JP7008286B2 - 挿入光源 - Google Patents

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Description

本発明は、多数の磁石が列状に配置される第1磁石列と、この第1磁石列が取り付け支持される第1磁石支持体と、多数の磁石が列状に配置されると共に、前記第1磁石列に対してギャップを介して向かい合う第2磁石列と、この第2磁石列が取り付け支持される第2磁石支持体と、前記ギャップの大きさを変更するため、前記第1磁石支持体及び/又は前記第2磁石支持体を磁石列が向かい合う方向に駆動するためのギャップ駆動機構と、このギャップ駆動機構と前記磁石支持体を連結するための駆動連動機構と、を有する挿入光源に関するものである。
真空中において光速近くまで加速された電子ビームが磁界中で曲げられると、電子ビームの移動軌跡の接線方向に放射光を発光し、これをシンクロトロン放射光と呼んでいる。このようなシンクロトロン放射光を発生させる光源を、電子貯蔵リング(電子ビーム蓄積リング)の直線部に設置し、高指向性、高強度、高偏光性などの特性を生かした種々の技術の実用化のための研究が行われている。今日の電子貯蔵リングには、より高いビーム電流、より小さなビーム断面積による高輝度光源である挿入光源(アンジュレータ)が複数設けられている。
かかる挿入光源として、例えば、下記非特許文献1に開示される挿入光源が知られている。この挿入光源は、多数の磁石が列状に配置される第1磁石列と、多数の磁石が列状に配置される第2磁石列がギャップを介して向かいあう構成を備えている。このように多数の磁石列が向かい合っているために、両者の間には大きな吸引力が作用する。この吸引力の作用により、ギャップ駆動機構に大きな負荷が生じることにより精密なギャップ駆動が損なわれるだけでなく、磁石列が支持されている磁石支持体が変形することになり、磁界発生空間(ギャップ)において初期に設定した電子ビーム方向の磁界強度分布が乱れてしまう。その結果、所望の特性を有するシンクロトロン放射光が得られなくなるという問題があった。
かかる問題を解決するためにキャンセルバネ(補償バネ:compensation spring)を設けた構成が下記特許文献1に開示されている。この挿入光源は、磁石列を支持する梁は、主のフレーム構造(primary frame)に設けられたギャップ駆動機構により垂直上下方向に駆動される。このギャップ駆動機構は、ギャップの大きさを変更するためのものである。また、磁石列を支持する梁がスプリングアセンブリを介して第2のCフレーム構造(secondary C-frame)により支持されている。第2のCフレーム構造は、主のフレーム構造の左右両側において連結されている。このスプリングアセンブリにより、ギャップ駆動機構への負荷を減らすとともに磁石支持体である梁の変形を抑制しようとするものである。
US7956557B1公報 Winick, Herman; George Brown; Klaus Halbach; John Harris (May 1981). "Synchrotron Radiation Wiggler and Undulator Magnets" Physics Today, May 1981, Volume 34, Issue 5, pp. 50- 63
しかしながら、特許文献1に開示される構成には次のような問題点がある。すなわち、主のCフレーム構造に搭載されたギャップ駆動機構は、第2のCフレーム構造を介してキャンセルバネ機構と直接連結する構造を有している。そのため、キャンセルバネ機構がもたらすモーメントによりギャップ駆動機構が変形し、このギャップ駆動機構の変形により、精密なギャップ制御が損なわれる可能性がある。従って、キャンセルバネを設けてはいるものの、その性能を十分に発揮させることができていない構造であった。また、磁石列を支持する梁の真上と真下にキャンセルバネを配置して、さらに、これらキャンセルバネの更に真上と真下に第2のCフレーム構造が設けられている。かかる構成は上下方向のサイズが大型化するという問題もある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、キャンセルバネ機構がもたらすモーメントが精密なギャップ駆動に影響を与えないようにすると共に装置の大型化を抑制できる挿入光源を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る挿入光源は、
多数の磁石が列状に配置される第1磁石列と、この第1磁石列が取り付け支持される第1磁石支持体と、多数の磁石が列状に配置されると共に、前記第1磁石列に対してギャップを介して向かい合う第2磁石列と、この第2磁石列が取り付け支持される第2磁石支持体と、前記ギャップの大きさを変更するため、前記第1磁石支持体及び/又は前記第2磁石支持体を磁石列が向かい合う方向に駆動するためのギャップ駆動機構と、前記第1磁石支持体と一体的に連結された第1連結ビームと、前記第2磁石支持体と一体的に連結された第2連結ビームと、前記第1連結ビームと前記第2連結ビームの少なくとも一方と、前記ギャップ駆動機構とを連結するための駆動連動機構と、第1磁石列と第2磁石列間に作用する吸引力をキャンセルする方向に作用するキャンセルバネ機構と、キャンセルバネ機構と前記連結ビームを連結するためのバネ連動機構と、を備え、
前記バネ連動機構は、前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか一方と第1連結部を介して連結される第1バネ支持フレームと、前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか他方と第2連結部を介して連結される第2バネ支持フレームと、
これら第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの前記磁石列が向かい合う方向の相対移動をガイドするためのガイド機構と、を備え、
前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの双方に前記キャンセルバネ機構が取り付けられており、前記ギャップの大きさを変更したときに、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの磁石列が向かい合う方向の相対移動することでキャンセルバネ機構が動作するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成による挿入光源の作用・効果は以下の通りである。第1磁石支持体は第1連結ビームに一体的に連結され、第2磁石支持体は第2連結ビームに一体的に連結される。ギャップ駆動機構は、第1連結ビームと第2連結ビームの少なくとも一方を駆動することで、ギャップの大きさを変更する。一方、バネ連動機構は、第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームを有しており、それぞれ、第1連結部と第2連結部を介して第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか一方と他方に連結される。また、第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームはガイド機構により相対的に磁石列が向かい合う方向に移動できるようになっている。かかる構成にすることで、キャンセルバネ機構の動作により生ずるモーメントをガイド機構で受け止めるようにすることができ、第1・第2連結部を介してのギャップ駆動機構への影響を抑制することができる。これにより、キャンセルバネの動作が精密なギャップ駆動に影響を与えないようにすることができる。
なお、磁石列が向かい合う方向とは、磁石列が設置される態様に依存するものであり、例えば、垂直方向、水平方向、任意の傾斜方向が含まれる。また、磁石列が向かい合う方向の移動は、磁石列が接近する場合と遠ざかる場合の両方がある。
また、「第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの双方に前記キャンセルバネ機構が取り付けられる」とは、キャンセルバネ機構のある箇所が第1バネ支持フレームに取り付けられるとともに、前記キャンセルバネ機構の別の箇所が第2バネ支持フレームに取り付けられる、という意味である。
本発明において、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか一方は、平面視において、一対の第1プレート部と、前記第1プレート部の磁石列に遠い側に設けられ第1プレート部同士を結合するプレート結合部と、を有し、
前記第1プレート部の磁石列に近い側が前記第1連結部を介して前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか一方と連結され、
前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか他方は、平面視において、前記一対のプレート部に挟まれるように配置される第2プレート部を有し、
前記第2プレート部の磁石列に近い側が前記第2連結部を介して前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか他方と連結され、
前記プレート結合部と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側との間に、前記ガイド機構が設けられていることが好ましい。
この構成によると、一対の第1プレート部とプレート結合部により平面視(上面視)で門型の形状を構成し、一対の第1プレート部に挟まれるように第2プレート部が配置される。すなわち、プレート部が三層構造になっている。ガイド機構は、プレート結合部と第2プレート部の間に設けられており、磁石列から遠い側にある。したがって、キャンセルバネ機構により第1・第2連結部にモーメントが作用しようとするが、これをガイド機構で吸収するようにでき、第1・第2連結部にキャンセルバネによるモーメントが作用することを抑制することができる。これにより、より効果的に、キャンセルバネの動作が精密なギャップ駆動に影響を与えないようにすることができる。
本発明において、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか一方は、平面視において、一対の第1プレート部と、前記第1プレート部の磁石列に遠い側に設けられ第1プレート部同士を結合するプレート結合部と、を有し、
前記第1プレート部の磁石列に近い側が前記第1連結部を介して前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか一方と連結され、
前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか他方は、平面視において、前記一対のプレート部に挟まれるように配置される第2プレート部を有し、
前記第2プレート部の磁石列に近い側が前記第2連結部を介して前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか他方と連結され、
前記第1プレート部の磁石列に遠い側と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側との間に、前記ガイド機構が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、第1プレート部の磁石列に遠い側と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側との間に、前記ガイド機構が設けられる。したがって、キャンセルバネ機構により第1・第2連結部にモーメントが作用しようとするが、これをガイド機構で吸収するようにでき、第1・第2連結部にキャンセルバネによるモーメントが作用することを抑制することができる。
本発明において、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか一方は、平面視において、第1プレート部を有し、
前記第1プレート部の磁石列に近い側が前記第1連結部を介して前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか一方と連結され、
前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか他方は、平面視において、前記第1のプレート部に向かい合うように配置される第2プレート部を有し、
前記第2プレート部の磁石列に近い側が前記第2連結部を介して前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか他方と連結され、
前記第1プレート部の磁石列に遠い側と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側とのたがいに向かい合う面の間に、前記ガイド機構が設けられていることが好ましい。
この構成によると、第1プレート部と第2プレート部が向かうように配置される。すなわち、プレート部が二層構造になっている。ガイド機構は、第1プレート部と第2プレート部の間に設けられており、磁石列から遠い側にある。したがって、キャンセルバネ機構により第1・第2連結部にモーメントが作用しようとするが、これをガイド機構で吸収するようにでき、第1・第2連結部にキャンセルバネによるモーメントが作用することを抑制することができる。
本発明に係る前記第1連結部と前記第2連結部は、軸と、軸に嵌合する嵌合穴の組み合わせにより連結される構成であることが好ましい。
軸と嵌合穴の組み合わせにすることで、仮に、第1・第2連結部にキャンセルバネによるモーメントが作用したとしても、軸と嵌合穴が相対回転することができ、キャンセルバネによるモーメントがギャップ駆動に影響を及ぼすことを抑制することができる。
本発明に係る前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの一方には、前記キャンセルバネ機構のキャンセルバネを載置する載置部を設け、
前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの他方には、前記キャンセルバネに圧縮力を作用させる圧縮力作用部を設けることが好ましい。
かかる構成にすることで、圧縮力作用部が相対的に移動することでキャンセルバネのばね力を変化させることができる。また、キャンセルバネ機構を適切に配置することができる。
本発明に係る前記バネ連動機構は、土台に固定される固定フレームと、複数の前記ガイド機構をさらに備えており、前記固定フレームに対する前記第1バネ支持フレームの磁石列が向かい合う方向の移動をガイドする第1ガイド機構と、前記固定フレームに対する前記第2バネ支持フレームの磁石列が向かい合う方向の移動をガイドする第2ガイド機構と、を備えており、
前記ギャップの大きさを変更したときに、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの磁石列が向かい合う方向の前記固定フレームに対する移動を許容することが好ましい。
第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームが相対的に磁石列が向かい合う方向に移動する構成として、土台に固定される固定フレームを設けて、この固定フレームに対して第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのそれぞれが移動できるように構成してもよい。かかる構成は固定フレームが設けられているので、安定した状態でバネ連動機構を保持することができる。
本発明において、前記第1連結ビームの第1磁石列に近い側に第2連結部を設け、前記第2連結ビームの第2磁石列に近い側に前記第1連結部を設けることが好ましい。
第1連結部と第2連結部をできるだけ磁石列に近い側に配置することで、バネ連動機構が上下方向に大型化することを抑制することができ、軽量化にも資することができる。
本発明は、側面視において前記バネ連動機構は、磁石列の後方側に配置されることが好ましい。これにより、正面側から見て前方より磁石列にアクセスすることができ、メンテナンス等のときにバネ連動機構の存在が邪魔になることがない。
また本発明に係る補償モジュールは、多数の磁石が列状に配置される第1磁石列と、この第1磁石列が取り付け支持される第1磁石支持体と、多数の磁石が列状に配置されると共に、前記第1磁石列に対してギャップを介して向かい合う第2磁石列と、この第2磁石列が取り付け支持される第2磁石支持体と、前記ギャップの大きさを変更するため、前記第1磁石支持体及び/又は前記第2磁石支持体を磁石列が向かい合う方向に駆動するためのギャップ駆動機構と、前記第1磁石支持体と一体的に連結された第1連結ビームと、前記第2磁石支持体と一体的に連結された第2連結ビームと、前記第1連結ビームと前記第2連結ビームの少なくとも一方と、前記ギャップ駆動機構とを連結するための駆動連動機構と、を備えた挿入光源に用いられる補償モジュールであって、
第1磁石列と第2磁石列間に作用する吸引力をキャンセルする方向に作用するキャンセルバネ機構と、キャンセルバネ機構と前記連結ビームを連結するためのバネ連動機構と、を備え、
前記バネ連動機構は、前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか一方と第1連結部を介して連結される第1バネ支持フレームと、前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか他方と第2連結部を介して連結される第2バネ支持フレームと、これら第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの前記磁石列が向かい合う方向の相対移動をガイドするためのガイド機構と、を備え、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの双方に前記キャンセルバネ機構が取り付けられており、前記ギャップの大きさを変更したときに、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの磁石列が向かい合う方向の相対移動することでキャンセルバネ機構が動作するように構成されていることを特徴とするものである。
本発明に係る補償モジュールは、本発明の挿入光源に適用されるだけでなく、従来公知の種々の挿入光源、特に、磁石列間に大きな吸引力が作用し、この吸引力の作用により精密なギャップ駆動や電子ビーム方向の磁界強度分布に悪影響を与える挿入光源に適用することによって、精密なギャップ駆動と所望の磁界強度分布を実現することができる。すなわち、上記構成を備えた挿入光源に対して、本発明に係る補償モジュールの、第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームを、それぞれ、第1連結部と第2連結部を介して上記構成を備えた挿入光源の第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか一方と他方に連結する。ここで、第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームはガイド機構により相対的に磁石列が向かい合う方向に移動できるようになっている。かかる構成にすることで、キャンセルバネ機構の動作により生ずるモーメントをガイド機構で受け止めるようにすることができ、第1・第2連結部を介してのギャップ駆動機構への影響を抑制することができる。これにより、キャンセルバネの動作が精密なギャップ駆動に影響を与えないようにすることができ、上記構成を備えた挿入光源の精密なギャップ駆動と所望の磁界強度分布を実現することができる。
なお、本発明に係る補償モジュールは、新規に挿入光源を製作する場合の一部として適用されるだけでなく、上記構成を備えた既存の挿入光源に対して適用することもできる。これにより、当該挿入光源のギャップ駆動と磁界強度分布を改善することができる。
本発明に係る補償モジュールにおいて、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか一方に設けられ、平面視において、一対の第1プレート部、および、前記第1プレート部の磁石列に遠い側に設けられ第1プレート部同士を結合するプレート結合部と、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか他方に設けられ、平面視において、前記一対のプレート部に挟まれるように配置される第2プレート部と、前記プレート結合部と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側との間に設けられる前記ガイド機構と、を有することが好ましい。
本発明に係る補償モジュールにおいて、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか一方に設けられ、平面視において、一対の第1プレート部、および、前記第1プレート部の磁石列に遠い側に設けられ第1プレート部同士を結合するプレート結合部と、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか他方に設けられ、平面視において、前記一対のプレート部に挟まれるように配置される第2プレート部と、前記第1プレート部の磁石列に遠い側と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側との間に設けられる前記ガイド機構と、を有することが好ましい。
本発明に係る補償モジュールにおいて、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか一方に設けられる第1プレート部と、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか他方に設けられ、平面視において、前記第1のプレート部に向かい合うように配置される第2プレート部と、前記第1プレート部の磁石列に遠い側と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側とのたがいに向かい合う面の間に設けられる前記ガイド機構と、を有することが好ましい。
これらの補償モジュールの構成によれば、キャンセルバネ機構により第1・第2連結部に作用するモーメントをガイド機構で吸収するようにでき、第1・第2連結部にキャンセルバネによるモーメントが作用することを抑制することができる。これにより、より効果的に、キャンセルバネの動作が精密なギャップ駆動に影響を与えないようにすることができる。
第1実施形態に係る挿入光源の正面側の斜視図 第1実施形態に係る挿入光源の背面側の斜視図 第1実施形態に係る挿入光源の正面図 第1実施形態に係る挿入光源の上方から見た平面図 第1実施形態に係る挿入光源の側面図 図3のE-E断面図 図3のA-A矢視図 バネ連動機構の構成を簡略化して示す模式図であり、正面側から見た斜視図 バネ連動機構の構成を背面側から見た斜視図 バネ連動機構の正面図 バネ連動機構の構成の中央部分の水平断面図 補償モジュールを示す拡大斜視図 第2実施形態に係るバネ連動機構の右側から見た斜視図 第2実施形態に係るバネ連動機構の左側から見た斜視図 第2実施形態に係るバネ連動機構の背面側から見た斜視図 第2実施形態に係るバネ連動機構の中央部分の水平断面図 第3実施形態に係る補償モジュールの側面図 第3実施形態に係るバネ連動機構の中央部分の水平断面図 第4実施形態に係る補償モジュールの側面図 第4実施形態に係るバネ連動機構の中央部分の水平断面図 第5実施形態に係る補償モジュールの側面図 第5実施形態に係るバネ連動機構の中央部分の水平断面図
本発明に係る挿入光源の好適な実施形態(第1実施形態)を図1から図6を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る挿入光源の正面側の斜視図である。図2は、背面側の斜視図である。図3は、正面図である。図4は、上方から見た平面図である。図5Aは、右側から見た側面図である。図5Bは図3のE-E断面図(真空槽周辺部分は省略)である。図6は、図3のA-A矢視図である。
図5Aに示すように、挿入光源は、多数の磁石が列状に配置される第1磁石列M1と、同じく多数の磁石が列状に配置される第2磁石列M2がギャップδを介して向かい合っている。このギャップ空間を電子ビームが通過する。なお、磁石列としては、例えば、非特許文献1に挙げたもののほか、特開2001-143899号公報や特開2014-13658号公報に開示されるものなど、種々の構成例が考えられる。従って、特定の磁石の配置に限定されるものではない。
第1磁石列M1は、第1磁石支持体1により支持され、第2磁石列M2は、第2磁石支持体2により支持される。例えば、第1磁石列M1を構成する個々の磁石が第1磁石支持体1に対してボルト等により結合される。第2磁石列M2も同様である。
また、第1磁石列M1と第2磁石列M2の磁石列が向かい合う方向は垂直方向であるが、挿入光源としては、上記に限定されるものではなく、水平方向や傾斜方向、また、複数の方向の組み合わせを有していてもよい。
第1磁石列M1と第2磁石列M2は、内部が超高真空に維持される真空槽3の内部に設置される。真空槽3は、形状が円筒形であり、図1、図3に示すように図の左右方向(電子ビームの進行方向)に沿った細長い形状を有している。なお、ギャップδの大きさは後述するギャップ駆動機構により変更することができる。ベース10は、複数個の台座4により載置面の上に載置される。台座4は、前側と後側に適宜の個数を配置することができる。
なお、真空槽3は、支持体600によりベース10の上に支持されている。図5Aにも示すように、支持体600の上には支持部材610が設けられており、真空槽3の下部を受け止めている。支持体600、支持部材610、真空槽3は、不図示の機械的手段(例えば、ボルトナット)により結合されている。また、支持体600もベース10に対して適宜の機械的手段(例えば、ボルトナット)により結合されている。
第1磁石支持体1の上部には、連結軸100が取り付けられ、連結軸100の上端は連結プレート101に連結されている。図3に示すように、連結軸100は、左右方向に沿って8個配置され、連結プレート101も同じく8個配置される。図5Aに示すように連結軸100は正面側から見て前後方向に沿って2個配置され、この2個の連結軸100が1個の連結プレート101により連結される。すなわち、図3と図5Aにより示す例では、連結軸100は合計16個配置され、この16個の連結軸100が2個ずつ、8個の連結プレート101により連結される。
連結軸100が配置された上方には第1連結ビーム103が配置される。第1連結ビーム103と連結プレート101は、リニアガイド等の磁石支持体ガイド機構102により連結される。これは、第1磁石支持体1が熱膨張で水平方向に長さが変化したときに、その変化を吸収するために設けている。従って、熱膨張の影響がギャップ駆動機構や駆動連動機構に及ばないようにしている。以上のように、第1磁石支持体1と第1連結ビーム103は、一体的に連結されている。第1連結ビーム103が垂直方向(磁石列が向かい合う方向の一例:以下も同様)に移動すれば、それに連動して第1磁石支持体1も一体的に垂直方向に移動する。垂直方向の移動量は同じになる。なお、第1連結ビーム103と第1磁石支持体1を一体的に連結させる機構は上記に限定されるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
第2磁石支持体2も連結軸200、連結プレート201、磁石支持体ガイド機構202を介して第2連結ビーム203と一体的に連結されている。その構成は、第1連結ビーム103の場合と同じであるので説明は省略する。以下の説明に関しても同様である。
図1に示すように、第1連結ビーム103は、左右方向に沿って伸びる直方体形状を有した本体フレーム103aを有している。さらに、本体フレーム103aの後方側に2か所支持フレーム103bが連結されており、正面側から見て前後方向に沿って伸びている。
<ギャップ駆動機構>
挿入光源の後方上部に前述のギャップδの大きさを変更するためのギャップ駆動機構50が設けられている。ギャップ駆動機構50は、フレーム500を介してベース10の上に設置されている。図2に示すように、フレーム500は、水平方向の断面が矩形の直方体形状を有しており、2本設けられている。フレーム500の上部に載置プレート501が設けられており、その上にギャップ駆動機構50が載置される。
ギャップ駆動機構50は、駆動モータ51と、変換部52,53,54を有している。変換部52は、駆動伝達の方向を90゜変換する。変換部53は、駆動伝達の方向を変換するとともに左右に分岐して動力を伝達する。変換部54は左右に一対設けられており、水平方向の駆動を垂直方向に変換する。具体的な構成は、傘歯車等の公知の機械要素により行われるものである。
変換部54により垂直方向の駆動伝達に変換されるが、例えば、図5Bに示す、垂直軸を有するボールネジ機構7を駆動する。ボールネジ機構7は、周知の構造であり、ねじ軸部70とナット部71により構成される。ねじ軸部70の上下は軸受70aに支持されており、この軸受70aはフレーム500に取り付けられている。ナット部71は支持フレーム103bに取り付けられている。なお、図5Bでは、真空槽3およびその周辺部分は省略されている。
ボールネジ機構7を駆動することで、ねじ軸部70が回転してナット部71が上下動することができる。したがって、第1連結ビーム103を垂直方向に移動させることができる。第1連結ビーム103を垂直方向に移動させるために支持フレーム103bが設けられている(図1参照)。正面側から見て支持フレーム103bの後方側は、2つのフレームガイド機構103cにより正面側から見てフレーム500の前方側に取り付けされている。正面側から見て支持フレーム103bの前方側は、第1連結ビーム103に取り付けされる。
以上のように、フレームガイド機構103cと変換部54により駆動されるボールネジ機構7は、第1連結ビーム103とギャップ駆動機構50とを連結するための駆動連動機構に相当する。駆動モータ51を駆動することで、第1連結ビーム103を垂直方向に移動させることができ、第1磁石支持体1及び第1磁石列M1を垂直方向に移動させることができる。すなわち、ギャップδの大きさを変えることができる。
なお、下側に位置する第2連結ビーム203も同様に下側に配置されたギャップ駆動機構(不図示)により垂直方向に移動させることができ、その構成は基本的には第1連結ビーム103の場合と同じであるので説明は省略する。以上のような構成で第1連結ビーム103と第2連結ビーム203を垂直方向に移動させることでギャップδの大きさを変えることができる。第1連結ビーム103と第2連結ビーム203を互いに近づける方向に移動させるとギャップδは小さくなり、互いに遠ざける方向に移動させることでギャップδは大きくなる。
<補償モジュール>
次に、本発明に係る補償モジュールの好適な実施形態として、補償モジュール8を構成するキャンセルバネ機構40とバネ連動機構30のうち、まずバネ連動機構30について図7A、図7B、図7C、図7Dを用いて説明する。図7Aは、バネ連動機構30の構成を簡略化して示す模式図であり、正面側から見た斜視図である。図7Bは、同じく背面側から見た斜視図である。図7Cは、正面図である。図7Dは、平面視(上面視)である中央部分の水平断面図(バネ連動機構30において、凹部310cが形成された中央部分の水平断面図)である。
バネ連動機構30は、第1バネ支持フレーム31と第2バネ支持フレーム32により構成される。第1バネ支持フレーム31は、一対の第1プレート部310を有しており、その厚みの方向は左右方向に対応する。第1プレート部310は、垂直方向にプレートを立てたような態様で設置される。第1プレート部310は、上部突出部310a、下部突出部310b、これらの中央に形成される凹部310cを有している。図5Aにも示すように、凹部310cは、真空槽3が配置される空間を確保するための形状である。図7A~Cの例では、下部突出部310bは、上部突出部310aよりも前方側(磁石列に近い側)に突出した形状を有しているが、上部突出部310aと下部突出部310bが同じだけ突出した形状でもよい。一対の第1プレート部310の下部突出部310bの間は連結ブロック33により連結される(図7A、図7B参照)。連結ブロック33の一部は下部突出部310bよりも前方側、後述の第2プレート部の上部突出部320aと同じ位置まで突出している。なお、連結ブロック33は好適な例であり、他の構成例でも発明の効果は得られる。例えば、連結ブロック33に相当する部分を第1プレート部310と一体成形してもよい。
一対の第1プレート部310の背面側(磁石列から遠い側)は、連結プレート34(プレート結合部に相当)により一体的に連結されている。
第2バネ支持フレーム32は、1つの第2プレート部320を有しており、垂直方向にプレートを立てたような態様で設置される。第2プレート部320の上部には上部突出部320aが磁石列に近い側に設けられている。この上部突出部320aは、上部突出部310aよりも前方側に突出している。図7Cからも分かるように第2プレート部320は、一対の第1プレート部310の間に挟まれるように配置されており、これらは所定の隙間を有した状態で配置される。
磁石列に遠い側となる第2プレート部320の後方側には、載置プレート35が配置され、この載置プレート35と連結プレート34との間にガイド機構36が配置される。なお、以下の説明では他の部分に設置されるガイド機構と区別してわかりやすくするためにこのガイド機構36を垂直ガイド機構36と称する。ただしガイド機構36が垂直方向に設置されることに限定することを意味するものではない(図7D参照)。垂直ガイド機構36は、例えば、リニアガイドを用いることができ、そのガイドレールが連結プレート34に配置され、ガイドブロックが第2プレート部320に配置される。なお、ガイドレールとガイドブロックの配置は逆にしてもよい。垂直ガイド機構36は、リニアガイド以外のガイド機構を用いてもよい。垂直ガイド機構36は、第1バネ支持フレーム31と第2バネ支持フレーム32の垂直(磁石列が向かい合う)方向の相対移動をガイドするためのガイド機構に相当する。
このように構成することで、第1バネ支持フレーム31を第2バネ支持フレーム32に対して垂直方向に相対的に移動させることができる。
第1プレート部310の上端面にはバネ載置部310dが設けられている。また、第2プレート部320の上端部には圧縮力作用部320bが設けられている。圧縮力作用部320bは水平面を有するプレート状に形成されている。バネ載置部310dと圧縮力作用部320bの間にキャンセルバネが配置される。したがって、圧縮力作用部320bもバネ載置部として機能する。なお図7にはキャンセルバネ機構は示していない。
図8は、補償モジュール8を示す拡大斜視図である。図8を用いてバネ連動機構30とともに補償モジュール8を構成するキャンセルバネ機構40について説明する。バネ載置部310dの上面にはバネ設置プレート41が設けられている。このバネ設置プレート41の上に多数のキャンセルバネ42が設置される。キャンセルバネ42は、正面側から見て前後方向に6個配置される。なお、この配置個数は適宜設定することができる。図4の上方から見た平面図に示すように、補償モジュール8(バネ連動機構30及びキャンセルバネ機構40)は、左右方向(電子ビームの進行方向)に4か所配置される。なお、この配置個数は挿入光源の左右方向の長さに応じて適宜設定することができる。1か所のキャンセルバネ機構40に関して、キャンセルバネ42は2列(第1プレート部310が一対あるため)に配列されており、合計12個が配置される。
キャンセルバネ42は、圧縮コイルバネが用いられる。キャンセルバネ42の下端部はバネ設置プレート41の上に載置される。キャンセルバネ42の上端部には、プッシャー43が配置される。プッシャー43は、押圧部43aとボルト部43bが一体形成されている。押圧部43aがキャンセルバネ42の上端部を押圧するように構成される。ボルト部43bにより、プッシャー43を圧縮力作用部320bに締結することができる。ナット44によりプッシャー43を位置決め固定することができる。プッシャー43により、個々のキャンセルバネ42の初期圧縮量を調整することができる。
次に、バネ連動機構30と第1・第2連結ビーム103,203との連結構造について説明する。図6に示すように、第2プレート部320の上部突出部320aの先端上部が第1連結ビーム103に連結される。第1連結ビーム103の下面側に連結プレート104が取り付けられており、連結軸105により第2プレート部320と連結される。上部突出部320aの先端上部と連結プレート104と連結軸105は第2連結部に相当する。第2プレート部320(第2バネ支持フレーム32)は、第1連結ビーム103に対して完全に固定されるのではなく、回転移動が許容される。
また、第1プレート部310の下部突出部310bの先端下部が連結ブロック33を通じて第2連結ビーム203に連結される。第2連結ビーム203の上面側に連結プレート204が取り付けられており、連結軸205により第1プレート部310と連結される。下部突出部310bの先端下部、連絡ブロック33、連結プレート204および連結軸205は第1連結部に相当する。第1プレート部310(第1バネ支持フレーム31)は、第2連結ビーム203に対して完全に固定されるのではなく、回転移動が許容される。以上のように、キャンセルバネ機構40と、第1磁石支持体1,第2磁石支持体2は、連結ビーム103,203等の種々の部材を介して、バネ連動機構30により連結される。なお、図1~図6、図8では、補償モジュール8はいずれも磁石列の後方側(真空槽3に対してフレーム500側)に設置されているが、補償モジュールが設置される挿入光源の構成や必要とされるバネ力の大きさに応じて、前方側(真空槽3に対してフレーム500の反対側)に設置してもよいし、真空槽3の両側に設置してもよい。
<ギャップ変更動作>
ギャップδを変更するときの動作を図6、図8を用いて説明する。ギャップ駆動機構50により、第1連結ビーム103を下方に移動させるとともに、第2連結ビーム203を上方に移動させる。これにより、第1磁石支持体1と第1磁石列M1が下方に移動するとともに、第2磁石支持体2と第2磁石列M2が上方に移動する。これにより、第1磁石列M1と第2磁石列M2が接近しギャップδが小さくなる。それと同時に、磁石の吸引力も大きくなる。
また、第1連結ビーム103が下方に移動することで第2プレート部320が下方に移動するとともに、第2連結ビーム203が上方に移動することで第1プレート部310が上方に移動する。その結果、キャンセルバネ機構40のキャンセルバネ42が圧縮されていく。ギャップδが小さくなると磁石の吸引力も大きくなるが、それに連動してキャンセルバネ機構40のバネ力も大きくなるように構成されている。吸引力が大きくなると磁石列が支持されている磁石支持体と一体的に連結された連結ビームが変形しようとする力が作用する。連結ビームが変形すると磁石支持体も変形し、ギャップδの大きさが電子ビーム方向である左右方向において一定でなくなるため、初期に設定した電子ビーム方向の磁界強度分布を保てなくなる。そこで、吸引力による連結ビームの変形を抑制するためにキャンセルバネ機構40が設けられている。
キャンセルバネ42の圧縮力の増大に伴い、第1連結部と第2連結部のそれぞれに方向が正反対のモーメントが作用する可能性が生じる。この両モーメントを垂直ガイド機構36の部分で相殺するようにしている。したがって、第1・第2連結部には、それほど大きなモーメントは作用しない。また、本実施形態では、第1・第2連結部は、軸と嵌合穴による連結構造であるから、相殺誤差による残留モーメントが作用した場合でも、若干の軸と嵌合穴の相対回転によりモーメントが吸収される。したがって、キャンセルバネ機構40がもたらすモーメントが、ギャップ駆動機構50に悪影響を及ぼすことを抑制し、精密なギャップ駆動に影響を与えないようにすることができる。
また、本実施形態において、第1・第2連結部は、それぞれ第2連結ビーム203の上端部と第1連結ビーム103の下端部に設けられている。すなわち、いずれも磁石列に近い側に設けられている。したがって、第1バネ支持フレーム31と第2バネ支持フレーム32が上下方向に大型化することを抑制することができる。さらに、キャンセルバネ機構40は、真空槽3よりも正面側から見て後方側に設けており、真空槽3の正面側から見て前方側は開放されている。したがって、正面側から見て前方側から真空槽3や磁石列にアクセスする作業に邪魔になることがない。
なお、バネ連動機構30を構成する各要素については、素材やその製法、部品をどのように構成するか、例えば、1部品で構成するのか、複数部品を組み合わせて構成するのかについては、適宜設定することができる。また、プレート部の構成についても同様であり、その形状が、完全なプレート(平板)に限定されるものではない。
<第2実施形態>
次に、バネ連動機構30の第2実施形態を図9A、図9B、図9C、図9Dを用いて説明する。図9Aは、第2実施形態に係るバネ連動機構の正面側の右上から見た斜視図、図9Bは正面側の左上側から見た斜視図、図9Cは、背面側から見た斜視図、図9Dは、平面視(上面視)である中央部分の水平断面図(バネ連動機構30において、凹部310cが形成された中央部分の水平断面図)である。なお、以下の実施形態において、第1実施形態と同じ機能を有する要素に関しては、第1実施形態と同じ符号を付して説明を省略することがある。
この実施形態では、第1バネ支持フレーム31を構成する第1プレート部310は1つである。第2バネ支持フレーム32を構成する第2プレート部320が第1プレート部310と所定の間隔をあけて向かい合っている。この向かい合う面の間に垂直ガイド機構36が設けられている。垂直ガイド機構36が配置される位置は、磁石列から遠い側である。第1実施形態と同様に、バネ載置部310dと圧縮力作用部320bが設けられており、その間にキャンセルバネ機構40(不図示)が配置される。磁石列に近い側にある上部突出部320aの先端上部と連結プレート104と連結軸105は第2連結部に相当する。磁石列に近い側にある下部突出部310bの先端下部と連結プレート204と連結軸205は第1連結部に相当する。
この第2実施形態は、プレート部が2層構造であり、構成が簡素であり、軽量化にも資することができる。
<第3実施形態>
次に、バネ連動機構30の第3実施形態を図10A、図10Bを用いて説明する。図10Aは、第3実施形態に係るバネ連動機構30の側面図、図10Bは、平面視(上面視)である中央部分の水平断面図(B-B矢視)である。第3実施形態は、第1実施形態と同様にプレート部は3層構造である。垂直ガイド機構36の配置が第1実施形態と異なる。図10Bに示すように、垂直ガイド機構36は、磁石列に遠い側の第1プレート部310と第2プレート部320の向かい合う面の間に配置されている。
<第4実施形態>
次に、バネ連動機構30の第4実施形態を図11A、図11Bを用いて説明する。図11Aは、第4実施形態に係るバネ連動機構30の側面図、図11Bは、平面視(上面視)である中央部分の水平断面図(C-C矢視)である。
この実施形態は、固定フレーム60を有しており、さらに支持フレーム61を介してベース10(あるいは床などの載置面、これらは土台に相当する)に固定される。固定フレーム60はプレート状に形成されており、キャンセルバネ42の動作に関係なく移動しない。垂直方向の上側に第2プレート部320が配置され、下側に第1プレート部310が配置される。第1プレート部310も第2プレート部320も固定フレーム60を挟むように一対配置される。そして、第1プレート部310と固定フレーム60が向かい合う面の間、第2プレート部320と固定フレーム60が向かい合う面の間、それぞれに垂直ガイド機構36が設けられる。それぞれ、第1垂直ガイド機構、第2垂直ガイド機構として機能する。
第1プレート部310は、磁石列に近い側である前方側に突出部310eを有し、第2プレート部320は、磁石列に近い側である前方側に突出部320eを有する。第1・第2連結部の構成は同じである。キャンセルバネ機構40は、第1プレート部310と第2プレート部320の間に配置されている。
固定フレーム60により、載置面に固定することで、バネ連動機構30を安定した状態で保持することができる。
<第5実施形態>
次に、バネ連動機構30の第5実施形態を説明する。図12Aは、第5実施形態に係るバネ連動機構30の側面図、図12Bは、平面視(上面視)である中央部分の水平断面図(D-D矢視)である。
この第5実施形態は、一対の固定フレーム62が設けられており、磁石列に遠い側となるその後方側が連結プレート63により連結される。さらに、この連結プレート63がさらに支持フレーム61によりベース10(あるいは床などの載置面、これらは土台に相当する)に固定される。向かい合う一対の固定フレーム62の間の上部空間に第2プレート部320が設けられ、下部空間に第1プレート部310が設けられる。第1プレート部310には磁石列に近い側に突出部310eが設けられ、第2プレート部320には磁石列に近い側に突出部320eが設けられる。
第1プレート部310の下側と、第2プレート部320の上側に、それぞれキャンセルバネ機構40が設けられる。磁石列に遠い側である第1プレート部310の後方側には、載置プレート35が設けられ、連結プレート63との間に垂直ガイド機構36(第1垂直ガイド機構に相当)が設けられる。磁石列に遠い側である第2プレート部320の後方側にも、載置プレート35が設けられ、連結プレート63との間に垂直ガイド機構36(第2垂直ガイド機構に相当)が設けられる。第1・第2連結部の構成は同じである。
<別実施形態>
ギャップ駆動機構の具体的な構成は種々の変形例が考えられ、本実施形態の構成に限定されるものではない。本実施形態では、上下の第1連結ビーム103と第2連結ビーム203の双方を垂直方向に移動できるようにしているが、いずれか一方のみを移動できるように構成してもよい。ギャップ駆動機構は、真空槽(磁石列)の上部と下部の双方に設けてもよいし、いずれか一方にのみ設けてもよい。
キャンセルバネ42として、本実施形態では圧縮コイルバネを用いているが、これに限定されるものではない。また、広義の意味でのバネである油圧シリンダー(液体バネの一種)や圧空シリンダ(気体バネの一種)も採用することができる。この場合、油圧、空圧を調整することによってバネ応力の制御が可能となる。
本実施形態では、キャンセルバネ機構は磁石列よりも上部にのみ配置しているが、下部にのみ、あるいは、両方に配置するようにしてもよい。
本実施形態では第1連結部と第2連結部は、相対回転が可能なように連結される構造であったが、相対回転ができないような連結構造を採用してもよい。また、相対回転を可能にする構成については、本実施形態以外の構成を採用してもよい。第1・第2連結部における軸と、嵌合穴の関係については、連結ビーム側とバネ連動機構側のいずれかに軸を一体的に設け、他方に嵌合穴を設けてもよいし、軸は独立した部材として双方に嵌合穴を設ける構成のいずれでもよい。なお、バネ連動機構側に嵌合穴を設ける場合について、嵌合穴は符号310f,320f,33aで示している(図7A等)。
本実施形態では、第2バネ支持フレーム32を第1連結ビーム103に連結し、第1連結ビーム103を第2連結ビーム203に連結しているが、これを逆にしてもよい。
本実施形態において、種々の構成要素に「第1」「第2」という用語を用いているが、これは説明の便宜上用いているものである。これらの用語により、要素の配置が、例えば、上部、下部に位置することを限定するものではない。
本実施形態では、第1連結部と第2連結部を最も磁石列に近づくように、第1連結ビーム103の下端部と第2連結ビーム203の上端部に設けているが、これに限定されるものではない。第1連結ビーム103の上端部に設けてもよいし、中央部の高さ位置に設けてもよい。第2連結ビーム203についても同様である。
本発明に係る補償モジュール等の特徴構成が適用される挿入光源は、本実施形態に示すものに限定されるものではなく、従来公知の種々の挿入光源に対しても適用できるものである。さらに、本発明にかかる補償モジュールは、新規に挿入光源を製作する場合の一部として適用されるだけでなく、同様の構成を備えた既存の挿入光源に対して適用することもできる。
M1 第1磁石列
M2 第2磁石列
δ ギャップ
1 第1磁石支持体
2 第2磁石支持体
3 真空槽
4 台座
10 ベース
100 連結軸(磁石支持体連結軸)
101 連結プレート(磁石支持体連結プレート)
102 磁石支持体ガイド機構
103 第1連結ビーム
104 連結プレート(ビーム連結プレート)
105 連結軸(ビーム連結軸)
200 連結軸(磁石支持体連結軸)
201 連結プレート(磁石支持体連結プレート)
202 磁石支持体ガイド機構
203 第2連結ビーム
204 連結プレート(ビーム連結プレート)
205 連結軸(ビーム連結軸)
30 バネ連動機構
31 第1バネ支持フレーム
32 第2バネ支持フレーム
33 連結ブロック
33a 嵌合穴
34 連結プレート
36 ガイド機構(垂直ガイド機構)
310 第1プレート部
310a 上部突出部
310b 下部突出部
310d バネ載置部
310e 突出部
310f 嵌合穴
320 第2プレート部
320a 上部突出部
320b 圧縮力作用部
320e 突出部
320f 嵌合穴
40 キャンセルバネ機構
42 キャンセルバネ
43 プッシャー
43a 押圧部
50 ギャップ駆動機構
60 固定フレーム
61 支持フレーム
62 固定フレーム
7 ボールネジ機構
70 ねじ軸部
71 ナット部
8 補償モジュール

Claims (13)

  1. 多数の磁石が列状に配置される第1磁石列と、
    この第1磁石列が取り付け支持される第1磁石支持体と、
    多数の磁石が列状に配置されると共に、前記第1磁石列に対してギャップを介して向かい合う第2磁石列と、
    この第2磁石列が取り付け支持される第2磁石支持体と、
    前記ギャップの大きさを変更するため、前記第1磁石支持体及び/又は前記第2磁石支持体を磁石列が向かい合う方向に駆動するためのギャップ駆動機構と、
    前記第1磁石支持体と一体的に連結された第1連結ビームと、
    前記第2磁石支持体と一体的に連結された第2連結ビームと、
    前記第1連結ビームと前記第2連結ビームの少なくとも一方と、前記ギャップ駆動機構とを連結するための駆動連動機構と、
    第1磁石列と第2磁石列間に作用する吸引力をキャンセルする方向に作用するキャンセルバネ機構と、
    キャンセルバネ機構と前記第1連結ビーム及び前記第2連結ビームを連結するためのバネ連動機構と、を備え、
    前記バネ連動機構は、前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか一方と第1連結部を介して連結される第1バネ支持フレームと、
    前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか他方と第2連結部を介して連結される第2バネ支持フレームと、
    これら第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの前記磁石列が向かい合う方向の相対移動をガイドするためのガイド機構と、を備え、
    前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの双方に前記キャンセルバネ機構が取り付けられており、前記ギャップの大きさを変更したときに、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの磁石列が向かい合う方向の相対移動することでキャンセルバネ機構が動作するように構成されていることを特徴とする挿入光源。
  2. 前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか一方は、平面視において、一対の第1プレート部と、前記第1プレート部の磁石列に遠い側に設けられ第1プレート部同士を結合するプレート結合部と、を有し、
    前記第1プレート部の磁石列に近い側が前記第1連結部を介して前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか一方と連結され、
    前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか他方は、平面視において、前記一対のプレート部に挟まれるように配置される第2プレート部を有し、
    前記第2プレート部の磁石列に近い側が前記第2連結部を介して前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか他方と連結され、
    前記プレート結合部と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側との間に、前記ガイド機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の挿入光源。
  3. 前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか一方は、平面視において、一対の第1プレート部と、前記第1プレート部の磁石列に遠い側に設けられ第1プレート部同士を結合するプレート結合部と、を有し、
    前記第1プレート部の磁石列に近い側が前記第1連結部を介して前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか一方と連結され、
    前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか他方は、平面視において、前記一対のプレート部に挟まれるように配置される第2プレート部を有し、
    前記第2プレート部の磁石列に近い側が前記第2連結部を介して前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか他方と連結され、
    前記第1プレート部の磁石列に遠い側と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側との間に、前記ガイド機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の挿入光源。
  4. 前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか一方は、平面視において、第1プレート部を有し、
    前記第1プレート部の磁石列に近い側が前記第1連結部を介して前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか一方と連結され、
    前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか他方は、平面視において、前記第1のプレート部に向かい合うように配置される第2プレート部を有し、
    前記第2プレート部の磁石列に近い側が前記第2連結部を介して前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか他方と連結され、
    前記第1プレート部の磁石列に遠い側と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側とのたがいに向かい合う面の間に、前記ガイド機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の挿入光源。
  5. 前記第1連結部と前記第2連結部は、軸と、軸に嵌合する嵌合穴の組み合わせにより連結される構成であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の挿入光源。
  6. 前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの一方には、前記キャンセルバネ機構のキャンセルバネを載置する載置部を設け、
    前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの他方には、前記キャンセルバネに圧縮力を作用させる圧縮力作用部を設けたことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の挿入光源。
  7. 前記バネ連動機構は、土台に固定される固定フレームと、複数の前記ガイド機構をさらに備えており、
    前記固定フレームに対する前記第1バネ支持フレームの磁石列が向かい合う方向の移動をガイドする第1ガイド機構と、
    前記固定フレームに対する前記第2バネ支持フレームの磁石列が向かい合う方向の移動をガイドする第2ガイド機構と、を備えており、
    前記ギャップの大きさを変更したときに、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの磁石列が向かい合う方向の前記固定フレームに対する移動を許容することを特徴とする請求項1に記載の挿入光源。
  8. 前記第1連結ビームの第1磁石列に近い側に第2連結部を設け、前記第2連結ビームの第2磁石列に近い側に前記第1連結部を設けたことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の挿入光源。
  9. 側面視において前記バネ連動機構は、磁石列の後方側に配置されることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の挿入光源。
  10. 多数の磁石が列状に配置される第1磁石列と、
    この第1磁石列が取り付け支持される第1磁石支持体と、
    多数の磁石が列状に配置されると共に、前記第1磁石列に対してギャップを介して向かい合う第2磁石列と、
    この第2磁石列が取り付け支持される第2磁石支持体と、
    前記ギャップの大きさを変更するため、前記第1磁石支持体及び/又は前記第2磁石支持体を磁石列が向かい合う方向に駆動するためのギャップ駆動機構と、
    前記第1磁石支持体と一体的に連結された第1連結ビームと、
    前記第2磁石支持体と一体的に連結された第2連結ビームと、
    前記第1連結ビームと前記第2連結ビームの少なくとも一方と、前記ギャップ駆動機構とを連結するための駆動連動機構と、を備えた挿入光源に用いられる補償モジュールであって、
    第1磁石列と第2磁石列間に作用する吸引力をキャンセルする方向に作用するキャンセルバネ機構と、
    キャンセルバネ機構と前記第1連結ビーム及び前記第2連結ビームを連結するためのバネ連動機構と、を備え、
    前記バネ連動機構は、前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか一方と第1連結部を介して連結される第1バネ支持フレームと、
    前記第1連結ビーム、第2連結ビームのいずれか他方と第2連結部を介して連結される第2バネ支持フレームと、
    これら第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの前記磁石列が向かい合う方向の相対移動をガイドするためのガイド機構と、を備え、
    前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの双方に前記キャンセルバネ機構が取り付けられており、前記ギャップの大きさを変更したときに、前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームの磁石列が向かい合う方向の相対移動することでキャンセルバネ機構が動作するように構成されていることを特徴とする補償モジュール。
  11. 前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか一方に設けられ、平面視において、一対の第1プレート部、および、前記第1プレート部の磁石列に遠い側に設けられ第1プレート部同士を結合するプレート結合部と、
    前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか他方に設けられ、平面視において、前記一対のプレート部に挟まれるように配置される第2プレート部と、
    前記プレート結合部と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側との間に設けられる前記ガイド機構と、を有することを特徴とする請求項10に記載の補償モジュール。
  12. 前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか一方に設けられ、平面視において、一対の第1プレート部、および、前記第1プレート部の磁石列に遠い側に設けられ第1プレート部同士を結合するプレート結合部と、
    前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか他方に設けられ、平面視において、前記一対のプレート部に挟まれるように配置される第2プレート部と、
    前記第1プレート部の磁石列に遠い側と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側との間に設けられる前記ガイド機構と、を有することを特徴とする請求項10に記載の補償モジュール。
  13. 前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか一方に設けられる第1プレート部と、
    前記第1バネ支持フレームと第2バネ支持フレームのいずれか他方に設けられ、平面視において、前記第1のプレート部に向かい合うように配置される第2プレート部と、
    前記第1プレート部の磁石列に遠い側と、前記第2プレート部の磁石列に遠い側とのたがいに向かい合う面の間に設けられる前記ガイド機構と、を有することを特徴とする請求項10に記載の補償モジュール。
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