JP6998128B2 - サンプルウエーハ及びウエーハの形状確認方法 - Google Patents

サンプルウエーハ及びウエーハの形状確認方法 Download PDF

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本発明は、中央の薄化領域と薄化領域を囲繞する外周凸部とが研削により形成されるウエーハの薄化領域と外周凸部の内側面とのなす角度を計測するためのサンプルウエーハ及びサンプルウエーハを使用したウエーハの形状確認方法に関する。
ウエーハを極薄に研削しつつハンドリング性を向上させるための研削方法として、ウエーハの中央部を研削して円形凹状の薄化領域を形成すると共に、この薄化領域を囲繞する補強用の環状の凸部(外周凸部)を形成する研削方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許5390740号公報
このような研削方法で薄化されたウエーハ、即ち、凹状の薄化領域と薄化領域を囲繞する外周凸部とを備えるウエーハは、薄化された中央部の被研削面(薄化領域)と外周凸部の内側の側面とのなす角度がウエーハの抗折強度や後工程における加工品質に影響する。
例えば、外周凸部の内側面が中央部の被研削面に対して垂直である場合には、ウエーハの搬送におけるハンドリング時に外周凸部のエッジ部分が非常に欠け易くなり、特に外周凸部の内側面と中央部の被研削面との境目部分に欠けが生じると、後にエッチングをウエーハに施した際に、欠けた部分がよりエッチングされ易くなっていることから外周凸部が大きく浸食される場合がある。また、エッチング液等が円形凹部状の薄化領域から排出されにくくなり、外周凸部の上面に浸食孔が形成される場合がある。その結果、外周凸部が補強部としての役目を果たせなくなってしまうという問題がある。
また、外周凸部の内側面が中央部の被研削面に対して垂直になっているウエーハの中央部内に再配線層をフォトリソグラフィ法で形成する場合、フォトリソグラフィ法で使用するレジスト液が円形凹部状の薄化領域から排出されにくくなるという問題がある。
例えば、中央部の被研削面と外周凸部の内側面とのなす角度が小さい角度(例えば、45度)になっている場合においては、後工程でウエーハの外周凸部をダイシングし除去するためにウエーハの外周凸部と凹状の薄化領域とにまたがってダイシングテープを貼着する際に、外周凸部の内側面と凹状の薄化領域との境目部分にダイシングテープを完全に貼り付けることができず隙間が生じる。そして、時間経過と共にこの隙間部分が徐々に広がると、外周凸部除去のためのダイシング時にウエーハが割れてしまうリスクが高まるという問題がある。
その一方で、中央部の被研削面と外周凸部の内側面とのなす角度が大きな角度(例えば、135度)になっている場合においては、ウエーハのデバイスチップとして取得できる領域が小さくなっていることから、ウエーハを分割して取得できるチップの個数が減少してしまうという問題がある。
これらの問題を鑑みて、中央部の被研削面と外周凸部の内側面とのなす角度を容易に測定したいという要望がある。また、特許文献1に記載されているような研削方法を実施する際に、研削後のウエーハの上記角度が適切な値となるように研削時の加工条件を設定したいという要望がある。そこで、従来は上記角度を測定するために、研削工程後のウエーハからダイアモンドカッター等で外周凸部と中央部の被研削面とにまたがるように検査片を切り取り、この検査片の断面を顕微鏡等で観察していた。しかし、時間がかかるうえ、検査片をきれいに切り取れない場合や、作業者がダイアモンドカッターによりけがをする場合があった。
よって、研削によりウエーハに補強用の環状の外周凸部を形成する場合には、ウエーハの研削加工後に、容易に外周凸部と薄化領域とのなす角度を確認しウエーハの形状を確認できるようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、外周部に凸部と、中央部に薄化領域と、を形成した後に、切断して、該凸部及び該薄化領域の切断面から該凸部と該薄化領域とのなす角度を測定する工程実施用のサンプルウエーハであって、ウエーハに対して透過性を有するレーザ光線が照射されることでウエーハの内部に少なくともウエーハの外周部から中央部にかけてウエーハの直径の全体又は一部に沿った該切断の起点となる改質層が形成されていることを特徴とするサンプルウエーハである。
また、上記課題を解決するための本発明は、本発明に係る上記サンプルウエーハを用いたウエーハの形状確認方法であって、該サンプルウエーハの中央部を研削手段で薄化して薄化領域を形成すると共に外周に凸部を形成する研削工程と、前記改質層を起点にサンプルウエーハを分割してサンプルウエーハの切断面を露出させる切断工程と、サンプルウエーハの該凸部から該薄化領域にかけてサンプルウエーハの直径の全体又は一部に沿って形成された該切断面から該外周の凸部と該薄化領域とのなす角度を測定する測定工程と、を備えることを特徴とするウエーハの形状確認方法である。
本発明に係る、外周部に凸部と、中央部に薄化領域と、を形成した後に、切断して、凸部及び薄化領域の切断面から凸部と薄化領域とのなす角度を測定する工程実施用のサンプルウエーハは、ウエーハに対して透過性を有するレーザ光線が照射されることでウエーハの内部に少なくともウエーハの外周部から中央部にかけてウエーハの直径の全体又は一部に沿った切断の起点となる改質層が形成されているため、サンプルウエーハを研削することで外周凸部と薄化領域とのなす角度を確認するための切断面を容易に露出させることができ、サンプルウエーハの形状観察を容易に行うことができるようになる。
また、本発明に係るウエーハの形状確認方法は、前記サンプルウエーハの中央部を研削手段で薄化して薄化領域を形成すると共に外周に凸部を形成する研削工程と、改質層を起点にサンプルウエーハを分割してサンプルウエーハの切断面を露出させる切断工程とを実施することで、外周凸部と薄化領域とのなす角度を確認するための切断面を容易に露出させることができ、さらに、サンプルウエーハの凸部から薄化領域にかけてサンプルウエーハの直径の全体又は一部に沿って形成された切断面から外周の凸部と薄化領域とのなす角度を測定する測定工程を実施することで、サンプルウエーハの形状観察を容易に行うことが可能となる。
レーザ加工装置及びダミーウエーハの一例を示す断面図である。 実施形態1のサンプルウエーハを示す平面図である。 実施形態2のサンプルウエーハを示す平面図である。 実施形態3のサンプルウエーハを示す平面図である。 実施形態4のサンプルウエーハを示す平面図である。 サンプルウエーハの中央部を研削手段で薄化して薄化領域を形成すると共に外周に凸部を形成している状態を示す断面図である。 改質層を起点に分割された状態の実施形態1のサンプルウエーハを示す平面図である。 改質層を起点に分割された状態の実施形態1のサンプルウエーハの切断面を露出させた状態を示す平面図である。 実施形態1のサンプルウエーハの切断面を示す端面図である。 改質層を起点に分割された状態の実施形態2のサンプルウエーハを示す平面図である。 改質層を起点に分割された状態の実施形態2のサンプルウエーハの切断面を露出させた状態を示す平面図である。 実施形態2のサンプルウエーハの切断面を示す端面図である。 改質層を起点に分割された状態の実施形態3のサンプルウエーハを示す平面図である。 改質層を起点に分割された状態の実施形態3のサンプルウエーハの切断面を露出させた状態を示す平面図である。 実施形態3のサンプルウエーハの切断面を示す端面図である。 改質層を起点に分割された状態の実施形態4のサンプルウエーハを示す平面図である。 改質層を起点に分割された状態の実施形態4のサンプルウエーハの切断面を露出させた状態を示す平面図である。 実施形態4のサンプルウエーハの切断面を示す端面図である。
図1に示すレーザ加工装置1は、例えば、ウエーハWを吸引保持するチャックテーブル10と、チャックテーブル10に保持されたウエーハWに対して透過性を有する波長のレーザ光線を照射するレーザ光線照射手段11と、装置制御を行う図示しない制御手段とを少なくとも備えており、ウエーハWから本発明に係るサンプルウエーハを作製するために使用される。
CPU及びメモリ等の記憶素子等からなる制御手段は、チャックテーブル10及びレーザ光線照射手段11に電気的に接続されており、制御手段の制御の下で、チャックテーブル10の回転動作やレーザ光線照射手段11の移動動作等が制御される。
ウエーハWを保持するチャックテーブル10は、その外形が円形状であり、ポーラス部材等で構成されウエーハWを吸着する吸着部100と、吸着部100を支持する枠体101とを備える。吸着部100は図示しない吸引源に連通し、吸着部100の露出面である保持面100a上でウエーハWを吸引保持する。チャックテーブル10は、鉛直方向(Z軸方向)の軸心周りに回転可能であると共に、X軸方向に往復移動可能となっている。
レーザ光線照射手段11は、Y軸方向に往復移動可能であり、レーザ光線発振器119から発振されウエーハWに対して透過性を有するレーザ光線を、光ファイバー等の伝送光学系を介して集光器111の内部の集光レンズ111aに入光させることで、レーザ光線をチャックテーブル10で保持されたウエーハWの所定の高さ位置に正確に集光して照射できる。なお、集光器111によって集光されるレーザ光線の集光点位置は、図示しない集光点位置調整手段によってチャックテーブル10の保持面100aに対して垂直な方向(Z軸方向)に調整可能となっている。
図1に示すウエーハWは、例えば、外形が円形状でありデバイスが形成されていない所謂ダミーウエーハ(ミラーウエーハ)である。ウエーハWの外周縁には、ノッチNがウエーハWの中心に向けて径方向内側にくさび状に窪むように形成されている。ウエーハWは、表面Waに保護テープT1が貼着されており、裏面Wbが上側に向かって露出した状態でチャックテーブル10の保持面100a上で吸引保持されている。
ウエーハWの裏面Wbは、例えば、研削されることで円形凹状の薄化領域となる円形状の中央部Wcと、中央部Wcに対する研削により円形凹状の薄化領域を囲繞する凸部となる円環状の外周部Wdとに分けられる。外周部Wdは、例えば、図1において、ウエーハWの裏面Wb中の二点鎖線で示す仮想線L1よりも外側の領域である
ウエーハWからサンプルウエーハが作製されるに際し、まず、チャックテーブル10に保持されたウエーハWが-X方向(往方向)に送られるとともに、レーザ光線が照射される基準線となるウエーハWの直径が検出される。すなわち、例えば、図示しない制御手段による制御のもとで、チャックテーブル10が所定角度回転されノッチNが所定の座標位置に位置付けられることで、レーザ光線をウエーハWに照射するための基準となる直径が所定の座標位置にくるように調整される。具体的には、例えば、ウエーハWの中心とノッチNの先端とを通る直径がX軸方向に対して平行になり、かつ、ノッチNが+X方向側に位置するように、ウエーハWを保持するチャックテーブル10が回転する。その結果、例えば、ウエーハWにレーザ光線を照射する際の基準となる一本の直径が、X軸方向に平行に延在する状態になり、かつ、この一本の直径のY軸座標位置が認識された状態になる。
次いで、レーザ光線照射手段11がY軸方向に割り出し送りされ、検出された直径と集光器111とのY軸方向における位置合わせがなされる。位置合わせは、例えば、集光器111の集光レンズ111aの直下にウエーハWのノッチNを通る直径が位置するように行われる。なお、レーザ光線が照射される基準となるウエーハWの直径はノッチNを通る直径に限定されるものではない。次いで、集光レンズ111aによって集光されるレーザ光線の集光点位置を、ウエーハWの内部の所定の高さ位置に位置付ける。そして、レーザ光線発振器119からウエーハWに対して透過性を有する波長のレーザ光線を所定の繰り返し周波数でパルス発振させ、レーザ光線をチャックテーブル10で保持されたウエーハWに集光し照射する。集光点に到達する前のレーザ光線は、ウエーハWに対して透過性を有しているが、集光点に到達したレーザ光線はウエーハWに対して局所的に非常に高い吸収特性を示す。そのため、集光点付近のウエーハWはレーザ光線を吸収して改質される。
レーザ光線をウエーハWの直径に沿ってウエーハWに照射しつつ、ウエーハWを-X方向に所定の加工送り速度で加工送りし、図1に示すようにウエーハWの内部に改質層M1を形成していく。改質層M1のウエーハWの厚み方向における形成位置は、例えば、ウエーハWの表面Waから研削後のウエーハWの仕上がり厚さ分だけ上方の位置よりも上の位置となる。ウエーハWの内部に1本の直径に沿ってウエーハWの端から端まで改質層M1を連続的に形成したら、ウエーハWの-X方向への加工送りを停止させると共に、レーザ光線の照射を停止する。その結果、図2に示すウエーハWの外周部Wdから中央部WcにかけてウエーハWの直径の全体に沿った改質層M1が形成されているウエーハ、即ち、サンプルウエーハW1(以下、実施形態1のサンプルウエーハW1とする。)を作製できる。なお、例えば、図1に示すチャックテーブル10の往方向(-X方向)への移動と復方向(+X方向)への移動との切り替えごとに、集光器111でレーザビームの集光点の高さ位置を変更しつつ、ウエーハWの一本の直径にレーザビームを複数回照射することで、ウエーハWの内部に改質層M1を厚さ方向に複数段形成するものとしてもよい。
レーザ加工装置1を用いてウエーハWから作製されるサンプルウエーハは、図2に示す実施形態1のサンプルウエーハW1に限定されるものではない。例えば、図3に示すサンプルウエーハW2(以下、実施形態2のサンプルウエーハW2とする。)は、ウエーハWに透過性を有するレーザ光線が照射されることで、外周部Wdから中央部WcにかけてノッチNを通る直径の一部に沿った改質層M21が内部に形成されており、また、外周部Wdから中央部Wcにかけて水平面上(X軸Y軸平面上)において改質層M21に平行な改質層M22が内部に形成されており、さらに、改質層M21の中央部Wc側に位置する一端から改質層M22の中央部Wc側に位置する一端まで延び改質層M21及び改質層M22に水平面上において垂直に交わる改質層M23が内部に形成されている。
例えば、図4に示すサンプルウエーハW3(以下、実施形態3のサンプルウエーハW3とする。)は、ウエーハWに透過性を有するレーザ光線が照射されることで、外周部Wdから中央部WcにかけてノッチNを通る直径の全体に沿った改質層M31が内部に形成されており、また、外周部Wdから中央部Wcにかけて水平面上(X軸Y軸平面上)において改質層M31に平行な改質層M32が内部に形成されており、さらに、中央部Wcに改質層M31及び改質層M32の各両端側と交差する円環状の改質層M33が形成されている。
例えば、図5に示すサンプルウエーハW4(以下、実施形態4のサンプルウエーハW4とする。)は、ウエーハWに透過性を有するレーザ光線が照射されることで、外周部Wdから中央部WcにかけてノッチNを通る直径の一部に沿った改質層M41が内部に形成されており、外周部Wdから中央部Wcにかけて水平面上(X軸Y軸平面上)において改質層M41に平行な改質層M42が内部に形成されており、また、改質層M41の中央部Wc側に位置する一端から改質層M42の中央部Wc側に位置する一端まで延び改質層M41及び改質層M42に水平面上において垂直に交わる改質層M43が内部に形成されており、さらに、改質層M41の外周部Wd側に位置する一端から改質層M42の外周部Wd側に位置する一端まで延び改質層M41及び改質層M42に水平面上において垂直に交わる改質層M44が内部に形成されている。即ち、サンプルウエーハW4の改質層は、その全体の形状が平面視矩形状となっている。
なお、上記図3に示すサンプルウエーハW2~図5に示すサンプルウエーハW4を作製するにあたっては、レーザ加工装置1には、レーザ光線を照射すべき領域の情報、レーザ光線照射の始点及び終点の座標位置の情報、ノッチNを通る直径の座標位置の情報、及びチャックテーブル10を加工送りする際の位置制御のための情報等を含む加工条件が加工毎に設定される。そして、例えば、レーザ光線の照射と非照射とが適切に切り替えられてウエーハWの所望の領域のみにレーザ光線が照射されることで、各サンプルウエーハW2~W4を作製することができる。
以下に、例えば図2に示す実施形態1のサンプルウエーハW1を用いたウエーハの形状確認方法を実施する場合の各ステップについて説明する。
(1)研削工程
サンプルウエーハW1を研削する図6に示す研削装置2は、例えば、サンプルウエーハW1を保持する保持テーブル20と、保持テーブル20に保持されたサンプルウエーハW1を研削する研削手段21とを少なくとも備えている。
外径が円形状の保持テーブル20は、図示しない吸引源に連通する保持面20a上でサンプルウエーハW1を吸引保持することができ、鉛直方向の軸心周りに回転可能であると共にY軸方向に往復移動可能となっている。保持テーブル20の保持面20aは、保持テーブル20の回転中心を頂点とする緩やか傾斜を備える円錐面に形成されている。
研削手段21は、Z軸方向に上下動でき、軸方向がZ軸方向であるスピンドル210と、スピンドル210を回転可能に支持するハウジング211と、スピンドル210を回転駆動する図示しないモータと、スピンドル210の下端に接続された円形状のマウント213と、マウント213の下面に着脱可能に装着された研削ホイール214とを備える。
研削ホイール214は、ホイール基台214aと、ホイール基台214aの底面の中央に環状に配設された略直方体形状の複数の研削砥石214bとを備える。研削砥石214bは、例えば、レジンボンドやメタルボンド等でダイヤモンド砥粒等が固着されて成形されている。なお、研削砥石214bの形状は、環状に一体に形成されているものでもよい。環状に配列された研削砥石214bは、例えば、その最外周の直径がサンプルウエーハW1の中央部Wcの半径より大きく中央部Wcの直径より小さくなるように、かつ、その最内周の直径が中央部Wcの半径より小さくなるように形成されている。
スピンドル210の内部には、研削水の通り道となる図示しない流路がスピンドル210の軸方向に貫通して形成されている。流路はマウント213を通り、ホイール基台214aの底面において研削砥石214bに向かって研削水を噴出できるように開口している。
研削工程においては、まず、保護テープT2が表面Waに貼着されたサンプルウエーハW1が、裏面Wbが上側を向くようにして、保持テーブル20の保持面20a上に載置される。そして、図示しない吸引源により生み出される吸引力が、保持面20aに伝達されることで、保持テーブル20が保持面20a上でサンプルウエーハW1を吸引保持する。
サンプルウエーハW1を保持した保持テーブル20が+Y方向に送られ、研削手段21の下まで移動して、研削手段21の研削砥石214bと保持テーブル20に保持されたサンプルウエーハW1との位置合わせがなされる。この位置合わせは、例えば、図2に示すサンプルウエーハW1の外周部Wdの内周縁、すなわち裏面Wbにおいて仮想線L1と研削砥石214bの回転軌道の最外周の一部とが重なり、かつ、研削砥石214bの回転軌道がサンプルウエーハW1の回転中心を通るように行われる。
図6に示すように、図示しないモータがスピンドル210を例えば+Z方向側から見て反時計回り方向に回転駆動するのに伴って、研削砥石214bも回転する。また、研削手段21が-Z方向へと送られ、回転する研削砥石214bがサンプルウエーハW1の裏面Wbの中央部Wcに当接することで中央部Wcの研削が行われる。研削加工中は、研削水を研削砥石214bとサンプルウエーハW1との接触部位に対して供給して、研削砥石214bとサンプルウエーハW1の中央部Wcとの接触部位を冷却・洗浄する。また、研削加工中は、保持テーブル20が+Z方向側から見て反時計回り方向に自転するのに伴って、保持テーブル20上に保持されたサンプルウエーハW1も回転する。
研削加工中は、例えば、サンプルウエーハW1の回転中心が、常に研削砥石214bの回転軌道の最外周よりも内側でかつ回転軌道の内周より外側に位置するようにして、研削砥石214bが回転する。更に、その研削砥石214bの回転軌道の最外周が、サンプルウエーハW1の外周部Wdに接触しないように、すなわち、図2に示す仮想線L1よりも大きく外側にはみ出さないように加工制御がなされる。そのため、研削砥石214bが中央部Wcを研削していき、中央部Wcが円形の凹状に研削されて薄化していくことで、図6、7に示す円形凹状の薄化領域W1cが形成される。また、薄化領域W1cを囲繞するようにして外周部分に対応する環状の凸部W1dが+Z方向に向かって突出するように形成される。
(2)切断工程
研削を続行すると、図2に示す改質層M1に沿って研削圧力が作用することで改質層M1を起点にクラックがサンプルウエーハW1の表面Waに向かって伸長し、図7に示す薄化領域W1cは、その内部から割断される。また、薄化領域W1cに加わる研削圧力は、薄化領域W1c内の改質層M1から凸部W1d内の改質層M1にも伝播するため、凸部W1d内の改質層M1を起点にクラックが上下方向に伸長することで凸部W1dは内部から改質層M1に沿って割断される。その結果、サンプルウエーハW1は改質層M1に沿って2つに分割される。分割後も研削を続行し、例えば改質層M1を除去しつつサンプルウエーハW1が仕上げ厚みに形成されると研削が終了する。
次いで、2つに分割された図7に示すサンプルウエーハW1を、図8に示すように、それぞれY軸方向両側に所定距離だけ離間させてサンプルウエーハW1の切断面W1fを露出させる。
(3)測定工程
次いで、図9に示すサンプルウエーハW1の凸部W1dから薄化領域W1cにかけてサンプルウエーハW1の直径の全体に沿って形成された切断面W1fから外周の凸部W1dと薄化領域W1cとのなす角度θ1を測定する測定工程を行う。測定工程は、例えば、サンプルウエーハW1の切断面W1fに対物レンズ等を含む顕微鏡を対向させて、顕微鏡によって切断面W1fを視覚的に拡大させつつ作業者が観察することで行う。
本発明に係るサンプルウエーハW1は、ウエーハWに対して透過性を有するレーザ光線が照射されることでウエーハWの内部に少なくともウエーハWの外周部Wdから中央部WcにかけてウエーハWの直径の全体に沿った改質層M1が形成されているため、サンプルウエーハW1を研削することで外周凸部W1dと薄化領域W1cとのなす角度θ1を確認するための切断面W1fを容易に露出させることができ、サンプルウエーハW1の形状観察が容易に行うことが可能となる。
本発明に係るウエーハの形状確認方法は、サンプルウエーハW1の中央部Wcを研削手段21で薄化して薄化領域W1cを形成すると共に外周に凸部W1dを形成する研削工程と、改質層M1を起点にサンプルウエーハW1を分割してサンプルウエーハW1の切断面W1fを露出させる切断工程とを実施することで、外周凸部W1dと薄化領域W1cとのなす角度θ1を確認するための切断面W1fを容易に露出させることができ、さらに、サンプルウエーハW1の凸部W1dから薄化領域W1cにかけてサンプルウエーハW1の直径の全体に沿って形成された切断面W1fから外周の凸部W1dと薄化領域W1cとのなす角度θ1を測定する測定工程を実施することで、サンプルウエーハW1の形状観察を容易に行うことが可能となる。また、本発明に係るウエーハの形状確認方法を行うことで得ることができるサンプルウエーハW1の加工後の形状についての情報を、実際にデバイスチップが形成されているウエーハを研削する際の加工条件を設定する際に役立てることができる。
上記(1)研削工程を実施する際に、例えば、研削時の磨耗量を考慮した研削砥石214bの種類の適切な選定や、研削手段21の-Z方向への研削送り速度及び保持テーブル20の回転速度の加工条件の適切な設定を行うことで、研削後のサンプルウエーハW1の凸部W1dと薄化領域W1cとのなす角度を所望の角度とすることができる。そして、例えば、本測定工程において測定したサンプルウエーハW1の凸部W1dと薄化領域W1cとのなす角度θ1が、想定していた所望の角度と大きく異なっているような場合には、研削装置2の装置構成の不具合等を疑うことができる。そして、作業者が、研削手段21のスピンドル210の歪みや錆、ゴミの噛み込み、及びスピンドル210の摩耗等の装置構成の不具合を点検し修理することで、実際にデバイスチップが形成されたウエーハを研削する際の加工不良の発生を防止することが可能となる。
本発明に係るウエーハの形状確認方法は、図2に示す実施形態1のサンプルウエーハW1の代わりに図3に示す実施形態2のサンプルウエーハW2を用いて同様に実施できる。研削工程において図3に示すサンプルウエーハW2にサンプルウエーハW1に施したのと同様に研削を施すことで、中央部Wcが円形の凹状に薄化されて図10に示す円形凹状の薄化領域W2cが形成される。また、薄化領域W2cを囲繞するようにして外周部Wdに対応する環状の凸部W2dが+Z方向に向かって突出するように形成される。そして、研削圧力が図3に示す各改質層M21~23に作用することで各改質層M21~23を起点にクラックが伸長する。
さらに、研削を続行し切断工程を実施することで、図11に示すように、サンプルウエーハW2は各改質層M21~23に沿って、検査用片W22及び残余部W23とに分割され、サンプルウエーハW2の凸部W2dから薄化領域W2cにかけてサンプルウエーハW2の直径の一部に沿って形成された切断面W2f、即ち、検査用片W22の切断面W2fが露出した状態になる。
次いで、測定工程において、図12に示す検査用片W22の切断面W2fから外周凸部W2dと薄化領域W2cとのなす角度θ2を測定することで、サンプルウエーハW2の形状観察を容易に行うことができる。
本発明に係るウエーハの形状確認方法は、図2に示す実施形態1のサンプルウエーハW3の代わりに図4に示す実施形態3のサンプルウエーハW3を用いて同様に実施できる。研削工程においてサンプルウエーハW3にサンプルウエーハW1に施したのと同様に研削を施すことで、中央部Wcが円形の凹状に薄化されて図13に示す円形凹状の薄化領域W3cが形成される。また、薄化領域W3cを囲繞するようにして外周部Wdに対応する環状の凸部W3dが+Z方向に向かって突出するように形成される。そして、研削圧力が図4に示す各改質層M31~33に作用することで各改質層M31~33を起点にクラックが伸長する。
さらに、研削を続行し切断工程を実施することで、図14に示すように、サンプルウエーハW3は各改質層M31~33に沿って、2つの検査用片W32及び残余部W33とに分割され、サンプルウエーハW3の凸部W3dから薄化領域W3cにかけてサンプルウエーハW3の直径の一部に沿って形成された切断面W3f、即ち、検査用片W32の切断面W3fが露出した状態になる。なお、残余部W33は、その薄化領域W3cが3つに分割され、環状の凸部W3dが2つに分割された状態になっている。
次いで、測定工程において、図15に示す2つの検査用片W32の各切断面W3fから外周凸部W3dと薄化領域W3cとのなす角度θ3を測定することで、サンプルウエーハW3の形状観察を容易に行うことができる。
本発明に係るウエーハの形状確認方法は、図2に示す実施形態1のサンプルウエーハW1の代わりに図5に示す実施形態4のサンプルウエーハW4を用いて同様に実施できる。研削工程においてサンプルウエーハW4にサンプルウエーハW1に施したのと同様に研削を施すことで、中央部Wcが円形の凹状に薄化されて図16に示す円形凹状の薄化領域W4cが形成される。また、薄化領域W4cを囲繞するようにして外周部Wdに対応する環状の凸部W4dが+Z方向に向かって突出するように形成される。そして、研削圧力が図5に示す各改質層M41~M44に作用したことで各改質層M41~M44を起点にクラックが伸長する。
さらに、研削を続行し切断工程を実施することで、図17に示すように、サンプルウエーハW4は各改質層M41~M44に沿って、検査用片W42及び残余部W43とに分割され、サンプルウエーハW4の凸部W4dから薄化領域W4cにかけてサンプルウエーハW4の直径の一部に沿って形成された切断面W4f、即ち、検査用片W42の切断面W4fが露出した状態になる。
次いで、測定工程において、図18に示す検査用片W42の各切断面W4fから外周凸部W4dと薄化領域W4cとのなす角度θ4を測定することで、サンプルウエーハW4の形状観察を容易に行うことができる。
W:ウエーハ Wa:表面 Wb:裏面 Wc:中央部 Wd:外周部 L1:仮想線
N:ノッチ
W1:サンプルウエーハ M1:改質層 W1c:薄化領域 W1d:外周の凸部 W1f:切断面
1:レーザ加工装置 10:チャックテーブル 100:吸着部 100a:保持面 101:枠体
11:レーザ光線照射手段 111:集光器 111a:集光レンズ 119:レーザ光線発振器
2:研削装置 20:保持テーブル 20a:保持面
21:研削手段 210:スピンドル 211:ハウジング 213:マウント214:研削ホイール 214a:ホイール基台 214b:研削砥石

Claims (2)

  1. 外周部に凸部と、中央部に薄化領域と、を形成した後に、切断して、該凸部及び該薄化領域の切断面から該凸部と該薄化領域とのなす角度を測定する工程実施用のサンプルウエーハであって、
    ウエーハに対して透過性を有するレーザ光線が照射されることでウエーハの内部に少なくともウエーハの外周部から中央部にかけてウエーハの直径の全体又は一部に沿った該切断の起点となる改質層が形成されていることを特徴とするサンプルウエーハ。
  2. 請求項1に記載のサンプルウエーハを用いたウエーハの形状確認方法であって、
    該サンプルウエーハの中央部を研削手段で薄化して薄化領域を形成すると共に外周に凸部を形成する研削工程と、
    前記改質層を起点にサンプルウエーハを分割してサンプルウエーハの切断面を露出させる切断工程と、
    サンプルウエーハの該凸部から該薄化領域にかけてサンプルウエーハの直径の全体又は一部に沿って形成された該切断面から該外周の凸部と該薄化領域とのなす角度を測定する測定工程と、を備えることを特徴とするウエーハの形状確認方法。
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