JP7004908B2 - ミキサー - Google Patents

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Description

本発明は、ミキサーの技術に関し、より詳しくは、ミキサーの静音化を図るための構造に関する。
近年、ライフスタイルや住宅環境の変化に伴って、家電製品の静音化に対するニーズが高まっている。家庭で使用される調理用のミキサーは、モータの回転力によって、カップ内に配置したカッター刃を回転駆動し、カップ内に投入した食材等を粉砕する装置であるが、運転時には、モータの運転音、モータを冷却するためのファンの風切り音、食材とカップとの衝突音等、様々な音が発生する。
従来のミキサーでは、冷却ファンによってモータが内蔵された筐体に空気を導入して、モータを冷却する構成が採用されており、筐体に吸気孔と排気孔が形成される構成が一般的である。冷却ファンによる冷却構造を備えたミキサーとしては、例えば、特許文献1に示されたものがある。排気孔からは、排気とともにモータの運転音や冷却ファンの風切り音等が外部へ漏れ出てくるため、運転時にミキサーが発する騒音は、他の家電製品等に比べて高いものとなっていた。
実開昭50-59381号公報
本発明は、斯かる現状の課題に鑑みてなされたものであり、冷却ファンによる冷却構造を備えながら、静音化が図られたミキサーを提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係るミキサーは、回転軸を有するモータと、前記モータを収容するモータケースと、前記モータケースを収容する本体ケースと、前記モータケース内の前記回転軸に付設される冷却ファンと、を有する本体部と、前記本体部に連結される容器部と、を備え、前記本体部において、該本体部の外部から前記モータケースに空気を吸気するための吸気経路と、前記モータケースから該本体部の外部に空気を排気するための排気経路が形成されるミキサーであって、前記排気経路を少なくとも2箇所以上の部分的な排気経路に区画し、さらに、前記2箇所以上の部分的な排気経路を連通させる連通孔が形成された隔壁部を備えるものである。
また、本発明に係るミキサーにおいて、前記隔壁部によって区画された互いに隣接する前記部分的な排気経路は、前記回転軸の回転半径方向に隣接するものである。
また、本発明に係るミキサーは、前記モータケースと前記隔壁部との間に弾性部材を介設したものである。
また、本発明に係るミキサーにおいて、前記弾性部材は、前記排気経路の一部を構成するものである。
また、本発明に係るミキサーにおいて、前記モータケースは、円筒状の円筒部と、前記円筒部の円筒軸方向における一端部に外嵌される底部と、前記円筒部の円筒軸方向における他端部に外嵌される蓋部と、により構成されるものである。
また、本発明に係るミキサーにおいて、前記排気経路の前記本体部の外部に対する開口である排気孔の開口方向は、前記回転軸の軸方向および該軸方向に直交する方向に対して傾斜しているものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係るミキサーによれば、冷却ファンによる冷却構造を備えたミキサーにおいて、装置内の排気経路をより長くするとともに、排気経路において流れ方向が変化する箇所をより増やして、排気経路において空気振動により伝播する音の減衰量を増大させることによって、ミキサーから発せられる騒音を低減することができる。
また、本発明に係るミキサーによれば、装置内の排気経路をより長くすることができる。
また、本発明に係るミキサーによれば、弾性部材によって音の発生要因となるモータケースの振動を吸収するとともに、モータケースから排気される空気を弾性部材に衝突させ、空気振動により伝播する音を減衰させることによって、ミキサーから発せられる騒音をより低減することができる。
また、本発明に係るミキサーによれば、排気経路を利用して騒音を低減させることによって、装置をコンパクトに維持しつつ、静音化を図ることができる。
また、本発明に係るミキサーによれば、モータケースの剛性が向上され、モータケースの振動を低減することにより、騒音をより低減させることができる。
また、本発明に係るミキサーによれば、ミキサーの設置面との反射によって排気孔から出た音が増幅されることを抑制するとともに、排気孔から出た音がユーザーに直接到達することを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るミキサーの全体構成を示す正面図。 本発明の一実施形態に係るミキサーの全体構成を示す正面断面図。 本発明の一実施形態に係るミキサーの全体構成を示す底面図。 本体部の斜視組立図。 本体部の正面視組立図。 本体部における吸気経路および排気経路の側面断面説明図。 本体部における吸気経路および排気経路の底面説明図。
次に、発明の実施の形態を説明する。尚、以下の説明では、図1、図3、図4、図5、図6において示した矢印のように、ミキサーの上下方向を規定している。
(ミキサーの全体構成)
図1~図3に示すミキサー1は、本発明に係るミキサーの一実施形態であり、容器部10と本体部20を備えている。
容器部10は、ミキサー1による調理物(果物、野菜等の食材)を収容可能な容器状の部位であり、本体部20の上方に配置される。
本体部20は、容器部10を着脱自在に支持する部位であるとともに、容器部10を駆動する手段となる部位であり、卓上等の水平面に配置した状態で使用される。
(容器部)
図1および図2に示すように、容器部10は、カップ11と容器台12と刃部13とを備えている。
カップ11は、調理物を収容可能なカップ状の部位であり、略円筒状の部位である側周部11aと、側周部11aの下端から連続する底部11bを備えている。カップ11は、平面視において略円形の底部11bの中心において、孔部11cが形成されている。また、カップ11の側周部11aの内面には、底部11bから側周部11aまで連続してカップ11の半径方向内側へ突出する凸部であるリブ部11dが形成されている。リブ部11dは、底部11bから離間するほど、側周部11a内面からの高さおよび幅が小さくなる形状となっている。また、リブ部11dの形成方向は、側面視において、カップ11の軸線に対して傾斜している。さらに、カップ11は、外周面に突設された取手部11eを備えており、食材を投入するための上端開口は蓋部11fによって開閉可能に構成されている。
容器台12は、容器部10を本体部20に連結する部位であり、略円筒状の外形を有しており、その円筒の内部において、軸方向に垂直な支持面を備えた支持部12aが形成されている。また、容器台12は、平面視において略円形の支持部12aの中心に孔部12bが形成されている。
刃部13は、カッター刃14と軸受ケース15と従動軸16と上部カップリング17を備えている。刃部13は、カップ11の内部で回転するカッター刃14を回転可能に支持する部位である。
軸受ケース15は、従動軸16を回転自在に支持する部位であり、カップ11の孔部11cの内径に対応する略円柱状の基台部15aと、基台部15aの中心軸上に形成された略円柱状の軸受部15bと、基台部15aから半径方向外側に突設された鍔部15cを備えている。
従動軸16は、軸受部15bにおいて、軸受部材15dを介して、軸受ケース15の中心軸上で回転可能に支持されている。従動軸16の上端部には、カッター刃14が固定されており、従動軸16の下端部には、上部カップリング17が固定されている。
容器台12の上端内周部には、カップ11の下端部に形成された雄ネジ11gに対応する雌ネジ12cが形成されており、雌ネジ12cと雄ネジ11gを螺合させることによって、カップ11と容器台12を一体化することができるように構成している。容器台12の支持部12a上には、刃部13を位置決めするための上向き凸状の位置決め部12dが形成されている。
カップ11と容器台12を螺合する際には、容器台12の支持部12aの上に刃部13を位置決め部12dで位置決めして配置しておき、軸受ケース15の基台部15aをカップ11の孔部11cに挿入させながら、カップ11の底部11bと支持部12aによって、鍔部15cを狭圧する。これにより、カップ11と容器台12と刃部13を一体化する。なお、カップ11と刃部13の間にはパッキン18が介設されている。
(本体部)
図1~図5に示すように、本体部20は、容器部10を下方より支持する部位であるとともに、容器部10の刃部13を駆動する駆動機構を備えるものであり、本体ケース21とモータ22とモータケース23と消音ケース24を備えている。
本体ケース21は、本体部20の外殻を構成する中空円筒状の筐体であり、上端部21aは蓋状に封止されており、下端部21bは開放されている。上端部21aには、上方に向けて突出する爪状の位置決め部21cが複数形成されている。また、上端部21aの円筒軸心上には、孔部21dが形成されている。そして、本体ケース21は、その内部にモータケース23および消音ケース24を収容可能な空間が確保されている。なお、本体ケース21は、外殻内に吸音材からなる層を備えている。吸音材としては、例えば、アルミニウム等の金属製のメッシュ層で構成され、層内に多数の気泡部を有したものを用いることができる。
モータ22は、容器部10の刃部13を駆動する駆動源であり、モータブラケット22aに対して、コア22b、ロータ22c、駆動軸22d等が組み付けられている。モータ22は、所謂両軸モータであり、コア22bおよびロータ22cを挟んで軸方向の両側に駆動軸22dが突出されている。モータ22は、家庭用コンセント(図示せず)にプラグ40を差し込むことで電源が供給され、本体部20の外周面に配置されたスイッチ41の操作によって、モータ22のON-OFFやモード選択(回転数の変更)を行うことができるように構成されている。モータ22に接続されるプラグ40の配線は、本体ケース21内に配置された図示しないリールによって巻取りおよび巻出し可能に構成されている。
また、モータ22の駆動軸22dの上端には、下部カップリング25が固定されている。下部カップリング25は、刃部13の上部カップリング17に係合される部材である。そして、モータ22の駆動軸22dの下端には、モータ22を冷却するための冷却ファン26が固定されている。
そして、モータ22および冷却ファン26は、モータケース23に収容されている。また、モータ22は、モータケース23ごと消音ケース24に収容された状態で、本体ケース21の内部に収容されている。
モータケース23はモータ22を覆う中空円筒状の筐体であり、円筒部23aと底部23bと蓋部23cを備えている。平面視において略円形である底部23bの中心上には吸気孔23dが形成されている。即ち、モータケース23は、円筒部23aの上端部は、蓋部23cによって封止され、円筒部23aの下端部は、底部23bに形成された吸気孔23dによって開放されている。
即ち、ミキサー1におけるモータケース23は、円筒状の円筒部23aと、円筒部23aの円筒軸方向における一端部に外嵌される底部23bと、円筒部23aの円筒軸方向における他端部に外嵌される蓋部23cと、により構成される。このような構成によれば、モータケース23の剛性が向上され、モータケース23の振動を低減することにより、ミキサー1から発せられる騒音をより低減させることができる。
円筒部23aと蓋部23cとの嵌合部分には、半径方向に貫通する複数の排気孔23fが形成されている。排気孔23fにより、モータケース23の内部と外部とが連通されている。
モータ22は、モータブラケット22aをモータケース23の蓋部23cに対してネジで固定することによって、モータケース23の内部に吊設されている。モータ22は、円筒部23aの円筒軸心に対して駆動軸22dの軸心を一致させた姿勢で、モータケース23内に配置されている。
消音ケース24は、モータケース23を収容可能な中空円筒状の筐体であり、円筒状の隔壁部24aと、隔壁部24a内において該隔壁部24aの円筒軸に直交する支持面を構成する支持部24bを備えている。また、消音ケース24は、下端部を略外側へ折り返した部位である折り返し部24cを備えている。折り返し部24cは、消音ケース24を覆うように配置した本体ケース21の下端部21bに当接され、本体ケース21とともに本体部20の外殻を構成している。折り返し部24cには、本体ケース21の内部と外部を連通する排気孔27が形成されている。排気孔27は、長穴状の孔部であり、円周方向に等間隔で複数(本実施形態では12箇所)形成されている。また、消音ケース24の支持部24bには、円筒軸方向に貫通する吸気孔24d・24eが形成されている。吸気孔24dは、平面視において円形である支持部24bの中心に形成された円形の孔部であり、吸気孔24eは、吸気孔24dの周囲に等間隔で形成された長穴状の孔部である。
モータケース23と消音ケース24は、いずれも中空円筒状で、消音ケース24がモータケース23に対して一回り大きい大きさを有しており、消音ケース24の内部にモータケース23を挿通可能に構成されている。モータケース23は、底部23b側の軸方向端面が消音ケース24の支持部24bに対面するように消音ケース24内に配置されており、底部23bと支持部24bの間には、モータケース23の振動を吸収するためのバネ部材28が介設されている。モータケース23を、弾性体(バネ部材28)を介して支持する構造とすることで、モータ22の駆動軸22dと刃部13の従動軸16を調心することができ、駆動軸22dと従動軸16の芯ずれに起因する振動の発生を抑制することができる。そして、このような振動は騒音の発生原因ともなるため、振動の発生を抑制することによって、モータケース23からの騒音の発生を抑制することができる。
モータケース23の外周部には、周方向に凹部23eが形成されており、該凹部23eにOリング29が嵌め入れられている。そして、モータケース23を消音ケース24に挿入した状態で、モータケース23と消音ケース24の間に弾性部材たるOリング29が介設されるように構成している。なお、本実施形態では、弾性部材として、モータケース23と消音ケース24の間にOリング29を介設する構成を例示しているが、他の形態の弾性部材を用いる構成としてもよく、板状のゴム部材を巻きつけたり、あるいは、スポンジ状の部材を隙間に充填したりしてもよい。さらに、本実施形態では、モータケース23と消音ケース24の間における上部の空間にOリング29を配置する構成を例示しているが、弾性部材の配置場所は、排気を堰き止める(完全に封止する)ことがない場所であればよく、また複数の場所に配置してもよい。
また、本体部20は、消音ケース24の下方において、フード部30を備えている。フード部30の側面には、フード部30内に吸気するための開口部であり、かつ、プラグ40およびその配線を出し入れするための開口部である切欠き部20aが形成されている。そして、本体部20は、フード部30の下端において、複数の脚部31を備えている。
(吸気経路について)
ミキサー1は、図6および図7に示すように、フード部30の側面に形成された切欠き部30aからフード部30内に空気を導入することができるように構成されている。なお、本体部20の下端には、該本体部20の設置面とフード部30との間において、脚部31の高さに略等しい隙間が確保されており、この隙間からもフード部30の内部の空間に空気を導入することができる。吸気経路IRとなるフード部30内の空間は、消音ケース24の支持部24bに形成された吸気孔24d・24eと連通しており、冷却ファン26より下方において生じる負圧の作用によって、フード部30の内部から、吸気孔24d・24eを通じて、消音ケース24の内部に空気を吸気することができる。
そして、本体部20では、冷却ファン26によって、吸気孔24d・24eより消音ケース24の内部に導入された空気は、さらに底部23bに形成された吸気孔23dよりモータケース23に導入される。即ち、本体部20では、フード部30下端の隙間から吸気孔24d・24eと吸気孔23dを経て、モータケース23の内部に至る吸気経路IRを備えている。尚、モータケース23の吸気孔23dの口径は、冷却ファン26のファン外径の1/2の径よりも大きい口径とすることが好ましい。
(排気経路について)
モータケース23の内部に導入された空気は、冷却ファン26より上方において生じる正圧の作用によって、円筒部23aの上部および蓋部23cに形成された複数の排気孔23fから排気され、消音ケース24の内部のモータケース23との間の空間に導入される。モータケース23の下方の吸気孔23dから導入された空気は、発熱要素であるモータ22の周囲を下方から上方に向けて流れてよどみなく排気孔23fから排気され、効率的にモータ22を冷却することに利用される。
消音ケース24の内部に導入された空気は、冷却ファン26の作用によって、消音ケース24の下方に形成された複数の排気孔24fから排気され、本体ケース21と消音ケース24との間の空間に導入され、最終的に排気孔27より本体部20の外部に排気される。即ち、本体部20では、モータケース23の内部から排気孔23f、排気孔24f、排気孔27を経て、本体ケース21の外部に至る排気経路ERを備えている。
ここで、本体部20では、消音ケース24の隔壁部24aによって、排気経路ERを少なくとも2以上の部分的な排気経路ERに区画する構成としている。本実施形態では、排気経路ERを、隔壁部24aによって、排気経路ERの一部分である第一排気経路ER1と、同じく排気経路ERの一部分である第二排気経路ER2の2区画に区画する構成としており、第一排気経路ER1と第二排気経路ER2を連通孔たる排気孔24fによって連通させる構成としている。第一排気経路ER1はモータケース23と消音ケース24の間に形成される空間を利用した排気経路ERであり、排気孔23fから排気孔24fに至る経路である。第二排気経路ER2は消音ケース24と本体ケース21の間に形成される空間を利用した排気経路ERであり、排気孔24fから排気孔27に至る経路である。
ここで、本実施形態で示す第一排気経路ER1と第二排気経路ER2は、隔壁部24aを挟んで互いに隣接する区画であり、駆動軸22dの回転半径方向において互いに隣接している。そして、第一排気経路ER1と第二排気経路ER2を、隔壁部24aを挟んで駆動軸22dの回転半径方向において隣接させた構成では、第一排気経路ER1と第二排気経路ER2の長さとして、モータケース23の軸方向長さ程度を容易に確保することができる。
なお、第一排気経路ER1と第二排気経路ER2は、排気経路ERを駆動軸22dの軸方向において隣接させる構成としてもよいが、より長い排気経路ERを確保するためには、第一排気経路ER1と第二排気経路ER2を駆動軸22dの回転半径方向において隣接させる構成とするのが有利である。
排気経路ERにおいては、排気孔23fから排気された空気は第一排気経路ER1に沿って流れて排気孔24fに至り、排気孔24fから排気された空気は第二排気経路ER2に沿って流れ、最終的に排気孔27より排気される。仮に本体部20に隔壁部24aが存在しない場合には、排気孔23fから排気された空気は、モータケース23と本体ケース21の間の空間を下向きに流れ、そのままスムーズに排気孔27より排気されることとなり、排気経路ERの長さが、概ね第一排気経路ER1と同等となる。本体部20では、排気経路ERを第一排気経路ER1と第二排気経路ER2に区画することによって、概ね、第一排気経路ER1の長さ分だけより長い排気経路ERを確保した構成としている。
排気孔24fから排気された空気は、略上方と略下方へ分かれて流れ、本体ケース21内において排気孔24fから略上方に流れた空気は、本体ケース21内の上部空間を迂回した後で最終的に排気孔27より排気されることとなる。このため、本体部20では、排気経路ERの長さを大きくすることによって、排気経路ERの途中における音の減衰量が大きくなっている。
即ち、本発明の一実施形態に係るミキサー1は、回転軸である駆動軸22dを有するモータ22と、モータ22を収容するモータケース23と、モータケース23を収容する本体ケース21と、モータケース23内の駆動軸22dに付設される冷却ファン26と、を有する本体部20と、本体部20に連結される容器部10と、を備え、本体部20において、該本体部20の外部からモータケース23に空気を吸気するための吸気経路IRと、モータケース23から該本体部20の外部に空気を排気するための排気経路ERが形成されるものであって、排気経路ERを少なくとも2箇所以上の部分的な排気経路に区画し、さらに、2箇所以上の部分的な排気経路ERである第一排気経路ER1と第二排気経路ER2とを連通させる連通孔たる排気孔24fが形成された隔壁部24aを備えるものである。このような構成によれば、冷却ファン26による冷却構造を備えたミキサー1において、本体部20内の騒音の伝播経路をより長くすることができ、騒音を減衰させることで静音化を図ることができる。なお、本実施形態では、隔壁部24aによって、排気経路ERを第一排気経路ER1と第二排気経路ER2の2区画に区画した場合を例示しているが、例えば、消音ケース24と本体ケース21の間にさらに隔壁部を追加し、排気経路ERを3区画以上に区画する構成としてもよい。
また、ミキサー1において、隔壁部24aによって区画された互いに隣接する部分的な排気経路ERである第一排気経路ER1と第二排気経路ER2は、駆動軸22dの回転半径方向に隣接するものである。このような構成によれば、排気経路ERをより長くすることができ、これにより、ミキサー1から発せられる騒音をより減衰させることができる。
また、本体部20から排気される空気は、排気経路ERにおいて、排気孔23f、排気孔24f、排気孔27を通過するときに、少なくとも3度流れ方向が変更される。空気振動により伝播される音は、空気の流れ方向が変更され壁面に衝突するときに減衰される。本体部20では、軸方向における各排気孔23f・24f・27の配置を異ならせることで音の進む向きを変更し、壁面への衝突頻度がより多くなるように構成しており、これにより、さらなる音の低減を図ることが可能になっている。また、各排気孔23f・24f・27は、軸回りの位相が異なる位置に配置することで、音の進む向きがさらに回数を重ねて変更されるように構成してもよい。
また、本体部20では、第一排気経路ER1の内部に弾性部材であるOリング29を配置しており、第一排気経路ER1の一部をOリング29によって構成している。このため、本体部20では、第一排気経路ER1を流通する空気の一部をOリング29に接触させることができ、空気振動により伝播する音とモータ22の回転により発生する振動をOリング29で吸収することで、音をさらに減衰させるように構成している。
即ち、ミキサー1では、モータケース23と隔壁部24aとの間に弾性部材であるOリング29を介設している。このような構成によれば、弾性部材たるOリング29によってモータケース23の振動を吸収するとともに、モータケース23から排気される空気をOリング29に衝突させて、空気振動により伝播される音を減衰させることで、ミキサー1から発せられる騒音をより低減させることができる。
また、ミキサー1のOリング29は、排気経路ERの一部を構成している。このような構成によれば、排気経路ERを利用して騒音を低減させることができ、別途消音のための機構を設ける必要がないため、本体部20をコンパクトに維持しつつ、ミキサー1の静音化を図ることができる。
また、排気孔27は、駆動軸22dの軸心方向および駆動軸22dに直交する方向に対して傾斜して方向に開口されている。即ち、本体部20では、排気孔27から発せられた音をユーザーに直達しない向きに排気孔27を形成しているため、ユーザーの感覚として、静音化が感じられるような構成としている。
即ち、本発明の一実施形態に係るミキサー1において、排気経路ERの本体部20の外部に対する開口である排気孔27の開口方向は、駆動軸22dの軸方向および該軸方向に直交する方向に対して傾斜している。例えば、排気孔27を駆動軸22dの軸方向(即ち、鉛直下向)に向けると、ミキサー1の設置面に音が反射して騒音が増幅されるが、開口方向を傾斜させることによって、反射による音の増幅作用を抑制することができる。また、排気孔27を駆動軸22dに直交する方向(即ち、水平方向)に向けると、ミキサー1の騒音がユーザーの耳に直接到達し、ユーザーが音を大きく感じることとなるが、開口方向を傾斜させることによって、騒音がユーザーの耳に直接到達することが抑制でき、ユーザーに静音化されたと感じさせることができる。
また、本体部20では、排気経路ERの途中にさらに吸音材を配置する構成としてもよく、例えば、消音ケース24の外周面にシート状の吸音材を巻きつけるような構成としてもよい。そして、本体ケース21の内部に吸音材を配置した場合、吸音材によって本体ケース21を通して漏れ出る透過音等を低減することができるため、本体ケース21の構成する部材の板厚を薄くすることができ、本体ケース21をコンパクト化することが可能になる。
(フード部)
フード部30は、モータ22の駆動軸22dの回転半径方向において、吸気経路IRの外部に対する開口である吸気孔24d・24eと排気経路ERの外部に対する開口である排気孔27との間に突設された部位である。フード部30は、排気孔27より排気された熱気を帯びた空気が、再び吸気孔24d・24eへ侵入するのを遮る壁を構成している。
このように、ミキサー1においては、排気孔27から排気された空気が吸気孔24d・24eに直接吸気されることが抑制でき、モータ22の冷却性能を確保しつつ、ミキサー1の静音化を図ることができる。
(静音化の確認結果)
本発明の一実施形態に係るミキサー1に対して、音の大きさ(ラウドネス)の低減効果を確認した。「音の大きさ(ラウドネス)」は、騒音値(dB)とは異なり、人の聴覚が感じる音の強さを表す感覚量であり、ユーザーがミキサー1の音をどのように感じるか、という観点で評価を行った。
ミキサー1は、消音ケース24(隔壁部24a)を備えるとともに、Oリング29を備えている。また、ミキサー1では、モータケース23を、円筒部23a、底部23b、蓋部23cにより構成し、ケースの剛性を高めた構成としている。このような構成を採用することによって、消音ケース24(隔壁部24a)等を備えない従来の構成に比べ、音の大きさ(ラウドネス)が約5(sone)低減されることが確認できた。ミキサー1は、ユーザーにとって、静音化が図られていると確かに感じられる構成であることが確認できた。
1 ミキサー
10 容器部
20 本体部
21 本体ケース
22 モータ
22d 駆動軸(回転軸)
23 モータケース
23a 円筒部
23b 底部
23c 蓋部
24 消音ケース
24a 隔壁部
24f 排気孔(連通孔)
26 冷却ファン
27 排気孔
29 Oリング(弾性部材)
IR 吸気経路
ER 排気経路
ER1 第一排気経路
ER2 第二排気経路

Claims (6)

  1. 回転軸を有するモータと、
    前記モータを収容するモータケースと、
    前記モータケースを収容する本体ケースと、
    前記モータケース内の前記回転軸に付設される冷却ファンと、
    を有する本体部と、
    前記本体部に連結される容器部と、
    を備え、
    前記本体部において、該本体部の外部から前記モータケースに空気を吸気するための吸気経路と、前記モータケースから該本体部の外部に空気を排気するための排気経路が形成されるミキサーであって、
    前記排気経路を少なくとも2箇所以上の部分的な排気経路に区画し、さらに、前記2箇所以上の部分的な排気経路を連通させる連通孔が形成された隔壁部を備える、
    ことを特徴とするミキサー。
  2. 前記隔壁部によって区画された互いに隣接する前記部分的な排気経路は、
    前記回転軸の回転半径方向に隣接する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のミキサー。
  3. 前記モータケースと前記隔壁部との間に弾性部材を介設した、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のミキサー。
  4. 前記弾性部材は、前記排気経路の一部を構成する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のミキサー。
  5. 前記モータケースは、
    円筒状の円筒部と、前記円筒部の円筒軸方向における一端部に外嵌される底部と、前記円筒部の円筒軸方向における他端部に外嵌される蓋部と、により構成される、
    ことを特徴とする請求項1~請求項4の何れか一項に記載のミキサー。
  6. 前記排気経路の前記本体部の外部に対する開口である排気孔の開口方向は、
    前記回転軸の軸方向および該軸方向に直交する方向に対して傾斜している、
    ことを特徴とする請求項1~請求項5の何れか一項に記載のミキサー。
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