JP6997049B2 - 風力発電装置とその制御方法 - Google Patents

風力発電装置とその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6997049B2
JP6997049B2 JP2018142114A JP2018142114A JP6997049B2 JP 6997049 B2 JP6997049 B2 JP 6997049B2 JP 2018142114 A JP2018142114 A JP 2018142114A JP 2018142114 A JP2018142114 A JP 2018142114A JP 6997049 B2 JP6997049 B2 JP 6997049B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind
yaw
turbulence
power generation
degree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018142114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020020264A (ja
Inventor
正利 吉村
啓 角谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2018142114A priority Critical patent/JP6997049B2/ja
Priority to PCT/JP2019/017423 priority patent/WO2020026543A1/ja
Priority to TW108125773A priority patent/TWI702339B/zh
Publication of JP2020020264A publication Critical patent/JP2020020264A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6997049B2 publication Critical patent/JP6997049B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03DWIND MOTORS
    • F03D7/00Controlling wind motors 
    • F03D7/02Controlling wind motors  the wind motors having rotation axis substantially parallel to the air flow entering the rotor
    • F03D7/04Automatic control; Regulation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wind Motors (AREA)

Description

本発明は、風力発電装置とその制御方法に係り、風力発電装置の機械的消耗の増加を最小限にしつつ、発電性能を向上させることが可能な風力発電装置とその制御方法に関する。
水平軸型の風力発電装置では、風車ロータを搭載するナセルを垂直軸まわりに旋回させるヨー旋回機構が備わっている。風力発電装置は、風車ロータの回転軸の方位角(以下、ナセル方位角と称する)と風向との偏差角を表す風向偏差(以下、ヨー偏差角と称する)が生じた場合、ロータの受風面積の減少により発電効率が低下するのを防ぐため、ヨー旋回機構を制御してヨー偏差角をなくすように動作することが知られている。これらヨー制御の方法として例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3に記載される技術が知られている。
特開2010―106727号公報 米国特許第9273668号公報 米国公開2014/0152013号公報
ある地点における風向や風速を表す風況は、様々な周期を持つ変動成分を有する。また、時間帯によってもその周期的な変動成分の特徴が異なる。風況には、これらの変動成分がランダムに含まれるため、一般的なヨー制御方法は、例えばある所定期間のヨー偏差角が所定の閾値を超えた場合に、ヨー偏差角がゼロになるようにナセルをヨー旋回させる。
ヨー制御によりヨー偏差角を常にゼロに維持できた時、最も発電量が多くなる。しかし、ナセルの旋回速度よりも風向の変動速度の方が速い場合、ナセル方位角を風向に追従できない。また、風の乱れ度が高い場合、すなわち、風向変動が激しく、ヨー旋回中に風向が逆方向に変わる場合、ヨー制御の応答遅れによりヨー旋回し過ぎて、ヨー偏差角が高い状態でナセルを停止させてしまう。これらの場合、ヨー偏差角をゼロに維持することは困難である。しかし、ナセルの旋回速度を高くし過ぎたり、ヨー偏差角に対して過敏にヨー旋回させると、ナセル旋回機構やナセルの旋回を停止するブレーキ機構の機械的消耗が発生する。この制御方法を用いて、ヨー偏差角を積極的に抑制しようとすると、機械的摩耗が大きくなる恐れがある。
特許文献1に開示される方法では、特に風の乱れ度が高く、風向変動が激しい場合、ヨー旋回し過ぎてしまい、ヨー旋回後のヨー偏差角を十分抑制できない。したがって、ヨー偏差角を十分低減できないため発電性能が低下するのみならず、ヨー旋回のし過ぎにより機械的消耗が必要以上に増加する可能性がある。
したがって、風の乱れ度に応じてヨー制御のパラメータを調整し、ヨー旋回のし過ぎを防止し得るようヨー制御することが好ましい。しかし、風向測定値から風の乱れ度を算出する場合、風向測定に一般的な矢羽式風向計を用いると、矢羽の慣性の影響で風の乱れ度を精度良く算出するのが困難である。また、慣性の影響がない超音波式等の風向計はコストが高いため好ましくない。
そこで、本発明は、低コストで精度良く算出した風の乱れ度に応じてヨー制御により、ヨー偏差角を低減して発電量を向上しつつ、機械的消耗の必要以上の増加を抑制し得る風力発電装置とその制御方法を提供する。
上記課題を解決するため、本発明に係る風力発電装置は、風を受けて回転するロータと、前記ロータを回転可能に支持するナセルと、前記ナセルをヨー旋回可能に支持するタワーと、ヨー制御指令に基づいて前記ナセルのヨーを調整する調整装置と、前記調整装置に送る前記ヨー制御指令を定める制御装置とを備える風力発電装置であって、前記制御装置は、風向風速測定部により測定された値と前記ロータの方向からヨー偏差角を算出するヨー偏差角計算部と、前記風向風速測定部により測定された値から風の乱れ度を算出する風の乱れ度計算部と、前記ヨー偏差角と前記風の乱れ度に基づき前記ヨー制御指令を定める制御指令作成部を備え、前記制御装置は、風の乱れ度が高い場合、ヨー旋回を早く停止することを特徴とする。
また、本発明に係る風力発電装置の制御方法は、風を受けて回転するロータと、前記ロータを回転可能に支持するナセルと、前記ナセルをヨー旋回可能に支持するタワーと、ヨー制御指令に基づいて前記ナセルのヨーを調整する調整装置と、前記調整装置に送る前記ヨー制御指令を定める制御装置とを備える風力発電装置の制御方法であって、風向風速測定部により測定された値と前記ロータの方向からヨー偏差角を算出し、前記風向風速測定部により測定された値から風の乱れ度を算出し、少なくとも前記ヨー偏差角及び風の乱れ度に基づき、風の乱れ度が高い場合、ヨー旋回を早く停止させることを特徴とする。
本発明によれば、低コストで精度良く算出した風の乱れ度に応じてヨー制御により、ヨー偏差角を低減して発電量を向上しつつ、機械的消耗の必要以上の増加を抑制し得る風力発電装置とその制御方法を提供することが可能となる。
具体的には、風の乱れ度を低コストで精度良く算出してヨー制御することができ、風向変動が激しい場合でもヨー旋回のし過ぎを抑制し、ヨー旋回時の風向に対するナセル方位角の追従性が向上する。また、ヨー旋回のし過ぎを抑制することで、ヨー旋回機構の機械的消耗の必要以上の増加が抑制される。すなわち、風力発電装置の発電性能の向上と機械的消耗の低減を両立させることが可能な風力発電装置とその制御方法を提供できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る実施例1の風力発電装置の全体概略構成を示す側面図である。 図1に示す風力発電装置の上面図(平面図)である。 図1に示す制御装置を構成するヨー制御部の機能を示すブロック線図である。 図3に示すヨー制御部の処理概要を示すフローチャートである。 実施例1に係るヨー制御部の効果を示す概要図であり、図5(a)は風速と風の乱れ度の時間変化を、図5(b)はヨー旋回停止閾値の時間変化を、図5(c)は風向とロータ軸角度の時間変化を、図5(d)はヨー偏差角の時間変化を示す図である。 本発明の他の実施例に係る実施例2のヨー制御部の機能を示すブロック線図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る実施例1の風力発電装置の全体概略構成を示す側面図である。図1に示すように、風力発電装置1は、複数のブレード2と、ブレード2を接続するハブ3とで構成されるロータ4を備える。ロータ4は、ナセル5に回転軸(図1では省略する)を介して連結されており、回転することでブレード2の位置を変更可能である。ナセル5は、ロータ4を回転可能に支持している。ナセル5は、発電機6を備え、ブレード2が風を受けることでロータ4が回転し、その回転力が発電機6を回転させることで電力を発生させることができる。
ナセル5は、タワー7上に設置されており、ヨー旋回機構8(調整装置とも称される)によって垂直軸まわりにヨー旋回可能である。制御装置9は、風向と風速とを検出する風向風速センサ10から検出した風向や、風速Vwに基づいて、ヨー旋回機構8を制御する。風向風速センサ10は、風向計が矢羽式で風速計がカップ式である低コストで一般的なものを本実施例では想定しているが、Lidar(例えば、ドップラーライダー)や超音波風向風速計等であってもよく、ナセルやタワー等の風力発電装置に取り付けられていてもよいし、風車発電装置とは別構造物でマスト等に取り付けられていてもよい。
なお、ヨー旋回機構8は、ヨーベアリングやヨーギア(ヨー旋回用歯車)、ヨー旋回モータ、ヨーブレーキ等から構成されている。また、ハブ3に対するブレード2の角度を変更可能なピッチアクチュエータ、発電機6が出力する有効電力や無効電力を制御する電力変換器や、電気的信号または機械的信号を検出するセンサ等を適宜位置に備えている。また、図1は、ナセル5からブレード2に向かう風向の風で発電するダウンウィンド式であるが、ブレード2からナセル5に向かう風向の風で発電するアップウィンド式であってもよい。
図2は、図1の上面図(平面図)である。所定の基準方向となす風向をθw、所定の基準方向となすロータ回転軸の方向をθr、風向θwからロータ軸角度θrまでの偏差角であるヨー偏差角をΔθと定義し、これらの関係を図示している。ここで、「所定の基準方向」とは、例えば、北を0°として基準方向とする。なお、北に限らず基準となる方向を任意に設定しても良い。なお、風向θwは、計測周期ごとに取得された値であってもよいし、所定期間の平均方向であってもよいし、所定周波数領域のみを通過させるフィルタを介した方向であってもよいし、周辺の風況分布に基づき算出された方向であってもよい。また、ロータ軸角度θrは、ロータ回転軸の向く方向であってもよいし、ナセルの方向であってもよいし、ヨー旋回部のエンコーダにより計測された値等であってもよい。
図3から図5を用いて、本実施例に係る風力発電装置1の制御装置9を構成するヨー制御部300について説明する。
図3は、図1に示す制御装置を構成するヨー制御部の機能を示すブロック線図である。図3に示すように、ヨー制御部300は、ヨー偏差角Δθを求めるヨー偏差角計算部301と、ヨー旋回停止閾値θyを算出するヨー旋回停止閾値算出部310と、ヨー偏差角Δθとヨー旋回停止閾値θyに基づいてヨー旋回の開始/駆動/停止を制御するヨー制御指令Cyを定める制御指令作成部304により構成されている。ヨー旋回停止閾値算出部310は、風の乱れ度計算部302、ヨー旋回閾値計算部303により構成されている。
このうちヨー偏差角計算部301は、ロータ軸角度θrと風向θwに基づき、ヨー偏差角Δθを決定する。このヨー偏差角Δθは図2に示すように、風向θwとロータ軸角度θrの差分であり、ロータ軸が風向からどれくらいずれているかを示す。ここで、風向θwはナセル5に設置された風向風速センサ10から検出した値に限定せず、地面や他の場所に設置された値を利用するものであってもよい。また、ヨー偏差角計算部301は、ローパスフィルタに代表される、ヨー偏差角Δθの所定周波数領域のみを通過させるフィルタ(ローパスフィルタ)や、移動平均に代表される、直前の所定期間の値の平均値を利用する統計値を用いたものであってもよい。あるいはフーリエ変換をおこなうものであってもよい。
図3のヨー旋回停止閾値算出部310を構成する風の乱れ度計算部302は、風向風速センサ10から検出した風速Vwに代表される風況測定値Xwに基づき、所定の期間の風況データの変動を表す風の乱れ度Itを出力する。本実施例では、ロータ回転軸の方向の風の乱れの大きさと、ロータ回転軸と水平な直角方向の風の乱れの大きさに正の相関があることを利用して、風速Vwを風の乱れ度Itの算出に用いる。風の乱れ度Itを計算する手法の一例として、ここでは統計分析手法を用いて、以下の式(1)に示すように乱流強度で設定される。
It=σv/Vwave ・・・(1)
ここで、σvは所定期間における風速の標準偏差、Vwaveは所定期間における風速の平均値である。なお、所定期間をどのように設定すべきかは、各風力発電装置が設置された場所の環境事情、ヨー制御部300の計算能力、ヨー偏差角計算部301で用いるフィルタの設定値、ヨー旋回の駆動速度、ヨー駆動量等に応じて適宜設定されればよいが、ある程度頻度の高い風向変動に対応するよう、大まかには1秒乃至1時間の範囲とするのが好ましい。もしくは、所定期間は10秒乃至10分の範囲とするのがさらに好ましい。
この所定期間の範囲は、ヨー制御によって低減できるヨー偏差角Δθの周波数領域に相当している。すなわち、範囲の上限は、風向風速センサ10の構造やノイズに起因する誤差の影響が現れる高周波数成分を除去することを目的として上記の値が好ましい。また、範囲の下限は、ヨー旋回停止閾値θyの値の違いによる影響が少なくなる低周波数成分を除去することを目的として上記の値が好ましい。
図3に示すヨー旋回停止閾値算出部310を構成するヨー旋回閾値計算部303は、風の乱れ度Itに基づき、ヨー旋回を停止する閾値θyを決定する。
具体的には、ヨー旋回閾値計算部303においては、風の乱れ度Itが小さい場合と大きい場合とで、ヨー旋回停止閾値θyの大きさが変更されるように調整される。例えば、風の乱れ度Itが小さい場合はヨー旋回停止閾値θyを低くし、風の乱れ度Itが大きい場合はヨー旋回停止閾値θyを高くする。
ここで、ヨー旋回停止閾値θyの調整方法の理由について説明する。まず、ヨー旋回停止閾値θyが低い場合、風向θwにナセル方位がほぼ正対したときにヨー旋回を停止するため、ヨー旋回を停止した瞬間のヨー偏差角Δθyが非常に小さい。しかし、ヨー旋回中もしくはヨー旋回直後にヨー旋回方向と逆方向に風向θwが大きく変動する場合、ヨー旋回し過ぎることになるため、ヨー旋回開始時とは逆方向のヨー偏差角Δθyが増大してしまい発電量が少なくなる。一方、ヨー旋回停止閾値θyが高い場合、風向θwにナセル方位が正対する前にヨー旋回を停止するため、ヨー旋回を停止した瞬間のヨー偏差角Δθyはまだ残っている。しかし、ヨー旋回中もしくはヨー旋回直後にヨー旋回方向と逆方向に風向θwが大きく変動する場合、ヨー旋回のし過ぎを抑制することになるため、ヨー旋回開始時とは逆方向のヨー偏差角Δθyが小さく発電量が多くなる。さらに、ヨー旋回量が少なくなるため、ヨー旋回機構8の機械的消耗が低減する。
このとき、風の乱れ度Itが小さい場合、すなわち、ある程度風向変動が激しくない場合、ヨー旋回中もしくはヨー旋回直後にヨー旋回方向と逆方向に風向θwが大きく変動することが少ないため、ヨー旋回停止閾値θyを低くすることが好ましい。一方で、風の乱れ度Itが大きい場合、すなわち、ある程度風向変動が激しい場合、ヨー旋回中もしくはヨー旋回直後にヨー旋回方向と逆方向に風向θwが大きく変動することが多いため、ヨー旋回停止閾値θyを高くすることが好ましい。以上がヨー旋回停止閾値θyの調整方法の理由である。
このように本実施例では、ヨー旋回停止閾値算出部310は、風向風速センサ10から検出した風速Vwに基づいて風の乱れ度Itを計算し、これに基づいてヨー旋回停止閾値θyを作成(算出)している。
ここで、ヨー旋回閾値計算部303は、ヨー旋回停止閾値θyを逐次出力しなくてもよく、それぞれ任意の周期やタイミングで出力してもよい。
制御指令作成部304は、ヨー偏差角Δθとヨー旋回停止閾値θyに基づき、ヨー制御指令Cyを決定する。ヨー偏差角Δθが大きくなった場合、ヨー旋回を開始するためのヨー制御指令Cyがヨー旋回機構8に出力される。それを受け、ヨー偏差角Δθを減らす方向にナセル5をヨー旋回させるように、ヨー旋回機構8が動作する。そして、ヨー旋回している状態で、ヨー偏差角Δθが小さくなった場合、ヨー旋回を停止するためのヨー制御指令Cyがヨー旋回機構8に出力される。
図4は、図3に示すヨー制御部300の処理概要を示すフローチャートである。
図4に示すように、ステップS401では、ヨー偏差角計算部301がロータ軸角度θrを決定し、次のステップS402に進む。ステップS402では、ヨー偏差角計算部301が風向θwを決定し、次のステップS403に進む。ステップS403では、ヨー偏差角計算部301がロータ軸角度θrと風向θwに基づいてヨー偏差角Δθを決定し、次のステップS406に進む。このように、ステップS401からステップS403までの処理をヨー偏差角計算部301が実行する。
ステップS401からステップS403までの処理と平行して、ステップS404では、ヨー旋回停止閾値算出部310を構成する風の乱れ度計算部302が風速Vwに代表される風況測定値Xwに基づいて風の乱れ度Itを決定し、次のステップS405に進む。ステップS405では、ヨー旋回停止閾値算出部310を構成するヨー旋回停止閾値計算部303がヨー旋回停止閾値θyを決定し、次のステップS406に進む。このようにステップS404からステップS405までの処理をヨー旋回停止閾値算出部310が実行する。
ステップS406では、制御指令作成部304がヨー偏差角Δθとヨー旋回停止閾値θyに基づいてヨー制御指令Cyを決定した後、一連の処理を終了する。
次に、本実施例の効果を明確化するため、比較例の動作と合わせて概要を説明する。
図5は、本実施例に係るヨー制御部300の効果を示す概要図であり、横軸は全て共通の時刻を示す。図5(a)における縦軸は風速Vwと風の乱れ度It、図5(b)における縦軸はヨー旋回停止閾値θy、図5(c)における縦軸はロータ軸角度θrと風向θw、および図5(d)における縦軸はヨー偏差角Δθを示す。図5における破線は、本実施例に係るヨー制御部300を適用しない場合の比較例として、例えば、ヨー旋回停止閾値θyが常に低い場合の結果を示す。一方で、実線が本発明の実施例1に係るヨー制御部300を適用した場合の結果を示している。
図5(a)に示されるように、風速Vwは時刻T1まで変動が穏やかで、時刻T1から時刻T9まで変動が激しく、時刻T9以降は変動が穏やかである。このとき、本実施例で計算される風の乱れ度Itは時刻T1からT9まで高い。したがって、図5(b)に示されるように、比較例のヨー旋回停止閾値θyは常に低いのに対して、本実施例のヨー旋回停止閾値θyは時刻T1から時刻T9の間高くなる。
このときの風向θwは、図5(c)に示されるように小さい変動を繰り返しつつ、時刻T1を過ぎて+側に大きく急変している。これに応じて本実施例と比較例は時刻T2から1回目のヨー旋回を開始して、ロータ軸角度θrが風向θwに追従している。そして、本実施例では、ヨー旋回停止閾値θyが高いため時刻T3でヨー旋回を停止しているのに対し、比較例ではヨー旋回停止閾値θyが本実施例より低いため、時刻T3よりも遅い時刻T4でヨー旋回を停止している。このとき、風向θwは時刻T3付近から今度は-側へ大きく急変し始めているため、本実施例と比較して比較例は風向θwに対してヨー旋回し過ぎてしまっている。その結果、図5(d)に示されるように、時刻T3過ぎから本実施例より比較例はヨー偏差角Δθが大きい。
そして、時刻T4を過ぎても風向θwの-側への急変が続いているため、比較例では時刻T5で2回目のヨー旋回を開始し、時刻T8でヨー旋回を停止している。それに対し、本実施例では、時刻T5より遅い時刻T6で2回目のヨー旋回を開始し、時刻T8より早い時刻T7でヨー旋回を停止している。このとき、図5(d)に示されるように、本実施例は1回目にヨー旋回し過ぎていないため、2回目のヨー旋回時も比較例よりヨー偏差角Δθが小さい。
したがって、この期間(時刻T3過ぎから時刻T7過ぎまでの期間)の発電出力は本実施例の方が比較例よりも大きくなる。すなわち、本実施例は、年間発電量が比較例よりも高くなることを示している。また、本実施例の方が、ヨー旋回量が少ないため、ヨー旋回機構8の機械的消耗を低減できることを示している。さらに、センサの慣性の影響が少ない構成で風の乱れ度を計算できるため、低コストと高精度の両立も実現している。
以上のように、本実施例によれば、低コストで精度良く算出した風の乱れ度に応じてヨー制御をし、ヨー偏差角を低減して発電量を向上しつつ、機械的消耗の必要以上の増加を抑制し得る風力発電装置とその制御方法を提供することが可能となる。具体的には、風速センサで検出した風速Vwを用いて風の乱れ度Itを計算し、風の乱れ度Itが高い場合は、ヨー旋回停止閾値θyを高くするとヨー旋回のし過ぎを抑制できる機会が多くなり、発電量が向上するためヨー旋回停止閾値θyを高くする。また、風の乱れ度Itが低い場合は、ヨー旋回停止閾値θyを高くしてヨー旋回のし過ぎを抑制する効果よりも、ヨー旋回停止閾値θyを低くして風向θwに追従させる効果の方が高くなるため、ヨー旋回停止閾値θyを低くする。このように風況に応じてヨー旋回停止閾値θyを可変することで、機械的消耗の増加を抑制しつつ、風力発電装置の発電性能を向上させることができる。
また、風力発電装置に過大な荷重がかからないようにすることを目的とし、ヨー偏差角Δθが過大になった場合、すぐに発電を抑制あるいは中止する機能が風力発電装置に備えられていることがある。本実施例は比較例よりもヨー旋回速度が高く、風向θwへの追従性が良いためヨー偏差角Δθが過大になりにくい。したがって、ヨー偏差角Δθが過大になって発電が抑制または中止される機会が減るため、発電量の向上に効果がある。
図6は、本発明の他の実施例に係る実施例2のヨー制御部の機能を示すブロック線図である。本実施例では、ヨー旋回停止閾値θyが過去の経験若しくは計算により求めた値を固定設定値として予め制御装置9に設定されオフラインで運用する点が、上述の実施例1と異なる。その他の構成は上述の実施例1と同様である。また、図6では実施例1と同様の構成要素に同一符号を付している。
上述の実施例1では、図3および図4に示したように、ヨー旋回停止閾値算出部310は、毎制御周期、或は適宜のタイミングでヨー旋回停止閾値θyを算出し更新する構成とした。これに対し、図6に示す本実施例のヨー制御部600は、ヨー偏差角Δθを求めるヨー偏差角計算部301と、ヨー偏差角Δθとヨー旋回停止閾値θyに基づいてヨー旋回の開始/駆動/停止を制御するヨー制御指令Cyを定める制御指令作成部304により構成されており、ヨー旋回停止閾値θyを算出するヨー旋回停止閾値算出部310を備えていない。制御指令作成部304に与えられるヨー旋回停止閾値θyは、予めヨー制御部600を構成する制御指令作成部304にプリセットされ、あるいは適宜のタイミングでヨー旋回停止閾値入力部605により外部から設定される。ヨー旋回停止閾値入力部605はキーボード等の入力装置であって、作業員により入力されてもよい。
上述の実施例1に示したヨー旋回停止閾値算出部310の機能は、風力発電所とは別の場所に設けられた解析装置内に構成されており、例えば風力発電所建設前の研究、設計段階において求めた環境条件から、予め当該風力発電所の典型的な風況でのヨー旋回停止閾値θyを算出し、ヨー制御部600内にプリセット値として組み込んでおくものである。典型的な風況とは、例えば季節毎に、あるいは夕方とか朝方とか毎に、または風の乱れ度毎に準備され、適宜の条件で切り替え使用してもよい。
あるいは、上述の実施例1に示したヨー旋回停止閾値算出部310の機能は、風力発電所とは別の場所に設けられた解析装置内に構成されており、例えば風力発電所を設置後の運用段階において、観測した環境条件から、当該風力発電所の典型的な風況でのヨー旋回停止閾値θyを算出し、通信部を備えたヨー旋回停止閾値入力部605を介してヨー制御部600内の制御指令作成部304に与えるものである。この場合に、ヨー旋回停止閾値θyの設定は、現場の風況に応じてオンライン的に即時に対応する形式のものではなく、オフラインで求めておいた値を適宜のタイミングで与えて運用する。
以上のように本実施例によれば、風車に解析装置を設ける必要が無く、既存の風車に対して大きな改修なく本発明制御を搭載するように更新でき、最適化された駆動速度に基づく制御を行うことができる。
次に、本発明の他の実施例に係る実施例3の風力発電装置1について説明する。
本実施例の風力発電装置1は、上述の実施例1のヨー制御部300と同じ構成を有しているが、ヨー旋回停止閾値算出部310における処理が実施例1と異なる。
本実施例のヨー旋回停止閾値算出部310では、上述の実施例1と同様に、風況測定値Xwとして風速Vwを入力するが、風の乱れ度Itの他に、所定の期間の平均風速Vwaveを計算する。ここで、平均風速Vwaveが高い場合、風の乱れ度Itが高いときもヨー旋回停止閾値θyを低くする。これは、風速Vwが高い場合は風の乱れ度Itが高くても、地形によってはヨー旋回し過ぎる風況が少ない場合を鑑みて、発電量の向上効果を高めるためである。同様に、平均風速Vwaveが低い場合も、風の乱れ度Itが高いときにヨー旋回停止閾値θyを低くする。
以上のように本実施例によれば、実施例1と同様の発電量を向上させる効果を、様々な地形に対応させることが可能となる。
なお、平均風速Vwaveは、ローパスフィルタに代表される、風速Vwの所定周波数領域のみを通過させるフィルタ(ローパスフィルタ)や、移動平均に代表される、直前の所定期間の値の平均値を利用する統計値を用いて算出しても、フーリエ変換をおこなって算出してもよい。あるいは、ヨー旋回停止閾値算出部310に入力する前に、平均風速Vwaveを算出してもよい。
次に、本発明の他の実施例に係る実施例4の風力発電装置1について説明する。
本実施例の風力発電装置1は、上述の実施例1のヨー制御部300と同じ構成を有しているが、ヨー旋回停止閾値算出部310における処理が実施例1と異なる。
本実施例のヨー旋回停止閾値算出部310では、上述の実施例1と異なり、風況測定値Xwとして風速Vwに代えて風向θwに基づいて風の乱れ度It2を計算し、風の乱れ度It2に基づいてヨー旋回停止閾値θyを算出する。本実施例の風の乱れ度It2を計算する手法の一例として、ここでは統計分析手法を用いて、所定期間における風向θwの標準偏差σwとする。このとき、本発明の課題である矢羽式風向計の慣性が風の乱れ度の計算精度に与える悪影響を低減するため、風の乱れ度It2から慣性の影響を除く補正値を加える、或いは、発電量が向上するIt2とヨー旋回停止閾値θyの関係を予め求めておくことが好ましい。これにより、風速Vwに基づく乱流強度と比較して、ヨー偏差角Δθとより直接的な関係にある風向θwに基づく風向標準偏差で風の乱れ度を算出するため、精度よくヨー旋回し過ぎを抑制してヨー偏差角Δθを低減し、発電量を高めることができる。
以上のように本実施例によれば、実施例1と同様の発電量を向上させる効果を、より精度よく実現することが可能となる。
次に、本発明の他の実施例に係る実施例5の風力発電装置1について説明する。
本実施例の風力発電装置1は、上述の実施例1のヨー制御部300と同じ構成を有しているが、ヨー旋回停止閾値算出部310における処理が実施例1と異なる。
本実施例のヨー旋回停止閾値算出部310では、上述の実施例1と異なり、風況測定値Xwとして風速Vwと風向θwに基づき、風の乱れ度It3を計算し、風の乱れ度It3に基づいてヨー旋回停止閾値θyを算出する。本実施例の風の乱れ度It3は、式(1)で計算した風の乱れ度Itと、上述の実施例4で示した風の乱れ度It2を組み合わせた以下の式(2)の値を用いる。
It3=α×It+β×It2 ・・・(2)
ここで、αとβはIt3を算出するための比重係数であり、風力発電装置1を設置するサイトの風況に応じて大きさを決定する。It3を用いてヨー旋回停止閾値θyを算出することにより、サイトの風況により適した風の乱れ度を算出できるため、精度よくヨー旋回し過ぎを抑制してヨー偏差角Δθを低減し、発電量を高めることができる。また、風速計か風向計のどちらかが故障しても風の乱れ度を算出できるため冗長性が高い。
以上のように本実施例によれば、風向風速センサのどちらかが故障しても実施例1と同様の発電量向上効果を実現できるため、冗長性を高くすることができる。
次に、本発明の他の実施例に係る実施例6の風力発電装置1について説明する。
本実施例の風力発電装置1は、上述の実施例1のヨー制御部300と同じ構成を有しているが、ヨー旋回停止閾値算出部310における処理が実施例1と異なる。
本実施例のヨー旋回停止閾値算出部310では、上述の実施例1と異なり、風況測定値Xwに代えて、風力発電装置1の発電出力Po、ブレードピッチ角γp、発電機トルクTg、またはロータ回転速度ωrに代表される、風況が変わると変動する風力発電装置1のパラメータのいずれか一つ以上を入力値とする。そしてこのパラメータの所定期間における変動量を計算し、計算した変動量を風の乱れ度としてヨー旋回停止閾値θyを算出する。これにより、風向風速センサが故障した場合でも、本発明の効果を実現することできる。
以上のように本実施例によれば、風向風速センサの状態によらず実施例1と同様の発電量向上効果を実現できるため、冗長性を高くすることができる。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施例は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
上述の実施例に対して可能な変形として、例えば以下のようなものが挙げられる。
(1)ヨー制御部300における風の乱れ度計算部302、およびヨー旋回停止閾値計算部304は、制御装置9に代えて、外部の装置に備えてもよい。
(2)本発明で計算したヨー制御のヨー旋回停止閾値θyは、同じサイトにおける他の風力発電装置1や、風況の近しい他サイトの風力発電装置1に適用してもよい。
(3)ヨー制御部300における風の乱れ度計算部302は、風速Vwをはじめとする風況測定値Xwを逐次入力せず、過去に蓄積された風況測定データのみで計算する構成としてもよい。
(4)上述の各実施例においては、風向風速センサ10はナセル5上に設置されているが、この場所に代えて、ナセル5内や風力発電装置1の周辺に設置してもよい。
(5)上述の各実施例において、ヨー旋回停止閾値θyは段階的に値を設定したり、直線や曲線のように連続的に値を設定したりしてもよい。
1…風力発電装置
2…ブレード
3…ハブ
4…ロータ
5…ナセル
6…発電機
7…タワー
8…ヨー旋回機構
9…制御装置
10…風向風速センサ
300,600…ヨー制御部
301…ヨー偏差角計算部
302…風の乱れ度計算部
303…ヨー旋回停止閾値計算部
304…制御指令作成部
310…ヨー旋回停止閾値算出部
605…ヨー旋回停止閾値入力部

Claims (14)

  1. 風を受けて回転するロータと、前記ロータを回転可能に支持するナセルと、前記ナセルをヨー旋回可能に支持するタワーと、ヨー制御指令に基づいて前記ナセルのヨーを調整する調整装置と、前記調整装置に送る前記ヨー制御指令を定める制御装置とを備える風力発電装置であって、
    前記制御装置は、風向風速測定部により測定された値と前記ロータの方向からヨー偏差角を算出するヨー偏差角計算部と、前記風向風速測定部により測定された値から風の乱れ度を算出する風の乱れ度計算部と、前記ヨー偏差角と前記風の乱れ度に基づきヨー旋回の開始/駆動/停止を制御する前記ヨー制御指令を定める制御指令作成部を備え、
    前記制御指令作成部において前記ヨー制御指令は、風の乱れ度が高い場合、風の乱れ度が小さい場合に比べて前記ヨー旋回の停止を早くするように定められることを特徴とする風力発電装置。
  2. 請求項1に記載の風力発電装置において、
    前記風の乱れ度は、予め前記制御指令作成部に設定されていることを特徴とする風力発電装置。
  3. 請求項1に記載の風力発電装置において、
    前記風の乱れ度は、通信部を介して風力発電装置の外部から設定されることを特徴とする風力発電装置。
  4. 請求項1に記載の風力発電装置において、
    前記制御装置は、前記風の乱れ度に基づいて、ヨー旋回停止閾値を計算するヨー旋回停止閾値計算部を備えることを特徴とする風力発電装置。
  5. 請求項4に記載の風力発電装置において、
    前記風の乱れ度計算部は、前記風向風速測定部により測定された風速から所定の期間における風速の標準偏差及び風速の平均値を求め、前記風速の標準偏差を前記風速の平均値にて除することにより求まる乱流強度を前記風の乱れ度とすることを特徴とする風力発電装置。
  6. 請求項4に記載の風力発電装置において、
    前記風の乱れ度計算部は、前記風向風速測定部により測定された風向から風向の標準偏差を求め、前記風向の標準偏差を前記風の乱れ度とすることを特徴とする風力発電装置。
  7. 請求項5に記載の風力発電装置において、
    前記風の乱れ度計算部は、前記風向風速測定部により測定された風向から風向の標準偏差を求め、
    前記ヨー旋回停止閾値計算部は、前記乱流強度に所定の係数を掛けた値と前記風向の標準偏差に所定の係数を掛けた値とを組み合わせたパラメータを求め、前記パラメータを前記風の乱れ度とすることを特徴とする風力発電装置。
  8. 請求項5乃至請求項7のうち何れか1項に記載の風力発電装置において、
    前記ヨー旋回停止閾値計算部は、周波数分析のためにローパスフィルタ若しくはフーリエ変換のいずれかを用いることを特徴とする風力発電装置。
  9. 請求項4に記載の風力発電装置において、
    前記ヨー旋回停止閾値計算部は、
    少なくとも、発電出力、ブレードピッチ角、発電機トルク、及びロータ回転速度のうち何れか一つである、風況が変わると変動する前記風力発電装置の状態パラメータを用いて、前記状態パラメータの所定期間における変動量を求め、前記変動量を前記風の乱れ度とすることを特徴とする風力発電装置。
  10. 風を受けて回転するロータと、前記ロータを回転可能に支持するナセルと、前記ナセルをヨー旋回可能に支持するタワーと、ヨー制御指令に基づいて前記ナセルのヨーを調整する調整装置と、前記調整装置に送る前記ヨー制御指令を定める制御装置とを備える風力発電装置の制御方法であって、
    風向風速測定部により測定された値と前記ロータの方向からヨー偏差角を算出し、
    前記風向風速測定部により測定された値から風の乱れ度を算出し、
    少なくとも前記ヨー偏差角及び風の乱れ度に基づきヨー旋回の開始/駆動/停止を制御する前記ヨー制御指令を定め、
    風の乱れ度が高い場合、風の乱れ度が小さい場合に比べて前記ヨー旋回の停止を早くするように定められた前記ヨー制御指令を前記調整装置に送ることを特徴とする風力発電装置の制御方法。
  11. 請求項10に記載の風力発電装置の制御方法において、
    風向風速測定部により測定された風速から所定の期間における風速の標準偏差及び風速の平均値を求め、前記風速の標準偏差を前記風速の平均値にて除することにより求まる乱流強度に基づいて、風の乱れ度を算出することを特徴とする風力発電装置の制御方法。
  12. 請求項10に記載の風力発電装置の制御方法において、
    前記風向風速測定部により測定された風向から風向の標準偏差を求め、前記風向の標準偏差に基づいて、風の乱れ度を算出することを特徴とする風力発電装置の制御方法。
  13. 請求項11に記載の風力発電装置の制御方法において、
    前記風向風速測定部により測定された風向から風向の標準偏差を求め、
    前記乱流強度と前記風向の標準偏差とに基づいて、風の乱れ度を算出することを特徴とする風力発電装置の制御方法。
  14. 請求項13に記載の風力発電装置の制御方法において、
    前記乱流強度に所定の係数を掛けた値と前記風向の標準偏差に所定の係数を掛けた値とを組み合わせたパラメータを求め、前記パラメータを前記風の乱れ度とすることを特徴とする風力発電装置の制御方法。
JP2018142114A 2018-07-30 2018-07-30 風力発電装置とその制御方法 Active JP6997049B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018142114A JP6997049B2 (ja) 2018-07-30 2018-07-30 風力発電装置とその制御方法
PCT/JP2019/017423 WO2020026543A1 (ja) 2018-07-30 2019-04-24 風力発電装置とその制御方法
TW108125773A TWI702339B (zh) 2018-07-30 2019-07-22 風力發電裝置與其控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018142114A JP6997049B2 (ja) 2018-07-30 2018-07-30 風力発電装置とその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020020264A JP2020020264A (ja) 2020-02-06
JP6997049B2 true JP6997049B2 (ja) 2022-01-17

Family

ID=69231578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018142114A Active JP6997049B2 (ja) 2018-07-30 2018-07-30 風力発電装置とその制御方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6997049B2 (ja)
TW (1) TWI702339B (ja)
WO (1) WO2020026543A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7455722B2 (ja) 2020-10-15 2024-03-26 株式会社日立製作所 風力発電装置とその制御方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002349413A (ja) 2001-05-24 2002-12-04 Mitsubishi Electric Corp 風力発電システム
JP2006233912A (ja) 2005-02-25 2006-09-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 風力発電装置及びその制御方法並びにブレードピッチ角制御方法
JP2008261245A (ja) 2007-04-10 2008-10-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 風力発電装置及びその制御方法
JP2019143584A (ja) 2018-02-23 2019-08-29 株式会社日立製作所 風力発電装置とその制御方法
JP2019143583A (ja) 2018-02-23 2019-08-29 株式会社日立製作所 風力発電装置とその制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002349413A (ja) 2001-05-24 2002-12-04 Mitsubishi Electric Corp 風力発電システム
JP2006233912A (ja) 2005-02-25 2006-09-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 風力発電装置及びその制御方法並びにブレードピッチ角制御方法
JP2008261245A (ja) 2007-04-10 2008-10-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 風力発電装置及びその制御方法
JP2019143584A (ja) 2018-02-23 2019-08-29 株式会社日立製作所 風力発電装置とその制御方法
JP2019143583A (ja) 2018-02-23 2019-08-29 株式会社日立製作所 風力発電装置とその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
TWI702339B (zh) 2020-08-21
WO2020026543A1 (ja) 2020-02-06
TW202007855A (zh) 2020-02-16
JP2020020264A (ja) 2020-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5006186B2 (ja) 風力発電所の軸方向の動力変化を減少させる方法
US9476407B2 (en) Method of operating a wind turbine
EP2981710B1 (en) Method for controlling thrust load on a wind turbine
TWI688708B (zh) 風力發電裝置及其之控制方法
WO2012136663A1 (en) Method and controller for generating a blade pitch angle control signal and wind turbine comprising the controller
EP3724489B1 (en) Tower damping in wind turbine power production
TWI661124B (zh) 風力發電裝置及其之控制方法以及修改方法
EP3404257B1 (en) System and method for controlling a pitch angle of a wind turbine rotor blade
JP6997049B2 (ja) 風力発電装置とその制御方法
WO2019163326A1 (ja) 風力発電装置とその制御方法
JP6655202B2 (ja) 風力発電装置と、その制御装置、並びにその制御方法
EP3724488A1 (en) Tower damping in wind turbine power production
JP2020193565A (ja) 風力発電装置とその制御方法
WO2023110385A1 (en) Method for starting up a wind turbine
DK201570260A1 (en) Over-speeding a rotor to maintain turbine output power

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6997049

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150