JP7005697B1 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
N個の係数算出用の点火時期(Nは、2以上の整数)を設定し、
内燃機関の出力算出用の運転状態及び点火時期と、内燃機関のトルク又は熱効率である出力情報との関係が予め学習されたニューラルネットワークを用い、現在の前記出力算出用の運転状態、及び前記N個の係数算出用の点火時期のそれぞれに対応するN個の前記出力情報を算出する点火対応出力算出部と、
前記N個の係数算出用の点火時期と前記N個の出力情報との間の関係を近似した近似関数の係数を算出する係数算出部と、
前記係数を用いて、制御用に設定された点火時期に対応する前記出力情報を算出し、算出した前記出力情報に基づいて、内燃機関の制御量を算出する制御量算出部と、
前記内燃機関の制御量に基づいて、内燃機関を制御するエンジン制御部と、
を備え、
前記制御量算出部は、制御用に設定された基準の点火時期に対応する基準の熱効率を、前記係数を用いて算出し、要求されているトルクを前記基準の熱効率で除算した値に基づいて、内燃機関の目標の吸入空気量を算出するものである。
実施の形態1に係る内燃機関の制御装置30(以下、単に制御装置30と称す)について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る内燃機関1の概略構成図であり、図2は、本実施の形態に係る制御装置30の概略ブロック図である。内燃機関1及び制御装置30は、車両に搭載され、内燃機関1は、車両(車輪)の駆動力源となる。
図1に示すように、内燃機関1は、空気と燃料の混合気を燃焼する燃焼室25を備えている。内燃機関1は、燃焼室25に空気を供給する吸気管23と、燃焼室25で燃焼した排気ガスを排出する排気管17とを備えている。燃焼室25は、シリンダ(気筒)とピストンにより構成されている。以下では、燃焼室25を気筒とも称す。内燃機関1は、ガソリンエンジンとされている。内燃機関1は、吸気管23を開閉するスロットルバルブ6を備えている。スロットルバルブ6は、制御装置30により制御される電気モータにより開閉駆動される電子制御式スロットルバルブとされている。スロットルバルブ6には、スロットルバルブ6の開度に応じた電気信号を出力するスロットル開度センサ7が設けられている。
次に、制御装置30について説明する。制御装置30は、内燃機関1を制御対象とする制御装置である。図2のブロック図に示すように、制御装置30は、トルク制御部31、トルクインターフェイス部32、及びエンジン制御部33等の制御部を備えている。制御装置30の各制御部31~33等は、制御装置30が備えた処理回路により実現される。具体的には、制御装置30は、図3に示すように、処理回路として、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置90(コンピュータ)、演算処理装置90とデータのやり取りをする記憶装置91、演算処理装置90に外部の信号を入力する入力回路92、演算処理装置90から外部に信号を出力する出力回路93、及び通信回路94等を備えている。
制御装置30は、目標トルクに基づいて内燃機関1を制御するトルクベース制御を実行する。制御装置30は、上述したように、概略的に、トルク制御部31、トルクインターフェイス部32、及びエンジン制御部33を備えている。トルク制御部31は、目標トルクの演算を行う。トルクインターフェイス部32は、目標トルク等に基づいて、内燃機関の制御量の目標値を算出する。エンジン制御部33は、制御量の目標値に基づいて、各種の電気負荷を駆動制御する。
トルク制御部31は、アクセル開度センサ26により検出された実アクセル開度に基づいて、運転者が内燃機関1に要求しているトルクであるドライバ要求トルクを算出する。また、トルク制御部31は、アイドリング運転時に回転速度を維持するために必要なトルクであるアイドリングトルクを算出する。また、トルク制御部31は、変速機制御装置95、モータ制御装置96、及びブレーキ・トラクション制御装置97等の外部の制御装置から要求されているトルクである外部要求トルクを算出する。そして、トルク制御部31は、ドライバ要求トルク、アイドリングトルク、及び外部要求トルクの優先順位を判定して、目標トルクを算出する(このような演算をトルク調停とも言う)。
トルクインターフェイス部32は、内燃機関の運転状態に基づいて、目標トルクと充填効率の相互変換、及び目標トルクと点火時期の相互変換を実施し、目標充填効率Ect、及び目標点火時期θigtを算出し、エンジン制御部33に伝達する。また、トルクインターフェイス部32は、内燃機関の運転状態に基づいて、実トルクTrqrを算出し、トルク制御部31に伝達する。トルクインターフェイス部32の詳細な処理は、後述する。
エンジン制御部33は、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出部330を備えている。運転状態検出部330は、各種のセンサの出力信号等に基づいて各種の運転状態を検出する。具体的には、運転状態検出部330は、大気圧センサ2の出力信号に基づいて実大気圧を検出し、エアフローセンサ3の出力信号に基づいて実吸入空気流量を検出し、吸入空気温度センサ4の出力信号に基づいて実外気温を検出し、スロットル開度センサ7の出力信号に基づいて実スロットル開度を検出し、マニホールド圧センサ8の出力信号に基づいて実マニホールド圧を検出し、マニホールド温度センサ9の出力信号等に基づいて吸気マニホールド12内の気体の温度である実マニホールド温度を検出し、空燃比センサ18の出力信号に基づいて、排気ガスの実空燃比AFrを検出し、アクセル開度センサ26の出力信号に基づいて実アクセル開度を検出し、EGR開度センサ27の出力信号に基づいて実EGR開度を検出する。
エンジン制御部33は、吸入空気量を制御する吸気量制御部331を備えている。吸気量制御部331は、目標充填効率Ectから目標吸入空気量を算出し、目標吸入空気量から目標吸入空気流量を算出する。エンジン制御部33は、目標吸入空気流量を達成するように、実吸入空気流量及び実マニホールド圧に基づいて、目標スロットル開度を算出し、スロットルバルブ6の電気モータを駆動制御する。
エンジン制御部33は、燃料噴射量を制御する燃料制御部332を備えている。燃料制御部332は、実充填効率Ecrに基づいて、目標空燃比AFtを達成するための燃料噴射量を算出し、インジェクタ13を駆動制御する。燃料制御部332は、実回転速度Ner及び目標充填効率Ectに基づいて、目標空燃比AFtを算出する。
エンジン制御部33は、点火コイルへの通電を行う点火制御部333を備えている。点火制御部333は、トルクインターフェイス部32から伝達された目標点火時期θigtに基づいて、最終点火時期θsaを決定する。点火制御部333は、ノックセンサ28によりノックが検出されている場合は、ノックが発生しないように、目標点火時期θigtに対して遅角補正を行って、最終点火時期θsaを算出する。また、点火制御部333は、失火防止のために遅角上限点火時期θrtdよりも遅角側に最終点火時期θsaが設定されないように、遅角上限点火時期θrtdにより遅角側の点火時期を上限制限する遅角制限を行う。そして、点火制御部333は、最終点火時期θsaに基づいて、点火コイル16への通電制御を行う。この最終点火時期θsaが、実点火時期θsaとなる。本実施の形態では、点火時期は、クランク角度で設定されるものとする。
上述したように、トルクインターフェイス部32は、内燃機関の運転状態に基づいて、トルクと充填効率の相互変換、及びトルクと点火時期の相互変換を実施し、目標充填効率Ect、及び目標点火時期θigtを算出する。図5に示すように、トルクインターフェイス部32は、点火対応出力算出部321、係数算出部322、及び制御量算出部323を備えている。
<出力特性のニューラルネットワーク>
トルクインターフェイス部32は、内燃機関の出力算出用の運転状態及び点火時期と、内燃機関のトルク又は熱効率である出力情報(本例では、熱効率η)との関係が予め学習されたニューラルネットワーク(以下、出力特性のニューラルネットワークと称す)を記憶している。
点火対応出力算出部321は、N個の係数算出用の点火時期(Nは、2以上の整数)を設定する。本実施の形態では、点火対応出力算出部321は、N個の係数算出用の点火時期として、内燃機関のトルクが最大になる点火時期である最大トルク点火時期θMBT、及び最大トルク点火時期よりも遅角側の点火時期である遅角側点火時期θsplの2個の係数算出用の点火時期を設定する。
点火対応出力算出部321は、上述した出力特性のニューラルネットワークを用い、現在の出力算出用の運転状態、及びN個の係数算出用の点火時期のそれぞれに対応するN個の出力情報を算出する。本実施の形態では、点火対応出力算出部321は、出力特性のニューラルネットワークを用い、現在の出力算出用の運転状態、及び2個の係数算出用の点火時期θMBT、θsplのそれぞれに対応する2個の熱効率ηMBT、ηsplを算出する。最大トルク点火時期θMBTに対応する熱効率ηMBTを、MBT熱効率ηMBTと称し、遅角側点火時期θsplに対応する熱効率ηsplを、遅角側熱効率ηsplと称する。
係数算出部322は、N個の係数算出用の点火時期とN個の出力情報との間の関係を近似した近似関数の係数(パラメータ)を算出する。本実施の形態では、係数算出部322は、最大トルク点火時期θMBT、及び最大トルク点火時期θMBTに対応するMBT熱効率ηMBTを、2次関数とした近似関数の極値に設定し、遅角側点火時期θspl、及び遅角側点火時期θsplに対応する遅角側熱効率ηsplに基づいて、係数を算出する。
η=ηMBT×{1-Ka×(θig-θMBT)2} ・・・(1)
ここで、Kaは、2次関数の係数の1つであり、以下、感度係数Kaと称す。また、最大トルク点火時期θMBT、及びMBT熱効率ηMBTも、2次関数の係数である。すなわち、最大トルク点火時期θMBT、MBT熱効率ηMBT、及び感度係数Kaが、式(1)の2次関数の係数とされている。
Ka=(1-ηspl/ηMBT)/(θspl-θMBT)2 ・・・(2)
制御量算出部323は、係数を用いて、制御用に設定された点火時期に対応する出力情報を算出し、算出した出力情報に基づいて、内燃機関の制御量を算出する。制御量算出部323は、内燃機関の制御量として、内燃機関の目標の吸入空気量(本例では、目標充填効率Ect)、内燃機関の目標点火時期θigt、及び内燃機関のトルクの1つ以上を算出する。
制御量算出部323は、制御用に設定された基準の点火時期θigbに対応する基準のトルクTrqbを、係数を用いて算出し、基準のトルクTrqbにトルクの変化量ΔTrqを加算して、目標トルクTrqtを算出し、目標トルクTrqtに対応する目標点火時期θigtを、係数を用いて算出する。
点火時期の遅角によるトルクダウン要求があった場合の、目標点火時期θigtについて説明する。なお、高応答目標トルクTrqtfが低応答目標トルクTrqtsに一致しており、点火時期の遅角によるトルクダウン要求がない場合は、制御量算出部323は、基準の点火時期θigbを目標点火時期θigtに設定する。高応答目標トルクTrqtfが低応答目標トルクTrqtsよりも低く、点火時期の遅角によるトルクダウン要求がある場合は、制御量算出部323は、以下で説明する係数を用いた演算により、目標点火時期θigtを設定する。
ηb=ηMBT×{1-Ka×(θigb-θMBT)2}
Trqb=Qcr/AFt×HT×ηb ・・・(3)
ここで、HTは、単位質量当たりの燃料の発熱量であり、燃料の種類に応じて予め設定される。
TrqMBT=Qcr/AFt×HT×ηMBT ・・・(4)
次に、アイドリング時の目標点火時期θigtの設定について説明する。制御量算出部323は、次式に示すように、係数Ka、θMBT、ηMBTを用いて、アイドリング時の基準の点火時期θigb_idlに対応する基準の熱効率ηbを算出し、基準の熱効率ηb、実吸入空気量Qcr、及び目標空燃比AFtに基づいて、基準のトルクTrqbを算出する。
ηb=ηMBT×{1-Ka×(θigb_idl-θMBT)2}
Trqb=Qcr/AFt×HT×ηb ・・・(6)
TrqMBT=Qcr/AFt×HT×ηMBT ・・・(7)
制御量算出部323は、制御用に設定された基準の点火時期θigbに対応する基準の熱効率ηbを、係数を用いて算出し、要求されているトルクを基準の熱効率ηbで除算した値に基づいて、内燃機関の目標の吸入空気量(本例では、目標充填効率Ect)を算出する。
制御量算出部323は、次式に示すように、係数Ka、θMBT、ηMBTを用いて、基準の点火時期θigbに対応する基準の熱効率ηbを算出する。
ηb=ηMBT×{1-Ka×(θigb-θMBT)2} ・・・(9)
Ect=Trqts/ηb/HT×AFt/(ρ×Vcyl)×100
・・・(10)
ここで、ρは、空気密度であり、Vcylは、燃焼室の容積である。
制御量算出部323は、次式に示すように、係数Ka、θMBT、ηMBTを用いて、アイドリング時の基準の点火時期θigb_idlに対応する基準の熱効率ηbを算出する。
ηb=ηMBT×{1-Ka×(θigb_idl-θMBT)2}
・・・(11)
Ect=(Trq_idl+Trqm)/ηb/HT×AFt
/(ρ×Vcyl)×100 ・・・(12)
触媒昇温等のために、点火時期の遅角が設定される場合があり、その場合の目標充填効率Ectの設定について説明する。制御量算出部323は、制御用に設定された基準の点火時期θigbに対応する基準のトルクTrqbを、係数を用いて算出し、基準の点火時期θigbから遅角した目標点火時期θigtに対応する遅角後の熱効率ηrtdを、係数を用いて算出し、基準のトルクTrqbを遅角後の熱効率ηrtdで除算した値に基づいて、内燃機関の目標の吸入空気量(本例では、目標充填効率Ect)を算出する。
ηb=ηMBT×{1-Ka×(θigb-θMBT)2}
Trqb=Qcr/AFt×HT×ηb ・・・(13)
θigt=θigb+Δθrtd
ηrtd=ηMBT×{1-Ka×(θigt-θMBT)2} ・・・(14)
ここで、Δθrtdは、点火時期の遅角量であり、水温等に基づいて設定される。
Ect=Trqb/ηrtd/HT×AFt/(ρ×Vcyl)×100
・・・(15)
制御量算出部323は、制御用に設定された基準の点火時期θigbに対応する基準のトルクTrqbを、係数を用いて算出し、制御用に設定された遅角側の上限の点火時期(本例では、上述した遅角上限点火時期θrtd)に対応する遅角側の上限のトルクTrqrtdを算出し、基準のトルクTrqbから遅角側の上限のトルクTrqrtdまでを、点火時期の遅角によるトルクの操作可能範囲として算出する。
ηb=ηMBT×{1-Ka×(θigb-θMBT)2}
Trqb=Qcr/AFt×HT×ηb ・・・(16)
ηrtd=ηMBT×{1-Ka×(θrtd-θMBT)2}
Trqrtd=Qcr/AFt×HT×ηrtd ・・・(17)
制御量算出部323は、最終点火時期θsaに対応する実トルクTrqrを、係数を用いて算出する。なお、ノックの検出による点火時期の遅角補正が行われていない場合は、最終点火時期θsaの代わりに、目標点火時期θigtが用いられもよい。
ηr=ηMBT×{1-Ka×(θsa-θMBT)2}
Trqr=Qcr/AFt×HT×ηr ・・・(18)
次に、実施の形態2に係る制御装置30について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態に係る制御装置30の基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、N個の係数算出用の点火時期の設定方法、及び係数の算出方法が、実施の形態1と異なる。図7に、本実施の形態に係るトルクインターフェイス部32のブロック図を示す。
θspl1=θigb、θspl2=θigb+5、θspl3=θigb+10
・・・(19)
η=A×θig2+B×θig+C ・・・(20)
ここで、Aは、2次の項の係数であり、Bは、1次の項の係数であり、Cは、0次の項の係数である。
Claims (8)
- N個の係数算出用の点火時期(Nは、2以上の整数)を設定し、
内燃機関の出力算出用の運転状態及び点火時期と、内燃機関のトルク又は熱効率である出力情報との関係が予め学習されたニューラルネットワークを用い、現在の前記出力算出用の運転状態、及び前記N個の係数算出用の点火時期のそれぞれに対応するN個の前記出力情報を算出する点火対応出力算出部と、
前記N個の係数算出用の点火時期と前記N個の出力情報との間の関係を近似した近似関数の係数を算出する係数算出部と、
前記係数を用いて、制御用に設定された点火時期に対応する前記出力情報を算出し、算出した前記出力情報に基づいて、内燃機関の制御量を算出する制御量算出部と、
前記内燃機関の制御量に基づいて、内燃機関を制御するエンジン制御部と、
を備え、
前記制御量算出部は、制御用に設定された基準の点火時期に対応する基準の熱効率を、前記係数を用いて算出し、要求されているトルクを前記基準の熱効率で除算した値に基づいて、内燃機関の目標の吸入空気量を算出する内燃機関の制御装置。 - N個の係数算出用の点火時期(Nは、2以上の整数)を設定し、
内燃機関の出力算出用の運転状態及び点火時期と、内燃機関のトルク又は熱効率である出力情報との関係が予め学習されたニューラルネットワークを用い、現在の前記出力算出用の運転状態、及び前記N個の係数算出用の点火時期のそれぞれに対応するN個の前記出力情報を算出する点火対応出力算出部と、
前記N個の係数算出用の点火時期と前記N個の出力情報との間の関係を近似した近似関数の係数を算出する係数算出部と、
前記係数を用いて、制御用に設定された点火時期に対応する前記出力情報を算出し、算出した前記出力情報に基づいて、内燃機関の制御量を算出する制御量算出部と、
前記内燃機関の制御量に基づいて、内燃機関を制御するエンジン制御部と、
を備え、
前記制御量算出部は、制御用に設定された基準の点火時期に対応する基準のトルクを、前記係数を用いて算出し、前記基準の点火時期から遅角した目標の点火時期に対応する遅角後の熱効率を、前記係数を用いて算出し、前記基準のトルクを前記遅角後の熱効率で除算した値に基づいて、内燃機関の目標の吸入空気量を算出する内燃機関の制御装置。 - N個の係数算出用の点火時期(Nは、2以上の整数)を設定し、
内燃機関の出力算出用の運転状態及び点火時期と、内燃機関のトルク又は熱効率である出力情報との関係が予め学習されたニューラルネットワークを用い、現在の前記出力算出用の運転状態、及び前記N個の係数算出用の点火時期のそれぞれに対応するN個の前記出力情報を算出する点火対応出力算出部と、
前記N個の係数算出用の点火時期と前記N個の出力情報との間の関係を近似した近似関数の係数を算出する係数算出部と、
前記係数を用いて、制御用に設定された点火時期に対応する前記出力情報を算出し、算出した前記出力情報に基づいて、内燃機関の制御量を算出する制御量算出部と、
前記内燃機関の制御量に基づいて、内燃機関を制御するエンジン制御部と、
を備え、
前記制御量算出部は、制御用に設定された基準の点火時期に対応する基準のトルクを、前記係数を用いて算出し、制御用に設定された遅角側の上限の点火時期に対応する遅角側の上限のトルクを、前記係数を用いて算出し、前記基準のトルクから前記遅角側の上限のトルクまでを、点火時期の遅角によるトルクの操作可能範囲として算出する内燃機関の制御装置。 - 前記制御量算出部は、最終の点火時期に対応するトルクを、前記係数を用いて算出する請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記点火対応出力算出部は、内燃機関のMBT算出用の運転状態と、内燃機関のトルクが最大になる点火時期である最大トルク点火時期との関係が予め設定されたMBT設定関数を用い、現在の前記MBT算出用の運転状態に対応する前記最大トルク点火時期を算出し、
前記N個の係数算出用の点火時期として、前記最大トルク点火時期、及び前記最大トルク点火時期よりも遅角側の点火時期である遅角側点火時期の2個の係数算出用の点火時期を設定し、
前記ニューラルネットワークを用い、現在の前記出力算出用の運転状態、及び前記2個の係数算出用の点火時期のそれぞれに対応する2個の前記出力情報を算出し、
前記係数算出部は、前記最大トルク点火時期、及び前記最大トルク点火時期に対応する前記出力情報を、2次関数とした前記近似関数の極値に設定し、前記遅角側点火時期、及び前記遅角側点火時期に対応する前記出力情報に基づいて、前記係数を算出する請求項1から4のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記係数算出部は、前記最大トルク点火時期を、θMBTとし、前記最大トルク点火時期に対応する前記出力情報を、OIMBTとし、前記点火時期を、θigとし、前記出力情報を、OIとし、前記係数の1つである感度係数を、Kaとし、
前記近似関数を、
OI=OIMBT×{1-Ka×(θig-θMBT)2}
の2次関数に設定し、
前記遅角側点火時期を、θsplとし、前記遅角側点火時期に対応する前記出力情報を、OIsplとし、前記係数の1つである感度係数を、Kaとし、
Ka=(1-OIspl/OIMBT)/(θspl-θMBT)2
の算出式を用いて、前記感度係数を算出し、
前記最大トルク点火時期に対応する前記出力情報、及び前記最大トルク点火時期を、残りの2つの前記係数として算出する請求項5に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記点火対応出力算出部は、前記ニューラルネットワークを用いず、前記出力算出用の運転状態と、前記最大トルク点火時期に対応する前記出力情報との関係が予め設定されたマップデータを用い、現在の前記出力算出用の運転状態に対応する、前記最大トルク点火時期に対応する前記出力情報を算出する請求項5又は6に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記点火対応出力算出部は、前記N個の係数算出用の点火時期として、互いに異なる3個の係数算出用の点火時期を設定し、
前記ニューラルネットワークを用い、現在の前記出力算出用の運転状態、及び前記3個の係数算出用の点火時期のそれぞれに対応する3個の前記出力情報を算出し、
前記係数算出部は、前記3個の係数算出用の点火時期と記3個の出力情報時期との間の関係を近似した前記近似関数としての2次関数の係数を算出する請求項1から4のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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