JP7006415B2 - シート積載装置、シート供給装置、画像形成システム、シート束移動方法、及びプログラム - Google Patents

シート積載装置、シート供給装置、画像形成システム、シート束移動方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、シート積載装置、シート供給装置、画像形成システム、シート束移動方法、及びプログラムに関する。
従来、シート積載装置において、積層されたシート束を検知して昇降を制御したいというニーズが存在する。
例えば、特許文献1のシート積載装置では、シート束の上側に吸引ユニットを配置し、シート束の最上部が供給可能位置に達したときに最上部のシートを吸引ユニットで吸引し、シート給送方向へ給送している。特許文献1では、シート束の最上部が供給可能位置であることを検知するため、シート束の側縁におけるシート給送方向の中間位置に、シート押さえリンクを配置している。
シート押さえリンクは、支点軸によって揺動可能に支持された薄い長方形板材であり、長手方向の一端をシート束の最上部に当接可能な状態で配置し、長手方向の他端をフォトセンサによって検出する。例えば、シート束の最上部が供給可能位置まで上昇すると、シート押さえリンクの一端が最上部のシートに当接して押し上げられるとともに、押さえリンクの他端が下降してフォトセンサが検知する。フォトセンサからの検知信号に基づき、シート束の最上部が供給可能位置に達したことを検知できる。このシート押さえリンクを用いることにより、最上部のシートがカール癖などで変形した場合であっても、シート束最上部の高さ位置を検知できる。
しかしながら、上述の特許文献では、シート束最上部の高さ位置(積層方向位置)は検知できるが、シート束が正規のセット位置から積層方向と直交する方向にずれているか否かについては検知できなかった。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、シート束の積層方向位置を検知するとともに、積層方向と直交する方向にもシート束が正しくセットされていることを検知することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、シートを積層状態で積載する積載部と、前記積載部に積層されたシート束の上面に接触する接触部材と、前記接触部材を接触させた状態のシート束が積載された前記積載部を積層方向に昇降させる昇降部と、第1の規定位置に配置され、前記シート束に接触している前記接触部材が前記積載部の上昇に伴って前記第1の規定位置に達したときに、当該接触部材を検知する第1のセンサと、前記第1の規定位置よりも前記積層方向下側に離隔した第2の規定位置に配置され、前記積載部の上昇に伴って前記第1のセンサが前記接触部材を検知したとき以降に、前記接触部材と接触している状態の前記シート束を検知可能な第2のセンサと、を備え、前記第1のセンサが当該接触部材を検知したときにおける前記第2のセンサの出力に基づいて、前記シートの積載不良を判断すること、を特徴とするシート積載装置である。

本発明によれば、シート束の積層方向位置を検知するとともに、積層方向と直交する方向にもシート束が正しくセットされていることを検知できる。
(a)は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の正面図である。(b)は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の平面図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を説明するブロック図である。 本発明の一実施形態に係る給紙トレイの一例を説明する側面図である。 本発明の一実施形態に係る給紙トレイの一例を説明する平面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る押さえ部材の昇降方向を説明する図である。(b)は、本発明の一実施形態に係る押さえ部材の外観を説明する斜視図である。 給紙可能高さに達したときの用紙束、押さえ部材、上側検知センサ、及び下側検知センサの位置関係を説明する部分拡大図である。 (a)は、給紙装置のハードウェア構成を説明するブロック図である。(b)は、制御部の機能構成を説明するブロック図である。 (a)は、第1実施形態において、用紙束上面への押さえ部材の下降を説明する図である。(b)は、第1実施形態において、下側検知センサよりも下側の位置で上昇中の押さえ部材及び用紙束を説明する図である。(c)は、第1実施形態において、押さえ部材及び用紙束の検知状態を説明する図である。(d)は、第1実施形態において、押さえ部材の上昇位置への上昇を説明する図である。(e)は、第1実施形態において、用紙束の最上部用紙が給送される様子を模式的に説明する図である。(f)は、第1実施形態において、正しくセットされなかった用紙束を説明する図である。 第1実施形態における給紙装置の制御フローチャートである。 (a)は、第2実施形態に係る押さえ部材を説明する斜視図である。(b)は、第2実施形態において、薄手用紙の給紙可能高さに達したときの用紙束、押さえ部材、及び検知センサの位置関係を説明する部分拡大図である。(c)は、第2実施形態において、厚手用紙の給紙可能高さに達したときの用紙束、押さえ部材、及び検知センサの位置関係を説明する部分拡大図である。 (a)は、第2実施形態において、下側検知センサよりも下側の位置で上昇中の押さえ部材及び薄手用紙の用紙束を説明する図である。(b)は、第2実施形態において、被検知面が下側検知センサに検知されたときの押さえ部材及び薄手用紙の用紙束を説明する図である。(c)は、第2実施形態において、切り欠きの上端が下側検知センサの位置に達したときの押さえ部材及び薄手用紙の用紙束を説明する図である。(d)は、第2実施形態において、被検知面が上側検知センサに検知されたときの押さえ部材及び薄手用紙の用紙束を説明する図である。(e)は、第2実施形態において、切り欠きの上端が上側検知センサの位置に達したときの押さえ部材及び薄手用紙の用紙束を説明する図である。(f)は、第2実施形態において、正しくセットされなかった薄手用紙の用紙束を説明する図である。(g)は、第2実施形態において、厚手用紙の用紙束最上部が上側検知センサに検知されたときの押さえ部材及び用紙束を説明する図である。 第2実施形態における給紙装置の制御フローチャートである。 (a)は、第3実施形態に係る押さえ部材の先端を説明する部分拡大斜視図である。(b)は、第3実施形態において、フロントフェンスの溝内に嵌まっている押さえ部材の先端を説明する部分拡大斜視図である。(c)は、第3実施形態において、薄手用紙の給紙可能高さに達したときの用紙束、押さえ部材、及び検知センサの位置関係を説明する部分拡大図である。(d)は、第3実施形態において、厚手用紙の給紙可能高さに達したときの用紙束、押さえ部材、及び検知センサの位置関係を説明する部分拡大図である。 (a)は、第3実施形態において、下側検知センサよりも下側の位置で上昇中の押さえ部材及び薄手用紙の用紙束を説明する図である。(b)は、第3実施形態において、被検知面が下側検知センサに検知されたときの押さえ部材及び薄手用紙の用紙束を説明する図である。(c)は、第3実施形態において、押さえ部材の上端が上側検知センサに検知されたときの押さえ部材及び薄手用紙の用紙束を説明する図である。(d)は、第3実施形態において、正しくセットされなかった用紙束を説明する図である。(e)は、第3実施形態において、押さえ部材の非検知面が下側取付位置に達したときの押さえ部材及び用紙束を説明する図である。 第3実施形態における給紙装置の制御フローチャートである。
本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
以下に説明する実施形態の給紙トレイ21(図3、シート積載装置に相当)は、例えば画像形成装置1(図1、画像形成システムに相当)の給紙装置3(図1、シート供給装置に相当)が備えている。
給紙トレイ21は、用紙などのシートを積層状態で積載する底板22(図3、積載部に相当)と、底板22に積層された用紙束SB(図3、シート束に相当)の上面に接触する押さえ部材26(図5、接触部材に相当)と、底板22を用紙積層方向に昇降させる底板昇降モータ30(図7、昇降部に相当)と、上側取付位置(第1の規定位置に相当)に配置され、用紙束SBに接触している押さえ部材26が底板22の上昇に伴って上側取付位置に達したときに、押さえ部材26を検知する上側検知センサ27a(図6、第1のセンサに相当)と、上側取付位置よりも積層方向下側に離隔した下側取付位置(第2の規定位置に相当)に配置され、底板22の上昇に伴って上側検知センサ27aが押さえ部材26を検知したとき以降に、用紙束SBを検知可能な下側検知センサ27b(図6、第2のセンサに相当)と、を備え、上側検知センサ27aの出力と下側検知センサ27bの出力に基づいて、用紙(シートの積載不良を判断する。
但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
<画像形成装置の構成>
図1(a)(b)は画像形成装置1の正面図、及び平面図である。
画像形成装置1は、用紙(記録媒体)に画像を形成する本体部2と、本体部2に供給する用紙を大量に収容する大容量給紙装置3Aと、画像が形成された用紙に対してソート、穴あけ、綴じ込みなどを施すフィニッシャ4と、画像形成やソートなどがなされた用紙を排紙する排紙装置5とを備えている。
本体部2の上部には、スキャン原稿を1枚ずつ供給する自動原稿供給装置6と、ユーザに対して種々の情報を提示するとともに、ユーザからの操作入力を受け付けるためのインタフェースを提供する操作部7とを設けている。自動原稿供給装置6にセットされたスキャン原稿はスキャナ部8(図2参照)によりスキャンされる。
本体部2の前面中央には、本体部2の内部に格納されたトナーなどをカバーするドア9を設けている。ドア9が開放された場合、ユーザによる操作時の安全性確保のため、駆動系などが停止される。本体部2の下部には、用紙を収容する本体内給紙装置3Bを設けている。以下の説明において、大容量給紙装置3Aと本体内給紙装置3Bとを総称する場合は給紙装置3という。
図2は、画像形成装置1のハードウェア構成を説明するブロック図である。本体部2は、外部のコンピュータCPと通信する上位コントローラ11を備えている。上位コントローラ11は、通信可能に接続された自動原稿供給装置6、スキャナ部8、操作部7、画像形成部12、及び本体内給紙装置3Bの動作を、コンピュータCPから供給された画像データなどに従って制御可能である。また、上位コントローラ11は、通信可能に接続された大容量給紙装置3A、フィニッシャ4、及び排紙装置5の動作も、コンピュータCPから供給された画像データなどに従って制御可能である。
画像形成部12は、大容量給紙装置3A、又は本体内給紙装置3Bから供給された用紙に画像を形成する。画像形成部12の一例として、電子写真方式の画像形成部について説明する。電子写真方式の画像形成部では、最初に、帯電器により一様に帯電された感光体ドラムに対し、レーザビーム等の光学的な画像データを照射して露光を行うことにより画像データに従った静電潜像を形成する。静電潜像を形成した後、静電潜像に対してトナーカートリッジから供給されたトナーを付着させる。トナーを付着させた感光体ドラムから用紙に対してトナーを転写した後、定着器によりトナーを用紙に定着させることにより、画像データに従った画像を用紙に形成する。画像形成部12は、電子写真方式の画像形成部だけでなく、インクジェット方式の画像形成部など、種々の方式を採ることができる。画像形成部12によって画像が形成された用紙は、必要に応じてフィニッシャ4で所定の処理を施され、排紙装置5に排紙される。
<給紙トレイ21の構成>
図3は給紙トレイ21の側面図、図4は給紙トレイ21の平面図である。なお、図3には用紙束SBを記載しており、図4には用紙束SBを記載していない。
図3及び図4に示すように、給紙トレイ21は、用紙を積層状態で積載し、底板昇降方向に昇降される底板22と、用紙束SBの対向する両側面に対して接近離間自在に構成されて用紙束SBを用紙幅方向に位置決めする進退自在な一対のサイドフェンス23と、用紙束SBの給送方向後端に接触することにより用紙束SBを用紙給送方向に位置決めするエンドフェンス24と、用紙束SBの給送方向前端に接触することにより、用紙束SBを用紙給送方向に位置決めするフロントフェンス25と、底板22に積層された用紙束SBの上面に下面で接触する押さえ部材26と、底板22とともに上昇した用紙束SB及び押さえ部材26を検知する検知センサ27(上側検知センサ27a、下側検知センサ27b、図6参照)と、用紙束SBの最上部が給紙可能な高さ位置である給紙可能高さ(供給可能位置)にあるときに、送風ファン28aからの送風によって最上部用紙を浮上させる送風ユニット28、及び浮上した最上部用紙を吸着して用紙給送方向(供給方向)に供給する給紙ユニット29(シート供給部)と、を備えている。
底板22は、底板昇降機構によって底板昇降方向に昇降される板状部材である。図4に示すように、底板22は、平面方向から見て用紙給送方向の長さが用紙幅方向の長さよりも長い長方形状である。底板22は、移動可能範囲にサイドフェンス23の移動をガイドする切欠き22dを有した底板本体22aと、各サイドフェンス23と一体化されて前記切欠き内22dを用紙幅方向に進退するスライド板22bとを備えている。従って、異なるサイズの用紙束SBであっても、用紙束SBの下面を底板本体22aとスライド板22bとによって下側から支持できる。また、底板本体22aの用紙幅方向中心には、エンドフェンス24が移動可能に挿通されるエンドフェンス案内部22cを設けている。エンドフェンス案内部22cは、底板本体22aの板厚方向を貫通する貫通穴であり、エンドフェンス24の幅と略同じ幅であって用紙給送方向(用紙長方向)に延びている。
底板22を昇降させる底板昇降機構は、駆動源としての底板昇降モータ30(図7(a)参照)と、底板昇降モータ30の回転駆動力を伝達して底板22を底板昇降方向に昇降させる駆動伝達機構とを備えている。図3に示すように、底板昇降方向は、用紙積載方向と同じ方向(上下方向)である。駆動伝達機構には、例えば、ラックアンドピニオン、ボールネジ、又はベルト機構が使用できる。なお、駆動伝達機構に関しては、底板昇降モータ30の回転を伝達して底板22を底板昇降方向に昇降させることができれば、他の構成であってもよい。
サイドフェンス23は、例えば四角形状の板状部材であり、用紙幅方向に沿って移動可能に取り付けている。エンドフェンス24は、例えば四角柱状部材であり、用紙幅方向と直交する用紙長方向に沿って移動可能に取り付けている。フロントフェンス25は、底板22の給送方向前端に立てた状態で取り付けた板状部材である。用紙束SBの給送方向前端をフロントフェンス25の壁面に当接させた状態で、エンドフェンス24を用紙束SBの給送方向後端に接触させることにより、用紙束SBを用紙給送方向に位置決めできる。フロントフェンス25の上部には、検知センサ27、及び送風ユニット28を配置している。
なお、サイドフェンス23やエンドフェンス24の移動は手動で行われる。したがって、フロントフェンス25とエンドフェンス24との間隔が用紙長さよりも大きい場合には、用紙束SBが正規の位置よりも用紙給送方向の後方にセットされてしまう恐れがあり、給紙不良の原因となり得る。同様に、サイドフェンス23同士の間隔が用紙幅よりも大きい場合には、用紙束SBが用紙給送方向に対して斜めにセットされてしまう恐れがあり、給紙不良の原因となり得る。後述するように、本実施形態では、検知センサ27からの検知信号に基づいて用紙束SBが正しくセットされているか否かを検出している。
<給紙ユニット29>
図3及び図4に示すように、給紙ユニット29は、平面方向から見て、底板22における用紙幅方向の中央であって用紙給送方向の前側の位置に配置している。また、側面方向から見て、給紙可能高さよりも上側の位置に配置している。
給紙ユニット29は、給紙モータ31(図7参照)によって回転駆動される駆動ローラ32と、駆動ローラ32と対をなす従動ローラ33と、駆動ローラ32と従動ローラ33のそれぞれに所定の張力をかけた状態で掛け渡され、多数の通気孔が一面に形成された無端の吸着ベルト34と、吸着ベルト34の内部であって駆動ローラ32と従動ローラ33との間に配置された吸引ファン35と、を備えている。
駆動ローラ32及び従動ローラ33は、用紙給送方向に離隔しており、それぞれ回転軸を用紙幅方向に向けて取り付けている。吸着ベルト34の下側部分は、駆動ローラ32の回転に伴って用紙給送方向に進行する。吸引ファン35は、上昇気流を発生させて用紙束SBの最上部用紙を吸着ベルト34の下側部分に吸着させる。従って、駆動ローラ32によって吸着ベルト34を進行させるとともに吸引ファン35を動作させることにより、用紙束SBの最上部用紙を吸着ベルト34に吸着させて用紙給送方向に給送できる。
<押さえ部材26の構成>
図5(a)は押さえ部材26の昇降方向を説明する図である。図5(b)は押さえ部材26の外観を説明する斜視図である。
図5(b)に示すように、第1実施形態の押さえ部材26は、厚さd1、幅W1、長さL1の四角柱状をしている。厚さd1は、図5(a)に示す押さえ部材昇降方向及び用紙積載方向の長さであり、幅W1は押さえ部材26の短手方向の長さであり、長さL1は押さえ部材26の長手方向の長さである。
押さえ部材26における長手方向の一端面は、図6に示す検知センサ27(上側検知センサ27a、下側検知センサ27b)によって検知可能な被検知面26a(被検知部)である。押さえ部材26の厚さd1は、上側検知センサ27aと下側検知センサ27bの用紙積層方向の距離d2と等しい(図6)。なお、上側検知センサ27a、及び下側検知センサ27bについては後述する。押さえ部材26の幅W1は、上側検知センサ27a、及び下側検知センサ27bの検知幅以上あることにより各検知センサ27a、27bにより検知可能であればよい。押さえ部材26の長さL1は、押さえ部材26が用紙束SB上面と圧接して用紙束SBの最上部用紙の用紙給送方向におけるカールを抑えることが可能な長さである。
図5(a)に示すように、押さえ部材26は、用紙束SB上面に接触した接触位置(実線で示す位置)と用紙束SB上面から上側に離隔した上昇位置(一点鎖線で示す位置)との間で昇降される。押さえ部材26の昇降時において、被検知面26aはフロントフェンス25の壁面に沿って昇降する。押さえ部材26を昇降する押さえ部材昇降機構としては、例えば、ラックアンドピニオン、ボールネジ、ベルト機構、又はパンタグラフを用いることができる。なお、これらに限らず、押さえ部材昇降機構は、上昇位置と接触位置との間で押さえ部材26を昇降できれば、他の構成を採ってもよい。
<検知センサ27と用紙束SB及び押さえ部材26との関係>
図6は、給紙可能高さに達したときの用紙束SB、押さえ部材26、上側検知センサ27a、及び下側検知センサ27bの位置関係を説明する部分拡大図である。検知センサ27は、上側取付位置(第1の規定位置)に配置した上側検知センサ27a、及び上側取付位置よりも下側の下側取付位置(第2の規定位置)に配置した下側検知センサ27bを備えている。
上側検知センサ27a、及び下側検知センサ27bは、例えば光学式反射型センサによって作製されており、フロントフェンス25の内部に取り付けられている。これに伴い、フロントフェンス25における上側取付位置には上側検知穴25aが設けられており、上側検知センサ27aは上側検知穴25aを通じて押さえ部材26や用紙束SBを用紙積層方向と直交する方向から検知可能である。同様に、フロントフェンス25における下側取付位置には下側検知穴25bが設けられており、下側検知センサ27bは下側検知穴25bを通じて押さえ部材26や用紙束SBを用紙積層方向と直交する方向から検知可能である。
図6に示すように、用紙束SBの給紙可能高さは、給紙ユニット29の下面、すなわち吸着ベルト34の下側部分から用紙積層方向の下側に距離H1離隔した位置である。距離H1は、用紙束SBの最上部用紙を給紙ユニット29に吸着して給送するために適した距離である。そして、用紙束SBの給紙可能高さと上側検知センサ27aの上側取付位置との差は、押さえ部材26の厚さd1に定めている。従って、底板22の上昇に伴って、用紙束SBの上面に接触している押さえ部材26の上端26’が上側検知センサ27aに検知されると、用紙束SBの最上部が給紙可能高さに達する。
下側検知センサ27bの下側取付位置は、上側取付位置から用紙積層方向の下側に間隔d2離隔した位置に定めている。第1実施形態において、間隔d2は、押さえ部材26の厚さd1と等しい距離である。従って、用紙束SB上面に接触した押さえ部材26の上端26’(被検知面26aの上端)が上側検知センサ27aに検知されると、下側検知センサ27bは用紙束SBの検知が可能になる。なお、間隔d2は、押さえ部材26の厚さd1以上の距離であればよい。
以上の構成において、用紙束SBが用紙給送方向における正しい位置にセットされている場合には、押さえ部材26の上端26’が上側取付位置に達したときに、用紙束SBが下側検知センサ27bによって検知される。一方、用紙束SBの前端面がフロントフェンス25から離れている場合には、押さえ部材26の上端26’が上側取付位置に達したときに、用紙束SBが下側検知センサ27bによって検知されない。従って、下側検知センサ27bの検知信号に基づいて、用紙束SBが正しくセットされたか否かを判定できる。
また、本実施形態では、最上部用紙STにおける給送方向前側の部分を給紙ユニット29によって吸引して浮上させる構成において、用紙束SB最上部の給送方向前端(最上部用紙STの給送方向前端)の高さ位置を検知センサ27(上側検知センサ27a、下側検知センサ27b)によって直接検知しているので、用紙束SB最上部の高さ位置を用紙給送方向の中間位置にて検知する(給送方向前端の高さ位置を間接的に検知する)従来の構成に比較して、最上部用紙STの前端が給紙可能高さに位置していることを精度よく検知でき、給紙ユニット29による最上部用紙の給送を確実に行う
<給紙装置3のハードウェア構成>
図7(a)は、給紙装置3のハードウェア構成を説明するブロック図である。
給紙装置3は、制御部51と給紙トレイ21とを備えている。制御部51は、給紙装置3における全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)52と、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のコンピュータプログラムを格納するROM(Read Only Memory)53と、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU52が情報を処理する際の作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)54と、上位コントローラ11との通信を行うインタフェース(I/F)55と、を備えている。
給紙トレイ21は、給紙トレイ21の開閉状態を検知する開閉センサ56と、押さえ部材26及び用紙束SBを検知可能な検知センサ27(上側検知センサ27a、下側検知センサ27b)と、底板22を昇降させる底板昇降モータ30と、送風ユニット28が備える送風ファン28aと、給紙ユニット29が備える吸引ファン35と、給紙ユニット29の駆動ローラ32を回転駆動する給紙モータ31と、押さえ部材26を昇降させる押さえ部材昇降モータ41(接触部材移動部)と、を備えている。
図7(b)は、制御部51の機能構成を説明するブロック図である。図7(b)に示す機能ブロックは、CPU52がROM53に記憶されたプログラムをRAM54に展開して実行することにより実現される。
検知判定部51aは、検知センサ27からの検知信号に基づいて押さえ部材26や用紙束SBを検知したか否かを判定する。底板昇降制御部51bは、底板昇降モータ30を制御して底板22を昇降させる。送風制御部51cは、送風ファン28aを制御して用紙束SBの最上部用紙STを浮上させる。給紙制御部51dは、吸引ファン35を制御して最上部用紙STを給紙ユニット29に吸着させるとともに、給紙モータ31を制御して給紙ユニット29に吸着させた用紙を用紙給送方向に給送する。押さえ部材昇降制御部51eは、押さえ部材昇降モータ41を制御して押さえ部材26を昇降させる。通信制御部51fは、インタフェース55を制御し、上位コントローラ11と通信を行う。
なお、本実施形態の制御部51は、CPU52、ROM53、RAM54、及びインタフェース55を備えているが、制御部51の一部または全部をハードウェアロジックによって構成してもよい。
<給紙装置3の動作>
図8(a)は、用紙束SB上面への押さえ部材26の下降を説明する図である。図8(b)は、下側検知センサ27bよりも下側の位置で上昇中の押さえ部材26及び用紙束SBを説明する図である。図8(c)は、押さえ部材26及び用紙束SBの検知状態を説明する図である。図8(d)は、押さえ部材26の上昇位置への上昇を説明する図である。図8(e)は、用紙束SBの最上部用紙STが給送される様子を模式的に説明する図である。図8(f)は、正しくセットされなかった用紙束SBを説明する図である。
給紙トレイ21が本体部2から引き出された開状態において、底板22は最も下側に位置している。図8(a)に示すように、底板22に用紙束SBをセットした後、開状態の給紙トレイ21を本体部2内に収納して閉状態にすると、制御部51(押さえ部材昇降制御部51e)は、押さえ部材昇降モータ41を制御して押さえ部材26を上昇位置から用紙束SB上面と接触した接触位置まで下降させる。
図8(b)に示すように、押さえ部材26を上昇位置から接触位置まで下降させた後、制御部51(底板昇降制御部51b)は、底板昇降モータ30を制御して底板22を上昇させる。押さえ部材26は、用紙束SB上面との接触状態を維持したまま、底板22及び用紙束SBとともに上昇する。
押さえ部材26の上昇中において、制御部51(検知判定部51a)は、押さえ部材26の上端26’が上側取付位置に達したか否かを判定する。図8(c)に示すように、上端26’が上側取付位置に達すると、上側検知センサ27aの検知信号が変化するため、制御部51は、上端26’が上側取付位置に達したと判定する。上端26’が上側取付位置に達したと判定した場合、制御部51(検知判定部51a)は、用紙束SBが下側検知センサ27bに検知されたか否かを判定する。用紙束SBが下側検知センサ27bに検知された場合、制御部51(検知判定部51a、底板昇降制御部51b)は、用紙束SBが正しくセットされていると判定し、底板22の上昇を停止させる。また、図8(d)に示すように、制御部51(押さえ部材昇降制御部51e)は、押さえ部材昇降モータ41を制御し、押さえ部材26を用紙束SB上面から上昇位置まで上昇させる。
図8(e)に示すように、押さえ部材26を上昇位置に上昇させた後、制御部51(給紙制御部51d)は、送風ファン28aを制御して気流Fを生じさせ、用紙束SBの最上部用紙STを浮上させる。また、制御部51(給紙制御部51d)は、吸引ファン35を制御して、浮上させた最上部用紙STを給紙ユニット29の下面に吸着させるとともに、給紙モータ31を制御して、吸着させた最上部用紙STを用紙給送方向に給送する。
一方、図8(f)に示すように、上端26’が上側取付位置に達したときに、用紙束SBが下側検知センサ27bに検知されなかった場合、具体的には、用紙束SBの給送方向前端が下側検知センサ27bの検知可能範囲X1よりも離隔していた場合には、制御部51(検知判定部51a)は、用紙束SBが正しくセットされなかったと判定する。この場合、最上部用紙STは給送されない。
以上説明したように、第1実施形態の給紙装置3では、用紙束SBの積層方向位置を検知するとともに、用紙積層方向と直交する方向にも用紙束SBが正しくセットされていることを検知できる。
<給紙装置3の制御フローチャート>
図9は、給紙装置3の制御フローチャートである。給紙装置3は、制御部51のCPU52がROM53に記憶されたプログラムをRAM54に展開することで次の処理を実行する。
制御部51は、開閉センサ56からの検知信号に基づいて、開状態の給紙トレイ21が閉状態になったか否かを判定する(S1)。閉状態に切り替わった場合には(S1、Yes)、制御部51は、押さえ部材昇降モータ41を制御して押さえ部材26の下降を開始させる(S2)。
制御部51は、押さえ部材26が用紙束SBの上面に当接したか否かを判定する(S3)。この判定は、例えば、押さえ部材昇降モータ41に流れる電流(負荷電流)の大きさに基づいて行う。すなわち、制御部51は、負荷電流の大きさが判断基準値以上になった場合に、押さえ部材26が用紙束SBの上面に当接したと判定する。なお、判定には、負荷電流に基づく判定以外の方法を用いることもできる。例えば、押さえ部材26の昇降方向に移動可能な突起を押さえ部材26の下面に突出させておき、突起が用紙束SBの上面に当接して押さえ部材26の内部に押し込まれたことをセンサによって検出してもよい。
押さえ部材26が用紙束SBの上面に当接した場合(図8(a)参照)には(S3、Yes)、制御部51は、押さえ部材昇降モータ41を制御して押さえ部材26の下降を停止させる(S4)。押さえ部材26の下降を停止させた後、制御部51は、底板昇降モータ30を制御して底板22の上昇を開始させる(S5)。図8(b)にて説明したように、底板22の上昇に伴い、用紙束SB及び押さえ部材26も上昇する。
底板22の上昇開始後、制御部51は、上側検知センサ27aがオンになったか否かを判定する(S6)。言い換えれば、制御部51は、押さえ部材26の上端26’が上側検知センサ27aに検知されたか否かを判定する。図8(c)にて説明したように、上側検知センサ27aがオンになったとき(S6、Yes)に、制御部51は、下側検知センサ27bがオンになったか否か、すなわち用紙束SBが下側検知センサ27bに検知されたか否かを判定する(S7)。下側検知センサ27bがオンであった場合(S7、Yes)には、制御部51は、用紙束SBが正しくセットされていると判定し、底板昇降モータ30を制御して底板22を停止させる(S8)。また、図8(d)にて説明したように、制御部51は、押さえ部材昇降モータ41を制御して押さえ部材26を上昇位置まで上昇させる(S9)。押さえ部材26を上昇位置まで上昇させた後、制御部51は、給紙が可能な状態になったことを示す給紙可能通知を上位コントローラ11に送信する(S10)。上位コントローラ11は、給紙可能通知によって給紙が可能な状態になったことを認識し、給紙命令を制御部51に送信する。給紙命令に従って、図8(e)にて説明したように、最上部用紙STが用紙給送方向に給送される。
ステップS6にて上側検知センサ27aがオンになったとき(S6、Yes)に、ステップS7にて下側検知センサ27bがオンにならなかった場合(S7、No)には、制御部51は、図8(f)にて説明したように用紙束SBが正しくセットされなかったと判定し、底板昇降モータ30を制御して底板22を停止させる(S11)。また、制御部51は、押さえ部材昇降モータ41を制御して押さえ部材26を上昇位置まで上昇させる(S12)。押さえ部材26を上昇位置まで上昇させた後、制御部51は、用紙束SBが正しくセットされなかったことを示す用紙セット不良通知を上位コントローラ11に送信する(S13)。用紙セット不良通知を受信した上位コントローラ11は、例えば操作部7を制御して用紙束SBの再セットを報知する。
<第2実施形態>
前述した第1実施形態の給紙装置3において、用紙束STの給紙可能高さは1種類であった。しかしながら、用紙の種類に応じて最適な給紙可能高さが異なる場合がある。例えば、図6にて説明した距離H1(給紙可能高さと給紙ユニット29間の距離)がコピー用紙などの薄手用紙に適した距離である場合、厚紙などの厚手用紙をこの給紙可能高さに位置付けると、送風ユニット28による浮力及び吸引ファン35による吸引力が不足し、給紙不良が生じてしまう恐れがある。
第2実施形態の給紙装置3は、用紙積層方向の位置が異なる複数種類の給紙可能高さを設定し、用紙種類に応じて給紙可能高さを変更可能に構成したことを特徴とする。第2実施形態において、第1実施形態と同じ構成部材には、同じ符号を付して適宜説明を省略する。
図10(a)は、第2実施形態に係る押さえ部材26Aを説明する斜視図である。図10(b)は、薄手用紙の給紙可能高さに達したときの用紙束SB、押さえ部材26A、及び検知センサ27の位置関係を説明する部分拡大図である。
図10(a)に示すように、押さえ部材26Aは、厚さd3、幅W2、長さL1の四角柱状部材であり、図10(b)に示す検知センサ27(上側検知センサ27a、下側検知センサ27b)に対向する端面には、検知センサ27によって検知される被検知面26b(被検知部)と、検知センサ27によって検知されない切り欠き26c(非検知部)とを設けている。
切り欠き26cは、被検知面26bよりも用紙積層方向の下側に設けている。切り欠き26cは、押さえ部材26Aの短手方向の幅がW3、押さえ部材26Aの長手方向の奥行きがD1、及び用紙積層方向の高さがd4の直方体形状の空間である。切り欠き26cの幅W3は検知センサ27の検知幅以上であり、且つ、押さえ部材26Aの幅W2よりも狭い。切り欠き26cの高さd4は、押さえ部材26Aの厚さd3よりも小さい。切り欠き26cの最奥面26dは、検知センサ27の検知可能範囲X1よりも、検知センサ27から離隔した位置に設けられている。従って、検知センサ27からの照射光は切り欠き26cの最奥面26dまで届かず、検知センサ27は反射光を受光できない。その結果、切り欠き26cは、検知センサ27によって検知されない。
図10(b)に示すように、上側検知センサ27aと下側検知センサ27bの用紙積層方向の距離d5は、切り欠き26cの高さd4と等しい。なお、切り欠き26cの高さd4は、両検知センサ27a、27bの距離d5以下であればよい。
第2実施形態において、薄手用紙の給紙可能高さは、給紙ユニット29の下面、すなわち吸着ベルト34の下側部分から用紙積層方向の下側に距離H2離隔した位置である。距離H2は、用紙束SBの最上部の薄手用紙STを給紙ユニット29に吸着して給送するために適した距離である。そして、薄手用紙の給紙可能高さと上側検知センサ27aの上側取付位置との差は、切り欠き26cの高さd4に定めている。従って、底板22の上昇に伴って押さえ部材26Aの被検知面26bが上側検知センサ27aに検知された後、切り欠き26cの上端26c’が上側取付位置に達し、被検知面26bが上側検知センサ27aに検知されなくなったときに、用紙束SBの最上部(最上部の薄手用紙ST)は給紙可能高さに達する。
第2実施形態では、切り欠き26cの高さd4と両検知センサ27a、27bの距離d5とが等しいため、被検知面26bが上側検知センサ27aに検知されなくなったとき(最上部の薄手用紙STが給紙可能高さに達したとき)に、下側検知センサ27bは対向している用紙束SBを検知可能になる。
従って、用紙束SBが正しくセットされている場合には、被検知面26bが上側検知センサ27aに検知されなくなったときに、用紙束SBが下側検知センサ27bによって検知される。一方、用紙束SBが正しくセットされなかった場合には、被検知面26bが上側検知センサ27aに検知されなくなったときに、用紙束SBが下側検知センサ27bによって検知されない。従って、第2実施形態でも、下側検知センサ27bの検知信号に基づいて、用紙束SBが正しくセットされたか否かを判定できる。
図10(c)は、第2実施形態において、厚手用紙の給紙可能高さに達したときの用紙束SB’、押さえ部材26A、及び検知センサ27の位置関係を説明する部分拡大図である。
第2実施形態において、上側取付位置は厚手用紙の給紙可能高さに相当する。厚手用紙の給紙可能高さは、給紙ユニット29の下面から用紙積層方向の下側に距離H3離隔した位置である。距離H3は、用紙束SB’の最上部の厚手用紙ST’を給紙ユニット29に吸着して給送するために適した距離であり、前述した距離H2と比較して短い。底板22の上昇に伴って用紙束SB’の上端が厚手用紙の給紙可能高さに達すると、上側検知センサ27aは用紙束SB’の上端を検知する。
第2実施形態では、薄手用紙と厚手用紙を選択して使用できることから、給紙装置3の制御部51は、例えばRAM54に記憶された用紙設定情報に基づいて、給紙トレイ21にセットされている用紙の種類を認識し、薄手用紙の給紙可能高さと、厚手用紙の給紙可能高さとを選択する。
<給紙装置3の動作>
図11(a)は、下側検知センサ27bよりも下側の位置で上昇中の押さえ部材26A及び薄手用紙の用紙束SBを説明する図である。図11(b)は、被検知面26bが下側検知センサ27bに検知されたときの押さえ部材26A及び薄手用紙の用紙束SBを説明する図である。図11(c)は、切り欠き26cの上端26c’が下側検知センサ27bの位置に達したときの押さえ部材26A及び薄手用紙の用紙束SBを説明する図である。図11(d)は、被検知面26bが上側検知センサ27aに検知されたときの押さえ部材26A及び薄手用紙の用紙束SBを説明する図である。図11(e)は、切り欠き26cの上端26c’が上側検知センサ27aの位置に達したときの押さえ部材26A及び薄手用紙の用紙束SBを説明する図である。図11(f)は、正しくセットされなかった薄手用紙の用紙束SBを説明する図である。図11(g)は、厚手用紙の用紙束最上部が上側検知センサ27aに検知されたときの押さえ部材26A及び用紙束SB’を説明する図である。
図11(a)に示すように、制御部51(底板昇降制御部51b)は、底板昇降モータ30を制御して底板22を上昇させる。押さえ部材26Aは、用紙束SB上面との接触状態を維持したまま、底板22及び用紙束SBとともに上昇する。図11(b)に示すように、押さえ部材26Aの被検知面26bが下側取付位置に達すると、下側検知センサ27bの検知信号がオフからオンに変化するため、制御部51(検知判定部51a)は、被検知面26bが下側取付位置に達したと判定する。図11(c)に示すように押さえ部材26Aの切り欠き26cの上端26c’が下側取付位置に達すると、下側検知センサ27bの検知信号がオンからオフに変化するため、制御部51(検知判定部51a)は、上端26c’が下側取付位置に達したと判定する。
図11(d)に示すように、被検知面26bが上側取付位置に達すると、上側検知センサ27aの検知信号がオフからオンに変化するため、制御部51(検知判定部51a)は、被検知面26bが上側取付位置に達したと判定する。図11(e)に示すように、切り欠き26cの上端26c’が上側取付位置に達すると、上側検知センサ27aの検知信号がオンからオフに変化する。検知信号の変化に基づいて制御部51(検知判定部51a)は、上端26c’が上側取付位置に達したと判定し、当該判定に伴って用紙束SBが下側検知センサ27bに検知されたか否かを判定する。
制御部51(検知判定部51a)は、用紙束SBが下側検知センサ27bに検知されたとき、用紙束SBが正しくセットされていると判定する。一方、図11(f)に示すように、用紙束SBの給送方向前端が下側検知センサ27bの検知可能範囲X1よりも離隔し、用紙束SBが下側検知センサ27bに検知されなかった場合に、制御部51(検知判定部51a)は、用紙束SBが正しくセットされなかったと判定する。
図11(g)に示すように、厚手用紙の用紙束SB’の最上部が上側取付位置に達すると、上側検知センサ27aの検知信号がオフからオンに変化するため、制御部51(検知判定部51a)は、用紙束SB’の最上部用紙ST’が上側取付位置に達したこと、言い換えれば厚手用紙の給紙可能高さに達したことを判定する。
以上説明したように、第2実施形態の給紙装置3では、用紙束SB、SB’の積層方向位置を検知するとともに、用紙積層方向と直交する方向にも用紙束SB、SB’が正しくセットされていることを検知することができ、さらに薄手用紙の用紙束SBと厚手用紙の用紙束SB’とを、それぞれに適した給紙可能高さに位置付けることができる。
<給紙装置3の制御フローチャート>
図12は、第2実施形態における給紙装置3の制御フローチャートである。給紙装置3は、制御部51のCPU52がROM53に記憶されたプログラムをRAM54に展開することで次の処理を実行する。
図12のフローチャートにおいて、ステップS21からステップS25までの処理は、図9にて説明した第1実施形態のステップS1からステップS5までの処理と同じ内容であることから、説明を省略する。
ステップS26において、底板22及び押さえ部材26Aの上昇開始後、制御部51は、上側検知センサ27aがオンからオフになったか否かを判定する。すなわち、制御部51は、図11(d)にて説明したように、押さえ部材26Aの被検知面26bを上側検知センサ27aが検知した後、図11(e)にて説明したように、切り欠き26cの上端26c’が上側検知センサ27aに対向したか否かを判定する。
上側検知センサ27aがオンからオフになったとき(S26、Yes)、制御部51は、下側検知センサ27bがオンであるか否かを判定する(S27)。すなわち、制御部51は、図11(e)にて説明したように、下側検知センサ27bが用紙束SBを検知したか否かを判定する。下側検知センサ27bがオンであった場合(S27、Yes)には、制御部51は、セット対象の用紙が薄手用紙であるか否かを判定する(S28)。この判定は、例えば、RAM54に記憶された用紙設定情報に基づいて行う。
セット対象の用紙が薄手用紙であった場合(S28、Yes)には、制御部51は、薄手用紙の給紙可能高さに達したと判定する。この場合において、制御部51は、底板22の上昇を停止させ(S29)、押さえ部材26Aを上昇位置まで上昇させ(S30)、給紙可能通知を上位コントローラ11に送信する(S31)。なお、ステップS29からステップS31までの処理は、図9にて説明した第1実施形態のステップS8からステップS10までの処理と同じ内容であるため、説明は省略する。
セット対象の用紙が薄手用紙でなかった場合(S28、No)、すなわち、厚手用紙であった場合、制御部51は、上側検知センサ27aが再度オンになったか否かを判定する(S32)。この判定は、図11(g)にて説明したように、用紙束SB’が上側検知センサ27aに検知されたか否かを判定するものである。上側検知センサ27aが再度オンになった場合(S32、Yes)には、制御部51は、用紙束SB’の最上部が厚手用紙の給紙可能高さに達したと判定する。その後、制御部51は、上述したステップS29からステップS31の処理を行う。
上述したステップS26にて、上側検知センサ27aがオンからオフになったとき(S26、Yes)に、ステップS27にて、下側検知センサ27bがオンになっていなかった場合(S27、No)、制御部51は、図11(f)にて説明したように、用紙束SBが正しくセットされなかったと判定する。従って、制御部51は、底板22の上昇を停止させ(S33)、押さえ部材26Aを上昇位置まで上昇させ(S34)、用紙セット不良通知を上位コントローラ11に送信する(S35)。なお、ステップS33からステップS35までの処理は、図9にて説明した第1実施形態のステップS11からステップS13までの処理と同じ内容であるため、説明は省略する。
<第3実施形態>
前述した第2実施形態の給紙装置3では、押さえ部材26Aの端面に設けた被検知面26b及び切り欠き26cに応じた上側検知センサ27aの検知状態の変化に基づいて、用紙種類に応じた積層方向位置に用紙束SB、SB’を位置付けていたが、押さえ部材は第2実施形態の形状に限られない。
以下、押さえ部材の形状を変更した第3実施形態について説明する。第3実施形態において、前述した各実施形態と同じ構成部材には、同じ符号を付して適宜説明を省略する。
図13(a)は、第3実施形態に係る押さえ部材26Bの先端26eを説明する部分拡大斜視図である。図13(a)に示すように、押さえ部材26Bにおける検知センサ27側の先端26eは、用紙積層方向の下側に向けて延長されている。先端26eの長手方向の厚さD2は、検知センサ27の検知可能範囲X1(図13(c)を参照)よりも十分に小さい。
先端26eは、高さd7、幅W4の四角形状をしており、高さ方向の中間位置には検知センサ27による用紙束SBの検知を許容する開口部26g(検知許容部)を設けている。開口部26gは、高さd8、幅W5の横長長方形状をしており、先端26eの板厚方向(押さえ部材26Bの長手方向)を貫通している。なお、開口部26gの上縁26g’と、押さえ部材26Bにおいて、先端26eを除いた本体部分26iの下面とは、用紙積層方向において同じ高さである。
開口部26gの積層方向上側には、検知センサ27に検知される被検知面26f(被検知部)を設けている。被検知面26fは、高さd10、幅W5の横長長方形状をしている。本実施形態において、被検知面26fの高さd10は、押さえ部材26Bの本体部分26iの厚さd11と等しい。
開口部26gの積層方向下側には、検知センサ27に検知されないことによってシート束の最上部位置に関する情報を提供する非検知面26h(非検知部)を設けている。非検知面26hは、高さd11、幅W5の横長長方形状をしており、黒色に着色している。非検知面26hは、検知センサ27からの照射光の反射を抑制することにより、検知センサ27に検知されないようにしている。
図13(b)は、フロントフェンス25の案内溝25c内に嵌まっている押さえ部材26Bの先端26eを説明する部分拡大斜視図である。図13(b)に示すように、フロントフェンス25における底板22側(用紙束SB側)の表面には案内溝25cを設けている。案内溝25cは、用紙積層方向に延びており、押さえ部材26Bの先端26eが嵌まる。従って、押さえ部材26Bの先端26eは、案内溝25cに沿って用紙積層方向に移動可能である。
図13(c)は、薄手用紙の給紙可能高さに達したときの用紙束SB、押さえ部材26B、及び検知センサ27の位置関係を説明する部分拡大図である。
図13(c)に示すように、被検知面26fの高さd10(本体部分の厚さd11)は、上側検知センサ27aと下側検知センサ27bの用紙積層方向の距離d9と等しい。第3実施形態において、薄手用紙の給紙可能高さは、給紙ユニット29の下面から用紙積層方向に距離H2離隔した位置であり、薄手用紙の給紙可能高さと上側検知センサ27aの上側取付位置との差は、本体部分26iの厚さd11に定めている。
従って、用紙束SBとともに上昇した押さえ部材26Bの上端26B’(被検知面26fの上端)を上側検知センサ27aが検知したとき、用紙束SBの最上部は薄手用紙の給紙可能高さに達する。このとき、下側検知センサ27bは、開口部26gを通じて用紙束SBを検知可能である。
従って、用紙束SBが正しくセットされている場合には、上端26B’が上側検知センサ27aに検知されたときに、用紙束SBが下側検知センサ27bによって検知される。一方、用紙束SBが正しくセットされなかった場合には、上端26B’が上側検知センサ27aに検知されたときに、用紙束SBが下側検知センサ27bによって検知されない。従って、第3実施形態でも、下側検知センサ27bの検知信号に基づいて、用紙束SBが正しくセットされたか否かを判定できる。
図13(d)は、厚手用紙の給紙可能高さに達したときの用紙束SB’、押さえ部材26B、及び検知センサ27の位置関係を説明する部分拡大図である。
第3実施形態において、厚手用紙の給紙可能高さは、給紙ユニット29の下面から用紙積層方向に距離H3離隔した位置であり、厚手用紙の給紙可能高さと下側検知センサ27bの下側取付位置との差は、開口部26gの高さd8に定めている。
従って、用紙束SB’とともに上昇する非検知面26hの上縁26h’が下端取付位置に達し、下側検知センサ27bが用紙束SB’の検知状態から非検知状態に切り替わったとき、用紙束SB’の最上部は厚手用紙の給紙可能高さに達する。
第3実施形態では、薄手用紙と厚手用紙を選択して使用できることから、給紙装置3の制御部51は、例えばRAM54に記憶された用紙設定情報に基づいて、給紙トレイ21にセットされている用紙の種類を認識し、薄手用紙の給紙可能高さと、厚手用紙の給紙可能高さとを選択する。
<給紙装置3の動作>
図14(a)は、下側検知センサ27bよりも下側の位置で上昇中の押さえ部材26B及び薄手用紙の用紙束SBを説明する図である。図14(b)は、被検知面26fが下側検知センサ27bに検知されたときの押さえ部材26B及び薄手用紙の用紙束SBを説明する図である。図14(c)は、押さえ部材26Bの上端が上側検知センサ27aに検知されたときの押さえ部材及び薄手用紙の用紙束を説明する図である。図14(d)は、正しくセットされなかった用紙束SBを説明する図である。図14(e)は、押さえ部材26Bの非検知面26hが下側取付位置に達したときの押さえ部材26B及び用紙束SB’を説明する図である。
図14(a)に示すように、制御部51(底板昇降制御部51b、押さえ部材昇降制御部51e)は、底板昇降モータ30を制御して底板22を上昇させる。押さえ部材26Bは、用紙束SB上面との接触状態を維持したまま、底板22及び用紙束SBとともに上昇する。図14(b)に示すように押さえ部材26Bの上端26B’(被検知面26fの上端)が下側取付位置に達すると、下側検知センサ27bの検知信号がオフからオンに変化するため、制御部51(検知判定部51a)は、上端26B’が下側取付位置に達したと判定する。
図14(c)に示すように上端26B’(被検知面26fの上端)が上側取付位置に達すると、上側検知センサ27aの検知信号がオフからオンに変化する。検知信号の変化に基づいて制御部51(検知判定部51a)は、上端26B’が上側取付位置に達したことを判定し、用紙束SBが下側検知センサ27bに検知されたか否かを判定する。
制御部51(検知判定部51a)は、用紙束SBが下側検知センサ27bに検知されたとき、用紙束SBが正しくセットされていると判定する。一方、図14(d)に示すように、用紙束SBが下側検知センサ27bに検知されなかった場合、制御部51(検知判定部51a)は、用紙束SBが正しくセットされなかったと判定する。
図14(e)に示すように、非検知面26hの上端26h’が下側取付位置に達すると、下側検知センサ27bの検知信号がオンからオフに変化するため、制御部51(検知判定部51a)は、用紙束SB’における最上部の厚手用紙ST’が上側取付位置に達したこと、言い換えれば用紙束SB’の給紙可能高さに達したことを判定する。
従って、第3実施形態の給紙装置3でも、用紙束SB、SB’の積層方向位置を検知するとともに、積層方向と直交する方向にも用紙束SB、SB’が正しくセットされていることを検知することができ、さらに薄手用紙の用紙束SBと厚手用紙の用紙束SB’のそれぞれに適した給紙可能高さに位置付けることができる。
<給紙装置3の制御フローチャート>
図15は、第3実施形態における給紙装置3の制御フローチャートである。給紙装置3は、制御部51のCPU52がROM53に記憶されたプログラムをRAM54に展開することで次の処理を実行する。
図15のフローチャートにおいて、ステップS41からステップS46までの処理は、第1実施形態のステップS1からステップS6までの処理と同じ内容であることから、説明を省略する。
ステップS46において、底板22及び押さえ部材26の上昇開始後、制御部51は、上側検知センサ27aがオンになったか否かを判定する。すなわち、制御部51は、図14(c)にて説明したように、押さえ部材26の上端26B’(被検知面26fの上端)が上側検知センサ27aに検知されたか否かを判定する。
ステップS46において、上側検知センサ27aがオンになったとき(S46、Yes)に、制御部51は、下側検知センサ27bがオンになったか否かを判定する(S47)。すなわち、制御部51は、図14(c)にて説明したように、開口部26gを介して用紙束SBが下側検知センサ27bに検知されたか否かを判定する。下側検知センサ27bがオンであった場合(S47、Yes)には、制御部51は、セット対象の用紙が薄手用紙であるか否かを判定する(S48)。
セット対象の用紙が薄手用紙であった場合(S48、Yes)には、制御部51は、用紙束SBの最上部が薄手用紙の給紙可能高さに達したと判定する。この場合において、制御部51は、底板22の上昇を停止させ(S49)、押さえ部材26を上昇位置まで上昇させ(S50)、給紙可能通知を上位コントローラ11に送信する(S51)。なお、ステップS49からステップS51までの処理は、第1実施形態のステップS8からステップS10までの処理と同じ内容であるため、説明は省略する。
セット対象の用紙が薄手用紙でなかった場合(S48、No)、すなわち、厚手用紙であった場合、制御部51は、下側検知センサ27bがオンからオフになったか否かを判定する(S52)。すなわち、制御部51は、図14(e)にて説明したように、非検知面26hの上縁26h’が下側取付位置に達したか否かを判定する。下側検知センサ27bがオンからオフになったとき(S52、Y)、制御部51は、用紙束SB’の最上部が厚手用紙の給紙可能高さに達したと判定する。その後、制御部51は、上述したステップS49からステップS51の処理を行う。
上述したステップS46にて、上側検知センサ27aがオンになったとき(S46、Yes)に、ステップS47にて、下側検知センサ27bがオンになっていなかった場合(S47、No)、制御部51は、図14(d)にて説明したように、用紙束SBが正しくセットされなかったと判定する。従って、制御部51は、底板22を停止させた後(S53)、押さえ部材26を上昇位置まで上昇させ(S54)、用紙セット不良通知を上位コントローラ11に送信する(S55)。なお、ステップS53からステップS55までの処理は、第1実施形態のステップS11からステップS13までの処理と同じ内容であるため、説明は省略する。
<変形例について>
上述の各実施形態では、シートとして用紙を例に挙げて説明したが、シートは用紙に限定されない。例えば、はがき、封筒、塗工紙(コート紙やアート紙等)、及びトレーシングペーパであってもよい。また、OHPシート、及びOHPフィルムであってもよい。
さらに、本発明は、プリプレグを搬送して検査するプリプレグ搬送検査装置にも適用できる。
第2実施形態及び第3実施形態において、給紙可能高さは2種類であったが、3種類以上としてもよい。
第2実施形態において、押さえ部材26には切り欠き26cを設けたが、切り欠き26cに代えて長手方向の全体にわたって溝部を設けてもよい。
[本発明の実施態様例と作用、効果のまとめ]
<第一の実施態様>
本態様に係るシート積載装置(給紙トレイ21)は、シート(用紙)を積層状態で積載する積載部(底板22)と、積載部に積層されたシート束(用紙束SB)の上面に接触する接触部材(押さえ部材26)と、積載部を積層方向に昇降させる昇降部(底板昇降モータ30)と、第1の規定位置(上側取付位置)に配置され、シート束に接触している接触部材が積載部の上昇に伴って第1の規定位置に達したときに、当該接触部材を検知する第1のセンサ(上側検知センサ27a)と、第1の規定位置よりも積層方向下側に離隔した第2の規定位置(下側取付位置)に配置され、積載部の上昇に伴って第1のセンサが接触部材を検知したとき以降に、シート束を検知可能な第2のセンサ(下側検知センサ27b)と、を備え、第1のセンサの出力と第2のセンサの出力に基づいて、シートの積載不良を判断すること、を特徴とする。
本態様においては、第1のセンサの出力と第2のセンサの出力の組み合わせに基づいて、シート束の積層方向位置を検知するとともに、用紙積層方向と直交する方向にもシート束が正しくセットされていることを検知することができる。
<第二の実施態様>
本態様に係るシート積載装置において、第2の規定位置は、第1のセンサが接触部材を検知しているときに第2のセンサがシート束を検知可能な位置であることが好ましい。
本態様においては、第1のセンサが接触部材を検知しているときに第2のセンサがシート束を検知したか否かに基づいて、シート束が正しくセットされているか否かを判定できる。
<第三の実施態様>
本態様に係るシート積載装置において、接触部材は、第2の規定位置に達したときに、第2のセンサによるシート束の検知を許容する検知許容部(開口部26g)と、検知許容部の積層方向下側に位置し、第2の規定位置に達したときに第2のセンサにより検知されないことによってシート束の最上部位置に関する情報を提供する非検知部(非検知面26h)と、を備えることを特徴とする。
本態様においては、非検知部が第2の規定位置に達したときに、第2のセンサが非検知部を検知しないことによって、シート束の最上部位置に関する情報を提供することができる。
<第四の実施態様>
本態様に係るシート積載装置において、第2の規定位置は、第1のセンサが接触部材を検知した後であって、当該第1のセンサが接触部材を検知しなくなったときに、第2のセンサがシート束を検知可能な位置であること、を特徴とする。
本態様においては、第1のセンサが接触部材を検知した後であって当該接触部材を検知しなくなったときに、第2のセンサがシート束を検知したか否かに基づいて、シート束が正しくセットされているか否かを判定できる。
<第五の実施態様>
本態様に係るシート積載装置において、接触部材は、第1の規定位置の高さまで上昇したときに第1のセンサにより検知される被検知部(被検知面26b)と、被検知部の積層方向下側に位置し、積層方向の幅が第1の規定位置と第2の規定位置間の距離以下であり、第1の規定位置の高さまで上昇したときに第1のセンサにより検知されない非検知部(切り欠き26c)と、を備えることを特徴とする。
本態様においては、第1のセンサによってシート束の最上部位置が第1の規定位置の高さまで上昇したことを検知できる。
1…画像形成装置、2…画像形成装置の本体部、3…給紙装置、3A…大容量給紙装置、3B…本体内給紙装置、12…画像形成部、21…給紙トレイ、22…底板、23…サイドフェンス、24…エンドフェンス、25…フロントフェンス、25a…上側検知穴、25b…下側検知穴、25c…案内溝、26…押さえ部材、26A…押さえ部材、26B…押さえ部材、26a…被検知面、26b…被検知面、26c…切り欠き、26e…押さえ部材の先端、26f…被検知面、26g…開口部、26h…非検知面、27…検知センサ、27a…上側検知センサ、27b…下側検知センサ、28…送風ユニット、28a…送風ファン、29…給紙ユニット、30…底板昇降モータ、31…給紙モータ、32…駆動ローラ、33…従動ローラ、34…吸着ベルト、35…吸引ファン、41…押さえ部材昇降モータ、51…制御部、51a…検知判定部、51b…底板昇降制御部、51c…送風制御部、51d…給紙制御部、51e…押さえ部材昇降制御部、51f…通信制御部、SB…用紙束、ST…最上部用紙、F…気流
特許5233045号公報

Claims (9)

  1. シートを積層状態で積載する積載部と、
    前記積載部に積層されたシート束の上面に接触する接触部材と、
    前記接触部材を接触させた状態のシート束が積載された前記積載部を積層方向に昇降させる昇降部と、
    第1の規定位置に配置され、前記シート束に接触している前記接触部材が前記積載部の上昇に伴って前記第1の規定位置に達したときに、当該接触部材を検知する第1のセンサと、
    前記第1の規定位置よりも前記積層方向下側に離隔した第2の規定位置に配置され、前記積載部の上昇に伴って前記第1のセンサが前記接触部材を検知したとき以降に、前記接触部材と接触している状態の前記シート束を検知可能な第2のセンサと、を備え、
    前記第1のセンサが当該接触部材を検知したときにおける前記第2のセンサの出力に基づいて、前記シートの積載不良を判断すること、
    を特徴とするシート積載装置。
  2. 前記第2の規定位置は、前記第1のセンサが前記接触部材を検知しているときに前記第2のセンサが前記シート束を検知可能な位置であること、
    を特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  3. 前記接触部材は、
    前記第2の規定位置に達したときに、前記第2のセンサによる前記シート束の検知を許容する検知許容部と、
    前記検知許容部の前記積層方向下側に位置し、前記第2の規定位置に達したときに前記第2のセンサにより検知されないことによって前記シート束の最上部位置に関する情報を提供する非検知部と、を備えること、
    を特徴とする請求項2に記載のシート積載装置。
  4. 前記第2の規定位置は、前記第1のセンサが前記接触部材を検知した後であって、当該第1のセンサが前記接触部材を検知しなくなったときに、前記第2のセンサが前記シート束を検知可能な位置であること、
    を特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  5. シートを積層状態で積載する積載部と、
    前記積載部に積層されたシート束の上面に接触する接触部材と、
    前記積載部を積層方向に昇降させる昇降部と、
    第1の規定位置に配置され、前記シート束に接触している前記接触部材が前記積載部の上昇に伴って前記第1の規定位置に達したときに、当該接触部材を検知する第1のセンサと、
    前記第1の規定位置よりも前記積層方向下側に離隔した第2の規定位置に配置され、前記積載部の上昇に伴って前記第1のセンサが前記接触部材を検知したとき以降に、前記シート束を検知可能な第2のセンサと、を備え、
    前記第2の規定位置は、前記第1のセンサが前記接触部材を検知した後であって、当該第1のセンサが前記接触部材を検知しなくなったときに、前記第2のセンサが前記シート束を検知可能な位置であり、
    前記接触部材は、
    前記第1の規定位置の高さまで上昇したときに前記第1のセンサにより検知される被検知部と、
    前記被検知部の前記積層方向下側に位置し、前記積層方向の幅が前記第1の規定位置と前記第2の規定位置間の距離以下であり、前記第1の規定位置の高さまで上昇したときに前記第1のセンサにより検知されない非検知部と、を備え、
    前記第1のセンサの出力と前記第2のセンサの出力に基づいて、前記シートの積載不良を判断すること、
    を特徴とするシート積載装置。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載のシート積載装置と、
    前記シート束の最上部が前記第1のセンサ、又は前記第2のセンサの何れかにより検知された供給可能位置にあるときに、最上部の前記シートを供給するシート供給部と、を備えること、
    を特徴とするシート供給装置。
  7. 請求項6に記載のシート供給装置と、
    前記シート供給装置が供給した前記シートに画像を形成する画像形成部と、を備えること、
    を特徴とする画像形成システム。
  8. 積載部に積層されたシート束の上面に接触部材を接触させるステップと、
    前記接触部材を前記シート束上面に接触させた状態で前記積載部を上昇させるステップと、
    前記シート束上面に接触している前記接触部材が前記積載部の上昇に伴って第1の規定位置に達したときに、前記第1の規定位置に配置した第1のセンサによって当該接触部材を検知するステップと、
    前記積載部の上昇に伴って前記第1のセンサが前記接触部材を検知したとき以降に、前記第1の規定位置よりも前記積層方向下側に離隔した第2の規定位置に配置した第2のセンサによって前記シート束を検知するステップと、
    前記第1のセンサが当該接触部材を検知したときにおける前記第2のセンサの出力に基づいて、前記シートの積載不良を判断するステップと、を備えること、
    を特徴とするシート束移動方法。
  9. 請求項8に記載のシート束移動方法における各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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