JP7000707B2 - 通信装置および通信システム - Google Patents

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Description

本開示は、2本の幹線に2本の支線を介して接続し、2本の支線により差動信号を送受信して通信する技術に関する。
2本の幹線に2本の支線を介して接続し、2本の支線により差動信号を送受信して通信装置が互いに通信する通信システムにおいて、CANプロトコルを使用することが知られている。CANはController Area Networkの略であり、登録商標である。通信装置は、通信制御と通信装置毎に特定される制御とを実行するマイクロコンピュータと、通信トランシーバとを備えている。
通信装置内のマイクロコンピュータは、通信装置が制御を実行しなくてもよい場合、動作モードをスリープモードに移行して消費電力を低減することがある。マイクロコンピュータがスリープモードに移行するとき、スタンバイモードに移行することを通信トランシーバに指令することにより、2本の支線の電位は低下する。2本の支線の電位は急激に低下するのではなく、幹線と通信装置となどが有する静電容量により緩やかに低下する。
そして、スリープモードのときに2本の支線の電位差が所定値以上になると、マイクロコンピュータは、スリープモードからウェイクアップモードに復帰する。
例えば2本の支線のうち一方が断線している状態で、マイクロコンピュータがスリープモードに移行するときに2本の支線の電位が低下する場合、断線していない支線の電位は緩やかに低下するのに対し、断線している支線の電位は急激に低下する。
これは、断線している支線には静電容量の影響が働かないからである。2本の支線の一方の電位が緩やかに低下し他方の電位が急激に低下することにより、2本の支線の電位差が所定値以上になると、マイクロコンピュータは、スリープモードに移行することを中断し、ウェイクアップモードに復帰する。
特許文献1に記載の技術では、マイクロコンピュータは、スタンバイモードに移行することを通信トランシーバに指令してから一定時間、2本の支線の電位差が所定値になってもウェイクアップモードに復帰しない復帰制限機能を備えている。
一定時間が経過すると、断線していない支線の電位が低下して断線している支線の電位と同程度になるので、2本の支線の電位差は所定値よりも低下する。2本の支線の電位差が所定値よりも低下するとマイクロコンピュータはウェイクアップモードに復帰しないので、スリープモードに移行できる。
特許第4747998号公報
特許文献1に記載の技術のように、一つのマイクロコンピュータが一つの通信トランシーバに接続している構成では、マイクロコンピュータは復帰制限機能によりスリープモードに移行できる。
しかし、複数のマイクロコンピュータが一つの通信トランシーバに接続している構成では、スリープモードに移行するマイクロコンピュータは復帰制限機能を作動させるが、スリープモード中のマイクロコンピュータは復帰制限機能を作動させない。
その結果、スタンバイモードに移行することを通信トランシーバが指令されるときに、断線等のために2本の支線の電位差が所定値以上になると、既にスリープモード中であるマイクロコンピュータは、必要がないのにウェイクアップモードに復帰するという課題が生じる。
本開示は、複数のマイクロコンピュータが一つの通信トランシーバに接続している通信装置において、2本の支線の一方が断線している状態で一つのマイクロコンピュータが省電力モードに移行するときに、省電力モード中の他のマイクロコンピュータが通常モードに復帰することを抑制する。
本開示の一態様は、2本の幹線(70、72)に2本の支線(50、52)を介して接続し、2本の支線により差動信号を送受信して通信する通信装置(10、100)であって、通信トランシーバ(30)と複数のマイクロコンピュータ(12、14)と接続抵抗(60)とを備えている。
通信トランシーバは、2本の支線と接続して差動信号を送受信する。複数のマイクロコンピュータは、動作モードが通常動作を行う通常モードのときに消費電力を抑制する省電力モードに移行する条件が成立すると、通信トランシーバにスタンバイモードに移行することを指令して2本の支線の電位を低下させ、省電力モードのときに2本の支線の電位差が所定値以上になると通常モードに復帰する。接続抵抗は、通信トランシーバと接続する通信装置内の2本の支線同士を接続する。
本開示の他の一態様は、2本の幹線(70、72)に2本の支線(50、52)を介して接続し、2本の支線により差動信号を送受信して通信する上記の複数の通信装置(10、100)を備える通信システム(2)である。
本開示のこれら態様の構成によれば、2本の支線の一方が断線しても、断線している支線は断線していない支線と接続抵抗により電気的に接続しているので、断線している支線の電位が低下する場合、断線していない支線側の静電容量により緩やかに変化する。
したがって、通信装置内の複数のマイクロコンピュータのうち通常モードのマイクロコンピュータが省電力モードに移行するときに、通信トランシーバにスタンバイモードに移行することを指令することにより2本の支線の電位が低下するときに、断線していない支線側の静電容量により2本の支線の電位は緩やかに低下する。
その結果、2本の支線の一方が断線している状態でマイクロコンピュータが通信トランシーバにスタンバイモードに移行することを指令しても、2本の支線の電位差は所定値以上にならない。
これにより、2本の支線の一方が断線している状態でマイクロコンピュータが通信トランシーバにスタンバイモードに移行することを指令しても、省電力モードから通常モードに復帰する必要のないマイクロコンピュータが通常モードに復帰することを抑制できる。したがって、通信装置による消費電力を低減できる。
尚、この欄および特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態による通信システムに適用される通信装置を示すブロック図。 スリープ移行時の信号レベルを示すタイムチャート。 接続抵抗の抵抗値の設定方法を説明する回路図。 第2実施形態による通信装置を示すブロック図。
以下、本開示の実施形態を図に基づいて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す通信システム2では、2本の幹線70、72に2本の支線50、52を介して接続する複数のECU10が、2本の支線50、52により差動信号を送受信して互いに通信する。ECUはElectronic Control Unitの略である。通信プロトコルはCANである。通信システム2は、例えば車載の通信システムであり、ECU10はそれぞれ設定された車両制御を実行する。
幹線70、72の終端はそれぞれ終端抵抗80、82により接続されている。幹線70、72のうち幹線70が高電位側のCAN-H線であり、幹線72が低電位側のCAN-L線である。支線50と幹線70とが接続し、支線52と幹線72とが接続している。
ECU10は、マイクロコンピュータ12、14と、結合回路20、22と、CANトランシーバ30と、コネクタ40と、抵抗60とを備えている。マイクロコンピュータをマイコンとも言う。
マイコン12、14は1個のCANトランシーバ30を共有して使用する。結合回路20は、マイコン12、14から出力されるCANトランシーバ30に対するスタンバイ信号を結合する回路である。図1ではスタンバイ信号はSTBで表されている。
マイコン12、14の両方がスタンバイ信号をオンにすると、結合回路20からCANトランシーバ30に出力されるスタンバイ信号はオンになる。マイコン12、14の少なくともいずれか一方がスタンバイ信号をオフにすると、結合回路20からCANトランシーバ30に出力されるスタンバイ信号はオフになる。
結合回路22は、マイコン12、14から出力される送信信号を結合する回路である。図1では送信信号はTXで表されている。マイコン12、14から出力される送信信号の両方がリセッシブの場合、結合回路22からCANトランシーバ30に出力される送信信号はリセッシブになる。マイコン12、14から出力される送信信号の少なくとも一方がドミナントの場合、結合回路22からCANトランシーバ30に出力される送信信号はドミナントになる。
CANトランシーバ30は、ECU10内の支線50、52とコネクタ40とを介して外部の支線50、52と接続している。ECU10内の支線50と支線52とは、抵抗60により電気的に接続されている。尚、抵抗60の抵抗値は、支線50、52を使用する通信時に支線50、52同士で電流がほとんど流れず、一方の差動信号のレベルで他方の差動信号のレベルを増減させないように、十分大きな値が設定される。
支線50、52と幹線70、72とにより送受信される差動信号の電位差が示す信号レベルには、ドミナントとリセッシブとがあり、一般的に、ドミナントの理論値は「0」であり、リセッシブの理論値は「1」である。
例えば、CANトランシーバ30は、支線50、52の電位差が0.9V以上の場合にドミナントと認識し、支線50、52の電位差が0.5V以下の場合にリセッシブと認識する。
CANトランシーバ30は、ドミナントを表す送信信号を結合回路22から入力すると、CAN-H線である高電位側の支線50の電位を例えば3.5Vにし、CAN-L線である低電位側の支線52の電位を例えば1.5Vにする。CANトランシーバ30は、リセッシブを表す送信信号を結合回路22から入力すると、CAN-H線である支線50とCAN-L線である支線52との電位を例えば同じリセッシブ電位である2.5Vにする。
また、CANトランシーバ30は、支線50、52の電位差が0.9V以上の場合にはドミナントを表す受信信号RXを生成し、支線50、52の電位差が0.5V以下の場合にリセッシブを表す受信信号RXを生成する。マイコン12、14は、CANトランシーバ30が生成する受信信号RXを入力する。
マイコン12、14は、マイコン12、14に組み込まれたアプリケーションから、制御対象を制御しなくてもいい場合、あるいはマイコン12、14が通信を行う必要がない場合など、消費電力を抑えるための動作モードへ移行する所定条件が成立すると、マイコン12、14の動作モードを、通常モードのウェイクアップモードから省電力モードのスリープモードに移行させる。
スリープモード中のマイコン12、14は、支線50、52の電位差がドミナントを表す電位差になり、CANトランシーバ30が出力する受信信号がドミナントになると、動作モードをスリープモードからウェイクアップモードに復帰させる。
図2に示すように、マイコン12がウェイクアップモードでマイコン14がスリープモードの場合、マイコン14はスタンバイ信号をオンにしているがマイコン12はスタンバイ信号をオフにしている。この場合、結合回路20が出力するスタンバイ信号はオフになるので、CANトランシーバ30の動作モードはノーマルモードである。
次に、マイコン14がスリープモードのときに、マイコン12がウェイクアップモードからスリープモードに移行する場合、マイコン12はスタンバイ信号をオンにする。マイコン12は、スタンバイ信号をオンにしてから所定時間経過後に、ウェイクアップモードからスリープモードに移行する。
結合回路20は、マイコン12、14の両方のスタンバイ信号がオンになると、CANトランシーバ30に出力するスタンバイ信号をオンにする。結合回路20が出力するスタンバイ信号がオンになると、CANトランシーバ30は、動作モードをノーマルモードかスリープモードに移行する。
CANトランシーバ30は、スリープモードに移行する前のノーマルモードのとき、支線50、52の電位を、前述したリセッシブ電位にする。そして、ノーマルモードからスリープモードに移行すると、CANトランシーバ30は支線50、52への電力供給を遮断するので、支線50、52の電位はリセッシブ電位から低下する。
このとき、例えば支線50、52が断線していなければ、支線50、52への電力供給が遮断されても、実線200、210が示すように、幹線70、72の静電容量、ならびに幹線70、72に支線50、52を介して接続する他のECU10の静電容量により、支線50、52の電位は緩やかに低下する。
一方、支線52が断線し、抵抗60が支線50と支線52とを接続していない場合には、支線52は幹線72の静電容量、ならびに幹線72に接続するECU10の静電容量の影響を受けない。したがって、支線50、52への電力供給が遮断されると、支線52の電位は点線212が示すように急激に低下する。
すると、支線50と支線52との間に点線220が示す所定値以上の電位差Vdiffが生じ、受信信号RXに点線230が示すエッジが生じる。受信信号RXに点線230が示すエッジが生じると、スリープモードのマイコン14は誤ってウェイクアップモードに移行する。
しかし、本実施形態では、抵抗60が支線50と支線52とを電気的に接続しているので、支線52が断線していても、支線52は支線50を介して幹線70と接続している。したがって、支線52は、幹線70の静電容量、ならびに幹線70に接続する他のECU10の静電容量の影響を受ける。
これにより、支線52が断線している状態でマイコン12がウェイクアップモードからスリープモードに移行し、CANトランシーバ30が支線50、52への電力供給を遮断すると、支線52の電位は支線50と同様に緩やかに低下する。したがって、支線50と支線52との間に実線222が示すように電位差Vdiffは生じず、実線232が示すように受信信号RXにエッジは生じない。
受信信号RXにエッジが生じないと、スリープモードのマイコン14はスリープモードを継続できる。
次に、抵抗60の抵抗値の設定方法について説明する。
図3に示すように、ノーマルモードからスリープモードに移行するとき、CANトランシーバ30は支線50、52への電力供給を遮断するので、電源と支線50、52との間の入力抵抗32、34の電源側はグランド電位になる。尚、図3において、符号36はレシーバを表している。
断線していない支線50の電位は、支線50、52への電力供給が遮断されても急激には低下せず、幹線70の静電容量、ならびに幹線70に接続する他のECU10の静電容量によりリセッシブ電位Vrsに保持される。支線50と支線52との電位差Vaがドミナントを表す電位差Vdを超えると、受信信号RXにエッジが生じる。
支線52が断線している状態でCANトランシーバ30が支線50、52への電力供給を遮断するとき、電位差Vaが電位差Vdを超えない次式(1)を満たすように、抵抗60の抵抗値Raが決定される。Rinは入力抵抗34の抵抗値である。
Va=(Ra/(Ra+Rin))×Vrs≦Vd
Ra≦(Vd/(Vrs-Vd))×Rin ・・・(1)
さらに、ISO11898-2では、終端抵抗80、82の下限値がそれぞれ100Ωに規定されているため、終端抵抗80、82の合成抵抗値の下限値は50Ωである。実際の終端抵抗80、82には、推奨値である120Ωの抵抗が使用される。
そして、通信システム2で幹線70、72に支線50、52を介して接続する複数のECU10のすべてが、1個のCANトランシーバ30を2個のマイコン12、14が共有している構成の場合、ECU10の数をN個とすると、抵抗60の抵抗値Raは、次式(2)から決定される。
N/Ra+1/60≦1/50
Ra≧300×N ・・・(2)
抵抗60の抵抗値は、式(1)、(2)を満たす値に設定される。
[1-3.効果]
以上説明した上記実施形態では、以下の効果を得ることができる。
(1a)支線50と支線52とを抵抗60が接続しているので、支線52が断線している状態でCANトランシーバ30が支線50、52への電力供給を遮断しても、断線している支線52の電位は、断線していない支線50の電位と同様に緩やかに低下する。
これにより、受信信号RXにエッジが発生しないので、スリープモードのマイコン14はウェイクアップモードに復帰せず、スリープモードを継続できる。その結果、マイコン14による電力消費を低減できる。
(1b)抵抗60の抵抗値を十分大きい値に設定することにより、支線50、52を使用している通信時に、支線50と支線52との間で抵抗60を通って電流が流れることを抑制できる。これにより、通信時に支線50、52により送受信される差動信号のレベルが抵抗60によって変化することを抑制できる。
以上説明した第1実施形態において、ECU10が通信装置に対応し、CANトランシーバ30が通信トランシーバに対応し、抵抗60が接続抵抗に対応し、ウェイクアップモードが通常モードに対応し、スリープモードが省電力モードに対応する。
[2.第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
図4に示す第2実施形態のECU100は、支線50と支線52とを接続する抵抗60に直列にスイッチ102が設置されている点が第1実施形態と異なっている。第2実施形態において、第1実施形態と同じ構成部分については同一符号を用いる。第1実施形態と同一符号については、先行する説明を参照する。
支線50と支線52との間を抵抗60で接続すると、抵抗60で接続しない場合よりも支線50と支線52との間のインピーダンスは低下する。その結果、支線50、52の信号の波形が歪む可能性がある。
また、第1実施形態での式(2)が示すように、幹線70、72に支線50、52を介して接続するECUの数が増えるにしたがい抵抗60の抵抗値は大きくなる。一方、式(1)から抵抗60の抵抗値には上限がある。
そこで、第2実施形態では、抵抗60に直列にスイッチ102が設置されている。スイッチ102は、マイコン12、14の両方がスリープ状態に移行して結合回路20が出力するスタンバイ信号がオンになるとオンになる。また、マイコン12、14の少なくとも一つがウェイクアップモードであり結合回路20が出力するスタンバイ信号がオフになるとオフになる。スイッチ102として、例えばトランジスタ、リレー等が使用される。
マイコン12、14の少なくともいずれか一方がウェイクアップモードで通信を実行している場合には、結合回路20が出力するスタンバイ信号はオフであるから、スイッチ102はオフである。スイッチ102がオフの場合、支線50と支線52とは抵抗60により接続されていない状態になる。
そして、マイコン12、14の一方がスリープ状態であり、マイコン12、14の他方がスリープ状態に移行するときにスタンバイ信号をオンにすると、結合回路20が出力するスタンバイ信号はオンになる。これにより、支線50と支線52とは抵抗60により接続される.
[2-2.効果]
(2a)第2実施形態では、マイコン12、14の一方がスリープ状態であり、マイコン12、14の他方がスリープ状態に移行するときにスタンバイ信号をオンにすると、結合回路20が出力するスタンバイ信号がオンになり、スイッチ102がオンになる。これにより、支線50と支線52とは抵抗60により接続される。
スイッチ102がオンになり、支線50と支線52とが抵抗60により接続されている状態では、第1実施形態の効果(1a)、(1b)と同様の効果を得ることができる。
尚、支線50と支線52とが抵抗60により接続されている状態では、支線50と支線52との間のインピーダンスが抵抗60により接続されていない場合よりも低下するため、支線50、52の信号に歪みが生じることがある。
しかし、マイコン12、14の両方がスリープ状態であるから、支線50と支線52との電位差をCANトランシーバ30が認識し、マイコン12、14がウェイクアップモードに復帰できればよい。したがって、支線50、52の信号の歪みはマイコン12、14の動作に影響しない。
さらに、第2実施形態では、以下の効果を得ることができる。
(2b)スイッチ102がオフの状態では、支線50と支線52との間のインピーダンスが低下しないので、マイコン12、14のうちウェイクアップモードのマイコンが通信するときに、支線50、52の信号の波形の歪みを抑制できる。
(2c)ECU100内のマイコン12、14が両方ともスリープモードになり、スイッチ102がオンになるECU100の数は、通常、幹線70、72に支線50、52を介して接続しているECU100の総数よりも少ない。したがって、幹線70、72に支線50、52を介して接続しているECU100の数が増加しても、式(1)を満たす範囲で抵抗60の抵抗値を設定できる。
[3.他の実施形態]
(1)ECU10、100内のマイコンの数は複数であればよく、2個に限らず3個以上であってもよい。マイコンの数が3個以上になっても、1個のCANトランシーバ30が共有される。
(2)通信装置であるECU10、100を適用する分野は車両制御に限るものではなく、2本の幹線に2本の支線を介して接続し、2本の支線により差動信号を送受信して通信する通信装置であれば、どのような分野にECU10、100を適用してもよい。
(3)上記実施形態における一つの構成要素が有する複数の機能を複数の構成要素によって実現したり、一つの構成要素が有する一つの機能を複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を一つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される一つの機能を一つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。尚、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(4)上述したECU10、100の他、当該ECU10、100を構成要素とする通信システムなど、種々の形態で本開示を実現することもできる。
2:通信システム、10、100:ECU(通信装置)、12、14:マイコン、30:CANトランシーバ(通信トランシーバ)、50、52:支線、60:抵抗(接続抵抗)、70、72:幹線、102:スイッチ

Claims (6)

  1. 2本の幹線(70、72)に2本の支線(50、52)を介して接続し、前記2本の支線により差動信号を送受信してCAN(登録商標)プロトコルで通信する通信装置(10、100)であって、
    前記2本の支線と接続して前記差動信号を送受信するように構成された通信トランシーバ(30)と、
    動作モードが通常動作を行う通常モードのときに消費電力を抑制する省電力モードに移行する所定条件が成立すると、前記通信トランシーバにスタンバイモードに移行することを指令して前記2本の支線の電位を低下させ、前記省電力モードのときに前記2本の支線の電位差が所定値以上になると前記通常モードに復帰するように構成された複数のマイクロコンピュータ(12、14)と、
    前記通信トランシーバと接続する前記通信装置内の前記2本の支線同士を接続するように構成された接続抵抗(60)と、
    を備え
    前記接続抵抗の抵抗値をRa、前記通信トランシーバの抵抗値をRin、前記差動信号がドミナントを表すときの前記2本の支線の電位差をVd、前記差動信号がリセッシブを表すときに前記2本の支線に設定される電位をVrsとすると、前記差動信号がドミナントを表すときに低電位になる前記支線が断線した状態で前記マイクロコンピュータが前記通信トランシーバにスタンバイモードに移行することを指令して前記2本の支線の電位を低下させるときの前記2本の支線の電位差Vaは、Va=(Ra/(Ra+Rin))×Vrsで表され、Va≦Vdを満たす前記抵抗値Raは、Ra≦(Vd/(Vrs-Vd))×Rinの値に設定されている、
    通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって
    記2本の幹線に前記2本の支線を介して接続する前記通信装置の数がN個の場合、前記接続抵抗の抵抗値Raは、Ra≧300×N[Ω]を満たす値に設定される、
    通信装置。
  3. 請求項1または2に記載の通信装置(100)であって、
    前記接続抵抗に直列に設置されたスイッチ(102)をさらに備え、
    前記複数のマイクロコンピュータが前記通信トランシーバにスタンバイモードに移行することを指令すると前記スイッチはオンになり、前記複数のマイクロコンピュータの少なくとも一つが前記通信トランシーバにスタンバイモードに移行することを指令しないときに前記スイッチはオフになるように構成されている、
    通信装置。
  4. 請求項3に記載の通信装置であって、
    前記スイッチはトランジスタである、
    通信装置。
  5. 請求項3に記載の通信装置であって、
    前記スイッチはリレーである、
    通信装置。
  6. 2本の幹線(70、72)に2本の支線(50、52)を介して接続し、前記2本の支線により差動信号を送受信してCANプロトコルで通信する複数の通信装置を備える通信システム(2)であって、
    前記通信装置は、
    前記2本の支線と接続して前記差動信号を送受信するように構成された通信トランシーバ(30)と、
    動作モードが通常動作を行う通常モードのときに消費電力を抑制する省電力モードに移行する条件が成立すると、前記通信トランシーバにスタンバイモードに移行することを指令して前記2本の支線の電位を低下させ、前記省電力モードのときに前記2本の支線の電位差が所定値以上になると前記通常モードに復帰するように構成された複数のマイクロコンピュータ(12、14)と、
    前記通信トランシーバと接続する前記通信装置内の前記2本の支線同士を接続するように構成された接続抵抗(60)と、
    を備え
    前記接続抵抗の抵抗値をRa、前記通信トランシーバの抵抗値をRin、前記差動信号がドミナントを表すときの前記2本の支線の電位差をVd、前記差動信号がリセッシブを表すときに前記2本の支線に設定される電位をVrsとすると、前記差動信号がドミナントを表すときに低電位になる前記支線が断線した状態で前記マイクロコンピュータが前記通信トランシーバにスタンバイモードに移行することを指令して前記2本の支線の電位を低下させるときの前記2本の支線の電位差Vaは、Va=(Ra/(Ra+Rin))×Vrsで表され、Va≦Vdを満たす前記抵抗値Raは、Ra≦(Vd/(Vrs-Vd))×Rinの値に設定されている、
    通信システム。
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