JP7008478B2 - 電流センスアンプ回路及びスイッチング電源装置 - Google Patents

電流センスアンプ回路及びスイッチング電源装置 Download PDF

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Description

本発明は、電流検出トランジスタに流れる電流を検出する電流センスアンプ回路及びその電流センスアンプ回路を使用した電流モード制御型のスイッチング電源装置に関する。
入力電圧を降圧して一定の電圧を出力する電流モード制御型のスイッチング電源装置は、例えば図5に示すように構成されている(類似の技術として特許文献1、2、3)。このスイッチング電源装置は、第1ノードLXと第1電源端子1の間に接続され駆動信号φ1によってON/OFFが制御されるPMOSの第1スイッチングトランジスタMP1と、第1ノードLXと第2電源端子(接地端子)2の間に接続され駆動信号φ1と同相の駆動信号φ2によってON/OFFが制御されるNMOSの同期整流用の第2スイッチングトランジスタMN1を備える。L1は第1ノードLXと出力端子3の間に接続されたインダクタ、C1は出力端子3と第2電源端子2の間に接続された出力キャパシタである。
MP2はドレインが第1ノードLXに接続され駆動信号φ1によって第1スイッチングトランジスタMP1と同期してON/OFFが制御されるPMOSの電流検出トランジスタ、R1はトランジスタMP2のソースと第1電源端子1との間に接続された電流検出用の抵抗、4CはインダクタL1に流れる電流Iswが分流することで抵抗R1に発生する電圧Vdを増幅して電流センス信号Voとして出力する電流センスアンプ回路である。
5はトランジスタMP1,MP2,MN1のON/OFFを制御する制御回路であり、駆動回路51を備える。この駆動回路51は、発振器52で発振される固定周期の信号の立上りエッジをSET端子に入力することによって駆動信号φ1、φ2を“L”レベルに設定し、RESET端子に入力する信号の立上りエッジによって駆動信号φ1、φ2を“H”レベルに設定する。53はエラーアンプとして働くオペアンプであり、出力端子3に出力する電圧Voutを抵抗Ra,Rbで分圧した帰還電圧Vfbを、出力電圧Voutの目標電圧を設定する基準電圧Vrefと比較することで、エラー電圧Verrを発生する。54はコンパレータであり、電流センスアンプ回路4Cから出力する電流センス信号Voとエラー電圧Verrを比較して、その比較結果を駆動回路51のRESET端子にリセット信号として出力する。
電流センスアンプ回路4Cは、反転入力端子が抵抗R2を介して第1電源端子1に接続され、非反転入力端子がトランジスタMP2のソースに接続されたオペアンプ41と、オペアンプ41の出力端子にゲートが接続されソースがオペアンプ41の反転入力端子に接続されドレインが抵抗R3を介して第2電源端子2に接続されたPMOSの制御トランジスタMP3とを備える。この電流センスアンプ回路4Cのゲインは、G=Vo/Vd=R3/R2となる。
図6に図5のスイッチング電源装置の動作波形を示す。発振器52から出力するパルスが“H”に立ち上がると、駆動回路51によって駆動信号φ1が“H”から“L”に立ち下り、トランジスタMP1,MP2がONとなる。なお、駆動信号φ2はデッドタイムだけ早期に“H”から“L”に立ち下がっていて、このときはトランジスタMN1はOFFしている。そして、トランジスタMP1がONすることで、第1電源端子1から電流Iswが第1ノードLXを経由してインダクタL1に流れ、そこにエネルギーが蓄積されると共にキャパシタC1が充電され、また出力端子3から図示しない負荷に電力が供給される。この電流IswはインダクタL1のインダクタンスに応じて徐々に大きくなるので、電流センスアンプ回路4Cから出力する電流センス電圧Voはその電流Iswに応じて徐々に大きくなる。
一方、出力電圧Voutに対応した帰還電圧Vfbがオペアンプ53において基準電圧Vrefと比較され、その比較結果であるエラー電圧Verr(=Vref-Vfb)がコンパレータ54に入力している。そして、このコンパレータ54において電流センスアンプ回路4Cから出力する電流センス電圧Voとエラー電圧Verrが比較されて、Vo>Verrになると、駆動回路51のRESET端子の電圧を“L”から“H”に立ち上げる。
これによって、駆動回路51から出力している駆動信号φ1は“H”に立上り、トランジスタMP1,MP2がONからOFFに切り替わる。また、駆動信号φ2がデッドタイムだけ遅れて“L”から“H”に立ち上がり、トランジスタMN1がOFFからONに切り替わる。これによって、インダクタL1に蓄積されていたエネルギーによって、電流Iswが出力端子3の方向に流れ、負荷とトランジスタMN1を経由して第1ノードLXに戻る。以後、同様な動作が繰り返され、出力電圧Voutは基準電圧Vrefに対応した電圧に収束される。
ところで、電流センスアンプ回路4Cで得られる電流センス電圧VoのゲインGは前記したようにR3/R2により設定されるので、抵抗R2又はR3の値を適宜設定することによりそのゲインGを決めることができるが、このゲインGが複数種要求される場合がある。
例えば、スイッチング電源装置を通常電流モードで動作させる場合は制御レンジを広くする必要からゲインGが小さく抑えられが、軽負荷モードで動作させる場合は制御レンジを狭くすることができるのでゲインGを大きくすることができる。ここで、通常電流モードと軽負荷電流モードを切り替え可能にするためには、電流センスアンプ回路4Cを2組用意すればよいが、チップ面積を増大を招く問題がある。
そこで、ゲインの異なる複数の電流センス信号を取り出し可能に電流センスアンプ回路を構成して、複数の電流センス信号のうちから1つの電流センス信号を選択してコンパレータ54に入力できるようにすれば、上記問題を解決して通常電流モードと軽負荷モードの切り替えを実現することができる。
図7はこの点を考慮した電流モード制御型のスイッチング電源装置を示す回路である。ここでは、電流センスアンプ回路4Dとして、ゲインの異なる3個の電流センス信号Vo1,Vo2,Vo3を取り出すように3個のゲイン設定回路を構成している。すなわち、オペアンプ41の出力信号で制御されるように制御トランジスタMP31,MP32,MP33を接続し、それら制御トランジスタMP31,MP32,MP33のソースと第1電源端子1との間に抵抗R21,R22,R23を接続し、ドレインに抵抗R31,R32,R33を接続し、それら抵抗R31,R32,R33と第2電源端子2との間に抵抗R41,R42,R43を接続している。
トランジスタMP31のドレインに得られる電流センス信号Vo1のゲインは「(R31+R41)/R21」、トランジスタMP32のドレインに得られる電流センス信号Vo2のゲインは「(R32+R42)/R22」、トランジスタMP33のドレインに得られる電流センス信号Vo3のゲインは「(R33+R43)/R23」となる。
しかしながら、オペアンプ41のオフセット電圧Vos1や故意に付加したオフセット電圧Vos2(抵抗Rosと電流源42の電流Iosによって生成される)があるときに、これらのオフセット電圧Vos1あるいはVos(=Vos1+Vos2)が、電流センス信号Vo1~Vo3のゲイン分だけ増幅されてしまうので、それら電流センス信号Vo1~Vo3ごとにオフセットの影響が異なってくる。これを回避するために、オフセット付加回路でオフセット電圧Vos2を調整することができるが、これはオペアンプ41の入力側で行われるので、電流センス信号Vo1~Vo3に影響がでる。
このため、電流源43A,43B,43Cを用いて抵抗R41~R43にトリミング電流Ib4~Ib6を出力してトリミングを行うことになるが、電流センス信号Vo1~Vo3を取り出すゲイン設定回路ごとにそのトリミングを行う必要があり、その処理が煩雑となる。
特開2006-109689号公報 特開2010-220355号公報 特開2016-067113号公報
本発明の目的は、N個のゲイン設定回路から異なるゲインの電流センス信号を取り出す際でも、入力側のオフセットが電流センス信号に与える影響を回避するためのトリミングを、トリミング回路の電流源の調整によって、N個のゲイン設定回路について一律に行うことができるようにした電流センスアンプ回路及びそれを利用したスイッチング電源装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明の電流センスアンプ回路は、第1電 端子に一端が接続された第1抵抗を流れる電流を該第1抵抗に発生する電圧に基づいて検出する電流センスアンプ回路において、前記第1抵抗に発生する電圧を増幅するオペアンプと、前記第1抵抗に発生する電圧を元にゲインの異なる電流センス信号を取り出すように前記オペアンプで制御されるN個(N=1、2、・・・、N)のゲイン設定回路と、前記オペアンプの入力側のオフセットの影響をトリミングするトリミング回路とを備え、前記N個のゲイン設定回路のそれぞれは、前記第1電源端子に一端が接続された第2抵抗と、ゲートが前記オペアンプの出力端子に接続されソースが前記第2抵抗の他端に接続された制御トランジスタと、該制御トランジスタのドレインに一端が接続された第3抵抗と、該第3抵抗の他端と第2電源端子の間に接続された第4抵抗からなり、前記オペアンプは、反転入力端子が前記N個のゲイン設定回路の内の1つのゲイン設定回路の前記制御トランジスタのソースに接続され、非反転入力端子が第1抵抗の他端に接続され、前記トリミング回路は、電流調整可能な電流源の電流をミラーしてトリミング電流として前記N個のゲイン設定回路の前記第4抵抗に出力するカレントミラー回路からなり、前記第2抵抗、前記第3抵抗、前記第4抵抗、及び前記トリミング回路の前記電流源の電流に対する前記カレントミラー回路のミラー比が、前記N個のゲイン設定回路間で所定の同一の関係を保持するように設定されていることを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の電流センスアンプ回路おいて、前記第2抵抗をR2N、前記第3抵抗をR3N、前記第4抵抗をR4N、前記トリミング電流の前記電流源の電流に対する前記カレントミラー回路のミラー比をMNとしたときkを任意数として、
Figure 0007008478000001
となるように、N個のゲイン設定回路のαとβを設定したことを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載の電流センスアンプ回路において、前記第2抵抗は前記N個のゲイン設定回路で同一値に設定され、前記制御トランジスタは前記N個のゲイン設定回路で同一導電型で同一サイズに設定されていることを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1、2又は3に記載の電流センスアンプ回路において、前記N個のゲイン設定回路の内の少なくとも1個のゲイン設定回路の前記第2抵抗と前記制御トランジスタの直列回路が2以上に分割され並列接続されていることを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1、2、3又は4に記載の電流センスアンプ回路において、オフセットを付加するオフセット付加回路が、前記オペアンプの非反転入力端子に接続されていることを特徴とする。
請求項6にかかる発明のスイッチング電源装置は、ドレインが第1ノードに接続されソースが第1電源端子に接続された第1スイッチングトランジスタと、ドレインが前記第1ノードに接続されソースが第1抵抗の他端に接続され前記第1スイッチングトランジスタと同期してON/OFFが制御される電流検出トランジスタと、ドレインが前記第1ノードに接続されソースが第2電源端子に接続され、前記第1スイッチングトランジスタと相補的にON/OFFが制御される第2スイッチングトランジスタと、前記第1ノードと出力端子の間に接続されたインダクタと、前記出力端子と前記第2電源端子の間に接続された出力キャパシタと、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の電流センスアンプ回路と、該電流センスアンプ回路のN個のゲイン設定回路で得られるN個の電流センス信号の内の1つと前記出力端子の出力電圧に応じて、前記電流検出トランジスタ、前記第1スイッチングトランジスタ、及び前記第2スイッチングトランジスタのON/OFFを制御する制御回路と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ゲイン設定回路の第2抵抗、第3抵抗、第4抵抗、及びトリミング電流の電流源の電流に対する前記カレントミラー回路のミラー比が、N個のゲイン設定回路間で所定の同一の関係を保持するように設定されているので、入力側のオフセットが電流センス信号に与える影響を回避するためのトリミングを、トリミング回路の電流源の調整によって、N個のゲイン設定回路について一律に行うことができる。
本発明の第1実施例のスイッチング電源装置の回路図である。 図1の電流センスアンプ回路4Aの出力電圧の特性図である。 図1の電流センスアンプ回路4Aの出力電圧のトリミング説明図である。 本発明の第2実施例のスイッチング電源装置の電流センスアンプ回路4Bとその近傍の回路図である。 従来のスイッチング電源装置の回路図である。 図5のスイッチング電源装置の動作波形図である。 従来の別の例のスイッチング電源装置の回路図である。
<第1の実施例>
図1に本発明のスイッチング電源装置の実施例を示す。本実施例では、電流センスアンプ回路4Aとして、抵抗R1に発生する電圧Vdを増幅するオペアンプ41と、抵抗R1に発生する電圧Vdを元にゲインの異なる3個の電流センス信号Vo1,Vo2,Vo3を取り出すようにそのオペアンプ41で制御される3個のゲイン設定回路と、3個のゲイン設定回路のオフセットをトリミングするトリミング回路と、を備えている。
第1ゲイン設定回路は、ゲートがオペアンプ41の出力端子に接続されソースが抵抗R21を介して第1電源端子1に接続されドレインが抵抗R31の一端に接続されたPMOSの制御トランジスタMP31、及び抵抗R31の他端と第2電源端子2の間に接続された抵抗R41からなる。トランジスタMP31のソースはオペアンプ41の反転入力端子に接続され、そのトランジスタMP31は負帰還制御トランジスタとして働く。
第2ゲイン設定回路は、ゲートがオペアンプ41の出力端子に接続されソースが抵抗R22を介して第1電源端子1に接続されドレインが抵抗R32の一端に接続されたPMOSの制御トランジスタMP32、及び抵抗R32の他端と第2電源端子2の間に接続された抵抗R42からなる。
第3ゲイン設定回路は、ゲートがオペアンプ41の出力端子に接続されソースが抵抗R23を介して第1電源端子1に接続されドレインが抵抗R33の一端に接続されたPMOSの制御トランジスタMP33、及び抵抗R33の他端と第2電源端子2の間に接続された抵抗R43からなる。
43は電流Ib0が可変な電流源、MP40はその電流源43がドレインに接続されるPMOSトランジスタ、MP41~MP43はトランジスタMP40に対してカレントミラー接続されたPMOSトランジスタであり、これらの電流源43とトランジスタMP40~MP43によりトリミング電流発生回路が構成されている。そして、トランジスタMP41からは抵抗R41に対して電流Ib0のM1倍のトリミング電流Ib1が、トランジスタMP42からは抵抗R42に対して電流Ib0のM2倍のトリミング電流Ib2が、トランジスタMP43からは抵抗R43に対して電流Ib0のM3倍のトリミング電流Ib3が、それぞれ印加できるようになっている。
抵抗R21~R23は同一抵抗値に設定され、トランジスタMP31~MP33は同一サイズに設定されており、このためトランジスタMP31のドレイン電流IS1、トランジスタMP32のドレイン電流IS2、トランジスタMP33のドレイン電流IS3は、同一の電流(IS1=IS2=IS3)となっている。
よって、抵抗値を(R31+R41)<(R32+R42)<(R33+R43)のように設定しておけば、トランジスタMP31のドレインに得られる電流センス信号Vo1、トランジスタMP32のドレインに得られる電流センス信号Vo2、トランジスタMP33のドレインに得られる電流センス信号Vo3は、図2(a)に示すゲイン特性となる。この図2(a)はオペアンプ41にオフセット電圧が無い場合のゲイン特性であり、検出できる電流Iswは0以上の正方向(入力端子1から第1ノードLXの方向)電流に限られる。また、オペアンプ41に負のオフセット電圧Vos1がある場合は、図2(b)に示すゲイン特性となる。図2(b)で検出できる電流IswはIsw1以上の正方向電流に限られる。
ところで、第1ノードLXに流れる電流Iswは、上記した正方向に流れるばかりでなく、負荷が軽いときにはキャパシタC1に過度に電荷が蓄積されないように、第1ノードLXから第1電源端子1の方向(逆方向)に流れることがある。この逆流電流は第1電源端子1に回生する電流であるので回生電流とも呼ばれる。このような逆流電流を検出するにはオペアンプ41に大きな正のオフセット電圧を与えて、図2(c)に示すようなゲイン特性にする必要がある。この図2(c)では、Isw2で示す逆方向電流まで検出可能となっている。
このような逆方向電流までも検出可能とするには、オペアンプ41の本来のオフセット電圧Vos1にさらに、抵抗Rosと電流源42の電流Iosによってオフセット電圧Vos2を付加したオフセット電圧Vos(=Vos1+Vos2)とすることが必要となる。この付加するオフセット電圧Vos2は、電流Iosをトリミングすることで実現可能であるが、温度ドリフトを招き好ましくない。また、電流センスアンプ回路4Aのバラツキによって電流Isw2が目標値から外れてしまうことがある。
そこで本実施例では、電流Iosによってオフセット電圧Vos(=Vos1+Vos2)を設定しながらも、電流Isw2が目標値から外れている場合に、電流センスアンプ回路4Aの出力側で、トリミング電流Ib1~Ib3によりトリミングして、そのオフセット電圧Vosを目標値に合わせる。
図3はそのトリミング処理の説明図である。検出目標の逆流電流がIsw2までであるとき、前記したオフセットVosによって逆流電流Isw3まで検出できるようにバラツキが発生している場合、トランジスタMP41,MP42,MP43から供給されるトリミング電流Ib1,Ib2,Ib3を抵抗R41,R42,R43に対して流すことで、電流センス信号Vo1,Vo2,Vo3の点線で示したゲイン特性を実線で示す目標のゲイン特性に合わせるように調整することができる。このトリミング電流Ib1,Ib2,Ib3は電流源43の電流Ib0を調整することによって一律に設定することができる。このようにトリミング電流の調整のみで各ゲイン設定回路のゲイン特性を一律調整するには、電流センスアンプ回路4Aの各抵抗R21~R23,R31~R33,R41~R43、カレントミラー比M1,M2,M3を以下の式を満たすように選択すればよい。
オペアンプ41に入力する入力電圧V1は、電源端子1の電圧をVin、電流検出トランジスタMP2のソース電圧をVdとし、第1スイッチングトランジスタMP1のON抵抗をRon、電流検出トランジスタMP2のON抵抗をRonsとすると、Ron<<Ronsであるので、
Figure 0007008478000002
となる。この電圧V1は、
Figure 0007008478000003
で表すことができる。a傾き、bは切片であり、
Figure 0007008478000004
Figure 0007008478000005
である。
一方、電流センスアンプ回路4Aの出力側の電流センス信号VoN(Nは1、2、3)は、
Figure 0007008478000006
で求められる。αはN番目の電流センス信号VoNを出力するゲイン設定回路のゲイン、βは同ゲイン設定回路の切片であり、次の式で求まる。MNはトランジスタMP41~MP44のカレントミラーの倍率(MN=M1,M2,M3)である。
Figure 0007008478000007
Figure 0007008478000008
本実施例では、各ゲイン設定回路について、その抵抗R2N、R3N、R4N、カレントミラーの倍率MNを、
Figure 0007008478000009
の関係が保持できるように設定することで、電流源43の電流I0bの調整のみで各ゲイン設定回路についてのトリミングを一律に行う。kは任意数である。以下、詳しく説明する。
式(5)は式(2)から
Figure 0007008478000010
となり、Isw=0のときは、
Figure 0007008478000011
となる。
回路のオフセットにバラツキがあってオフセットVos(=Vos1+Ros×Ios)による切片bがdbだけ変動しているとき、それに応じてバイアス電流Ib0をdIb0だけトリミングしたときの電流センス信号の変化分dVoNは、
Figure 0007008478000012
となる。
そこで、回路のバラツキを相殺するためには、上記式(11)を0にすればよく、この場合は、
Figure 0007008478000013
となる。
Figure 0007008478000014
である。
式(13)のα、βはN番目のゲイン設定回路によって決まるが、そのα、βの関係が式(13)に示すkになるように、各ゲイン設定回路について予め設定しておけば、式(2)の切片bがdbだけ変動しているとき、電流源43のバイアス電流Ib0をdIb0だけトリミングするだけで、その変動を各ゲイン設定回路について一律に解消できる。よって、N番目のゲイン設定回路のIsw=0のときの電流センス信号VoNを測定し、そのVoNの現在値と目標値とのずれからトリミングよる変動量dIb0を決定すれば、残りのゲイン設定回路についても一律にトリミングを実現できる。
ここで、図3に戻って、電流センス信号Vo1,Vo2,Vo3の検出電流が回路のオフセットのバラツキによってIsw3までとなっているときにおいて、目標電流Isw2まで検出できるようにするには、電流Ib0を調整すればよい。Ib1=Ib0×M1、Ib2=Ib0×M2、Ib3=Ib0×M3であり、Vo1についてはIb1×R41、Vo2についてはIb2×R42、Vo3についてはIb3×R43のトリミング量となる。
<第2実施例>
図1の電流センスアンプ回路4Aでは、電流センス信号Vo1,Vo2,Vo3が得られるように3個のゲイン設定回路を構成したが、図4に示す例ではゲイン設定回路を2個とし、それらをさらに3系統に分割している。図1において電流センス信号Vo1を得ていたゲイン設定回路のトランジスタMP31が、トランジスタMP311,MP312,MP313に分割され、抵抗R21が抵抗R211,R212,R213に分割されて構成されている。また、図1において電流センス信号Vo2を得ていたゲイン設定回路のトランジスタMP32が、トランジスタMP321,MP322,MP323に分割され、抵抗R22が抵抗R221,R222,R223に分割されて構成されている。
このようにトランジスタMP31や抵抗R21を3系統に分割することで、電流IS1を増大させることができ、そのゲイン設定回路のゲインを高くすることができる。これによって抵抗R31,R41に大きな抵抗値が必要になることを回避できる。同様に、トランジスタMP32や抵抗R22を3系統に分割することで、電流IS2を増大させることができ、そのゲイン設定回路のゲインを高くすることができる。これによって抵抗R32,R42に大きな抵抗値が必要になることを回避できる。さらに、抵抗R211~R213,R221~R223をすべて同一の抵抗値に設定することで、制御トランジスタMP312,MP313,MP321,MP322,MP323のソース端のインピーダンスを、制御トランジスタMP311のソース端のインピーダンスと同じにすることができ、各ゲイン設定回路を容易にマッチングさせることができる。
<その他の実施例>
なお、以上説明した電流センスアンプ回路4A、4Bは、スイッチングトランジスタMP1に流れる電流を検出する場合についてであったが、同期整流用のスイッチトランジスタMN1に流れる電流を検出する電流センスアンプ回路にも、反対の導電型のトランジスタを使用する等によって同様に適用することができる。また、これらの電流センスアンプ回路4A、4Bはスイッチング電源装置以外の電流検出用にも適用できる。
1:電源端子、2:接地端子、3:出力端子、4A~4D:電流センスアンプ回路、41:オペアンプ、42,43電流源、5:制御回路、51:駆動回路、52:発振器、53:オペアンプ、54:コンパレータ

Claims (6)

  1. 第1電源端子に一端が接続された第1抵抗を流れる電流を該第1抵抗に発生する電圧に基づいて検出する電流センスアンプ回路において、
    前記第1抵抗に発生する電圧を増幅するオペアンプと、前記第1抵抗に発生する電圧を元にゲインの異なる電流センス信号を取り出すように前記オペアンプで制御されるN個(N=1、2、・・・、N)のゲイン設定回路と、前記オペアンプの入力側のオフセットの影響をトリミングするトリミング回路とを備え、
    前記N個のゲイン設定回路のそれぞれは、前記第1電源端子に一端が接続された第2抵抗と、ゲートが前記オペアンプの出力端子に接続されソースが前記第2抵抗の他端に接続された制御トランジスタと、該制御トランジスタのドレインに一端が接続された第3抵抗と、該第3抵抗の他端と第2電源端子の間に接続された第4抵抗からなり、
    前記オペアンプは、反転入力端子が前記N個のゲイン設定回路の内の1つのゲイン設定回路の前記制御トランジスタのソースに接続され、非反転入力端子が第1抵抗の他端に接続され、
    前記トリミング回路は、電流調整可能な電流源の電流をミラーしてトリミング電流として前記N個のゲイン設定回路の前記第4抵抗に出力するカレントミラー回路からなり、
    前記第2抵抗、前記第3抵抗、前記第4抵抗、及び前記トリミング回路の前記電流源の電流に対する前記カレントミラー回路のミラー比が、前記N個のゲイン設定回路間で所定の同一の関係を保持するように設定されていることを特徴とする電流センスアンプ回路。
  2. 請求項1に記載の電流センスアンプ回路おいて、
    前記第2抵抗をR2N、前記第3抵抗をR3N、前記第4抵抗をR4N、前記トリミング電流の前記電流源の電流に対する前記カレントミラー回路のミラー比をMNとしたときkを任意数として、
    Figure 0007008478000015
    となるように、N個のゲイン設定回路のαとβを設定したことを特徴とする電流センスアンプ回路。
  3. 請求項1又は2に記載の電流センスアンプ回路において、
    前記第2抵抗は前記N個のゲイン設定回路で同一値に設定され、前記制御トランジスタは前記N個のゲイン設定回路で同一導電型で同一サイズに設定されていることを特徴とする電流センスアンプ回路。
  4. 請求項1、2又は3に記載の電流センスアンプ回路において、
    前記N個のゲイン設定回路の内の少なくとも1個のゲイン設定回路の前記第2抵抗と前記制御トランジスタの直列回路が2以上に分割され並列接続されていることを特徴とする電流センスアンプ回路。
  5. 請求項1、2、3又は4に記載の電流センスアンプ回路において、
    オフセットを付加するオフセット付加回路が、前記オペアンプの非反転入力端子に接続されていることを特徴とする電流センスアンプ回路。
  6. ドレインが第1ノードに接続されソースが第1電源端子に接続された第1スイッチングトランジスタと、
    ドレインが前記第1ノードに接続されソースが第1抵抗の他端に接続され前記第1スイッチングトランジスタと同期してON/OFFが制御される電流検出トランジスタと、
    ドレインが前記第1ノードに接続されソースが第2電源端子に接続され、前記第1スイッチングトランジスタと相補的にON/OFFが制御される第2スイッチングトランジスタと、
    前記第1ノードと出力端子の間に接続されたインダクタと、
    前記出力端子と前記第2電源端子の間に接続された出力キャパシタと、
    請求項1乃至5のいずれか1つに記載の電流センスアンプ回路と、
    該電流センスアンプ回路のN個のゲイン設定回路で得られるN個の電流センス信号の内の1つと前記出力端子の出力電圧に応じて、前記電流検出トランジスタ、前記第1スイッチングトランジスタ、及び前記第2スイッチングトランジスタのON/OFFを制御する制御回路と、
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
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