例3による過流量阻止弁及び過流量阻止弁点検装置の概略構成図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一構成部品には同符号を使用する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1による過流量阻止弁100及び過流量阻止弁点検装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施例1の過流量阻止弁100は、弁体2、圧縮コイルバネ(圧縮部材)3、永久磁石ポペット弁4、中空の弁棒5を備え、弁体2、圧縮コイルバネ3、永久磁石ポペット弁4及び中空の弁棒5は、中空状の弁本体1の内部に移動可能に配置されている。
弁体2は、弁棒5の一方端に配置され、永久磁石ポペット弁4は、弁棒5の他方端に配置されている。
弁本体1内を通過する流体の上流側(弁棒5の他方端側)には、計装配管18が取付けられ、流体の下流側(弁棒5の一方端側)には計装配管19が取付けられている。
上流側の計装配管18は、例えば、原子炉圧力容器に接続され、下流側の計装配管19は、圧力計や差圧計等に接続される。
中空の弁棒5は非磁性体からなり、内部に永久磁石8が配置されている。永久磁石8は、弁棒5の永久磁石ポペット弁4と弁体2との間に配置され、永久磁石8の周囲を取り囲むように動作検知用コイル12が弁本体1の外周部に配置されている。
また、動作検知用コイル12には、検知器11が接続されている。この検知器11は、永久磁石8が動作検知用コイル12の内周側を移動することにより、動作検知用コイル12に発生する電流を検知する。検知器11は、永久磁石8が移動したとき、光や音を発生するように構成することができる。
また、永久磁石ポペット弁4の周囲を取り囲むように動作試験用コイル10が弁本体1の外周部に配置されている。動作試験用コイル10は、直流電源9に接続されている。
直流電源9は、図示するように、整流素子、交流電源、コンデンサ、電流計を備えている。
また、直流電源9は、駆動部15からの駆動信号に従って駆動する。駆動部15は指令部16からの指令により、直流電源9を駆動し、動作試験用コイル10に電流を供給する。これにより、永久磁石ポペット弁4が移動し、弁体2も移動する。
動作検知用コイル12と、検知器11と、動作試験用コイル10と、直流電源9と、駆動部15と、指令部16とにより、過流量阻止弁点検装置が構成される。
通常時は、圧縮コイルバネ3の反力により弁体2は、弁本体1に形成された弁座1aから離間する方向に押圧され、上流側で位置が固定され、流体内部流が上流側の計装配管18から下流の計装配管19側へ通過する。
下流側の計装配管19の破断等により過流量阻止弁100の上下流に差圧が発生したとき、弁体2に加わる動水圧により圧縮コイルバネ3が過流量阻止弁100の下流側に移動し弁体2は弁本体1に形成された弁座1aに着座し、過流量阻止弁100が閉止される。
このとき、中空の弁棒5に挿入されている永久磁石8が動作検知用のコイル12内を移動するため過流量阻止弁100が作動したことを検知器11により、電気的に検出することができる。
図2は、実施例1による過流量阻止弁100の動作点検時における過流量阻止弁100の及び過流量阻止弁点検装置の動作を説明する図である。ただし、図2においては、図面の簡略化のため、図1に示した駆動部15及び指令部16は省略してある。
図2において、操作者が指令部16により、点検指令を指示すると、駆動部15が直流電源9を駆動する。これにより、動作試験用コイル10に通電し、電磁力により永久磁石ポペット弁4を移動させ、弁体2を移動させて弁座1aに着座させ、過流量阻止弁1を閉の状態とすることができる。つまり、過流量阻止弁100の上下流に差圧が発生していない状態であっても、弁体2を移動させ、過流量阻止弁1を閉の状態とすることができる。
弁体2が正常に動作した場合は、図2に示すように、永久磁石8の一部が動作検知用コイル12に包囲されない状態となり、非磁性体である中空の弁棒5の一部7が動作検知コイル12に包囲される状態となるように永久磁石8が移動する。永久磁石8が移動したことは、検知器1により検知され、光や音を発生することにより、過流量阻止弁100が正常であると判断することができる。
弁体2が正常に動作しなかった場合は、検知器1により、永久磁石8が移動したことが検知されないため、光や音が発生されない。これにより、過流量阻止弁100が正常ではないと判断することができる。
検知器11は、指令部16からの指令を受信し、その時から、所定時間以内に電流を検知しなかった場合は、異常であることを報知するように(例えば、赤色の表示を行う)構成し、所定時間以内に電流を検知した場合は、正常であることを報知するように(例えば、青色の表示を行う)構成することも可能である。
なお、過流量阻止弁100の点検時における動作確認は、数10秒程度で終了可能であるから、原子力プラント等のプラントの通常運転を停止することなく、点検動作が可能である。
以上のように、本発明の実施例1によれば、指令部16の指令に基づき、動作試験用コイル10により弁体2を移動可能とし、弁体2が移動したことを検知器11により検知することが可能なように構成したので、過流量阻止弁100の動作点検を、プラントの排水処理を必要とせず、時期に拘らず行え、短時間に行うことが可能な過流量阻止弁点検装置を実現することができる。
また、過流量阻止弁100の中空の弁棒5に、永久磁石ポペット弁4及び永久磁石8を配置するように構成したので、過流量阻止弁点検装置により、プラントの排水処理を必要とせず、時期に拘らず行え、短時間に実行可能な過流量阻止弁を実現することができる。
例えば、原子力発電所には、多数の過流量阻止弁が存在するため、本発明の実施例1によれば、過流量阻止弁100の点検を、原子力発電所等のプラントの運転を停止することなく、短時時間で実施可能である。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。
図3は、本発明の実施例2による過流量阻止弁101及び過流量阻止弁点検装置の概略構成図である。
実施例1と実施例2との相違は、実施例2においては、中空の弁棒5の永久磁石ポペット弁4と永久磁石8との間に磁性体6が配置され、この磁性体6を包囲するように配置された、一次コイル21と、二次コイル20a、20bとを有する差動トランス13が配置されており、さらに、予兆診断部14が配置されている点である。
その他の構成は、実施例1と実施例2とは同様となっているので、図示及び詳細な説明は省略する。
実施例2における過流量阻止弁101は、弁本体1、弁体2、圧縮コイルバネ3、永久磁石ポペット弁4、中空の弁棒5、中空の弁棒5の略中央部分に磁性体6、永久磁石8が配置されている。
また、実施例2における過流量阻止弁点検装置は、動作検知用コイル12と、検知器11と、動作試験用コイル10と、直流電源9と、駆動部15と、指令部16と、差動トランス13と、予兆診断部14とにより、過流量阻止弁点検装置が構成される。
図3において、指令部16から点検指令が指示されると、駆動部15は、直流電源9の動作を制御して、直流電源9から動作点試験用コイル10に流れる電流を零電流から連続的に傾斜状に上昇させる。
直流電源9から動作試験用コイル10に供給される電流の値(電流供給部から動作試験用コイル10に供給される電流の値)は、直流電源9から予兆診断部14に伝達される。
また、差動トランス13に流れる電流の値も、差動トランス13から予兆診断部14に伝達される。
予兆診断部14は、直流電源9から伝達され、変化する電流値を微分する。また、予兆診断部14は、差動トランス13から伝達される電流値を微分する。差動トランス13から伝達される電流値の変化は、磁性体6の移動速度、つまり、弁体2の主弁開度の変化速度に対応することから、直流電源9から伝達される電流値を微分した値と、差動トランス13から伝達される電流値を微分した値とを比較することにより、過流量阻止弁101の圧縮コイルバネ3の劣化(へたり)やスラッジ等が過流量阻止弁101内に存在することを予測でき、過流量阻止弁101の劣化を予兆することができる。
つまり、劣化していない状態の過流量阻止弁101における、直流電源9から伝達される電流値を微分した値と、差動トランス13から伝達される電流値を微分した値との比例関係を予兆診断部14に記憶させておき、過流量阻止弁101の点検時に検出した直流電源9から伝達される電流値を微分した値と、差動トランス13から伝達される電流値を微分した値との比例関係とを比較することにより、主弁開度(弁体2の弁開度)を連続して測定して、弁開度速度を計測して、過流量阻止弁101の劣化状態を診断し、予兆することができる。
予兆診断部14は、上記比較結果により、両者の比例関係に一定値以上の差が生じたと判定した場合は、過流量阻止弁101の劣化を発光又は音により、操作者に報知する。
指令部16により動作指令が行われたにも拘わらず、過流量阻止弁101が動作しない場合は、実施例1と同様に検知器11により、過流量阻止弁101の故障を検知することができる。
本発明の実施例2によれば、実施例1と同様な効果を得ることができる他、過流量阻止弁101が、故障に至る前に劣化状態を診断することができ、新たな過流量阻止弁101に交換することができる。
故障に至る前の過流量阻止弁101の劣化についての点検は、本発明の実施例2が適用されない場合は、過流量阻止弁101を分解して確認する必要がある。過流量阻止弁は、原子力発電所等のプラントには、多数個存在するため、本発明の実施例2が適用されない場合は、過流量阻止弁の分解確認作業は多大な時間と労力が必要である。
本発明の実施例2によれば、過流量阻止弁101を分解することなく、過流量阻止弁101の劣化についての点検を行うことができ、故障に至る前に早期に過流量阻止弁101を交換することが可能となる。
なお、上述した例では、劣化していない状態の過流量阻止弁101における、直流電源9から伝達される電流値を微分した値と、差動トランス13から伝達された電流値を微分した値との比例関係を予兆診断部14に記憶させておき、過流量阻止弁101の点検時に検出した直流電源9から伝達される電流値を微分した値と、差動トランス13から伝達される電流値を微分した値との比例関係とを比較するように構成したがその他の構成とすることも可能である。
一例としては、直流電源9から伝達される電流値は、差動トランス13から伝達される電流値の計測開始の判断として用い、差動トランス13から伝達される電流値のみを微分して弁体2の弁開度の変化速度を演算し、演算した弁開度変化速度と健全な過流量阻止弁101の弁開度の変化速度と比較して、過流量阻止弁101の劣化を診断するように構成することも可能である。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3について説明する。
図4は、本発明の実施例3による過流量阻止弁102及び過流量阻止弁点検装置の概略構成図である。
実施例2と実施例3との相違は、実施例3においては、中空の弁棒5の略中央部分に磁性体は配置されておらず、一次コイル21と、二次コイル20a、20bとを有する差動トランス1も配置されておらず、弁本体1の弁体2の弁座1aには、弁体2と上記弁座1aとの間隔を測定する間隔測定センサ22が配置され、間隔測定センサ22からの出力(弁座1aと間隔センサ22との距離を示す信号)が予兆診断部14に伝達されるように構成されている点である。
その他の構成は、実施例2と実施例3とは同様となっているので、図示及び詳細な説明は省略する。
実施例3における過流量阻止弁102は、弁本体1、弁体2、圧縮コイルバネ3、永久磁石ポペット弁4、中空の弁棒5、永久磁石8が配置されている。
また、実施例3における過流量阻止弁点検装置は、動作検知用コイル12と、検知器11と、動作試験用コイル10と、直流電源9と、駆動部15と、指令部16と、予兆診断部14と、間隔測定センサ22とにより、過流量阻止弁点検装置が構成される。
図4において、指令部16から点検指令が指示されると、駆動部15は、直流電源9の動作を制御して、直流電源9から動作試験用コイル10に流れる電流を零電流から連続的に傾斜状に上昇させる。
直流電源9から動作試験用コイル10に供給される電流の値は、直流電源9から予兆診断部14に伝達される。
また、間隔測定センサ22からの出力信号も、予兆診断部14に伝達される。
予兆診断部14は、直流電源9から伝達され、変化する電流値を微分する。
また、予兆診断部14は、間隔測定センサ22から伝達される信号が示す間隔値を微分する。間隔測定センサ22から伝達される間隔値の変化は、弁体2の移動速度の変化であることから、直流電源9から伝達される電流値を微分した値と、間隔センサ22から伝達される信号の値を微分した値とを比較することにより、過流量阻止弁102の圧縮コイルバネ3の劣化(へたり)やスラッジ等が過流量阻止弁102内に存在することを予測でき、過流量阻止弁102の劣化を予兆することができる。
つまり、劣化していない状態の過流量阻止弁102における、直流電源9から伝達される電流値を微分した値と、間隔測定センサ22から伝達される信号の値を微分した値との比例関係と、予兆診断部14に記憶させておき、過流量阻止弁102の点検時に検出した直流電源9から伝達される電流値を微分した値と、間隔測定センサ22から伝達される信号の値を微分した値との比例関係とを比較することにより、過流量阻止弁102の劣化状態を診断し、予兆することができる。
予兆診断部14は、上記比較結果により、両者の比例関係に一定値以上の差が生じたと判定した場合は、過流量阻止弁102の劣化を発光又は音により、操作者に報知する。
指令部16により動作指令が行われたにも拘わらず、過流量阻止弁102が動作しない場合は、実施例1及び実施例2と同様に検知器11により、過流量阻止弁102の故障を検知することができる。
本発明の実施例3によれば、実施例2と同様な効果を得ることができる他、過流量阻止弁102が、故障に至る前に劣化状態を診断することができ、新たな過流量阻止弁102に交換することができる。
間隔測定センサ22は、例えば、弁体2と弁座1aとの間の静電容量を測定する静電容量式センサや渦電流変位センサ等を使用することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、主弁動作点検時に印加する直流電源9は、零電流から連続的に上昇させる必要があるが、その電源は、図1に記載した三相全波整流回路に接続された三相交流電源によるものではなく、可変抵抗器を接続したバッテリー等で実現してもよい。
つまり、直流電源9は、三相交流電源や、可変抵抗器を接続したバッテリー等を使用する可変電流源とすることができる。
また、圧縮コイルバネ3は、コイルバネのみならず、板バネやその他の弾性部材を用いることができ、それらを含めて弾性部材と定義することができる。
また、上述した実施例においては、直流電源9は、指令部16からの指令に従って動作する駆動部15により、動作するように構成したが、指令部16からの指令によらず、駆動部15は定期的に直流電源9が動作するように構成することも可能である。よって、直流電源9と、駆動部15と、指令部16とを電流供給部と定義し、この電流供給部は、指令部16とを含む例と含まない例とが存在する。
1・・・弁本体、 2・・・弁体、 3・・・圧縮コイルバネ、 4・・・永久磁石ポペット弁、 5・・・中空の弁棒、 6・・・磁性体、 7・・・弁棒の一部、 8・・・永久磁石、 9・・・直流電流源、 10・・・動作試験用コイル、 11・・・検知器、 12・・・動作検知用コイル、 13・・・差動トランス、 14・・・予兆診断部、 15・・・駆動部、 16・・・指令部、 18、19・・・計装配管、 20a、20b・・・二次コイル、 21・・・一次コイル、 100、101、102・・・過流量阻止弁

Claims (4)

  1. 弁本体と、
    前記弁本体の内部に移動可能に配置される弁棒と、
    前記弁棒の一方端に配置され、前記弁本体に形成された弁座に着座及び前記弁座から離間する弁体と、
    前記弁体を前記弁座から離間する方向に押圧する弾性部材と、
    前記弁棒の他方端に配置される永久磁石ポペット弁と、
    前記弁棒の、前記弁体と前記永久磁石ポペット弁との間に配置される永久磁石と、
    前記弁棒の、前記永久磁石ポペット弁と前記永久磁石との間に配置される磁性体と、
    を有する過流量阻止弁を点検する過流量阻止弁点検装置であって、
    前記永久磁石ポペット弁の周囲を取り囲むように配置される動作試験用コイルと、
    前記動作試験用コイルに電流を供給する電流供給部と、
    前記永久磁石の周囲を取り囲むように配置される動作検知用コイルと、
    前記動作検知用コイルに発生する電流を検知する検知器と、
    前記磁性体の周囲を取り囲むように配置される一次コイルおよび二次コイルを有する差動トランスと、
    前記差動トランスに流れる電流の値及び前記電流供給部から前記動作試験用コイルに供給される電流の値が伝達され、前記差動トランスに流れる電流の値を微分した値と、前記動作試験用コイルに供給される電流の値を微分した値と、を比較して、前記過流量阻止弁の劣化を予兆する予兆診断部と、
    を備えることを特徴とする過流量阻止弁点検装置
  2. 弁本体と、
    前記弁本体の内部に移動可能に配置される弁棒と、
    前記弁棒の一方端に配置され、前記弁本体に形成された弁座に着座及び前記弁座から離間する弁体と、
    前記弁体を前記弁座から離間する方向に押圧する弾性部材と、
    前記弁棒の他方端に配置される永久磁石ポペット弁と、
    前記弁棒の、前記弁体と前記永久磁石ポペット弁との間に配置される永久磁石と、
    を有する過流量阻止弁を点検する過流量阻止弁点検装置であって、
    前記永久磁石ポペット弁の周囲を取り囲むように配置される動作試験用コイルと、
    前記動作試験用コイルに電流を供給する電流供給部と、
    前記永久磁石の周囲を取り囲むように配置される動作検知用コイルと、
    前記動作検知用コイルに発生する電流を検知する検知器と、
    前記弁体と前記弁本体に形成された弁座との間隔を測定する間隔測定センサと、
    前記間隔測定センサの出力信号及び前記電流供給部から前記動作試験用コイルに供給される電流の値が伝達され、前記間隔測定センサの出力信号が示す間隔値を微分した値と、前記動作試験用コイルに供給される電流の値を微分した値と、を比較して、前記過流量阻止弁の劣化を予兆する予兆診断部と、
    を備えることを特徴とする過流量阻止弁点検装置。
  3. 請求項1または2に記載の過流量阻止弁点検装置において、
    前記電流供給部は、可変電流源と、前記可変電流源を駆動する駆動部と、前記駆動部に前記可変電流源を駆動することを指令する指令部とを有することを特徴とする過流量阻止弁点検装置。
  4. 請求項に記載の過流量阻止弁点検装置において、
    前記可変電流源は、直流電源であることを特徴とする過流量阻止弁点検装置。
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