図面を参照して、開示の技術の一例である実施形態について詳細に説明する。
本実施形態に係るデータ推薦システム100は、国、行政、自治体、企業、個人等の様々なデータ所有者が所有する実データの利活用を図るデータ流通プラットフォームの一機能を提供する。データ流通プラットフォームに参加する企業等は、新しい価値を生み出すビジネスを展開するために、データ流通プラットフォームで提供されるデータを利活用する。データ流通プラットフォームでは、データ所有者が所有する実データに関するメタデータが登録される。メタデータは、データ流通プラットフォームで提供される実データの中身を、データ流通プラットフォームの参加者に理解させるための実データの概要情報である。メタデータは、人が読めるだけではなく、テキストマイニングによって、機器にとっても可読可能な形式である。
そして、実データを利用する企業等の利用者は、必要なメタデータを検索し、そのメタデータが示す実データのデータ所有者に実データをリクエストすることにより、実データを取得する。
しかし、データ流通プラットフォームに登録された膨大なメタデータから、必要な実データに関するメタデータを探し出すことは困難である。特に、具体的なビジネスアイデアを持たない企業等がデータ流通プラットフォームを利用する場合、利用可能な膨大な実データから、有用な実データ、及びその活用方法を発見し、新たなビジネスを創出することは困難である。
そこで、本実施形態に係るデータ推薦システム100では、データ流通プラットフォームにおいて、具体的なビジネスアイデアを持たないユーザに対して、ビジネスのヒントとなる有用なデータを推薦する機能を提供する。具体的には、データ推薦システム100は、ビジネスのヒントとして、ユーザがデータを使って行おうとしているビジネスや行いたいことを指す目的と、その目的のために利用されたデータを推薦する。
なお、以下では、データ流通プラットフォームに実データを提供するユーザを「データ所有者」、具体的な目的を持って実データを利用するユーザを「利用者」、具体的なビジネスアイデアを持たないユーザを「利用予定者」と呼ぶ。また、本実施形態では、利用者及び利用予定者が企業である場合について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るデータ推薦システム100は、データ推薦装置10と、管理装置20と、複数のユーザ端末30とを含む。データ推薦装置10と複数のユーザ端末30の各々とは、インターネット等のネットワークを介して接続される。また、データ推薦装置10と管理装置20とは、イントラネット等のネットワークを介して接続される。
ユーザ端末30は、データ流通プラットフォームのユーザ、すなわち、実データのデータ所有者、及び実データを利用する利用者又は利用予定者が使用する情報処理端末である。ユーザ端末30は、例えば、サーバ装置、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等で実現される。ユーザ端末30上では、例えば、データ流通プラットフォームのポータルサイトなど、データ流通プラットフォームが提供するアプリケーションが動作する。ユーザ端末30は、各種画面が表示される表示装置、及び情報を入力するためのマウスやキーボードなどの入力装置を含む。
管理装置20は、機能的には、図2に示すように、送受信部21と、記憶制御部22とを含む。また、管理装置20の所定の記憶領域には、メタデータ・データベース(DB)26と、目的DB27と、企業情報DB28とが記憶される。
メタデータDB26には、データ流通プラットフォームにおいて利活用可能な実データに関するメタデータが記憶される。図3に、メタデータDB26の一例を示す。図3の例では、各行(各レコード)が1つの実データに関するメタデータに相当する。各メタデータには、そのメタデータが示す実データを識別するための「データID」と、実データの内容を示す各種情報が対応付けて記憶されている。実データの内容を示す各種情報は、例えば、実データのタイトル、概要、収集方法、共有条件、変数ラベル、データ所有者、実データの種類、保存形式等とすることができる。なお、共有条件とは、例えば、企業のみが利用可能(個人は利用不可能)など、実データを共有可能な条件を示す情報である。また、変数ラベルとは、実データに含まれる項目のラベルの情報である。
また、図3の例では、メタデータDB26に記憶された各メタデータには、「紐付く目的」が紐付けて記憶されている。「紐付く目的」とは、そのメタデータが示す実データが過去に利用された際の目的である。図3の例では、「紐付く目的」欄には、その目的の識別情報である目的IDが記憶されている。
目的DB27には、データ流通プラットフォームの利用者である企業が、過去に実データをどのような目的で利用したかを示す目的情報が記憶される。図4に、目的DB27の一例を示す。図4の例では、各行(各レコード)が1つの目的に関する目的情報に相当する。各目的情報には、目的の識別情報である「目的ID」が付与されている。また、各目的情報は、その目的のために実データを利用した企業の識別情報である「企業ID」と、その目的のために利用された実データに関するメタデータのデータIDを示す「紐付くメタデータ」とが含まれる。
企業情報DB28には、データ流通プラットフォームの実データを利用する企業の情報が記憶される。図5に、企業情報DB28の一例を示す。図5の例では、各行(各レコード)が1つの企業に関する企業情報に相当する。各企業情報は、「企業ID」、「法人番号」、「東証コード」等の情報を含む。また、企業情報は、企業名、企業概要、所在地、組織構成等の他の情報を含んでいてもよい。なお、詳細は後述するが、企業情報は企業間の類否判断に用いられるため、企業間の類否を判断する上で有用な情報を企業情報として含めておくことができる。なお、「法人番号」や「東証コード」なども、各桁の数値が持つ意味に基づいて、企業間の類否判断に用いることができる。
送受信部21は、データ推薦装置10との間でデータの送受信を行う。
記憶制御部22は、送受信部21を介してデータ推薦装置10から受信したデータを、対応するデータベースに記憶する。また、記憶制御部22は、データ推薦装置10から要求されたデータを、対応するデータベースから読み出して、送受信部21を介して、データ推薦装置10へ送信する。
具体的には、記憶制御部22は、データ推薦装置10からメタデータを受信した場合には、受信したメタデータをメタデータDB26に記憶する。また、記憶制御部22は、データ推薦装置10から企業情報を受信した場合には、受信した企業情報を企業情報DB28に記憶する。
また、記憶制御部22は、データ推薦装置10から、目的、企業ID、及びデータIDを含む目的情報を受信した場合には、受信した目的情報に目的IDを付与して、目的DB27に記憶する。なお、同一の目的が既に目的DB27に記憶されている場合には、記憶制御部22は、受信した目的情報に含まれる企業ID及びデータIDを、目的DB27内の同一の目的についての目的情報に含まれる「企業ID」及び「紐付くメタデータ」に追加する。また、記憶制御部22は、メタデータDB26の「データID」が目的情報に含まれるデータIDに一致するメタデータの「紐付く目的」に、目的情報に含まれる目的に付与した目的IDを追加する。
また、記憶制御部22は、データ推薦装置10から、全てのメタデータが要求された場合には、メタデータDB26から全てのメタデータを取得して、送受信部21を介してデータ推薦装置10へ送信する。
また、記憶制御部22は、データ推薦装置10から、データIDを含む検索要求を受信した場合、受信したデータIDに対応するメタデータに紐付く目的IDを、メタデータDB26の「紐付く目的」から抽出する。また、記憶制御部22は、目的DB27から、抽出した目的IDに対応する「目的」及び「企業ID」を抽出する。また、記憶制御部22は、企業情報DB28から、抽出した企業IDに対応する企業情報、及び利用予定者である企業の企業情報を抽出する。そして、記憶制御部22は、抽出した目的及び企業情報を、送受信部21を介してデータ推薦装置10へ送信する。
また、記憶制御部22は、データ推薦装置10から、目的IDを含む検索要求を受信した場合、受信した目的IDに紐付くメタデータのデータIDを、目的DB27の「紐付くメタデータ」から抽出する。また、記憶制御部22は、メタデータDB26から、抽出したデータIDに対応するメタデータを抽出する。そして、記憶制御部22は、抽出したメタデータを、送受信部21を介してデータ推薦装置10へ送信する。
データ推薦装置10は、機能的には、図6に示すように、送受信部11と、受付部12と、紐付け部13と、検索部14と、提示部15とを含む。
送受信部11は、管理装置20及びユーザ端末30の各々との間でデータの送受信を行う。
受付部12は、各種情報を受け付けるための画面を示す画面データを、送受信部11を介してユーザ端末30に送信する。また、受付部12は、ユーザ端末30に表示された画面にユーザにより入力された各種情報を、送受信部11を介して受け付ける。
具体的には、受付部12は、データ所有者が使用するユーザ端末30に、メタデータを登録するためのメタデータ登録画面を表示し、データ所有者からメタデータを受け付ける。図7に、メタデータ登録画面40の一例を示す。図7の例では、メタデータ登録画面40は、メタデータが入力される入力領域41と、メタデータを登録する際に選択される登録ボタン42とを含む。
図7において、入力領域41に含まれる各項目はメタデータの一例であり、メタデータは図7の例に限定されない。例えば、実データを表すイメージデータ(イラストや写真)をメタデータに含めてもよい。なお、入力領域41に含まれるメタデータの各項目は、メタデータDB26の各項目と同じである。
受付部12は、メタデータ登録画面40において、登録ボタン42が選択されると、入力領域41に入力されたメタデータを受け付け、受け付けたメタデータを、送受信部11を介して管理装置20へ送信する。
また、受付部12は、送受信部11を介して、管理装置20に記憶されたメタデータDB26から全メタデータを取得し、利用者又は利用予定者が使用するユーザ端末30にメタデータ一覧画面を表示する。そして、受付部12は、利用者又は利用予定者から、一覧に含まれるいずれかのメタデータの選択を受け付ける。図8に、メタデータ一覧画面43の一例を示す。図8の例では、メタデータ一覧画面43には、メタデータDB26に含まれるメタデータの各々を示すアイコン44が選択可能に表示される。アイコン44には、そのアイコン44に対応するメタデータの一部の項目(例えば、タイトル及び概要)を表示することができる。
なお、一覧に含まれるメタデータは、図8に示すようにアイコン44で表示する場合に限定されず、各メタデータに、そのメタデータを選択する際に押下される選択ボタンを対応付けて表示してもよい。
メタデータ一覧画面43からいずれかのメタデータが選択されると、受付部12は、選択されたメタデータのデータIDを含むメタデータ選択情報を、送受信部11を介してユーザ端末30から受け付ける。
また、受付部12は、ユーザ端末30からメタデータ選択情報を受け付けると、そのメタデータ選択情報に含まれるデータIDが示すメタデータの詳細画面をユーザ端末30に表示する。図9の上段に、メタデータの詳細画面45の一例を示す。図9の例では、メタデータの詳細画面45には、選択されたメタデータの各項目の情報が表示される詳細表示領域46と、そのメタデータが示す実データをデータ所有者にリクエストする際に選択されるリクエストボタン47とが含まれる。
受付部12は、メタデータの詳細画面45において、リクエストボタン47が選択されると、図9の下段に示すように、目的入力画面48を表示する。図9の例では、目的入力画面48は、利用者が選択したメタデータが示す実データを利用する目的を入力するための目的入力領域49を含む。また、目的入力画面48は、データ所有者へのリクエストを確定する際に選択されるOKボタン50と、リクエストを取りやめる際に選択されるキャンセルボタン51とを含む。
受付部12は、目的入力画面48においてOKボタン50が選択されると、目的入力領域49に入力された目的を受け付け、受け付けた目的を紐付け部13に受け渡す。
また、受付部12は、ユーザ端末30からメタデータ選択情報を受け付けると、そのメタデータ選択情報に含まれるデータIDを検索部14に受け渡す。
また、受付部12は、利用者又は利用予定者に関する企業情報が企業情報DB28に登録されていない場合には、利用者又は利用予定者が使用するユーザ端末30に、企業情報を登録するための企業情報登録画面を表示し、企業情報を受け付ける。受付部12は、受け付けた企業情報を、送受信部11を介して管理装置20へ送信する。
紐付け部13は、受付部12により受け付けられた目的を、利用者が利用する実データに関するメタデータに紐付ける。具体的には、紐付け部13は、受付部12から受け渡された目的と、その目的の入力の起点となった、選択されたメタデータのデータIDと、利用者である企業の企業IDとを紐付けた目的情報を生成する。企業IDは、例えば、データ流通プラットフォームで提供されるアプリケーションへのログイン情報などから取得することができるものとする。紐付け部13は、生成した目的情報を、送受信部11を介して管理装置20へ送信する。
検索部14は、ユーザ端末30に表示されたメタデータ一覧画面43から選択されたメタデータに紐付けられた目的と、その目的で利用された他の実データに関するメタデータとを検索する。
具体的には、検索部14は、受付部12から受け渡されたデータIDを含む検索要求を、送受信部11を介して管理装置20へ送信する。検索部14は、検索要求に応じて管理装置20から送信された目的及び企業情報を、送受信部11を介して受信する。また、検索部14は、取得した目的の各々に対応する企業情報の各々と、利用予定者である企業の企業情報との類否判断を行い、企業間の類似度が高いほど、その企業に対応する目的を高くランク付けする。企業間の類否は、例えば、企業情報をベクトル化し、ベクトル間距離を用いて判断するなど、従来既知の手法を用いることができる。検索部14は、ランク付けした目的を提示部15へ受け渡す。
また、検索部14は、ユーザ端末30から、目的IDを含む目的選択情報を受信すると、送受信部11を介して、目的IDを含む検索要求を管理装置20へ送信する。検索部14は、検索要求に応じて管理装置20から送信された、目的に紐付くメタデータを受信すると、受信したメタデータを提示部15へ受け渡す。
提示部15は、検索部14により検索された目的及びメタデータを、利用予定者に提示する。具体的には、提示部15は、検索部14により検索された目的を利用予定者に提示し、提示した目的に応じて検索部14から受け渡されたメタデータを提示する。
より具体的には、提示部15は、検索部14から受け渡されたランク付けされた目的を一覧表示する目的一覧画面の画面データを生成し、送受信部11を介してユーザ端末30へ送信する。これにより、ユーザ端末30に目的一覧画面が表示される。図10に、目的一覧画面52の一例を示す。図10の例では、目的一覧画面52には、管理装置20から受信した目的の各々を示すアイコン53が選択可能に表示される。アイコン53には、そのアイコン53に対応する目的を表示する。また、各アイコン53は、そのアイコン53に対応する目的について検索部14で得られたランキング順に並んでいる。
なお、一覧に含まれる目的は、図10に示すようにアイコン53で表示する場合に限定されず、各目的に、その目的を選択する際に押下される選択ボタンを対応付けて表示してもよい。目的一覧画面52からいずれかの目的が選択されると、検索部14は、選択された目的の目的IDを含む目的選択情報を、送受信部11を介してユーザ端末30から受け付ける。
また、提示部15は、検索部14から、目的に紐付くメタデータを受け渡されると、受け渡されたメタデータを一覧表示する紐付くメタデータ一覧画面の画面データを生成し、送受信部11を介してユーザ端末30へ送信する。これにより、ユーザ端末30に、紐付くメタデータ一覧画面が表示される。図11に、紐付くメタデータ一覧画面54の一例を示す。図11の例では、紐付くメタデータ一覧画面54には、選択された目的に紐付くメタデータの各々を示すアイコン55が選択可能に表示される。アイコン55には、そのアイコン53に対応するメタデータの一部の項目(例えば、タイトル及び概要)を表示することができる。
なお、一覧に含まれるメタデータは、図11に示すようにアイコン55で表示する場合に限定されず、各メタデータに、そのメタデータを選択する際に押下される選択ボタンを対応付けて表示してもよい。紐付くメタデータ一覧画面54からいずれかのメタデータが選択されると、選択されたメタデータについて、図9の上段に示すような、詳細画面45が表示される。
データ推薦装置10は、例えば図12に示すコンピュータ60で実現することができる。コンピュータ60は、CPU(Central Processing Unit)61と、一時記憶領域としてのメモリ62と、不揮発性の記憶部63とを備える。また、コンピュータ60は、入力装置、表示装置等の入出力装置64と、記憶媒体69に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W(Read/Write)部65と、インターネット等のネットワークに接続される通信I/F(Interface)66とを備える。CPU61、メモリ62、記憶部63、入出力装置64、R/W部65、及び通信I/F66は、バス67を介して互いに接続される。
記憶部63は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部63には、コンピュータ60を、データ推薦装置10として機能させるためのデータ推薦プログラム70が記憶される。データ推薦プログラム70は、送受信プロセス71と、受付プロセス72と、紐付けプロセス73と、検索プロセス74と、提示プロセス75とを有する。
CPU61は、データ推薦プログラム70を記憶部63から読み出してメモリ62に展開し、データ推薦プログラム70が有するプロセスを順次実行する。CPU61は、送受信プロセス71を実行することで、図6に示す送受信部11として動作する。また、CPU61は、受付プロセス72を実行することで、図6に示す受付部12として動作する。また、CPU61は、紐付けプロセス73を実行することで、図6に示す紐付け部13として動作する。また、CPU61は、検索プロセス74を実行することで、図6に示す検索部14として動作する。また、CPU61は、提示プロセス75を実行することで、図6に示す提示部15として動作する。これにより、データ推薦プログラム70を実行したコンピュータ60が、データ推薦装置10として機能することになる。なお、プログラムを実行するCPU61はハードウェアである。
管理装置20は、例えば図13に示すコンピュータ80で実現することができる。コンピュータ80は、CPU81と、一時記憶領域としてのメモリ82と、不揮発性の記憶部83とを備える。また、コンピュータ80は、入出力装置84と、記憶媒体89に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W部85と、通信I/F86とを備える。CPU81、メモリ82、記憶部83、入出力装置84、R/W部85、及び通信I/F86は、バス87を介して互いに接続される。
記憶部83は、HDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部83には、コンピュータ80を、管理装置20として機能させるための管理プログラム90が記憶される。管理プログラム90は、送受信プロセス91と、記憶制御プロセス92とを有する。また、記憶部83は、メタデータDB26、目的DB27、及び企業情報DB28の各々を構成する情報が記憶される情報記憶領域95を有する。
CPU81は、管理プログラム90を記憶部83から読み出してメモリ82に展開し、管理プログラム90が有するプロセスを順次実行する。CPU81は、送受信プロセス91を実行することで、図2に示す送受信部21として動作する。また、CPU81は、記憶制御プロセス92を実行することで、図2に示す記憶制御部22として動作する。また、CPU81は、情報記憶領域95から情報を読み出して、メタデータDB26、目的DB27、及び企業情報DB28の各々をメモリ82に展開する。これにより、管理プログラム90を実行したコンピュータ80が、管理装置20として機能することになる。なお、プログラムを実行するCPU81はハードウェアである。
なお、データ推薦プログラム70及び管理プログラム90の各々により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に、本実施形態に係るデータ推薦システム100の作用について説明する。
データ流通プラットフォームが提供するアプリケーションが起動されたユーザ端末30において、データ所有者がメタデータの登録メニューを選択すると、データ推薦装置10が、図14に示すメタデータ登録処理を実行する。また、ユーザ端末30において、利用者が検索メニューを選択すると、データ推薦装置10が、図15に示す利用時処理を実行する。また、ユーザ端末30において、利用予定者が検索メニューを選択すると、データ推薦装置10が、図17に示す推薦時処理を実行する。なお、利用時処理及び推薦時処理は、開示の技術のデータ推薦方法の一例である。以下、メタデータ登録処理、利用時処理、及び推薦時処理の各々について説明する。なお、以下の説明では、データ推薦装置10とユーザ端末30及び管理装置20の各々との間におけるデータの送受信が、送受信部11、21を介した処理である旨の記載は省略する。
まず、メタデータ登録処理について説明する。
図14のステップS11で、受付部12が、例えば、図7に示すようなメタデータ登録画面40の画面データを、データ所有者が使用するユーザ端末30に送信し、ユーザ端末30にメタデータ登録画面40を表示する。
次に、ステップS12で、メタデータ登録画面40において、登録ボタン42が選択されると、受付部12が、メタデータ登録画面40の入力領域41に入力されたメタデータを、ユーザ端末30から受け付ける。
次に、ステップS13で、受付部12が、受け付けたメタデータを管理装置20へ送信し、メタデータ登録処理は終了する。これにより、管理装置20の記憶制御部22が、データ推薦装置10から受信したメタデータをメタデータDB26に記憶する。
様々なデータ所有者が上記メタデータ登録処理を実行することにより、メタデータDB26にメタデータが蓄積される。
次に、利用時処理について説明する。
図15のステップS21で、受付部12が、管理装置20の企業情報DB28に、検索メニューを選択した利用者である企業の企業情報が登録されているか否かを判定する。この判定は、例えば、受付部12が、ログイン情報などから取得される利用者である企業の企業IDが企業情報DB28に登録されているか否かを判定することにより行うことができる。企業情報が登録されている場合には、処理はステップS22へ移行する。一方、企業情報が登録されていない場合には、処理はステップS30へ移行し、企業情報登録処理が実行され、処理はステップS21に戻る。
ここで、図16を参照して、企業情報登録処理について説明する。
図16のステップS31で、受付部12が、企業情報登録画面の画面データを、利用者が使用するユーザ端末30に送信し、ユーザ端末30に企業情報登録画面を表示する。
次に、ステップS32で、企業情報登録画面において、登録が指示されると、受付部12が、企業情報登録画面に入力された企業情報を、ユーザ端末30から受け付ける。
次に、ステップS33で、受付部12が、受け付けた企業情報を管理装置20へ送信し、企業情報登録処理は終了して、利用時処理に戻る。これにより、管理装置20の記憶制御部22が、データ推薦装置10から受信した企業情報を企業情報DB28に記憶する。
図15の利用時処理の説明に戻って、ステップS22では、受付部12が、管理装置20に記憶されたメタデータDB26から全メタデータを取得する。そして、受付部12が、利用者が使用するユーザ端末30に、例えば図8に示すようなメタデータ一覧画面43の画面データを送信し、ユーザ端末30にメタデータ一覧画面43を表示する。
次に、ステップS23で、受付部12が、メタデータ一覧画面43から、利用者により、いずれかのメタデータが選択されたか否かを判定する。受付部12が、ユーザ端末30から、データIDを含むメタデータ選択情報を受け付けると、メタデータが選択されたと判定し、処理はステップS24へ移行する。メタデータが選択されない場合には、本ステップの判定を繰り返す。
ステップS24では、受付部12が、ユーザ端末30から受け付けたメタデータ選択情報に含まれるデータIDが示すメタデータを、上記ステップS22で取得したメタデータから抽出する。そして、受付部12が、抽出したメタデータに基づいて、例えば、図9の上段に示すようなメタデータの詳細画面45の画面データをユーザ端末30へ送信し、ユーザ端末30にメタデータの詳細画面45を表示する。
次に、ステップS25で、受付部12が、メタデータの詳細画面45において、リクエストボタン47が選択されたか否かを判定することにより、データ所有者への実データのリクエストが指示されたか否かを判定する。リクエストが指示された場合には、処理はステップS26へ移行し、リクエストが指示されない場合には、処理はステップS24に戻る。
ステップS26では、受付部12が、例えば、図9の下段に示すような目的入力画面48の画面データをユーザ端末30へ送信し、ユーザ端末30に目的入力画面48を表示する。
次に、ステップS27で、受付部12が、目的入力画面48においてOKボタン50が選択されたか否かを判定することにより、目的が入力されたか否かを判定する。目的が入力された場合には、処理はステップS28へ移行し、目的が入力されていない場合には、処理はステップS24に戻る。
ステップS28では、受付部12が、目的入力領域49に入力された目的を受け付け、受け付けた目的を紐付け部13に受け渡す。そして、紐付け部13が、受付部12から受け渡された目的と、上記ステップS23で選択されたメタデータのデータIDと、利用者である企業の企業IDとを紐付けた目的情報を生成する。
次に、ステップS29で、紐付け部13が、生成した目的情報を管理装置20へ送信し、利用時処理は終了する。これにより、管理装置20の記憶制御部22が、受信した目的情報に目的IDを付与して、目的DB27に記憶する。また、記憶制御部22が、メタデータDB26において、目的情報に含まれるデータIDに対応するメタデータの「紐付く目的」に、目的情報に含まれる目的に付与された目的IDを追加する。
なお、ステップ27でOKボタン50が選択されることにより、データ推薦システム100の機能とは別に、データ流通プラットフォームが有する機能により、データ所有者への実データのリクエストが実行される。
次に、推薦時処理について説明する。なお、推薦時処理において、利用時処理(図15)と同様の処理については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図17のステップS21~S24を経て、次のステップS45で、受付部12が、上記ステップS23で受け付けたメタデータ選択情報に含まれるデータIDを検索部14に受け渡す。そして、検索部14が、受付部12から受け渡されたデータIDを含む検索要求を管理装置20へ送信し、検索要求に応じて管理装置20から送信された目的及び企業情報を取得する。
次に、ステップS46で、検索部14が、取得した目的の各々に対応する企業情報の各々と、利用予定者である企業の企業情報との類否判断を行い、企業間の類似度が高いほど、その企業に対応する目的を高くランク付けする。検索部14は、ランク付けした目的を提示部15へ受け渡す。
次に、ステップS47で、提示部15が、検索部14から受け渡されたランク付けされた目的に基づいて、例えば図10に示すような目的一覧画面52の画面データをユーザ端末30へ送信し、ユーザ端末30に目的一覧画面52を表示する。
次に、ステップS48で、検索部14が、目的一覧画面52から、利用予定者により、いずれかの目的が選択されたか否かを判定する。検索部14が、ユーザ端末30から、目的IDを含む目的選択情報を受け付けると、目的が選択されたと判定し、処理はステップS49へ移行する。目的が選択されない場合には、本ステップの判定を繰り返す。
ステップS49では、検索部14が、受け付けた目的選択情報に含まれる目的IDを含む検索要求を管理装置20へ送信する。そして、検索部14は、検索要求に応じて管理装置20から送信された、目的に紐付くメタデータを取得する。
次に、ステップS50で、検索部14が、取得したメタデータを提示部15へ受け渡す。そして、提示部15が、検索部14から受け渡された、目的に紐付くメタデータに基づいて、例えば図11に示すような紐付くメタデータ一覧画面54の画面データをユーザ端末30へ送信し、ユーザ端末30に紐付くメタデータ一覧画面54を表示する。そして、推薦時処理は終了する。
次に、図18に示すシーケンス図を参照して、データ推薦装置10、管理装置20、及びユーザ端末30間でのデータのやり取りについて、具体的な例を用いて説明する。
データ所有者Aが、「東京23区2017年降水データ」についての実データを、データ流通プラットフォーム上に提供する場合、データ所有者Aは、ユーザ端末30に表示されたメタデータ登録画面40にメタデータを入力する(例えば、図7)。データ所有者Aが登録ボタン42を選択すると、メタデータ登録画面40に入力されたメタデータがデータ推薦装置10に送信される(S61)。そして、データ推薦装置10が、受信したメタデータを管理装置20へ送信する(S62)。管理装置20は、例えば、図3に示すメタデータDB26の1行目のレコードのように、受信したメタデータにデータIDを付与してメタデータDB26に記憶する(S63)。
また、ある利用者Bが、「荒天の外出対策」という目的を持ってデータ流通プラットフォームを利用するとする。利用者Bの企業情報が企業情報DB28に登録されていないとすると、データ推薦装置10は、利用者Bのユーザ端末30に、企業情報登録画面を表示し、企業情報の登録を促す。利用者Bは、ユーザ端末30に表示された企業情報登録画面に企業情報を入力する。入力された企業情報は、ユーザ端末30からデータ推薦装置10へ送信される(S64)。そして、データ推薦装置10が、受信した企業情報を管理装置20へ送信する(S65)。管理装置20は、例えば、図5に示す企業情報DB28の2行目のレコードのように、受信した企業情報に企業IDを付与して企業情報DB28に記憶する(S66)。
データ推薦装置10は、メタデータDB26から全てのメタデータを取得して(S67)、メタデータ一覧画面43の画面データを生成して、利用者Bのユーザ端末30へ送信する(S68)。そして、利用者Bが、ユーザ端末30に表示された、例えば図8に示すようなメタデータ一覧画面43から、以下の2つのメタデータを選択したとする。
メタデータ1:データIDが1、タイトルが「東京23区2017年降水データ」のメタデータ
メタデータ2:データIDが2、タイトルが「2017年度東京23区交通事故統計データ」のメタデータ
この場合、ユーザ端末30から、データID=1,2を含むメタデータ選択情報がデータ推薦装置10へ送信される(S69)。データ推薦装置10は、取得しているメタデータの中から、データIDが1及び2のメタデータを抽出し、詳細画面45の画面データを生成して、利用者Bのユーザ端末30へ送信する(S70)。そして、利用者Bのユーザ端末30には、例えば図9の上段に示すような詳細画面45が表示される。なお、選択されたメタデータが複数存在する場合には、例えば、詳細画面45の詳細表示領域46を、メタデータ毎のブロックに分けて表示するなどすればよい。
そして、利用者Bが、詳細画面45のリクエストボタン47を選択すると、データ推薦装置10は、利用者Bのユーザ端末30に、例えば図9の下段に示すような目的入力画面48を表示させる。利用者Bは、目的入力領域49に、「荒天の外出対策」と入力し、OKボタン50を選択する。これにより、利用者Bのユーザ端末30から、目的「荒天の外出対策」というデータがデータ推薦装置10へ送信される。
データ推薦装置10は、ユーザ端末30から受信した目的「荒天の外出対策」と、利用者Bの企業ID「B」と、選択されたメタデータのデータID「1,2」とを紐付けた目的情報を生成し(S73)、管理装置20へ送信する(S74)。管理装置20は、受信した目的情報に目的IDを付与し、例えば、図4に示す目的DB27の1行目のレコードのように記憶する(S75)。
また、別の利用者Cが「自動車保険のビジネスを始めたい」という目的で、メタデータ2(データIDが2、タイトルが「2017年度東京23区交通事故統計データ」のメタデータ)を選択し、上記の目的を登録したとする。この場合、例えば、図4に示す目的DB27の2行目のレコードのように、利用者Cが登録した目的を含む目的情報が記憶される。
次に、具体的な目的を持たない利用予定者Dが、利用予定者Dのユーザ端末30に表示されたメタデータ一覧画面43から、メタデータ2(データIDが2、タイトルが「2017年度東京23区交通事故統計データ」のメタデータ)を選択したとする。この場合、利用予定者Dのユーザ端末30から、データID=2を含むメタデータ選択情報がデータ推薦装置10へ送信される(S76)。なお、具体的な目的を持たない利用予定者は、メタデータ一覧画面43から、利用予定者である企業と関連がある内容を示すメタデータや、関心のある内容を示すメタデータを選択することが想定される。
データ推薦装置10は、データID=2を含む検索要求を管理装置20に送信する(S77)。管理装置20は、図19の(1)に示すように、メタデータDB26において、検索要求に含まれるデータID「2」に対応する「紐付く目的」を示す目的ID「1,2」を抽出する。また、管理装置20は、図19の(2)に示すように、メタデータDB26から抽出した目的ID「1,2」をキーに目的DB27を参照する。また、管理装置20は、図19の(3)に示すように、参照した目的ID「1,2」に対応する「目的」(「荒天の外出対策」及び「自動車保険のビジネスを始めたい」)と、「利用企業」を示す企業ID「B,C」を抽出する。さらに、管理装置20は、図19の(4)に示すように、目的DB27から抽出した企業IDをキーに企業情報DB28を参照する。そして、管理装置20は、図19の(5)に示すように、参照した企業IDに対応する企業情報を抽出する(S78)。
管理装置20は、抽出した目的と企業情報とを、(「荒天の外出対策」,利用者Bの企業情報)、(「自動車保険のビジネスを始めたい」,利用者Cの企業情報)のように対応付けて、データ推薦装置10へ送信する(S79)。管理装置20は、利用予定者Dの企業情報もデータ推薦装置10へ送信する(S79)。
データ推薦装置10は、管理装置20から受信した企業情報に基づいて、利用予定者Dと、利用者B及びCの各々との類否判断を行う。利用者Cよりも、利用者Bの方が利用予定者Dに類似している場合には、データ推薦装置10は、利用者Bに対応する目的「荒天の外出対策」を、利用者Cに対応する目的「自動車保険のビジネスを始めたい」よりも高くランク付けする(S80)。そして、データ推薦装置10は、利用予定者Dに選択されたメタデータに紐付く各目的にランク付けした目的一覧画面52の画面データを生成し、利用予定者Dのユーザ端末30へ送信する(S81)。
そして、利用予定者Dのユーザ端末30には、例えば図10に示すように、「荒天の外出対策」及び「自動車保険のビジネスを始めたい」という2つの目的を推薦する目的一覧画面52が表示される。目的一覧画面52は、選択されたメタデータの詳細画面45と同一画面上に表示することができる。例えば、詳細画面45の下側領域や右側領域などに並べて、目的一覧画面52を表示することができる。
利用予定者Dが、目的一覧画面52から、目的「荒天の外出対策」を選択したとすると、利用予定者Dのユーザ端末30から、目的ID=1を含む目的選択情報がデータ推薦装置10へ送信される(S82)。データ推薦装置10は、目的ID=1を含む検索要求を管理装置20に送信する(S83)。
管理装置20は、図19の(6)に示すように、目的DB27において、検索要求に含まれる目的ID「1」に対応する「紐付くメタデータ」を示すデータID「1,2」を抽出する。また、管理装置20は、図19の(7)に示すように、目的DB27から抽出したデータID「1,2」をキーにメタデータDB26を参照する。また、管理装置20は、図19の(8)に示すように、参照したメタデータID「1,2」に対応するメタデータを取得する(S84)。そして、管理装置20は、取得したメタデータをデータ推薦装置10へ送信する(S85)。
データ推薦装置10は、受信したメタデータに基づいて、利用予定者Dにより選択された目的に紐付くメタデータの一覧である紐付くメタデータ一覧画面54の画面データを生成し、利用予定者Dのユーザ端末30へ送信する(S86)。そして、利用予定者Dのユーザ端末30には、例えば図11に示すように、メタデータ1及び2を一覧にした、紐付くメタデータ一覧画面54が表示される。
以上説明したように、本実施形態に係るデータ推薦システムによれば、データ流通プラットフォームで提供される実データに関するメタデータと、過去に実データが利用された際の目的とを紐付けて記憶しておく。そして、データ推薦装置が、利用予定者により選択されたメタデータに紐付く目的を利用予定者に提示する。また、データ推薦装置は、提示した目的から選択された目的に紐付く他のメタデータも提示する。これにより、具体的なビジネスアイデアを持たないユーザに対して、ビジネスのヒントとなる有用なデータを推薦することができる。
なお、上記実施形態では、利用予定者により選択されたメタデータに紐付く目的と、その目的に紐付くメタデータとを段階的に提示する場合について説明したが、これに限定されない。目的と、その目的に紐付くメタデータとを同時に提示するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、利用者及び利用予定者が企業である場合について説明したが、利用者及び利用予定者は、国、行政、自治体、個人などであってもよい。この場合、提示する目的をランク付けする際の利用者と利用予定者間の類否判断において、国、行政、自治体、企業、個人等の区別も類否判断に加えるようにすればよい。または、利用者と利用予定者間の類否判断を行うことなく、選択されたメタデータに紐付く目的を提示するようにしてもよい。この場合、提示する目的は、ランク付けなしとしてもよいし、類否判断以外のルールに従ってランク付けしてもよい。例えば、目的が登録された日付が新しい順にランク付けするなどしてもよい。
また、上記実施形態において、目的のランク付けのための企業間の類否判断の結果を、企業情報DB28に記憶するようにしてもよい。例えば、企業情報DB28に「類似企業」の項目を設け、企業Aと企業Bとが類似する場合には、企業Aの「類似企業」の項目に企業Bの企業IDを登録し、企業Bの「類似企業」の項目に企業Aの企業IDを登録することができる。この場合、「類似企業」の情報を、目的のランク付けに利用することができる。例えば、利用予定者である企業が選択したメタデータに紐付く目的のうち、その企業の「類似企業」として登録されている企業により登録された目的のランク付けを高くするようにすればよい。
また、上記実施形態では、説明を簡単にするため、利用者が検索メニューを選択した際に実行される利用時処理と、利用予定者が検索メニューを選択した際に実行される推薦時処理とを別々のフローチャートを用いて説明した。ただし、利用時処理と推薦時処理とは、検索メニューを選択したのが利用者であるか利用予定者であるかを区別して実行する必要はない。利用時処理においても、ステップS24の後に推薦時処理のステップS45~S47を実行すればよい。メタデータの詳細画面45と共に目的一覧画面52が表示されているとしても、利用者であれば、詳細画面の45のリクエストボタン47を選択することが想定される。一方、利用予定者は、目的一覧画面52からいずれかの目的を選択することが想定される。
また、上記実施形態において、データ推薦装置10が有する紐付け部13及び検索部14は、管理装置20が備える機能部としてもよい。
また、上記実施形態では、プログラムが記憶部に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。開示の技術に係るプログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリ等の記憶媒体に記憶された形態で提供することも可能である。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
実際のデータである実データの概要を示す情報を含むメタデータに基づいて実データを流通させるシステムにおけるデータ推薦装置であって、
情報処理端末に、複数のメタデータの一覧を提示し、前記情報処理端末から、前記一覧に含まれるいずれかのメタデータの選択を受け付ける受付部と、
実データが過去に利用された際の目的と、前記実データに関するメタデータとが紐付けて記憶された記憶部から、前記受付部で受け付けられたメタデータに紐付けられた前記目的と、前記目的で利用された他の実データに関するメタデータとを検索する検索部と、
前記検索部により検索された前記目的及び前記メタデータを、前記情報処理端末に提示する提示部と、
を含むデータ推薦装置。
(付記2)
前記提示部は、前記受付部で受け付けられたメタデータに紐付けられた前記目的を提示し、提示した前記目的から選択された目的で利用された他の実データに関するメタデータを提示する付記1に記載のデータ推薦装置。
(付記3)
前記記憶部には、前記実データを過去に利用した利用者の情報が、前記目的に紐付けて記憶され、
前記検索部は、前記実データのいずれかを利用予定の利用予定者の情報に類似する前記利用者の情報に紐付けられた前記目的を検索する
付記1又は付記2に記載のデータ推薦装置。
(付記4)
前記提示部は、前記検索部により検索された前記目的を、前記利用予定者の情報と前記利用者の情報との類似度が高い順に並べて提示する付記3に記載のデータ推薦装置。
(付記5)
前記受付部は、目的を持って実データを利用する利用者が前記実データを利用する際に、前記利用者が使用する情報処理端末から、前記目的を受け付け、
前記受付部により受け付けられた目的を、前記利用者が利用する前記実データに関するメタデータに紐付けて前記記憶部に記憶する紐付け部を含む
付記1~付記4のいずれか1項に記載のデータ推薦装置。
(付記6)
実際のデータである実データの概要を示す情報を含むメタデータに基づいて実データを流通させるシステムにおけるデータ推薦方法であって、
情報処理端末に、複数のメタデータの一覧を提示し、前記情報処理端末から、前記一覧に含まれるいずれかのメタデータの選択を受け付け、
実データが過去に利用された際の目的と、前記実データに関するメタデータとが紐付けて記憶された記憶部から、受け付けたメタデータに紐付けられた前記目的と、前記目的で利用された他の実データに関するメタデータとを検索し、
検索した前記目的及び前記メタデータを、前記情報処理端末に提示する
ことを含む処理をコンピュータが実行するデータ推薦方法。
(付記7)
前記目的及び前記メタデータを提示する際、受け付けたメタデータに紐付けられた前記目的を提示し、提示した前記目的から選択された目的で利用された他の実データに関するメタデータを提示する付記6に記載のデータ推薦方法。
(付記8)
前記記憶部には、前記実データを過去に利用した利用者の情報が、前記目的に紐付けて記憶され、
前記目的を検索する際、前記実データのいずれかを利用予定の利用予定者の情報に類似する前記利用者の情報に紐付けられた前記目的を検索する
付記6又は付記7に記載のデータ推薦方法。
(付記9)
前記目的を提示する際、検索された前記目的を、前記利用予定者の情報と前記利用者の情報との類似度が高い順に並べて提示する付記8に記載のデータ推薦方法。
(付記10)
目的を持って実データを利用する利用者が前記実データを利用する際に、前記利用者が使用する情報処理端末から、前記目的を受け付け、
受け付けた目的を、前記利用者が利用する前記実データに関するメタデータに紐付けて前記記憶部に記憶する
ことをさらに含む処理を前記コンピュータが実行する付記6~付記9のいずれか1項に記載のデータ推薦方法。
(付記11)
実際のデータである実データの概要を示す情報を含むメタデータに基づいて実データを流通させるシステムにおけるデータ推薦プログラムであって、
情報処理端末に、複数のメタデータの一覧を提示し、前記情報処理端末から、前記一覧に含まれるいずれかのメタデータの選択を受け付け、
実データが過去に利用された際の目的と、前記実データに関するメタデータとが紐付けて記憶された記憶部から、受け付けたメタデータに紐付けられた前記目的と、前記目的で利用された他の実データに関するメタデータとを検索し、
検索した前記目的及び前記メタデータを、前記情報処理端末に提示する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるためのデータ推薦プログラム。
(付記12)
前記目的及び前記メタデータを提示する際、受け付けたメタデータに紐付けられた前記目的を提示し、提示した前記目的から選択された目的で利用された他の実データに関するメタデータを提示する付記11に記載のデータ推薦プログラム。
(付記13)
前記記憶部には、前記実データを過去に利用した利用者の情報が、前記目的に紐付けて記憶され、
前記目的を検索する際、前記実データのいずれかを利用予定の利用予定者の情報に類似する前記利用者の情報に紐付けられた前記目的を検索する
付記11又は付記12に記載のデータ推薦プログラム。
(付記14)
前記目的を提示する際、検索された前記目的を、前記利用予定者の情報と前記利用者の情報との類似度が高い順に並べて提示する付記13に記載のデータ推薦プログラム。
(付記15)
目的を持って実データを利用する利用者が前記実データを利用する際に、前記利用者が使用する情報処理端末から、前記目的を受け付け、
受け付けた目的を、前記利用者が利用する前記実データに関するメタデータに紐付けて前記記憶部に記憶する
ことをさらに含む処理を前記コンピュータが実行する付記11~付記14のいずれか1項に記載のデータ推薦プログラム。
(付記16)
実データが過去に利用された際の目的と、前記実データに関するメタデータとが紐付けて記憶された記憶部と、前記記憶部へデータを記憶する制御を行う記憶制御部と、を含む管理装置と、
実際のデータである実データの概要を示す情報を含むメタデータに基づいて実データを流通させるシステムにおけるデータ推薦装置であって、情報処理端末に、複数のメタデータの一覧を提示し、前記情報処理端末から、前記一覧に含まれるいずれかのメタデータの選択を受け付ける受付部と、前記記憶部から、前記受付部で受け付けられたメタデータに紐付けられた前記目的と、前記目的で利用された他の実データに関するメタデータとを検索する検索部と、前記検索部により検索された前記目的及び前記メタデータを、前記情報処理端末に提示する提示部と、を含むデータ推薦装置と、
を含むデータ推薦システム。
(付記17)
実際のデータである実データの概要を示す情報を含むメタデータに基づいて実データを流通させるシステムにおけるデータ推薦プログラムであって、
情報処理端末に、複数のメタデータの一覧を提示し、前記情報処理端末から、前記一覧に含まれるいずれかのメタデータの選択を受け付け、
実データが過去に利用された際の目的と、前記実データに関するメタデータとが紐付けて記憶された記憶部から、受け付けたメタデータに紐付けられた前記目的と、前記目的で利用された他の実データに関するメタデータとを検索し、
検索した前記目的及び前記メタデータを、前記情報処理端末に提示する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるためのデータ推薦プログラムを記憶した記憶媒体。