JP7006953B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
パチンコ機等に代表される遊技機には、図柄変動の実行中に可動体を動作させる演出を実行するものがある。例えば、特許文献1。
特開2018-047016号公報
このような遊技機では、所定のタイミングで可動体の動作させる動作チェックを行うことが一般的である。しかし、目視で可動体の動作自体に異常を発見した場合には、ホールの営業中であっても当該遊技機の稼働を停止させる必要が生じる場合があり、ホールにとっては死活問題となり得る。また、可動体の動作自体を目視で確認困難な場合も多く、動作自体の異常を発見困難な場合もある。
よって、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、可動体の動作に係る異常を発見し易くする遊技機を提供するものである。
本発明によれば、図柄変動の開始にともなって大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、当該当否判定において前記大当りに当選した場合には、当該図柄変動の終了後に大当り遊技を開始し、図柄変動において複数の図柄列を変動表示させた後に当該図柄変動における前記当否判定の結果に対応する図柄組合せで前記複数の図柄列を停止表示させる遊技機であって、原位置から動作位置へ動作可能な所定の可動体と、前記所定の可動体の動作を制御する動作制御手段と、音声を出音する音声出音手段と、前記音声出音手段を制御する出音制御手段と、前記複数の図柄列を表示する画像表示手段と、を備え、前記動作制御手段は、電源が投入されたことに基づいて、前記所定の可動体を動作させる第一の所定動作制御を実行し、前記第一の所定動作制御が実行されている期間の少なくとも一部で、前記音声出音手段による音声の出音がなされない場合があり、前記所定の可動体は、前記動作位置において、前記画像表示手段に係る表示領域の少なくとも一部を覆蓋し、前記動作制御手段は、さらに、前記所定の可動体を動作させる制御として、第二の所定動作制御と、第三の所定動作制御と、を実行可能に構成され、図柄変動の非実行中において、前記第二の所定動作制御および前記第三の所定動作制御の双方が実行される場合があり、当該場合において、前記第二の所定動作制御が実行されている期間では前記音声出音手段による音声の出音がなされない一方、前記第三の所定動作制御が実行されている期間では前記音声出音手段による音声の出音がなされる、ことを特徴とする遊技機が提供される。
本発明によれば、可動体の動作に係る異常を発見し易くする遊技機が提供される。
図1は、遊技機の正面図である。 図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置を示す図である。 図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図である。 図4は、遊技機内に設置される遊技盤を示す図である。 図5は、遊技機の背面図である。 図6(a)~図6(c)は、演出遮蔽体83の動作位置を示す図である。 図7は、遊技機が備える制御構成を示すブロック図である。 図8は、遊技機が備える機能構成を示すブロック図である。 図9(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを、図9(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを、図9(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図10(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図10(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。 図11は、復電時動作チェック管理処理のフローである。 図12は、原位置チェック処理のフローである。 図13は、復電時動作チェック処理のフローである。 図14は、RAMクリア処理を伴う復電時における可動体の動作チェックとRAMクリア報知の流れを示すタイミングチャートである。 図15は、非遊技期間中動作チェック管理処理のフローである。 図16は、非遊技期間中第1動作チェック処理のフローである。 図17は、非遊技期間中第2動作チェック処理のフローである。 図18(a)は、非遊技機期間における可動体の動作チェックとRAMクリア報知の流れを示すタイミングチャートであり、図18(b)は、第1動作チェックに係る可動体の動作位置の時間変化と第2動作チェックに係る可動体の動作位置の時間変化を比較する図である。 図19は、覆蓋演出の具体例を示す図である。 図20(a)は、覆蓋演出管理処理のフローであり、図20(a)は、覆蓋演出実行抽選に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球(遊技媒体)の獲得量(遊技球の払い出しに限らず、メダルの払い出しを含む)に関して有利であることを指す。
<本発明の特徴について>
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
本発明は、
図柄変動の開始にともなって大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、当該当否判定において上記大当りに当選した場合には、当該図柄変動の終了後に大当り遊技を開始し、図柄変動において複数の図柄列を変動表示させた後に当該図柄変動における上記当否判定の結果に対応する図柄組合せで上記複数の図柄列を停止表示させる遊技機であって、
原位置から動作位置へ動作可能な第一の可動体(演出遮蔽体83)と、
上記第一の可動体の動作を制御する動作制御手段(可動役物制御手段245)と、
音声を出音する音声出音手段(スピーカ33)と、
上記音声出音手段を制御する出音制御手段(第1副制御基板200、音声制御基板310)と、
上記複数の図柄列を表示する画像表示手段(メイン表示部81)と、を備え、
上記動作制御手段は、電源が投入されたことに基づいて、上記第一の可動体を動作させる第一の動作制御(復電時に係る可動体の動作チェック)を実行し、
上記第一の動作制御が実行されている期間の少なくとも一部で、上記音声出音手段による音声の出音がなされない場合があり、
上記第一の可動体は、上記動作位置において、上記画像表示手段に係る表示領域の少なくとも一部を覆蓋する、
ことを特徴とする遊技機である。
本発明によれば、上記第一の可動体の動作に係る異音の確認を行い易くし、上記第一の可動体の動作に係る異常を発見し易くすることができる。特に、上記第一の可動体が上記画像表示手段に係る表示領域の少なくとも一部を覆蓋するものであるため、当該異音を聞き取り易くすることができる。
なお、上記第一の可動体とは、本実施形態のように、複数の可動体で構成されてもよいし、一の可動体であってもよい。
また、上記第一の可動体とは、後述する本実施形態のように、遊技盤の手前側(遊技者側)から視認可能なものに限らず、動作時の一部または全部において、遊技盤50の手前側から視認不能なものであってもよい。
上記の特徴を有する遊技機10について、以下の実施形態に基づいて具体的に説明する。
<遊技機10の構造について>
まず、図1~図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれても良い。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ機であり、多数の遊技釘(図示省略)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、「遊技領域50a」と称する)に遊技球を発射し、遊技球が入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。なお、以下の説明では、入賞口に遊技球が入球することを、単に「(入賞口に)入賞する」と表現する場合がある。
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠17と、遊技盤50の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
中枠17は、ヒンジ機構21と同一側にあるヒンジ機構(図示省略)により左端側を中心に回動自在に支持され、外枠15の前側に開閉可能となっている。なお、中枠17は、シリンダ錠23により、施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを前枠20の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、右)に回す)が可能となっている。
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を中心に回動自在に支持され、中枠17に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを中枠17の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、左)に回す)が可能となっている。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。なお、図示は省略するが、本実施形態において、操作ハンドル31には、タッチセンサ(第1副制御基板200と電気的に接続されているセンサ)を備えており、当該タッチセンサの検知結果によって、操作ハンドル31への遊技者の接触を検知可能に構成されている。
また、図1~図5において図示は省略するが、中枠17には、中枠17が外枠15に対して開放状態であるか閉鎖状態であるかを検知する中枠開扉センサ76と、中枠17に対して前枠20が開放状態であるか閉鎖状態であるかを検知する前枠開扉センサ77と、を有している。本実施形態において、これらの開扉センサは、いずれも、開放状態でONとなり、閉鎖状態でOFFとなる。ただし、これらの開扉センサは、開放状態でOFFとなり、閉鎖状態でONとなるように構成されてもよい。
これにより、遊技機10が、中枠17の外枠15に対する開閉状態、および前枠20の中枠17に対する開閉状態の双方を検知することができる。
また、図3に示すように、上球受け皿27の上面には、遊技者に操作される操作ボタン群が配置されている。この操作ボタン群には、後述する主制御基板100に電気的に接続されているメイン操作部39として、玉貸ボタン39a、およびプリペイドカードの返却操作を受け付ける返却ボタン39bが設けられ、後述する第1副制御基板200に電気的に接続されている操作部として、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる演出ボタン37、およびそれぞれ上、下、左、右への操作を指示するためのカーソルボタン38(上カーソルボタン38a、下カーソルボタン38b、左カーソルボタン38c、右カーソルボタン38d、中カーソルボタン38e)等が含まれる。なお、各操作部には、操作を検知するためのセンサが設けられており、接続対象の制御基板は、当該センサの検知状態の変化によって各操作部の操作を検知している。
また、上カーソルボタン38aおよび下カーソルボタン38bは、後述するスピーカ33から出音される音声の音量を調整するために、左カーソルボタン38cおよび右カーソルボタン38dは、後述する枠ランプ35および演出表示装置80等の輝度を調整するために操作される。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構36が設けられている。この球抜き機構36を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示省略)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
図1に示すように、前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34a、34bは光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ枠ランプ35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や枠ランプ35は、遊技中に発生する演出やエラー演出等と連動して音声の出音または点灯若しくは消灯することができる。
演出表示装置80は、遊技盤50の略中央に配設されているメイン表示部81と、メイン表示部81の周囲に配設されているサブ表示部82で構成されている。サブ表示部82は、さらに、メイン表示部81の上方に配設されている上サブ表示部82aと、メイン表示部81の左側に配設されている左サブ表示部82bと、メイン表示部81の右側に配設されている右サブ表示部82cと、を含んでいる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81は、後述する第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92における変動表示に連動して行われる図柄列の変動表示を表示することができ、さらに他の各種の演出も表示することができる。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
サブ表示部82のそれぞれは、主として演出に関連する演出画像を表示するために設けられるだけでなく、移動可能に構成されている。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
なお、本実施形態における演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82c)には、いずれも液晶表示装置が採用されているが、本発明の実施はこれに限るものではない。例えば、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を演出表示装置80として採用することができる。
メイン表示部81とサブ表示部82の間には、演出遮蔽体83が配設されている。さらに、演出遮蔽体83は、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dで構成されており、これらの遮蔽体に係る動作の詳細は後述するが、これらの遮蔽体はメイン表示部81を覆蓋する方向に移動可能に構成されている。
なお、本実施形態において、演出遮蔽体83は、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dのそれぞれは、別の可動体として扱われる。したがって、本実施形態では、後述する各動作チェック処理において、これらの演出遮蔽体のそれぞれが、一つの対象可動体として扱われる。
メイン表示部81の右下側には、複数の発光ダイオード(light emitting diode、以下、「LED」と略称する)が配設されており、これらのLEDによって図柄表示装置90の表示領域が構成されており、図柄表示装置90には、特別図柄および普通図柄が表示される。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
特別図柄は、特別電動役物(例えば、特別電動役物65)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における特別図柄には、第1特別図柄表示装置91に表示される第1特別図柄と第2特別図柄表示装置92に表示される第2特別図柄とが含まれる。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
普通図柄は、普通電動役物(例えば、普通電動役物61)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における普通図柄は、普通図柄表示装置93に表示される。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
また、図柄表示装置90には、上述の表示装置以外に、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96が設けられている。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
以下の説明では、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92で特図を変動表示させた後に特図を停止表示させる図柄変動を「特図の図柄変動」と称し、以下の説明では、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普図を停止表示させる図柄変動を「普図の図柄変動」と称する場合がある。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
遊技盤50の前面には、図4に示すように、多数の遊技釘(図示省略)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっており、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。
図4には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口57、第2始動口59、ゲート63、一般入賞口67(左一般入賞口67a、右一般入賞口67b)を図示しているが、図示されている入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
大入賞口55は遊技領域50aの右下部に配置されている。大入賞口55には大入賞口センサ72が付設されており、大入賞口センサ72の検知結果によって大入賞口55への入賞が判定されて、大入賞口55に対応づけられた数(本実施形態では、15)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55への入賞が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、特別電動役物ソレノイド66により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
第1始動口57は、遊技領域50aの中央下部に配置されている。第1始動口57には第1始動口センサ70が付設されており、第1始動口センサ70の検知結果によって第1始動口57への入賞が判定されて、第1始動口57に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図1の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59は、遊技領域50aの右下部に配置されている。第2始動口59には第2始動口センサ71が付設されており、第2始動口センサ71の検知結果によって第2始動口59への入賞が判定されて、第2始動口59に対応づけられた数(本実施形態では、1)の賞球が付与される。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に繋がる流路には普通電動役物61が配設されている。普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、普通電動役物ソレノイド62により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
ゲート63は、遊技領域50aの右中央部に配置されている。ゲート63には、ゲートセンサ74が付設されており、ゲートセンサ74の検知結果によってゲート63への入賞が判定される。ゲート63に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、普図の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
一般入賞口67(左一般入賞口67a、右一般入賞口67b)には、一般入賞口センサ73(左一般入賞口センサ73a、右一般入賞口センサ73b)が付設されており、一般入賞口センサ73の検知結果によって一般入賞口67への入賞が判定される。なお、本実施形態では、左一般入賞口67aへの入賞が判定された場合には、4つの賞球が付与され、右一般入賞口67bへの入賞が判定された場合には、3つの賞球が付与される。
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。遊技領域50aに打ち込まれ、上述の各入賞口に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
なお、本実施形態では、上記入賞口およびアウト口に入球した遊技球(以下、「アウト球」と称する)を検出するためのアウト球センサ75を備えている。
また、遊技盤50には、上述したセンサの他に、不正に賞球を受ける不正行為を防止するために、磁気を検知するための磁気検知センサおよび電波を検知するための電波検知センサ(いずれも図示省略)が設けられている。
遊技盤50の背面には、図5に示すように、主制御基板100が格納された主制御基板ケース109、第1副制御基板200が格納された第1副制御基板ケース209、第2副制御基板300が格納された第2副制御基板ケース309、電源制御基板500が格納された電源制御基板ケース509、および払出制御基板400が格納された払出制御基板ケース409が装着され、第1副制御基板ケース209および第2副制御基板ケース309の背面に加え、主制御基板ケース109の背面の一部を覆う開閉カバー45が着脱自在に装着されている。
なお、主制御基板100には、RAMクリアスイッチ43が設けられている。
また、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
また、図5に示すように、第1副制御基板200上には、音量調整のために操作される音量調整部84、および輝度調整のために操作される輝度調整部85が設けられている。そして、第1副制御基板ケース209は、音量調整部84および輝度調整部85が外部に露出するように第1副制御基板200を格納し、開閉カバー45は、音量調整部84および輝度調整部85を避けるように取り付けられている。そのため、図5に示す状態、すなわち、第1副制御基板ケース209に第1副制御基板200が格納され、かつ開閉カバー45が取り付けられている状態で、音量調整部84および輝度調整部85の操作が可能となっている。
音量調整部84および輝度調整部85は、いわゆるロータリースイッチであり、本実施形態では、音量調整部84を、音量大、音量中、音量小の3段階のうちのいずれかの段階に調整することが可能であり、輝度調整部85を、輝度高、輝度中、輝度低の3段階のうちのいずれかの段階に調整することが可能である。
なお、音量調整部84および輝度調整部85は、上述のスイッチ形状に限らず、種々のスイッチ形状を採用することができる。さらに、音量調整部84および輝度調整部85は、第1副制御基板200と電気的に接続されてさえいれば、第1副制御基板200とは異なる基板に設けられたスイッチであってもよい。さらに、遊技盤50の背面側に設けられてさえいれば、その設置位置についても問わない。
また、遊技盤50の背面には、開閉カバー45の上部に、遊技島の球供給設備から供給される遊技球が貯留される遊技球タンク46が配置されている。遊技球タンク46は、さらに、タンクレール47および払出ユニット48を介して、上球受け皿27に繋がる払出通路49と接続されており、払出ユニット48によって払い出された球は、払出通路49を通って上球受け皿27に払い出される。
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一具体例であって、別の構成によって本発明を実施することもできる。
<演出遮蔽体83の動作について>
次に、図6(a)~図6(c)を用いて、演出遮蔽体83の動作を説明する。図6(a)~図6(c)は、演出遮蔽体83の動作位置を示す図である。
上述の通り、演出遮蔽体83は、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dで構成されており、図6(a)には、演出遮蔽体83が初期位置にある状態が示されている。なお、当該位置において、メイン表示部81に係る表示領域の略全体が視認可能となっている。
図6(b)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81に係る表示領域一部(全体の30%程度)が覆蓋されている状態が示されている。
図6(c)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81に係る表示領域の全体が覆蓋されている状態(メイン表示部81に係る表示領域が遮蔽されている状態)が示されている。
このように、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dは、メイン表示部81に係る表示領域の平面方向で互いに連動して動作する。なお、以降の説明では、図6(a)に示す演出遮蔽体83の位置を原位置、図6(b)に示す演出遮蔽体83の位置を第1動作位置、図6(c)に示す演出遮蔽体83の位置を第2動作位置、と称する場合がある。
また、遊技機10は、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dのそれぞれを、原位置で検知するセンサ(図示省略)を有している。
さらに、本実施形態における「覆蓋」とは、覆蓋するもの(本実施形態では、演出遮蔽体83)が、覆蓋されるもの(本実施形態では、メイン表示部81に係る表示領域)の手前に位置し、覆蓋するものが遊技者側と対象物との間に存在することで、覆蓋されるものの一部または全部が視認不能または視認困難となることを指す。
よって、遊技機10は、複数の図柄列(装飾図柄に係る図柄列)を表示する画像表示手段(メイン表示部81)を備え、第一の可動体(演出遮蔽体83)は、動作位置(第2動作位置)において、画像表示手段に係る表示領域の少なくとも一部を覆蓋する、と換言できる。
また、図6(c)に示す通り、左上演出遮蔽体83aは、前面側(メイン表示部81側を背面側と定義した場合の前面側)の表面に「天」という文字を模した凸部を有し、右上演出遮蔽体83bは、前面側の表面に「下」という文字を模した凸部を有し、左下演出遮蔽体83cは、前面側の表面に「無」という文字を模した凸部を有し、右下演出遮蔽体83dは、前面側の表面に「双」という文字を模した凸部を有している。これら演出遮蔽体83の手前側(遊技者側)の形状は、本実施形態の形状に限らず、任意の形状を採用してもよいが、本実施形態では、演出遮蔽体83が第2動作位置となることで当該形状の全体が視認可能となる。
<遊技機10の制御構成について>
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図7は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図7に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない制御構成を備えていてもよい。
主制御基板100は、遊技に関する各種の演算処理を行うCPU101と、制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM102と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM103と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート104と、CPU101によるプログラム処理とは別系統で動作して乱数(ハード乱数)を生成する乱数回路105と、を備えており、これらが内部バスを介して相互に接続されている。
CPU101は、ROM102に格納された各種の制御プログラムを読み出して演算処理を行うことで、遊技の主制御に係る各種処理を実行する。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時(電源投入時)にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態または遊技可能状態)、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
本実施形態では、少なくとも、そのような遊技に係る情報が格納される領域(RAM103の遊技に係る領域と表記される場合がある)に加えて、RAM103の遊技に係る領域に関するチェックサムの補数およびバックアップフラグが格納される領域(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域と表記される場合がある)がバックアップされる。そして、遊技機10は、復電時に、そのバックアップされた、RAM103の遊技に係る領域と、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域とに格納される各種情報を用いて復帰する。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
また、主制御基板100は、第1始動口センサ70、第2始動口センサ71、大入賞口センサ72、一般入賞口センサ73(左一般入賞口センサ73a、右一般入賞口センサ73b)、ゲートセンサ74、アウト球センサ75、中枠開扉センサ76、前枠開扉センサ77等と電気的に接続されており、I/Oポート104を介して、これらのセンサからの検出信号をCPU101に入力可能に構成されている。なお、図示は省略するが、これらのセンサ以外に、主制御基板100は、満タン検知センサ、磁気検知センサ、および電波検知センサとも電気的に接続されており、I/Oポート104を介して、これらのセンサからの検出信号をCPU101に入力可能に構成されている。
また、主制御基板100は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、普通図柄表示装置93、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96、普通電動役物ソレノイド62および特別電動役物ソレノイド66に電気的に接続されており、I/Oポート104を介してこれらを制御可能に構成されている。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39やRAMクリアスイッチ43に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
主制御基板100と第1副制御基板200との間は、8本のパラレル信号線および1本のストローブ線で接続されており、主制御基板100から第1副制御基板200へと向かう単一方向のみで通信可能に接続され、主制御基板100から第1副制御基板200へ各種の演出制御コマンドが送信される。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づき遊技演出に関する各種の演算処理を行うCPU201、演出制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM202、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM203と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート204と、を備え、これらが内部バスを介して相互に接続され、CPU201がROM202に記憶された制御プログラムに従って遊技演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37、カーソルボタン38、音量調整部84、および輝度調整部85に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
また、第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づく演出制御処理にて、第2副制御基板300へ表示させる画像を指示する画像制御コマンド、輝度の調整を指示する輝度調整コマンド、音声制御基板310へ出力させる音声を指示する音声制御コマンド、音量の調整を指示する音量調整コマンド、枠ランプ35等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データ、および可動装飾体22やサブ表示部82や演出遮蔽体83等の可動体の可動を制御するための可動制御データ等を生成する。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300および音声制御基板310と双方向通信が可能に接続されており、各制御コマンド(画像制御コマンド、輝度調整コマンド、音声制御コマンド、音量調整コマンド)が第1副制御基板200から第2副制御基板300または音声制御基板310へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が各制御基板(第2副制御基板300、音声制御基板310)から第1副制御基板200へ送信される。
また、第1副制御基板200は、枠ランプ35と電気接続されており、I/Oポート204を介して、ランプ制御データを送信する。そして、枠ランプ35は、第1副制御基板200から送信されるランプ制御データによって点灯が制御されるように構成されている。
ランプ制御データは、輝度調整部85、左カーソルボタン38c、右カーソルボタン38dの操作による調整結果に基づいて決定された輝度にしたがって生成される。そのため、本実施形態では、当該調整結果に基づいて決定された輝度で、枠ランプ35を点灯させることができる。本実施形態における輝度は、輝度1~輝度10の10段階の範囲で設定可能であり、この順にしたがって輝度が高くなる。また、第1副制御基板200は、輝度が調整されるごとに、当該調整後の輝度を特定するデータ(以下、「輝度特定データ」と称する)を含む輝度調整コマンドを、第2副制御基板300に向けて送信する。なお、調整された輝度は、表示される画像の輝度にも反映される。
また、第1副制御基板200は、可動装飾体22、サブ表示部82、および演出遮蔽体83と電気接続されており、I/Oポート204を介して、可動制御データを送信する。
そして、可動装飾体22、サブ表示部82、および演出遮蔽体83は、第1副制御基板200から送信される可動制御データによって可動が制御されるように構成されている。
第2副制御基板300は、第1副制御基板200からの画像制御コマンドに基づき画像演出に関する各種の演算処理を行うCPU301と、画像制御プログラムや各種データ等を記憶したROM302と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM303と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート304とを備えており、CPU301がROM302に記憶された制御プログラムに従って画像演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき、後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき当該演出の内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを、メイン表示部81やサブ表示部82へ送信する。また、このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。
音声制御基板310は、第1副制御基板200からの音声制御コマンドに基づき音声演出に関する各種の演算処理を行うCPU311と、音声制御プログラムや音声データ等を記憶したROM312と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM313と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート314とを備えており、CPU311がROM312に記憶された制御プログラムに従って音声演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。したがって、音声制御基板310は、第1副制御基板200から受信した音声制御コマンドに応じて、ROM312に記憶された音声データを読み込み、読み込んだ音声データを合成し、合成後の最終的な音声データを、増幅器を介してスピーカ33に送信し、スピーカ33に音声を出音させることができる。
より具体的には、RAM313には、複数の音声再生チャネル(本実施形態では、音声再生チャネルCH1~音声再生チャネルCH32の計32)のそれぞれに対応する記憶領域、および合成後の音声データ(後述する単位音声データ)を記憶する記憶領域が設けられている。各音声再生チャネルに対応する記憶領域は、ROM312から読み出した音声データ、当該音声再生チャネルの音量を特定するデータ(以下、「音量特定データ」と称する)、当該音声再生チャネルの再生回数(ループ再生を含む)を特定するデータ(以下、「再生回数特定データ」と称する)、および当該音声再生チャネルの再生状態(再生中、一時停止、再生停止)を特定するデータ(以下、「再生状態特定データ」と称する)を記憶する記憶領域で構成される。なお、本実施形態における音量は、音量1~音量10の10段階の範囲で設定可能であり、この順にしたがってスピーカ33から出音される音量が大きくなる。また、RAM313に記憶されている各音声再生チャネルに対応する各データは、第1副制御基板200が必要に応じて読み取り可能に構成されている。
上述の音声制御コマンドは、音声再生チャネルごとの音声制御データで構成され、各音声制御データは、当該音声再生チャネルに対応する各種データの有無を特定するデータ、再生させる音声データを指示する(特定する)データ(以下、「音声指示データ」と称する)、当該音声データの音量を指示するデータ(以下、「音量指示データ」と称する)、当該音声データの再生回数を指示するデータ(以下、「再生回数指示データ」と称する)、再生状態を指示するデータで構成されている。そして、CPU311は、音声制御コマンドを受信した場合に、音声再生チャネルごとに、音声制御データの有無を確認するとともに、音声制御データがある場合には、当該音声制御データにしたがって、当該音声制御データに対応する音声再生チャネルの各種データを更新する。
音声データは、1フレーム(本実施形態では、24ミリ秒)ごとに区切られた単位音声データが連続的に配置されたデータであり、CPU311は、1フレームごとに、各音声再生チャネルの再生状態特定データを参照するとともに、再生状態特定データによって再生中と特定される音声再生チャネルの現在の再生位置にある単位音声データを、当該音声再生チャネルに対応する音量特定データにしたがって合成し、合成後の単位音声データを、対応する記憶領域に記憶させる。
また、CPU311は、受信した音声制御コマンドに、再生停止を指示する再生状態指示データを含む音声制御データが含まれていた場合には、当該音声制御データに対応する音声再生チャネルの各種データを削除するとともに、当該音声再生チャネルの再生状態特定データに再生停止を示すデータを設定し、当該音声再生チャネルに係る音声の再生を停止させる。
なお、本実施形態における音声の出音とは、スピーカ33から音声が出力され、実際に遊技者等が聴覚で認識できることを指す。一方、音声の再生とは、当該音声に係る音声再生チャネルに対応する記憶領域に、各種データ(音声データ、音量特定データ、再生回数特定データ、および再生状態特定データ)が記憶されていることを指し、当該音声が実際に出音されているか否かまで問わない。
また、上述の通り、第1副制御基板200は、音声制御コマンドの他に、音量調整コマンドを生成可能、かつ音量調整コマンドを音声制御基板310に送信可能に構成されている。この音量調整コマンドは、音声再生チャネルごとに、当該音声再生チャネルに対応する音量指示データの有無を特定するデータ、および音量指示データで構成されている。そして、CPU311は、音量調整コマンドを受信した場合に、音声再生チャネルごとに、音量指示データの有無を確認するとともに、音量指示データがある場合には、当該音量指示データにしたがって、当該音声再生チャネルの音量特定データを更新する。
このように、本実施形態において、第1副制御基板200は、音声制御基板310を介して、スピーカ33に出音させる音声を制御し、かつ再生させる音声(音声再生チャネル)ごとの音量を制御することができる。
なお、スピーカ33に出音させる音声や音量の制御方法は、本実施形態の方法に限らず、いかなる方法を採用してもよい。また、音声制御基板310を第2副制御基板300と双方向通信可能に接続し、音声制御基板310が、第2副制御基板300を介して第1副制御基板200からの音声制御コマンドや音量調整コマンドに相当するコマンドを受信可能に構成してもよい。また、音声制御基板310が有する機能を、第1副制御基板200また第2副制御基板300に設けるようにしてもよい。
払出制御基板400は、CPU、ROMおよびRAM(いずれも図示省略)を主体として構成されている。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路501、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路502、および電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路503で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
<遊技機10の機能構成について>
次に、図8を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図8は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図8に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図8で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図9および図10を参照することとする。
主制御基板100は、図8に示すように、入球判定手段110、メイン乱数発生手段115、メイン保留制御手段120、事前判定手段125、特図抽選手段130、普図抽選手段135、大当り遊技制御手段140、図柄表示制御手段145、電動役物制御手段150、遊技状態制御手段155、メイン情報記憶手段160、メインエラー制御手段165、メインコマンド管理手段170、復電処理実行手段175、および電断処理実行手段180を備えており、これらの手段は、図7を用いて説明した主制御基板100上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
なお、メイン情報記憶手段160は、主制御基板100が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。特に、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶されたデータ(演出制御コマンド)は、記憶された後にコマンド送信手段によって後述する第1副制御基板200のサブコマンド管理手段270に向けて送信される。
入球判定手段110は、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に基づいて各入賞口への入賞を判定する。
メイン乱数発生手段115は、乱数回路105によって更新範囲が異なる複数種類の乱数を生成可能であり、入賞口への入賞が判定されたタイミングで乱数回路105から当該入賞口に対応する一または複数の乱数を取得(ラッチ)する。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図停止図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
なお、乱数回路105は、自身が更新している複数種類の乱数が正常に更新されているか否かを監視し、乱数が正常に更新されない更新異常が発生した場合には、乱数回路105が有する特定の記憶領域に当該異常が発生したことを示す情報が書き込まれる。そのため、CPU101は、乱数回路105の更新異常が発生したことを把握可能となっている。
メイン保留制御手段120は、特図の図柄変動の保留、および普図の図柄変動の保留に関する制御を行う。特図1に関しては、第1始動口57への入賞を契機として取得された、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を、特図1の作動保留情報として保留する(記憶させる)。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報および特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
事前判定手段125は、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で、当該作動保留情報を対象とした先読み演出のための事前判定を実行する。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、さらに、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。
特図抽選手段130は、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、および特図変動パターン導出手段133を備え、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、特図変動パターン導出手段133の順に各手段による処理を実行する。特図抽選手段130は、特図の変動開始条件が充足された際に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出す。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1および特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1および特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
ここで、図9(a)~図9(c)は、主制御基板100で用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、以下の説明において必要に応じて参照する。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「-」や「0」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「-」や「0」が記載された結果は当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
特図当否判定手段131は、図柄変動ごとに、特図当否判定用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図当否判定用の抽選テーブルを用いて大当り、ハズレのいずれに当選するかを抽選によって判定する特図当否判定を実行する。
図9(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられる。当該判定で用いられる乱数の範囲は、0~65535であるため、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)には、230/65536(約1/284.9)の確率で大当りが導出される。
同様に、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)には、499/65536(約1/131.3)の確率で大当りが導出される。
特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとなった場合に、特図停止図柄抽選用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図停止図柄抽選用の抽選テーブルを用いて特図の停止図柄を抽選によって決定する。
図9(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~99である。そのため、特図1で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄A、50/100(1/2)の確率で図柄Bが停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ後述する普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称し、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。
図9(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0~99である。そのため、特図2で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄a、20/100(1/5)の確率で図柄b、30/100(約1/3.33)の確率で図柄cが停止図柄として決定される。
ここで、図柄aは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄cは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる通常図柄である。したがって、図柄aは、ラウンド数に関して図柄bよりも有利な停止図柄であり、図柄bは、その後の特図抽選状態に関して図柄cよりも有利な停止図柄であると言える。
なお、以降の説明では、ラウンド数が4の確変大当りを「4R確変大当り」と、ラウンド数が16の確変大当りを「16R確変大当り」と、称する場合があり、ラウンド数が4の通常大当りを「4R通常大当り」と称する場合がある。
また、特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとならなかった場合には、特図1のハズレ時は図柄C、特図2のハズレ時は図柄dを停止図柄として一律に決定する。
さらに、本実施形態は、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(50/100)と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(70/100)とが異なっている(特図1の図柄変動よりも特図2の図柄変動が有利になっている)。詳細は省略するが、この違いは、大当り遊技中に遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域を通過した場合(V入賞領域に設けられたセンサが遊技球を検知した場合)に大当り遊技終了後に特図高確とする機能を備え、V入賞領域の通過が容易となるラウンドを設けるか否かを特図の停止図柄によって変えることで実現している。
特図変動パターン導出手段133は、特図変動パターンを決定する際に参照する特図変動パターン抽選テーブルを複数種類備え、現在の特図変動パターン導出状態と今回の図柄変動における特図当否判定の結果に基づいて、今回の図柄変動における特図変動パターンを決定するための一つの特図変動パターン抽選テーブルを選択し、選択した特図変動パターン抽選テーブルと特図変動パターン抽選用の乱数とを用いて一つの特図変動パターン(今回の図柄変動における特図変動パターン)を決定し、決定した特図変動パターンに基づいて変動時間を決定する。なお、本実施形態における特図変動パターン抽選テーブルの詳細は、後述する。
また、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCでは特図2の図柄変動で採用され、各特図変動パターン導出状態における他方の特図の図柄変動は、特図当否判定の結果に応じてあらかじめ定められた一の特図変動パターンが決定される。
また、特図変動パターン導出手段133は、図柄変動の開始時に、特図当否判定の結果、決定された特図の停止図柄、および決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
普図抽選手段135は、特図抽選手段130と同様に、普図の図柄変動中でない場合に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出し、読み出した乱数を用いて、普図の当否を判定する普図当否判定を実行し、当該普図当否判定によって普通電動役物61が開放状態に制御されることとなる普図当りに当選した場合に普図の停止図柄を抽選により決定する普図停止図柄抽選、および普図の変動パターン(変動時間)を抽選により決定する普図変動パターン抽選を実行する。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
普図停止図柄抽選では、特図停止図柄抽選と同様に、普通電動役物61の開放状態となるパターンが異なる複数種類の停止図柄から、普図停止図柄抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの停止図柄が決定される。なお、普図当否判定でハズレとなった場合には、特図1、特図2と同様に、停止図柄が一律に決定される。
また、普図変動パターン抽選では、特図変動パターン抽選と同様に、複数種類の普図変動パターンから、普図変動パターン抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの普図変動パターンが決定される。
このように、普図高確は、普図低確よりも普図当りが導出される確率が高く、普図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
大当り遊技制御手段140は、特図当否抽選の結果が大当りである場合、当該大当りが導出された特図変動パターン導出状態や当該大当りに係る特図の停止図柄に応じて、大当り開始デモに係るデモ時間、および大当り終了デモに係るデモ時間を決定する。
ここで、大当り開始デモとは、大当り遊技開始されたと同時に設定される状態であり、大当り開始デモの終了時には、上述のラウンドが連続的に実行されるラウンド遊技が開始される。さらに、大当り終了デモとは、ラウンド遊技の終了と同時に設定される状態であり、大当り終了デモの終了とともに大当り遊技が終了する。特に、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAで導出された大当りに係る大当り開始デモのデモ時間が、特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PCで導出された大当りに係る大当り開始デモのデモ時間よりも長くなるように構成されている。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
図柄表示制御手段145は、特図1の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図1を第1特別図柄表示装置91に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図1を停止表示させる。同様に、第2特別図柄の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図2を第2特別図柄表示装置92に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図2を停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止(確定表示)を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
また、図柄表示制御手段145は、普図の普図変動パターン(変動時間)に従って、普図を普通図柄表示装置93に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に普図を普図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
電動役物制御手段150は、特図当否抽選の結果が大当りとなった場合、特図の停止表示後に、特別電動役物ソレノイド66に制御信号を出力し、特別電動役物65を特図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。大当り遊技は、特別電動役物65の1回の開閉動作を1回のラウンドとし、当該ラウンドを規定ラウンド数(本例では、16R、10R、4R)だけ連続して実行する遊技状態である。
また、電動役物制御手段150は、普図当否抽選に当選した場合、普通電動役物ソレノイド62に制御信号を出力して、普通電動役物61を普図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。
遊技状態制御手段155は、特図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、上述の通り、大当り遊技の開始時に、大当りに係る図柄に関わらず、特図低確とし、大当り遊技の終了時には、特図高確とする。
また、遊技状態制御手段155は、普図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、大当り開始時に、大当りに係る図柄に関わらず、普図低確とし、大当り遊技の終了時には、普図高確とする。
また、遊技状態制御手段155は、上述の特図変動パターン導出状態を制御する。この特図変動パターン導出状態の遷移については、図10(a)および図10(b)を参照しながら説明する。なお、図10(a)は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図であり、図10(b)は、特図変動パターン導出状態ごとの平均変動時間の関係を示す図である。
図10(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PA、特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PB、および特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて、これらの特図変動パターン導出状態のいずれかが設定される。そして、特図変動パターン導出状態PA~特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)~遷移条件(iii)がある。
具体的には、遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PCが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
また、図10(b)に示す通り、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCのそれぞれの平均変動時間は、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PC、特図変動パターン導出状態PBの順に短くなる。これは、主に、各特図変動パターン導出状態において最も選択される割合が高い基本特図変動パターンの変動時間の長さの差に起因する。
また、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PCの平均時間の差は、特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PBの差よりも大きい。
また、遊技状態制御手段155は、特図抽選状態、普図抽選状態、および特図変動パターン導出状態の更新が発生した場合に、更新後の各状態を含む演出制御コマンド(遊技状態指定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
メイン情報記憶手段160は、上述の通り、各手段によって読み出されたデータや、各手段による演算等によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
メインエラー制御手段165は、I/Oポート104の入力情報を監視し、遊技機10がエラー状態であるか否かを判定する。エラー状態であると判定された場合には、当該エラー状態を特定可能な情報を含む演出制御コマンド(エラーコマンド)をメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
本実施形態において、メインエラー制御手段165によって判定されるエラー状態には、例えば、上述の更新異常の発生に基づく主基板エラー、磁気検知センサによる磁気検知に基づく磁気エラー、電波検知センサによる電波検知に基づく電波エラー、ゲートセンサ74による遊技球の検知に基づく右打ちエラー、中枠開扉センサ76による中枠17の開放の検知または前枠開扉センサ77による前枠20の開放の検知に基づく扉開放エラー、満タン検知センサによる遊技球の検知に基づく満タンエラーなどがある。なお、本実施形態に係るエラー状態の発生有無については、後述する遊技可能状態中に監視される。
これらのエラーの一部の発生条件を整理すると、主基板エラーは、上述の通り、乱数回路105の更新異常を示すエラー状態であり、当該更新異常が発生した場合に発生する。続いて、磁気エラーは、磁気検知センサによる磁気検知が500ms連続で発生した場合に発生するエラー状態であり、電波エラーは、電波検知センサによる電波検知回数(直前の電源投入からの累計回数)が計5回発生した場合に発生するエラー状態である。また、右打ちエラーは、通常時(特図低確かつ普図低確)にゲートセンサ74が遊技球を3回検知した場合(当該検知回数は、最後の検知から1000ms経過でリセットされる)に発生するエラー状態であり、満タンエラーは、満タン検知センサがONとなっている場合、すなわち、満タン検知センサによって遊技球が検知されている場合に発生するエラー状態である。
また、本実施形態では、これらのエラー状態のうち、主基板エラー、磁気エラー、電波エラーを相対的に重要度が高いエラー状態(以下、単に「重要度が高いエラー状態」と称する)として扱っている。そのため、メインエラー制御手段165は、これらの重要度が高いエラー状態が発生した場合には、セキュリティ信号をONにする処理に加え、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等の遊技を進行させないための遊技進行規制処理を実行する。
ここで、セキュリティ信号とは、遊技機外の機器(データ表示機やホールコンピュータ)に向けて遊技機10に設けられた外部端子盤(図示省略)から出力される信号の一種である。以降の説明を含め、セキュリティ信号をONにするとは、セキュリティ信号の出力を開始することを指し、セキュリティ信号をOFFにするとは、セキュリティ信号の出力を終了することを指す。また、本実施形態において、セキュリティ信号をOFFにする処理では、セキュリティ信号をONにしてからの経過時間を考慮していないが、当該経過時間を考慮、すなわち、セキュリティ信号をONにしてから一定時間経過する前にセキュリティ信号をOFFにしないようにしてもよい。なお、本実施形態では、磁気エラーおよび電波エラーが発生した場合には、セキュリティ信号をONにする処理を実行するも、払出制御基板400に上述の遊技進行規制処理を実行しないようにしてもよい。
また、これらの重要度が高いエラー状態となった場合には、第1副制御基板200や第2副制御基板300によって、いずれのエラー状態が発生したかを特定可能な報知演出が実行される。なお、本実施形態において、当該報知演出は、メイン表示部81への表示やスピーカ33による音声の出音によって実現される。
さらに、これらの重要度が高いエラー状態は、電断復電によってのみ解除可能(当該エラー状態を終了させることが可能)であり、当該エラー状態に係るセキュリティ信号は、電断によりOFFの状態となる(電断までONの状態が維持される)。
なお、上述の重要度が高いエラー状態は一例であって、当該エラー状態として、他のエラー状態を設けてもよい。
一方、相対的に重要度が低いエラー状態(以下、単に「重要度が低いエラー状態」と称する)となる右打ちエラー、扉開放エラー、および満タンエラーは、遊技球の発射は規制されず、遊技の進行が可能な状態が維持される。なお、これらのエラー状態となった場合には、第1副制御基板200や第2副制御基板300によって、いずれのエラー状態が発生したかを特定可能な報知演出が実行される。なお、本実施形態において、当該報知演出は、重要度が高いエラー状態に係る報知演出と同様に、メイン表示部81への表示やスピーカ33による音声の出音によって実現される。
また、右打ちエラーは、当該エラー状態に係る報知演出の実行が終了したことで終了し、扉開放エラーは、中枠開扉センサ76による中枠17の閉鎖状態の検知、または前枠開扉センサ77による前枠20の閉鎖状態の検知によって終了し、満タンエラーは、満タン検知センサによって遊技球が検知されなくなることで終了する。なお、これらのエラー状態の終了条件が充足された場合には、当該終了条件が充足されたことを示す演出制御コマンド(復帰コマンド)がメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納される。
また、上述の重要度が低いエラー状態は一例であって、当該エラー状態として、大当り遊技中の大入賞口55が閉鎖状態となってから所定の時間が経過した以降に大入賞口センサ72によって遊技球が検知された場合に発生する異常入賞エラー等、他のエラー状態を設けてもよく、これらのエラー状態を設けた場合には、当該エラー状態に係る報知演出を実行する。なお、異常入賞エラーは、上述の右打ちエラーと同様に、当該エラー状態に係る報知演出の実行が終了したことで終了させればよい。
なお、本実施形態において、重要度が高いエラー状態は、上述の重要度が低いエラー状態よりも優先して実行される。
メインコマンド管理手段170は、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に演出制御コマンドが記憶されている場合に、当該演出制御コマンドを第1副制御基板200に向けて送信する。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
復電処理実行手段175は、復帰状態設定手段176および遊技可能状態遷移手段179を備える。
復帰状態設定手段176は、復電時にRAM103に異常があるか否か、当該復電の直前の電断時の状態、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態、および復電時の中枠開扉センサ76の状態に基づいて、復帰状態を設定する復帰状態設定処理を実行する。当該処理によって設定される復帰状態には、遊技停止状態および遊技可能状態(RAMクリア処理を伴う場合と、RAMクリア処理を伴わない場合とがある)がある。
具体的には、復電時にRAM103に異常がある場合には、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態および中枠開扉センサ76の状態に関わらず、遊技停止状態が設定される。また、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がON(押下された状態)であれば、復電時の中枠開扉センサ76がONであることを条件にRAMクリア処理が実行されて遊技可能状態が設定され(復電時の中枠開扉センサ76がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される)、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がOFF(押下されていない状態)であれば、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される。なお、RAMクリア処理が実行された場合には、特図低確および普図低確が設定されることとなる。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態である。そして、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。
また、RAM103に異常があるか否かとは、復帰状態設定処理の先頭で行われるRAM異常チェック(具体的には、対象となる領域に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグが記憶されているか否か(バックアップフラグがONであるか否か)を判定し、当該バックアップフラグが記憶されている場合(当該バックアップフラグがONである場合)には、対象となる領域と当該領域に係るバックアップ情報領域に記憶されている補数のチェックサムを導出し、当該演算結果が0である場合には、対象となる領域が正常であると判断し、それ以外は、対象となる領域が異常であると判断する処理)をRAM103の遊技に係る領域に対して実行して判断される。
遊技可能状態遷移手段179は、遊技可能状態が設定される場合に、遊技可能状態へ遷移させる遊技可能状態遷移処理を実行する。
具体的に説明すると、遊技可能状態遷移処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、およびデバイスの初期設定が実行される。なお、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
また、遊技可能状態遷移手段179は、遊技可能状態に遷移した時点で、当該遷移を示す演出制御コマンド(遊技可能状態遷移コマンド)がメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納される。
電断処理実行手段180は、電源制御基板500からの電断信号を受信したことに基づいて電断処理を実行する。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
第1副制御基板200は、図7に示すように、サブ乱数発生手段210、通常演出制御手段220、サブエラー制御手段230、ランプ制御手段240、可動役物制御手段245、音量調整手段250、輝度調整手段255、サブ情報記憶手段260、およびサブコマンド管理手段270を備えており、これらの手段は、図6を用いて説明した第1副制御基板200上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
ここで、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、演出制御コマンドの受信と表現する場合がある。
サブ乱数発生手段210は、CPU201によってプログラム処理で更新される乱数(ソフトウェア乱数)を生成可能であり、通常演出制御手段220による各抽選(詳細は後述)が実行されるタイミングで乱数を取得する。
通常演出制御手段220は、演出モード制御手段221、演出ルート決定手段222、サブ保留制御手段223、先読み演出制御手段224、演出内容決定手段225、装飾図柄制御手段226、および大当り演出制御手段227を備える。
演出モード制御手段221は、遊技状態指定コマンドを受信した場合に、主制御基板100側で管理された特図変動パターン導出状態との整合性をとるかたちで、演出モードの遷移を制御する。
本実施形態における演出モードは、通常演出モードと、確変演出モードと、時短演出モードと、に大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常演出モード、特図変動パターン導出状態PBには確変演出モード、特図変動パターン導出状態PCには時短演出モードが対応する。
演出ルート決定手段222は、事前判定コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果(本実施形態では、特図変動パターン)に基づいて、今回保留された図柄変動に対応する演出ルートを決定(設定)する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
なお、本実施形態では、上述の特図変動パターンのそれぞれに対し、互いに異なる一の演出ルートが対応する。そして、これらの演出ルートは、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであること(大当りではないこと)を報知するハズレ演出ルートと、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する大当り演出ルートに大別される。
さらに、ハズレ演出ルートには、発展演出が実行されない非発展ハズレ演出ルートと、発展演出が実行される発展ハズレ演出ルートがある。ここで、発展演出とは、装飾図柄がリーチ状態(一つの図柄列を除いて装飾図柄が停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている状態)となった以降に、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであるか否かを確定的に報知する演出を指し、発展演出は、発展大当り演出ルートにおいても実行される。以下、各特図変動パターンに対応する演出ルートの内容を説明する。
サブ保留制御手段223は、保留コマンドを受信した場合(以下、単に、保留入賞の発生と表現する場合がある)に、当該コマンドに含まれる特図1保留カウンタと特図2保留カウンタの情報に基づいて、メイン表示部81の保留表示領域(図示省略)に、特図1保留カウンタに対応する数の保留画像と、特図2保留カウンタに対応する数の保留画像とを表示させるための演出データを設定する。なお、保留画像とは、大当り遊技の期待度等の有利度を示唆する種々の態様に変化する保留先読み演出の対象となる画像である。
なお、本実施形態における保留画像の態様は、当該画像の色の違いで表現される。そして、保留画像の色は、保留コマンドに続けて送信される事前判定コマンドに含まれる事前判定の結果、すなわち、当該保留画像に対応する図柄変動における特図当否判定において大当りと判定されるか否かを参照した抽選によって決定される。具体的には、決定され得る色として、白色、青色、緑色、赤色、虹色の計5色が存在し、この順で大当り当選期待度が高い。特に、虹色は、大当り当選が確定する態様である。
先読み演出制御手段224は、事前判定コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果に基づいて先読み演出の内容を決定する。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
演出内容決定手段225は、変動開始コマンドを受信した場合に、演出ルート決定手段222によって既に決定された演出ルートに従って今回の図柄変動において実行する演出の内容を決定する。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
特に、本実施形態では、演出遮蔽体83の動作を伴う覆蓋演出(詳細は、後述)を、図柄変動の開始を契機に実行可能に構成されており、演出内容決定手段225は、当該演出の実行有無を決定するための処理である覆蓋演出管理処理を実行する。なお、当該処理の詳細は、後述する。
装飾図柄制御手段226は、変動開始コマンドを受信した場合に、決定された特図の停止図柄に基づいて、装飾図柄の最終的な停止図柄の組合せ(左図柄・中図柄・右図柄)を決定する。
大当り演出制御手段227は、大当り開始コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる情報等に基づいて、大当り遊技中であることを報知する大当り演出の内容を決定する。なお、大当り演出には、大当り遊技の開始を報知する大当り開始デモ演出、ラウンド遊技中であることを報知する大当りラウンド演出、及び大当り遊技の終了を報知する大当り終了デモ演出が存在する。
通常演出制御手段220は、第1副制御基板200が備える上述の手段によって決定された演出の内容に従って、必要に応じて各演出の実行タイミングで当該演出に対応する各デバイスの演出データを読み出し、読み出した演出データに画像に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて画像制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。さらに、読み出した演出データに音響に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて音響に関する音声制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴う場合)には、RAMクリア処理を伴って遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出し、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴わない場合)には、RAMクリア処理を伴わずに遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出す。なお、本実施形態において、RAMクリア処理を伴って遊技可能状態となったことを示す報知(以下、「RAMクリア報知」と称する)の実行有無に係る指示は、後述する可動役物制御手段245によって行われる。
さらに、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技停止状態となった場合には、遊技停止状態となったことに加え、RAMクリア処理の実行が必要となったことを報知させるための演出データを読み出す。
なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
サブエラー制御手段230は、エラーコマンドが送信された場合に、エラー演出パターンを決定し、当該エラー演出パターンに従ってエラー演出を実行するための演出データを読み出す。
なお、エラー演出は、図柄変動に係る変動演出よりも優先して実行される(エラー演出の実行によって変動演出の実行が規制される)。ここで、エラー演出が優先して実行されるとは、エラー演出の実行に係るデバイスと変動演出の実行に係るデバイスが同一のデバイスである場合に、当該デバイスにおいてエラー演出のみが実行される場合に限らず、当該デバイスにおいてエラー演出が変動演出よりも認識され易い態様で実行されることを含む。
また、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよく、当該エラー状態としては、例えば、普図低確時におけるゲート63の入賞回数に基づいて判定される右打ちエラー状態がある。
ランプ制御手段240は、枠ランプ35等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データを保持しており、例えば、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに枠ランプ35に対応する演出データがある場合には、ランプ制御手段240は、当該演出データに基づいてランプ制御データを読み出し、読み出したランプ制御データを、枠ランプ35へ送信する。
可動役物制御手段245は、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに可動役物に対応する演出データがある場合には、当該演出データに基づいてROM202から可動装飾体22およびサブ表示部82の可動を制御するための可動制御データを読み出し、読み出した可動制御データを、可動装飾体22、サブ表示部82、および演出遮蔽体83へ送信し、可動装飾体22およびサブ表示部82の可動を制御する。
また、可動役物制御手段245は、遊技可能状態遷移コマンドを受信した場合に、遊技機10が有する可動体の動作をチェックする復電時動作チェック管理処理を実行する。さらに、可動役物制御手段245は、非遊技期間において遊技機10が有する可動体の動作をチェックする非遊技期間中動作チェック管理処理を実行すし、これらの処理の詳細は後述する。なお、本実施形態における非遊技期間とは、大当り遊技を除く図柄変動が実行されていない期間であって、第1始動口57または第2始動口59への入賞が発生した場合に即座に当該入賞に係る図柄変動が開始される期間を指す。
音量調整手段250は、音量を調整する音量調整処理、および上述の音量調整コマンドを生成する音量調整コマンド生成処理を実行する。
音量調整処理とは、復電時または音量調整操作(上カーソルボタン38aまたは下カーソルボタン38bに対する操作)がなされた場合に実行される処理である。
復電時に実行される音量調整処理では、復電時の音量調整部84の段階によって復電時における初期の音量が設定される。より具体的には、当該処理では、復電時の音量調整部84の段階が音量大である場合には、特定の音声再生チャネル(本実施形態では、音声再生チャネルCH1、および音声再生チャネルCH2)を除いた音声再生チャネルの音量に音量10が設定され、復電時の音量調整部84の段階が音量中である場合には、特定の音声再生チャネルを除いた音声再生チャネルの音量に音量5が設定され、復電時の音量調整部84の段階が音量小である場合には、特定の音声再生チャネルを除いた音声再生チャネルの音量に音量1が設定される。なお、当該音量調整処理は、復電時に限らず、直近の図柄変動の終了からあらかじめ定められた時間経過したことに基づいて実行されてもよく、この場合には、特定の音声再生チャネルを除く音声再生チャネルの音量(現在の音量)が音量調整部84の現在の段階に対応する音量よりも小さい場合にのみ実行されるようにしてもよい。
また、音量調整操作がなされた場合に実行される音量調整処理では、当該音量調整操作に基づいて現在の音量が更新される。より具体的には、当該処理では、当該処理が上カーソルボタン38aの操作によって実行された場合には、特定の音声再生チャネルを除いた音声再生チャネルの音量に、音量10を上限として当該処理の前に設定されていた音量よりも1段階大きい音量が設定され、当該処理が下カーソルボタン38bの操作によって実行された場合には、音量1を下限として特定の音声再生チャネルを除いた音声再生チャネルの音量に、当該処理の前に設定されていた音量よりも1段階小さい音量が設定される。なお、音量調整操作がなされた場合に実行される音量調整処理は、後述する輝度調整処理とは異なり、図柄変動が実行されているか否かに関わらず実行される。
ここで、音量調整処理において音声再生チャネルに音量が設定されるとは、RAM203の音声再生チャネルに対応する記憶領域に音量が設定されることを指し、当該記憶領域に音量が設定された場合には、音量調整コマンド生成処理によって当該音声再生チャネルの音量調整に対応する音量調整コマンドが生成され、その後、当該コマンドが音声制御基板310に向けて送信される。
上述の通り、本実施形態では、特定の音声再生チャネルに係る音量調整が行われない。したがって、特定の音声再生チャネルに係る音声データは、音量調整部84の段階や音量調整操作の結果に依存しない音量(本実施形態では、最大の音量である音量10)で再生されることとなる。
本実施形態では、上述のエラー状態(重要度が高いエラー状態、重要度が低いエラー状態)の発生に基づくエラー演出に係る音声に加え、後述するRAMクリア報知に係る音声は、特定の音声再生チャネルによって再生される。一方、後述するBGM等の図柄変動の演出に係る音声に加え、後述する音量調整音や輝度調整音については、特定の音声再生チャネルを除く音声再生チャネルによって再生される。
輝度調整手段255は、輝度を調整する輝度調整処理、および上述の輝度調整コマンドを生成する輝度調整コマンド生成処理を実行する。
輝度調整処理とは、復電時、または図柄変動が実行されていない状態において輝度調整操作(左カーソルボタン38cまたは右カーソルボタン38dに対する操作)がなされた場合に実行される処理である。
復電時に実行される輝度調整処理では、復電時の輝度調整部85の段階によって復電時における初期の輝度が設定される。より具体的には、当該処理では、復電時の輝度調整部85の段階が輝度高である場合には、輝度10が設定され、復電時の輝度調整部85の段階が輝度中である場合には、輝度5が設定され、復電時の輝度調整部85の段階が輝度低である場合には、輝度1が設定される。なお、当該輝度調整処理は、復電時に限らず、最新の図柄変動の終了からあらかじめ定められた時間(例えば、30s)経過したことに基づいて実行されてもよく、この場合には、現在の輝度が輝度調整部85の現在の段階に対応する輝度よりも小さい場合にのみ実行されるようにしてもよい。
また、輝度調整操作がなされた場合に実行される輝度調整処理では、当該輝度調整操作に基づいて現在の輝度が更新される。より具体的には、当該処理では、当該処理が右カーソルボタン38dの操作によって実行された場合には、輝度10を上限として当該処理の前に設定されていた輝度よりも1段階大きい輝度が設定され、当該処理が左カーソルボタン38cの操作によって実行された場合には、輝度1を下限として当該処理の前に設定されていた輝度よりも1段階小さい輝度が設定される。
ここで、輝度調整処理において輝度が設定されるとは、RAM203の輝度に対応する記憶領域に輝度が設定されることを指し、当該記憶領域に輝度が設定された場合には、輝度調整コマンド生成処理によって調整後の輝度を特定可能な輝度調整コマンドが生成され、その後、当該コマンドが第2副制御基板300に向けて送信される。
また、本実施形態では、図柄変動が実行されていない状態における音量調整操作がなされたことによって音量調整処理が実行された場合には、音量調整音が出音される(音量調整音に係る演出データが設定される)とともに、メイン表示部81に音量調整表示が実行される(音量調整表示に係る演出データが設定される)。一方、図柄変動が実行されている状態における音量調整操作がなされたことによって音量調整処理が実行された場合には、音量調整音は出音されずに、メイン表示部81によって音量調整表示が実行される。
なお、音量調整音は、音量調整処理によって調整された後の音量で出音されることで、調整後の音量を実際に聞かせて当該音量を認識させるものである。さらに、音量調整表示は、音量調整処理によって調整された後の音量の段階(音量1~音量10のいずれか)を特定可能な表示であり、これにより調整後の音量の段階を視覚的に認識させるものである。
また、本実施形態では、図柄変動が実行されていない状態において輝度調整操作がなされたことによって輝度調整処理が実行された場合には、輝度調整音が出音される(輝度調整音に係る演出データが設定される)とともに、メイン表示部81に輝度調整表示が実行される(輝度調整表示に係る演出データが設定される)。
なお、輝度調整音は、聴覚を通して輝度調整処理によって輝度が調整されたことを認識させるものであり、当該音声は、輝度調整処理によって調整された輝度によって出音に係る音量が変化しない。さらに、輝度調整表示は、輝度調整処理によって調整された後の輝度の段階(輝度1~輝度10のいずれか)を特定可能な表示であり、これにより調整後の輝度の段階を視覚的に認識させるものである。
サブ情報記憶手段260は、上述の通り、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
サブコマンド管理手段270は、主制御基板100から送信された演出制御コマンドを受信し、受信した演出コマンドをサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶させる、また、サブコマンド管理手段270は、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に画像制御コマンドが記憶されている場合には、当該画像制御コマンドを第2副制御基板300に向けて送信する。さらに、サブコマンド管理手段270は、当該格納領域に音声制御コマンドまたは音量調整コマンドが記憶されている場合には、これらのコマンドを音声制御基板310に向けて送信される。なお、これらのコマンドは、原則として、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
以上説明した通り、本実施形態では、遊技機10が有する可動体の動作チェックを行っている。そして、本実施形態では、さらに、動作チェックにおいて、動作自体の確認だけでなく、異音を確認させ易くしている。以下、当該機能、および当該機能に関連する機能の詳細を説明する。
なお、動作時の異音は、動作自体の異常が発生するのに先立って発生し易い異常であり、当該異音を確認させ易くすることは、動作自体の異常が発生する前に当該異常を修理できるだけでなく、当該異常を修理するための部品発注等の比較的時間を要する作業を前もって行うことにも繋がる。また、動作自体を目視で確認困難な可動体に係る異常を確認させ易くすることにも繋がる。
<復電時の動作チェックについて>
まず、図11~図14を用いて、復電時における可動体の動作チェックの詳細を説明する。
なお、図11は、復電時動作チェック管理処理のフローであり、当該処理は、遊技可能状態遷移コマンドを受信した場合に実行される。また、図12は、原位置チェック処理のフローであり、図13は、復電時動作チェック処理のフローである。さらに、図14は、RAMクリア処理を伴う復電時における可動体の動作チェックとRAMクリア報知の流れを示すタイミングチャートである。
図11に示す通り、復電時における可動体の動作チェックを管理する復電時動作チェック管理処理における最初のステップであるステップS202では、RAMクリアがあったか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS204に進み、当該条件が充足されなかった場合には復電時動作チェック管理処理を終了する。
ステップS204では、動作規制フラグをONに設定する。なお、この動作規制フラグは、後述する覆蓋演出の実行有無に影響を与えるフラグであり、当該フラグは、電断によって初期化される(OFFに設定される)。
ステップS206では、RAMクリア処理を伴って遊技可能状態となったことを示す報知であるRAMクリア報知を開始させる。なお、RAMクリア報知は、枠ランプ35の点灯と、スピーカ33から出音される音声によって構成され、当該報知が実行されている期間においては、RAMクリア報知に係る音声以外の音声が出音されることはない。
ステップS208では、枠ランプ35や遊技領域50aに配設されたランプ等の遊技機10が有するランプを点灯させ、これらのランプの点灯をチェックする。なお、当該チェックに係る枠ランプ35の点灯は、RAMクリア報知に係る枠ランプ35の点灯によって実現される。
ステップS212は、ランプの点灯チェックが終了したか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS214に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS212に戻る。
ステップS214では、RAMクリア報知を終了する。なお、当該処理では、RAMクリア報知に係る音声の出音を終了させ、RAMクリア報知に係る枠ランプ35の点灯は維持してもよい。
ステップS216では、遊技機10が有する可動体の原位置をチェックする原位置チェック処理を実行し、その後のステップS218では、遊技機10の可動体の動作をチェックする復電時動作チェック処理を実行する。なお、これらの処理の詳細は後述する。
ステップS220では、動作規制フラグをOFFに設定し、復電時動作チェック管理処理を終了する。
続いて、図12を用いて、可動体の原位置をチェックする原位置チェック処理の詳細を説明する。
図12に示す通り、現位置チェック処理における最初のステップS302では、対象可動体を設定する。本実施形態では、対象可動体の候補として、遊技機10が有する可動体、すなわち、可動装飾体22、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dが存在し、この順に対象可動体として設定される。これは、後述する復電時動作チェック処理や非遊技期間において実行される動作チェック処理においても同様である。
ステップS304では、実行カウンタ=5であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS312に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS306に進む。
ステップS306では、対象可動体を原位置へ移動させる制御を実行する。なお、ここで、原位置とは、可動体の動作(移動)によって遊技者側から見た視認のし易さ(視認不能となる場合も含む)が変化する場合には、最も視認し難い位置と定義することもできるし、遊技可能状態において当該可動体が最も長く滞在する位置と定義することもできる。
ステップS308では、実行カウンタを1加算する。
ステップS310では、対象可動体が原位置に位置しているか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS314に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS304に戻る。
ステップS312では、現在の対象可動体を動作停止状態に設定する。
ここで、動作停止状態とは、当該状態となった可動体の動作を伴う演出が実行される場合に当該動作に係る可動制御データが当該可動体に送信されない状態を指し、当該状態は、電断復電よってのみ解除される。
さらに、後述する通り、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dは、個別に動作停止状態を設定可能にしてもよいが、本実施形態では、覆蓋演出において連動する可動体であるため、これらの可動体のうちの一つが動作停止状態となった場合には、演出遮蔽体83を構成する可動体のすべてが動作停止状態となる。
ステップS314では、実行カウンタを初期化する。なお、以降の説明を含め、実行カウンタの初期化とは、実行カウンタ=0とする処理である。さらに、実行カウンタの初期値(初期化時に設定される値)と実行カウンタの閾値(ステップS314であれば、5)とを入れ換えてもよい。
ステップS316では、未チェックの可動体があるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS302に進み、当該条件が充足されなかった場合には原位置チェック処理を終了する。
続いて、図13を用いて、可動体の動作をチェックする復電時動作チェック処理の詳細を説明する。
図13に示す通り、復電時動作チェック処理における最初のステップS402では、対象可動体を設定する。
ステップS404では、実行カウンタ=2であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS422に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS406に進む。
ステップS406では、対象可動体を動作位置へ移動させる制御を実行する。なお、当該動作位置とは、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dでは、上述の第2動作位置に係る動作位置を指す。
ステップS408では、実行カウンタを1加算する。
ステップS410では、対象可動体が原位置にあるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS404に戻り、当該条件が充足されなかった場合にはステップS412に進む。
ステップS412では、実行カウンタを初期化する。
ステップS414では、実行カウンタ=5であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS422に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS416に進む。
ステップS416では、対象可動体を原位置への移動させる制御を実行する。
ステップS418では、実行カウンタを1加算する。
ステップS420では、対象可動体が原位置であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS424に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS414に戻る。
ステップS422では、現在の対象可動体を動作停止状態に設定する。なお、可動体の動作位置で可動体を検知するセンサを設け、当該センサを用いて動作停止状態の判定(ステップS410やステップS420に係る判定)を行うようにしてもよいし、当該センサと原位置で可動体を検知する本実施形態に係るセンサとの組み合わせで動作停止状態の判定を行うようにしてもよい。これは、後述する他の動作チェックについても同様である。
ステップS424では、実行カウンタを初期化する。
ステップS426では、未チェックの可動体があるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS302に進み、当該条件が充足されなかった場合には復電時動作チェック処理を終了する。
以上説明した通り、本実施形態では、RAMクリア処理を伴う復電時には、RAMクリア報知の実行を終了した後に、可動体の動作チェックが実行される。
具体的には、図14に示す通り、復電したタイミングであるタイミングt11の後のタイミングt12において、RAMクリア報知が開始されるとともに、ランプの点灯チェックが開始される。さらに、その後のタイミングt13において、RAMクリア報知およびランプの点灯チェックが終了するとともに、動作チェックが開始され、動作チェックがタイミングt14で終了する。
なお、本実施形態では、RAMクリア報知の終了後は、図柄変動が開始されない限り、スピーカ33から音声が出音されることはない。
このように、本実施形態では、RAMクリア報知が実行された後に可動体の動作チェックが行われることとなり、当該動作チェック時には、音声が出音されることがない。
そのため、RAMクリア処理を伴う復電時における可動体の動作チェック時には、音声の出音がなされない。これにより、可動体の動作に係る異音の確認を行い易くし、可動体の動作に係る異常を発見し易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、必ずしもRAMクリア処理を伴う復電時における可動体の動作チェック期間の全体において音声の出音がなされないようにする必要はなく、当該期間の一部において音声の出音がなされないようにしてもよい。
また、本実施系形態では、RAMクリア処理を伴わない復電時には、可動体の動作チェックが実行されないが、当該復電時においても可動体の動作チェックが実行され、かつ当該動作チェック期間において音声の出音がなされないようにしてもよい。
さらに、異音確認の対象となる可動体は、本実施形態のように、遊技盤50の手前側(遊技者側)から視認可能なものに限らない。すなわち、異音確認の対象となる可動体は、動作時の一部または全部において、遊技盤50の手前側から視認不能なものであってもよい。
よって、遊技機10において、動作制御手段(可動役物制御手段245)は、電源が投入されたことに基づいて、第一の可動体(演出遮蔽体83)を少なくとも動作させる第一の動作制御(復電時に係る可動体の動作チェック)を実行し、第一の動作制御が実行されている期間の少なくとも一部で、音声出音手段(スピーカ33)による音声の出音がなされない場合がある、と換言できる。
また、上述の通り、本実施形態におけるRAMクリア報知に係る音声は、最大の音量(音量10)で再生されることとなる。
さらに、本実施形態において、当該音声は、特定の音声再生チャネル、すなわち、音量調整部84の段階や音量調整操作の結果に依存しない音量で出音される。
<非遊技期間における動作チェックについて>
次に、図15~図18を用いて、非遊技期間における可動体の動作チェックの詳細を説明する。
なお、図15は、非遊技期間中動作チェック管理処理のフローである。また、図16は、非遊技期間中第1動作チェック処理のフローであり、図17は、非遊技期間中第2動作チェック処理のフローである。さらに、図18(a)は、非遊技機期間における可動体の動作チェックとRAMクリア報知の流れを示すタイミングチャートであり、図18(b)は、第1動作チェックに係る可動体の動作位置の時間変化と第2動作チェックに係る可動体の動作位置の時間変化を比較する図である。
図15に示す通り、非遊技期間における可動体の動作チェックを管理する非遊技期間中動作チェック管理処理における最初のステップであるステップS502では、遊技終了判定タイミングから30s経過したタイミングであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS504に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS508に進む。
ここで、遊技終了判定タイミングとは、非遊技期間となってから、最新のアウト球の検知、および最新の図柄変動の終了のうちの遅い方のタイミングを指す。そして、前者の検知については、上述の操作ハンドル31に設けられたタッチセンサによる検知に置き換えてもよい。
ステップS504では、BGMの再生を停止する。ここで、BGMとは、図柄変動が実行されている期間を盛り上げるために再生される音声であり、一度再生が開始されると、非遊技期間となった以降も再生停止条件が充足されるまで再生される。
ステップS506では、原位置チェック処理を実行し、非遊技期間中動作チェック管理処理を終了する。なお、当該処理は、図12を用いて説明した処理と同一であるため、説明を省略する。
ステップS508では、遊技終了判定タイミングから60s経過したタイミングであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS510に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS512に進む。
ステップS510では、非遊技期間における可動体の動作チェックを行う非遊技期間中第1動作チェック処理を実行し、非遊技期間中動作チェック管理処理を終了する。なお、非遊技期間中第1動作チェック処理の詳細は、後述する。
ステップS512では、遊技終了判定タイミングから120s経過したタイミングであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合には非遊技期間中動作チェック管理処理を終了する。
ステップS514では、BGMの再生を開始する。
なお、本実施形態では、当該ステップで再生を開始する音声を、BGM、すなわち、ステップS504で再生が停止された音声と同一のものとしているが、これに限らない。
例えば、ステップS514で再生を開始する音声を、「第2動作チェック開始」等のステップS514でのみ再生される音声(ステップS504で再生が停止される音声とは異なる音声)、すなわち、後述する第2動作チェックの実行が開始されることを特定可能な音声としてもよい。さらに、当該音声は、BGMと同様に、特定の音声再生チャネルを除く音声再生チャネルによって再生されることが好ましい。
ステップS516では、非遊技期間における可動体の動作チェックを行う非遊技期間中第2動作チェック処理を実行する。
ステップS518では、計時時間をリセット(初期化)する。
続いて、図16を用いて、非遊技期間における可動体の動作チェックを行う非遊技期間中第1動作チェック処理の詳細を説明する。
図16に示す通り、非遊技期間における可動体の動作チェックを行う非遊技期間中第1動作チェック処理における最初のステップS602では、対象可動体を設定する。
ステップS604では、現在の対象可動体が動作停止状態であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS616に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS606に進む。
ステップS606では、実行カウンタ=3であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS616に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS608に進む。
ステップS608では、対象可動体を動作位置へ移動させる制御を実行する。なお、当該動作位置とは、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、および右下演出遮蔽体83dでは、上述の第2動作位置に係る動作位置を指す。
ステップS610では、実行カウンタを1加算する。
ステップS612では、対象可動体が原位置に位置しているか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS606に戻り、当該条件が充足されなかった場合にはステップS614に進む。
ステップS614では、実行カウンタを初期化する。
ステップS616では、未チェックの可動体があるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS602に進み、当該条件が充足されなかった場合には非遊技期間中第1動作チェック処理を終了する。
続いて、図17を用いて、非遊技期間における可動体の動作チェックを行う非遊技期間中第2動作チェック処理の詳細を説明する。
図17に示す通り、非遊技期間における可動体の動作チェックを行う非遊技期間中第2動作チェック処理における最初のステップS702では、対象可動体を設定する。
ステップS704では、現在の対象可動体が動作停止状態であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS716に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS706に進む。
ステップS706では、実行カウンタ=3であるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS716に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS708に進む。
ステップS708では、対象可動体を原位置へ移動させる制御を実行する。
ステップS710では、実行カウンタを1加算する。
ステップS712では、対象可動体が原位置に位置しているか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS714に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS706に戻る。
ステップS714では、実行カウンタを初期化する。
ステップS716では、未チェックの可動体があるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS702に進み、当該条件が充足されなかった場合には非遊技期間中第1動作チェック処理を終了する。
以上説明した通り、本実施形態では、非遊技期間において、遊技機10が有する可動体が動作位置(第2動作位置)に動作し、その後に当該可動体が原位置へ動作することとなる。
具体的には、図18(a)に示す通り、非遊技期間において遊技終了判定タイミングとなったタイミングであるタイミングt21の後のタイミングt22(タイミングt21から30s経過したタイミング)において、それまで再生されていたBGMの再生(出音)が停止される。その後のタイミングt23(タイミングt21から60s経過したタイミング)において、第1動作チェック処理に係る動作チェック(以下、「第1動作チェック」と称する)が開始され、当該動作チェックがタイミングt24で終了する。さらに、その後のタイミングt25(タイミングt21から120s経過したタイミング)では、BGMの再生が新たに開始されるとともに、第2動作チェック処理に係る動作チェック(以下、「第2動作チェック」と称する)が開始され、当該動作チェックがタイミングt26で終了する。
このように、本実施形態では、原位置から動作位置(第2動作位置)へ可動体を動作させる第1動作チェック時には、BGMの再生が停止されることで音声の出音がなされない一方、動作位置(第2動作位置)から原位置へ可動体を動作させる第2動作チェック時には、BGMの再生が行われることで音声の出音がなされる。
そのため、可動体の動作自体の確認と、可動体の動作に係る異音の確認と、を分けて確認させることで、当該異音を確認させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、第1動作チェックに係る期間の全体において音声の出音がなされないようにする必要はなく、当該期間の一部において音声の出音がなされないようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1動作チェック時に音声の出音がなされる一方、第2動作チェック時に音声の出音がなされないようにしてもよい。
また、本実施系形態では、特図変動パターン導出状態に関わらず、非遊技期間となった場合の全部において、第1動作チェックおよび第2動作チェックを実行するが、一部の非遊技期間においてのみこれらの動作チェックが実行されるようにしてもよい。すなわち、非遊技期間において第1動作チェックおよび第2動作チェックが実行される場合があればよく、当該場合は、特図変動パターン導出状態PAが設定されている場合とすることが好ましい。
さらに、本実施形態では、第1動作チェック時に音声が出音されず、第2動作チェック時に音声が出音されるが、第1動作チェック時の一部で音声が出音されず、第1動作チェック時の一部で音声が出音される場合があるようにしてもよい。
また、本実施形態において、第1動作チェックに係る動作および第2動作チェックに係る動作は、非遊技期間における動作であったが、これらの動作が実行される期間のいずれか一方または双方は、非遊技期間における動作に限らず、遊技可能状態における期間であればよい
よって、遊技機10において、動作制御手段(可動役物制御手段245)は、図柄変動の非実行中における第二の条件が充足されたことに基づいて、第一の可動体(演出遮蔽体83)を少なくとも動作させる第四の動作制御(第1動作チェック)を実行し、第四の動作制御が実行されている期間の少なくとも一部で、音声出音手段(スピーカ33)による音声の出音がなされない場合がある、と換言できる。
また、上述の通り、本実施形態では、復電時における可動体の動作チェック時には、音声が出音されることがないが、上記第2動作チェック時に音声の出音がなされる。このようにしても、可動体の動作自体の確認と、可動体の動作に係る異音の確認と、を分けて確認させることで、当該異音を確認させ易くすることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、第2動作チェックが、RAMクリア処理を伴う復電時における可動体の動作チェックにおいて動作させる可動体とは異なる可動体を少なくとも動作させるものであっていてもよい。
さらに、第2動作チェックは、復電時における可動体の動作チェックが実行される期間とは異なる期間に実行されるものであればよく、例えば、当顔第2動作チェックが、RAMクリア処理を伴う復電時におけるRAMクリア報知の実行中に実行されるものであってもよい。
よって、遊技機10において、動作制御手段(可動役物制御手段245)は、第一の動作制御(復電時に係る可動体の動作チェック)が実行される期間とは異なる期間に実行される動作制御であって、第一の可動体(演出遮蔽体83)を少なくとも動作させる、または第一の可動体とは異なる第二の可動体(演出遮蔽体83とは異なる可動体)を少なくとも動作させる、第二の動作制御(第2動作チェック)を実行し、第二の動作制御が実行されている期間の少なくとも一部で、音声出音手段(スピーカ33)による音声の出音がなされる場合がある、と換言できる。
さらに、遊技機10において、動作制御手段(可動役物制御手段245)は、電源が投入されたことまたは図柄変動の非実行中における第一の条件が充足されたことに基づいて、第二の動作制御(第2動作チェック)を実行する、と換言できる。
特に、本実施形態では、音声の出音がなされない第1動作チェック時によって動作した動作位置を原位置に動作させる第2動作チェック時に音声の出音がなされる。
そのため、可動体の動作自体の確認と、可動体の動作に係る異音の確認と、を続けて確認させることができる。
さらに、本実施形態では、音声の出音がなされない第1動作チェックの後に、可動体を動作位置で維持する期間が存在し、当該期間の経過後に、音声の出音がなされる第2動作チェックが実行される。
そのため、先に実行された動作チェックの結果を考慮して後に実行される動作チェックによる可動体のチェックを行うことができる。
なお、上記期間とは、本実施形態のように、あらかじめ定められた長さの期間であることが好ましいが、当該期間の長さが変化してもよい。
さらに、上述の通り、遊技終了判定タイミングとは、非遊技期間となってから、最新のアウト球の検知、および最新の図柄変動の終了のうちの遅い方のタイミングであり、これらのタイミングは、いずれも操作ハンドル31の操作に基づいて発生するタイミングである。
そのため、可動体に係る異音の確認を遊技者の任意のタイミングとすることができる。なお、当該操作は、本実施形態のような操作ハンドル31の操作に限らず、カーソルボタン38の操作等、遊技者が操作可能な操作部であれば、いずれの操作部であってもよい。
また、図16および図17のフローで示す通り、本実施形態では、第1動作チェックおよび第2動作チェックで可動体の動作に異常があると判定された場合(動作位置への動作時に原位置が維持される場合や、原位置への動作時に原位置とならない場合)であっても、当該可動体が動作停止状態とならない。
次に、第1動作チェックに係る可動体の動作位置の時間変化と第2動作チェックに係る可動体の動作位置の時間変化は、図18(b)に示す通りである。
具体的には、本実施形態において、第2動作チェックに係る可動体の動作に要する時間T2は、第1動作チェックに係る可動体の動作に要する時間T1よりも短くなる。そして、第1動作チェックは原位置から第2動作位置に動作し、第2動作チェックは第2動作位置から原位置に動作するものであり、それぞれの動作チェックに係る可動体の移動距離は同一である。そのため、本実施形態において、第2動作チェックに係る可動体の動作速度は、第1動作チェックに係る可動体の動作速度よりも早くなる。
そして、上述の通り、第1動作チェック時には、音声の出音がなされない一方、第2動作チェック時には、音声の出音がなされる。
これによれば、移動速度が低く、異常があるときに異音が出易い動作チェックにおいて音声を出音させないようにすることで、可動体の異常確認の精度を高めることができる。
なお、上記移動速度とは、制御上の速度であり、可動体の動作に異常がある場合には、実際の速度が、制御上の速度とは異なるものとなり得る。
<覆蓋演出の規制について>
次に、図19および図20を用いて、本実施形態における覆蓋演出の規制について説明する。
なお、図19は、覆蓋演出の具体例を示す図である。また、図20(a)は、覆蓋演出管理処理のフローであり、図20(a)は、覆蓋演出実行抽選に用いられる抽選テーブルを模式的に示す図である。なお、本実施形態において覆蓋演出実行抽選で用いられる乱数の範囲は、0~99である。
まず、図19に示す通り、覆蓋演出は、演出遮蔽体83が、上述の原位置(図19の上段に示される位置)から、第1動作位置(図19の中段に示される位置)を経由して、原位置(図19の下段に示される位置)に戻る演出であり、当該演出は、図柄変動の開始(後述する疑似変動の開始を含む)を契機として実行され得る。
このように、本実施形態における覆蓋演出は、演出遮蔽体83が、原位置から、上述の第2動作位置まで演出遮蔽体83が動作せずに、第1動作位置まで移動した後に原位置に戻る演出である。
また、上述の通り、演出遮蔽体83は、第2動作位置となることで演出遮蔽体83の手前側の形状の全体が視認可能となるものであるため、覆蓋演出は、当該形状の全体が認識可能とならない演出であると言うこともできる。
なお、本実施形態では、後述する発展演出の終盤において今回の図柄変動における特図当否判定結果が大当りであることを確定的に報知するために、演出遮蔽体83を、原位置から第1動作位置を経由して第2動作位置とし、その後に第1動作位置を経由して原位置に戻す演出を実行可能に構成されている。当該演出は、覆蓋演出とは異なり、演出遮蔽体83の手前側の形状の全体が視認可能となる演出であると言える。これは、後述する非遊技期間における演出遮蔽体83の動作も同様である。
次に、図20(a)に示す通り、覆蓋演出管理処理における最初のステップS802では、特定の特図変動パターンであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS802に進み、当該条件が充足されなかった場合には覆蓋演出管理処理を終了する。なお、特定の特図変動パターンとは、上述の発展演出が実行される特図変動パターンを指す。
ステップS802では、動作規制フラグがONであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合には覆蓋演出管理処理を終了し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS806に進む。
ステップS806では、覆蓋演出の実行有無を決定する覆蓋演出実行抽選を実行する。なお、当該抽選の詳細は後述する。
ステップS808では、覆蓋演出実行抽選に当選したか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS810に進み、当該条件が充足されなかった場合には覆蓋演出管理処理を終了する。
ステップS810では、図柄変動開始時における覆蓋演出の実行を決定し、覆蓋演出管理処理を終了する。これにより、図柄変動開始時に覆蓋演出が実行されることとなる。
このように、本実施形態では、動作規制フラグがONである場合には、覆蓋演出が実行されない。そして、上述の通り、復電時動作チェック処理が実行される際には、動作規制フラグがONになる。そのため、当該処理の実行中に図柄変動が開始された場合には、覆蓋演出が実行されることがなく、復電時動作チェック処理に係る可動体の動作が継続する。
一方、第1動作チェックおよび第2動作チェックの実行中には、動作規制フラグはOFFとなる。そのため、これらの動作チェックの実行中に図柄変動が開始された場合には、覆蓋演出が実行され得る。そして、当該演出が実行される際には、これらの動作チェックの実行が終了して覆蓋演出が実行されることとなる。
これによれば、動作チェック中に覆蓋演出を実行可能としつつも、復電時動作チェック処理に係る動作チェックおいて、異音の確認を行い易くすることができる。
よって、遊技機10において、第二の動作制御(第2動作チェック)は、第一の可動体(演出遮蔽体83)を少なくとも動作させるものであり、動作制御手段(可動役物制御手段245)は、図柄変動の開始を契機に、第一の可動体を動作させる第三の動作制御(覆蓋演出に係る動作制御)を実行する場合があり、第二の動作制御中に、図柄変動が開始され、かつ第三の動作制御の実行に係る所定の条件が充足された場合には、当該第二の動作制御を終了して当該第三の動作制御を実行する一方、第一の動作制御中に、図柄変動が開始され、かつ所定の条件が充足された場合には、当該第一の動作制御を継続する、と換言できる。
なお、覆蓋演出に係る演出遮蔽体83の動作位置(第1動作位置)と、動作チェックにおける演出遮蔽体83の動作位置(第2動作位置)とは、異なる位置であってもよいし、同一の位置であってもよい。ただし、これらの動作位置が異なる場合には、本実施形態のように、一方の動作位置が、他方の動作位置までの動作する軌跡上にあることが好ましい。
続いて、図20(b)に示す通り、覆蓋演出実行抽選では、当該図柄変動における特図当否判定の結果がハズレである場合には、30/100(約1/3.33)の確率で当該抽選に当選し、70/100(約1/1.43)の確率で当該抽選に非当選となる。一方、当該図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合には、70/100(約1/1.43)の確率で当該抽選に当選し、30/100(約1/3.33)の確率で当該抽選に非当選となる。
このように、本実施形態では、当該図柄変動における特図当否判定の結果が大当りである場合に、当該図柄変動における特図当否判定の結果がハズレである場合よりも高い割合で、図柄変動開始時に対応する覆蓋演出実行抽選に当選し、図柄変動開始時に覆蓋演出が実行されることとなる。そのため、図柄変動開始時における覆蓋演出は、大当り当選を期待させる演出であると言える。
<他の変形例について>
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、本実施形態における確率、割合、頻度の高低は、各関係性が担保されていれば、低い方が当選しないようにしてもよいし、高い方が必ず当選するようにしてもよい。いずれの場合も抽選自体を行わないようにしてもよい。これは、回数の多少についても同様である。
さらに、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
また、上述の説明では、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態を参照して復電時の復帰状態を決定しているが、復電時からのRAMクリアスイッチ43のON状態の時間が規定時間(例えば、3s)を超えるか否かを参照するようにしてもよい。このようにすれば、誤ったRAMクリア処理の発生をより抑えることができる。
また、上述の説明では、復電時の復帰状態を決定するにあたり、中枠開扉センサ76の状態(中枠17の開閉状態)を参照していたが、当該状態を参照せずに復帰状態を設定するようにしてもよい。この場合には、一律に、中枠開扉センサ76がON(中枠17が開放状態)の場合に従って復電時の復帰状態を設定すればよい。
以上で説明した本発明は、上述の説明に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
<付記>
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
図柄変動の開始にともなって大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、当該当否判定において前記大当りに当選した場合には、当該図柄変動の終了後に大当り遊技を開始し、図柄変動において複数の図柄列を変動表示させた後に当該図柄変動における前記当否判定の結果に対応する図柄組合せで前記複数の図柄列を停止表示させる遊技機であって、
原位置から動作位置へ動作可能な第一の可動体と、
前記第一の可動体の動作を制御する動作制御手段と、
音声を出音する音声出音手段と、
前記音声出音手段を制御する出音制御手段と、
前記複数の図柄列を表示する画像表示手段と、を備え、
前記動作制御手段は、電源が投入されたことに基づいて、前記第一の可動体を動作させる第一の動作制御を実行し、
前記第一の動作制御が実行されている期間の少なくとも一部で、前記音声出音手段による音声の出音がなされない場合があり、
前記第一の可動体は、前記動作位置において、前記画像表示手段に係る表示領域の少なくとも一部を覆蓋する、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記動作制御手段は、前記第一の動作制御が実行される期間とは異なる期間に実行される動作制御であって、前記第一の可動体を少なくとも動作させる、または前記第一の可動体とは異なる第二の可動体を少なくとも動作させる、第二の動作制御を実行し、
前記第二の動作制御が実行されている期間の少なくとも一部で、前記音声出音手段による音声の出音がなされる場合がある、
ことを特徴とする遊技機。
(3)
上記(2)に記載の遊技機であって、
前記動作制御手段は、電源が投入されたことまたは図柄変動の非実行中における第一の条件が充足されたことに基づいて、前記第二の動作制御を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
(4)
上記(3)に記載の遊技機であって、
前記第二の動作制御は、前記第一の可動体を少なくとも動作させるものであり、
前記動作制御手段は、
図柄変動の開始を契機に、前記第一の可動体を動作させる第三の動作制御を実行する場合があり、
前記第二の動作制御中に、図柄変動が開始され、かつ前記第三の動作制御の実行に係る所定の条件が充足された場合には、当該第二の動作制御を終了して当該第三の動作制御を実行する一方、
前記第一の動作制御中に、図柄変動が開始され、かつ前記所定の条件が充足された場合には、当該第一の動作制御を継続する、
ことを特徴とする遊技機。
(5)
上記(4)に記載の遊技機であって、
前記動作制御手段は、図柄変動の非実行中における第二の条件が充足されたことに基づいて、前記第一の可動体を少なくとも動作させる第四の動作制御(デモ中における可動体の遮蔽)を実行し、
前記第四の動作制御が実行されている期間の少なくとも一部で、前記音声出音手段による音声の出音がなされない場合がある、
ことを特徴とする遊技機。
10 遊技機
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 枠ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38 カーソルボタン
38a 上カーソルボタン
38b 下カーソルボタン
38c 左カーソルボタン
38d 右カーソルボタン
38e 中カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
43 RAMクリアスイッチ
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
54 保護部材
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
67a 左一般入賞口
67b 右一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
73a 左一般入賞口センサ
73b 右一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
77 前枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
83 演出遮蔽体
83a 左上演出遮蔽体
83b 右上演出遮蔽体
83c 左下演出遮蔽体
83d 右下演出遮蔽体
84 音量調整部
85 輝度調整部
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
179 遊技可能状態遷移手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
245 可動役物制御手段
250 音量調整手段
255 輝度調整手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
310 音声制御基板
311 CPU
312 ROM
313 RAM
314 I/Oポート
400 払出制御基板
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
811 表示領域
X 第1流路
Y 第2流路

Claims (1)

  1. 図柄変動の開始にともなって大当りに当選するか否かを判定する当否判定を実行し、当該当否判定において前記大当りに当選した場合には、当該図柄変動の終了後に大当り遊技を開始し、図柄変動において複数の図柄列を変動表示させた後に当該図柄変動における前記当否判定の結果に対応する図柄組合せで前記複数の図柄列を停止表示させる遊技機であって、
    原位置から動作位置へ動作可能な所定の可動体と、
    前記所定の可動体の動作を制御する動作制御手段と、
    音声を出音する音声出音手段と、
    前記音声出音手段を制御する出音制御手段と、
    前記複数の図柄列を表示する画像表示手段と、を備え、
    前記動作制御手段は、電源が投入されたことに基づいて、前記所定の可動体を動作させる第一の所定動作制御を実行し、
    前記第一の所定動作制御が実行されている期間の少なくとも一部で、前記音声出音手段による音声の出音がなされない場合があり、
    前記所定の可動体は、前記動作位置において、前記画像表示手段に係る表示領域の少なくとも一部を覆蓋し、
    前記動作制御手段は、さらに、前記所定の可動体を動作させる制御として、第二の所定動作制御と、第三の所定動作制御と、を実行可能に構成され、
    図柄変動の非実行中において、前記第二の所定動作制御および前記第三の所定動作制御の双方が実行される場合があり、当該場合において、前記第二の所定動作制御が実行されている期間では前記音声出音手段による音声の出音がなされない一方、前記第三の所定動作制御が実行されている期間では前記音声出音手段による音声の出音がなされる、
    ことを特徴とする遊技機。
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