(第一の実施形態)
以下に図面を参照して、実施形態について説明する。図1は、第一の実施形態の情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
本実施形態の情報処理システム100は、業務用サーバ200と、サポート用サーバ300とを有する。尚、図1の例では、業務用サーバ200は1台としているが、これに限定されない。情報処理システム100は、任意の台数の業務用サーバ200を有していて良い。
本実施形態の業務用サーバ200は、例えば、市町村等の自治体に設置されており、行政に関する各種の業務を実行させるためのサーバである。業務用サーバ200は、例えば、図示しないクライアント端末と共に行政システムを成し、クライアント端末に対して行政に関する業務を実行するためのサービスを提供する。
業務用サーバ200は、パッケージ格納部210、個別資産格納部220、監視処理部230を有する。
また、本実施形態の業務用サーバ200は、更新用パッケージ格納部240、個別手順格納部250、適用ログ格納部260を有する。
パッケージ格納部210は、例えば、業務用サーバ200における各種の業務を実行するためのプログラム群が格納される。また、パッケージ格納部210に格納されるプログラム群は、例えば、サポート用サーバ300等の外部装置から配布されたパッケージソフトウェア(以下、パッケージ)である。プログラム群は、例えば、業務の種類に応じて実行されるプログラムのファイルや、コード等を含む。
個別資産格納部220は、パッケージ格納部210に格納されたパッケージの一部がカスタマイズされた、業務用サーバ200固有のパッケージが格納される。言い換えれば、個別資産格納部220に格納されるパッケージは、パッケージ格納部210に格納されたパッケージの一部を、業務用サーバ200固有のプログラムに書き換えた個別パッケージである。したがって、個別資産格納部220に格納された個別パッケージは、パッケージ格納部210に格納されたパッケージに含まれるプログラムと同一のものと、同一でないものとを含む。
ここで、個別パッケージについて説明する。本実施形態の個別パッケージは、業務用サーバ200の管理者等が、業務用サーバ200を含む行政システムの運用等に合わせて、パッケージ格納部210に格納された汎用のパッケージをカスタマイズしたものである。言い換えれば、個別パッケージは、汎用のパッケージの一部を、業務用サーバ200の管理者が手作業で書き換えたものである。
また、個別資産格納部220は、業務用サーバ200において実行される処理に必要とされる、業務用サーバ200固有の情報が格納される。業務用サーバ200固有の情報とは、例えば、自治体の住民に関する情報や、自治体の財政に関する情報等であっても良い。以下の説明では、個別資産格納部220に格納された、業務用サーバ200固有の情報を、業務用サーバ200の個別情報と呼ぶ。
業務用サーバ200は、個別資産格納部220に格納された個別情報と、個別パッケージによって、業務用サーバ200固有の業務を実行する。
監視処理部230は、個別情報を用いて個別パッケージを実行したときの処理結果を収集し、個別パッケージと共にサポート用サーバ300へ送信する。
個別パッケージを実行したときの処理結果とは、例えば、業務用サーバ200を含む行政システムにおける各種の設定値やパラメータ等を含むシステム環境を示す情報を含む。言い換えれば、個別パッケージを実行したときの処理結果とは、業務用サーバ200を含む行政システムの状態を示す情報を含む。以下の説明では、システム環境を示す情報を環境情報と呼ぶ。
以下の説明では、個別資産格納部220に格納される情報を個別資産情報と呼ぶ。つまり、個別資産情報は、サポート用サーバ300に送信される個別パッケージ(個別プログラム群)と環境情報とを含む情報であり、業務用サーバ200を含む行政システムの構成を示す構成情報と言える。また、本実施形態では、業務用サーバ200の固有のパッケージにカスタマイズされる前のパッケージを、業務用サーバ200を含む行政システムで運用される前の構成情報と言える。
また、監視処理部230は、更新用パッケージ格納部240に格納された、個別更新用パッケージの適用を指示する操作を受け付けて、個別更新用パッケージを個別プログラム群とする。言い換えれば、監視処理部230は、業務用サーバ200の管理者等によって、個別パッケージの更新の操作を受け付けて、個別パッケージを個別更新用パッケージにアップデートさせる。以下の説明では、個別パッケージを個別更新用パッケージにアップデートさせることを、個別パッケージに個別更新用パッケージを適用する、と表現する場合がある。
更新用パッケージ格納部240は、個別更新用パッケージが格納される。個別更新用パッケージとは、パッケージ格納部210に格納されたパッケージをアップデートさせた汎用の更新用パッケージを、業務用サーバ200の管理者等が手作業によってカスタマイズしたものである。言い換えれば、個別更新用パッケージは、汎用の更新用パッケージにおいて、個別パッケージにおけるカスタマイズ箇所と対応する箇所を、業務用サーバ200の管理者が、手作業で書き換えたものである。
個別手順格納部250は、個別更新用パッケージを適用する際の手順を示す個別手順情報が格納される。個別手順情報は、サポート用サーバ300から配信される。個別手順情報の詳細は後述する。
適用ログ格納部260は、個別更新用パッケージの適用の履歴を示す履歴情報が格納される。
本実施形態のサポート用サーバ300は、業務用サーバ200に配信したパッケージがアップデートされるとアップデートされたパッケージ(更新用パッケージ)を業務用サーバ200に配信する。また、サポート用サーバ300は、パッケージがアップデートされると、業務用サーバ200を含む行政システムの環境情報を取得して、更新用パッケージの適用の仕方を示す手順情報を生成し、業務用サーバ200に配信する。
本実施形態のサポート用サーバ300は、個別資産格納部310、個別手順格納部320、適用ログ格納部330、パッケージ格納部340、手順格納部350、パッケージ管理データベース360、手順出力処理部370を有する。
個別資産格納部310は、業務用サーバ200から取得した個別資産情報が格納される。サポート用サーバ300において、個別資産格納部310は、業務用サーバ200毎に設けられる。したがって、業務用サーバ200が複数存在する場合には、個別資産格納部310に格納される。
個別手順格納部320は、手順出力処理部370によって、業務用サーバ200毎に生成された個別手順情報が格納される。個別手順格納部320は、個別資産格納部310と同様に、業務用サーバ200毎に設けられ、業務用サーバ200毎の個別手順情報が、各業務用サーバ200と対応した個別手順格納部320に格納される。
適用ログ格納部330は、業務用サーバ200において個別更新用パッケージが適用されたことを示す履歴情報が格納される。適用ログ格納部330は、個別資産格納部310と同様に、業務用サーバ200毎に設けられ、業務用サーバ200毎の履歴情報が、各業務用サーバ200と対応した適用ログ格納部330に格納される。
パッケージ格納部340は、業務用サーバ200に配布されるパッケージが格納される。パッケージ格納部340に格納されるパッケージは、例えば、これから業務用サーバ200に送信される更新用パッケージが含まれる。また、パッケージ格納部340は、過去に業務用サーバ200に配布されたパッケージも格納されていても良い。
手順格納部350は、更新用パッケージの適用の仕方を示す手順情報が格納される。手順格納部350は、パッケージ格納部340に格納されている更新用パッケージの適用の仕方を示す情報であり、業務用サーバ200毎の個別手順情報とは異なる。つまり、手順格納部350に格納された手順情報は、汎用的な更新用パッケージを更新するための、汎用的な手順を示す情報である。
これに対し、個別手順情報は、業務用サーバ200において、更新用パッケージが、管理者等により、業務用サーバ200固有の個別更新用パッケージとされたときの、個別更新用パッケージの適用の仕方を示す情報である。
パッケージ管理データベース360は、パッケージ格納部340に格納されたパッケージのバージョン情報等を管理する。具体的には、パッケージ管理データベース360は、例えば、パッケージの名称とパッケージのバージョンを示すバージョン情報とが対応づけられて格納されていても良い。したがって、本実施形態のパッケージ管理データベース360は、パッケージ格納部340に格納された各パッケージのバージョン情報が格納されている。
手順出力処理部370は、更新用パッケージを業務用サーバ200へ配布する。また、手順出力処理部370は、個別資産格納部310と、パッケージ格納部340と、手順格納部350と、を参照し、業務用サーバ200毎の更新用パッケージの適用の仕方を示す個別手順情報を生成し、対応する個別手順格納部320へ格納する。
手順出力処理部370は、個別手順格納部320に格納された個別手順情報を、業務用サーバ200へ送信(出力)する。手順出力処理部370の処理の詳細は後述する。
つまり、本実施形態のサポート用サーバ300は、業務用サーバ200から、個別パッケージと環境情報とを含む個別資産情報を取得すると、個別資産情報を個別資産格納部310に格納する。
そして、サポート用サーバ300は、個別資産情報と、パッケージ格納部340に格納された更新用パッケージと、手順格納部350に格納された手順情報とに基づき、個別手順情報を生成し、業務用サーバ200へ出力する。
このため、本実施形態では、例えば、業務用サーバ200において汎用のパッケージが、業務用サーバ200固有のものに書き換えられていても、このパッケージがアップグレードされた際に、業務用サーバ200固有のアップグレードの適用手順を提示することができる。したがって、本実施形態によれば、誤った手順でシステムがアップデートされることを抑制できる。
次に、図2は、サポート用サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態のサポート用サーバ300は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置31、出力装置32、ドライブ装置33、補助記憶装置34、メモリ装置35、演算処理装置36及びインターフェース装置37を含む情報処理装置である。
入力装置31は、各種の情報の入力を行うための装置であり、例えばキーボードやポインティングデバイス等により実現される。出力装置32は、各種の情報の出力を行うためものであり、例えばディスプレイ等により実現される。インターフェース装置37は、LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
情報処理プログラムは、サポート用サーバ300を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。情報処理プログラムは例えば記憶媒体38の配布やネットワークからのダウンロード等によって提供される。情報処理プログラムを記録した記憶媒体38は、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記憶媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記憶媒体を用いることができる。
また、情報処理プログラムは、情報処理プログラムを記録した記憶媒体38がドライブ装置33にセットされると、記憶媒体38からドライブ装置33を介して補助記憶装置34にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた情報処理プログラムは、インターフェース装置37を介して補助記憶装置34にインストールされる。
補助記憶装置34は、インストールされた情報処理プログラムを格納すると共に、個別資産格納部310、個別手順格納部320、適用ログ格納部330、パッケージ格納部340、手順格納部350、パッケージ管理データベース360等の必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置35は、サポート用サーバ300の起動時に補助記憶装置34から情報処理プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置36はメモリ装置35に格納された情報処理プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
本実施形態の業務用サーバ200は、そのハードウェア構成は、サポート用サーバ300と同様であるから、説明を省略する。
次に、図3を参照して、本実施形態の情報処理システム100の有する各装置が有する機能について説明する。
図3は、第一の実施形態の情報処理システムの有する各装置の機能を説明する図である。
はじめに、業務用サーバ200の機能について説明する。業務用サーバ200は、監視処理部230を有する。監視処理部230は、入力受付部231、情報収集部232、表示制御部233、情報出力部234、適用部235を有する。
入力受付部231は、業務用サーバ200に対する各種の操作を受け付ける。業務用サーバ200に対する入力とは、具体的には、更新用パッケージ格納部240に格納された更新用パッケージの一部を、業務用サーバ200固有のプログラムに書き換えて、個別更新用パッケージとする操作である。
また、入力受付部231は、サポート用サーバ300から受信した個別手順情報の入力を受け付ける。入力された個別手順情報は、個別手順格納部250に格納される。さらに、入力受付部231は、サポート用サーバ300から受信した更新用パッケージの入力を受け付ける。入力された更新用パッケージは、更新用パッケージ格納部240に格納される。
情報収集部232は、業務用サーバ200を含む行政システムの動作を監視し、システム環境を示す環境情報を収集する。情報収集部232は、例えば、個別パッケージに含まれる各プログラムを実行し、実行結果の値を収集し、環境情報としても良い。
表示制御部233は、個別手順格納部250に格納された個別手順情報を画面に表示させる。具体的には、表示制御部233は、業務用サーバ200のクライアント端末のディスプレイに個別手順情報を表示させても良いし、業務用サーバ200の出力装置(ディスプレイ)に個別手順情報を表示させても良い。
情報出力部234は、情報収集部232が収集した環境情報と、個別パッケージとを含む個別資産情報を、サポート用サーバ300へ送信する。
適用部235は、個別手順情報が表示された画面に従った操作に応じて、業務用サーバ200の固有の更新用パッケージにカスタマイズされた個別更新用パッケージを適用する。
つぎに、サポート用サーバ300の機能について説明する。サポート用サーバ300は、手順出力処理部370を有する。
手順出力処理部370は、情報取得部371、パッケージ比較部372、ファイル特定部373、手順生成部374、手順出力部375を有する。
情報取得部371は、業務用サーバ200から送信される個別資産情報を取得する。パッケージ比較部372は、パッケージ管理データベース360を参照し、個別資産情報に含まれる個別パッケージのバージョンを特定する。そして、パッケージ比較部372は、パッケージ格納部340のうち、特定されたバージョンの汎用のパッケージと、個別資産情報に含まれる個別パッケージとを比較する。
ファイル特定部373は、パッケージ比較部372による比較の結果、汎用のパッケージと、個別パッケージとで、異なっているファイルを特定する。言い換えれば、ファイル特定部373は、個別パッケージのうち、カスタマイズされたファイルを特定する。
手順生成部374は、ファイル特定部373により特定されたファイルと、更新用パッケージとに基づき、個別手順情報を生成する。手順生成部374の処理の詳細は後述する。手順出力部375は、生成された個別手順情報を、業務用サーバ200へ出力する。
以下に、図4を参照して、本実施形態の情報処理システム100の動作を説明する。図4は、第一の実施形態の情報処理システムの動作を説明するシーケンス図である。図4の例では、サポート用サーバ300から個別手順情報が出力されるまでの動作を示している。
本実施形態の情報処理システム100において、業務用サーバ200は、監視処理部230による行政システムの監視を開始する(ステップS401)。続いて。業務用サーバ200は、監視処理部230の情報収集部232により、行政システムの環境情報を収集する(ステップS402)。続いて、業務用サーバ200は、情報収集部232により、個別パッケージを取得する(ステップS403)。
続いて、業務用サーバ200は、情報出力部234により、環境情報と個別パッケージとを含む個別資産情報をサポート用サーバ300へ送信する(ステップS404)。
サポート用サーバ300は、手順出力処理部370の情報取得部371により、個別資産情報を取得して、個別資産格納部310へ格納する(ステップS405)。
続いて、サポート用サーバ300は、パッケージ比較部372により汎用のパッケージと個別パッケージとを比較し、手順生成部374により比較結果に応じて個別手順情報を生成する(ステップS406)。ステップS406の詳細は後述する。
続いて、サポート用サーバ300は、生成した個別手順情報を個別手順格納部320に格納する(ステップS407)。続いて、サポート用サーバ300は、手順出力部375により、生成した個別手順情報を、業務用サーバ200へ送信する(ステップS408)。
尚、本実施形態では、更新用パッケージは、個別手順情報と共に業務用サーバ200へ配信されても良い。また、更新用パッケージは、個別手順情報が業務用サーバ200に送信される前に、予め業務用サーバ200に配信されていても良い。また、更新用パッケージは、個別手順情報が業務用サーバ200に送信された後に、業務用サーバに配信されても良い。
業務用サーバ200は、個別手順情報を受信すると、個別手順格納部250へ格納する(ステップS409)。
本実施形態では、このように、サポート用サーバ300から個別手順情報が業務用サーバ200に送信され、業務用サーバ200の管理者等によって、個別パッケージのアップデートの操作を受け付けると、適用部235によるアップデートが開始される。
尚、本実施形態では、適用部235による個別更新用パッケージの適用が行われる前に、更新用パッケージを個別更新用パッケージに書き換える作業が管理者により行われるものとした。適用部235による処理の詳細は後述する。
次に、図5を参照して、本実施形態のサポート用サーバ300の手順出力処理部370による処理について説明する。図5は、第一の実施形態の手順情報の生成を説明するフローチャートである。図5の処理は、図4のステップS406の詳細を示している。
本実施形態のサポート用サーバ300は、手順出力処理部370の手順生成部374により、ステップS405で業務用サーバ200から取得した個別資産情報に含まれる個別パッケージが有するファイルのリストを生成する(ステップS501)。続いて、手順出力処理部370は、パッケージ比較部372により、パッケージ管理データベース360を参照する(ステップS502)。
次に、パッケージ比較部372は、個別資産情報に含まれる環境情報から、個別パッケージのバージョン情報を取得し、パッケージ管理データベース360から、取得したバージョン情報と対応する汎用のパッケージを特定する(ステップS503)。
続いて、パッケージ比較部372は、特定したパッケージと、個別パッケージとを比較する(ステップS504)。
続いて、パッケージ比較部372は、個別パッケージがカスタマイズされているか否かを判定する(ステップS505)。具体的には、パッケージ比較部372は、特定したパッケージに含まれるファイルと、個別パッケージに含まれるファイルとがそれぞれ一致しているか否かを判定している。
ステップS505において、カスタマイズされていない場合、手順出力処理部370は、後述するステップS510へ進む。
ステップS505において、カスタマイズされている場合、手順出力処理部370は、により、個別パッケージの中で、特定されたパッケージと一致しないファイルを特定する(ステップS506)。言い換えれば、ファイル特定部373は、個別パッケージの中で、カスタマイズされているファイルを特定する。
続いて、ファイル特定部373は、ステップS501において生成してリストにおいて、特定されたファイルに、カスタマイズされたことを示す個別フラグを付与する(ステップS507)。
続いて、ファイル特定部373は、パッケージ格納部340に格納された更新用パッケージを参照し、アップデート(更新)の対象とされているファイルを特定する(ステップS508)。続いて、ファイル特定部373は、ステップS501において生成してリストにおいて、特定されたファイルに、アップデートの対象であることを示す更新フラグを付与する(ステップS509)。つまり、ファイル特定部373は、個別パッケージにおいて、アップデート対象であり、且つ、カスタマイズされている部分情報(ファイル)を特定する。
続いて、手順生成部374は、手順格納部350と、生成されたリストとに基づき、手順情報を生成し(ステップS510)、図4のステップS407へ進む。
ここで、ステップS510の処理について説明する。本実施形態の手順生成部374は、個別パッケージがカスタマイズされていない場合、手順格納部350から汎用の更新用パッケージの適用手順を示す手順情報を取得する。
また、手順生成部374は、個別パッケージがカスタマイズされていた場合、手順格納部350から適用手順を示す手順情報に、カスタマイズされた部分に関する適用手順を示す情報を生成して追加し、両者を含む情報を個別手順情報とする。手順情報及び個別手順情報は、例えば、手順画面を業務用サーバ200に表示させるための画面データであっても良い。
また、本実施形態の手順情報及び個別手順情報には、ステップS501からステップS509の処理で生成したリストを含むものとする。
以下に、図6を参照して、本実施形態の個別手順情報の生成についてさらに説明する。図6は、第一の実施形態の個別手順情報の生成を説明する図である。
図6では、手順生成部374により生成されるリストの一例を示している。本実施形態のリスト61は、情報の項目として、資産ファイル名、個別フラグ、更新フラグを有する。項目「資産ファイル名」と、その他の項目とは対応づけられている。
項目「資産ファイル名」の値は、個別パッケージに含まれるファイル名を示す。項目「個別フラグ」の値は、対応するファイル名のファイルが、カスタマイズされたものであるか否かを示す。具体的には、項目「個別フラグ」の値が「1」の場合は、対応するファイル名のファイルがカスタマイズされたものであることを示し、項目「個別フラグ」の値が存在しない場合は、対応するファイルが汎用のパッケージに含まれるものと一致することを示す。
項目「更新フラグ」の値は、対応するファイル名のファイルが、アップデートの対象のものであるか否かを示す。具体的には、項目更新フラグ」の値が「1」の場合は、更新用パッケージにおいて、対応するファイル名のファイルがアップデートされていることを示し、項目「更新フラグ」の値が存在しない場合は、更新用パッケージにおいて、対応するファイルはアップデートされないことを示す。
図6の例では、ファイル名「a」、「c」、「e」は、パッケージ格納部340に格納された更新用パッケージにおいて、アップデートされていることを示す。また、図6の例では、ファイル名「a」、「c」は、個別パッケージにおいて、カスタマイズされていることを示す。
したがって、リスト61によれば、更新用パッケージにおけるファイル名「a」、「c」を、業務用サーバ200の仕様に合わせてカスタマイズした個別更新用パッケージとする必要があることがわかる。
よって、手順生成部374は、ファイル名「e」の適用の仕方を示す情報として、手順格納部350に格納された汎用の手順情報を取得する。また、手順生成部374は、ファイル名「a」、「c」については、適用するためにはカスタマイズが必要なファイルであることを示す情報を生成し、手順情報と合わせて個別手順情報とする。
このように、本実施形態の個別手順情報は、アップデートされるファイルのうち、カスタマイズされているファイルを特定する情報を含む。また、本実施形態の個別手順情報は、アップデートの対象であり、且つ、カスタマイズされていないファイルを特定する情報を含んでいても良い。
本実施形態のサポート用サーバ300は、更新用パッケージと対応して、このような個別手順情報を業務用サーバ200に配信することで、業務用サーバ200において、更新用パッケージがカスタマイズされないまま適用されることを防止できる。
より具体的には、本実施形態によれば、個別パッケージのアップデート作業を行う業務用サーバ200の管理者等に対し、更新用パッケージをカスタマイズしたか否かを確認させるための画面を表示させることができる。
以下に、図7を参照して、本実施形態の業務用サーバ200による個別パッケージのアップデートについて説明する。
図7は、第一の実施形態の業務用サーバにおける個別パッケージのアップデートの処理を説明するフローチャートである。
図7に示す処理は、業務用サーバ200の管理者等により、更新用パッケージを個別更新用パッケージにカスタマイズする手作業が行われた後に、行われる。
本実施形態の業務用サーバ200は、入力受付部231が、個別更新用パッケージの適用開始の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS701)。言い換えれば、入力受付部231は、個別パッケージを個別更新用パッケージにアップデートさせる操作を受け付けたか否かを判定する。
ステップS701において、該当する指示を受け付けない場合、業務用サーバ200は、指示を受け付けるまで待機する。
ステップS701において、該当する指示を受け付けると、表示制御部233は、サポート用サーバ300から配信された個別手順情報を参照し(ステップS702)、アップデートの手順を示す手順画面を表示させる(ステップS703)。手順画面の詳細は後述する。
続いて、業務用サーバ200は、入力受付部231により、手順画面に表示された最初の手順を選択する操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS704)。ステップS704において、選択する操作を受け付けない場合、業務用サーバ200は、操作を受け付けるまで待機する。
ステップS704において、選択する操作を受け付けると、適用部235は、選択された手順が実行されたか否かを判定する(ステップS705)。ステップS705において、選択された手順が実行されていない場合、表示制御部233は、選択された手順が実行されていない旨を示すエラー通知を表示させ(ステップS706)、ステップS705へ戻る。
ステップS705において、選択された手順が実行されていた場合、適用部235は、次の手順が存在するか否かを判定する(ステップS707)。ステップS707において、次の手順が存在する場合、適用部235は、表示制御部233により、手順画面において、次の手順の選択を可能とし(ステップS708)、ステップS705へ戻る。
ステップS707において、次の手順が存在しない場合、業務用サーバ200は、アップデートの処理を終了する。
以下に、図8及び図9を参照して、本実施形態の手順画面について説明する。図8は、第一の実施形態の手順画面の一例を示す図である。
図8に示す手順画面801は、表示欄802~805と、表示欄810とを有する。表示欄802は、現在業務用サーバ200を含む行政システムで運用されている個別パッケージを特定する情報が表示される。具体的には、表示欄802には、個別パッケージの名称やバージョン情報等が表示されても良い。
表示欄803は、業務用サーバ200を含む行政システムが導入されている自治体の名称等を示す。図8の例では、業務用サーバ200は、○○県××市に導入されていることがわかる。
表示欄804は、個別パッケージが適用された日付と、個別パッケージの適用を開始した開始時刻と、適用の終了時刻とが表示される。言い換えれば、表示欄804には、前回個別パッケージのアップデートを開始した開始時刻と、アップデートが完了した完了時刻とが表示される。
表示欄810は、個別パッケージのアップデートの手順が表示されている。つまり、手順画面801では、表示欄810に個別手順情報が表示される。
本実施形態では、表示欄810に表示された手順を手順1から順番に選択し、選択された手順が実行されると、次の手順の選択が可能になる。表示欄810は、手順1から手順9をそれぞれ表示した表示欄811~表示欄818を含む。
表示欄811には、手順1として、手順1を選択するためのチェックボックス811aと、現在運用されている個別パッケージが格納されたフォルダの選択を指示するメッセージ811bと、該当するフォルダを指定させるためのボタン81とが、表示されている。本実施形態では、表示欄811において、ボタン81が操作され、該当するフォルダが指定されると、手順1が実行されたこととなり、手順2の選択が可能となる。
表示欄812には、手順2として、手順2を選択するためのチェックボックス812aと、現在運用されている個別パッケージのバックアップの保存先となるフォルダの選択を指示するメッセージ812bと、が表示されている。また、表示欄812には、該当するフォルダを指定させるためのボタン82と、バックアップの開始を指示するボタン83と表示されている。
本実施形態では、表示欄812において、ボタン82が操作され、該当するフォルダが指定され、ボタン83が選択されて、バックアップが開始されて完了すると、手順2が実行されたこととなり、手順3の選択が可能となる。
表示欄813には、手順3として、手順3を選択するためのチェックボックス813aと、カスタマイズされたファイルの複製の生成と、複製を別のフォルダ(格納先)へ格納させることを示すメッセージ813bと、が表示されている。
本実施形態では、表示欄813において、チェックボックス813aが選択されると、個別パッケージにおいて、カスタマイズされているファイルの複製を生成し、手順1で指定したフォルダ(格納先)とは別のフォルダに、生成した複製が格納される。
尚、本実施形態では、ここで生成されたファイルの複製は、更新用パッケージを個別更新用パッケージとするために、カスタマイズされるファイルである。つまり、ここで生成されるファイルの複製は、図6に示すリストにおいて、更新フラグと個別フラグの両方が「1」とされたファイルである。さらに言い換えれば、ここで生成されたファイルの複製は、アップデートに際して、業務用サーバ200の管理者等により、再びカスタマイズの作業画行われるファイルである。
手順3が実行されると、表示欄814に表示された手順4の選択が可能となる。
表示欄814には、手順4として、手順4を選択するためのチェックボックス814aと、個別更新用パッケージの適用の開始を指示するメッセージ814bと、適用を開始させるボタン84とが表示されている。
本実施形態では、表示欄814において、ボタン84が操作されると、個別更新用パッケージのうち、アップデートの対象であり、且つ、カスタマイズが必要ないファイルのアップデートが開始される。つまり、ここでアップデートが開始されるファイルは、リスト61において、更新フラグが「1」であり、且つ、個別フラグの値がないファイルである。手順4が実行されると、手順5の選択が可能となる。
表示欄815には、手順5として、手順5を選択するためのチェックボックス815aと、個別パッケージにおいてカスタマイズされたファイルが格納されたフォルダの指定を指示するメッセージ815bと、該当するフォルダを指定させるためのボタン85が表示されている。尚、個別パッケージにおいてカスタマイズされたファイルとは、既に業務用サーバ200で運用されている個別パッケージに含まれる、カスタマイズされたファイルを示す。
つまり、個々で指定されるフォルダは、例えば、手順1で指定されたフォルダと同じフォルダであっても良いし、手順1で指定されたフォルダ内に設けられた別のフォルダであっても良い。
表示欄815において、該当するフォルダが指定されると、手順5が実行されたものとして、手順6の選択が可能となる。
表示欄816には、手順6として、手順6を選択するためのチェックボックス816aと、アップデートに際してカスタマイズが必要とされたファイルが格納されたフォルダの指定を指示するメッセージ816bと、該当するフォルダを指定するためのボタン86が表示されている。
本実施形態では、手順6において、手順3で生成されたフォルダが指定されると、手順6が実行されたことになり、手順7の選択が可能となる。
表示欄817には、手順7として、手順7を選択するためのチェックボックス817aと、アップデートのためのカスタマイズが完了したことの確認を指示するメッセージ817bが表示されている。また、表示欄817には、カスタマイズの完了を確認させるための確認用画面の生成の開始指示を行うためのボタン87と、確認用画面を表示させるためのボタン88とが表示されている。
本実施形態では、ボタン87が操作されると、業務用サーバ200は、表示制御部233により、手順5で指定されたフォルダと、手順6で指定されたフォルダとを比較するための確認用画面を表示させる確認情報を生成する。また、表示制御部233は、ボタン88が操作されると、確認用画面を表示させる。
本実施形態では、確認用画面が表示されると、手順7が実行されたものとし、手順8の選択が可能となる。確認用画面の詳細は後述する。
表示欄818には、手順8として、手順8を選択するためのチェックボックス818aと、カスタマイズされたファイルの適用の開始を指示するメッセージ818bと、適用(アップデート)を開始させるためのボタン89が表示されている。
本実施形態では、ボタン89が操作されると、更新用パッケージに含まれる、カスタマイズされたファイルが適用され、手順8が実行されたことになり、手順9の選択画可能となる。
表示欄819には、手順9として、手順9を選択するためのチェックボックス819aと、業務用サーバ200固有の情報の適用の開始を指示するメッセージ819bと、適用を開始させるためのボタン90が表示されている。本実施形態では、ボタン90が操作されると、個別更新用パッケージの適用が完了する。
ここで、本実施形態では、例えば、手順1、2、4は、カスタマイズする必要がないファイルに関する手順である。したがって、例えば、業務用サーバ200において、業務用サーバ200固有のカスタマイズ画施されたものではなく、汎用のパッケージが運用されていた場合には、手順画面には、手順1、2、4のみが表示されることになる。
つまり、本実施形態では、汎用の更新用パッケージを用いて業務用サーバ200のパッケージがアップデートされる場合には、汎用の更新用パッケージと対応する手順情報に基づき、手順画面が表示される。
尚、図8の例では、手順が実行されると、次の手順の選択が可能になるものとして説明したが、これに限定されない。手順画面801では、例えば、ある手順が選択されて実行されると、次の手順を示す表示欄が表示されても良い。また、手順画面801では、例えば、選択されていない手順を示す表示欄は、マスクされており、ある手順が選択されて実行されると、次の手順を示す表示欄のマスクを消去して選択できるようにしても良い。
次に、図9を参照して、手順7において表示される確認用画面について説明する。図9は、第一の実施形態の確認用画面の一例を示す図である。
図9に示す確認用画面901は、表示欄91と、ボタン92と、表示欄93とを含む。表示欄91には、確認用画面901に表示された確認結果を保存するためのボタン94と、格納先を指定するためのボタン95が表示されている。
ボタン92は、操作されると、確認用画面901を、手順画面801に遷移させる。
表示欄93は、アップデートの準備としてのファイルのカスタマイズが完了しているか否かの確認結果が表示される。
表示欄93に表示された確認情報は、情報の項目として、No.、資産ID、格納フォルダ、調査時点の更新日時、サイズ、種類、複製格納フォルダ、リカスタマイズの際の更新日時、リカスタマイズの際のサイズ、他資産での参照有無を有する。
項目「No.」の値は、ファイルに付与される番号である。項目「資産ID」の値は、ファイルを特定する情報であり、具体的には、ファイル名である。項目「格納フォルダ」の値は、ファイルが格納されているフォルダを示す。尚、項目「格納フォルダ」の値が示すフォルダに格納されているファイルは、個別パッケージに含まれるファイルのうち、アップデートの対象であり、且つ、カスタマイズされたファイルである。つまり、リスト61において、個別フラグと更新フラグの両方が「1」とされたファイルである。
項目「調査時点の更新日時」の値は、項目「格納フォルダ」の値が示すフォルダに格納されたファイルの更新日時を示す。項目「調査時点のサイズ」の値、「調査時点の種類」の値は、対応するファイルのサイズと種類を示す。
尚、項目「調査時点の更新日時の値」、項目「調査時点のサイズ」の値、「調査時点の種類」の値は、業務用サーバ200の情報収集部232が取得する環境情報に含まれる情報である。
項目「複製格納フォルダ」の値は、手順3において生成されたフォルダを示す。このフォルダには、資産IDによって特定されるファイルの複製が格納される。
項目「リカスタマイズの際の更新日時」の値は、項目「複製格納フォルダ」の値が示すフォルダに格納されたファイルの更新日時を示す。項目「リカスタマイズの際のサイズ」の値は、項目「複製格納フォルダ」の値が示すフォルダに格納されたファイルのサイズを示す。項目「他資産での参照有無」の値は、他のファイルから参照されるか否かを示す。
本実施形態の手順7では、適用部235は、項目「調査時点の更新日時」の値と、項目「リカスタマイズの際の更新日時」の値とが、異なるか否かを判定している。そして、適用部235は、両者が異なる場合は、個別パッケージにおいてカスタマイズされたファイルが、アップデートの際に再びカスタマイズされたもの判定する。
また、適用部235は、両者が一致する場合には、個別パッケージにおいてカスタマイズされたファイルが、アップデートの際にはカスタマイズされていないものと判定し、表示制御部233に、このファイルを特定する情報を強調表示させる。
図9の例では、No.1のファイルとNo.2のファイルは、項目「調査時点の更新日時」の値と、項目「リカスタマイズの際の更新日時」の値とが異なる。したがって、これらのファイルは、アップデートに合わせたカスタマイズが行われたものとされる。
また、図9の例では、No.3のファイルは、項目「調査時点の更新日時」の値と、項目「リカスタマイズの際の更新日時」の値とが一致しているため、強調表示されている。
これは、アップデートを行うにあたり、カスタマイズすべきNo.3のファイルが、現在運用されている状態のままであり、カスタマイズされていないことを示している。
このように、本実施形態では、アップデートの際にカスタマイズが必要とされるファイルに対して、カスタマイズが行われたか否かを、業務用サーバ200の管理者に確認させる確認用画面を表示させる。
尚、本実施形態では、確認用画面を表示させるための確認情報は、業務用サーバ200において生成されるものとしたが、これに限定されない。例えば、本実施形態では、サポート用サーバ300において、リスト61を保持していても良い。そして、サポート用サーバ300は、業務用サーバ200において、個別フラグと更新フラグの両方が「1」とされたファイルが更新されると、業務用サーバ200から更新の通知を受け付けて、リスト61の該当するファイルに更新日時を対応付けて保持しても良い。
本実施形態では、このように、サポート用サーバ300側で、個別フラグと更新フラグの両方が「1」とされたファイルの更新日時を示す情報を保持しておけば、業務用サーバ200に表示された手順画面801において、手順7が選択されたとき、サポート用サーバ300において確認情報を生成し、業務用サーバ200に対して出力することができる。
したがって、本実施形態によれば、カスタマイズのし忘れ等に起因して、パッケージが誤った手順でアップデートされることを抑制できる。また、本実施形態では、個別パッケージをアップデートさせる際に、アップデートの作業を行う管理者に対し、アップデートの手順を確認させることができる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態は、サポート用サーバ300が手順画面と確認用画面とを業務用サーバに表示させる点が、第一の実施形態と相違する。よって、以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図10は、第二の実施形態の情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。本実施形態の情報処理システム100Aは、業務用サーバ200Aと、サポート用サーバ300Aとを有する。
業務用サーバ200Aは、監視処理部230Aを有する。監視処理部230Aは、サポート用サーバ300Aから手順画面の画面データが送信されると、手順画面を表示させる。
サポート用サーバ300Aは、手順出力処理部370Aを有する。手順出力処理部370Aは、個別手順格納部320に、業務用サーバ200Aの個別手順情報が格納されると、業務用サーバ200Aの個別手順情報を表示させるための手順画面の画面データを生成し、業務用サーバ200Aへ出力する。
したがって、本実施形態では、業務用サーバ200Aは、個別手順格納部250や適用ログ格納部260を保持せずに、手順画面を表示させることができる。したがって、本実施形態によれば、業務用サーバ200Aに要求されるメモリ容量を削減することができる。
開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
運用中のシステムをアップデートする際に、運用中の前記システムの構成情報を取得し、
取得した前記構成情報において、記憶部が記憶する運用前のシステムの構成情報と差異がある部分情報を特定し、
前記部分情報が前記アップデートで更新される情報である場合には、前記運用前のシステムの構成情報を参照して前記部分情報に対する手順情報を生成して出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
(付記2)
前記アップデートにおいて前記システムに適用される更新用の構成情報において、前記部分情報と対応する情報を特定し、
前記部分情報と対応する情報に対する変更が行われたか否かを示す確認情報を出力する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1記載の情報処理プログラム。
(付記3)
前記手順情報は、前記アップデートの手順を表示させる情報であって、
前記手順は、
前記部分情報の格納場所を指定する手順と、
前記部分情報と対応する情報の格納場所を指定する手順と、
前記確認情報の表示を指示する手順と、を含むことを特徴とする付記2記載の情報処理プログラム。
(付記4)
前記確認情報は、
前記部分情報を更新した日時を示す情報と、前記部分情報と対応する情報を更新した日時を示す情報と、を含むことを特徴とする付記2又は3記載の情報処理プログラム。
(付記5)
前記部分情報と対応する情報は、前記部分情報の複製であることを特徴とする付記2乃至4の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
(付記6)
前記運用中の構成情報において、前記アップデートで更新される情報に対する手順情報を、前記部分情報に対する手順情報と共に出力することを特徴とする付記1乃至5の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
(付記7)
前記運用中の構成情報のバージョンを示す情報を参照し、前記記憶部から、前記運用中の構成情報とバージョンが一致する前記運用前のシステムの構成情報を特定し、前記運用中のシステムの構成情報と比較する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1乃至6の何れか一項に記載の情報処理プログラム。
(付記8)
運用中のシステムをアップデートする際に、運用中の前記システムの構成情報を取得する情報取得部と、
取得した前記構成情報において、記憶部が記憶する運用前のシステムの構成情報と差異がある部分情報を特定する特定部と、
前記部分情報が前記アップデートで更新される情報である場合には、前記運用前のシステムの構成情報を参照して前記部分情報に対する手順情報を生成して出力する手順出力部と、を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記9)
コンピュータによる情報処理方法であって、前記コンピュータが、
運用中のシステムをアップデートする際に、運用中の前記システムの構成情報を取得し、
取得した前記構成情報において、記憶部が記憶する運用前のシステムの構成情報と差異がある部分情報を特定し、
前記部分情報が前記アップデートで更新される情報である場合には、前記運用前のシステムの構成情報を参照して前記部分情報に対する手順情報を生成して出力する、ことを特徴とする情報処理方法。
本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。