JP7006671B2 - 切削装置 - Google Patents
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Description
前記回転軸を昇降可能に片持ち支持する支持昇降手段と、
前記回転刃をガイドレールに沿って移動可能とする移動手段とを備えた切削装置本体と、
前記切削装置本体の側方に配設されたブレードカバーを備え、
前記ブレードカバーは、前記回転刃の少なくとも下端側を除いて被覆するハウジングケースと、前記ハウジングケースに取り付けられた車輪とを備え、前記切削装置本体の傾斜を防止しながら前記回転刃とともに走行可能に構成されたことを特徴とする切削装置によって達成される。
前記ブレードカバーは、前記ハウジングケースの底部外周縁に沿って、可撓性部材により形成されたパッキン部が設けられたことを特徴とする。
前記ブレードカバーは、前記ハウジングケースの内側へと張り出す内側フランジ部を底部に備え、
前記内側フランジ部は、接地面と僅かな隙間を生じる高さ位置に配設され、かつ、前記内側フランジ部に泥水を吸引する吸引口が形成されたことを特徴とする。
前記切削装置本体は、前記ブレードカバーを着脱するための掛合フックを備え、
前記ブレードカバーは、前記掛合フックと係合する被掛合部を備えて前記切削装置本体に対し着脱可能に構成されたことを特徴とする。
前記コンクリート掘削方法は、コンクリート構造物の床面の掘削予定領域に、複数条の切削溝を形成する切削工程と、
前記複数条のいずれかに、膨張で加圧可能な圧力破砕機を挿入し、前記複数条の切削溝によって形成されたコンクリート構造物の凸形状部であるコンクリートブロックを前記圧力破砕機で加圧して亀裂を発生させてコンクリート構造物から分離する掘削工程とを備えることを特徴とする。
図1ないし図4に示されるように、切削装置1は、ガイドレールa11と、ガイドレールa11上に配設されたスライドステージa12と、スライドステージa12上に立設された支柱a13,13と、この支柱a13,13上に取り付けられた上部フレームa14と、この上部フレームa14上面に配設された電動アクチュエータa15と、この電動アクチュエータa15の下部に垂設されたスクリューロッドa16と、このスクリューロッドa16が挿通されて連結された昇降台a17と、この昇降台a17に一体的に固定された油圧モータa18と、この油圧モータa18と連結され、油圧モータa18の駆動により回転する回転刃a19とを有する切削装置本体Aと、回転刃a19を覆うブレードカバーBを備えている。このブレードカバーBは、切削装置本体Aに着脱可能となっている。なお、電動アクチュエータa15及び油圧モータa18の駆動は、図示しないコントローラにより操作可能となっている。
切削装置1は、被切削物を切削する切削手段を備える。この切削手段は、図5及び図6に示されるように、油圧モータa18と連結され、油圧モータa18の駆動により回転する回転軸a20上に、複数の回転刃a19,a19,・・・と、複数のスペーサa21,a21,・・・とを順次嵌挿して構成されている。図5に示されるように、切削手段は、回転刃a19を配した回転軸a19の一端を、油圧モータa18を介し、昇降台a17に支持させる片持ち支持構造を有している。なお、本実施形態においては、五枚の回転刃a19を回転軸a20上に配設した構成を示したが、回転刃a19上の枚数は、これに限られず、一枚以上の任意の枚数を用いることが可能である。
切削装置1は、回転刃a19を予定する切削ラインに沿って移動させる移動手段を備える。この走行手段は、予定する切削ラインに沿って被切削物に固定されたガイドレールa11と、走行モータa24を駆動源とするピニオンギア・ラック機構(図示せず)によりガイドレールa11上を走行して進退可能に構成されたスライドステージa12とを備えており、このスライドステージa12の進退により、回転刃a19が予定する切削ライン上を移動して、被切削物を切削可能となっている。なお、走行モータa24の駆動は、図示しないコントローラにより操作可能となっている。
切削装置1は、回転刃a19を昇降可能に片持ち支持する支持昇降手段を備え、この支持昇降手段は、スライドステージa12上に、前後の支柱a13,a13が、スライドステージa12に対して垂直に立設されている。さらに、スライドステージa12上に、略門型が形成されるようにして、この支柱a13,a13上に、所定の厚みを有する水平板状の上部フレームa14が架設されている。なお、上部フレームa14には、切削装置本体Aの持ち運びを容易にするためのハンドルa26が設けられている。
図1ないし図6に示されるように、スライドステージa12及び上部フレームa14には、それぞれ、ブレードカバーBを切削装置本体Aに着脱するための掛合フックa25が設けられている。この掛合フックa25は、略L字状に形成された係止片である。切削装置本体AにブレードカバーBを装着するときは、回転刃a19の上方からブレードカバーBを被せるようにして、ブレードカバーBに断面略コの字状に突出するように形成された被掛合部b15に、掛合フックa25の先端を差し込んで係合させることで、ブレードカバーBを切削装置本体Aに装着することができる。
図1ないし図4に示されるように、ブレードカバーBは、切削装置本体Aの側方に配設され、回転刃a19を覆う平面視矩形状のハウジングケースb11と、このハウジングケースb11の四隅にそれぞれ取り付けられた従動輪からなる四輪の車輪b12と、ハウジングケースb11の上部に設けられた前後の持ち手b20,b20を備えており、ハウジングケースb11の前面下部には、ハウジングケースb11内部と連通するバキュームポンプ接続用のジョイント口b13,b13が左右に設けられている。ハウジングケースb11の左側側面(切削装置本体A側側面)には、回転軸a20との干渉を避けるために下端から上方に向けて開口するように形成された開口部b14と、掛合フックa25と係合する4つの被掛合部b15が設けられている(図7参照)。
図7は、図1に示されるブレードカバーBを底面側から見た外観図である。
図7に示されるように、ハウジングケースb11は、その底部外周縁に沿って、ゴム等の可撓性部材により形成されたパッキン部b21が取り付けられている。このパッキン部b21が、接地面と弾発接触することで、ハウジングケースb11の下端に生じる接地面との隙間をシールする機能を果たし、これにより、切粉などの切削屑が混ざった冷却水(泥水)が、ハウジングケースb11の外部に漏れることを好適に防止することができる。
図9(a)は、コンクリート掘削用冶具40の正面図であり、図7(b)は、コンクリート掘削用冶具40の左側面図である。このコンクリート掘削用冶具40は、切削装置Aによって、被切削物に複数条の切削溝を形成した後、コンクリート掘削面が平坦となるようにコンクリート構造物を破砕・除去して掘削するために用いる。
図10において、該コンクリート構造物Cの床面には、上記切削装置Aによって形成された、切削深さD、全体の左右幅をXとする5条の切削溝Gが所定間隔で形成されている。ここに、以下の説明において、切削溝Gによって形成され、破砕・除去対象となるコンクリート構造物Cの凸形状部を、コンクリートブロックC1という。
次に、本発明の実施形態に係るコンクリート掘削方法について説明する。図11は、本発明の実施形態に係るコンクリート掘削方法のフローチャートである。以下では、切削装置A及び上記コンクリート掘削用冶具40を用いたコンクリート掘削方法について説明する。なお、図12ないし図14において、網掛けされた部分が掘削対象となるコンクリート構造物の掘削予定領域Tを示している。ここでは、図12に示されるように、掘削予定領域Tを左右幅X´、コンクリート構造物の床面からの深さd、前後方向における奥行Yの略直方体形状として掘削を行うものとする。なお、掘削予定領域Tの形状に関しては、略直方体形状に限定されるものではない。
A 切削装置本体
a11 ガイドレール
a12 スライドステージ
a13 支柱
a14 上部フレーム
a15 電動アクチュエータ
a16 スクリューロッド
a17 昇降台
a18 油圧モータ
a19 回転刃
a20 回転軸
a21 スペーサブロック
a22 給水口
a23 孔
a24 走行モータ
a25 掛合フック
a26 ハンドル
a27 圧油供給口
B ブレードカバー
b11 ハウジングケース
b12 車輪
b13 ジョイント口
b14 開口部
b15 被掛合部
b16 固定用のボルト
b17 前方の内側フランジ部
b18 後方の内側フランジ部
b19 吸引口
b20 持ち手
b21 パッキン部
40 コンクリート掘削用冶具
41 圧力破砕機
Claims (7)
- 1枚または複数の回転刃を回転駆動可能に回転軸上に配設した切削手段と、
前記回転軸を昇降可能に片持ち支持する支持昇降手段と、
前記回転刃をガイドレールに沿って移動可能とする移動手段とを備えた切削装置本体と、
前記切削装置本体の側方に配設されたブレードカバーを備え、
前記ブレードカバーは、前記回転刃の少なくとも下端側を除いて被覆するハウジングケースと、前記ハウジングケースに取り付けられた車輪とを備え、前記切削装置本体の傾斜を防止しながら前記回転刃とともに走行可能に構成されたことを特徴とする切削装置。 - 前記ブレードカバーは、前記ハウジングケースの底部外周縁に沿って、可撓性部材により形成されたパッキン部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の切削装置。
- 前記ブレードカバーは、前記ハウジングケースの内側へと張り出す内側フランジ部を底部に備え、
前記内側フランジ部は、接地面と僅かな隙間を生じる高さ位置に配設され、かつ、前記内側フランジ部に泥水を吸引する吸引口が形成されたことを特徴とする請求項2に記載の切削装置。 - 前記切削装置本体は、前記ブレードカバーを着脱するための掛合フックを備え、
前記ブレードカバーは、前記掛合フックと係合する被掛合部を備えて前記切削装置本体に対し着脱可能に構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の切削装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の切削装置を用いて、コンクリート構造物の床面を掘削するコンクリート掘削方法であって、
前記コンクリート掘削方法は、コンクリート構造物の床面の掘削予定領域に、複数条の切削溝を形成する切削工程と、
前記複数条のいずれかに、膨張で加圧可能な圧力破砕機を挿入し、前記複数条の切削溝によって形成されたコンクリート構造物の凸形状部であるコンクリートブロックを前記圧力破砕機で加圧して亀裂を発生させてコンクリート構造物から分離する掘削工程とを備えることを特徴とするコンクリート掘削方法。 - 前記掘削工程において、前記複数条の切削溝のいずれかに、膨張で加圧可能な圧力破砕機を挿入した後、両端を除く残りの複数条の切削溝のいずれかに、コンクリート掘削用冶具が備えた剛性の嵌合板を挿入して、前記圧力破砕機によって前記コンクリートブロックを加圧することを特徴とする請求項5に記載のコンクリート掘削方法。
- 前記コンクリート掘削用冶具は、矩形板状の基部の片側又は両側に前記嵌合板を備えたことを特徴とする請求項6に記載のコンクリート掘削方法。
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