JP7002858B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、共通のケース内に複数のアンテナ素子を備えるアンテナ装置に関する。
近年、シャークフィンアンテナと呼ばれる車載用アンテナ装置が開発されている。車載用アンテナ装置には、GNSS(Global Navigation Satellite System)アンテナ等の衛星電波受信系アンテナに加え、高度道路交通システム(ITS: Intelligent Transport System)用アンテナやTELアンテナ等の情報通信系アンテナを搭載する動きがある。TELの使用周波数帯は、例えば814~894MHz(B26帯)や1920~2170MHz(B1帯)であり、双方に対応するためには2つのTELアンテナ素子が必要となる。
特開2012-124714号公報
上述のように複数のアンテナ素子を設けるニーズがある一方で、小型化も求められている。このため、ケースの大型化を避けながら、ケース内の限られた空間に複数のアンテナ素子を設ける必要がある。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、共通のケース内に複数のアンテナ素子を備える構成においてケースの大型化を抑制することの可能なアンテナ装置を提供することにある。
本発明のある態様は、アンテナ装置である。このアンテナ装置は、
ベースと、
前記ベースに立設され、第1共振周波数帯で共振する第1アンテナ素子と、
前記第1アンテナ素子の後方に位置し、前記第1共振周波数帯とは異なる第2共振周波数帯で共振する第2アンテナ素子と、を備え、
前記第1及び第2アンテナ素子が給電点を共有する。
前記第1及び第2アンテナ素子の少なくともいずれかは、前記ベースに立設された立設部と、前記立設部の上端から延びる容量装荷部と、を有してもよい。
前記第1及び第2アンテナ素子のうち、共振周波数の低い一方のアンテナ素子が前記容量装荷部を有してもよい。
前記第1及び第2共振周波数帯のうち、周波数の低い一方の共振周波数帯の高調波の周波数が、他方の共振周波数帯の外側にあってもよい。
前記第2アンテナ素子の後方に位置し、前記第1及び第2共振周波数帯のいずれとも異なる第3共振周波数帯で共振する第3アンテナ素子を備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、共通のケース内に複数のアンテナ素子を備える構成においてケースの大型化を抑制することの可能なアンテナ装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るアンテナ装置1の分解斜視図。 アンテナ装置1の、インナーケース2を省略した斜視図。 同左側面図。 アンテナ装置1のTELアンテナ素子50の斜視図。 同左側面図。 同背面図。 アンテナ装置1のITSアンテナ素子60の斜視図。 同左側面図。 アンテナ装置1の素子ホルダ70の斜視図。 TELアンテナ素子50及びITSアンテナ素子60を素子ホルダ70で保持した状態の斜視図。 素子ホルダ70の左側面図。 TELアンテナ素子50及びITSアンテナ素子60を素子ホルダ70で保持した状態の左側面図。 素子ホルダ70の上面図。 第1TELアンテナ素子51の後端とITSアンテナ素子60の前端との離間距離、及び第2TELアンテナ素子52の後端とITSアンテナ素子60の前端との離間距離の一例を示す説明図。 TELアンテナ素子50の寸法の一例を示す説明図。 ITSアンテナ素子60の寸法の一例を示す説明図。 第1TELアンテナ素子51の後端と第2TELアンテナ素子52の前端との離間距離を1.5mm、1.0mm、0.5mmとした各場合における第1TELアンテナ素子51の、B26帯の周波数での平均利得を示す、実測による特性図。 図17と同じ各場合における第2TELアンテナ素子52の、B1帯の周波数での平均利得を示す、実測による特性図。 第2TELアンテナ素子52を無くした場合、並びに第2TELアンテナ素子52の後端とITSアンテナ素子60の前端との離間距離を20mm及び17.5mmとした各場合における、ITSの使用周波数帯域でのITSアンテナ素子60の平均利得を示す、実測による特性図。 アンテナ装置1におけるITSアンテナ素子60の水平面内での指向性を示す実測による特性図。 比較例に関し、アンテナ装置1において第1TELアンテナ素子51の容量装荷部51bをITS帯に合わせたサイズに拡大させITSアンテナ素子とし、ITSアンテナ素子60をTELアンテナ素子として調整した場合のITSアンテナ素子の水平面内での指向性を示す実測による特性図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係るアンテナ装置1の分解斜視図である。図2は、アンテナ装置1の、インナーケース2を省略した斜視図である。図3は、同左側面図である。図1により、アンテナ装置1の前後、上下、左右の各方向を定義する。上下方向は、水平方向に対して垂直な方向である。なお、前後方向は、アンテナ装置1の長手方向であり、左右方向は、アンテナ装置1の幅方向である。また、前方向は、アンテナ装置1を車両に取り付けた場合の進行方向であり、左右方向は、進行方向である前方を見た状態を基準に定めている。
アンテナ装置1は、車載用シャークフィンアンテナであり、車両のルーフ等に取り付けられる。アンテナ装置1は、インナーケース2及びベース12によって囲まれた内部空間に、パッチアンテナ3、導体板からなるTELアンテナ素子50、及び導体板からなるITSアンテナ素子60を備える。TELの使用周波数帯は、814~894MHzのB26帯と、1920~2170MHzのB1帯とがある。ITSの使用周波数帯は、755~765MHzである。
インナーケース2は、電波透過性の合成樹脂製(PCやPET、ABS樹脂等の樹脂製の成型品)である。図示は省略したが、インナーケース2は、同じく電波透過性の合成樹脂製のアウターケースに覆われる。インナーケース2は、ネジ止め等によってベース12に固定される。エラストマーやゴム等の環状の弾性部材であるインナーパッド11が、ベース12とインナーケース2とによって挟持され、ベース12とインナーケース2との間を水密封止する。シール13は、エラストマーやウレタンやゴム等の環状の弾性部材であり、ベース12の下面とアンテナ装置1の取付け先の車体(例えば車両ルーフ)との間に挟持され、両者の間を水密封止する。ボルト(車体取付用ネジ)16は、ワッシャー15及びホルダ14を介してベース12に螺合し、アンテナ装置1を車両のルーフ等に固定する。ベース12は、アルミ等の金属製であって、ワッシャー15を介して車両とのグランドを取得する。
ベース12上には、アンプ基板9がネジ止め等によって固定される。アンプ基板9上には、素子ホルダ70がネジ止め等によって立設固定される。アンプ基板9の下面には、コネクタ10が設けられる。パッチアンテナ3は、例えばGPS(Global Positioning System)アンテナであり、両面テープ4によってアンプ基板9上に固定される。TELアンテナ素子50は、パッチアンテナ3の後方においてアンプ基板9に立設され、素子ホルダ70に保持される。ITSアンテナ素子60は、TELアンテナ素子50の後方においてアンプ基板9に立設され、素子ホルダ70に保持される。
図4は、アンテナ装置1のTELアンテナ素子50の斜視図である。図5は、同左側面図である。図6は、同背面図である。TELアンテナ素子50は、第1アンテナ素子としての第1TELアンテナ素子51と、第2アンテナ素子としての第2TELアンテナ素子52と、結合部53と、を有する。第1TELアンテナ素子51と結合部53とはB26帯を共振周波数とし、第2TELアンテナ素子52と結合部53とはB1帯を共振周波数とする。
第1TELアンテナ素子51は、立設部51aと、容量装荷部51bと、を有する。立設部51aは、結合部53から上方に延びて、ベース12に対して略垂直に立設された部分であり、水平断面がL字形状となっている。容量装荷部51bは、立設部51aのうち前後方向と垂直な平板部分51cの上端から前方に伸び、左右に広がりながら下方に延びる傘状とされている。容量装荷部51bは、第2TELアンテナ素子52との結合を抑制するため、前後方向において第2TELアンテナ素子52の存在範囲にかからないことが望ましい。容量装荷部51bは、第1TELアンテナ素子51の静電容量を増加させて共振周波数を低くするために設けられる。このため、容量装荷部51bを設けずに第1TELアンテナ素子51の共振周波数を低くする(立設部51aの長さを長くする)場合と比較して、第1TELアンテナ素子51の上下方向の高さを低くすることができる。この結果、共振周波数の低い第1TELアンテナ素子51のアンプ基板9からの高さを、共振周波数の高い第2TELアンテナ素子52のアンプ基板9からの高さに対して、同等ないし差を例えば5%以内に抑えることができる。よって、共振周波数の低い第1TELアンテナ素子51が共振周波数の高い第2TELアンテナ素子52よりも前に位置していてもアンテナ装置1を低背化できる。生産性とITSアンテナ素子60の平均利得低下抑制との観点から、容量装荷部51bは、立設部51aの後方端であってL字形状のうち前後方向と垂直な平板部分51cの上端と連結している(容量装荷部51bの後方端が平板部分51cの上端と連結している)が、立設部51aの前方端で連結してもよいし、前後方向中央近傍で連結してもよい。立設部51aの下部(結合部53付近)は、強度を保つために前後方向の長さが長くなっている。立設部51aは、前後方向と垂直な平板部分51cの上下方向中間部に、右方に突出した突起51dを有する。突起51dは素子ホルダ70に挟まり、第1TELアンテナ素子51が下方に飛び出す可能性を低減している。
第2TELアンテナ素子52は、矩形状の平板であり、第1TELアンテナ素子51よりも後方において結合部53から上方に延び、ベース12に対して略垂直に立設される。アンテナ装置1ではインナーケース2の高さの制約上、第2TELアンテナ素子52は第1TELアンテナ素子51の後方に位置しているが、前方に位置していてもよい。第2TELアンテナ素子52は、第1TELアンテナ素子51と同様に、上端部から延びる傘状の導体(容量装荷部)を有してもよい。第1TELアンテナ素子51と第2TELアンテナ素子52とは前後方向に隙間が生じている。結合部53の下部は、アンプ基板9と接触する接続部53aであり、第1TELアンテナ素子51及び第2TELアンテナ素子52が共有する給電点となる。
第1TELアンテナ素子51と第2TELアンテナ素子52とは、互いに近接しているが、第1TELアンテナ素子51と結合部53の共振周波数であるB26帯(814~894MHz)の高調波は、第2TELアンテナ素子52と結合部53の共振周波数であるB1帯(1920~2170MHz)の外にあり(B1帯にかからない)且つ、第1TELアンテナ素子51から見て、B1帯はハイインピーダンスとなり又、第2TELアンテナ素子52から見て、B26帯はハイインピーダンスとなる為、互いに影響が抑制される。
TELアンテナ素子50は、1枚の板金から加工されたものであってもよい。この場合、第1TELアンテナ素子51と第2TELアンテナ素子52とを近接させるために、結合部53を前後方向に折り返してもよい。第1TELアンテナ素子51と結合部53とは別体の板金を半田付け等により一体化したものであってもよい。同様に、第2TELアンテナ素子52と結合部53とは別体の板金を半田付け等により一体化したものであってもよい。
図7は、アンテナ装置1のITSアンテナ素子60の斜視図である。図8は、同左側面図である。第3アンテナ素子としてのITSアンテナ素子60は、上下方向に立設した矩形状平板である立設部61と、立設部61の上端から前方に延伸した矩形状平板である延伸部62と、延伸部62の前端から下方に延伸した矩形状平板である鉛直部63と、を有する。立設部61と延伸部62と鉛直部63とにより、ITSアンテナ素子60の共振周波数はITSの使用周波数帯域となる。立設部61の下部は、アンプ基板9と接触する接続部61aであり、給電点となる。立設部61に設けられた第1突出部64は、絞り加工により左方に突出された部分である。同様に、鉛直部63に設けられた第2突出部65は、絞り加工により左方に突出された部分である。第1突出部64及び第2突出部65は、ITSアンテナ素子60の強度を確保するために設けられる。ITSアンテナ素子60をこのような形状としたのは、無指向性とするため、及び、ITSの使用周波数帯を共振周波数にするために必要な長さを確保するためである。ここで、鉛直部63の長さを下に長くした場合、立設部61に流れる電流の向きと鉛直部63に流れる電流の向きとが逆相になる為に、利得が低下する。立設部61と鉛直部63との間(前後方向)の長さ(延伸部62の長さ)を長くした場合、前後方向への電流の影響が強くなり、指向性が上向きに偏る。また、TELアンテナ素子50とのアイソレーションが取れないという問題も出てくる。
図9は、アンテナ装置1の素子ホルダ70の斜視図である。図10は、TELアンテナ素子50及びITSアンテナ素子60を素子ホルダ70で保持した状態の斜視図である。図11は、素子ホルダ70の左側面図である。図12は、TELアンテナ素子50及びITSアンテナ素子60を素子ホルダ70で保持した状態の左側面図である。図13は、素子ホルダ70の上面図である。
素子ホルダ70は、例えば絶縁樹脂成形体であり、TELアンテナ素子保持部71と、ITSアンテナ素子保持部72と、を有する。TELアンテナ素子保持部71は、容量装荷部保持部71aと、容量装荷部保持部71aから後方に延出した延出部71bと、延出部71bの近傍から右方及び後方に平面状に広がる平面部71cと、上方から下方になるにつれて左右方向に広がる第1固定部71dと、を有する。ITSアンテナ素子保持部72は、第1ガイド部72aと、第2ガイド部72bと、上方から下方になるにつれて左右方向に広がる第2固定部72cと、を有する。
延出部71bが第1TELアンテナ素子51の断面L字形状の立設部51aに接するようになっているので、TELアンテナ素子50が振動により素子ホルダ70の前方或いは右方に飛び出す可能性が低減されている。第1固定部71dが結合部53に接するようになっているので、TELアンテナ素子50が振動により上方に飛び出す可能性が低減されている。平面部71cが突起51dに接するようになっているので、TELアンテナ素子50が振動により下方に飛び出す可能性が低減されている。
第2固定部72cが立設部61に接するようになっているので、ITSアンテナ素子60が振動により上方に飛び出す可能性が低減されている。第1ガイド部72aが鉛直部63の前後方向中心の左方に延在するので、ITSアンテナ素子60が振動により左方向に飛び出す可能性が低減されている。第2ガイド部72bが立設部61の前後方向中心の左方に延在するので、ITSアンテナ素子60が振動により左方向に飛び出す可能性が低減されている。
図14は、第1TELアンテナ素子51の後端とITSアンテナ素子60の前端との離間距離、及び第2TELアンテナ素子52の後端とITSアンテナ素子60の前端との離間距離の一例を示す説明図である。図15は、TELアンテナ素子50の寸法の一例を示す説明図である。図16は、ITSアンテナ素子60の寸法の一例を示す説明図である。図14~図16において、寸法の単位はmmである。後述の図17~図21の測定結果は、各図においてパラメータとして寸法を特定したもの以外は、図14~図16に示す寸法を前提としている。
図17は、第1TELアンテナ素子51の後端と第2TELアンテナ素子52の前端との離間距離(TEL素子間距離)を1.5mm、1.0mm、0.5mmとした各場合における第1TELアンテナ素子51の、B26帯の周波数での平均利得を示す、実測による特性図である。図18は、図17と同じ各場合における第2TELアンテナ素子52の、B1帯の周波数での平均利得を示す、実測による特性図である。離間距離1.5mmは、図15の寸法例に従ったものであり、離間距離1.0mm、0.5mmは、図15の寸法例に対して離間距離を縮めたものである。図17より、第1TELアンテナ素子51のB26帯の周波数での平均利得は、第1TELアンテナ素子51と第2TELアンテナ素子52との離間距離によらず良好な結果となった。図18より、第2TELアンテナ素子52のB1帯の周波数での平均利得は、第1TELアンテナ素子51と第2TELアンテナ素子52との離間距離が大きいほど良好な結果となったが、離間距離0.5mmでも-3dBi以上となった。したがって、第1TELアンテナ素子51と第2TELアンテナ素子52との間に隙間がある限り、第1TELアンテナ素子51と第2TELアンテナ素子52とは互いに近接していても良好な平均利得が得られることが分かった。第2TELアンテナ素子52の後方にはITSアンテナ素子60が存在するため、第2TELアンテナ素子52とITSアンテナ素子60との間の距離も大きくした方がよい。
図19は、第2TELアンテナ素子52を無くした場合、並びに第2TELアンテナ素子52の後端とITSアンテナ素子60の前端との離間距離を20mm及び17.5mmとした各場合における、ITSの使用周波数帯域でのITSアンテナ素子60の平均利得を示す、実測による特性図である。図19より、ITSアンテナ素子60は第2TELアンテナ素子52から離間しているほど良好な平均利得となること(第2TELアンテナ素子52が無い場合に対する平均利得の低下を抑制できること)が分かった。このため、第2TELアンテナ素子52は、ITSアンテナ素子60から可能な限り遠ざけた方がよい。
図20は、アンテナ装置1におけるITSアンテナ素子60の水平面内での指向性を示す実測による特性図である。図21は、比較例に関し、アンテナ装置1において第1TELアンテナ素子51の容量装荷部51bをITS帯に合わせたサイズに拡大させITSアンテナ素子とし、ITSアンテナ素子60をTELアンテナとして調整した場合のITSアンテナ素子の水平面内での指向性を示す実測による特性図である。図20と図21において、0°は前方を示す。図20と図21では、TELアンテナ素子50は第2TELアンテナ素子52を有しておらず、第1TELアンテナ素子51の後端とITSアンテナ素子60の前端との距離は約25mmとした。図20と図21に示すように、第1TELアンテナ素子51の容量装荷部51bをITS帯に合わせたサイズに拡大させITSアンテナ素子とすると、ITSアンテナ素子60によりITS帯を受信するときに比べて180°の後方の指向性が悪くなる。ITSアンテナ素子は無指向性であることが望ましいので、ITSアンテナ素子は、TELアンテナ素子50の後方に位置し、かつITSアンテナ素子60の形状であることが望ましい。また、アンテナ装置1は車両の空力が考慮されて前方から後方に向かって上下方向が高くなっている。第1アンテナ素子51が容量装荷部51bを有しているのでTELアンテナ素子50の上下方向の高さがITSアンテナ素子60と比較して低くなっていることから、ITSアンテナ素子60は、TELアンテナ素子50の後方に位置するのが低背化の観点で望ましい。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) TELアンテナ素子50が第1TELアンテナ素子51と第2TELアンテナ素子52とを有して給電点を共有するため、B26帯とB1帯との両方の周波数帯域を共振周波数としながら大型化を抑制できる。
(2) 第1TELアンテナ素子51が容量装荷部51bを有するため、高さを抑制しながら第1TELアンテナ素子51の静電容量を増加させて共振周波数を低くすることができる。このため、容量装荷部51bを設けずに第1TELアンテナ素子51の共振周波数を低くする場合と比較して第1TELアンテナ素子51の高さを低くすることができる。第2TELアンテナ素子52に容量装荷部を設けた場合にも同様の効果が得られる。
(3) ITSアンテナ素子6は第2TELアンテナ素子52の後方に位置しており、ITSアンテナ素子6はITSの使用周波数帯域を共振周波数としている。このため、ITSアンテナ素子60の指向性が向上し、アンテナ装置1の低背化が実現できる。
(4) ITSアンテナ素子60を第2TELアンテナ素子52から可能な限り遠ざけているので、ITSの使用周波数帯域の平均利得の低下を抑制できる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
第1TELアンテナ素子51は、高さを十分に確保できる場合には、容量装荷部51bを有さなくてもよい。パッチアンテナ3は、GPS信号等の受信が不要であれば省略してもよい。
1 アンテナ装置、2 インナーケース、3 パッチアンテナ、4 両面テープ、9 アンプ基板、10 コネクタ、11 インナーパッド、12 ベース、13 シール、14 ホルダ、15 ワッシャー、16 ボルト、50 TELアンテナ素子、51 第1TELアンテナ素子、52 第2TELアンテナ素子、60 ITSアンテナ素子、70 素子ホルダ

Claims (11)

  1. 車両に取り付けられるアンテナ装置であって、
    ベースと、
    前記ベースに立設され、容量装荷部を有する第1周波数帯用の第1アンテナ素子と、
    前記第1アンテナ素子の後方に位置し、前記第1周波数帯よりも高い第2周波数帯用の第2アンテナ素子と、を備え、
    前記後方は前記車両の後方であり、
    前記第1周波数帯において前記第2アンテナ素子は前記第1アンテナ素子よりもハイインピーダンスとなる、前記第2周波数帯において前記第1アンテナ素子は前記第2アンテナ素子よりもハイインピーダンスとなる、前記第1周波数帯において前記第2アンテナ素子は前記第1アンテナ素子よりもハイインピーダンスであって前記第2周波数帯において前記第1アンテナ素子は前記第2アンテナ素子よりもハイインピーダンスとなる、のいずれかであって、
    前記第1及び第2アンテナ素子が給電点を共有し、
    前記第2アンテナ素子の後方に位置し、前記第1及び第2周波数帯のいずれとも異なる第3周波数帯用の第3アンテナ素子を備え、
    前記第3アンテナ素子は、前記車両の上下方向に立設した立設部と、前記立設部の上端から前方に延伸した延伸部と、前記延伸部の前記車両の前端から下方に延伸した鉛直部とを有する、アンテナ装置。
  2. 車両に取り付けられるアンテナ装置であって、
    ベースと、
    前記ベースに立設され、容量装荷部を有する第1周波数帯用の第1アンテナ素子と、
    前記第1アンテナ素子の後方に位置し、前記第1周波数帯よりも高い第2周波数帯用の第2アンテナ素子と、を備え、
    前記後方は前記車両の後方であり、
    前記第1周波数帯において前記第2アンテナ素子は前記第1アンテナ素子よりもハイインピーダンスとなる、前記第2周波数帯において前記第1アンテナ素子は前記第2アンテナ素子よりもハイインピーダンスとなる、前記第1周波数帯において前記第2アンテナ素子は前記第1アンテナ素子よりもハイインピーダンスであって前記第2周波数帯において前記第1アンテナ素子は前記第2アンテナ素子よりもハイインピーダンスとなる、のいずれかであって、
    前記第1及び第2アンテナ素子が給電点を共有し、
    前記第2アンテナ素子の後方に位置し、前記第1及び第2周波数帯のいずれとも異なる第3周波数帯用の第3アンテナ素子を備え、
    単一のホルダを備え、
    前記ホルダは、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子と前記第3アンテナ素子とを保持し、
    前記ホルダは、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子を保持する第1保持部を有し、
    前記第1保持部は、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子の少なくとも一方に接して平面状に広がる平面部と、前記給電点近傍を保持して前記車両の左右方向に広がる第1固定部とを有する、アンテナ装置。
  3. 車両に取り付けられるアンテナ装置であって、
    ベースと、
    前記ベースに立設され、容量装荷部を有する第1周波数帯用の第1アンテナ素子と、
    前記第1アンテナ素子の後方に位置し、前記第1周波数帯よりも高い第2周波数帯用の第2アンテナ素子と、を備え、
    前記後方は前記車両の後方であり、
    前記第1周波数帯において前記第2アンテナ素子は前記第1アンテナ素子よりもハイインピーダンスとなる、前記第2周波数帯において前記第1アンテナ素子は前記第2アンテナ素子よりもハイインピーダンスとなる、前記第1周波数帯において前記第2アンテナ素子は前記第1アンテナ素子よりもハイインピーダンスであって前記第2周波数帯において前記第1アンテナ素子は前記第2アンテナ素子よりもハイインピーダンスとなる、のいずれかであって、
    前記第1及び第2アンテナ素子が給電点を共有し、
    前記第2アンテナ素子の後方に位置し、前記第1及び第2周波数帯のいずれとも異なる第3周波数帯用の第3アンテナ素子を備え、
    単一のホルダを備え、
    前記ホルダは、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子と前記第3アンテナ素子とを保持し、
    前記ホルダは、前記第3アンテナ素子を保持する第3保持部を有し、
    前記第3保持部は、前記第3アンテナ素子の一端を保持する第1ガイド部と、前記第3アンテナ素子の他端を保持する第2ガイド部と、前記第3アンテナ素子の給電点近傍を保持して前記車両の左右方向に広がる第1固定部とを有する、アンテナ装置。
  4. 前記第1及び第2アンテナ素子の少なくともいずれかは、前記ベースに立設された立設部と、前記立設部の上端から延びる容量装荷部と、を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1及び第2周波数帯のうち、周波数の低い一方の周波数帯の高調波の周波数が、他方の周波数帯の外側にある、請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子との離間距離は、0.5mm以上である、請求項1からのいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記第2アンテナ素子と前記第3アンテナ素子との離間距離は、17.5mm以上である、請求項1からのいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  8. 単一のホルダを備え、
    前記ホルダは、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子と前記第3アンテナ素子とを保持する、請求項に記載のアンテナ装置。
  9. 前記容量装荷部の前方の高さは、前記容量装荷部の後方の高さよりも低い、請求項1からのいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  10. ケースを備え、
    前記容量装荷素子は、前記ケースに沿う、請求項1からのいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  11. 前記第1周波数帯は、TELのB26帯であり、
    前記第2周波数帯は、TELのB1帯である、
    請求項1から10のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
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