JP6997596B2 - 防音制御システム、防音制御装置、防音制御方法、プログラム - Google Patents

防音制御システム、防音制御装置、防音制御方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、防音制御システム、防音制御装置、防音制御方法、プログラムに関する。
音の発生源から発生する大音量の音を遮蔽する目的で当該音の発生源を防音壁で覆うことが行われている。発生源から発生する音を防音する技術が特許文献1に開示されている。
特開2014-218924号公報
ところで上述の防音壁のうち、2枚の剛体である壁部材の間に中空部が設けられる防音壁がある。例えば2枚のガラスの間に中空部が設けられたペアガラスも当該防音壁の一例である。このような防音壁は音の発生源側の内側壁部材の振動により外側壁部材が共鳴し、防音効果が薄れる場合がある。例えば上述のような防音壁において特定の共鳴周波数では音の透過損失が低くなり、当該周波数における防音効果が薄れる。この共鳴周波数と、発生源から発生する音の周波数のうち最大レベルとなる音の周波数とが一致すると、発生源から発生するその周波数の音の防音を十分に行うことができない。
そこでこの発明は、上述の課題を解決する防音制御システム、防音制御装置、防音制御方法、プログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、防音制御システムは、音の発生源側の内側壁部材と当該内側壁部材よりも前記発生源の位置を基準として外側の外側壁部材とにより構成され、前記内側壁部材と前記外側壁部材の間に中空部を有する防音壁と、前記防音壁の前記外側壁部材の共鳴状態を検出する共鳴状態検出部と、前記中空部の圧力の調整に基づいて前記共鳴状態が最も低くなるよう前記中空部の圧力を調整する圧力調整部と、を備え、前記圧力調整部は、前記中空部の圧力値を所定の圧力値に高めた後に、圧力調整回数nに基づいて前記中空部の圧力値を順次n回分の各圧力値に制御し、前記共鳴状態検出部は、前記各圧力に応じた前記外側壁部材の共鳴状態を検出し、前記圧力調整部は、前記共鳴状態が最も低い圧力調整回数nに応じた圧力値に前記中空部の圧力値を制御する、ことを特徴とする。
上述の防音制御システムは、前記防音壁がタービンから排出される蒸気の復水器である前記音の発生源を覆い、前記圧力調整部は大気圧と、前記復水器内部の前記大気圧より低い復水器内部圧力との間の圧力に前記中空部の圧力を調整してよい。
上述の防音制御システムは、前記圧力調整部は前記中空部に封入された大気圧より大きい圧力と、前記大気圧より低い圧力との間の圧力に前記中空部の圧力を調整してよい。
本発明の第2の態様によれば、防音制御装置は、音の発生源側の内側壁部材と当該内側壁部材よりも前記発生源の位置を基準として外側の外側壁部材とにより構成され、前記内側壁部材と前記外側壁部材の間に中空部を有する防音壁の前記外側壁部材の共鳴状態を検出する共鳴状態検出部と、前記中空部の圧力の調整に基づいて前記共鳴状態が最も低くなるよう前記中空部の圧力を調整する圧力調整部と、を備え、前記圧力調整部は、前記中空部の圧力値を所定の圧力値に高めた後に、圧力調整回数nに基づいて前記中空部の圧力値を順次n回分の各圧力値に制御し、前記共鳴状態検出部は、前記各圧力に応じた前記外側壁部材の共鳴状態を検出し、前記圧力調整部は、前記共鳴状態が最も低い圧力調整回数nに応じた圧力値に前記中空部の圧力値を制御する、ことを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、防音制御方法は、音の発生源側の内側壁部材と当該内側壁部材よりも前記発生源の位置を基準として外側の外側壁部材とにより構成され、前記内側壁部材と前記外側壁部材の間に中空部を有する防音壁により前記発生源を覆い、前記中空部の圧力を高めた後に、前記中空部の圧力値を所定の圧力値に高めた後に、圧力調整回数nに基づいて前記中空部の圧力値を順次n回分の各圧力値に制御し、前記防音壁の前記外側壁部材の前記各圧力に応じた共鳴状態を検出し、前記共鳴状態が最も低い圧力調整回数nに応じた圧力値への調整に基づいて前記共鳴状態が最も低くなるよう前記中空部の圧力を調整することを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、プログラムは、防音制御装置に備わるコンピュータを、音の発生源側の内側壁部材と当該内側壁部材よりも前記発生源の位置を基準として外側の外側壁部材とにより構成され、前記内側壁部材と前記外側壁部材の間に中空部を有する防音壁の前記外側壁部材の共鳴状態を検出する共鳴状態検出手段、前記中空部の圧力の調整に基づいて前記共鳴状態が最も低くなるよう前記中空部の圧力を調整する圧力調整手段、として機能させ、前記圧力調整手段は、前記中空部の圧力値を所定の圧力値に高めた後に、圧力調整回数nに基づいて前記中空部の圧力値を順次n回分の各圧力値に制御し、前記共鳴状態検出手段は、前記各圧力に応じた前記外側壁部材の共鳴状態を検出し、前記圧力調整手段は、前記共鳴状態が最も低い圧力調整回数nに応じた圧力値に前記中空部の圧力値を制御する、ことを特徴とする。
本発明によれば、透過損失が低くなる周波数を変化させることで中空部を隔てて重なる壁部材により構成された防音壁の防音性能を向上させることができる。
タービンシステムの概略構成図である。 防音制御システムの概略構成図である。 防音性能を説明する第一の図である。 防音制御装置のハードウェア構成を示す図である。 防音制御装置の機能ブロック図である。 第一の実施形態による防音制御装置の処理フローを示す図である。 防音性能を説明する第二の図である。 第二の実施形態による防音制御システムの概略構成図である。 防音性能を説明する第三の図である。
以下、本発明の一実施形態による防音制御システムと防音制御装置を図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による防音制御システムが防音を行う対象となる一例のタービンシステムの概略構成図である。
タービンシステム100は図1で示すようにタービン20と、コンプレッサ30、復水器40、防音壁50により構成されている。タービン20は回転するタービンロータ21を設け、タービンロータ21には軸方向に間を空けて複数の動翼22が設けられている。タービン20には蒸気が注入されこの蒸気が動翼22にあたることにより動翼22を回転する。動翼22の回転によりタービンロータ21が回転し、この回転に基づいてコンプレッサ30が圧縮流体を出力する。図1のタービンシステム100においてコンプレッサ30に代えて発電機が設けられていてもよい。
タービン20の蒸気が流れる流路の上流から下流までの蒸気圧力差が大きいほどタービンロータ21の回転動力が大きくなる。したがって蒸気の流路下流に復水器40が設けられる。復水器40には冷却水配管41が設けられ当該配管に冷却水が流れることにより蒸気を急激に冷やす。これにより復水器40内部の空間はほぼ真空状態に近い圧力となる。
復水器40からはタービン20から伝わる振動等による大きな音が発せられる。したがって復水器40には全体を覆う防音壁50が設けられる。
<第一の実施形態>
図2は第一の実施形態による防音制御システムの概略構成図である。
図2で示すように防音制御システム200は、防音制御装置1、大気と導通する第一配管61、復水器40内部と導通する第二配管62、第一圧力調整弁2、第一圧力調整弁2の開閉により大気または復水器40と導通する第三配管63、振動センサ70または音センサ80を備える。
防音壁50は復水器40等の音の発生源側の内側壁部材51、内側壁部材51よりも外側の外側壁部材52、内側壁部材51と外側壁部材52が間隔を空けて設けられる中空部53で構成される。復水器40からの音により内側壁部材51が振動し、この振動が中空部53を介して外側壁部材52に伝わる。防音制御装置1は振動センサ70により外側壁部材52の振動周波数に応じた振動量を検出する。防音制御装置1は振動センサ70の代わりに音センサ80を用いて外側壁部材52の振動に基づく音周波数に応じた音量を検出してもよい。
防音制御装置1は振動センサ70で検出した振動周波数に応じた振動量または音センサ80で検出した音周波数に応じた音量に基づいて第一圧力調整弁2の開閉を制御する。第一圧力調整弁2はその開閉によって、大気または復水器40内部と防音壁50の中空部53内とを導通させる。これにより中空部53の気圧は、大気の気圧値から復水器40内部の圧力値までの間の圧力値に制御される。
図3は防音性能を説明する第一の図である。
図3(a)は音の発生源である復水器から発せられる音の周波数に応じた音量を示す。図3(b)は防音壁50の音の周波数に応じた透過損失割合を示す。図3(c)は防音壁50により復水器40を覆う前(実線)と、覆った後(破線)の防音壁50の外側の周波数に応じた音量の変換を示す。図3(b)で示すように防音壁50は特定の共鳴周波数frにおいて音の透過損失が低くなる。共鳴周波数frと同じ周波数frにおいて発生源である復水器40の音量が最も大きい場合、当該周波数frにおいて防音壁50の透過損失が低いため、十分な音の抑制効果が得られない。これにより、図3(c)で示すように周波数frにおける音量の抑制量がxとなり所望の抑制量を得られない場合がある。したがって、このような現象を解消し、周波数frにおける音量の抑制効果を増大することが求められている。そこで防音制御システム200に備わる防音制御装置1は図4、図5で示すような構成を備える。
ここで共鳴周波数frは以下の式(1)で得られる。式(1)においてmは内側壁部材51の面密度(kg/m)、mは外側壁部材の面密度(kg/m)、cは空気中の音速(m/s)、dは中空部53の厚さ(m)、ρは空気の密度(kg/m)を示す。空気の密度ρを変化させることにより共鳴周波数frが変化する。
Figure 0006997596000001
図4は本実施形態による防音制御装置のハードウェア構成を示す図である。
図4で示すように防音制御装置1は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、HDD(Hard Disk Drive)104、信号受信モジュール105を備えるコンピュータである。
図5は本実施形態による防音制御装置の機能ブロック図である。
防音制御装置1のCPU101は予め自装置で記憶する防音制御プログラムを実行することにより、制御部11、共鳴状態検出部12、圧力調整部13の各機能を備える。
制御部11は各機能部を制御する。
共鳴状態検出部12は、防音壁50の外側壁部材52の共鳴状態を検出する。
圧力調整部13は、防音壁50中空部53の圧力の調整に基づいて共鳴状態が最も低くなるよう中空部53の圧力を調整する。
図6は第一の実施形態による防音制御装置の処理フローを示す図である。
次に防音制御装置の処理フローについて順を追って説明する。
まず防音制御装置1の制御部11は圧力調整部13に制御開始を指示する。すると圧力調整部13は第一配管61と防音壁50の中空部53との導通を全開にし、復水器40と中空部53との導通を全閉に制御するよう第一圧力調整弁2を制御する(ステップS101)。この間第三配管63は開とする。これにより中空部53内部の圧力は大気と同じ圧力となる。
防音制御装置1は振動センサ70から検出信号を受信する。共鳴状態検出部12は検出信号に基づいて各振動周波数に応じた振動量を検出する(ステップS102)。この各振動周波数に応じた振動量の検出は、外側壁部材52の共鳴状態を検出する処理の一態様である。共鳴状態検出部12は振動周波数に応じた振動量を検出すると圧力調整回数nと、各振動周波数に対応する振動量のうち最も大きい振動量とを対応付けてHDD104等の記録部に記録する(ステップS103)。各振動周波数は例えば所定の周波数間隔の周波数であってよい。なお中空部53が大気と同じ圧力の場合は圧力調整回数n=0とする。共鳴状態検出部12は振動量の記録を制御部11に通知する。制御部11は圧力調整の変更が完了したかを判定する(ステップS104)。
制御部11は圧力調整回数nが所定の回数に達していない場合には、防音壁50の中空部53内部の圧力が復水器40内部の圧力と同じ圧力となっていない状態であるため、圧力調整部13に圧力再調整を指示する。圧力調整部13は第一配管61の弁を全閉し、第二配管62の弁を所定の短時間t秒の間、開に制御し、再度第二配管62を全閉となるよう第一圧力調整弁2を制御する(ステップS105)。なお第二配管62側の弁の開度と開く時間t秒は、中空部53の空気が大気より圧力の低い復水器40側に僅かに抜ける開度と時間tであるとする。この間、制御部11は第三配管63側の弁は開となるよう第一圧力調整弁2を制御する。これにより中空部53に封入されている大気が、大気圧より低い圧力の復水器40側に抜け、中空部53の圧力が減少する。
圧力調整部13は制御部11に圧力調整完了を通知する。制御部11は共鳴状態検出部12に検出信号に基づいて現在の振動周波数に応じた振動量を検出する。共鳴状態検出部12は圧力調整回数nを1カウントアップする(ステップS106)。共鳴状態検出部12は、当該圧力調整回数nと、各振動周波数に対応する振動量のうち最も大きい振動量とを対応付けて記録する(ステップS107)。制御部11は上述のステップS104~ステップS107の処理を繰り返す。これにより、中空部53の圧力が大気と同じ圧力の状態である時の振動量から、中空部53の圧力が復水器40内部の圧力と同じ圧力の状態である時の振動量まで段階的に記録される。
制御部11はステップS104において圧力調整回数nが所定の回数に達し圧力調整の変更が完了したと判定する。この時、中空部53の圧力が復水器40内部の圧力と同じ圧力となった状態である。制御部11は圧力調整部13に最も低い振動量となる圧力調整を行うよう指示する。圧力調整部13は記録部の記録を読み取り、その中で最も低い振動量に対応する圧力調整回数nを読み取る(ステップS108)。そして圧力調整部13は、再度、第一配管61と防音壁50の中空部53との導通を全開にし、復水器40と中空部53との導通を全閉にするよう第一圧力調整弁2を制御する(ステップS109)。これにより中空部53の圧力を大気と同じ圧力に戻す。そして圧力調整部13は第一配管61の弁を全閉した後に、第二配管62の弁を所定の短時間t秒の間、開に制御し、再度全閉に制御する開閉制御を、ステップS108で読み取った圧力調整回数n繰り返す(ステップS110)。これにより中空部53の圧力が、振動量が最も低い状態に対応する圧力に制御される。また共鳴状態検出部12で検出する周波数に応じて最も振動量が高くなる値が最も低くなる。
上述の制御によれば中空部53内分の空気密度ρが低下する。これにより共鳴周波数が上記の式(1)に基づいて下がり、防音壁50特有の所定の共鳴周波数frにおける透過損失が増加する。これにより共鳴周波数frにおいて最も振動量が大きい防音壁50においても、防音性能を高めることができる。
つまり上記制御により、防音制御装置1は透過損失が低くなる共鳴周波数を変化させることで中空部53を隔てて重なる壁部材により構成された防音壁50の防音性能を向上させることができる。
図7は防音性能を説明する第二の図である。
図7(a)は音の発生源である復水器から発せられる音の周波数に応じた音量を示す。図7(b)は防音壁50の音の周波数に応じた透過損失割合の制御前(実線)と制御後(破線)の遷移を示す。図7(c)は制御後に防音壁50により復水器40を覆う前(実線)と、覆った後(破線)の防音壁50の外側の周波数に応じた音量の変換を示す。
上述の防音制御装置1の制御によれば図7(b)の破線で示すように透過損失が低くなる周波数frの位置が低周波数側に移動する。これは空気密度が低くなった場合の式(1)の算出結果からも明らかである。このように図7(b)で示すように、防音壁50の共鳴周波数frと同じ周波数よりも透過損失の低くなる周波数が変動すると、その周波数で最も音の発生が大きくなる場合の防音性能を向上させることができる。図7(c)のように周波数frにおいて制御後の防音壁50外部の音量をx1(<x)だけ減じることができる。
<第二の実施形態>
図8は第二の実施形態による防音制御システムの概略構成図である。
第一の実施形態においては中空部53内部の圧力を大気の圧力から復水器40の圧力の範囲で制御することができる。他方、第二の実施形態においては中空部53にガスを送出することにより大気の圧力よりも大きな圧力から復水器40の圧力の範囲で中空部53内部の圧力を制御する。
このため第二の実施形態による防音制御システム200は、第一実施形態による防音制御システム200の各構成に加え、第二圧力調整弁3、ガスが充填されたガスタンク4、ガスタンクから送出されたガスを第二圧力調整弁3を介して防音壁50の中空部53に送る第四配管64を備える。また第二の実施形態による防音制御システム200は大気を中空部53に送り込む為の第配管6が削減される。
そして第二の実施形態による防音制御装置1の処理は、第一実施形態における大気と中空部53との導通のタイミングにおいて、代わりに、ガスタンク4と中空部53とが導通するよう第二圧力調整弁3を制御する。他の処理は第一実施形態と同様である。これにより、中空部53の圧力は大気の圧力よりも大きな圧力から復水器40の圧力の範囲で制御され、各圧力時における振動量が記録され、中空部53の外側壁部材52が最も振動量が少なくなる圧力に制御される。
これにより中空部を隔てて重なる壁部材により構成された防音壁50の共鳴周波数がよりより広範囲の周波数帯域の何れかの周波数に対応する場合であっても、当該防音壁50の防音性能を向上させることができる。
図9は防音性能を説明する第三の図である。
図9(a)は音の発生源である復水器から発せられる音の周波数に応じた音量を示す。図9(b)は防音壁50の音の周波数に応じた透過損失割合の第二の実施形態による制御前(実線)と制御後(破線)の遷移を示す。図9(c)は制御後に防音壁50により復水器40を覆う前(実線)と、覆った後(破線)の防音壁50の外側の周波数に応じた音量の変換を示す。
第二の実施形態による防音制御装置1の制御によれば図9(b)の破線で示すように透過損失が低くなる周波数frの位置が高周波数側から低周波数側の範囲で移動させることができる。これはガスにより中空部53内部の気体密度が高くなった場合や低くなった場合の式(1)の算出結果からも明らかである。このように図9(b)で示すように、防音壁50の共鳴周波数frと同じ周波数よりも透過損失の低くなる周波数が、高周波数方向または低周波数方向に変動すると、その周波数の範囲で最も音の発生が大きくなる場合の防音性能を向上させることができる。
上述の各実施形態において防音制御装置1は、振動センサ70で検出した各周波数に応じた振動量が最も小さくなるよう中空部53内部の圧力を制御しているが、音センサ80で検出した各周波数に応じた音量が最も小さくなるよう中空部53内部の圧力を制御してもよい。この場合の防音制御装置1の処理は上記の各実施形態と同様である。
上述の防音制御装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1・・・防音制御装置
2・・・第一圧力調整弁
3・・・第二圧力調整弁
4・・・ガスタンク
11・・・制御部
12・・・共鳴状態検出部
13・・・圧力調整部
40・・・復水器
50・・・防音壁
51・・・内側壁部材
52・・・外側壁部材
53・・・中空部
61・・・第一配管
62・・・第二配管
63・・・第三配管
70・・・振動センサ
80・・・音センサ

Claims (6)

  1. 音の発生源側の内側壁部材と当該内側壁部材よりも前記発生源の位置を基準として外側の外側壁部材とにより構成され、前記内側壁部材と前記外側壁部材の間に中空部を有する防音壁と、
    前記防音壁の前記外側壁部材の共鳴状態を検出する共鳴状態検出部と、
    前記中空部の圧力の調整に基づいて前記共鳴状態が最も低くなるよう前記中空部の圧力を調整する圧力調整部と、
    を備え
    前記圧力調整部は、前記中空部の圧力値を所定の圧力値に高めた後に、圧力調整回数nに基づいて前記中空部の圧力値を順次n回分の各圧力値に制御し、
    前記共鳴状態検出部は、前記各圧力に応じた前記外側壁部材の共鳴状態を検出し、
    前記圧力調整部は、前記共鳴状態が最も低い圧力調整回数nに応じた圧力値に前記中空部の圧力値を制御する、
    防音制御システム。
  2. 前記防音壁がタービンから排出される蒸気の復水器である前記音の発生源を覆い、
    前記圧力調整部は大気圧と、前記復水器内部の前記大気圧より低い復水器内部圧力との間の圧力に前記中空部の圧力を調整する
    請求項1に記載の防音制御システム。
  3. 前記圧力調整部は前記中空部に封入された大気圧より大きい圧力と、前記大気圧より低い圧力との間の圧力に前記中空部の圧力を調整する
    請求項1に記載の防音制御システム。
  4. 音の発生源側の内側壁部材と当該内側壁部材よりも前記発生源の位置を基準として外側の外側壁部材とにより構成され、前記内側壁部材と前記外側壁部材の間に中空部を有する防音壁の前記外側壁部材の共鳴状態を検出する共鳴状態検出部と、
    前記中空部の圧力の調整に基づいて前記共鳴状態が最も低くなるよう前記中空部の圧力を調整する圧力調整部と、
    を備え
    前記圧力調整部は、前記中空部の圧力値を所定の圧力値に高めた後に、圧力調整回数nに基づいて前記中空部の圧力値を順次n回分の各圧力値に制御し、
    前記共鳴状態検出部は、前記各圧力に応じた前記外側壁部材の共鳴状態を検出し、
    前記圧力調整部は、前記共鳴状態が最も低い圧力調整回数nに応じた圧力値に前記中空部の圧力値を制御する、
    防音制御装置。
  5. 音の発生源側の内側壁部材と当該内側壁部材よりも前記発生源の位置を基準として外側の外側壁部材とにより構成され、前記内側壁部材と前記外側壁部材の間に中空部を有する防音壁により前記発生源を覆い、
    前記中空部の圧力を高めた後に、前記中空部の圧力値を所定の圧力値に高めた後に、圧力調整回数nに基づいて前記中空部の圧力値を順次n回分の各圧力値に制御し、
    前記防音壁の前記外側壁部材の前記各圧力に応じた共鳴状態を検出し、
    前記共鳴状態が最も低い圧力調整回数nに応じた圧力値への調整に基づいて前記共鳴状態が最も低くなるよう前記中空部の圧力を調整する
    防音制御方法。
  6. 防音制御装置に備わるコンピュータを、
    音の発生源側の内側壁部材と当該内側壁部材よりも前記発生源の位置を基準として外側の外側壁部材とにより構成され、前記内側壁部材と前記外側壁部材の間に中空部を有する防音壁の前記外側壁部材の共鳴状態を検出する共鳴状態検出手段、
    前記中空部の圧力の調整に基づいて前記共鳴状態が最も低くなるよう前記中空部の圧力を調整する圧力調整手段、
    として機能させ、
    前記圧力調整手段は、前記中空部の圧力値を所定の圧力値に高めた後に、圧力調整回数nに基づいて前記中空部の圧力値を順次n回分の各圧力値に制御し、
    前記共鳴状態検出手段は、前記各圧力に応じた前記外側壁部材の共鳴状態を検出し、
    前記圧力調整手段は、前記共鳴状態が最も低い圧力調整回数nに応じた圧力値に前記中空部の圧力値を制御する、
    プログラム。
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