JP4974345B2 - 信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラム - Google Patents

信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラム Download PDF

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Description

この発明は、センサによって検出された信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを検出する信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラムに関し、特に、S/N比が低い場合にも雑音以外の信号の有無を精度良く識別することができる信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラムに関するものである。
火力発電所では、稼動中の高温機器の異常兆候を早期に検知し、状態を監視する技術の導入が望まれている。この一環として、アコースティック・エミッション(Acoustic Emission 以降AE)法による異常兆候・診断技術が検討されている。AEは固体材料の破壊や変形に伴って弾性エネルギが解放され、音波(AE波)を生じる現象である(例えば、非特許文献1参照。)。
従来、大型構造物の欠陥検査には超音波やX線による探傷法が用いられてきたが、広範囲の検査には大規模な装置や検査時間・労力を必要とした。これに対しAE法は欠陥の発生・成長を時系列的に監視でき、センサを複数個配置することにより、いつ、どこで、どのようにして、どの程度損傷したのかを定量的に評価可能である。しかし、一般に用いられている圧電素子によるAEセンサ(以下、圧電素子AEセンサ)は、耐用温度が約200℃までと低いため、高温機器に対して、センサを直接接触させてAEを観測することはできない。
近年、光ファイバによるひずみセンサが開発され、AE測定へも適用が検討されている。光ファイバは石英ガラスでできているため、高温環境での使用が期待できる。また、圧電素子AEセンサで問題となる環境電気ノイズの影響を受けないという利点もある。例えば、非特許文献2および3には600℃まで使用可能な高温用AEセンサが記載されている。
AE特別研究委員会教育WG、「アコースティック・エミッションI」、日本非破壊検査協会、1995 P. Chivavibul、福富広幸、緒方隆志、高橋真、松村文雄、町島祐一、「光ファイバ型センサを用いたAE法に基づく状態監視技術の開発」、電力中央研究所研究報告、Q04014、2005 P. Chivavibul, H. Fukutomi, S. Takahashi and Y. Machijima, "Development of Heat-resistant Optical Fiber AE Sensor",Progress in Acoustic Emission XV, 2004
しかしながら、光ファイバAEセンサには、S/N比が低いため、圧電素子AEセンサに比べてノイズが非常に大きいという問題がある。図15に光ファイバAEセンサと圧電素子AEセンサによる信号波形を示す。圧電素子AEセンサは、その厚みや材質によって共振周波数が決まっており、たとえば金属用(100kHz以上)やコンクリート(100kHz以下)など、対象とするAEの周波数帯域に合わせた共振周波数のセンサを選択することで、微小振幅の信号が検出できる。その反面、周波数的に大きく変調された信号になっており、複合要因によるAE信号を検出するには、同じ位置に複数のセンサを配置する必要がある。
一方、光ファイバAEセンサは、周波数特性がフラットで、さまざまな周波数のAE信号を取ることができる反面、非常にノイズが大きい。そのため、測定した波形がノイズだけなのか、AE信号を含むのかを判別することが難しい。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、光ファイバAEセンサのようにS/N比が低い場合にも雑音以外の信号の有無を精度良く識別することができる信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る信号検出装置は、センサによって検出された信号に対して離散フーリエ変換を行う離散フーリエ変換手段と、前記離散フーリエ変換手段により得られたパワースペクトラムに対して所定の周波数幅ごとにパワースペクトルの和をとってパワースペクトル強度を算出するパワースペクトル強度算出手段と、前記パワースペクトル強度算出手段により所定の周波数幅ごとに算出されたパワースペクトル強度のうち大きいほうから所定の数のパワースペクトル強度および該パワースペクトル強度にそれぞれ対応する周波数を特徴量として、前記信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別する信号有無識別手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明に係る信号検出装置は、請求項1の発明において、前記信号有無識別手段は、パターン識別によって前記信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別することを特徴とする
また、請求項3の発明に係る信号検出装置は、請求項2の発明において、前記信号有無識別手段は、サポートベクターマシンによって前記信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別することを特徴とする。
また、請求項4の発明に係る信号検出装置は、請求項1、2または3の発明において、前記信号は、光ファイバAEセンサにより検出された信号であることを特徴とする。
また、請求項5の発明に係る信号検出方法は、センサによって検出された信号に対して離散フーリエ変換を行う離散フーリエ変換ステップと、前記離散フーリエ変換ステップにより得られたパワースペクトラムに対して所定の周波数幅ごとにパワースペクトルの和をとってパワースペクトル強度を算出するパワースペクトル強度算出ステップと、前記パワースペクトル強度算出ステップにより所定の周波数幅ごとに算出されたパワースペクトル強度のうち大きいほうから所定の数のパワースペクトル強度および該パワースペクトル強度にそれぞれ対応する周波数を特徴量として、前記信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別する信号有無識別ステップと、を含んだことを特徴とする。
また、請求項6の発明に係る信号検出プログラムは、センサによって検出された信号に対して離散フーリエ変換を行う離散フーリエ変換手順と、前記離散フーリエ変換手順により得られたパワースペクトラムに対して所定の周波数幅ごとにパワースペクトルの和をとってパワースペクトル強度を算出するパワースペクトル強度算出手順と、前記パワースペクトル強度算出手順により所定の周波数幅ごとに算出されたパワースペクトル強度のうち大きいほうから所定の数のパワースペクトル強度および該パワースペクトル強度にそれぞれ対応する周波数を特徴量として、前記信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別する信号有無識別手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1、5および6の発明によれば、センサによって検出された信号に対して離散フーリエ変換を行い、得られたパワースペクトラムに対して所定の周波数幅ごとにパワースペクトルの和をとってパワースペクトル強度を算出し、所定の周波数幅ごとに算出したパワースペクトル強度のうち大きいほうから所定の数のパワースペクトル強度およびパワースペクトル強度にそれぞれ対応する周波数を特徴量として、信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別するよう構成したので、S/N比が低い場合にも雑音以外の信号の有無を精度良く識別することができるという効果を奏する。
また、請求項2の発明によれば、パターン識別によって信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別するよう構成したので、雑音以外の信号の有無を精度良く識別することができるという効果を奏する。
また、請求項3の発明によれば、サポートベクターマシンによって信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別するよう構成したので、雑音以外の信号の有無を精度良く識別することができるという効果を奏する。
また、請求項4の発明によれば、信号は光ファイバAEセンサにより検出された信号であるよう構成したので、雑音以外のAE信号の有無を精度良く識別することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラムの好適な実施例を詳細に説明する。
まず、本実施例に係る信号検出装置によって信号から抽出される特徴量について図1〜図3を用いて説明する。図1は、AE信号を特徴づけるパラメータを示す図である。同図に示すように、AE信号を特徴づける主要なパラメータとしては、次の3つがある。
・最大振幅
信号中の最大の振幅レベル。き裂によるAEの場合は割れの大きさを反映し、センサ取付位置によって変化する。
・ピーク周波数
信号を周波数解析した際に最大のパワースペクトルを示す周波数。AEの種別を反映し、計測対象の材質や形状によっても変化する。
・持続時間
信号が検出しきい値を越えてから、一定レベル以下まで減衰するまでの時間。AEの種別を反映し、割れの大きさによっても変化する。
ここで、パラメータ抽出のトリガとする検出しきい値の設定方法は、ノイズを避けるため、計測環境においてしきい値を少しずつ下げながら収録を行い、ノイズが連続的に収録されるところより少し上に設定するのが一般的である。圧電素子AEセンサは、ノイズが小さいため問題はないが、光ファイバAEセンサの場合は、ノイズが大きいためしきい値を高く設定することになり、従来の持続時間の定義を適用することは難しい。
また、理想的なAE信号波形には、トリガ前後の最大振幅が異なる(背景ノイズの場合、トリガ前後の振幅があまり変わらないが、AE信号が発生していれば大きく異なる)、 ピーク周波数が異なる(背景ノイズとAE信号を比較した場合、ピーク周波数に違いが生じる)などの特徴があるが、光ファイバAEセンサから得られる実際の波形では、S/N比が低いため信号とノイズの振幅レベルがあまり変わらない、ノイズが大きく検出しきい値を設定するのが難しいためしきい値を高く設定した場合信号波形の初期位置がトリガ部分とは限らない、などの問題がある。これらの問題より、最大振幅も有効な特徴とはいえない。また、トリガの前後を比較するという手法も取りにくい。
そこで、本実施例では、AEが発生していれば信号が必ず存在しているトリガ後において、信号波形のピーク周波数に着目することとした。ただし、パワースペクトルが最大となる一つのピークの周波数だけでは信号波形の違いを表すことは難しいため、パワースペクトル分布の複数のピークに対して、周波数とパワースペクトル値を取ることとした。なお、図2に特徴パラメータの問題点を示す。
図3は、本実施例に係る信号検出装置が信号から抽出する特徴量を説明するための説明図である。信号波形を周波数解析して得られるパワースペクトル分布に対して、単純にパワースペクトルの大きい順に値を取ると、通常はピークがブロードであるため、単一のピーク周波数周辺の値を多く取ってしまう。これでは、単一のピーク周波数を取る場合と、結果が変わらなくなる可能性がある。したがって、信号波形の違いを表すための特徴としては、離れた位置のピークの方が望ましいと考えられる。そこで、本実施例に係る信号検出装置では、周波数を一定間隔で分けて周波数帯を定義し、その周波数帯に対するパワースペクトル強度をとり、大きい順から、周波数帯位置とその強度を複数取って特徴量とすることとした。
すなわち、まず、トリガ後の波形部分についてFFTを行い、パワースペクトルを算出する。Parsevalの定理より、パワースペクトルの和は周波数帯の時間関数の2乗の積分となるので、一定の周波数帯ごとにパワースペクトルの和をとって、周波数帯ごとの強度を求める。そして、そのパワースペクトルの和が大きい順に、周波数帯位置とそのパワースペクトルの和を複数取って特徴量とする。
このように、本実施例では、一定の周波数帯ごとにパワースペクトルの和をとって、周波数帯ごとの強度を求め、そのパワースペクトルの和が大きい順に、周波数帯位置とそのパワースペクトルの和を複数取って特徴量とし、これらの特徴量を用いてAE信号の有無を識別することによって、AE信号の有無を精度良く識別することができる。
次に、本実施例に係るAE信号検出装置の構成について説明する。図4は、本実施例に係るAE信号検出装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このAE信号検出装置100は、信号読込部110と、信号データ記憶部120と、FFT部130と、パワースペクトル記憶部140と、パワースペクトル強度算出部150と、パワースペクトル強度記憶部160と、特徴量決定部170と、信号識別部180とを有する。
信号読込部110は、光ファイバAEセンサ10を用いてAE信号を計測するマッハツェンダー方式の光ファイバ型レーザ干渉計20の出力信号からサンプリングされてデータ収録装置30に収録されたデータを読み込んで信号データ記憶部120に格納する処理部であり、信号データ記憶部120は、光ファイバAEセンサ10が検出した信号のサンプリングデータを記憶する記憶部である。なお、データ収録装置30には、所定のしきい値を超えたことをトリガとして信号データが収録される。
ここで、光ファイバAEセンサ10の原理、光ファイバ型レーザ干渉計20およびAE信号計測時のノイズについて説明する。屈折率nの媒体中において、光源から見て観測点が移動する場合の光のドップラー効果による周波数の変化Δfは式(1)で記述される。
Figure 0004974345
ここで、C0は光の速度、f0は光の周波数、Lは光源と観測点の距離、tは時間である。光ファイバをループ状に巻くと式(1)中のdL/dtは以下のように表される。
Figure 0004974345
ここでεxおよびεyはそれぞれx、y方向のひずみ速度である。Nはループを構成する光ファイバの長さ、光ファイバ中を伝播する光の波長、および光ファイバ間の接着の状態から決定する係数である。πは円周率、aはループ直径である。
式(1)および式(2)から図5に示すループセンサのような一様ひずみ場の平面多重円形導波路における周波数の変化Δfの理論式が導出される。
Figure 0004974345
ここでa1およびa2はそれぞれループの内径および外径である。式(3)からループが受けたひずみ速度変化により、ファイバ中を伝播する光に周波数シフトが生じ、Δfを検出することで、ひずみ速度変化を検出できる。巻き数を増やしNを大きくすることにより、Δfを大きくし、高感度化することができる。
図6は、光ファイバ型レーザ干渉計20の光学回路を示す図である。光源からの光は信号光と参照光に分割される。光ファイバが弾性波によるひずみを受けると、通過する信号光に周波数シフトが生じる。光ファイバ型レーザ干渉計20は、音響光学素子(AOM)で周波数を80MHzシフトさせた参照光と信号光を重ね合わせて、干渉光の強度変化をフォトダイオードで電気信号に変換した後、周波数検出回路で周波数変化を電圧変化として検出する。そして、内蔵周波数フィルタにより、10Hz−250kHzの周波数成分を検出する。
なお、ループセンサは測定対象表面に真空グリスを用いて固定する。また、ポリイミド被覆ファイバをループ状に成型し、カプトンフィルムで挟み込んだ構造を有する50巻のセンサ(内径5mm、外径21mm)が用いられている。
光ファイバ型レーザ干渉計20が計測するAE信号は、通常10kHz〜数MHzの周波数帯の超音波である。人間の可聴音は20Hz〜20kHz程度であるので、AE信号は、それに比べて高い周波数成分を有している。
AE信号波形としてよく知られているものは、立ち上がりが鋭く、徐々に減衰する突発型波形であり、き裂の発生・成長に伴って検出される。これとは別に、摩擦や材料の塑性変形などに伴って連続型の信号が検出される。この信号は、多くの突発型波形が連続して生じた結果、分離できなくなったものである。図7に突発型と連続型のAE信号波形を示す。
また、光ファイバAE計測時に生じるノイズは、大きく分けて3つある。一つ目は装置内部のノイズであり、計測システムを構成する、光ファイバ型レーザ干渉計20やAE波形収録装置などに固有のノイズである。
圧電素子センサが、振動を検知したときだけ圧電効果によって電圧を生じ、それを増幅して検出するのに対して、光ファイバAEセンサ10は、光ファイバ型レーザ干渉計20で常時光を干渉させて、その光量変化をフォトダイオードで検出している。このとき、レーザ光源のゆらぎや、光の分割・結合に用いるコネクタ部での戻り光、わずかな光路長のちがいなどにより、何も振動を受けていなくても出力がゼロにならない。このため、光ファイバAEセンサ10は、圧電素子センサに比べてノイズが大きくなる。
二つ目は音響的ノイズであり、被測定物を伝播する弾性波のうち、AE以外のものを指す。最も代表的な機械的振動は周波数が低いためハイパスフィルタで除去される。一方、摩擦や流体に起因するものは、着目するAEと周波数成分が近い場合があり、除去が困難である。
三つ目は電気的ノイズであり、電源ラインやケーブルから混入する。光ファイバAEセンサ10では、センサ部が直接電磁ノイズを受信するといったことはないものの、コネクタ部分や装置同士の接続に用いる同軸ケーブルなどは電気的ノイズの原因となる。また、周囲で放電や高電圧機器のON/OFFなどの瞬時的な電圧変化があると、ケーブルやコネクタがスパイク上の信号を直接受信する。なお、ノイズカットトランスを用いると、電源ラインから混入するノイズは大幅にカットすることが可能である。
図4に戻って、FFT部130は、信号データ記憶部120に記憶された信号データを読み出してFFT(Fast Fourier Transform)を行う処理部であり、FFTにより得られたパワースペクトルをパワースペクトル記憶部140に格納する。パワースペクトル記憶部140は、パワースペクトルを記憶する記憶部である。
パワースペクトル強度算出部150は、パワースペクトル記憶部140からパワースペクトルを読み出して所定の周波数幅に対してパワースペクトルの和をとり、周波数幅ごとのパワースペクトル強度を算出する処理部であり、算出したパワースペクトル強度をパワースペクトル強度記憶部160に格納する。パワースペクトル強度記憶部160は、周波数幅ごとのパワースペクトル強度を記憶する記憶部である。
特徴量決定部170は、パワースペクトル強度記憶部160からパワースペクトル強度を読み出して上位n個のピークのパワースペクトル強度および対応する周波数を信号の特徴量として決定する処理部である。
信号識別部180は、光ファイバAEセンサ10を用いて検出した信号にAE信号が含まれるか否かを特徴量決定部170によって決定された特徴量およびサポートベクターマシン(Support Vector Machine:以下SVM)を用いて識別する処理部である。
図8は、SVMの概念を説明するための説明図である。図中の丸印が特徴空間上に表された一つのデータパターンを意味し、白丸と黒丸はそれぞれAE信号のパターンとノイズのパターンを表している。SVMは、「サポートベクター」と呼ばれる分類の難しそうなデータパターン(図8中の点線上の丸印)を見つけ出し、その中心に識別関数を決定する。そして、この識別関数を用いて、データパターンがAE信号かノイズかを判別する。なお、SVMの詳細については、文献(V. N. Vapnik: The Nature of Statistical Learning Theory, Springer, 1995.)に記載されている。
次に、本実施例に係るAE信号検出装置100の処理手順について説明する。図9は、本実施例に係るAE信号検出装置100の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、このAE信号検出装置100は、信号読込部110が、光ファイバ型レーザ干渉計20によって検出されてデータ収録装置30に収録された信号データを読み込み(ステップS1)、信号データ記憶部120に格納する。
そして、FFT部130が、信号データ記憶部120から信号データを読み出してFFTを実行し、パワースペクトルをパワースペクトル記憶部140に格納する(ステップS2)。
そして、パワースペクトル強度算出部150がパワースペクトル記憶部140からパワースペクトルを読み出して所定の周波数幅ごとのパワースペクトル強度を算出し(ステップS3)、算出したパワースペクトル強度をパワースペクトル強度記憶部160に格納する。
そして、特徴量決定部170がパワースペクトル強度記憶部160からパワースペクトル強度を読み出し、大きいほうからn個のパワースペクトル強度および対応する周波数を特徴量として決定する(ステップS4)。そして、信号識別部180が光ファイバ型レーザ干渉計20によって検出された信号にAE信号が含まれるか否かをn個の特徴量を用いて識別する(ステップS5)。
このように、大きいほうからn個のパワースペクトル強度および対応する周波数を特徴量とすることによって、AE信号の有無を精度良く検出することができる。
次に、本実施例に係るAE信号検出装置100の評価結果について説明する。評価用としてAE信号とノイズが混在した信号波形とノイズのみの信号波形のデータを取得するために、大きさ・速度・発生位置・タイミングなどの入力条件を制御でき、再現性があるAE源に対して、光ファイバAEセンサ10による検出波形を取得した。図10に評価実験の模式図を示す。
計測はSUS平板(100×100×1mm)中央に光ファイバAEセンサ10を固定して行い、端部付近においてAE源を導入した。また、評価実験は、意図して入れた外乱(ノイズ)はなく、すべての波形には、主に装置内部のノイズである、光ファイバ型レーザ干渉計20の影響による背景ノイズがのっている状態で行った。
なお、AE源には以下を用い、検出しきい値は60mVに設定した。
(1)スクラッチによるAE
端部付近においてダイヤモンド圧子によるスクラッチ痕の導入を行うことにより生成
(2)金属針の衝突によるAE
端部付近において、先端の曲率半径2mmの金属棒を、約50mmの高さから落として衝突させることにより生成
また、背景ノイズのみの波形は、さまざまな状態のノイズ波形を得る意味で、検出しきい値が80mVのものと、40mVのものの2種類を収録した。そして、すべて合わせてAE信号波形50例、ノイズ波形15例のデータを得た。AE信号データの内訳は、(1)40例、(2)10例である。なお、すべての波形は、次の観測パラメータで収録されている。
・サンプリングレート:1e−7sec
・サンプル数:10000
・プリトリガ:1/2(トリガ位置が波形全体の中央)
・信号の単位:ボルト
また、SVMの計算には、LIBSVM(http://www.csie.ntu.edu.tw/~cjlin/libsvm/)を使用した。SVMのパラメータCは、学習データの分類誤りが極力少なくなるようにするため、1000とした。
また、評価としては、一つ抜き交差検定法(Leave-one-out method:以下LOO)で精度比較を行った。LOOは、データ数nのパターン集合Tから一つのパターンxiを除いておき、(T−xi)で学習を行い、除いておいたxiでテストするという手順をi=1...nについて行い、n回の平均値を推定精度とするものである。
また、FFTの計算はMATLABの関数を用いて、次の条件で行った。
・サンプル数:5000(500μsec分、周波数分解能:2kHz)
・窓関数:矩形窓
なお、それぞれの特徴量は、平均0、分散1になるように規格化した。
実験は、次の3つの条件を変化させて行った。
(1)周波数幅
FFTで得られたスペクトルデータをまとめる幅。ここでは2kHz幅、4kHz幅、10kHz幅、20kHz幅とした。
(2)ピーク数
まとめたスペクトルデータの使用数。ここでは上位1個から上位10個までとした。
(3)基本周波数成分の除去
低周波のノイズの影響を減らすため、基本周波数成分(2kHz)を除去した場合としない場合を分けた。除去した場合は、基本周波数成分以外のスペクトルデータを周波数幅ごとにまとめた。
基本周波数成分を除去した場合と除去しない場合の判別精度を図11および図12に示す。縦軸が判別精度、横軸がピーク数の変化、それぞれのグラフが各周波数幅に対応する。
図11から、基本周波数を除去して、周波数幅を4kHzにしたときに上位3,4,5,10個のピークを用いると100%の判別精度を得られることがわかる。最も特徴数が少なくなるのは、上位3個のピークを使ったときで、特徴数は、上位の周波数幅とスペクトル強度が3つずつの計6つとなる。LOOにおいて、判別に使われているパターン(サポートベクター)の数は4から5個で、どの場合においても完全に線形判別が可能であった。この条件で、すべての波形パターンを学習させたときのサポートベクターの数は4個となった。このとき、サポートベクターとなった波形は、スクラッチによるAE:3例、背景ノイズ:1例であった。
図13は、光ファイバAEセンサ10で得られた波形とその特徴量の例を示す図である。同図(a)は、AE信号を含まない場合を示し、同図(b)は、AE信号を含む場合を示す。
同図(a)と同図(b)を比較すると、波形からはAE信号が含まれるか否かを識別することは困難であるが、特徴量からはAE信号が含まれるか否かを識別することが容易であることがわかる。
上述してきたように、本実施例では、FFT部130が光ファイバAEセンサ10で得られた信号データに対してFFTを行い、パワースペクトル強度算出部150が所定の周波数幅に対してパワースペクトルの和をとって周波数幅ごとのパワースペクトル強度を算出し、特徴量決定部170が上位n個のピークのパワースペクトル強度と対応する周波数を特徴量として決定し、信号識別部180が特徴量決定部170により決定された特徴量を用いてAE信号の有無を識別することとしたので、精度良くAE信号の有無を識別することができる。
なお、本実施例では、AE信号検出装置について説明したが、AE信号検出装置が有する構成をソフトウェアによって実現することで、同様の機能を有するAE信号検出プログラムを得ることができる。そこで、このAE信号検出プログラムを実行するコンピュータについて説明する。
図14は、本実施例に係るAE信号検出プログラムを実行するコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このコンピュータ200は、RAM210と、CPU220と、HDD230と、LANインタフェース240と、入出力インタフェース250と、DVDドライブ260とを有する。
RAM210は、プログラムやプログラムの実行途中結果などを記憶するメモリであり、CPU220は、RAM210からプログラムを読み出して実行する中央処理装置である。
HDD230は、プログラムやデータを格納するディスク装置であり、LANインタフェース240は、コンピュータ200をLAN経由で他のコンピュータに接続するためのインタフェースである。
入出力インタフェース250は、マウスやキーボードなどの入力装置および表示装置を接続するためのインタフェースであり、DVDドライブ260は、DVDの読み書きを行う装置である。
そして、このコンピュータ200において実行されるAE信号検出プログラム211は、DVDに記憶され、DVDドライブ260によってDVDから読み出されてコンピュータ200にインストールされる。
あるいは、このAE信号検出プログラム211は、LANインタフェース240を介して接続された他のコンピュータシステムのデータベースなどに記憶され、これらのデータベースから読み出されてコンピュータ200にインストールされる。
そして、インストールされたAE信号検出プログラム211は、HDD230に記憶され、RAM210に読み出されてCPU220によってAE信号検出プロセス221として実行される。
また、本実施例では、光ファイバAEセンサによって検出された信号にAE信号が含まれるか否かを識別する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ノイズに埋もれている任意の信号の有無を識別する場合に同様に適用することができる。
以上のように、本発明に係る信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラムは、プラント機器など異常監視に有用であり、特に、含まれるノイズが大きい場合に適している。
AE信号を特徴づけるパラメータを示す図である。 特徴パラメータの問題点を示す図である。 本実施例に係る信号検出装置が信号から抽出する特徴量を説明するための説明図である。 本実施例に係るAE信号検出装置の構成を示す機能ブロック図である。 ループセンサを示す図である。 光ファイバ型レーザ干渉計の光学回路を示す図である。 突発型と連続型のAE信号波形を示す図である。 SVMの概念を説明するための説明図である。 本実施例に係るAE信号検出装置の処理手順を示すフローチャートである。 評価実験の模式図である。 基本周波数成分を除去した場合の判別精度を示す図である。 基本周波数成分を除去しない場合の判別精度を示す図である。 光ファイバAEセンサで得られた波形とその特徴量の例を示す図である。 本実施例に係るAE信号検出プログラムを実行するコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。 光ファイバAEセンサと圧電素子AEセンサによる信号波形を示す図である。
符号の説明
10 光ファイバAEセンサ
20 光ファイバ型レーザ干渉計
30 データ収録装置
100 AE信号検出装置
110 信号読込部
120 信号データ記憶部
130 FFT部
140 パワースペクトル記憶部
150 パワースペクトル強度算出部
160 パワースペクトル強度記憶部
170 特徴量決定部
180 信号識別部
200 コンピュータ
210 RAM
211 AE信号検出プログラム
220 CPU
221 AE信号検出プロセス
230 HDD
240 LANインタフェース
250 入出力インタフェース
260 DVDドライブ

Claims (6)

  1. センサによって検出された信号に対して離散フーリエ変換を行う離散フーリエ変換手段と、
    前記離散フーリエ変換手段により得られたパワースペクトラムに対して所定の周波数幅ごとにパワースペクトルの和をとってパワースペクトル強度を算出するパワースペクトル強度算出手段と、
    前記パワースペクトル強度算出手段により所定の周波数幅ごとに算出されたパワースペクトル強度のうち大きいほうから所定の数のパワースペクトル強度および該パワースペクトル強度にそれぞれ対応する周波数を特徴量として、前記信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別する信号有無識別手段と、
    を備えたことを特徴とする信号検出装置。
  2. 前記信号有無識別手段は、パターン識別によって前記信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別することを特徴とする請求項1に記載の信号検出装置。
  3. 前記信号有無識別手段は、サポートベクターマシンによって前記信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別することを特徴とする請求項2に記載の信号検出装置。
  4. 前記信号は、光ファイバAEセンサにより検出された信号であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の信号検出装置。
  5. センサによって検出された信号に対して離散フーリエ変換を行う離散フーリエ変換ステップと、
    前記離散フーリエ変換ステップにより得られたパワースペクトラムに対して所定の周波数幅ごとにパワースペクトルの和をとってパワースペクトル強度を算出するパワースペクトル強度算出ステップと、
    前記パワースペクトル強度算出ステップにより所定の周波数幅ごとに算出されたパワースペクトル強度のうち大きいほうから所定の数のパワースペクトル強度および該パワースペクトル強度にそれぞれ対応する周波数を特徴量として、前記信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別する信号有無識別ステップと、
    を含んだことを特徴とする信号検出方法。
  6. センサによって検出された信号に対して離散フーリエ変換を行う離散フーリエ変換手順と、
    前記離散フーリエ変換手順により得られたパワースペクトラムに対して所定の周波数幅ごとにパワースペクトルの和をとってパワースペクトル強度を算出するパワースペクトル強度算出手順と、
    前記パワースペクトル強度算出手順により所定の周波数幅ごとに算出されたパワースペクトル強度のうち大きいほうから所定の数のパワースペクトル強度および該パワースペクトル強度にそれぞれ対応する周波数を特徴量として、前記信号に雑音以外の信号が含まれるか否かを識別する信号有無識別手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする信号検出プログラム。
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