JP7010565B2 - 脊椎動物の健康状態検出制御装置 - Google Patents
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Description
これにより、この発明は、温度差による神経機能の異常部位を見つけた歪み・ずれのある椎骨に整体等を施して椎骨を正常な位置に戻すことで、神経の情報伝達の乱れを解消することができるため、この神経が統率する内臓や筋肉の活動を正して、脊柱の左右両側部位の各側体表面温度の温度差を均衡にすることができ、脊椎動物の健康状態を改善して病気やけがを予防することができる。
図1において、脊椎動物1の健康状態検出制御装置5は、脊椎動物1の体表面温度を計測する計測手段6と、計測手段6が行う計測作業の手順及び計測した体表面温度を処理する制御手段7と、制御手段7が処理した計測作業の手順及び体表面温度を表示する表示手段8と、を備える。
制御手段7は、コンピュータにより構成される。制御手段7の入力側には、計測手段6が接続され、キーボードやマウスなどの操作指令を入力する入力手段9が接続される。制御手段7の出力側には、画像を表示する液晶ディスプレーなどの表示手段8が接続され、表示手段8に表示された画像を印刷するプリンタなどの印刷手段10が接続される。
計測手段6は、図1に示すように、左側温度計測部17と、右側温度計測部18と、計測指示部19と、計測位置明示部20と、計測状態表示部21と、温度計測処理部22と、を備える。左側温度計測部17と右側温度計測部18と計測指示部19と計測位置明示部20と計測状態表示部21とは、温度計測処理部22に接続される。
この実施例において、左側温度計測部17は、左側温度計測部17a及び左側温度計測部17bの2つとしている。2つの左側温度計測部17a及び左側温度計測部17bは、図2に示すように、計測時に脊柱11の延びる方向(図2において上下方向)に並ぶように、近接させて配置している。また、この実施例において、右側温度計測部18は、右側温度計測部18a及び右側温度計測部18bの2つとしている。2つの右側温度計測部18a及び右側温度計測部18bは、計測時に脊柱11の延びる方向に並ぶように、近接させて配置している。
それぞれ2つずつの左側温度計測部17・右側温度計測部18は、脊柱11の左右両側部位の左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trをそれぞれ検出するように、脊柱11を挟んで左右両側に互いに平行に配置される(図2参照)。
計測において、左側温度計測部17は、同一の計測位置を脊柱11の延びる方向に並ぶように配置した2つの左側温度計測部17a及び左側温度計測部17bで順次に計測し、同一の計測位置について2つの左側計測値を得る。同様に、右側温度計測部18は、同一の計測位置を脊柱11の延びる方向に並ぶように配置した2つの右側温度計測部18a及び右側温度計測部18bで順次に計測し、同一の計測位置について2つの右側計測値を得る。
計測位置明示部20は、例えば、レーザー光を照射してある点を指し示すレーザーポインタからなり、互いに平行に配置される左側温度計測部17・右側温度計測部18の中間位置に配置される。これより、左側温度計測部17・右側温度計測部18は、計測位置明示部20を挟んで左右両側部位に配置される。計測位置明示部20は、計測指示部19が出力する計測開始信号S1により指示光の照射を開始するとともに、計測指示部19が出力する計測終了信号S2により指示光の照射を停止する。
計測位置明示部20は、脊椎動物1の脊柱11に向かい指示光を照射することで、指示光が照射された位置によって左側温度計測部17・右側温度計測部18の計測位置を明示し、計測作業者に計測位置を可視化して把握させる。
計測状態表示部21は、左側温度計測部17・右側温度計測部18により計測が行われている状態の部分(脊柱11の頸椎12、胸椎13、腰椎14、仙椎15の各部分)を、第1表示器21-1~第6表示器21-6(図2(C)参照)の点灯により表示する。
温度計測処理部22は、左側温度計測部17の計測処理において、2つの左側温度計測部17a及び左側温度計測部17bが同一の計測位置について得た2つの左側計測値を平均化することで、測定誤差を修正した左側体表面温度Tlを得る。また、温度計測処理部22は、右側温度計測部18の計測処理において、2つの右側温度計測部18a及び右側温度計測部18bが同一の計測位置について得た2つの右側計測値を平均化することで、測定誤差を修正した右側体表面温度Trを得る。
温度計測処理部22は、左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trを制御手段7に出力する。
本体部23は、略長四角箱形状に形成され、左側温度計測部17・右側温度計測部18、計測位置明示部20、計測状態表示部21、温度計測処理部22を内部に配置している。
左側温度計測部17・右側温度計測部18は、前端の開口部25から前方に向けて平行に配置している。計測位置明示部20は、左側温度計測部17・右側温度計測部18の中間位置に、開口部25から前方に向けて配置している。計測状態表示部21は、後端に後上方に向けて配置している。温度計測処理部22は、中間内部に配置している。
左側温度計測部17は、2つの左側温度計測部17a及び左側温度計測部17bを、計測時に脊柱11の延びる方向に並ぶように配置している。右側温度計測部18は、2つの右側温度計測部18a及び右側温度計測部18bを、計測時に脊柱11の延びる方向に並ぶように配置している。
持ち手部24は、本体部23の下側に取り付けられ、前側上部に計測指示部19を配置している。
調整具26は、外部前端の下部に配置した回転操作可能な調節ダイヤル27と、調節ダイヤル27に連結されて回転する内部前端に配置したピニオンギア28と、ピニオンギア28を前側・後側から平行に挟むように噛み合う左側用ラックギア29・右側用ラックギア30と、を備える。左側用ラックギア29には、左側温度計測部17が取り付けられる。右側用ラックギア30には、右側温度計測部18が取り付けられる。
調整具26は、調節ダイヤル27の回転によりピニオンギア28を回転させ、一対のラックギア29・30を本体部23の左右方向に相対的に移動させることで、左側温度計測部17・右側温度計測部18を本体部23の左右方向に間隔が拡大縮小するように移動させる。
これにより、調整具26は、体表面温度を測定する脊椎動物1の脊柱11の幅に合わせて、左側温度計測部17・右側温度計測部18の間隔を設定することができる。なお、計測位置明示部20は、本体部23に固定され、左側温度計測部17・右側温度計測部18の間隔を拡大縮小しても移動せず、常に左側温度計測部17・右側温度計測部18の中間位置に配置される。
計測作業処理部33は、脊柱11の左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trを計測する場合に、脊柱11を頭部側から腰部側に向かって、頸椎12、胸椎13、腰椎14、仙椎15毎に各計測部分(頸椎計測部分12s、胸椎計測部分13s、腰椎計測部分14s、仙椎計測部分15s)に分け(図4参照)、各計測部分12s~15sの計測作業を順番に行う。このとき、計測作業処理部33は、各計測部分12s~15sにおいて、計測指示部19の出力する計測開始信号S1及び計測終了信号S2に基づき、左側温度計測部17・右側温度計測部18が行う計測作業の手順を処理する。
脊柱11の各計測部分12s~15sのそれぞれにおいては、計測位置明示部20を脊柱11の左右方向中心に向け、計測指示部19を押し操作(計測開始信号S1を出力)して左側温度計測部17・右側温度計測部18による脊柱11の左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの計測を開始し、計測指示部19を押し操作した状態で計測位置明示部20の指示光を脊柱11に照射しながら計測手段6を脊柱11の延びる方向に一定速度で移動させて左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの計測を行い、計測指示部19を放し操作(計測終了信号S2を出力)して左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの計測を終了する。
例えば、図4に示すように、この実施例において、計測指示部19が出力した計測開始信号S1の数が「1」の場合は、頸椎計測部分12sの(1)の位置の計測開始を示している。また、計測指示部19が出力した計測終了信号S2の数が「1」の場合は、頸椎計測部分12sの(1)の位置の計測終了を示している。
また、この実施例において、計測指示部19が出力した計測開始信号S1の数が「4」の場合は、胸椎計測部分13sの(4)の位置の計測開始を示している。また、計測指示部19が出力した計測終了信号S2の数が「4」の場合は、胸椎計測部分13sの(5)の位置の計測終了を示している。
これより、計測作業処理部33は、計測指示部19が出力した計測開始信号S1及び計測終了信号S2の数によって脊柱11の各計測部分12s~15sを認識でき、脊柱11の各計測部分12s~15sにおいて、計測指示部19の出力する計測開始信号S1及び計測終了信号S2に基づき、左側温度計測部17・右側温度計測部18が行う計測作業の手順を処理する。
温度差位置情報生成部35は、温度差位置情報Itを生成する。
脊柱11の各計測部分12s~15sの計測においては、計測指示部19が出力した計測開始信号S1及び計測終了信号S2に数によって、各計測部分12s~15sのいずれが計測されたかを認識することができる。また、頸椎12、胸椎13、腰椎14、仙椎15、尾椎16は、椎骨の数が定まっている。
そこで、例えば、5つの椎骨からなる腰椎14の腰椎計測部分14sの計測においては、図4に示す(4)、(5)間において計測指示部19が押し操作(計測開始)されてから放し操作(計測終了)されるまでの間に計測した左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trを脊柱11の延びる方向において5等分することで、5等分された左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの位置にある椎骨をおおよそ特定することができ、5等分された左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの温度差TΔの位置にある椎骨をおおよそ特定することができる。
これより、温度差位置情報生成部35は、温度差算出部34が左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trから算出した温度差TΔを各計測部分12s~15sに存する各椎骨と関連付けた、温度差位置情報Itを生成する。
表示指令部37は、温度差位置情報生成部35が生成した温度差位置情報Itに基づいて、温度差算出部34が算出した温度差TΔを、脊柱11の各計測部分12s~15sに存する各椎骨と対応する位置であって、脊柱11の左右方向中心(中心線C)に対して左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの高い側に、温度差TΔの大きさに応じて中心線Cから離れる線で表示手段8に表示させる(図5参照)。
印刷指令部38は、入力手段9から入力された印刷指令に基づいて、温度差TΔを、脊柱11の各計測部分12s~15sに存する各椎骨と対応する位置であって、脊柱11の左右方向中心(中心線C)に対して左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの高い側に、温度差TΔの大きさに応じて離れる線で表示する、表示手段8の画像を印刷手段10に出力し、印刷させる。
表示指令部37は、計測履歴情報生成部36が生成した計測履歴情報Idに基づいて、左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した脊柱11の左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの計測日時毎の複数の計測結果を並べて表示手段8に表示させる(図7参照)。
印刷指令部38は、入力手段9から入力された印刷指令に基づいて、脊柱11の左側体表面温度Tl・右側体表面温度度Trの計測日時毎の複数の計測結果を並べて表示する表示手段8の画像を印刷手段10に出力し、印刷させる。
体表面温度記憶部39は、左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trを記憶する。計測指示信号記憶部40は、計測指示部19が出力した計測開始信号S1及び計測終了信号S2の数を記憶する。温度差記憶部41は、温度差算出部34が算出した温度差TΔを記憶する。温度差位置情報記憶部42は、温度差位置情報生成部35が生成した温度差位置情報Itを記憶する。計測履歴情報記憶部43は、計測履歴情報生成部36が生成した計測履歴情報Idを記憶する。
脊椎動物1の健康状態検出制御装置5は、計測に際して、図2に示す温度計測具6Mの調整具26の調節ダイヤル27を回転させることで、体表面温度を測定する犬や猫等の脊椎動物1の脊柱11の幅に合わせて、左側温度計測部17・右側温度計測部18の間隔を設定する。
健康状態検出制御装置5は、制御手段7によって、健康状態検出制御のプログラムがスタートすると、図3に示す「トップページ」の画面W1を表示手段8に表示させる。
制御手段7は、「トップページ」の画面W1において、メニューバーM1の「患者ファイル」タブが入力手段9のマウスでクリック(選択・指定された状態)され、クリックにより開かれた「種類選択」メニューM2から検出対象の脊椎動物1の種類(いぬファイル、ねこファイル)がクリックされ、クリックにより開かれた「種類ファイル」メニューM3から登録された犬、猫の「名前」(田中モアナ、横山ポチなど)がクリックされると、「トップページ」の画面W1内に、指定された脊椎動物1の患者の「カルテ」の画面W2を開く。
図3においては、「種類選択」メニューM2から検出対象の脊椎動物1の種類として「いぬファイル」が選択され、選択された「種類ファイル」メニューM3である「いぬファイル」メニューから登録された「名前」として「森メロン」がクリックされたため、クリックされた「森メロン」の「カルテ」の画面W2が開かれている。「カルテ」の画面W2の情報は、入力手段9のキーボードによって編集することができ、印刷指令部38によって印刷手段10で印刷することができる。
また、脊椎動物1の新規な患者の「カルテ」を作成する場合は、「種類ファイル」メニューM3の「+追加」をクリックすることで、新たな「カルテ」の画面W2が開かれ、入力手段9のキーボードで名前、性別、生年月日、住所、症状、メモを入力することができる。情報を入力した新たな「カルテ」は、名前を付けて新規な患者の「カルテ」ファイルとして保存することで、「種類ファイル」メニューM3に新規な患者の名前を追加することができる。
計測作業は、「計測作業開始」の画面W3に表示されるように、頸椎11の中心線Cに沿って分けられた各計測部分12s~15sにおいて順次に行われる。各計測部分12s~15sの計測作業は、制御手段7の計測処理部33によって、(1)~(7)の番号の順に行われる。
制御手段7は、「計測作業開始」の画面W3において、「スタート」ボタンB2がクリックされると、計測手段6に通電して左側温度計測部17・右側温度計測部18及び計測位置明示部20を起動し、図5に示す「計測作業実行」の画面W4を表示手段8に表示させる。「計測作業実行」の画面W4では、「スタート」ボタンB2が「終了」ボタンB3に切り換えられて表示される。
また、制御手段7は、表示指令部37によって、表示手段8の「計測作業実行」の画面W4にグラフ形状の温度差色彩表示部44を表示させる。温度差色彩表示部44には、左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した時点における温度差算出部34が算出した温度差TΔを、脊柱11の左右方向中心(中心線C)に対して左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの高い側に、温度差TΔの大きさに応じて中心線Cから離れるに従い変化する色彩が表示される。色彩は、有彩色・無彩色のいずれでもよい。
計測指示部19の1回目の計測開始信号S1は、温度計測処理部22によって制御手段7に出力され、制御手段7の計測作業処理部33に頸椎計測部分12sの(1)の位置の計測開始を認識させる。
計測作業者は、計測指示部19を押し操作した状態で、左側温度計測部17を脊柱11の延びる方向に一定速度で移動させ、(1)の位置を2つの左側温度計測部17a及び左側温度計測部17bで順次に計測を行って2つの左側計測値を得た後に、計測指示部19を放し操作することで1回目の計測終了信号S2が出力され、(1)の位置の計測を終了する。
温度計測処理部22は、2つの左側温度計測部17a及び左側温度計測部17bが(1)の位置で得た2つの左側計測値を平均化し、測定誤差を修正した(1)の位置の左側体表面温度Tl(1)を得る。
温度計測処理部22は、(1)の位置の計測作業では右側温度計測部18を作動させず、右側体表面温度Tr(2)の計測を行わない。温度計測処理部22は、(1)の位置の左側体表面温度Tl(1)の計測が行われる間、計測状態表示部21の第1表示部21-1を点灯させる。
計測指示部19の1回目の計測終了信号S2は、温度計測処理部22によって制御手段7に出力され、制御手段7の計測作業処理部33に頸椎計測部分12sの(1)の位置の計測終了を認識させる。制御手段7は、頸椎計測部分12sの(1)の位置の計測終了を認識すると、次の(2)の位置の計測作業の処理に移行する。
計測指示部19の2回目の計測開始信号S1は、制御手段7に出力され、頸椎計測部分12sの(2)の位置の計測開始を認識させる。
計測作業者は、計測指示部19を押し操作した状態で、右側温度計測部18を脊柱11の延びる方向に一定速度で移動させ、(2)の位置を2つの右側温度計測部18a及び右側温度計測部18bで順次に計測を行って2つの右側計測値を得た後に、計測指示部19を放し操作することで2回目の計測終了信号S2が出力され、(2)の位置の計測を終了する。
温度計測処理部22は、2つの右側温度計測部18a及び右側温度計測部18bが(2)の位置で得た2つの右側計測値を平均化し、測定誤差を修正した(2)の位置の右側体表面温度Tr(2)を得る。
温度計測処理部22は、(2)の位置の計測作業では左側温度計測部17を動作させず、左側体表面温度Tl(1)の計測を行わない。温度計測処理部22は、(2)の位置の右側体表面温度Tr(2)の計測が行われる間、計測状態表示部21の第2表示部21-2を点灯させる。
計測指示部19の2回目の計測終了信号S2は、制御手段7に出力され、頸椎計測部分12sの(2)の位置の計測終了を認識させる。制御手段7は、頸椎計測部分12sの(2)の位置の計測終了を認識すると、次の(3)-(4)間に計測作業の処理に移行する。
(3)-(4)間の計測作業では、計測作業者が計測位置明示部20を脊柱11の左右方向中心(中心線C)の(3)の位置に向けて、左側温度計測部17・右側温度計測部18を(3)の位置の左側体表面・右側体表面にそれぞれ所定距離だけ離して対向させ、計測指示部19を押し操作すると、計測指示部19が出力する3回目の計測開始信号S1によって計測位置明示部20が脊柱11の中心線Cに向けて指示光を照射し、左側温度計測部17・右側温度計測部18による計測が開始される。
計測指示部19の3回目の計測開始信号S1は、温度計測処理部22によって制御手段7に出力され、制御手段7に頸椎計測部分12sの(3)の位置の計測開始を認識させる。
計測作業者は、計測指示部19を押し操作した状態で、計測位置明示部20の指示光を脊柱11の中心線Cに照射しながら計測手段6を脊柱11の延びる方向の(4)の位置に向かい一定速度で移動させ、左側体表面温度Tl(3-4)・右側体表面温度Tr(3-4)を連続して計測する。
温度計測処理部22は、(3)-(4)間の左側体表面温度Tl(3-4)・右側体表面温度Tr(3-4)の計測が行われている間、計測状態表示部21の第3表示部21-3を点灯させる。
温度計測処理部22は、2つの左側温度計測部17a及び左側温度計測部17bが(3)-(4)間で得た2つの左側計測値を平均化し、測定誤差を修正した左側体表面温度Tl(3-4)を得る。また、温度計測処理部22は、2つの右側温度計測部18a及び右側温度計測部18bが(3)-(4)間で得た2つの右側計測値を平均化し、測定誤差を修正した右側体表面温度Tr(3-4)を得る。
温度計測処理部22は、(1)の位置の左側体表面温度Tl(1)と(3)-(4)間の左側体表面温度Tl(3-4)とを合わせて頸椎計測部分12sの左側体表面温度Tl(12s)とし、(2)の位置の右側体表面温度Tr(2)と(3)-(4)間の右側体表面温度Tr(3-4)とを合わせて頸椎計測部分12sの右側体表面温度Tr(12s)とし、制御手段7に出力する。
計測位置明示部20の指示光が脊柱11の中心線Cの(4)の位置に達した場合は、計測指示部19を放し操作することで3回目の計測終了信号S2が出力され、(3)-(4)間の計測を終了する。
制御手段7は、体表面温度記憶部39に記憶させた頸椎計測部分12sの左側体表面温度Tl(12s)・右側体表面温度Tr(12s)を温度差算出部34により比較して温度差TΔ(12s)を算出し、算出した温度差TΔ(12s)を温度差記憶部41に記憶させる。
また、制御手段7は、温度差位置情報生成部35によって、温度差記憶部41に記憶させた頸椎計測部分12sの温度差TΔ(12s)を頸椎計測部分12sに存する各椎骨と関連付けた、温度差位置情報It(12s)を生成する。制御手段7は、生成した頸椎計測部分12sの温度差位置情報It(12s)を、温度差位置情報記憶部42に記憶させる。
制御手段7は、温度差位置情報It(12s)に基づいて、温度差算出部34が算出した温度差TΔ(12s)を、脊柱11の頸椎計測部分12sに存する各椎骨と対応する位置であって、脊柱11の左右方向中心(中心線C)に対して左側体表面温度Tl(12s)・右側体表面温度Tr(12s)の高い側に、温度差TΔの大きさに応じて中心線Cから離れる線で、図5に示す「計測作業実行」の画面W4の頸椎12に表示させる。
また、制御手段7は、(3)-(4)間の計測作業を実行中に、図5に示す画面W4の温度差色彩表示部44に、左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した時点における温度差算出手段34が算出した温度差TΔ(12s)を、脊柱11の左右方向中心(中心線C)に対して左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの高い側に、温度差TΔ(12s)の大きさに応じて変化する色彩によって表示させる。
計測作業者は、温度差色彩表示部44に表示される色彩の変化から、左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した時点における温度差TΔ(12s)を、タイムリーに観察することができる。
制御手段7は、頸椎計測部分12sの計測作業の後に、胸椎計測部分13sの(4)-(5)間の計測作業、次いで、腰椎計測部分14sの(5)-(6)間の計測作業、そして、仙椎計測部分15sの(6)-(7)間の計測作業を、順次に行う。
これら各計測部分13s~15sの計測作業は、以下のように行われる。なお、各計測部分13s~15sの計測作業は、頸椎計測部分12sの(3)-(4)間の計測作業と同様に行われるので、詳細は前述の頸椎計測部分12sの(3)-(4)間の計測作業を参照するものとする。
計測手段6は、胸椎計測部分13が計測されている間は計測状態表示部21の第4表示部21-4を点灯させ、腰椎椎計測部分14が計測されている間は計測状態表示部21の第5表示部21-5を点灯させ、仙椎計測部分15が計測されている間は計測状態表示部21の第6表示部21-6を点灯させる。
各計測部分13s~15sの計測においては、それぞれ、左側体表面を左側温度計測部17の2つの左側温度計測部17a及び左側温度計測部17bで順次に計測して2つの左側計測値を得て、右側体表面を右側温度計測部18の2つの右側温度計測部18a及び右側温度計測部18bで順次に計測して2つの右側計測値を得る。
各計測部分13s~15sの左側体表面及び右側体表面の計測においてそれぞれ得られた各2つの左側計測値・右側計測値は、温度計測処理部22により平均化され、測定誤差を修正した各左側体表面温度Tl(13s)、Tl(14s)、Tl(15s)・各右側体表面温度Tr(13s)、Tr(14s)、Tr(15s)を得る。得られた各計測部分13s~15sの各左側体表面温度Tl(13s)、Tl(14s)、Tl(15s)・各右側体表面温度Tr(13s)、Tr(14s)、Tr(15s)は、制御手段7に出力される。
制御手段7は、計測指示部19の押し操作・放し操作で出力される計測開始信号S1・計測終了信号S2の数によって、各計測部分13s~15sのいずれで計測作業が行われているかを認識する。また、制御手段7は、計測開始信号S1によって計測開始を認識し、計測終了信号S2によって計測終了を認識する。制御手段7は、計測終了を認識すると、演算処理部31と情報記憶部32とによる処理を行い、次の計測部分の計測作業の処理に移行する。
制御手段7は、体表面温度記憶部39に記憶させた胸椎計測部分13sの左側体表面温度Tl(13s)・右側体表面温度Tr(13s)を温度差算出部34により比較して温度差TΔ(13s)を算出し、腰椎計測部分14sの左側体表面温度Tl(14s)・右側体表面温度Tr(14s)を温度差算出部34により比較して温度差TΔ(14s)を算出し、仙椎計測部分15sの左側体表面温度Tl(15s)・右側体表面温度Tr(15s)を温度差算出部34により比較して温度差TΔ(15s)を算出し、算出された各温度差TΔ(13s)、TΔ(14s)、TΔ(15s)を温度差記憶部41に記憶させる。
また、制御手段7は、各計測部分13s、14s、15sの温度差TΔ(13s)、TΔ(14s)、TΔ(15s)を各計測部分13s、14s、15sに存する各椎骨と関連付けた、温度差位置情報It(13s)、It(14s)、It(15s)を温度差位置情報生成部35により生成し、温度差位置情報記憶部42に記憶させる。
制御手段7は、各温度差位置情報It(13s)、It(14s)、It(15s)に基づいて、各温度差TΔ(13s)、TΔ(14s)、TΔ(15s)を、脊柱11の各計測部分13s、14s、15sに存する各椎骨と対応する位置であって、脊柱11の左右方向中心(中心線C)に対して各左側体表面温度Tl(13s)、Tl(14s)、Tl(15s)・各右側体表面温度Tr(13s)、Tr(14s)、Tr(15s)の高い側に、各温度差TΔ(13s)、TΔ(14s)、TΔ(15s)の大きさに応じて中心線Cから離れる線で、図5に示す「計測作業実行」の画面W4の各計測部分13s、14s、15sにそれぞれ表示させる。
制御手段7は、「計測やり直し」のダイアログボックスDの「YES」ボタンB4がクリックされると、「計測やり直し」のダイアログボックスDを閉じ、計測作業のやり直しを処理する。制御手段7は,「計測やり直し」のダイアログボックスDの「NO」ボタンB5がクリックされると、「計測やり直し」のダイアログボックスDを閉じ、計測作業の継続を処理する。
制御手段7は、計測のやり直しにおいて、胸椎計測部分13sにおける計測指示部19の押し操作による計測開始から胸椎計測部分13sがクリックされるまでに得た左側体表面温度Tl(13s)・右側体表面温度Tr(13s)を破棄し、計測指示部19の計測開始信号S1の数(4)を破棄し、頸椎計測部分12sから胸椎計測部分13sに計測作業を移行した状態、つまり、胸椎計測部分13sを計測開始前の状態に戻す。
制御手段7は、計測開始前の状態に戻した胸椎計測部分13sにおいて、計測指示部19を押し操作した状態で、計測手段6を脊柱11の延びる方向に一定速度で計測開始位置(4)から計測終了位置(5)まで移動させることで、新たに左側体表面温度Tl(13s)・右側体表面温度Tr(13s)を連続して計測する。計測手段6が計測終了位置(5)まで移動した場合は、計測指示部19を放し操作することで計測を終了する。
制御手段7は、体表面温度記憶部39に記憶させた、各計測部分12s、13s、14s、15sの全てにおいて左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した各左側体表面温度Tl(12s)、Tl(13s)、Tl(14s)、Tl(15s)・各右側体表面温度Tr(12s)、Tr(13s)、Tr(14s)、Tr(15s)をそれぞれ計測を行った日時(計測日時)と関連付けた、計測履歴情報Idを計測履歴情報生成部36により生成し、計測履歴情報記憶部43に記憶させる。
また、制御手段7は、表示指令部37によって、温度差位置情報生成部35が生成した各温度差位置情報It(12s)、It(13s)、It(14s)、It(15s)に基づいて、温度差算出部34が算出した各温度差TΔ(12s)、TΔ(13s)、TΔ(14s)、TΔ(15s)を、脊柱11の延びる方向の各計測部分12s、13s、14s、15sに存する各椎骨と対応する位置であって、脊柱11の中心線Cに対して各左側体表面温度Tl(12s)、Tl(13s)、Tl(14s)、Tl(15s)・各右側体表面温度Tr(12s)、Tr(13s)、Tr(14s)、Tr(15s)の高い側に、各温度差TΔ(12s)、TΔ(13s)、TΔ(14s)、TΔ(15s)の大きさに応じて中心線Cから離れる線で、「計測作業実行」の画面W4の各計測部分12s、13s、14s、15sにそれぞれ表示させる。
制御手段7は、図5に示す「計測作業実行」の画面W4において、左側体表面温度Tlが右側体表面温度Trよりも高い場合(Tl>Tr)、温度差TΔを脊柱11の中心線Cに対して左側に表示させる。また、制御手段7は、左側体表面温度Tlよりも右側体表面温度Trが高い場合(Tl<Tr)、温度差TΔを脊柱11の中心線Cに対して右側に表示させる。そして、制御手段7は、左側体表面温度Tlと右側体表面温度Trとが等しい場合(Tl=Tr)、温度差TΔを脊柱11の中心線C上に表示させる。
これにより、計測作業者は、脊椎動物1の体表面温度について、脊柱11の中心線Cを挟んで右側体表面温度Trが高いのか、左側体表面温度Tlが高いのか、また、温度差TΔがどのくらい大きいかを、容易に観察することができる。
左右両側部位の各側体表面に挟まれる脊柱11は、左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの温度差TΔの大きさに比例して、捩じれやずれが存在する。この捩じれやずれは、神経機能を阻害している可能性が高い。また、脊柱11の左右両側部位の各側体表温度を統率している神経は、根本では筋肉を動かす神経と内臓を動かす神経とで連絡している。
これより、脊柱11の左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの温度差TΔは、神経機能の異常に起因する、筋肉の機能と内蔵の機能の異常を間接的に示す指標となる。このため、脊柱11を整体等で調節して椎骨の捩じれやずれを解消し、温度差TΔが大きい部分の左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trを均衡にすることで、言い換えると温度差TΔを表す線が脊柱11の中心線Cに近づくように温度差TΔを小さくすることで、神経の情報伝達の乱れを無くし、筋肉の機能と内臓の機能を正常にすることができる。
図5に示す「計測作業実行」の画面W4においては、胸椎13の下方の椎骨部分の温度差TΔ13sが他の椎骨部分よりも大きくなっているので、胸椎13の下方の椎骨部分に捩じれやずれ等が存在することを感知することができる。この胸椎13の下方の椎骨部分を整体等で調節して捩じれやずれを解消し、脊柱11の中心線Cに近づけるように温度差TΔ13sを小さく(例えば、0.2度)以内にすることで、神経の情報伝達の乱れを無くし、筋肉の機能と内蔵の機能を正常にすることができる。
なお、脊柱11の左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの温度差TΔについては、米国ジョンズ・ホプキンス大学、Dr.Uematsuの論文により、健康な人は脊柱11の左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの温度差が0.2度以内であることが発表されている。
表示された脊柱11の左側体表面温度Tl(12s)~Tl(15s)・右側体表面温度Tr(12s)~Tr(15s)の温度差TΔ(12s)~TΔ(15s)は、脊椎動物1の健康状態を示す指標として観察することで、つまり温度差TΔ(12s)~TΔ(15s)を表す線が脊柱11の中心線Cから大きく離れる箇所(図5の画面W4の、胸椎13の下方の温度差TΔ13sが大きい椎骨部分)を観察することで、不健康な状態である箇所(患部)に関連する神経が通る椎骨であって歪み・ずれのある椎骨を見つけ出すことができ、健康状態を判断することができる。
これにより、脊椎動物1の健康状態検出制御装置5は、温度差TΔ(12s)~TΔ(15s)から見つけた歪み・ずれのある椎骨に整体、マッサージ等を施して椎骨を正常な位置に戻すことで、神経の情報伝達の乱れを解消することができるため、この神経が統率する内臓や筋肉の活動を正して、脊柱11の左側体表面温度Tl(12s)~Tl(15s)・右側体表面温度Tr(12s)~Tr(15s)の温度差TΔ(12s)~TΔ(15s)を均衡にすることができ、脊椎動物1の健康状態を改善して病気やけがを予防することができる。
制御手段7は、「トップページ」の画面W1の「計測履歴」ボタンB6がクリックされると、図6に示す「計測履歴」の画面W5を表示手段8に表示させる。「計測履歴」の画面W5には、過去の計測結果がリストボックスLに日時順にスクロール形式で表示される。
制御手段7は、「計測履歴」の画面W5において、「カルテに戻る」ボタンB7がクリックされると、図3の「トップページ」の画面W1を表示させる。制御手段7は、「計測履歴」の画面W5において、リストボックスLに表示される過去の計測結果の日時のいずれかがクリックされると、図7に示す「計測結果比較」の画面W6を表示させる。
制御手段7は、脊柱11の各計測部分12s~15sにおいて左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した各左側体表面温度Tl(12s)~Tl(15s)・各右側体表面温度Tr(12s)~Tr(15s)を計測を行った日時(計測日時)と関連付けた、計測履歴情報Idを計測履歴情報生成部36により生成し、計測履歴情報記憶部43に記憶させている。
制御手段7は、表示指令部37によって、計測履歴情報生成部36が生成した計測履歴情報Idに基づいて、左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した脊柱11の各左側体表面温度Tl(12s)~Tl(15s)・各右側体表面温度Tr(12s)~Tr(15s)の計測日時毎の複数の「計測結果」の画面(W7-1~W7-4)を並べて「計測結果比較」の画面W6に表示させる。
「計測結果比較」の画面W6には、最大で4つの「計測結果」の画面(W7-1~W7-4)を自動整列で表示させることができる。図7においては、2つの「計測結果日時」の画面W7-1、W7-2が表示されている。
これにより、健康状態検出制御装置5は、過去の「計測結果」と比較して患者である脊椎動物1の健康状態の変化を観察することができるため、脊椎動物1の健康状態を改善して病気やけがを予防することができる。
これにより、健康状態検出制御装置5は、「自律神経説明」の画面W8によって、患者の脊椎動物1の自律神経を飼い主に説明することができるため、脊椎動物1の健康状態を飼い主に確実に把握させることができる。
「自律神経説明」の画面W8は、「計測結果比較」の画面W6と別画面なので拡大・縮小でき、メニューバーM1右端の「閉じる」ボタン(×)をクリックすることで閉じることができる。「自律神経説明」の画面W8は、クリックすることで神経4を点滅させることができ、「戻る」ボタン(B8)をクリックすることで前画面の「計測結果比較」の画面W6に戻ることができる。
制御手段7は、図3に示す「トップページ」の画面W1において、メニューバーM1右端の「閉じる」ボタン(×)がクリックされると、「トップページ」の画面W1を閉じ、健康状態検出制御のプログラムを終了させる。
なお、上述実施例においては、2つの左側温度計測部17a及び左側温度計測部17bからなる左側温度計測部17と、2つの右側温度計測部18a及び右側温度計測部18bからなる右側温度計測部18とを用いたが、それぞれ1つの左側温度計測部17・右側温度計測部18とすることもできる。また、脊椎動物1として犬・猫を例示したが、猿や狸等についても適用が可能である。さらに、図示しないが、脊椎動物1である人間についても適用が可能である。
温度差角度表示部45は、目盛り線46と指針47とからなる。目盛り線46は、脊柱11の中心線Cを仮想して上下方向に延びる仮想線V上の中心点48を中心とする半円周線からなる。目盛り線46には、仮想線Vと交差する「0」点から左右方向に離れるほど大きな角度を示す左側温度差目盛り49l・右側温度差目盛り49rを付している。指針47は、仮想線V上の中心点48を中心に、温度差TΔ(p)の大きさに応じて先端を目盛り線46に沿って左右方向に回動される。指針47は、回動により左側温度差目盛り49l・右側温度差目盛り49rを指し示すことで、計測作業者に現在の温度差TΔ(p)を通知する。
計測手段6は、脊柱11の頸椎12から仙椎15までの計測部分の計測作業において、「計測作業実行」の画面W9の「スタート」ボタンB9をクリックしてから、計測位置明示部20を計測開始位置である頸椎12最上部の中心線Cに向け、計測指示部19を押し操作(計測開始信号S1の出力)して左側温度計測部17・右側温度計測部18による左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの計測を開始する。
計測手段6は、計測指示部19を押し操作した状態で計測位置明示部20の指示光を脊柱11の中心線Cに照射しながら脊柱11の延びる方向の計測終了位置に向かい一定速度で移動させて、左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの計測を連続して行う。
計測手段6が計測終了位置である仙椎15最下部に達した場合は、計測指示部19を放し操作(計測終了信号S2の出力)し、左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの計測を終了する。
制御手段7は、入力された左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trを直ちに温度差算出部34により比較して温度差算出の処理を行い、左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した時点における脊椎動物1の健康状態を示す指標としての温度差TΔ(p)を算出する。
制御手段7は、温度差算出部34により算出された、左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した時点における温度差TΔ(p)を、温度差角度表示部45の指針47を「0」点から左右方向に回動させて、目盛り線46の左側温度差目盛り49l・右側温度差目盛り49rのいずれかを指し示すことで、角度で表示させる。
これにより、制御手段7は、左側温度計測部17・右側温度計測部18により脊柱11の頸椎12から仙椎15までの左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trを連続して計測する場合に、左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した時点における温度差TΔ(p)を、脊柱11の中心線Cに対して左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの高い側に、温度差TΔ(p)の大きさに応じて中心線Cから傾く角度で、表示指令部37により表示手段8の温度差角度表示部45に表示させる。
計測作業者は、温度差角度表示部45に表示される角度の傾きから、左側温度計測部17・右側温度計測部18が計測した時点における温度差TΔ(p)を、タイムリーに観察することができる。
脊柱11の中心線Cに対して指針47が大きく振れ、温度差TΔ(p)が大きい箇所を観察することで、不健康な状態である箇所(患部)に関連する神経が通る椎骨であって歪み・ずれのある椎骨を見つけ出すことができ、健康状態を判断することができる。
これにより、脊椎動物1の健康状態検出制御装置5は、温度差TΔ(p)から見つけた歪み・ずれのある椎骨に整体、マッサージ等を施して椎骨を正常な位置に戻すことで、神経の情報伝達の乱れを解消することができるため、この神経が統率する内臓や筋肉の活動を正して、脊柱11の左側体表面温度Tl・右側体表面温度Trの温度差TΔ(p)を均衡にすることができ、脊椎動物1の健康状態を改善して病気やけがを予防することができる。
3 脊髄
5 健康状態検出制御装置
6 計測手段
6M 温度計測具
7 制御手段
8 表示手段
9 入力手段
10 印刷手段
11 脊柱
12 頸椎
13 胸椎
14 腰椎
15 仙椎
16 尾骨
17 左側温度計測部
18 右側温度計測部
19 計測支持部
20 計測位置明示部
21 計測状態表示部
22 温度計測処理部
23 本体部
24 持ち手部
26 調整具
31 演算処理部
32 情報記憶部
33 計測作業処理部
34 温度差算出部
35 温度差位置情報生成部
36 計測履歴情報生成部
37 表示指令部
38 印刷指令部
39 体表面温度記憶部
40 計測指示信号記憶部
41 温度差記憶部
42 温度差位置情報記憶部
43 計測履歴情報記憶
Claims (4)
- 脊椎動物の体表面温度を計測する計測手段と、前記計測手段が行う計測作業の手順及び計測した体表面温度を処理する制御手段と、前記制御手段が処理した計測作業の手順及び体表面温度を表示する表示手段と、を備え、
前記計測手段は、前記脊椎動物の脊柱の右側体表面温度・左側体表面温度を計測するように計測時に脊柱の延びる方向に並ぶように2つ近接して配置された非接触型の左側温度計測部・右側温度計測部と、前記左側温度計測部・右側温度計測部による左側体表面温度・右側体表面温度の計測開始及び計測終了をそれぞれ指示する計測開始信号及び計測終了信号を出力する計測指示部と、前記左側温度計測部・右側温度計測部の中間位置に配置され、前記脊柱に指示光を照射して前記左側温度計測部・右側温度計測部の計測位置を明示する計測位置明示部と、を有し、
前記制御手段は、前記左側温度計測部・右側温度計測部により前記脊柱の左側体表面温度・右側体表面温度を計測する場合に、前記脊柱を頸椎、胸椎、腰椎、仙椎毎に分けた各計測部分において前記計測指示部の出力する計測開始信号及び計測終了信号に基づき前記左側温度計測部・右側温度計測部が行う計測作業の手順を処理する計測作業処理部と、2つの前記左側温度計測部・右側温度計測部が同一の計測位置について得た2つの計測値を平均化することで、測定誤差を修正する温度計測処理部と、前記脊柱の各計測部分において前記計測位置明示部を前記脊柱の左右方向中心に向けて指示光を照射しながら前記脊柱の延びる方向に移動させる間に前記左側温度計測部・右側温度計測部が計測した前記脊柱の左側体表面温度・右側体表面温度を比較して温度差を算出する温度差算出部と、前記温度差算出部が算出した温度差を前記脊柱の各計測部分に存する各椎骨と関連付けた温度差位置情報を生成する温度差位置情報生成部と、前記温度差位置情報生成部が生成した温度差位置情報に基づいて、前記温度差算出部が算出した温度差を、前記脊柱の各計測部分に存する各椎骨と対応する位置であって、前記脊柱の左右方向中心に対して左側体表面温度・右側体表面温度の高い側に温度差の大きさに応じて離れる線で前記表示手段に表示させる表示指令部と、を有することを特長とする脊椎動物の健康状態検出制御装置。 - 前記計測手段は、体表面温度を測定する脊椎動物の脊柱の幅に合わせて、前記左側温度計測部・右側温度計測部の間隔が拡大縮小するように移動させる調整具を有し、
前記計測位置明示部は、前記左側温度計測部・右側温度計測部の間隔を拡大縮小しても移動せず、常に前記左側温度計測部・右側温度計測部の中間位置に配置されることを特長とする請求項1に記載の脊椎動物の健康状態検出制御装置。 - 前記制御手段は、前記脊柱の各計測部分の全てにおいて前記左側温度計測部・右側温度計測部が計測した前記脊柱の左側体表面温度・右側体表面温度を計測日時と関連付けた計測履歴情報を生成する計測履歴情報生成部を有し、
前記表示指令部は、前記計測履歴情報生成部が生成した計測履歴情報に基づいて、前記左側温度計測部・右側温度計測部の計測した前記脊柱の左側体表面温度・右側体表面温度の計測日時毎の複数の計測結果を並べて前記表示手段に表示させることを特長とする請求項1又は請求項2に記載の脊椎動物の健康状態検出制御装置。 - 前記計測作業処理部は、前記左側温度計測部・右側温度計測部により前記脊柱の左側体表面温度・右側体表面温度を計測する場合に、前記脊柱の頸椎から仙椎までの計測部分において前記計測指示部が出力する計測開始信号及び計測終了信号に基づき前記左側温度計測部・右側温度計測部が行う計測作業の手順を処理し、
前記温度差算出部は、前記脊柱の頸椎から仙椎までの計測部分において前記計測位置明示部を前記脊柱の左右方向中心に向けて指示光を照射しながら前記脊柱の延びる方向に移動させる間に前記左側温度計測部・右側温度計測部が連続して計測した前記脊柱の左側体表面温度・右側体表面温度を比較して温度差を算出し、
前記表示指令部は、前記左側温度計測部・右側温度計測部が計測した時点における前記温度差算出部が算出した温度差を、前記脊柱の左右方向中心に対して左側体表面温度・右側体表面温度の高い側に温度差の大きさに応じて傾く角度で前記表示手段に表示させることを特長とする請求項1又は請求項2に記載の脊椎動物の健康状態検出制御装置。
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