JP6996999B2 - 複合劣化促進試験装置及び複合劣化促進試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複合劣化促進試験装置及び複合劣化促進試験方法に関する。
従来、建物の屋根材や外壁材等の外装材の日光、雨雪、温湿度等による複合的な劣化状態を把握するため、温湿度の制御可能な試験室内に、供試体を定置し、様々な温湿度条件下で、光の照射や散水等を繰り返し、供試体を人工的に劣化させて耐候性を評価する技術が知られている(例えば、特許文献1~7参照)。
特許文献1には、光、温度、湿度等の劣化因子の他に、ラジカル化したガスも劣化因子に加えることで、より自然環境に近い劣化を再現して、劣化を促進させる耐候試験方法及び耐候試験機が開示されている。特許文献2には、劣化因子の一つである結露に対する耐候性を評価するため、より実際に近い状況で、自然な結露を発生させることのできる耐候性試験方法が開示されている。
特許文献3には、塩分による光源への影響を防ぐため、供試体に塩水を噴霧する試験室と、供試体に光を照射する光源とを仕切り板を隔てて区画した複合劣化促進装置が開示されている。また、特許文献4には、光源に対して供試体を移動させて光源からの光の照射強度を変更し、光の照射による供試体の温度上昇を抑制するため、供試体に水を噴霧するスプレーノズルを供試体とともに移動可能とした耐候性試験装置が開示されている。
特許文献5には、恒温恒湿槽内に定置した供試体に対して、光の照射、水分の散布を繰り返して、より実環境に近い条件で複合的な劣化を促進させるための複合劣化促進方法が開示されている。特許文献6には、供試体を加熱したときの表面温度のむらを抑制するため、多数の赤外線ランプを碁盤目状に均等配設した加熱装置を複数のゾーンに分割し、赤外線ランプの照射力をゾーンごとに調節する加熱散水試験装置が開示されている。特許文献7には、前面に開口部を有し内部に加熱装置と散水用ノズルを配設した装置本体と、供試体を立てた状態で着脱自在に固定し、装置本体の開口部に向けて供試体を設置する移動自在な台車とからなる加熱散水試験装置が開示されている。
ここで、外装材が定置される実際の自然環境においては、屋外に配置される外装材の一方の面は、日光や雨雪等に曝されるのに対して、室内に配置される他方の面はこれらの影響を受けにくく、さらに断熱材や内壁等が配置されたり、エアコンや暖房等の影響を受けたりする。よって、外装材の屋外側の一方の面と屋内側の他方の面とでは、温湿度等の環境が異なっている。耐候性等の耐久性の評価性能を向上させるためには、日光や雨雪等に曝される一方の面と、室内側に配置される他方の面とを、それぞれの自然環境により近い条件となるように制御することが望ましい。しかしながら、従来技術では、他方の面の環境については考慮されておらず、改良の余地がある。
特開2008-139189号公報 特開2006-317315号公報 特開2005-77220号公報 特開2005-43298号公報 特開2003-279468号公報 特開平10-48122号公報 特開昭60-135840号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、外装材等の供試体の一方の面に対して所定の劣化促進試験を行っているときに、他方の面が配置される環境の制御を自在に行うことができ、より実際に近い環境で劣化促進試験を行って、耐久性の評価性能を向上させることを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の複合劣化促進試験装置は、所定の温湿度を維持可能で供試体を収容する試験室と、前記試験室内の前記供試体に対向して配置され、前記供試体に対して所定の劣化促進処理を施す劣化促進部と、前記試験室内に供給するエアを所定の温湿度に調整する温湿度制御部と、前記劣化促進部に対向する前記供試体の一方の面が位置する第1の空間に前記温湿度制御部で所定の温湿度に調整された前記エアを供給する第1の供給部と、前記供試体の他方の面が位置する第2の空間に前記温湿度制御部で所定の温湿度に制御された前記エアを供給する第2の供給部と、を備え、前記第1の供給部は、前記劣化促進部により前記供試体の一方の面に対して所定の劣化促進処理が施されているときに、前記第1の空間への前記エアの供給を停止するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の複合劣化促進方法は、供試体を収容する試験室内の前記供試体の一方の面が配置される第1の空間及び前記供試体の他方の面が配置される第2の空間に所定の温湿度に調整されたエアを供給する工程と、前記第1の空間への前記エアの供給を停止する工程と、前記第2の空間への前記エアの供給を行いつつ、前記供試体の一方の面に対して、所定の劣化促進処理を行う工程と、を有することを特徴とする。
このように構成された本発明の複合劣化促進装置及び複合劣化促進方法によれば、試験室内に定置された供試体の一方の面に対して所定の劣化促進試験を行っているときでも、供試体の他方の面が位置する第2の空間に、所定の温湿度に調整されたエアを供給することができる。したがって、外装材等の供試体の一方の面に対して所定の劣化促進試験を行っているときに、他方の面が配置される環境の制御を自在に行うことができ、より実際に近い環境で劣化促進試験を行って、耐久性の評価性能を向上させることができる。
本願の一実施形態に係る複合劣化試験装置の外観の概略構成を示す斜視図である。 図1の複合劣化促進試験装置の試験室内の概略構成を示す斜視図である。 図1のA-A線断面図である。 図1のB-B線断面図である。 図3のC-C線断面図である。 図1の複合劣化促進試験装置で行われる複合劣化促進試験処理の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本願の一実施形態に係る複合劣化促進試験装置について、図面を参照して説明する。まず、図1、図2を用いて、本実施の形態の複合劣化促進試験装置100(以下、単に「試験装置100」という。)の構成について説明する。
図1、図2に示すように、本実施の形態の試験装置100は、試験室1、照射装置(照射部)2及び空調室3が設けられた装置本体4と、試験装置100の動作を制御する制御装置5と、を主に備えて構成される。試験装置100は、この他にも、照明装置、電源供給部、安全装置などを備えている。
試験室1は、任意の温湿度を維持できる恒温恒湿槽であり、その内部空間10に外装材等の供試体Tが収容される。試験室1は、立てた状態の複数の供試体Tを横一列に並べて定置できるように、横方向に長尺な矩形状を呈している。この試験室1の短手方向の一面に、赤外線の照射装置2が設けられ、長手方向の一面に、温湿度調整のための空調室3が設けられている。
本実施の形態で用いる供試体Tは、セメント製の面材や枠材などからなる外壁材等の外装材であり、屋外に配置される一方の面(以下、「外側面」又は「表面」という。)と、屋内に配置される他方の面(以下、「内側面」又は「裏面」と言う。)を有している。供試体Tは、外側面が照射装置2に対向するように、試験室1内に配置される。
また、試験室1の短手方向において、照射装置2とは反対側の壁面11に、作業者が出入りする出入口12が設けられている。この出入口12は、取手や鍵のついた外開きの開閉扉12aが設けられている。また開閉扉12aには、作業者が試験室1内を観察するための観察窓12bが設けられている。
また、壁面11には、出入口12の両側に、各種センサを出し入れするセンサ取出穴13が設けられている。このセンサ取出穴13から、試験室1内の供試体T等に取付ける温度センサや湿度センサ等の取り回しや、試験室1外への取り出しを容易に行うことができる。
また、試験室1の長手方向において、空調室3とは反対側の壁面14に、試験室1内への供試体Tの搬入と搬出のための搬出入口15が設けられている。この搬出入口15は、供試体Tを立てた状態で搬出入できるような高さと幅で、作業者用の出入口12より大きく開口している。この搬出入口15にも、観察窓15b、取手、鍵等を備えた外開きの開閉扉15aが設けられている。観察窓15bは、試験室1内を容易に観察できるように、出入口12の観察窓12bよりも大きいサイズとなっている。
次に、試験室1の構成について、図2を参照して詳述する。試験室1には、供試体Tを保持して試験室1内を移動させる移動体20が設けられている。この移動体20は、図2に示すように、試験室1の床面16に設けられたローラコンベア21と、天井面17に設けられた上部ガイドレール24とから構成される。
ローラコンベア21は、試験室1の長手方向(横方向)に延在するように床面16に間隔をおいて敷設された一対の下部ガイドレール22と、この一対の下部ガイドレール22間に回転自在に取り付けられた複数のローラ部材23とを有している。上部ガイドレール24は、試験室1の長手方向に延在するように天井面17に設けられ、端面視コ字形で供試体Tの上端を移動可能に係合可能となっている。
このような移動体20では、一対の下部ガイドレール22間に供試体Tの下端を配置し、上部ガイドレール24に供試体Tの上端を係合することで、供試体Tをその定置場所に容易にガイドすることができるとともに、試験中に供試体Tが不測に傾いたりすることがなく、安定して保持することができる。また、ローラ部材23により、作業者が供試体Tを容易に移動させることができる。
ローラコンベア21と上部ガイドレール24とは、試験室1の短手方向(以下、「前後方向」ということがある。)の略中央に、長手方向に平行に配置されている。また、このローラコンベア21と上部ガイドレール24の延長線上に、前述した供試体Tの搬出入口15が設けられている。したがって、搬出入口15から試験室1内に搬入した供試体Tを、ローラコンベア21と上部ガイドレール24に容易にセットできるとともに、試験終了後の供試体Tを、容易に搬出入口15から搬出することができる。
また、上述のような移動体20に沿って、複数の供試体Tを長手方向に並べて定置すると、試験室1の内部空間10が、これらの供試体Tを挟んで2つのゾーンに区画される。つまり、照射装置2と供試体Tとの間であって、供試体Tの外側面(表面)が配置される第1ゾーン(第1の空間部)Z1と、供試体Tと壁面11との間であって、供試体Tの内側面(表面)が配置される第2ゾーン(第2の空間部)Z2に区画される。
試験室1の内部空間10の温湿度は、空調室3に設けられた温湿度制御部30によって制御される。温湿度制御部30は、エアを冷却する冷却器31と、エアを加熱する加熱器(ヒータ)32と、エアの湿度調整を行う加湿器33と、等を備えている。
この温湿度制御部30で温湿度が調整されたエアは、第1の供給部35Aと第2の供給部35Bとによって、第1ゾーンZ1、第2ゾーンZ2にそれぞれ供給・吸気され、第1ゾーンZ1、第2ゾーンZ2内を循環する。
第1の供給部35Aは、第1送風ダクト36Aと、複数の第1吹出口(第1の供給口)37A,・・・と、第1吸気ガラリ(第1の吸気口)38Aと、第1ファン40Aと、第1駆動モータ41Aと、等を備えている。第2の供給部35Bは、第2送風ダクト36Bと、複数の第2吹出口(第2の供給口)37B,・・・と、第2吸気ガラリ(第2の吸気口)38Bと、第2ファン40Bと、第2駆動モータ41Bと、等を備えている。
第1送風ダクト36A及び第2送風ダクト36Bは、試験室1の天井面17に設けられている。上部ガイドレール24を挟んで天井面17の短手方向の第1ゾーンZ1側に、第1送風ダクト36Aが設けられ、短手方向の第2ゾーンZ2側に、第2送風ダクト36Bが設けられている。第1送風ダクト36A、第2送風ダクト36Bには、長手方向に間隔を置いて複数の第1吹出口37A,・・・、第2吹出口37B,・・・がそれぞれ設けられている。
第1吸気ガラリ38A、第2吸気ガラリ38Bは、試験室1と空調室3とを仕切る仕切部18の下方の第1ゾーンZ1側と第2ゾーンZ2側に、それぞれ設けられている。第1吸気ガラリ38Aには、図5に示すように、昇降アーム39aにより上下動自在に構成された昇降扉39が取り付けられている。この昇降扉39の昇降によって、第1吸気ガラリ38Aを開閉し、第1ゾーンZ1側のエアの吸気と吸気停止を制御している。通常は、昇降扉39が上部に待機し、第1吸気ガラリ38Aが開いている。
第1ファン40A、第2ファン40Bは、第1ゾーンZ1と第2ゾーンZ2に対するエアの供給と吸気を行う。本実施の形態では、第1、第2ファン40A,40Bとしてシロッコファンを用いている。第1ファン40A、第2ファン40Bは、それぞれ第1駆動モータ41A、第2駆動モータ41Bによって駆動される。
第1、第2ファン40A,40Bによって、第1、第2ゾーンZ1,Z2内のエアが、第1、第2吸気ガラリ38A,38Bから吸気され、温湿度制御部30に導かれる。このエアは、温湿度制御部30により温湿度が調整され、第1、第2ファン40A,40Bによって、第1、第2送風ダクト36A,36Bにそれぞれ供給された後、複数の第1、第2吹出口37A,37Bから第1、第2ゾーンZ1,Z2内にそれぞれ供給される。
また、本実施形態では、第2送風ダクト36B内であって第2ファン40Bに最も近い第2吹出口37Bの近傍に、温湿度センサ42を設置している。この温湿度センサ42で測定した第2吹出口37Bからのエアの温湿度を測定し、制御装置5で設定した温湿度になるように、制御装置5によって温湿度制御部30が制御されている。
供試体Tの外側面に対して劣化促進試験を行う際には、第1吸気ガラリ38Aを閉鎖し、第1ファン40Aを停止させることで、第1ゾーンZ1のエアの吸気と供給を停止する。これに対して、第2ファン40Bを引き続き駆動させて第2ゾーンZ2のエアの吸気と温湿度調整されたエアの供給を続行することができる。これにより、劣化促進試験中に、供試体Tの内側面の温湿度を制御することができる。
温湿度制御部30、並びに、第1、第2の供給部35A,35Bの第1、第2駆動モータ41A,41B、及び昇降アーム39a等の動作は、制御装置5によって制御される。このとき、制御装置5に設けられた制御パネル52を操作することで、第1ゾーンZ1のエアの供給と吸気を停止して、第2ゾーンZ2の温湿度の制御のみを行うことなどができる。なお、本実施の形態では、第1ゾーンZ1と第2ゾーンZ2に供給するエアの温湿度制御を、冷却器31、加熱器32、加湿器33を備えた1つの温湿度制御部30を用いて行っているが、これに限定されるものではない。エアの供給及び停止、並びに温湿度制御をより容易に行えるように、第1ゾーンZ1用と第2ゾーンZ2用に、それぞれ別個に温湿度制御部30を設けてもよい。
本実施形態の温湿度制御部30では、温度範囲:+10℃~+50℃、湿度範囲:50%RH~90%RH(ただし、湿度制御は+20℃以上)まで、エアの温湿度を調整できる仕様となっている。
照射装置2は、供試体Tに対して劣化促進処理を行う劣化促進処理部の一つである。照射装置2は、筺体44内に収容されて格子状に配置された複数の赤外線ランプ(光源)45を有している。各赤外線ランプ45から出射した赤外線が、試験室1側に設けられた仕切ガラス46を透過して供試体Tに照射されることで、供試体Tが加熱される。赤外線ランプ45の点灯及び照射強度は、制御装置5によって制御される。
制御装置5は、試験装置100の動作を制御する制御部51と、作業者が操作する制御パネル52と、温度や湿度等を記録する記録計53と、運転状態等を知らせる各種表示灯54と、を備えている。制御部51は、中央処理装置であるCPUと、RAMと、ROMと、等を有している。
制御部51は、ROM等に予め記憶されている劣化促進試験プログラムにしたがって、例えばRAMをワークメモリとして用いて、自動運転を含む試験装置100全体の作動制御を行うことができる。
制御パネル52は、タッチパネル式のモニタである。作業者は、制御パネル52から、各種劣化促進試験の実行指示を入力したり、試験室1内の設定温湿度、その他のパラメータを入力したりすることができる。制御パネル52には、操作メニューやアイコンがタッチ操作可能に表示されるとともに、劣化促進試験プログラムの実行状態などが表示される。
以下、上述のような構成の本実施の形態の複合劣化促進試験装置100を用いた複合劣化促進試験処理(複合劣化促進試験方法)の動作の一例を、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
本実施の形態の試験装置100では、任意の温湿度を維持できる恒温恒湿機能と赤外線照射機能を有しているため、制御パネル52の操作により、光照射試験、乾燥試験、湿潤試験、高温試験、低温試験などの各試験条件を、任意に組み合わせたサイクル試験を行うことが可能である。
以下では、照射装置2から赤外線を照射して供試体Tを加熱し、高温試験を行う際の手順の一例を説明するが、本実施の形態の試験装置100で行われる劣化促進試験処理が、以下の例に限定されるものではない。
高温試験に際して、まず、試験室1内に供試体Tを定置する。このとき、図2、図4等に示すように、実際の建築物の外壁の構成と同じとなるように、複数枚の供試体Tを近接して並べて定置する。試験室1内で供試体Tを移動させる移動体20を、ローラコンベア21と上部ガイドレール24とで構成し、移動体20との延長線上に搬出入口15を設けているため、重量のある供試体Tであっても試験室1内への搬出入、移動及び定置を作業者が容易に行うことができる。
また、各供試体Tを、ローラコンベア21の所定の位置に定置した後、各各供試体Tの枠材と隣接するローラ部材23に、丸棒等のストッパを差し込んで、供試体Tを固定することが望ましい。これにより、風圧等の負荷によって、供試体Tが不測に移動したりすることがなく、安定性が向上する。次いで、供試体Tに、温度センサや湿度センサ等のセンサ類を取付ける。
複数の供試体Tを近接して並べることで、試験室1の内部空間10が供試体Tを挟んで、供試体Tの外側面が配置される第1ゾーンZ1と、内側面が配置される第2ゾーンZ2とに区画される。
以上のように供試体Tの定置が完了したら、作業者は制御パネル52を操作して、劣化促進試験の開始を指示する。このとき制御パネル52から、試験室1内の温湿度、照射装置2からの赤外線の照射強度、試験時間等の各種条件を入力する。また、劣化促進試験は、プログラムによる自動運転で実行してもよいし、作業者が制御パネル52を操作して、処理ごとに手動で実行してもよい。
劣化促進試験が開始されると、図6に示すように、ステップS1で、第1、第2駆動モータ41A,41Bが作動され、第1、第2ファン40A,40Bが駆動される。これにより、第1、第2吸気ガラリ38A,38Bから第1、第2ゾーンZ1,Z2内のエアが吸気され、温湿度制御部30に導かれる。このエアは、温湿度制御部30の冷却器31、加熱器32、加湿器33を経て所定の温湿度に調整され、第1、第2ファン40A,40Bによって第1、第2送風ダクト36A,36Bに供給された後、第1、第2吹出口37A,37Bから第1、第2ゾーンZ1,Z2に供給される。エアの温湿度は、温湿度センサ42によって測定され、制御部51によって温湿度制御部30が制御される。これにより、試験室1内を所望の温湿度にすることができる。
第1、第2ゾーンZ1,Z2を所望の温湿度に調整したら、赤外線照射による劣化促進試験を行う前に、ステップS2で、第1ゾーンZ1の温湿度の調整が停止される。より具体的には、昇降アーム39aを作動させて昇降扉39の下降によって第1吸気ガラリ38Aが閉鎖され、第1ファン40Aを停止されることで、第1ゾーンZ1のエアの循環が停止される。
ところで、赤外線の照射熱により供試体Tの外側面だけでなく、内側面も温度上昇する。しかしながら、実際の建造物では、断熱材やエアコン等の影響で、内側面が位置する環境は、外側面が位置する環境とは異なっている。本実施の形態では、供試体Tの内側面の環境を、より実際に近い環境に調整するべく、第2ゾーンZ2側の温湿度の調整を行うことができる。
例えば、内側面の温度が、所定以上に高くならないように調整する。そのため、作業者が温度センサで内側面の表面温度を測定しておき、その表面温度の変化に応じて、作業者が制御パネル52を操作し、温湿度制御部30によるエアの温室度を調整して、第2ゾーンZ2へ供給する。この場合もエアの温湿度は、温湿度センサ42によって測定され、制御パネル52で設定した温湿度になるように、制御部51によって温湿度制御部30が制御される。
ステップS3では、第2の供給部35Bによる第2ゾーンZ2へのエアの供給を続行し、第2ゾーンZ2の環境を調整しつつ、照射装置2の赤外線ランプ45を点灯し、供試体Tへの赤外線の照射を開始する。この赤外線の照射熱により、供試体Tが加熱され、外側面の表面温度が上昇する。この表面温度は、温度センサ等によって測定することができる。測定結果に基づいて、制御部51が照射装置2を制御することで、外側面が所望の表面温度になるように調整することができる。
このような高温試験により、供試体Tが所定の温度に所定時間曝された際の反りや歪みなどの変化を知ることができる。
また、第2ゾーンZ2に温湿度が調整されたエアの供給を続行していることで、供試体Tの内側面が冷却され、内側面の不測の温度上昇を抑制することができる。このとき、第1吸気ガラリ38Aを閉鎖して、第1ゾーンZ1のエアの循環を停止させているので、第2ゾーンZ2に供給されたエアが、第1ゾーンZ1側に流入するのを抑制することができる。よって、供試体Tの外側面の温湿度が第2ゾーンZ2の温湿度に影響されることがなく、照射装置2による供試体Tの外側面の加熱を、支障なく行うことができる。そして、より実際に近い環境状態での高温試験が可能となり、耐久性の試験性能を向上させることができる。
以上、本実施の形態の複合劣化促進試験装置100は、所定の温湿度を維持可能で供試体を収容する試験室1と、試験室1内の供試体Tに対向して配置され、供試体Tに対して所定の劣化促進処理を施す劣化促進部(例えば、照射装置2)と、試験室1内に供給するエアを所定の温湿度に調整する温湿度制御部30と、劣化促進部に対向する供試体Tの一方の面が位置する第1の空間(第1ゾーンZ1)に温湿度制御部30で所定の温湿度に調整されたエアを供給する第1の供給部35A(第1送風ダクト36A、第1吹出口37A、第1吸気ガラリ38A、昇降扉39、昇降アーム39a、第1ファン40A、第1駆動モータ41A等)と、供試体Tの他方の面が位置する第2の空間(第2ゾーンZ2)に温湿度制御部30で所定の温湿度に調整されたエアを供給する第2の供給部35B(第2送風ダクト36B、第2吹出口37B、第2吸気ガラリ38B、第2ファン40B、第2駆動モータ41B、温湿度センサ42等)と、を備えて構成される。
また、本実施の形態の複合劣化促進試験方法は、供試体Tを収容する試験室1内の供試体Tの一方の面が配置される第1の空間(第1ゾーンZ1)及び供試体Tの他方の面が配置される第2の空間(第2ゾーンZ2)に、所定の温湿度に調整されたエアを供給する工程と、第1の空間へのエアの供給を停止する工程と、第2の空間へのエアの供給を行いつつ、供試体Tの一方の面に対して、所定の劣化促進試験処理(高温試験)を行う工程と、を有している。
したがって、本実施の形態によれば、試験室1内に定置された供試体Tの一方の面に所定の劣化促進処理を行っているときでも、他方の面が位置する第2の空間の温湿度調整を行うことができる。その結果、外装材等の供試体Tの一方の面に対して所定の劣化処理を行っているときに、他方の面が配置される環境の制御を自在に行うことができ、より実際に近い環境で劣化促進試験を行って、耐久性の評価性能を向上させることができる。
また、試験室1は、内部に前記供試体Tが定置されることで、1つの内部空間10が、供試体Tを介して、第1の空間(第1ゾーンZ1)と、第2の空間(第2ゾーンZ2)とに区画される。そのため、内部空間10を壁面等で仕切らなくても、2つの空間に区画することができ、試験装置100をより簡易な構成とすることができるとともに、劣化促進試験の準備作業等をより効率的に行うことができる。
また、本実施の形態では、第1の供給部35Aは、第1の空間に所定の温湿度に調整されたエアを供給する第1の供給口(第1吹出口37A)と、第1の空間のエアを取り込む第1の吸気口(第1吸気ガラリ38A)とを有し、第2の供給部35Bは、第2の空間に所定の温湿度に調整されたエアを供給する第2の供給口(第2吹出口37B)と、第2の空間のエアを取り込む第2の吸気口(第2吸気ガラリ38B)とを有し、第1の空間内で、劣化促進部(照射装置2)により供試体Tの一方面に劣化促進処理が施されているときに、第1の吸気口を閉鎖して第1の空間からのエアの取り込みを停止するとともに第1の供給口からのエアの供給を停止するように構成している。
この構成により、第2の空間の温湿度調整をしているときに、この第1の空間に第2の空間のエアが第1の空間側に流入するのを抑制することができる。よって、第1の空間が、第2の空間の温湿度調整によって影響されることがなく、劣化促進部(照射装置2)による供試体Tの劣化促進処理を支障なく行うことができる。
また、試験室1内で、供試体Tを移動して定置位置で保持する移動部(移動体20)を備え、移動部は、試験室1の床面16の略中央に敷設され供試体Tをガイドするガイドレール(下部ガイドレール22及び/又は上部ガイドレール24)からなる。この構成により、重量のある供試体Tであっても、作業者が試験室1内を容易に移動して定置位置に導くことができる。
また、試験室1の壁面11に、供試体Tに取り付けるセンサを出し入れするセンサ取出穴13を設けた構成とすることで、長期の劣化促進試験中に、作業者が試験室1内を出入りすることなく、供試体T等に取付ける温度センサや湿度センサ等の取り回しや、試験室1外への取り出しを容易に行うことができる。よって、センサのチェックや交換等を容易に行うことができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、劣化促進部が、赤外線を照射して前記供試体を加熱する照射装置2からなり、温湿度を様々な温度や湿度での赤外線照射試験が可能な複合劣化促進試験装置100としている。さらに、赤外線ランプ45を紫外線ランプに交換して、供試体Tに紫外線を照射する照射装置2とし、紫外線照射試験も実施できるものとすることができる。
また、二酸化炭素ボンベや供給管、濃度制御装置等を設けて、供試体Tに二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給部を備えることで、コンクリート等の中性化促進試験を実施することができる。また、散水ノズルや給水管、給水ポンプ等を設けて、供試体Tに中性水や酸性水など各種の水を散水する散水部を備えることで、耐水試験等を実施することができる。これらを組み合わせることで、光照射試験、乾燥試験、湿潤試験、高温試験、低温試験などの各試験が可能で、これらの試験を任意に組み合わせたサイクル試験を行うことが可能な多機能型の複合劣化促進試験装置とすることもできる。
1 試験室 2 照射装置(照射部) 10 内部空間 11 壁面
13 センサ取出穴 16 床面 20 移動体(移動部)
21 ローラコンベア 22 下部ガイドレール 23 ローラ部材
30 温湿度制御部 31 冷却器 32 加熱器(ヒータ)
33 加湿器 35A 第1の供給部 35B 第2の供給部
36A 第1送風ダクト 36B 第2送風ダクト
37A 第1吹出口 37B 第2吹出口 38A 第1吸気ガラリ
38B 第2吸気ガラリ 39 昇降扉 39a 昇降アーム
40A 第1ファン 40B 第2ファン 41A 第1駆動モータ
41B 第2駆動モータ 42 温湿度センサ 45 赤外線ランプ
100 複合劣化促進試験装置(試験装置) T 供試体
Z1 第1ゾーン(第1の空間) Z2 第2ゾーン(第2の空間)

Claims (7)

  1. 所定の温湿度を維持可能で供試体を収容する試験室と、
    前記試験室内の前記供試体に対向して配置され、前記供試体に対して所定の劣化促進処理を施す劣化促進部と、
    前記試験室内に供給するエアを所定の温湿度に調整する温湿度制御部と、
    前記劣化促進部に対向する前記供試体の一方の面が位置する第1の空間に前記温湿度制御部で所定の温湿度に調整された前記エアを供給する第1の供給部と、
    前記供試体の他方の面が位置する第2の空間に前記温湿度制御部で所定の温湿度に制御された前記エアを供給する第2の供給部と、
    を備え、
    前記第1の供給部は、前記劣化促進部により前記供試体の一方の面に対して所定の劣化促進処理が施されているときに、前記第1の空間への前記エアの供給を停止するように構成されていることを特徴とする複合劣化促進試験装置。
  2. 前記試験室は、内部に前記供試体が定置されることで、1つの内部空間が、前記供試体を介して、前記第1の空間と、前記第2の空間とに区画されていることを特徴とする請求項1に記載の複合劣化促進試験装置。
  3. 前記第1の供給部は、前記第1の空間に所定の温湿度に調整された前記エアを供給する第1の供給口と、前記第1の空間の前記エアを取り込む第1の吸気口とを有し、前記第2の供給部は、前記第2の空間に所定の温湿度に調整された前記エアを供給する第2の供給口と、前記第2の空間の前記エアを取り込む第2の吸気口とを有し、前記第1の空間内で、前記劣化促進部により前記供試体の一方の面に所定の劣化促進処理が施されているときに、前記第1の吸気口を閉鎖して前記第1の空間からの前記エアの取り込みを停止するとともに前記第1の供給口からの前記エアの供給を停止するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の複合劣化促進試験装置。
  4. 前記試験室内で、前記供試体を移動して定置位置で保持する移動部を備え、前記移動部は、前記試験室の床面の略中央に敷設され前記供試体をガイドするガイドレールからなることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の複合劣化促進試験装置。
  5. 前記試験室の壁面に、前記供試体に取り付けるセンサを出し入れするセンサ取出穴を設けたことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の複合劣化促進試験装置。
  6. 前記劣化促進部が、赤外線又は紫外線を照射する照射部、前記供試体に二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給部、前記供試体に散水する散水部のいずれか、又はこれらが複数組み合わされたものであることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の複合劣化促進試験装置。
  7. 供試体を収容する試験室内の前記供試体の一方の面が配置される第1の空間及び前記供試体の他方の面が配置される第2の空間に、所定の温湿度に調整されたエアを供給する工程と、
    前記第1の空間への前記エアの供給を停止する工程と、
    前記第2の空間への前記エアの供給を行いつつ、前記供試体の一方の面に対して、所定の劣化促進処理を行う工程と、
    を有することを特徴とする複合劣化促進試験方法。
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