JP7001200B2 - 分析装置 - Google Patents

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Description

この発明は、音又は振動の波形データを分析するための分析装置に関する。
特許文献1に、異常音の有無を判定するための装置が記載されている。特許文献1に記載された装置では、音の波形データを時間周波数分析することによって強度時系列が取得される。また、強度特徴を示す軌跡に基づいて、検出された音が異常な音であるか否かが判定される。
国際公開第2016/125256号
特許文献1に記載された装置では、音の波形データを時間周波数分析することによって強度時系列を取得する。特許文献1に記載された装置では、外乱の影響を受け易く、十分な分析精度を得られないことがあった。このような問題は、振動の波形データを分析する場合にも同様に発生し得る。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、波形データの分析精度を向上することができる分析装置を提供することである。
この発明に係る分析装置は、音又は振動を検出するセンサと、センサが検出した音又は振動の波形データを時間周波数分析することにより、スペクトログラムを取得する第1分析手段と、第1分析手段によって取得されたスペクトログラムを複数の周波数帯域に分割し、複数の周波数帯域のそれぞれについて帯域強度時系列を取得する第2分析手段と、第2分析手段によって取得された帯域強度時系列のそれぞれについて時間周波数分析を行い、帯域強度時系列のそれぞれに対応する強度スペクトログラムを取得する第3分析手段と、第3分析手段によって取得された複数の強度スペクトログラムを統合することにより、統合スペクトログラムを取得する統合手段と、を備える。統合手段は、第3分析手段によって取得された複数の強度スペクトログラムのそれぞれから周波数及び時間が同じ成分の値を抽出し、抽出した値に基づいて統合スペクトログラムの対応する成分の値を決定する。
この発明に係る分析装置では、第2分析手段は、第1分析手段によって取得されたスペクトログラムを複数の周波数帯域に分割し、複数の周波数帯域のそれぞれについて帯域強度時系列を取得する。第3分析手段は、帯域強度時系列のそれぞれに対応する強度スペクトログラムを取得する。統合手段は、第3分析手段によって取得された複数の強度スペクトログラムを統合することにより、統合スペクトログラムを取得する。この発明に係る分析装置であれば、波形データの分析精度を向上することができる。
実施の形態1における分析装置の例を示す図である。 実施の形態1における分析装置の動作例を示すフローチャートである。 図1に示す分析装置をエレベーター装置に適用した例を示す図である。 統合スペクトログラムを2次元的に表示した例を示す図である。 分析装置のハードウェア資源の例を示す図である。 分析装置のハードウェア資源の他の例を示す図である。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における分析装置1の例を示す図である。図1に示す分析装置1は、周期性がある音或いは振動の波形データの分析に好適である。このため、回転体が発する音或いは振動の波形データを分析するために分析装置1が用いられることが好ましい。分析装置1は、例えばセンサ2、信号処理部3、分析部4、分析部5、分析部6、統合部7、表示制御部8、及び表示器11を備える。
以下に、図2から図4も参照し、分析装置1の機能について詳細に説明する。図2は、実施の形態1における分析装置1の動作例を示すフローチャートである。
センサ2は、音又は振動を検出する(S101)。図3は、図1に示す分析装置1をエレベーター装置に適用した例を示す図である。図3は、センサ2がエレベーターのかご12の上に設けられる例を示す。エレベーターのかご12は、昇降路19を上下に移動する。昇降路19に、ガイドレール13及び14が設けられる。かご12は、ガイドレール13及び14の間に配置される。
かご12は、ガイドローラ15~18を備える。ガイドローラ15は、ガイドローラ16の上方に配置される。かご12が移動すると、ガイドローラ15は、ガイドレール13に接触しながら回転する。同様に、ガイドローラ16は、ガイドレール13に接触しながら回転する。ガイドローラ17は、ガイドローラ18の上方に配置される。かご12が移動すると、ガイドローラ17は、ガイドレール14に接触しながら回転する。同様に、ガイドローラ18は、ガイドレール14に接触しながら回転する。かご12の移動は、ガイドレール13及び14とガイドローラ15~18とによって案内される。
センサ2は、ガイドローラ15及び17の間に配置される。センサ2が音を検出するセンサである場合、ガイドローラ15及び17が発する音がセンサ2によって検出される。センサ2が振動を検出するセンサである場合、ガイドローラ15及び17が発する振動がセンサ2によって検出される。
センサ2は、かご12の下に設けられても良い。例えば、センサ2は、ガイドローラ16及び18の間に配置される。センサ2が音を検出するセンサである場合、ガイドローラ16及び18が発する音がセンサ2によって検出される。センサ2が振動を検出するセンサである場合、ガイドローラ16及び18が発する振動がセンサ2によって検出される。センサ2は、かご12の上とかご12の下との双方に設けられても良い。以下においては、センサ2が音を検出する例について説明する。センサ2が検出した音を表す信号は、信号処理部3に入力される。
信号処理部3は、センサ2が検出した音の波形データwave[t]を取得する(S102)。例えば、信号処理部3は、センサ2が検出した音を表す波形をサンプリング周波数fs及びワード長wsでサンプリングし、デジタル信号に変換する。これにより、信号処理部3は、デジタル信号を含む波形データwave[t]を取得する。
wave[t] (t=0,1,2,…)
tは波形サンプルのインデックスである。wave[t]は波形の振幅を表す。一例として、サンプリング周波数fsは48kHzである。ワード長wsは24ビットである。
分析部4は、信号処理部3が取得した波形データwave[t]を時間周波数分析することにより、スペクトログラムX[i,j]を取得する(S103)。例えば、分析部4は、信号処理部3が取得した波形データwave[t]から、特定の時間間隔で特定の長さのフレームを抽出する。分析部4は、抽出したフレームに対して時間窓を掛け、高速フーリエ変換演算に基づく周波数分析を行うことによってパワースペクトル密度を計算する。これにより、分析部4は、スペクトログラムX[i,j]を取得する。以下においては、高速フーリエ変換をFFTと称す。
X[i,j] (i=0,1,2,…,T、j=0,1,2,…,NFFT/2)
iはフレームのインデックスである。jはFFTにおける周波数のインデックスである。NFFTは、FFTのサイズ、即ちポイント数である。X[i,j]は、インデックスi及びjにおける時間周波数成分の強度を表す。
フレームのインデックスiに対応する時間窓の開始時刻time[i]は、次式のように計算される。
time[i]=(NS/fs)×i (i=0,1,2,…,T)
NSは、フレーム間隔、即ち波形のサンプル数である。
周波数のインデックスjに対応するFFTの周波数freq[j]は、次式のように計算される。
freq[j]=(fs/NFFT)×j (j=0,1,2,…,NFFT/2)
一例として、フレーム長NWは480点であり、時間換算で10msである。フレーム間隔NSは48点であり、時間換算で1msである。FFTのサイズNFFTは512点である。また、時間窓としてハミング窓を用いることができる。
分析部5は、分析部4が取得したスペクトログラムX[i,j]を複数の周波数帯域に分割し、その複数の周波数帯域のそれぞれについて帯域強度時系列Y[n,i]を取得する。以下においては、分析部4が取得したスペクトログラムX[i,j]がN個の周波数帯域に分割される例について説明する。N個の周波数帯域は、スペクトログラム上で特定の異常音の成分が強く現れる周波数領域を全体としてカバーするように予め設定される。一例として、分析部4が取得したスペクトログラムX[i,j]は、中心周波数250Hzから中心周波数8000Hzまで、16個(N=16)の1/3オクターブ幅の周波数帯域に分割される。
例えば、分析部5は、n=1と設定する(S104)。分析部5は、分析部4が取得したスペクトログラムX[i,j]から、周波数帯域nの帯域強度時系列Y[n,i]を取得する(S105)。S105の処理は、n=Nとなるまで、S108でnに1が加算される度に行われる。
N個の周波数帯域のうちn番目の周波数帯域nの帯域強度時系列Y[n,i]は、下記(1)~(3)に示すように計算される。
(1)先ず、周波数帯域nの下限周波数fL[n]と上限周波数fH[n]を求める。
fL[n]=f×2(n-1-BW/2) (n=1,2,…,N)
fH[n]=f×2(n-1+BW/2) (n=1,2,…,N)
Nは、周波数帯域の数である。fは、1番目の周波数帯域1の中心周波数である。BWは、周波数帯域幅(オクターブ単位)である。一例として、周波数帯域1の中心周波数fは250Hzである。周波数帯域幅BWは1/3である。
(2)次に、周波数帯域nの下限周波数fL[n]と上限周波数fH[n]の範囲に入るスペクトログラムの周波数インデックスの集合{j´}を次式のように求める。
{j´}={j´|fL[n]≦freq[j´]<fH[n]}
(3)最後に、スペクトログラムの周波数インデックスの集合{j´}に関する平均を、スペクトログラムの時間インデックスiごとに求める。これにより、分析部5は、周波数帯域nの帯域強度時系列Y[n,i]を取得する。
Y[n,i]=mean_{j´} X[i,j]
iは、スペクトログラムの時間方向のインデックスである。mean_{j´}は、j´に関する平均値を求める演算を表す。上述した具体例では、Y[n,i]におけるインデックスiは、1増えるごとに1msの時間の進みに対応する。このため、nを固定値とした場合、Y[n,i]は、サンプリング周波数1000Hzの時系列信号とみなすことができる。
分析部6は、分析部5が取得した複数の帯域強度時系列Y[n,i]のそれぞれについて、iを時刻とする時系列信号とみなして時間周波数分析することにより、強度スペクトログラムZ[n,k,l]を取得する(S106)。S106の処理は、n=Nとなるまで、S108でnに1が加算される度に行われる。S106では、周波数帯域1の帯域強度時系列Y[1,i]から、強度スペクトログラムZ[1,k,l]が演算される。周波数帯域2の帯域強度時系列Y[2,i]から、強度スペクトログラムZ[2,k,l]が演算される。同様に、周波数帯域Nの帯域強度時系列Y[N,i]から、強度スペクトログラムZ[N,k,l]が演算される。
例えば、分析部6は、分析部5が取得した帯域強度時系列Y[n,i]から特定のフレーム間隔MSで特定のフレーム長MWのフレームを抽出する。分析部6は、抽出したフレームに対して時間窓を掛け、FFTに基づく周波数分析を行うことによってパワースペクトル密度を計算する。これにより、分析部6は、強度スペクトログラムZ[n,k,l]を取得する。
Z[n,k,l] (n=1,2,…,N)
kは、フレームのインデックスである。但し、インデックスkは、スペクトログラムX[i,j]のフレームのインデックスiとは異なる。lは、周波数のインデックスである。但し、インデックスlは、スペクトログラムX[i,j]の周波数のインデックスjとは異なる。一例として、フレーム長MWは500点であり、時間換算で500msである。フレーム間隔MSは50点であり、時間換算で50msである。
S107でNoと判定されると、S108でnに1が加算され、S105の処理及びS106の処理が行われる。S106で周波数帯域Nの帯域強度時系列Y[N,i]に対応する強度スペクトログラムZ[N,k,l]が取得されると、S107でYesと判定される。統合部7は、分析部6が取得した複数の強度スペクトログラムZ[n,k,l]を統合することにより、統合スペクトログラムU[k,l]を取得する(S109)。
統合部7は、分析部6が取得したN個の強度スペクトログラムZ[n,k,l]のそれぞれから、周波数及び時間が同じ成分の値を抽出する。そして、統合部7は、抽出したN個の値に基づいて、統合スペクトログラムの対応する成分の値を決定する。統合部7は、全ての成分について同様の演算を行うことにより、統合スペクトログラムU[k,l]を取得する。
例えば、統合部7は、強度スペクトログラムZ[n,k,l]のインデックスk及びlを固定し、nに関する特定の演算を行う。そして、統合部7は、インデックスk及びlの全ての組み合わせについて同様の演算を行うことにより、統合スペクトログラムU[k,l]を計算する。
U[k,l]=f_{n´} Z[n´,k,l]
f_{n´}は、n´に関する演算を表す。n´に関する演算としては、最大値、平均、及び分位数などを用いることができる。
例えば、統合部7は、分析部6が取得したN個の強度スペクトログラムZ[n,k,l]のそれぞれから、周波数及び時間が同じ成分の値を抽出する。そして、統合部7は、抽出したN個の値の中で最も大きな値を、統合スペクトログラムの対応する成分の値として決定する。かかる場合、n´に関する演算は、次式のように表すことができる。
U[k,l]=max_{n´} Z[n´,k,l]
他の例として、統合部7は、分析部6が取得したN個の強度スペクトログラムZ[n,k,l]のそれぞれから、周波数及び時間が同じ成分の値を抽出する。そして、統合部7は、抽出したN個の値のうち大きい方から特定の数の値を用いて、統合スペクトログラムの対応する成分の値を決定する。例えば、統合部7は、抽出したN個の値から大きい3つの値を選択し、その選択した3つ値の平均値を算出する。統合部7は、その算出した平均値を統合スペクトログラムの対応する成分の値として決定する。
表示制御部8は、統合部7が取得した統合スペクトログラムU[k,l]を表示器11に表示する(S110)。図4は、統合スペクトログラムを2次元的に表示した例を示す図である。図4は、かご12の上にセンサ2を設け、ビルの最下階から最上階にかご12を走行させた際に得られた統合スペクトログラムU[k,l]の例を示す。図4に示す横軸は、フレームのインデックスkであり、時間に相当する。縦軸は、周波数のインデックスlである。図4では、強度U[k,l]をドットの大きさで表している。強度U[k,l]を色の違いで表しても良い。
エレベーターの保守員は、表示器11の表示を見ることにより、かご12の走行速度パターンに類似するパターンが存在することを確認できる。例えば、図4は、かご12が定格速度で走行している時に、1/9.2secごとに信号レベルがピークになる音をセンサ2が検出したことを示す。かご12の定格速度が105m/min、ガイドローラ15の直径が6cmであれば、ガイドローラ15の回転の周波数は9.28Hzである。このため、表示器11の表示から認識できる、周期1/9.2secで信号レベルがピークになる音は、ガイドローラ15或いは17から発生している可能性が極めて高い。分析装置1を用いることにより、エレベーターの保守員は、異常音の発生源を容易に特定することができる。
本実施の形態に示す分析装置1では、スペクトログラムX[i,j]がN個の周波数帯域に分割され、N個の周波数帯域のそれぞれについて帯域強度時系列Y[n,i]が取得される。そして、N個の帯域強度時系列Y[n,i]のそれぞれに対応する強度スペクトログラムZ[n,k,l]に基づいて、統合スペクトログラムU[k,l]が取得される。このため、本実施の形態に示す分析装置1であれば、波形データの分析精度を向上することができる。
本実施の形態では、分析装置1が表示制御部8及び表示器11を備える例について説明した。これは一例である。例えば、分析装置1は、統合部7が取得した統合スペクトログラムU[k,l]の情報を出力する機能のみを有しても良い。分析装置1は、統合部7が取得した統合スペクトログラムU[k,l]の情報を、インターネット等のネットワークを用いて遠隔に送信する機能を有しても良い。
他の例として、分析装置1は、演算部9を更に備えても良い。演算部9は、統合部7が取得した統合スペクトログラムU[k,l]の強度ピークの周波数を演算する。図4に示す例であれば、演算部9は、統合スペクトログラムU[k,l]の強度ピークの周波数の演算結果として「9.2Hz」を出力する。図4は、表示制御部8が、演算部9が演算した結果を表示器11に表示する例を示す。
他の例として、分析装置1は、判定部10を更に備えても良い。判定部10は、演算部9が演算した周波数に基づいて、異常の有無を判定する。例えば、センサ2は、特定の回転体が発する音を検出する。判定部10は、この回転体の回転の周波数と演算部9が演算した周波数とに基づいて、回転体の異常の有無を判定する。図2に示す例であれば、センサ2は、ガイドローラ15及び17が発する音を検出する。かご12が定格速度で移動する時にガイドローラ15が回転する周波数の情報が分析装置1に予め記憶される。例えば、判定部10は、演算部9が演算した周波数が、予め記憶された周波数に基づく特定の範囲に入っていれば、ガイドローラ15或いは17が異常な音を発していることを検出する。
本実施の形態では、分析装置1がエレベーター装置に適用される例について説明した。これは一例である。分析装置1は、エレベーター装置以外の装置に適用されても良い。上述したように、分析装置1は、回転体が発する音或いは振動の波形データを分析するために用いられることが好ましい。このため、分析装置1が適用される装置は、回転体を備えていることが好適である。
本実施の形態において、符号3~10は、分析装置1が有する機能を示す。図5は、分析装置1のハードウェア資源の例を示す図である。分析装置1は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ21とメモリ22とを含む処理回路20を備える。メモリ22は、例えば半導体メモリである。メモリ22は、半導体メモリでなくても良い。分析装置1は、メモリ22に記憶されたプログラムをプロセッサ21によって実行することにより、符号3~10に示す各部の機能を実現する。
図6は、分析装置1のハードウェア資源の他の例を示す図である。図6に示す例では、分析装置1は、例えばプロセッサ21、メモリ22、及び専用ハードウェア23を含む処理回路20を備える。図6は、分析装置1が有する機能の一部を専用ハードウェア23によって実現する例を示す。分析装置1が有する機能の全部を専用ハードウェア23によって実現しても良い。専用ハードウェア23として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
この発明に係る分析装置は、周期性がある音或いは振動の波形データの分析に好適である。
1 分析装置、 2 センサ、 3 信号処理部、 4 分析部、 5 分析部、 6 分析部、 7 統合部、 8 表示制御部、 9 演算部、 10 判定部、 11 表示器、 12 かご、 13~14 ガイドレール、 15~18 ガイドローラ、 19 昇降路、 20 処理回路、 21 プロセッサ、 22 メモリ、 23 専用ハードウェア

Claims (9)

  1. 音又は振動を検出するセンサと、
    前記センサが検出した音又は振動の波形データを時間周波数分析することにより、スペクトログラムを取得する第1分析手段と、
    前記第1分析手段によって取得されたスペクトログラムを複数の周波数帯域に分割し、前記複数の周波数帯域のそれぞれについて帯域強度時系列を取得する第2分析手段と、
    前記第2分析手段によって取得された帯域強度時系列のそれぞれについて時間周波数分析を行い、帯域強度時系列のそれぞれに対応する強度スペクトログラムを取得する第3分析手段と、
    前記第3分析手段によって取得された複数の強度スペクトログラムを統合することにより、統合スペクトログラムを取得する統合手段と、
    を備え、
    前記統合手段は、前記第3分析手段によって取得された複数の強度スペクトログラムのそれぞれから周波数及び時間が同じ成分の値を抽出し、抽出した値に基づいて統合スペクトログラムの対応する成分の値を決定する分析装置。
  2. 表示器と、
    前記統合手段によって取得された統合スペクトログラムを前記表示器に2次元的に表示する表示制御手段と、
    を更に備えた請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記統合手段によって取得された統合スペクトログラムの強度ピークの周波数を演算する第2演算手段を更に備えた請求項1又は請求項2に記載の分析装置。
  4. 判定手段を更に備え、
    前記センサは、特定の回転体が発する音又は振動を検出し、
    前記判定手段は、前記回転体の回転の周波数と前記第2演算手段によって演算された周波数とに基づいて、前記回転体の異常の有無を判定する請求項3に記載の分析装置。
  5. 前記統合手段は、前記第3分析手段によって取得された複数の強度スペクトログラムのそれぞれから周波数及び時間が同じ成分の値を抽出し、抽出した値の中で最も大きな値を、統合スペクトログラムの対応する成分の値として決定する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の分析装置。
  6. 前記統合手段は、前記第3分析手段によって取得された複数の強度スペクトログラムのそれぞれから周波数及び時間が同じ成分の値を抽出し、抽出した値のうち大きい方から特定の数の値を用いて、統合スペクトログラムの対応する成分の値を決定する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の分析装置。
  7. 前記統合手段は、前記第3分析手段によって取得された複数の強度スペクトログラムのそれぞれから周波数及び時間が同じ成分の値を抽出し、抽出した値の中で大きい方から3つの値を選択し、選択した3つの値の平均値を、統合スペクトログラムの対応する成分の値として決定する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の分析装置。
  8. 前記センサは、エレベーターの昇降路を移動するかごの上又は前記かごの下に設けられた請求項1から請求項7の何れか一項に記載の分析装置。
  9. 前記センサは、エレベーターのかごの移動を案内するためのガイドローラが発する音又は振動を検出する請求項1から請求項7の何れか一項に記載の分析装置。
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