JP7004704B2 - 胃腸内物質をサンプリングするためのデバイス - Google Patents

胃腸内物質をサンプリングするためのデバイス Download PDF

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Description

本発明は、胃腸内物質(gastro-intestinal material)をサンプリングするためのデバイスに関する。
胃腸内物質を分析することによって、被験体の健康についての価値ある情報が取得され得る。しかしながら、信頼性高く費用効果がある様式で、かつ、抽出された物質を胃腸管内のその天然状態に対して汚染するか、そうでなければ崩壊させることを伴わずに胃腸内物質を抽出することは困難であることが証明されている。
胃腸管内の適切な位置において物質を抽出するために開けられ得る摂取可能なデバイスを提供することが、有望なアプローチであった。米国特許公開第2015/0011874号公報には、かかるデバイスの例が開示されている。該デバイスは、抽出されるべき物質のサンプルを貯蔵し得る摂取可能なデバイス内のチャンバーへのアクセスポートを開閉するために回転可能な要素に連結されたモーターを用いる。該デバイスの周りの環境の特性を感知するために、電気センサーが提供されている。電気センサーからの出力に応答して、モーターによってアクセスポートが開かれることが引き起こされ得る。このタイプの摂取可能なデバイスは、比較的高価かつ複雑である。
信頼性が高く安価な胃腸内物質のサンプリング用デバイスを提供することが、本発明の目的である。
ある態様によれば、胃腸内物質をサンプリングするためのデバイスが提供され、当該デバイスは:サンプル入力弁を有するカプセル本体を有し;該カプセル本体内に部分真空を生成し、そのことによってサンプル入力弁を通して胃腸内物質をカプセル本体内へと引き入れるように構成された吸引機構を有し;かつ、該吸引機構を作動させるように構成されたアクチュエーターを有し:該アクチュエーターは、溶解可能な要素を有し、かつ、溶解可能な要素が胃腸管の所定の領域で溶解し、かつ、溶解可能な要素の溶解が吸引機構の作動を引き起こすように構成されており;吸引機構は、吸引機構の作動前は溶解可能な要素によって拘束されている付勢部材を有し;溶解可能な要素の溶解は、付勢部材を解放し;かつ、付勢部材は、付勢部材の解放の際に、カプセル本体の外形および外寸のいかなる変化も伴わずにカプセル本体内のサンプルチャンバーを拡張し、そのことによってカプセル本体内に部分真空を生成するように構成されている。
したがって、純粋に機械的な手段を用いて作動し得、かつ、体外環境への機械的またはその他のリンクの必要がないデバイスが提供される。作動機構は、溶解可能な要素の溶解への依存に起因して単純であり、高い信頼性および低価格を促進する。作動または環境の特性の感知のいずれにも、いかなる電気的入力または機械も必要とされない。このこともまた、低価格および高い信頼性を促進し、電気的要素および/もしくはそれによって生成される熱によって引き起こされるかも知れない傷害または不快感のリスクを低減させる。吸引機構の作動前は溶解可能な要素によって拘束されている付勢部材を有するように吸引機構を構成し、溶解要素の溶解が付勢部材を解放するようにすることは、特に効果的かつ信頼性高く実装され得る。付勢部材は、例えばバネを用いて実装されてもよい。バネは安価であり、かつ、生体適合性物質中で容易に利用可能である。
ある実施形態では、サンプル入力弁は、1つ以上のサンプル収集開口部を通したカプセル本体外からカプセル本体内への物質の圧力勾配駆動された(pressure gradient driven)通過を可能にし、かつ、圧力勾配の不存在下では1つ以上のサンプル収集開口部を密閉するように構成されており;カプセル本体の外面が、胃腸管内の組織または物質による1つ以上のサンプル収集開口部の閉塞を低減させるためにサンプル収集開口部のうちの1つ以上へと通じる1つ以上のへこんだ(indented)チャンネルを備えている。へこんだ複数のチャンネル(indented channels)は、そのことによって信頼性を改善する。
ある実施形態では、サンプル収集開口部のうちの1つ以上が非円形である。このことは、胃腸管での組織または物質(例えば、食べかす)によるサンプル収集開口部の閉塞を低減させ、または防止し、そのことによって信頼性を改善する。
ある実施形態では、当該デバイスはさらに、胃腸管内の組織または物質への当該デバイスの吸引に基づく付着を低減させるための、サンプル入力弁に隣接したカプセル本体の外面の平均レベルに対して外側に突き出た1つ以上の突出部材を有する。このことは、サンプル収集開口部の閉塞を低減させ、または防止し、そのことによって信頼性を改善する。
代替的な態様によれば、胃腸内物質をサンプリングするためのデバイスが提供され、当該デバイスは:サンプル入力弁を有するカプセル本体を有し;該カプセル本体内に部分真空を生成し、そのことによってサンプル入力弁を通して胃腸内物質をカプセル本体内へと引き入れるように構成された吸引機構を有し;かつ、該吸引機構を作動させるように構成されたアクチュエーターを有し:該アクチュエーターは、溶解可能な要素を有し、かつ、溶解可能な要素が胃腸管の所定の領域で溶解し、かつ、溶解可能な要素の溶解が吸引機構の作動を引き起こすように構成されており;かつ、当該デバイスは粘膜付着性物質で被覆されており、該粘膜付着性物質は、腸壁の内側に接触する時に当該デバイスと腸壁の内側との間の付着を促進するように構成されている。
粘膜付着性物質によって提供される付着は、当該デバイスへの物質の抽出の最中に当該デバイスの安定性を改善する。ある実施形態では、粘膜付着性物質は、腸壁の内側への当該デバイスの付着が、胃腸内物質がサンプル入力弁を通してカプセル本体内へと引き入れられることを可能にする当該デバイスの配向で促進されるように選択された当該デバイスの外面の一部の上に配置される。該配向は、当該デバイスが腸壁の内側に付着する時に、収集開口部およびアクチュエーター開口部が腸壁の内側のいかなる部分によっても覆われていないようなものであってもよい。当該デバイスによる物質の抽出は、したがって、信頼性高く実行され得る。
対応する参照記号が対応する部分を表す添付の図面を参照して、例としてのみ、本発明の実施形態がここで記載されるであろう:
図1は、胃腸内物質をサンプリングするためのデバイスの斜視断面図である。 図2は、図1のデバイスの側面断面図である。 図3は、図1および図2のデバイスのカプセル本体の前方サブユニットの斜視図であり、例示的なへこんだ複数のチャンネルおよび突出部材を示している。 図4~図7は、作動の異なる段階における図1および図2のデバイスの側面断面図である。 図4~図7は、作動の異なる段階における図1および図2のデバイスの側面断面図である。 図4~図7は、作動の異なる段階における図1および図2のデバイスの側面断面図である。 図4~図7は、作動の異なる段階における図1および図2のデバイスの側面断面図である。
例が図1~図7に描かれているある実施形態では、胃腸内物質をサンプリングするためのデバイス2が提供される。胃腸内物質は、胃腸管内で自然に見出される任意の物質を包含する。
デバイス2は、サンプル入力弁6を有するカプセル本体4を有する。ある実施形態では、サンプル入力弁6は一方向弁を有する。ある実施形態では、サンプル入力弁6はアンブレラ弁を有するが、その他の弁のタイプが代わりに用いられ得る(例えば、ダックビル弁)。図示されている実施形態では、カプセル本体4は、組立を容易にするために一緒にネジで取り付けられ得る前方サブユニット4Aおよび後方サブユニット4Bを有する。例えばスナップ締結機構、圧接、ラチェット機構または接着剤を含む、前方サブユニットおよび後方サブユニットを一緒に接続するためのその他の配置構成が可能である。カプセル本体4の全体形状およびサイズは、ヒトの患者が安全に、かつ好ましくは有意な不快感を伴わず飲み込むのに適するように設計される。快適性を改善し、かつ、傷害のリスクを低減させるために、縁部が滑らかにされ得る(丸くされ得る)。図示されている実施形態では、カプセル本体4は、実質的に円筒形である形状を有して、内腔18のための空間を許容し、該内腔18の中では、可動要素16が、デバイス2の全体寸法が大きくなり過ぎることを伴わずに縦方向に移動し得る(下記参照)。ある実施形態では、デバイス2は、10mm~30mm、必要に応じて10mm~20mm、必要に応じて14mm~18mm、必要に応じて約16mmである全長を有する。ある実施形態では、デバイス2は、6mm~12mm、必要に応じて6mm~10mm、必要に応じて7mm~9mm、必要に応じて約8mmである最大直径(長手方向に対して直角である)を有する。
サンプル入力弁6は、前方サブユニット4Aにおける開口部36内に係合するサンプル入力弁6の栓38によって、前方サブユニット4A内に固定されている。
デバイス2はさらに、カプセル本体4内に部分真空を生成し、そのことによってサンプル入力弁6を通して胃腸内物質をカプセル本体4内へと引き入れることが可能な吸引機構を有する。吸引機構を作動させるために、アクチュエーターが提供される。アクチュエーターは、溶解可能な要素10を有する。アクチュエーターは、溶解可能な要素10が胃腸管の所定の領域で溶解し、かつ、溶解可能な要素10の溶解が吸引機構の作動を引き起こすように構成されている。
図示されている実施形態では、吸引機構は、吸引機構の作動前は溶解可能な要素10によって拘束されている付勢部材12を有する。図示されている実施形態では、付勢部材12はバネを有するが、その他の機構が可能である。バネが用いられる場合、本発明者らは、圧縮バネ配置構成が、利用可能な小さい空間をいっそう上手く用いるので引張バネ配置構成よりも実用的であることを見出した。バネは比較的安価であり、かつ、生体適合性物質中で容易に利用可能である。バネはまた、未だに作動を達成するのに必要な力を提供しながらデバイス2内に嵌るように、好適に小さいサイズで提供され得る。付勢部材12は、カプセル本体4にしっかりと取り付けられた支持部材15(物質が支持部材15を通って流れることを可能にする穴を有する)を圧迫する。支持部材15の提供は、付勢部材12がサンプル入力弁6を圧迫することか、そうでなければサンプル入力弁6に干渉することを防止する。溶解可能な要素10の溶解は、付勢部材12を解放する。付勢部材12は、付勢部材12の解放の際にカプセル本体4内のサンプルチャンバー14を拡張し、そのことによってカプセル本体4内に部分真空を生成する。カプセル本体4の拡張は、カプセル本体4の全体的なサイズおよび形状(すなわち、外寸および外形)のいかなる変化も伴わずに(すなわち、カプセル本体4の外面のサイズおよび形状のいかなる変化も伴わずに)、したがってデバイス2の全体的なサイズおよび形状のいかなる変化も伴わずに達成される。そうでなければ作動中にデバイス2の拡張によって引き起こされるかも知れない傷害または不快感のリスクが、したがって低減される。さらに、すべての可動部品が周囲環境から隔離されているので、作動工程の再現性および信頼性が改善される。可動部品は、周囲環境における要素を圧迫し得ないか、または、周囲環境における要素によって圧迫され得ない。図示されている実施形態では、吸引機構は、スライドするシール20を介して内腔18内に係合した可動要素16を有する。付勢部材12は、内腔18内の可動要素16の運動を駆動することによって、サンプルチャンバー14を拡張する。図示されている例では、可動要素16は円筒形ピストンを有し、かつ、内腔18は円筒形内腔を有し、円筒形ピストンは、円筒形内腔内にスライド可能に係合している(標準的なピストンとシリンダーの方式で)。
図示されている実施形態では、スライドするシール20は、内腔18に対して外側に係合するoリングによって実装されている。oリングについては、例えばニトリル(NBR)、シリコーン、フッ化炭素(FKM)、エチレンプロピレン(EPDM)、イソプレンゴム(IR)および熱可塑性物質(TP)を含む種々の物質が用いられ得る。比較的小さいスライドするシールの力(すなわち、スライドする方向における運動に抵抗する力)を提供することが望ましい。比較的小さいスライドするシールの力を提供することは、付勢部材12がいっそう小さい力を提供するように構成され得ることを意味する。デバイスの故障の際の傷害のリスクは、そのことによって低減される。
サンプル入力弁6は、サンプル収集開口部22を通したカプセル本体4外からカプセル本体4内への物質の圧力勾配駆動された通過を可能にし、かつ、圧力勾配の不存在下ではサンプル収集開口部22を密閉する(すなわち、例えば圧力勾配がもはや密閉状態へのサンプル入力弁6の内在的な付勢に対して作用しないので、圧力勾配の不在によってシールを提供するように駆動される)ように構成されている。したがって、部分真空が付勢部材12によって生成される時、そのことによって生成される圧力勾配は、サンプル入力弁6を開き(図6を参照)、かつ、圧力勾配がもはやサンプル入力弁6を開いたまま保持するのに十分高くないレベルへと落ちるまで、物質が圧力勾配によってサンプルチャンバー14へと駆動されることを可能にする(図7を参照)。この時点で、サンプル入力弁6は閉じ、かつ、抽出された物質は、後の時点での除去および分析の準備ができた状態でサンプルチャンバー14内に密閉される。
図示されている実施形態では、カプセル本体4は、アクチュエーター開口部26(その他の実施形態では、1つより多いアクチュエーター開口部が提供されてもよい)を有し、該アクチュエーター開口部26を介して、アクチュエーター開口部26が密閉されていない時に胃腸内物質が溶解可能な要素10に接触し、かつ溶解可能な要素10を溶解させ得る。アクチュエーター開口部26は、サンプル収集開口部22から分離されており、そのことによって、溶解可能な要素10から生じた物質による、サンプルチャンバーへと抽出された物質の汚染を低減させ、または回避する。図示されている実施形態では、汚染のリスクはさらに、カプセル本体4のサンプル収集開口部とは反対側にアクチュエーター開口部26を提供することによって低減し、または回避される。
ある実施形態では、デバイス2は経口摂取されるように構成されている。例えば、アクチュエーターは、溶解可能な要素10が口から物質を抽出することが望まれる所定の領域への移動の最中に手つかずのままであり、かつ、所定の領域で溶解するように構成されている。このことは、デバイス2および/または溶解可能な要素10を、デバイス2が所定の領域にある時にデバイスおよび/または溶解可能な要素10のみが覆われていないようになる方式で被覆することによって達成されてもよい。代替的または追加的には、溶解可能な要素10は、物質を抽出することが望まれる所定の領域より前のすべての領域において胃腸管中の物質に対して耐性であるが、所定の領域に存在する物質中で溶解するように構成されていてもよい。
デバイス2は、したがって、所定の領域において(かつ、その前ではなく)溶解可能な部材10を選択的に溶解させることに基づいて作動される。胃腸管の異なる領域において見出される物質の組成の種々の差が、選択的溶解を達成するための基礎として用いられてもよい。例えば、胃と小腸との間には大きいpH勾配が存在し、小腸における(または、小腸の特定の領域においてさえ)デバイス2の作動を保証するのに用いられ得る。異なるpHレベルにおいて溶解し、かつ、かかる標的化を可能にする、種々の異なるコーティングが市販されている。pH勾配は、小腸と大腸との間では非常に小さく、このことは、選択的溶解の達成のpHに基づかない方法の使用に都合が良いかも知れない。1つの実施形態では、目的の所定の領域(例えば、大腸)において見出され、かつ、胃腸管の任意のそれより前の部分(例えば、小腸または胃の部分)においては見出されない1つ以上の酵素によって分解されるコーティングが用いられる。
図示されている実施形態では、デバイス2は、デバイスが経口摂取される時に、シール材24が、デバイス2が胃腸管の所定の領域に到達した時にのみ溶解するように構成されたシール材24によって完全に包まれている。シール材24がデバイス2を完全に包むことは必須ではない。その他の実施形態では、シール材24は、デバイス2を部分的にのみ包んでいてもよい。例えば、シール材24は、アクチュエーター開口部26を覆っていてもよく(かつ、そのことによってそれが溶解するまでアクチュエーター開口部26を密閉していてもよく)、かつ、デバイス2の外面の選択されたその他の領域を覆っていなくてもよい。代替的または追加的には、シール材24は、サンプル収集開口部22を覆っていてもよい(かつ、そのことによってそれが溶解するまでサンプル収集開口部22を密閉していてもよい)。ある実施形態では、シール材24は腸溶性コーティングを有する。シール材24は、例えばスプレーコーティングによって適用されていてもよい。
溶解可能な要素10は、摂取が安全である物質から形成されており、腸内微生物叢を有意に修正しない(すなわち、糖を含有する物質または細菌によって摂取されるかも知れないその他の物質は回避されるべきである)。溶解可能な要素10はまた、少なくとも所定の領域において見出される物質中で(必要に応じて、溶解可能な要素10が被覆されているその他の液体中で)溶解可能である必要がある。種々の物質が適切であり、該物質は次のものの1つ以上を任意の組み合わせで含んでいる:ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよびデンプングリコール酸ナトリウム。溶解可能な要素10は、中実であってもよく、中空であってもよい。
ある実施形態では、溶解可能な要素10は、第2の物質で被覆された第1の物質を有する。第1の物質は、第2の物質によって完全に包まれていてもよい。第2の物質は、デバイス2が経口摂取される時、第2の物質が、デバイス2が胃腸管の所定の領域に到達した時にのみ溶解するように構成されていてもよい。第2の物質は、例えば腸溶性コーティングを有していてもよい。第1の物質は、溶解可能な要素10が付勢部材12を機械的に拘束するのに必要な容量を提供し、一方で、第2の物質は、デバイス2が胃腸管の所望される所定の領域において作動することを保証するのに必要な選択的溶解機能を提供する。
機能を改善するために、その他のコーティングがデバイス2に提供されてもよい。例えば、ある実施形態では、デバイスは粘膜付着性物質28で被覆されており、該粘膜付着性物質28は、腸壁の内側に接触する時に、デバイス2と腸壁の内側との間の付着を促進するように構成されている。図1および図2に示されている例では、粘膜付着性物質28は、最初はシール材24によって覆われており、粘膜付着性物質28のみが胃腸管の所定の領域において露出する(かつ、そのことによって腸壁の内側への付着が生じやすくなる)ようになっている。粘膜付着性物質28によって提供される付着は、サンプルチャンバー14への物質の抽出の最中のデバイス2の安定性を改善する。付着は、デバイス2が胃腸管に通されることを防止する程、または、胃腸管へのあらゆる損傷のリスクを冒す程十分に強くない。例えば高分子、レクチンおよびリポソームをベースとする製剤を含む、必要とされる機能を提供する種々の物質が知られている。経口送達用に開発された非限定的な例としては:キトサン、ポリ(アクリル酸)、アルギン酸、ポリ(メタクリル酸)およびカルボキシメチルセルロースナトリウムが挙げられる。
図示されている実施形態では、粘膜付着性物質は、腸壁の内側へのデバイス2の付着が、胃腸内物質がサンプル入力弁6を通してカプセル本体内へと引き入れられることを可能にするデバイス2の配向で促進されるように選択されたデバイス2の外面の一部の上に配置されている。該配向は、デバイス2が腸壁の内側に付着する時に、収集開口部22およびアクチュエーター開口部26の両方が腸壁の内側のいかなる部分によっても覆われていないようなものであってもよい。図示されている実施形態では、このことは、サンプル収集開口部22が提供されている表面に対して実質的に直角であり、かつ、アクチュエーター開口部26が提供されている表面に対して実質的に直角である外側面上に粘膜付着性物質を提供することによって達成されるが、デバイス2の特定の幾何学的形状ならびに収集開口部22およびアクチュエーター開口部26の位置決めに基づいてその他の配置構成が可能であることが把握されるであろう。
収集開口部22を通した物質の効率的抽出を促進するために、種々の特徴が提供されていてもよい。図3には、かかる特徴の例を有するカプセル本体4の前方サブユニット4Aについての例示的な構成が示されている。
ある実施形態では、図3に描かれているように、前方サブユニット4Aの外面が、へこんだ複数のチャンネル30を備えている。この具体的な例では、へこんだ複数のチャンネル30はそれぞれ、3つのサンプル収集開口部22のうちの1つに通じている。その他の配置構成が可能である(例えば、異なる数のサンプル収集開口部および/またはへこんだ複数のチャンネル30)。へこんだ複数のチャンネル30は、胃腸管内の組織または物質(例えば、食べかす)によるサンプル収集開口部22の閉塞を低減させ、または防止するように構成されている。
サンプル収集開口部22の閉塞をさらに低減させ、または防止するために、サンプル収集開口部22のうちの1つ以上が非円形であってもよい(例えば、細長くてもよい)。図示されている実施形態では、3つのかかる非円形(であり、かつ細長い)収集開口部22が提供されている。
ある実施形態では、図3に描かれているように、1つ以上の突出部材32が提供されている。突出部材32は、サンプル入力弁6(および収集開口部22)に隣接したカプセル本体4の外面の平均レベルに対して外側に突き出ている。突出部材32は、胃腸管内の組織または物質への吸引に基づくデバイス2の付着を低減させるように構成されている。突出部材32は、あらゆる大きく実質的に平面状である表面が利用可能になることを防止し、該表面は、そうでなければ吸引に基づく付着を介して胃腸管内の組織または物質に付着するようになり、そのことによって収集開口部22のうちの1つ以上を潜在的に塞ぎ得る(部分的または完全に)。突出部材32は、効果的に、デバイス2が腸壁に近寄らないことを可能にし、かつ、流体がその間を流れることを可能にする(あらゆる真空の構築を防止する)。
図4~図7は、図1~図3を参照して上記に記載された実施形態のオペレーションを示している。
図4は、胃腸管における所定の領域に到達し、かつ、シール材24(図1および図2に示されている)が溶解してなくなった後のデバイス2を描いている。例えば、シール材24は、デバイス2を、それが小腸に入るまで胃における酸性環境からを保護する腸溶性コーティングを有していてもよい。一旦小腸に入ると、胆汁および炭酸カルシウムの導入に起因してpHレベルが上がる。このことは、シール材24が溶解することを引き起こす。シール材24の溶解は、胃腸管中の所定の領域において、収集開口部22、粘膜付着性物質28および溶解可能な要素10を物質に曝露する。
図5は、その後の溶解可能な要素10が溶解し始めた時点におけるデバイス2を描いている。溶解可能な要素10は、溶解が所望の速度で起こり、かつ、デバイス2を作動させるという所望の目的を達成するような形をしている。
図6は、その後の溶解可能な要素10の形状が、付勢部材12が解放される方式で溶解に起因して変化した(例えば、部分的に潰れた)時点のデバイス2を描いている。解放された付勢部材12は、図の配向における右側に可動要素16を押す。サンプルチャンバー14は拡張する。該拡張は、サンプルチャンバー14における部分真空を生成する。該部分真空は、デバイス2の外側とサンプルチャンバー14との間に圧力勾配を提供する。該圧力勾配は、サンプル入力弁6が開くことを強いる(サンプル入力弁6の周縁部7の後退によって、図6に描かれている)。サンプル入力弁6が開くことは、圧力勾配によって物質がサンプルチャンバー14へと駆動されることを可能にする。
図7は、作動工程が終了した後のデバイス2を描いている。可動要素16は、その移動の最先端までずっと押され、アクチュエーター開口部26の形状を補完する形状を有する部分17を介してアクチュエーター開口部26を密閉する。サンプルチャンバー14とデバイス2の外側との間の圧力差は、今やサンプル入力弁6が閉じる程十分に小さい。サンプルチャンバー14は、所望されるとおりに胃腸管の所定の領域から抽出され、かつ、密閉され、後の時点での除去および分析の準備ができている物質で充填されている。
ある実施形態では、サンプルチャンバー14は、胃腸管からの抽出と後の時点における分析のための除去との間の時間の最中にサンプルチャンバー14へと抽出された物質に対して所望の方式で作用する(例えば、抽出された物質の劣化を防止し、または低減させる)物質(例えば、保存料)で予め充填されていてもよい(任意選択的には部分的に)。
以下の数字が振られた項目によって、本開示の態様が追加的に説明されてもよい:
1.胃腸内物質をサンプリングするためのデバイスであって、当該デバイスは:
サンプル入力弁を有するカプセル本体を有し;
カプセル本体内に部分真空を生成し、そのことによってサンプル入力弁を通してカプセル本体へと胃腸内物質を引き入れるように構成された吸引機構を有し;かつ、
吸引機構を作動させるように構成されたアクチュエーターを有し:
アクチュエーターは、溶解可能な要素を有し、かつ、溶解可能な要素が胃腸管の所定の領域において溶解し、かつ、溶解可能な要素の溶解が吸引機構の作動を引き起こすように構成されている、
前記デバイス。
2.当該デバイスが経口摂取されるように構成されている、項目1のデバイス。
3.アクチュエーターが、溶解可能な要素が口から所定の領域への移動の最中に手つかずのままであり、かつ、所定の領域で溶解するように構成されている、項目2のデバイス。
4.吸引機構が、吸引機構の作動前は溶解可能な要素によって拘束されている付勢部材を有し;かつ、
溶解可能な要素の溶解が付勢部材を解放する、
項目1~項目3のいずれかのデバイス。
5.付勢部材が、付勢部材の解放の際にカプセル本体内のサンプルチャンバーを拡張し、そのことによってカプセル本体内に部分真空を生成するように構成されている、項目4のデバイス。
6.吸引機構が、スライドするシールを介して内腔内に係合した可動要素を有し、かつ、付勢部材が、内腔内の可動要素の動きを駆動することによってサンプルチャンバーを拡張するように構成されている、項目5のデバイス。
7.付勢部材がバネを有する、項目4~項目6のいずれかのデバイス。
8.当該デバイスが粘膜付着性物質で被覆されており、該粘膜付着性物質は、腸壁の内側に接触する時に当該デバイスと腸壁の内側との間の付着を促進するように構成されている、項目1~項目7のいずれかのデバイス。
9.粘膜付着性物質が、当該デバイスが胃腸管の所定の領域に到達した時にのみ露出するように被覆されている、項目8のデバイス。
10.サンプル入力弁が、1つ以上のサンプル収集開口部を通したカプセル本体外からカプセル本体内への物質の圧力勾配駆動された通過を可能にし、かつ、圧力勾配の不存在下では1つ以上のサンプル収集開口部を密閉するように構成されている、項目1~項目9のいずれかのデバイス。
11.カプセル本体が、1つ以上のアクチュエーター開口部であって、それを介して1つ以上のアクチュエーター開口部26が密閉されていない時に胃腸内物質が溶解可能な要素に接触し、かつ、溶解可能な要素を溶解させ得る前記の1つ以上のアクチュエーター開口部を有し、1つ以上のアクチュエーター開口部は、1つ以上のサンプル収集開口部から分離されている、項目10のデバイス。
12.1つ以上のアクチュエーター開口部が、カプセル本体のサンプル収集開口部とは反対側にある、項目11のデバイス。
13.1つ以上のアクチュエーター開口部がシール材によって密閉され、該シール材は、当該デバイスが経口摂取される時、シール材が、当該デバイスが胃腸管の所定の領域に到達した時にのみ溶解するように構成されている、項目11または項目12のデバイス。
14.当該デバイスが粘膜付着性物質で被覆されており、該粘膜付着性物質は、腸壁の内側に接触する時に当該デバイスと腸壁の内側との間の付着を促進するように構成されている、項目13のデバイス。
15.シール材が粘膜付着性物質の上に提供され、粘膜付着性物質が、当該デバイスが胃腸管の所定の領域に到達した時にのみ露出するようになっている、項目14のデバイス。
16.シール材が腸溶性コーティングを有する、項目13~項目15のいずれかのデバイス。
17.粘膜付着性物質が、腸壁の内側への当該デバイスの付着が、胃腸内物質がサンプル入力弁を通してカプセル本体へと引き入れられることを可能にする当該デバイスの配向において促進されるように選択された当該デバイスの外面の一部の上に配置されている、項目8、項目9および項目14~項目16のいずれかのデバイス。
18.サンプル入力弁が、1つ以上のサンプル収集開口部を通したカプセル本体外からカプセル本体内への物質の圧力勾配駆動された通過を可能にし、かつ、圧力勾配の不存在下では1つ以上のサンプル収集開口部を密閉するように構成されており;かつ、
カプセル本体の外面が、胃腸管内の組織または物質による1つ以上のサンプル収集開口部の閉塞を低減させるためにサンプル収集開口部のうちの1つ以上へと通じる1つ以上のへこんだチャンネルを備えている、
項目1~項目17のいずれかのデバイス。
19.サンプル入力弁が、1つ以上のサンプル収集開口部を通したカプセル本体外からカプセル本体内への物質の圧力勾配駆動された通過を可能にし、かつ、圧力勾配の不存在下では1つ以上のサンプル収集開口部を密閉するように構成されており;かつ、
サンプル収集開口部のうちの1つ以上が非円形である、
項目1~項目18のいずれかのデバイス。
20.胃腸管内の組織または物質への吸引に基づく当該デバイスの付着を低減させるための、サンプル入力弁に隣接したカプセル本体の外面の平均レベルに対して外側に突き出た、1つ以上の突出部材をさらに有する、項目1~項目19のいずれかのデバイス。
21.溶解可能な要素が次の項目のうちの1つ以上を有し、該項目は:ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよびデンプングリコール酸ナトリウムである、項目1~項目20のいずれかのデバイス。
22.溶解可能な要素が、第2の物質で被覆された第1の物質を有する、項目1~項目21のいずれかのデバイス。
23.第1の物質が、第2の物質によって完全に包まれている、項目22のデバイス。
24.第2の物質が、当該デバイスが経口摂取される時に、第2の物質が、当該デバイスが胃腸管の所定の領域に到達した時にのみ溶解するように構成されている、項目22または項目23のデバイス。
25.第2の物質が腸溶性コーティングを有する、項目22~項目24のいずれかのデバイス。

Claims (25)

  1. 胃腸内物質をサンプリングするためのデバイスであって、当該デバイスは:
    サンプル入力弁を有するカプセル本体を有し;
    前記カプセル本体内に部分真空を生成し、そのことによって前記サンプル入力弁を通して前記カプセル本体へと胃腸内物質を引き入れるように構成された吸引機構を有し;かつ、
    前記吸引機構を作動させるように構成されたアクチュエーターを有し:
    前記アクチュエーターは溶解可能な要素を有し、かつ、前記の溶解可能な要素が胃腸管の所定の領域において溶解し、かつ、前記の溶解可能な要素の溶解が前記吸引機構の作動を引き起こすように構成されており;
    前記吸引機構は、前記吸引機構の作動前は前記の溶解可能な要素によって拘束されている付勢部材を有し;
    前記の溶解可能な要素の前記溶解は、前記付勢部材を解放し
    記付勢部材は、前記付勢部材の解放の際に前記カプセル本体の外形および外寸のいかなる変化も伴わずに前記カプセル本体内のサンプルチャンバーを拡張し、そのことによって前記カプセル本体内に前記部分真空を生成するように構成されており;
    前記サンプル入力弁は、1つ以上のサンプル収集開口部を通した前記カプセル本体外から前記カプセル本体内への物質の圧力勾配駆動された通過を可能にし、かつ、圧力勾配の不存在下では、前記圧力勾配の不存在によって前記の1つ以上のサンプル収集開口部を密閉するように駆動されるように構成されており;かつ、
    前記カプセル本体は、1つ以上のアクチュエーター開口部であって、それを介して前記の1つ以上のアクチュエーター開口部が密閉されていない時に前記胃腸内物質が前記の溶解可能な要素に接触し、かつ、前記の溶解可能な要素を溶解させ得る前記の1つ以上のアクチュエーター開口部を有し、前記の1つ以上のアクチュエーター開口部は、前記の1つ以上のサンプル収集開口部から分離されている、
    前記デバイス。
  2. 当該デバイスが経口摂取されるように構成されている、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記アクチュエーターが、前記の溶解可能な要素が口から前記の所定の領域への移動の最中に手つかずのままであり、かつ、前記の所定の領域で溶解するように構成されている、請求項2に記載のデバイス。
  4. 前記吸引機構が、スライドするシールを介して内腔内に係合した可動要素を有し、かつ、前記付勢部材が、前記内腔内の前記可動要素の動きを駆動することによって前記サンプルチャンバーを拡張するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のデバイス。
  5. 前記可動要素が円筒形ピストンを有し、かつ、前記内腔が円筒形内腔を有し、前記円筒形ピストンは、前記内腔内にスライド可能に係合している、請求項4に記載のデバイス。
  6. 前記付勢部材がバネを有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のデバイス。
  7. 当該デバイスが粘膜付着性物質で被覆されており、該粘膜付着性物質は、腸壁の内側に接触する時に当該デバイスと前記腸壁の前記内側との間の付着を促進するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のデバイス。
  8. 前記粘膜付着性物質が、当該デバイスが前記胃腸管の前記の所定の領域に到達した時にのみ露出するように被覆されている、請求項7に記載のデバイス。
  9. 前記粘膜付着性物質が、前記腸壁の前記内側への当該デバイスの付着が、胃腸内物質が前記サンプル入力弁を通して前記カプセル本体へと引き入れられることを可能にする当該デバイスの配向において促進されるように選択された当該デバイスの外面の一部の上に配置されている、請求項7または8に記載のデバイス。
  10. 前記の1つ以上のアクチュエーター開口部が、前記カプセル本体の前記の1つ以上のサンプル収集開口部とは反対側にある、請求項1~9のいずれか一項に記載のデバイス。
  11. 前記の1つ以上のアクチュエーター開口部がシール材によって密閉され、該シール材は、当該デバイスが経口摂取される時、前記シール材が、当該デバイスが前記胃腸管の前記の所定の領域に到達した時にのみ溶解するように構成されている、請求項1~10のいずれか一項に記載のデバイス。
  12. 当該デバイスが粘膜付着性物質で被覆されており、該粘膜付着性物質は、腸壁の内側に接触する時に当該デバイスと前記腸壁の前記内側との間の付着を促進するように構成されている、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記シール材が前記粘膜付着性物質の上に提供され、前記粘膜付着性物質が、当該デバイスが前記胃腸管の前記の所定の領域に到達した時にのみ露出するようになっている、請求項12に記載のデバイス。
  14. 前記シール材が腸溶性コーティングを有する、請求項1113のいずれか一項に記載のデバイス。
  15. 記カプセル本体の外面が、前記胃腸管内の組織または物質による前記の1つ以上のサンプル収集開口部の閉塞を低減させるために前記サンプル収集開口部のうちの1つ以上へと通じる1つ以上のへこんだチャンネルを備えている、請求項1~14のいずれか一項に記載のデバイス。
  16. 記サンプル収集開口部のうちの1つ以上が非円形である、請求項1~15のいずれか一項に記載のデバイス。
  17. 前記胃腸管内の組織または物質への吸引に基づく当該デバイスの付着を低減させるための、前記サンプル入力弁に隣接した前記カプセル本体の外面の平均レベルに対して外側に突き出た、1つ以上の突出部材をさらに有する、請求項1~16のいずれか一項に記載のデバイス。
  18. 前記の溶解可能な要素が次の項目のうちの1つ以上を有し、該項目は:ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよびデンプングリコール酸ナトリウムである、請求項1~17のいずれか一項に記載のデバイス。
  19. 前記の溶解可能な要素が、第2の物質で被覆された第1の物質を有する、請求項1~18のいずれか一項に記載のデバイス。
  20. 前記の第1の物質が、前記の第2の物質によって完全に包まれている、請求項19に記載のデバイス。
  21. 前記の第2の物質が、当該デバイスが経口摂取される時に、前記の第2の物質が、当該デバイスが前記胃腸管の前記の所定の領域に到達した時にのみ溶解するように構成されている、請求項19または20に記載のデバイス。
  22. 前記の第2の物質が腸溶性コーティングを有する、請求項1921のいずれか一項に記載のデバイス。
  23. 胃腸内物質をサンプリングするためのデバイスであって、当該デバイスは:
    サンプル入力弁を有するカプセル本体を有し;
    前記カプセル本体内に部分真空を生成し、そのことによって前記サンプル入力弁を通して前記カプセル本体へと胃腸内物質を引き入れるように構成された吸引機構を有し;かつ、
    前記吸引機構を作動させるように構成されたアクチュエーターを有し:
    前記アクチュエーターは溶解可能な要素を有し、かつ、前記の溶解可能な要素が胃腸管の所定の領域において溶解し、かつ、前記の溶解可能な要素の溶解が前記吸引機構の作動を引き起こすように構成されており
    該デバイスが粘膜付着性物質で被覆されており、該粘膜付着性物質は、腸壁の内側に接触する時に当該デバイスと前記腸壁の前記内側との間の付着を促進するように構成されており;
    前記サンプル入力弁は、1つ以上のサンプル収集開口部を通した前記カプセル本体外から前記カプセル本体内への物質の圧力勾配駆動された通過を可能にし、かつ、圧力勾配の不存在下では、前記圧力勾配の不存在によって前記の1つ以上のサンプル収集開口部を密閉するように駆動されるように構成されており;かつ、
    前記カプセル本体は、1つ以上のアクチュエーター開口部であって、それを介して前記の1つ以上のアクチュエーター開口部が密閉されていない時に前記胃腸内物質が前記の溶解可能な要素に接触し、かつ、前記の溶解可能な要素を溶解させ得る前記の1つ以上のアクチュエーター開口部を有し、前記の1つ以上のアクチュエーター開口部は、前記の1つ以上のサンプル収集開口部から分離されている、
    前記デバイス。
  24. 前記粘膜付着性物質が、当該デバイスが前記胃腸管の前記の所定の領域に到達した時にのみ露出するように被覆されている、請求項23に記載のデバイス。
  25. 前記粘膜付着性物質が、前記腸壁の前記内側への当該デバイスの付着が、胃腸内物質が前記サンプル入力弁を通して前記カプセル本体へと引き入れられることを可能にする当該デバイスの配向において促進されるように選択された当該デバイスの外面の一部の上に配置されている、請求項23または24に記載のデバイス。
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