JP7003901B2 - 表面実装インダクタ - Google Patents

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本発明は、表面実装インダクタに関し、さらに詳しくは少なくとも1つのコイルが成型体に埋設されている表面実装インダクタに関する。
パワーインダクタに用いられる表面実装インダクタとしては、例えば、磁性粉を含む成型体に、導線を巻回して形成したコイルが埋設された表面実装インダクタが用いられている。表面実装インダクタとしては、例えば、導線の両端が外周に位置する様に巻回して形成された巻回部と、巻回部の外周から引き出された引出部を有するコイルを用い、コイルの引出部の端部を成型体の側面に引き出し、成型体の側面と側面に隣接する実装面に形成された外部端子に、その引出部の端部を接続したものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2009-267350号公報
近年、電子機器の小型化、軽量化に伴い、電源回路に用いられるパワーインダクタにも、小型化や軽量化が求められていると同時に、電源電圧の低電圧化に伴い、低電圧でも大電流が流せるようにする、いわゆる大電流対応が求められている。しかしながら、従来の表面実装インダクタでは、コイルの引出部の端部を成型体の側面に引き出し、成型体の側面において外部端子と接続している。そのため、外部端子におけるコイルの引出部との接続部分から成型体の実装面までの電流経路が必要となる。その結果、電流経路が長くなり、外部端子における電気抵抗が増加し、大電流に対応するための低抵抗化が困難であるという問題があった。また、コイルの引出部の端部を成型体の実装面に露出させようとすると、コイルの引出部の端部の加工が複雑になるため、引出部の端部の強度が低下したり、品質のバラツキが生じたりすることで、製品の信頼性が低下するという問題もあった。
そこで、本発明は、低抵抗化と信頼性を向上させることが可能な表面実装インダクタを提供することを目的とした。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る表面実装インダクタは、導線をその両端が外周に位置する様に巻回した巻回部および巻回部の外周から引き出される引出部を有するコイルと、コイルが埋設された成型体と、成型体に形成されて引出部と接続される外部端子を備え、成型体は互いに対向する1対の主面と、前記1対の主面に隣接し、互いに対向する1対の端面と、前記1対の主面と前記1対の端面に隣接し、互いに対向する側面とを備え、前記主面の一方を実装面とし、前実装面に凹部を形成することにより相対的に高い位置に位置する高い領域と、相対的に低い位置に位置する低い領域とを有し、コイルは、巻回部の巻回軸が成型体の実装面の凹部と平行になるように、成型体に埋設され、1対の引出部は、巻回部の外周から実装面側に引き出され、実装面の低い領域でそれぞれ露出するように配置され、低い領域で1対の外部端子と接続されている。
上記の態様によれば、コイルの引出部と外部端子の基板に実装される部分の距離を短くできるので、外部端子における電気抵抗を低減することができ、かつコイルの引出部の端部に複雑な加工が不要となるので、信頼性を向上させることが可能となる。
また、別の態様では、実装面は、高い領域と低い領域を接続する領域を有し、引出部は、高い領域と前記低い領域を接続する領域と低い領域とで露出するように延在している。
上記の態様によれば、コイルの引出部と外部端子との接続部分における電気抵抗を低減することができるとともに、引出部と外部端子との間の固着強度、および外部端子と成型体との間の固着強度を向上させることができる。
また、別の態様では、成型体は実装面と隣接する端面を有し、外部端子は、低い領域から端面に延在するように配設されている。
上記の態様によれば、成型体と外部端子との間の固着強度をさらに向上させることができる。
また、別の態様では、引出部は成型体の端面にも露出し、引出部が成型体の端面でも外部端子と接続されている。
上記の態様によれば、コイルの引出部と外部端子の接合面積が増加するので、コイルの引出部と外部端子との接続部分における電気抵抗をさらに低減することができるとともに、引出部と外部端子との間の固着強度を向上させることができる。
また、別の態様では、外部端子は高い領域と低い領域を接続する領域と低い領域に沿って延在している。
上記の態様によれば、成型体と外部端子との間の固着強度をさらに向上させることができる。
また、別の態様では、1対の端面が対向する方向をL方向とし、低い領域における引出部のL方向の長さをL1、低い領域における外部端子のL方向の長さをL2としたとき、L1とL2が同じである。
上記の態様によれば、引出部と外部端子との接合面積を増加させることで、引出部と外部端子の間の接続部分における電気抵抗をより低減することができる。
また、別の態様では、1対の端面が対向する方向をL方向とし、低い領域における引出部のL方向の長さをL1、低い領域における外部端子のL方向の長さをL2としたとき、L2がL1より大きい。
上記の態様によれば、外部端子と成型体との接合面積を増加させることができ、外部端子と成型体の固着強度を向上させることができる。
本発明によれば、低抵抗化と信頼性を向上させることが可能な表面実装インダクタを提供することができる。
実施の形態1の表面実装インダクタを示す模式透過斜視図である。 図1に示した表面実装インダクタの模式縦断面図である。 図2の一部模式拡大縦断面図である。 実施の形態1の表面実装インダクタの別の例を示す底面図である。 実施の形態1の表面実装インダクタのさらに別の例を示す底面図である。 実施の形態2に係る表面実装インダクタ2の模式縦断面図である。 図6の一部模式拡大断面図である。
以下、図面等を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において、同一の部材を用いる場合には、同一の符号を付し、重複する説明を省略または簡略化することがある。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る表面実装インダクタは、導線を巻回軸のまわりに巻回した巻回部および巻回部の外周から引き出される引出部を有するコイルと、磁性粉を含有し、コイルが埋設された成型体と、成型体に形成された外部端子を備える。成型体は、互いに対向する1対の主面と、前記1対の主面に隣接し、互いに対向する1対の端面と、前記1対の主面と前記1対の端面に隣接し、互いに対向する側面とを備え、前記主面の一方を実装面とし、実装面に凹部を形成することにより相対的に高い位置に位置する高い領域と、相対的に低い位置に位置する低い領域とが形成される。コイルは、巻回部の巻回軸が成型体の実装面の凹部と平行になるように、成型体に埋設される。コイルの巻回部から実装面側に引き出された引出部の端部は、実装面の低い領域で露出するように配置され、低い領域で外部端子と接続されている。
図1は、本実施の形態に係る表面実装インダクタ1を示す模式透過斜視図であり、実装面側から見たものである。表面実装インダクタ1は、磁性粉と樹脂を含む封止材からなる成型体12を有し、その中には導線が巻回された1つのコイル11が埋設されている。図1では、成型体12が、直方体である例を示している。成型体12は、対向する1対の主面として、上面12aと底面を有する。ここで、底面が実装面12bに相当する。また、成型体12は、上面12aと実装面12bに隣接し、互いに対向する1対の端面12c、12dと、上面12aと実装面12bと1対の端面12c、12に隣接し、互いに対向する側面を有している。コイル11は、空芯コイルであって、導線がその両端がコイルの外周に位置し、内周で互いに繋がった状態で2段に巻回された巻回部11aと、巻回部11aの外周から互いに反対方向に引き出された1対の引出部11b,11cとを備えている。コイル11は、巻回部11aの巻回軸Aが、成型体12の実装面12bに平行になるように、成型体12の中に埋設されている。導線には断面が平角状の平角線を用いることができる。
成型体12の実装面12bは、コイル11の巻回部の巻回軸Aに平行に延在する溝状の凹部が形成され、凹部の底面により構成される相対的に高い位置に位置する第1の領域121bと、第1の領域121bの両側に第1の領域121bを挟むように、相対的に低い位置(第1の領域121bよりも低い位置に)に位置する第2の領域122bおよび第3の領域123bと、第1の領域121bと第2の領域122bを接続し、凹部の側面により構成される第4の領域124bと、第1の領域121bと第3の領域123bを接続し、凹部の側面により構成される第5の領域125bとを有している。第4の領域124bと第5の領域125bは、第1の領域121bと、第2の領域122bの間で、第1の領域121bと第3の領域123bの間でそれぞれゆるやかに傾斜して形成されている。一方の引出部11bは、巻回部11aの外周から成型体12内を延在して、その端部が実装面12bの第2の領域122bで露出するように折り曲げ加工されている。また、他方の引出部11cも、巻回部11aの外周から成型体12内を延在して、その端部が実装面12bの第3の領域123bで露出するように折り曲げ加工されている。さらに、第2の領域122bで露出した引出部11bは、第1の外部端子13と接続され、第3の領域123bで露出した引出部11cは、第2の外部端子14と接続されている。なお、第4の領域124bと、第5の領域125bは、第1の領域121bと、第2の領域122b、第3の領域123bの間でそれぞれ垂直に形成されても良い。
図2は、図1に示した表面実装インダクタ1の模式縦断面図であり、実装面を下にした例を示している。また、図3は、図2の一部模式拡大断面図であり、引出部と外部端子の関係を示している。引出部と外部端子の関係について、引出部11bを例として説明する。折り曲げ加工された引出部11bは、実装面12b側に引き出され、第4の領域124bに沿って延在し、第2の領域122bで露出するとともに、引出部11bの先端面111bは、実装面12bに隣接する端面12cに露出するように配置されている。一方、第1の外部端子13は、実装面12bの第2の領域122bから、実装面12bに隣接する端面12cの一部へと断面L字形状に延在して、第2の領域122bと端面12cに露出する引き出し11bと接続されている。
成型体12は、磁性粉と樹脂を含む封止材で形成される。磁性粉としては、例えば、Fe、Fe-Si系、Fe-Si-Cr系、Fe-Si-Al系、Fe-Ni-Al系、Fe-Cr-Al系等の鉄系の金属磁性粉や、鉄を含まない組成系の金属磁性粉、鉄を含む他の組成系の金属磁性粉、アモルファス状態の金属磁性粉、表面がガラス等の絶縁体で被覆された金属磁性粉、表面を改質した金属磁性粉、ナノレベルの微小な金属磁性粉等を用いたり、これらを混合したものを用いたりすることができる。また、樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂やフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂や、ポリエチレン樹脂やポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂等を用いたり、これらを混合したものを用いたりすることができる。また、成型体12の大きさは、表面実装用に使用可能な大きさであれば特に限定されない。例えば、L(長さ)2.5mm×W(幅)2.0mm×T(高さ)2.0mmの大きさとすることができる。さらに、成型体12の大きさがL(長さ)2.5mm×W(幅)2.0mm×T(高さ)2.0mmの場合、凹部の深さである第1の領域121bから第2の領域122bまたは第3の領域123bまでの距離は、例えば、50μm以上有している。
本実施の形態に係る表面実装インダクタは、例えば、以下の製造方法を用いて製造することができる。絶縁被覆が施された断面平角状の導線をその両端が外周に沿って反対側に位置し、内周で互いに繋がった状態で渦巻き状に2段に巻回して、図1に示す巻回部11aを形成する。次いで導線の両端を巻回部の外周の互いに反対側から実装面側方向に引き出され、互いに反対方向に折り曲げられて引出部11b,11cを形成してコイル11を形成する。絶縁被覆に用いる樹脂は、耐熱温度が高いものが好ましく、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、イミド変成ポリウレタン樹脂等を挙げることができる。導線には、断面円形の丸線や断面が多角形状のものを用いることもできる。
次に、金属磁性粉と樹脂とを混合した封止材(以下、成型体用材料という)を製造する。金属磁性粉として、例えば、Fe、Fe-Si-Cr系、Fe-Si-Al系、Fe-Ni-Al系、Fe-Cr-Al系等の鉄系の金属磁性粉や、鉄を含まない組成系の金属磁性粉、鉄を含む他の組成系の金属磁性粉、アモルファス状態の金属磁性粉、表面がガラス等の絶縁体で被覆された金属磁性粉、表面を改質した金属磁性粉、ナノレベルの微小な金属磁性粉等を用いる。また、樹脂として、例えば、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂やフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂や、ポリエチレン樹脂やポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂等をそれぞれ用いる。次に、コイル11を、この成型体用材料を用いて予め形成された、底部と、底部に設けられた巻回部を挿入するための巻軸部と、底部に巻軸部を取り囲む様に設けられた壁部を備え、壁部に引出部を引き出すための切り欠きが形成された予備成型体を製造する。そして、引出部が予備成型体の壁部の外側に沿う様に予備成形体にコイルを取り付ける。これをその巻回軸が成型体の実装面と平行になるように、実装面に凹部を付与できるようにした所定の成型金型内に配置する。そして、この成型金型内に、別の予備成型体を配置するか又は成型体用材料をその金型内に充填し、これらを圧縮成型する。これにより、図1に示す様に、コイル11が埋設され、実装面12bに凹部が形成された成型体12を得る。また、成型法は、この様な圧縮成型法に限定されず、圧粉成型法を用いることもできる。
次に、成型体12の実装面12bの外部端子が形成される部分の表面に存在する樹脂成分を、レーザー照射、ブラスト処理、研磨等の樹脂除去手段を用いて除去する。これにより、成型体12の実装面12bに、金属磁性粉が露出した領域を形成する。また、この樹脂除去手段を用いて、コイル11の引出部11b,11cの端部の絶縁被覆を除去して導線を露出させる。
さらに、成型体12にめっき処理を施して、成型体12の実装面12bの金属磁性粉が露出した領域と導線上にめっきを成長させることにより、第1の外部端子13と第2の外部端子14を形成する。これにより、第1の外部端子13は、コイル11の引き出し11bと接続され、第2の外部端子14はコイル11の引出部11cと接続される。なお、第1の外部端子13と第2の外部端子14は、成型体12の実装面12bの金属磁性粉が露出した領域と導線上に、Cuにより第1のめっき層を形成し、その上にNiにより第2のめっき層を形成し、その上にSnにより第3のめっき層を形成することにより形成される。めっきに用いられる導電材料としては、めっき可能な導体であれば特に限定されず、Cu、Ni、およびSn以外にも銀、銀を含む合金等の導体を用いることができ、また用いられる導体の順番も特性に応じて変えても良い。また、第1の外部端子13と第2の外部端子14が、1層や2層、さらには、3層以上の層で形成されても良い。
本実施の形態によれば、コイルの引出部を実装面に直接引き出し、外部端子と接続することができるので、従来に比べ、コイルの引出部と外部端子の基板に実装される部分の距離が短くなる。これにより、外部端子における電気抵抗を低減することによる、表面実装インダクタの低抵抗化が可能となる。たとえば、コイルの引出部の端部を成型体の側面に引き出し、成型体の側面と側面に隣接する実装面に外部端子を形成し、この外部端子にコイルの引出部の端部を接続した従来の表面実装インダクタで6.15mΩあった直流抵抗を、本実施の形態のインダクタでは4.88mΩへと低減できる。また本実施の形態によれば、コイルの巻回軸が成型体の実装面と平行になるように、コイルが成型体に埋設されているので、実装面に引出部の端部を引き出す際に、引出部の端部を大きく変形する加工が不要になる。例えば、従来のように、コイルの巻回軸が成型体の実装面に対して垂直になるようにコイルが成型体に埋設されていると、実装面に引出部を引き出すためには、引出部を捻ったり潰したり等の大きく変形するための複雑な加工が必要となる。その結果、引出部の機械的強度が低下して破損したり、品質にバラツキが生じたりする場合がある。本実施の形態によれば、引出部の端部を大きく変形する加工が不要なので、製品の信頼性を向上させることが可能である。また、成型体の実装面に凹部を設けることで、凹部がない場合に比べて、第1の領域と第2、第3の領域との間に位置する凹部の側面(第4の領域および第5の領域)の分だけ、第1の外部端子と第2の外部端子との間の沿面距離を大きくすることができるので、外部端子間の短絡を抑制することができる。それにより、表面実装インダクタの耐圧を向上させることができる。また、成型体の実装面に凹部を設けることで、基板が撓んだ場合でも、基板が成型体の実装面に直接接触することを防止できるので、基板の撓みや振動の影響を低減することで、表面実装インダクタの信頼性を向上させることもできる。また、表面実装インダクタを、接着剤を用いて基板に仮固定して実装する場合、凹部を、接着剤を充填させる空間として用いることができるので、実装面と基板との固着強度を向上させることができ、表面実装インダクタの信頼性をさらに向上させることができる。
本実施の形態では、実装面の凹部が、コイルの巻回軸に平行に形成された溝状であり、相対的に低い位置に位置する第2の領域と第3の領域が、相対的に高い位置に位置する第1の領域の両側に第1の領域を挟むように形成された例を示したが、これに限定されない。例えば、実装面に1つの凹部を設け、凹部の底面で構成される相対的に高い領域を囲むように相対的に低い領域を設けてもよい。また凹部は上面視で円形状でもよい。また、第2の領域と第3の領域は、大きさ(実装面上の面積)が同じでも異なっていてもよい。
また、本実施の形態では、コイル11の引出部11bの先端面は、実装面12bに隣接する端面12cに露出しなくてもよいが、図2、3に示すように、実装面12bに隣接する端面12cに露出するように配置されることが好ましい。コイルの引出部の露出面積を増やすことができるので、コイルの引出部と外部端子との間の固着強度を向上させるとともに、外部端子と成型体との間の固着強度を向上させることもできる。
また、本実施の形態では、外部端子は、少なくとも実装面に形成されていればよいが、図1、2に示すように、外部端子が実装面から、その実装面に隣接する端面にまで延在して、断面L字形状を有することが好ましい。外部端子と成型体との間の固着強度をより増加させることができる。また、コイルの引出部の端部を端面に露出させた場合には、外部端子を断面L字形状に形成すると、引出部と外部端子との接合面積を増加させることができるので、引出部と外部端子の間の抵抗をより低減することができる。なお、外部端子が断面L字形状を有する場合、図2に示す、端面に延在する部分の高さH1は、固着強度と低抵抗化の観点から、成型体12と高さH0の1/4以上が好ましく、より好ましくは1/4以上1/2以下である。なお、コイルの引き出し端部を端面に露出させた場合には、外部端子の端面部分の長さと、実装面部分の長さが同じであることが好ましい。
また、図1に示すように、成型体12は、実装面12bに接し、互いに対向する1対の端面であって、巻回軸Aと直交する方向に配置された1対の端面12c、12dを有している。そして、図2、3に示すように、1対の端面12c、12dが対向する方向をL方向とし、第2の領域122bにおける引出部11bのL方向の長さをL1、第2の領域122bにおける第1の外部端子13のL方向の長さをL2としたとき、L1とL2が同じであってもよい。その例を図4に示す。図4は、表面実装インダクタ1の構造の一例を示す底面図であり、実装面の状態を示している。引出部11bと引出部11cのL方向の長さは、それぞれ、第1の外部端子13と第2の外部端子14のL方向の長さと同じである。引出部と外部端子との接合面積を増加させることで、引出部と外部端子の間の電気抵抗をより低減することができる。
一方、図5に示すように、第1の外部端子13と第2の外部端子14のL方向の長さを、それぞれ、引出部11bと引出部11cのL方向の長さより、大きくすることもできる。この場合、成型体と外部端子との固着強度を増加させることができる。
なお、図4、5では、引出部11bと引出部11cのL方向の長さが同じで、第1の外部端子と第2の外部端子のL方向の長さが同じ例を示したが、引出部11bと引出部11cのL方向の長さが互いに異なっていてもよく、また、第1の外部端子と第2の外部端子のL方向の長さが互いに異なっていてもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実装面において、コイルの引出部が第4、第5の領域と第2、第3の領域とで露出するように延在している以外は、実施の形態1と同様の構成を有している。
図6は、本実施の形態に係る表面実装インダクタ2の模式縦断面図であり、実装面を下にした例を示している。また、図7は、図6の一部模式拡大断面図であり、引出部と外部端子の関係を示している。引出部と外部端子の関係について、引出部11bを例として説明する。折り曲げ加工された引出部11bは、実装面12b側に引き出され、第4の領域124bおよび第2の領域122bとに露出するように配置されている。一方、第1の外部端子13は、第4の領域124bから第2の領域122b、そして実装面12bに隣接する端面12cの一部へと断面L字形状に延在して、第4の領域124bと第2の領域122bに露出する引出部11bと接続されている。
本実施の形態によれば、引出部を第4の領域から露出させることで、以下の効果を有する。成型体の成型時に、成型金型内でのコイルの位置決めに、成型金型内に設けられた凹部に位置に合わせて配置することで、成型金型内におけるコイルの位置決めが容易となり、成型体におけるコイルの引出部の端部の位置精度を向上させることができる。また、引出部を第4の領域から露出させることで、引出部の露出面積を増やすことができるので、引出部と外部端子との固着強度をさらに向上させることができるとともに、外部端子と引出部との間の電気抵抗をさらに低減することができる。また、外部端子と成型体との間の固着強度もさらに向上させることができる。また、基板への実装時に、外部端子の端面側だけでなく、外部端子の凹部側にもはんだフィレットが形成されるので、基板への固着強度をさらに向上させることができる。
1 表面実装インダクタ
2 表面実装インダクタ
11 コイル
11a 巻回部
11b 引出部
11c 引出部
111b 先端面
12 成型体
12a 上面
12b 実装面
12c 端面
12d 端面
121b 第1の領域
122b 第2の領域
123b 第3の領域
124b 第4の領域
125b 第5の領域
13 第1の外部端子
14 第2の外部端子

Claims (7)

  1. 導線をその両端が外周に位置する様に巻回し、内周で互いに繋がった状態で2段に巻回された巻回部および前記巻回部の外周から互いに反対方向に交差することなく引き出される1対の引出部を有する断面が平角状の平角線であるコイルと、金属磁性粉を含有し、前記コイルが埋設された成型体と、前記成型体に形成されて前記引出部と接続される1対の外部端子を備え、
    前記成型体は、互いに対向する1対の主面と、前記1対の主面に隣接し、互いに対向する1対の端面と、前記1対の主面と前記1対の端面に隣接し、互いに対向する側面とを備え、前記主面の一方を実装面とし、前記実装面に凹部を形成することにより相対的に高い位置に位置する高い領域と、相対的に低い位置に位置する低い領域とを有し、前記低い領域は、前記コイルの巻回軸と平行な方向に延在する前記高い領域の両側に配置されており、
    前記コイルは、巻回部の巻回軸が前記成型体の前記実装面の凹部と平行になるように、前記成型体に埋設され、
    前記1対の引出部が、前記巻回部の外周から実装面側に引き出され、前記実装面の前記低い領域でそれぞれ露出するように配置され、前記低い領域およびその両端で前記1対の外部端子と接続されており、
    前記実装面は、前記高い領域と前記低い領域を接続する領域を有し、前記引出部は、前記高い領域と前記低い領域を接続する領域と前記低い領域とで露出するように延在し、
    前記成型体は前記実装面と隣接する端面を有し、前記外部端子は、前記低い領域から前記端面に延在するように配設されている、表面実装インダクタ。
  2. 前記引出部は前記端面にも露出し、前記引出部が前記端面でも前記外部端子と接続されている、請求項記載の表面実装インダクタ。
  3. 前記外部端子は前記高い領域と前記低い領域を接続する領域と前記低い領域に沿って延在している、請求項1または2に記載の表面実装インダクタ。
  4. 前記引出部の端部は、部分で前記成型体から露出しており、
    前記引出部の先端面は、前記成型体の前記端面に露出するように配置されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の表面実装インダクタ。
  5. 前記外部端子は、前記高い領域と前記低い領域を接続する領域および前記低い領域に沿って延在している、請求項1~4のいずれか1項に記載の表面実装インダクタ。
  6. 前記1対の端面が対向する方向をL方向とし、前記低い領域における前記引出部のL方向の長さをL1、前記低い領域における前記外部端子のL方向の長さをL2としたとき、L1とL2が同じである、請求項1~5のいずれか1項に記載の表面実装インダクタ。
  7. 前記1対の端面が対向する方向をL方向とし、前記低い領域における前記引き出し部のL方向の長さをL1、前記低い領域における前記外部端子のL方向の長さをL2としたとき、L2がL1より大きい、請求項1~5のいずれか1項に記載の表面実装インダクタ。
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