JP6996391B2 - Drive transmission device and drive device - Google Patents
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Description
本発明は、駆動伝達装置及びそれを備える駆動装置、並びに駆動装置の製造方法に関する。 The present invention relates to a drive transmission device, a drive device including the drive transmission device, and a method for manufacturing the drive device.
車両用駆動装置において、車輪の駆動力源と変速機との間に設けられ、駆動力源側の回転部材と変速機側の回転部材とが軸方向に締結固定されてなる駆動伝達装置が利用されている。例えば特開2015-86899号公報(特許文献1)には、駆動力源(エンジン16)側の回転部材であるドライブプレート20と変速機(自動変速機22)側の回転部材であるカバー36とを備え、これらが締結固定されてなる駆動伝達装置が開示されている。特許文献1の駆動伝達装置では、ドライブプレート20に位置決め孔60が設けられ、カバー36に柱状の位置決め軸40が設けられている。そして、位置決め孔60に位置決め軸40が挿入されてドライブプレート20とカバー36との位相合わせがされ、その状態でドライブプレート20とカバー36とがボルト7で締結固定される。
In a vehicle drive device, a drive transmission device provided between a wheel drive force source and a transmission and in which a rotary member on the drive force source side and a rotary member on the transmission side are fastened and fixed in the axial direction is used. Has been done. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2015-86899 (Patent Document 1) describes a
しかし、特許文献1の駆動伝達装置では、ドライブプレート20とカバー36との位相が合って初めて、それらを軸方向に組むことができる状態となる。このため、組み付け作業が煩雑となりやすかった。また、位相合わせの際にドライブプレート20と位置決め軸40が固定されたカバー36とを軸方向に押し付け合いながら相対回転させると、部品間の必ずしも必要ではない摺動により、部品に傷が付く可能性があった。
However, in the drive transmission device of
駆動伝達装置において、駆動力源側の回転部材と変速機側の回転部材との締結作業を容易に行えるようにすることが望まれている。 In the drive transmission device, it is desired to facilitate the fastening work between the rotating member on the driving force source side and the rotating member on the transmission side.
本開示に係る駆動伝達装置は、
車輪の駆動力源と変速機との間に設けられ、前記駆動力源側の回転部材と前記変速機側の回転部材とが軸方向に締結固定されてなる駆動伝達装置であって、
前記駆動力源側の回転部材及び前記変速機側の回転部材のうちの一方である第一回転部材に、締結部材が挿入される第一挿入孔が形成され、
前記駆動力源側の回転部材及び前記変速機側の回転部材のうちの他方である第二回転部材に、前記締結部材が挿入される第二挿入孔が形成され、
前記第一回転部材に、周方向の一部の領域において径方向外側に突出する径方向突出部が設けられ、
前記第二回転部材に、径方向及び軸方向における前記径方向突出部の存在領域に重複するように、軸方向における前記第一回転部材側へ突出する軸方向突出部が設けられ、
前記径方向突出部と前記軸方向突出部とが周方向に当接した状態で、前記第一挿入孔と前記第二挿入孔とが軸方向視で重なる。
The drive transmission device according to the present disclosure is
A drive transmission device provided between a wheel drive force source and a transmission, in which a rotary member on the drive force source side and a rotary member on the transmission side are fastened and fixed in the axial direction.
A first insertion hole into which the fastening member is inserted is formed in the first rotating member, which is one of the rotating member on the driving force source side and the rotating member on the transmission side.
A second insertion hole into which the fastening member is inserted is formed in the second rotating member, which is the other of the rotating member on the driving force source side and the rotating member on the transmission side.
The first rotating member is provided with a radial projecting portion that projects radially outward in a part of the circumferential direction.
The second rotating member is provided with an axially projecting portion that protrudes toward the first rotating member in the axial direction so as to overlap the existing region of the radialally projecting portion in the radial and axial directions.
The first insertion hole and the second insertion hole overlap in the axial direction in a state where the radial protrusion and the axial protrusion are in contact with each other in the circumferential direction.
この構成によれば、径方向突出部と軸方向突出部とを周方向に当接させることで、第一回転部材と第二回転部材との位相合わせを行うことができ、その状態で締結部材を用いて締結作業を行うことができる。位相合わせに際しては、軸方向における径方向突出部の存在領域に軸方向突出部が重複するように第一回転部材と第二回転部材とを軸方向に近づけてから、それらを、径方向突出部と軸方向突出部とが周方向に当接するまで相対回転させるだけで良い。よって、締結作業を容易に行うことができる。また、第一回転部材と第二回転部材とを軸方向に押し付け合いながら相対回転させる必要がないので、位相合わせを含む締結作業中に、第一回転部材及び第二回転部材の少なくとも一方に傷が付くのを回避することができる。 According to this configuration, the radialally protruding portion and the axially protruding portion are brought into contact with each other in the circumferential direction, so that the phase of the first rotating member and the second rotating member can be aligned, and the fastening member can be in that state. Can be used for fastening work. At the time of phase matching, the first rotating member and the second rotating member are brought closer to each other in the axial direction so that the axially protruding portion overlaps with the region where the radially protruding portion exists in the axial direction, and then they are placed in the radialally protruding portion. It suffices to rotate relative to each other until the axially protruding portion abuts in the circumferential direction. Therefore, the fastening work can be easily performed. Further, since it is not necessary to rotate the first rotating member and the second rotating member relative to each other while pressing them in the axial direction, at least one of the first rotating member and the second rotating member is damaged during the fastening work including the phase matching. Can be avoided.
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。 Further features and advantages of the techniques according to the present disclosure will be further clarified by the following illustration of exemplary and non-limiting embodiments described with reference to the drawings.
〔第1実施形態〕
駆動伝達装置1及び駆動装置100の第1実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態の駆動伝達装置1は、駆動装置100に備えられている。ここで、本実施形態の駆動装置100は、車両を駆動するための駆動装置(車両用駆動装置)として構成されている。より具体的には、駆動装置100は、車輪Wの駆動力源として内燃機関EG及び回転電機20の両方を備えたハイブリッド車両を駆動するための駆動装置(ハイブリッド車両用駆動装置)として構成されている。本実施形態では、内燃機関EG及び回転電機20の両方が「駆動力源」に相当する。
[First Embodiment]
The first embodiment of the
図1に示すように、駆動装置100は、内燃機関EGと車輪Wとを結ぶ動力伝達経路に、入力軸10と、発進クラッチ15と、回転電機20と、ロータ軸25と、トルクコンバータ40と、変速入力軸60と、変速機65と、出力軸70とを備えている。これらは、ケース2(駆動装置ケース)内に収容されている。
As shown in FIG. 1, the
入力軸10は、内燃機関EGに駆動連結される。内燃機関EGは、機関内部における燃料の燃焼により駆動されて動力を取り出す原動機(ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等)である。入力軸10は、内燃機関EGの出力軸である内燃機関出力軸(クランクシャフト等)と一体的に回転するように駆動連結される。また、入力軸10は、発進クラッチ15を介して回転電機20に駆動連結されている。
The
発進クラッチ15は、入力軸10と回転電機20とを選択的に連結する。発進クラッチ15は、係合状態で入力軸10と回転電機20とを連結し、解放状態で入力軸10と回転電機20とを切り離す。また、発進クラッチ15は、スリップ係合状態で、入力軸10と回転電機20とが相対回転する状態で駆動力を伝達することも可能である。このような発進クラッチ15としては、例えば油圧駆動式の摩擦クラッチを用いることができ、より具体的には湿式多板クラッチ等を用いることができる。
The
回転電機20は、非回転部材であるケース2に固定されたステータと、このステータの径方向内側に回転自在に支持されたロータとを含む。回転電機20は、蓄電装置(図示せず)から電力の供給を受けて力行し、或いは、内燃機関EGのトルクや車両の慣性力等によって発電した電力を蓄電装置に供給して蓄電させる。回転電機20のロータは、ロータ軸25と一体回転するように連結されている。ロータ軸25は、ドライブプレート30及びドリブンプレート50を介して(図2を参照)、トルクコンバータ40に駆動連結されている。なお、本実施形態では、軸方向Lに締結固定されるドライブプレート30とドリブンプレート50とを含んで、駆動伝達装置1が構成されている。
The rotary
トルクコンバータ40は、ポンプインペラ41と、ポンプインペラ41に対して軸方向Lに対向配置されたタービンランナ42と、ポンプインペラ41とタービンランナ42との間に配置されたステータ43とを含む。これらは、ドリブンプレート50と一体回転するように連結されたトルコンカバー45内に収容されている。ポンプインペラ41は、トルコンカバー45と一体的に形成されており、ドリブンプレート50及びドライブプレート30を介してロータ軸25と一体回転する。タービンランナ42は、変速入力軸60と一体回転するように連結されている。変速入力軸60は、変速機65に駆動連結されている。
The
変速機65は、変速入力軸60の回転速度を所定の変速比に基づいて変速して出力軸70に伝達する。なお、「変速比」は、出力軸70の回転速度に対する変速入力軸60の回転速度の比であり、変速入力軸60の回転速度を出力軸70の回転速度で除算した値として算出される。変速機65は、例えば有段自動変速機であって良い。変速機65が有段自動変速機である場合には、変速機65は、変速入力軸60の回転速度を形成された変速段に応じた変速比に基づいて変速して出力軸70に伝達する。なお、変速機65は、例えば有段手動変速機であっても良いし、無段変速機等であっても良い。
The
出力軸70は、差動歯車装置75を介して左右一対の車軸80に駆動連結され、さらに左右一対の車輪Wに駆動連結されている。これにより、駆動装置100は、内燃機関EG及び回転電機20の少なくとも一方のトルクを車輪Wに伝達させて車両を走行させることができる。
The
上述したように、駆動伝達装置1は、軸方向Lに締結固定されるドライブプレート30とドリブンプレート50とを備えている。駆動伝達装置1は、車輪Wの駆動力源である内燃機関EG及び回転電機20と、変速機65との間に設けられている。この駆動伝達装置1は、駆動力源側の回転部材であるドライブプレート30と、変速機65側の回転部材であるドリブンプレート50との間で駆動力を伝達する。
As described above, the
駆動伝達装置1(ドライブプレート30,ドリブンプレート50)は、駆動装置100の一部であり、発進クラッチ15、回転電機20、トルクコンバータ40、及び変速機65と同様、ケース2内に収容されている。図2に示すように、ケース2は、ドライブプレート30及びドリブンプレート50の径方向外側を取り囲む周壁部2Aを有している。そして、ケース2の周壁部2Aにおける、径方向視でドライブプレート30及びドリブンプレート50と重複する位置に、開口部2bが形成されている。開口部2bは、所定の軸方向幅及び周方向幅を有するように形成されている。この開口部2bは、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを締結固定するための第二締結部材92をケース2内に導入し、かつ、ケース2内で第二締結部材92を操作する目的で設けられている。
The drive transmission device 1 (
ドライブプレート30とドリブンプレート50とを締結固定するには、先ず、ドライブプレート30とドリブンプレート50との位相合わせを行う必要がある。しかも、その位相合わせを、狭いケース2内において、周壁部2Aに形成された狭い開口部2b越しに行わなければならない。そこで、本実施形態の駆動伝達装置1には、ドライブプレート30とドリブンプレート50との位相合わせを容易に行うことができるように、位相合わせ容易化機構が組み込まれている。以下、この位相合わせ容易化機構について、ドライブプレート30及びドリブンプレート50の具体的構造と合わせて説明する。
In order to fasten and fix the
図2及び図3に示すように、ドライブプレート30は、全体として、中心孔31を有する円環板状に形成されている。また、ドライブプレート30は、内側挿入孔32と、外側挿入孔33と、切欠孔35と、軸方向突出部36とを有している。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
内側挿入孔32は、円環板状のドライブプレート30の径方向内側の領域(中心孔31の周囲の領域)に形成されている。内側挿入孔32は複数個(本例では8つ)設けられており、これら複数の内側挿入孔32が周方向Cに均等に分散配置されている。この内側挿入孔32には、第一締結部材91が挿入される。第一締結部材91は、例えば締結ボルトである。ロータ軸25の軸端部には、内側挿入孔32と同じピッチで複数(内側挿入孔32と同数)の雌ネジ部が形成されており、この雌ネジ部に第一締結部材91が螺合されて、ロータ軸25とドライブプレート30とが一体回転するように締結固定される。
The
外側挿入孔33は、円環板状のドライブプレート30の径方向外側の領域(外周縁付近の領域)に形成されている。外側挿入孔33は複数個(本例では6つ)設けられており、これら複数の外側挿入孔33が周方向Cに均等に分散配置されている。この外側挿入孔33には、第二締結部材92が挿入される。本実施形態では、第二締結部材92は、軸方向Lにおいてドライブプレート30に対して第一締結部材91とは反対側から挿入される。第二締結部材92は、例えば締結ボルトである。第二締結部材92は、ドリブンプレート50に形成された挿入孔54にも挿入され、かつ、ドリブンプレート50に固定された被螺合部材93に螺合されて、ドライブプレート30とドリブンプレート50とが一体回転するように締結固定される。本実施形態では、第二締結部材92が「締結部材」に相当する。
The
切欠孔35は、円環板状のドライブプレート30の径方向外側の領域(外周縁付近の領域)に形成されている。本実施形態では、切欠孔35は、外側挿入孔33と同じ径方向領域に形成されている。切欠孔35は複数個(本例では3つ)設けられており、これら複数の切欠孔35が周方向Cに均等に分散配置されている。本実施形態では、切欠孔35の個数は外側挿入孔33の個数の半分であり、隣り合う2つの外側挿入孔33どうしの間に切欠孔35が設けられた領域と、切欠孔35が設けられていない領域とが、周方向Cに交互に現れるように形成されている。切欠孔35が設けられた領域において、当該切欠孔35は、隣り合う2つの外側挿入孔33の周方向Cの中央位置ではなく、いずれか一方の外側挿入孔33側に偏って形成されている。切欠孔35は、円環板状のドライブプレート30を、角張ったU字状に切り欠いて形成されている。
The
本実施形態では、ドライブプレート30における角張ったU字状の切欠孔35によって囲まれた部位は、その根元部分で軸方向Lに屈曲されている。このようにして円環板状のドライブプレート30の一部を軸方向Lに屈曲させてなる屈曲片により、軸方向突出部36が構成されている。軸方向突出部36(屈曲片)は、軸方向Lにおいてドリブンプレート50側へ突出するように屈曲されている。そして、この軸方向突出部36は、ドライブプレート30とドリブンプレート50とが組み付けられる際に、軸方向Lにおけるドリブンプレート50の存在領域に重複するように設けられる。その際、軸方向突出部36は、径方向Rにおける、ドリブンプレート50に設けられる径方向突出部53の存在領域にも重複するように設けられる。
In the present embodiment, the portion of the
軸方向突出部36は切欠孔35によって囲まれた部位を屈曲させて形成されるので、それぞれの軸方向突出部36の周方向Cの両側には、それぞれ外側挿入孔33が形成されている。すなわち、軸方向突出部36に対して周方向Cの一方側(以下、「周方向第一側」と言う。)と周方向Cの他方側(以下、「周方向第二側」と言う。)とに分かれて、一対の外側挿入孔33が形成されている。本実施形態では、周方向第一側の外側挿入孔33は、周方向第二側の外側挿入孔33よりも軸方向突出部36に近い位置に形成されている。
Since the
図2及び図4に示すように、ドリブンプレート50は、ボス部51と、フランジ部52と、径方向突出部53と、挿入孔54とを有している。
As shown in FIGS. 2 and 4, the driven
ボス部51は、円筒状に形成されている。ボス部51は、例えば溶接等によってトルコンカバー45に固定されている。
The
フランジ部52は、軸方向Lにおけるボス部51のドライブプレート30側の端部から、径方向外側に延びるように円環板状に形成されている。フランジ部52は、全周に亘って一定の径方向幅を有する円環板状に形成されている。フランジ部52の径方向幅は、例えば挿入孔54の直径と同程度であって良く、挿入孔54の直径よりも短くても良い。また、フランジ部52は、その径方向外側の端部が、ドライブプレート30の軸方向突出部36よりも径方向内側に位置することになる大きさに形成されている。
The
径方向突出部53は、ドリブンプレート50の周方向Cの一部の領域において径方向外側に突出するように設けられている。径方向突出部53は複数個(本例では、ドライブプレート30に形成された外側挿入孔33の個数と同数の6つ)設けられており、これら複数の径方向突出部53が周方向Cに均等に分散配置されている。径方向突出部53は、一定の径方向幅及び周方向幅を有する円弧帯状に形成されている。径方向突出部53の径方向幅及び周方向幅は、それぞれ、挿入孔54の直径よりも長い。また、径方向突出部53は、その径方向外側の端部が、ドライブプレート30の軸方向突出部36よりも径方向外側に位置することになる大きさに形成されている。さらに、径方向突出部53は、その周方向幅が、周方向Cに隣り合う2つの径方向突出部53どうしの間隔よりも短い大きさに形成されている。
The
複数の径方向突出部53のそれぞれに、挿入孔54が形成されている。挿入孔54は、径方向突出部53の周方向Cの中央位置に形成されている。こうして、複数(本例では6つ)の挿入孔54が周方向Cに均等に分散配置されている。この挿入孔54には、ドライブプレート30の外側挿入孔33に挿入された第二締結部材92が挿入される。互いに同数のドライブプレート30の外側挿入孔33とドリブンプレート50の挿入孔54とは、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを調心した状態で、同じ径方向Rの位置において同じ周方向間隔で形成されている。
An
本実施形態では、径方向突出部53における軸方向Lのドライブプレート30とは反対側の面に、被螺合部材93が固定されている。被螺合部材93は、挿入孔54と同心に固定されている。被螺合部材93には、ドライブプレート30の外側挿入孔33とドリブンプレート50の挿入孔54とに挿入された第二締結部材92が螺合される。被螺合部材93は、例えばナットである。
In the present embodiment, the screwed
本実施形態の位相合わせ容易化機構は、ドライブプレート30に設けられた軸方向突出部36と、ドリブンプレート50に設けられた径方向突出部53とを含んで構成されている。そして、軸方向突出部36と径方向突出部53とは、外側挿入孔33及び挿入孔54との関係で、以下の条件を満たすように形成されている。すなわち、軸方向突出部36と外側挿入孔33との位置関係に基づいて定まる第一周方向長さd1(図5を参照)と、径方向突出部53と挿入孔54との位置関係に基づいて定まる第二周方向長さd2とが等しくなるように、軸方向突出部36及び径方向突出部53が形成されている。ここで、第一周方向長さd1は、軸方向突出部36の周方向第一側の端縁36eと、その周方向第一側の外側挿入孔33の中心33cとの間の周方向Cの長さである。第二周方向長さd2は、径方向突出部53の周方向第二側の端縁53eと、その径方向突出部53に形成された挿入孔54の中心54cとの間の周方向Cの長さである。
The phase matching facilitation mechanism of the present embodiment includes an
このような構成とすることで、図5の下段に示すように、軸方向突出部36と径方向突出部53とが周方向Cに当接した状態で、外側挿入孔33の中心33cと挿入孔54の中心54cとが軸方向Lに見て一致する。全ての外側挿入孔33の中心33cと、それぞれに対応する挿入孔54の中心54cとが軸方向Lに見て一致する。すなわち、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを相対回転させて軸方向突出部36と径方向突出部53とを周方向Cに当接させるだけで、ドライブプレート30とドリブンプレート50との位相合わせを容易に行うことができる。そして、位相合わせ済みのドライブプレート30及びドリブンプレート50において軸方向視で重なっている外側挿入孔33及び挿入孔54に対して、軸方向Lに沿って第二締結部材92を挿入することができる。さらに、第二締結部材92を、ドリブンプレート50に挿入孔54と同心に固定された被螺合部材93に螺合させて、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを締結固定することができる。
With such a configuration, as shown in the lower part of FIG. 5, the
上述した駆動装置100の製造方法は、駆動伝達装置1(ドライブプレート30,ドリブンプレート50)に関わる工程として、準備工程と、組付工程と、位相合わせ工程と、締結工程とを含んでいる。
The method for manufacturing the
準備工程では、ドライブプレート30及びドリブンプレート50を準備する。この準備工程において、ドライブプレート30として、第二締結部材92が挿入される外側挿入孔33と、軸方向Lに突出する軸方向突出部36とを備えたものを準備する。本実施形態のドライブプレート30は、軸方向突出部36を備える点で、通常のドライブプレートとは異なる。また、ドリブンプレート50としては、第二締結部材92が挿入される挿入孔54と、周方向Cの一部の領域において径方向外側に突出する径方向突出部53とを備えたものを準備する。本実施形態のドリブンプレート50は、径方向突出部53を備える点で、通常のドリブンプレートとは異なる。
In the preparation step, the
組付工程では、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを組み付ける。本実施形態では、ロータ軸25にドライブプレート30を固定し、かつ、トルコンカバー45にドリブンプレート50を固定した状態で、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを同軸上に配置し、これらを対向配置する。そして、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを十分に近接させて、軸方向突出部36と径方向突出部53との軸方向Lの存在領域を重複させる。なお、軸方向突出部36は径方向突出部53の径方向Rの存在領域に重複するように設けられているので、この組付工程において、軸方向突出部36と径方向突出部53とは、径方向R及び軸方向Lの存在領域が重複することになる。
In the assembly process, the
組付工程において、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを軸方向Lに当接させても良いし、軸方向突出部36と径方向突出部53との軸方向Lの存在領域が重複する限りはそれらを軸方向Lに離間させても良い。軸方向Lに当接させる場合には、確実に、軸方向突出部36と径方向突出部53との軸方向Lの存在領域を重複させることができるという利点がある。一方、軸方向Lに離間させる場合には、後続の位相合わせ工程において、ドライブプレート30とドリブンプレート50との間に無用の摺動が生じるのを回避できるという利点がある。
In the assembling step, the
位相合わせ工程では、ドライブプレート30とドリブンプレート50との位相合わせを行う。本実施形態では、軸方向突出部36と径方向突出部53とが径方向R及び軸方向Lの存在領域が重複する状態で、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを相対回転させる。このとき、ドリブンプレート50に対して、ドライブプレート30を、周方向第一側に向かう向きに相対回転させる。そして、軸方向突出部36と径方向突出部53とを周方向Cに当接させる。すると、軸方向突出部36の端縁36eと外側挿入孔33の中心33cとの間の第一周方向長さd1と、径方向突出部53の端縁53eと挿入孔54の中心54cとの間の第二周方向長さd2とが等しいので、外側挿入孔33と挿入孔54との各組が軸方向Lに見て重複する。こうして、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを相対回転させて軸方向突出部36と径方向突出部53とを周方向Cに当接させるだけで、ドライブプレート30とドリブンプレート50との位相合わせを容易に行うことができる。このため、狭いケース2内で、周壁部2Aの開口部2bを通じて作業を行う場合でも、位相合わせを適切に行うことができる。
In the phase matching step, the phase matching between the
締結工程では、ドライブプレート30とドリブンプレート50とが位相合わせされた状態で、これらを締結固定する。本実施形態では、周壁部2Aの開口部2bから、ケース2内に第二締結部材92を導入する。そして、外側挿入孔33と挿入孔54とが軸方向視で重なっている状態で、第二締結部材92を外側挿入孔33及び挿入孔54に挿入し、さらに被螺合部材93に螺合させて、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを締結固定する。
In the fastening step, the
本実施形態では、ドライブプレート30及びドリブンプレート50のうちの一方で、径方向突出部53が設けられた方であるドリブンプレート50が、「第一回転部材」に相当する。そして、そのドリブンプレート50に形成された挿入孔54が「第一挿入孔」に相当する。また、ドライブプレート30及びドリブンプレート50のうちの他方で、軸方向突出部36が設けられた方であるドライブプレート30が「第二回転部材」に相当する。そして、そのドライブプレート30に形成された外側挿入孔33が「第二挿入孔」に相当する。
In the present embodiment, of the
〔第2実施形態〕
駆動伝達装置1及び駆動装置100の第2実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、駆動伝達装置1を構成するドライブプレート30及びドリブンプレート50の具体的構造が、上述した第1実施形態とは異なっている。以下、本実施形態の駆動伝達装置1について、主に第1実施形態との相違点について説明する。なお、特に明記しない点に関しては、第1実施形態と同様であり、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
[Second Embodiment]
A second embodiment of the
図6及び図7に示すように、本実施形態のドライブプレート30は、内側挿入孔32と、外側挿入孔33と、径方向突出部38とを有している。本実施形態では、第1実施形態との比較において、切欠孔35及び軸方向突出部36は形成されておらず、それに代えて径方向突出部38が形成されている。
As shown in FIGS. 6 and 7, the
径方向突出部38は、ドライブプレート30の周方向Cの一部の領域において径方向外側に突出するように設けられている。径方向突出部38は複数個(本例では、ドライブプレート30に形成された外側挿入孔33の個数の半分の3つ)設けられており、これら複数の径方向突出部38が周方向Cに均等に分散配置されている。本実施形態では、隣り合う2つの外側挿入孔33どうしの間に径方向突出部38が設けられた領域と、径方向突出部38が設けられていない領域とが、周方向Cに交互に現れるように形成されている。周方向Cに隣り合う2つの外側挿入孔33の間の領域において、径方向突出部38は、一方の外側挿入孔33側に偏って配置されている。本実施形態では、周方向第一側の外側挿入孔33は、周方向第二側の外側挿入孔33よりも径方向突出部38に近い位置に形成されている。
The
ドライブプレート30は、径方向突出部38を除く円形部分の径方向外側の端部が、ドリブンプレート50の軸方向突出部56よりも径方向内側に位置することになる大きさに形成されている。径方向突出部38は、一定の径方向幅及び周方向幅を有する円弧帯状に形成されている。径方向突出部38は、その径方向外側の端部が、ドリブンプレート50の軸方向突出部56よりも径方向外側に位置することになる大きさに形成されている。さらに、径方向突出部38は、その周方向幅が、ドリブンプレート50において周方向Cに隣り合う2つの軸方向突出部56どうしの間隔よりも短い大きさに形成されている。
The
図6及び図8に示すように、本実施形態のドリブンプレート50は、ボス部51と、フランジ部52と、径方向突出部53と、挿入孔54と、軸方向突出部56とを有している。本実施形態では、第1実施形態との比較において、追加的に軸方向突出部56が設けられている。
As shown in FIGS. 6 and 8, the driven
本実施形態では、径方向突出部53よりもさらに径方向外側に位置する部分が、軸方向Lに屈曲されている。そして、ドリブンプレート50を構成する径方向突出部53の外側の部分を軸方向Lに屈曲させてなる屈曲片により、軸方向突出部56が構成されている。軸方向突出部56(屈曲片)は、軸方向Lにおいてドライブプレート30側へ突出するように屈曲されている。そして、この軸方向突出部56は、ドライブプレート30とドリブンプレート50とが組み付けられる際に、軸方向Lにおけるドライブプレート30の存在領域に重複するように設けられる。その際、軸方向突出部56は、径方向Rにおける、ドライブプレート30に設けられる径方向突出部38の存在領域にも重複するように設けられる。
In the present embodiment, the portion located further radially outside the
本実施形態の位相合わせ容易化機構は、ドライブプレート30に設けられた径方向突出部38と、ドリブンプレート50に設けられた軸方向突出部56とを含んで構成されている。そして、径方向突出部38と軸方向突出部56とは、外側挿入孔33及び挿入孔54との関係で、以下の条件を満たすように形成されている。すなわち、径方向突出部38と外側挿入孔33との位置関係に基づいて定まる第三周方向長さd3(図9を参照)と、軸方向突出部56と挿入孔54との位置関係に基づいて定まる第四周方向長さd4とが等しくなるように、径方向突出部38及び軸方向突出部56が形成されている。ここで、第三周方向長さd3は、径方向突出部38の周方向第一側の端縁38eと、その周方向第一側の外側挿入孔33の中心33cとの間の周方向Cの長さである。第四周方向長さd4は、軸方向突出部56の周方向第二側の端縁56eと、その軸方向突出部56が設けられた径方向突出部53に形成された挿入孔54の中心54cとの間の周方向Cの長さである。
The phase matching facilitation mechanism of the present embodiment includes a
このような構成とすることで、図9の下段に示すように、径方向突出部38と軸方向突出部56とが周方向Cに当接した状態で、外側挿入孔33の中心33cと挿入孔54の中心54cとが軸方向Lに見て一致する。全ての外側挿入孔33の中心33cと、それぞれに対応する挿入孔54の中心54cとが軸方向Lに見て一致する。すなわち、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを相対回転させて径方向突出部38と軸方向突出部56とを周方向Cに当接させるだけで、ドライブプレート30とドリブンプレート50との位相合わせを容易に行うことができる。
With such a configuration, as shown in the lower part of FIG. 9, the
本実施形態では、ドライブプレート30及びドリブンプレート50のうちの一方で、径方向突出部38が設けられた方であるドライブプレート30が、「第一回転部材」に相当する。そして、そのドライブプレート30に形成された外側挿入孔33が「第一挿入孔」に相当する。また、ドライブプレート30及びドリブンプレート50のうちの他方で、軸方向突出部56が設けられた方であるドリブンプレート50が「第二回転部材」に相当する。そして、そのドリブンプレート50に形成された挿入孔54が「第二挿入孔」に相当する。
In the present embodiment, of the
〔第3実施形態〕
駆動伝達装置1及び駆動装置100の第3実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、駆動伝達装置1を構成するドライブプレート30及びドリブンプレート50の具体的構造が、上述した第2実施形態とは異なっている。以下、本実施形態の駆動伝達装置1について、主に第2実施形態との相違点について説明する。なお、特に明記しない点に関しては、第2実施形態と同様であり、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
[Third Embodiment]
A third embodiment of the
図10に示すように、本実施形態のドライブプレート30は、内側挿入孔32と、外側挿入孔33と、径方向突出部38とを有している。本実施形態では、第1実施形態との比較において、ドライブプレート30の基本構造は同一で、径方向突出部38の外側挿入孔33との相対位置関係だけが若干異なっている。
As shown in FIG. 10, the
図11に示すように、本実施形態のドリブンプレート50は、ボス部51と、フランジ部52と、径方向突出部53(本実施形態において「第一径方向突出部53」と言う。)と、挿入孔54と、第二径方向突出部58と、軸方向突出部59とを有している。本実施形態では、第2実施形態との比較において、追加的に第二径方向突出部58が設けられているとともに、第一径方向突出部53に代えて第二径方向突出部58に軸方向突出部59が設けられている。
As shown in FIG. 11, the driven
第二径方向突出部58は、第一径方向突出部53とは異なる周方向Cの領域において径方向外側に突出するように設けられている。第二径方向突出部58は複数個(本例では、第一径方向突出部53の個数の半数の3つ)設けられており、これら複数の第二径方向突出部58が周方向Cに均等に分散配置されている。本実施形態では、隣り合う2つの第一径方向突出部53どうしの間に第二径方向突出部58が設けられた領域と、第二径方向突出部58が設けられていない領域とが、周方向Cに交互に現れるように形成されている。第二径方向突出部58は、一定の径方向幅及び周方向幅を有する円弧帯状に形成されている。本実施形態の第二径方向突出部58は、同程度の径方向幅及び周方向幅を有するように形成されている。
The second
本実施形態では、第二径方向突出部58よりもさらに径方向外側に位置する部分が、軸方向Lに屈曲されている。そして、ドリブンプレート50を構成する第二径方向突出部58の外側の部分を軸方向Lに屈曲させてなる屈曲片により、軸方向突出部59が構成されている。軸方向突出部59(屈曲片)は、軸方向Lにおいてドライブプレート30側へ突出するように屈曲されている。そして、この軸方向突出部59は、ドライブプレート30とドリブンプレート50とが組み付けられる際に、軸方向Lにおけるドライブプレート30の存在領域に重複するように設けられる。その際、軸方向突出部59は、径方向Rにおける、ドライブプレート30に設けられる径方向突出部38の存在領域にも重複するように設けられる。
In the present embodiment, the portion located further radially outside the second
本実施形態の位相合わせ容易化機構は、ドライブプレート30に設けられた径方向突出部38と、ドリブンプレート50に設けられた軸方向突出部59とを含んで構成されている。そして、径方向突出部38と軸方向突出部59とは、外側挿入孔33及び挿入孔54との関係で、以下の条件を満たすように形成されている。すなわち、径方向突出部38と外側挿入孔33との位置関係に基づいて定まる第三周方向長さd3(図12を参照)と、軸方向突出部59と挿入孔54との位置関係に基づいて定まる第五周方向長さd5とが等しくなるように、径方向突出部38及び軸方向突出部59が形成されている。ここで、第三周方向長さd3は、第2実施形態と同様に定義される。第五周方向長さd5は、軸方向突出部59の周方向第二側の端縁59eと、その周方向第一側の第一径方向突出部53に形成された挿入孔54の中心54cとの間の周方向Cの長さである。
The phase matching facilitation mechanism of the present embodiment includes a
このような構成とすることで、図12の下段に示すように、径方向突出部38と軸方向突出部59とが周方向Cに当接した状態で、外側挿入孔33の中心33cと挿入孔54の中心54cとが軸方向Lに見て一致する。全ての外側挿入孔33の中心33cと、それぞれに対応する挿入孔54の中心54cとが軸方向Lに見て一致する。すなわち、ドライブプレート30とドリブンプレート50とを相対回転させて径方向突出部38と軸方向突出部59とを周方向Cに当接させるだけで、ドライブプレート30とドリブンプレート50との位相合わせを容易に行うことができる。
With such a configuration, as shown in the lower part of FIG. 12, the
本実施形態では、ドライブプレート30及びドリブンプレート50のうちの一方で、径方向突出部38が設けられた方であるドライブプレート30が、「第一回転部材」に相当する。そして、そのドライブプレート30に形成された外側挿入孔33が「第一挿入孔」に相当する。また、ドライブプレート30及びドリブンプレート50のうちの他方で、軸方向突出部59が設けられた方であるドリブンプレート50が「第二回転部材」に相当する。そして、そのドリブンプレート50に形成された挿入孔54が「第二挿入孔」に相当する。
In the present embodiment, of the
〔その他の実施形態〕
(1)上記の各実施形態では、軸方向突出部36,56,59が、ドライブプレート30又はドリブンプレート50と一体の屈曲片で構成されている例について説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば軸方向突出部36,56,59が、ドライブプレート30やドリブンプレート50とは別部材で構成されてそれらに固定されることによって設けられても良い。
[Other embodiments]
(1) In each of the above embodiments, an example in which the
(2)上記の各実施形態では、軸方向突出部36,56,59が軸方向Lに沿ってまっすぐに延びる構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば軸方向突出部36,56,59が、軸方向L及び径方向Rに沿って斜めに延びるように形成されても良い。
(2) In each of the above embodiments, the configuration in which the
(3)上記の各実施形態では、径方向突出部53に、当該径方向突出部53とは別体の被螺合部材93が固定されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、径方向突出部53に被螺合部(例えばバーリングタップ等)が一体的に形成されても良い。
(3) In each of the above embodiments, a configuration in which a screwed
(4)上記の各実施形態では、ドライブプレート30とドリブンプレート50との位相合わせにおいて、それらを特定の一方向にのみ相対回転させる構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、相対回転の方向によらずにドライブプレート30とドリブンプレート50との位相合わせができるように構成しても良い。この場合、例えば第1実施形態においては、軸方向突出部36の周方向第一側の端縁36eから当該周方向第一側の外側挿入孔33の中心33cまでの周方向長さと、軸方向突出部36の周方向第二側の端縁36eから当該周方向第二側の外側挿入孔33の中心33cまでの周方向長さと、径方向突出部53の周方向Cの端縁53eから挿入孔54の中心54cまでの周方向長さとが等しくなるように構成すれば良い。この場合、概略的には、ドライブプレート30に、挿入孔54と同数かつ同ピッチの外側挿入孔33の組が2組形成され、軸方向突出部36は、周方向Cに隣り合って異なる組に属する2つの外側挿入孔33の中央位置に設けられる。第2実施形態や第3実施形態においても、これに準じて考えることができる。
(4) In each of the above embodiments, in the phase matching between the
(5)上記の各実施形態では、ハイブリッド車両用の駆動装置100に備えられた駆動伝達装置1を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、車輪Wの駆動力源として内燃機関EGのみを備えたエンジン車両用の駆動装置100にも、本技術を適用することができる。或いは、車輪Wの駆動力源として回転電機20のみを備えた電動車両用の駆動装置100に備えられた駆動伝達装置1にも、本技術を適用することができる。
(5) In each of the above embodiments, the
(6)上述した各実施形態(上記の実施形態及びその他の実施形態を含む;以下同様)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。 (6) The configurations disclosed in each of the above-described embodiments (including the above-described embodiment and other embodiments; the same shall apply hereinafter) are applied in combination with the configurations disclosed in other embodiments as long as there is no contradiction. It is also possible to do. As for other configurations, the embodiments disclosed in the present specification are exemplary in all respects, and can be appropriately modified without departing from the spirit of the present disclosure.
〔実施形態の概要〕
以上をまとめると、本開示に係る駆動伝達装置は、好適には、以下の各構成を備える。
[Outline of Embodiment]
Summarizing the above, the drive transmission device according to the present disclosure preferably has the following configurations.
車輪(W)の駆動力源(EG,20)と変速機(65)との間に設けられ、前記駆動力源(EG,20)側の回転部材(30)と前記変速機(65)側の回転部材(50)とが軸方向(L)に締結固定されてなる駆動伝達装置(1)であって、
前記駆動力源(EG,20)側の回転部材(30)及び前記変速機(65)側の回転部材(50)のうちの一方である第一回転部材(30/50)に、締結部材(92)が挿入される第一挿入孔(33/54)が形成され、
前記駆動力源(EG,20)側の回転部材(30)及び前記変速機(65)側の回転部材(50)のうちの他方である第二回転部材(50/30)に、前記締結部材(92)が挿入される第二挿入孔(54/33)が形成され、
前記第一回転部材(30/50)に、周方向(C)の一部の領域において径方向外側に突出する径方向突出部(38/53)が設けられ、
前記第二回転部材(50/30)に、径方向(R)及び軸方向(L)における前記径方向突出部(38/53)の存在領域に重複するように、軸方向(L)における前記第一回転部材(30/50)側へ突出する軸方向突出部(56,59/36)が設けられ、
前記径方向突出部(38/53)と前記軸方向突出部(56,59/36)とが周方向(C)に当接した状態で、前記第一挿入孔(33/54)と前記第二挿入孔(54/33)とが軸方向視で重なる。
It is provided between the driving force source (EG, 20) of the wheel (W) and the transmission (65), and is provided between the rotating member (30) on the driving force source (EG, 20) side and the transmission (65) side. A drive transmission device (1) in which the rotating member (50) of the above is fastened and fixed in the axial direction (L).
A fastening member (30/50) is attached to the first rotating member (30/50), which is one of the rotating member (30) on the driving force source (EG, 20) side and the rotating member (50) on the transmission (65) side. A first insertion hole (33/54) into which 92) is inserted is formed.
The fastening member is attached to the second rotating member (50/30), which is the other of the rotating member (30) on the driving force source (EG, 20) side and the rotating member (50) on the transmission (65) side. A second insertion hole (54/33) into which (92) is inserted is formed.
The first rotating member (30/50) is provided with a radial projecting portion (38/53) that projects radially outward in a part of the circumferential direction (C).
The said in the axial direction (L) so as to overlap the existing region of the radial protrusion (38/53) in the radial direction (R) and the axial direction (L) on the second rotating member (50/30). An axial protrusion (56, 59/36) that protrudes toward the first rotating member (30/50) is provided.
The first insertion hole (33/54) and the first insertion hole (33/54) in a state where the radial protrusion (38/53) and the axial protrusion (56, 59/36) are in contact with each other in the circumferential direction (C). The two insertion holes (54/33) overlap with each other in the axial direction.
この構成によれば、径方向突出部(38/53)と軸方向突出部(56,59/36)とを周方向(C)に当接させることで、第一回転部材(30/50)と第二回転部材(50/30)との位相合わせを行うことができ、その状態で締結部材(92)を用いて締結作業を行うことができる。位相合わせに際しては、軸方向(L)における径方向突出部(38/53)の存在領域に軸方向突出部(56,59/36)が重複するように第一回転部材(30/50)と第二回転部材(50/30)とを軸方向(L)に近づけてから、それらを、径方向突出部(38/53)と軸方向突出部(56,59/36)とが周方向(C)に当接するまで相対回転させるだけで良い。よって、締結作業を容易に行うことができる。また、第一回転部材(30/50)と第二回転部材(50/30)とを軸方向(L)に押し付け合いながら相対回転させる必要がないので、位相合わせを含む締結作業中に、第一回転部材(30/50)及び第二回転部材(50/30)の少なくとも一方に傷が付くのを回避することができる。 According to this configuration, the first rotating member (30/50) is formed by bringing the radial protrusion (38/53) and the axial protrusion (56, 59/36) into contact with each other in the circumferential direction (C). And the second rotating member (50/30) can be phase-aligned, and the fastening work can be performed using the fastening member (92) in that state. At the time of phase matching, the first rotating member (30/50) and the first rotating member (30/50) overlap the axially protruding portion (56, 59/36) with the region where the radial protruding portion (38/53) exists in the axial direction (L). After bringing the second rotating member (50/30) closer to the axial direction (L), the radial projecting portion (38/53) and the axial projecting portion (56, 59/36) are placed in the circumferential direction (56, 59/36). It suffices to rotate relative to each other until it comes into contact with C). Therefore, the fastening work can be easily performed. Further, since it is not necessary to rotate the first rotating member (30/50) and the second rotating member (50/30) relative to each other while pressing them in the axial direction (L), the first rotating member (30/50) does not need to be rotated relative to each other during the fastening work including phase matching. It is possible to avoid scratching at least one of the one-rotating member (30/50) and the second rotating member (50/30).
一態様として、
前記径方向突出部(38/53)に、前記第一挿入孔(33/54)が形成されているとともに前記締結部材(92)が螺合される被螺合部材(93)が前記第一挿入孔(33/54)と同心に固定されていることが好ましい。
As one aspect
The first insertion hole (33/54) is formed in the radial protrusion (38/53), and the screwed member (93) into which the fastening member (92) is screwed is the first. It is preferably fixed concentrically with the insertion hole (33/54).
この構成によれば、径方向突出部(38/53)が有する所定の径方向(R)幅を利用して、第一挿入孔(33/54)を適切に形成し、さらに第一挿入孔(33/54)と同心に被螺合部材(93)を固定することができる。よって、径方向突出部(38/53)を設けつつ、第一回転部材(30/50)が径方向(R)に大きくなるのを抑制することができる。また、この構成では、軸方向突出部(56,59/36)も径方向突出部(38/53)の径方向(R)の存在領域に設けられるので、第二回転部材(50/30)が径方向(R)に大きくなることも同様に抑制される。従って、駆動伝達装置(1)の大型化を抑制することができる。 According to this configuration, the first insertion hole (33/54) is appropriately formed by utilizing the predetermined radial (R) width of the radial protrusion (38/53), and further, the first insertion hole is further formed. The screwed member (93) can be fixed concentrically with (33/54). Therefore, it is possible to prevent the first rotating member (30/50) from becoming large in the radial direction (R) while providing the radial projecting portion (38/53). Further, in this configuration, the axial protrusion (56, 59/36) is also provided in the radial (R) existing region of the radial protrusion (38/53), so that the second rotating member (50/30) Is similarly suppressed from increasing in the radial direction (R). Therefore, it is possible to suppress the increase in size of the drive transmission device (1).
一態様として、
前記第二回転部材(50/30)における、軸方向視で前記径方向突出部(38/53)の径方向(R)の存在領域と重複する部分が、円環板状部材で構成され、
前記軸方向突出部(56,59/36)が、前記円環板状部材の一部を軸方向(L)に屈曲させてなる屈曲片で構成されていることが好ましい。
As one aspect
The portion of the second rotating member (50/30) that overlaps with the radial (R) existing region of the radial protrusion (38/53) in the axial direction is composed of an annular plate-shaped member.
It is preferable that the axially protruding portion (56, 59/36) is composed of a bent piece formed by bending a part of the annular plate-shaped member in the axial direction (L).
この構成によれば、円環板状部材の一部を軸方向(L)に屈曲させるだけの簡単な構成で、軸方向突出部(56,59/36)を設けることができる。別部材を追加するのではなく、元々ある円環板状部材の一部を利用するので、重量の増加やコストアップを回避しつつ、上記の各効果を得ることができる。 According to this configuration, the axial protrusion (56, 59/36) can be provided with a simple configuration in which a part of the annular plate-shaped member is bent in the axial direction (L). Since a part of the original annular plate-shaped member is used instead of adding another member, each of the above effects can be obtained while avoiding an increase in weight and cost.
一態様として、
前記径方向突出部(38/53)の周方向(C)の中央位置に前記第一挿入孔(33/54)が形成されているとともに、前記軸方向突出部(56,59/36)に対して周方向(C)の一方側である周方向第一側と周方向(C)の他方側である周方向第二側とに分かれて一対の前記第二挿入孔(54/33)が形成され、
前記軸方向突出部(56,59/36)の周方向第一側の端縁(56e,59e/36e)から当該周方向第一側の前記第二挿入孔(54/33)の中心(54c/33c)までの周方向長さと、前記軸方向突出部(56,59/36)の周方向第二側の端縁(56e,59e/36e)から当該周方向第二側の前記第二挿入孔(54/33)の中心(54c/33c)までの周方向長さと、前記径方向突出部(38/53)の周方向(C)の端縁(38e/53e)から前記第一挿入孔(33/54)の中心(33c/54c)までの周方向長さと、が等しいことが好ましい。
As one aspect
The first insertion hole (33/54) is formed at the center position of the radial protrusion (38/53) in the circumferential direction (C), and the axial protrusion (56, 59/36) is formed. On the other hand, the pair of second insertion holes (54/33) are divided into a circumferential first side, which is one side of the circumferential direction (C), and a circumferential second side, which is the other side of the circumferential direction (C). Formed,
The center (54c) of the second insertion hole (54/33) on the first side in the circumferential direction from the edge (56e, 59e / 36e) on the first side in the circumferential direction of the axial protrusion (56, 59/36). / 33c) and the second insertion on the second side in the circumferential direction from the edge (56e, 59e / 36e) on the second side in the circumferential direction of the axial protrusion (56, 59/36). The first insertion hole from the circumferential length to the center (54c / 33c) of the hole (54/33) and the peripheral edge (38e / 53e) of the radial protrusion (38/53) in the circumferential direction (C). It is preferable that the circumferential length to the center (33c / 54c) of (33/54) is equal.
この構成によれば、相対回転の方向によらずに、径方向突出部(38/53)と軸方向突出部(56,59/36)との周方向(C)の当接によって、第一回転部材(30/50)と第二回転部材(50/30)との位相合わせを行うことができる。よって、締結作業をさらに容易に行うことができる。 According to this configuration, regardless of the direction of relative rotation, the contact between the radial protrusion (38/53) and the axial protrusion (56, 59/36) in the circumferential direction (C) causes the first. Phase matching between the rotating member (30/50) and the second rotating member (50/30) can be performed. Therefore, the fastening work can be performed more easily.
また、本開示に係る駆動装置は、好適には、以下の構成を備える。 Further, the drive device according to the present disclosure preferably has the following configurations.
駆動装置(100)であって、
上述した各構成の駆動伝達装置(1)と、
前記駆動伝達装置(1)を収容するケース(2)と、を備え、
前記ケース(2)は、前記第一回転部材(30/50)及び前記第二回転部材(50/30)の径方向外側を取り囲む周壁部(2A)を有し、
前記周壁部(2A)における、径方向視で前記第一回転部材(30/50)及び前記第二回転部材(50/30)と重複する位置に、前記締結部材(92)の操作用の開口部(2b)が形成されている。
It is a drive device (100),
The drive transmission device (1) of each configuration described above and
A case (2) for accommodating the drive transmission device (1) is provided.
The case (2) has a peripheral wall portion (2A) that surrounds the radial outer side of the first rotating member (30/50) and the second rotating member (50/30).
An opening for operating the fastening member (92) at a position overlapping the first rotating member (30/50) and the second rotating member (50/30) in the peripheral wall portion (2A) in a radial direction. The portion (2b) is formed.
この構成のように、ケース(2)の周壁部(2A)に形成された開口部(2b)を通じて締結部材(92)をケース(2)内に導入して、狭いケース(2)内で締結作業を行う場合には、第一回転部材(30/50)と第二回転部材(50/30)との位相合わせが困難である場合が多い。このような構成においても、本技術を適用することで、狭いケース(2)内での締結作業を容易に行うことができる。 As in this configuration, the fastening member (92) is introduced into the case (2) through the opening (2b) formed in the peripheral wall portion (2A) of the case (2), and fastened in the narrow case (2). When performing work, it is often difficult to align the phase between the first rotating member (30/50) and the second rotating member (50/30). Even in such a configuration, by applying this technique, it is possible to easily perform the fastening work in the narrow case (2).
また、本開示に係る駆動装置の製造方法は、好適には、以下の構成を備える。 Further, the method for manufacturing a drive device according to the present disclosure preferably has the following configurations.
車輪(W)の駆動力源(EG,20)と変速機(65)との間に設けられ、前記駆動力源(EG,20)側の回転部材(30)と前記変速機(65)側の回転部材(50)とが軸方向(L)に締結固定されてなる駆動伝達装置(1)を備える駆動装置(100)の製造方法であって、
前記駆動力源(EG,20)側の回転部材(30)及び前記変速機(65)側の回転部材(50)のうちの一方を第一回転部材(30/50)、他方を第二回転部材(50/30)として、
締結部材(92)が挿入される第一挿入孔(33/54)と、周方向(C)の一部の領域において径方向外側に突出する径方向突出部(38/53)とを備えた第一回転部材(30/50)を準備する工程と、
前記締結部材(92)が挿入される第二挿入孔(54/33)と、軸方向(L)に突出する軸方向突出部(56,59/36)とを備えた第二回転部材(50/30)を準備する工程と、
前記第一回転部材(30/50)と前記第二回転部材(50/30)とを同軸上に配置するとともに、前記径方向突出部(38/53)と前記軸方向突出部(56,59/36)との径方向(R)及び軸方向(L)の存在領域を重複させる工程と、
前記第一回転部材(30/50)と前記第二回転部材(50/30)とを相対回転させて前記径方向突出部(38/53)と前記軸方向突出部(56,59/36)とを周方向(C)に当接させる工程と、
前記第一挿入孔(33/54)と前記第二挿入孔(54/33)とが軸方向視で重なる状態で、前記締結部材(92)を前記第一挿入孔(33/54)及び前記第二挿入孔(54/33)に挿入し、前記第一回転部材(30/50)と前記第二回転部材(50/30)とを締結固定する工程と、
を備える。
It is provided between the driving force source (EG, 20) of the wheel (W) and the transmission (65), and is provided between the rotating member (30) on the driving force source (EG, 20) side and the transmission (65) side. A method for manufacturing a drive device (100) including a drive transmission device (1) in which the rotating member (50) of the above is fastened and fixed in the axial direction (L).
One of the rotating member (30) on the driving force source (EG, 20) side and the rotating member (50) on the transmission (65) side is the first rotating member (30/50), and the other is the second rotation. As a member (50/30)
It is provided with a first insertion hole (33/54) into which the fastening member (92) is inserted, and a radial protrusion (38/53) that protrudes radially outward in a part of the circumferential direction (C). The process of preparing the first rotating member (30/50) and
A second rotating member (50) having a second insertion hole (54/33) into which the fastening member (92) is inserted and an axially projecting portion (56, 59/36) projecting in the axial direction (L). The process of preparing / 30) and
The first rotating member (30/50) and the second rotating member (50/30) are arranged coaxially, and the radial protrusion (38/53) and the axial protrusion (56,59) are arranged. / 36) and the step of overlapping the existing regions in the radial direction (R) and the axial direction (L),
The first rotating member (30/50) and the second rotating member (50/30) are relatively rotated to form the radial protrusion (38/53) and the axial protrusion (56, 59/36). And the process of bringing and to contact in the circumferential direction (C),
With the first insertion hole (33/54) and the second insertion hole (54/33) overlapping in the axial direction, the fastening member (92) is attached to the first insertion hole (33/54) and the said. A step of inserting into the second insertion hole (54/33) and fastening and fixing the first rotating member (30/50) and the second rotating member (50/30).
To prepare for.
この構成によれば、径方向突出部(38/53)と軸方向突出部(56,59/36)とを周方向(C)に当接させることで、第一回転部材(30/50)と第二回転部材(50/30)との位相合わせを行うことができ、その状態で締結部材(92)を用いて締結作業を行うことができる。位相合わせに際しては、軸方向(L)における径方向突出部(38/53)の存在領域に軸方向突出部(56,59/36)が重複するように第一回転部材(30/50)と第二回転部材(50/30)とを軸方向(L)に近づけてから、それらを、径方向突出部(38/53)と軸方向突出部(56,59/36)とが周方向(C)に当接するまで相対回転させるだけで良い。よって、締結作業を容易に行うことができる。また、第一回転部材(30/50)と第二回転部材(50/30)とを軸方向(L)に押し付け合いながら相対回転させる必要がないので、位相合わせを含む締結作業中に、第一回転部材(30/50)及び第二回転部材(50/30)の少なくとも一方に傷が付くのを回避することができる。 According to this configuration, the first rotating member (30/50) is formed by bringing the radial protrusion (38/53) and the axial protrusion (56, 59/36) into contact with each other in the circumferential direction (C). And the second rotating member (50/30) can be phase-aligned, and the fastening work can be performed using the fastening member (92) in that state. At the time of phase matching, the first rotating member (30/50) and the first rotating member (30/50) overlap the axially protruding portion (56, 59/36) with the region where the radial protruding portion (38/53) exists in the axial direction (L). After bringing the second rotating member (50/30) closer to the axial direction (L), the radial projecting portion (38/53) and the axial projecting portion (56, 59/36) are placed in the circumferential direction (56, 59/36). It suffices to rotate relative to each other until it comes into contact with C). Therefore, the fastening work can be easily performed. Further, since it is not necessary to rotate the first rotating member (30/50) and the second rotating member (50/30) relative to each other while pressing them in the axial direction (L), the first rotating member (30/50) does not need to be rotated relative to each other during the fastening work including phase matching. It is possible to avoid scratching at least one of the one-rotating member (30/50) and the second rotating member (50/30).
本開示に係る駆動伝達装置、駆動装置、及び駆動装置の製造方法は、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができれば良い。 The drive transmission device, the drive device, and the method for manufacturing the drive device according to the present disclosure may be capable of achieving at least one of the above-mentioned effects.
1 駆動伝達装置
2 ケース
2A 周壁部
2b 開口部
20 回転電機(駆動力源)
30 ドライブプレート(駆動力源側の回転部材,第一回転部材,第二回転部材)
33 外側挿入孔(第一挿入孔,第二挿入孔)
33c 中心
36 軸方向突出部
36e 端縁
38 径方向突出部
38e 端縁
50 ドリブンプレート(変速機側の回転部材,第一回転部材,第二回転部材)
53 径方向突出部
53e 端縁
54 挿入孔(第一挿入孔,第二挿入孔)
54c 中心
56 軸方向突出部
56e 端縁
59 軸方向突出部
59e 端縁
92 第二締結部材(締結部材)
93 被螺合部材
100 駆動装置
EG 内燃機関(駆動力源)
W 車輪
L 軸方向
R 径方向
C 周方向
1 Drive
30 Drive plate (rotating member on the driving force source side, first rotating member, second rotating member)
33 Outer insertion hole (first insertion hole, second insertion hole)
53
93 Screwed
W Wheel L Axial direction R Radial direction C Circumferential direction
Claims (4)
前記駆動力源側の回転部材及び前記変速機側の回転部材のうちの一方である第一回転部材に、締結部材が挿入される第一挿入孔が形成され、
前記駆動力源側の回転部材及び前記変速機側の回転部材のうちの他方である第二回転部材に、前記締結部材が挿入される第二挿入孔が形成され、
前記第一回転部材に、周方向の一部の領域において径方向外側に突出する径方向突出部が設けられ、
前記第二回転部材に、径方向及び軸方向における前記径方向突出部の存在領域に重複するように、軸方向における前記第一回転部材側へ突出する軸方向突出部が設けられ、
前記径方向突出部と前記軸方向突出部とが周方向に当接した状態で、前記第一挿入孔と前記第二挿入孔とが軸方向視で重なり、
前記径方向突出部に、前記第一挿入孔が形成されているとともに前記締結部材が螺合される被螺合部材が前記第一挿入孔と同心に固定されている駆動伝達装置。 A drive transmission device provided between a wheel drive force source and a transmission, in which a rotary member on the drive force source side and a rotary member on the transmission side are fastened and fixed in the axial direction.
A first insertion hole into which the fastening member is inserted is formed in the first rotating member, which is one of the rotating member on the driving force source side and the rotating member on the transmission side.
A second insertion hole into which the fastening member is inserted is formed in the second rotating member, which is the other of the rotating member on the driving force source side and the rotating member on the transmission side.
The first rotating member is provided with a radial projecting portion that projects radially outward in a part of the circumferential direction.
The second rotating member is provided with an axially projecting portion that protrudes toward the first rotating member in the axial direction so as to overlap the existing region of the radialally projecting portion in the radial and axial directions.
In a state where the radial protrusion and the axial protrusion are in contact with each other in the circumferential direction, the first insertion hole and the second insertion hole overlap each other in the axial direction.
A drive transmission device in which the first insertion hole is formed in the radial protrusion and the screwed member to which the fastening member is screwed is fixed concentrically with the first insertion hole .
前記駆動力源側の回転部材及び前記変速機側の回転部材のうちの一方である第一回転部材に、締結部材が挿入される第一挿入孔が形成され、
前記駆動力源側の回転部材及び前記変速機側の回転部材のうちの他方である第二回転部材に、前記締結部材が挿入される第二挿入孔が形成され、
前記第一回転部材に、周方向の一部の領域において径方向外側に突出する径方向突出部が設けられ、
前記第二回転部材に、径方向及び軸方向における前記径方向突出部の存在領域に重複するように、軸方向における前記第一回転部材側へ突出する軸方向突出部が設けられ、
前記径方向突出部と前記軸方向突出部とが周方向に当接した状態で、前記第一挿入孔と前記第二挿入孔とが軸方向視で重なり、
前記第二回転部材における、軸方向視で前記径方向突出部の径方向の存在領域と重複する部分が、円環板状部材で構成され、
前記軸方向突出部が、前記円環板状部材の一部を軸方向に屈曲させてなる屈曲片で構成されている駆動伝達装置。 A drive transmission device provided between a wheel drive force source and a transmission, in which a rotary member on the drive force source side and a rotary member on the transmission side are fastened and fixed in the axial direction.
A first insertion hole into which the fastening member is inserted is formed in the first rotating member, which is one of the rotating member on the driving force source side and the rotating member on the transmission side.
A second insertion hole into which the fastening member is inserted is formed in the second rotating member, which is the other of the rotating member on the driving force source side and the rotating member on the transmission side.
The first rotating member is provided with a radial projecting portion that projects radially outward in a part of the circumferential direction.
The second rotating member is provided with an axially projecting portion that protrudes toward the first rotating member in the axial direction so as to overlap the existing region of the radialally projecting portion in the radial and axial directions.
In a state where the radial protrusion and the axial protrusion are in contact with each other in the circumferential direction, the first insertion hole and the second insertion hole overlap each other in the axial direction.
The portion of the second rotating member that overlaps the radial existence region of the radial protrusion in the axial direction is composed of an annular plate-shaped member.
A drive transmission device in which the axially protruding portion is composed of a bent piece formed by bending a part of the annular plate-shaped member in the axial direction .
前記駆動力源側の回転部材及び前記変速機側の回転部材のうちの一方である第一回転部材に、締結部材が挿入される第一挿入孔が形成され、
前記駆動力源側の回転部材及び前記変速機側の回転部材のうちの他方である第二回転部材に、前記締結部材が挿入される第二挿入孔が形成され、
前記第一回転部材に、周方向の一部の領域において径方向外側に突出する径方向突出部が設けられ、
前記第二回転部材に、径方向及び軸方向における前記径方向突出部の存在領域に重複するように、軸方向における前記第一回転部材側へ突出する軸方向突出部が設けられ、
前記径方向突出部と前記軸方向突出部とが周方向に当接した状態で、前記第一挿入孔と前記第二挿入孔とが軸方向視で重なり、
前記径方向突出部の周方向の中央位置に前記第一挿入孔が形成されているとともに、前記軸方向突出部に対して周方向の一方側である周方向第一側と周方向の他方側である周方向第二側とに分かれて一対の前記第二挿入孔が形成され、
前記軸方向突出部の周方向第一側の端縁から当該周方向第一側の前記第二挿入孔の中心までの周方向長さと、前記軸方向突出部の周方向第二側の端縁から当該周方向第二側の前記第二挿入孔の中心までの周方向長さと、前記径方向突出部の周方向の端縁から前記第一挿入孔の中心までの周方向長さと、が等しい駆動伝達装置。 A drive transmission device provided between a wheel drive force source and a transmission, in which a rotary member on the drive force source side and a rotary member on the transmission side are fastened and fixed in the axial direction.
A first insertion hole into which the fastening member is inserted is formed in the first rotating member, which is one of the rotating member on the driving force source side and the rotating member on the transmission side.
A second insertion hole into which the fastening member is inserted is formed in the second rotating member, which is the other of the rotating member on the driving force source side and the rotating member on the transmission side.
The first rotating member is provided with a radial projecting portion that projects radially outward in a part of the circumferential direction.
The second rotating member is provided with an axially projecting portion that protrudes toward the first rotating member in the axial direction so as to overlap the existing region of the radialally projecting portion in the radial and axial directions.
In a state where the radial protrusion and the axial protrusion are in contact with each other in the circumferential direction, the first insertion hole and the second insertion hole overlap each other in the axial direction.
The first insertion hole is formed at the center position in the circumferential direction of the radial protrusion, and the first side in the circumferential direction and the other side in the circumferential direction, which are one side in the circumferential direction with respect to the axial protrusion. A pair of the second insertion holes are formed separately from the second side in the circumferential direction.
The circumferential length from the circumferential first end edge of the axial protrusion to the center of the second insertion hole on the circumferential first side, and the circumferential second end edge of the axial protrusion. The circumferential length from to the center of the second insertion hole on the second side in the circumferential direction is equal to the circumferential length from the circumferential edge of the radial protrusion to the center of the first insertion hole. Drive transmission device.
前記駆動伝達装置を収容するケースと、を備え、
前記ケースは、前記第一回転部材及び前記第二回転部材の径方向外側を取り囲む周壁部を有し、
前記周壁部における、径方向視で前記第一回転部材及び前記第二回転部材と重複する位置に、前記締結部材の操作用の開口部が形成されている駆動装置。 The drive transmission device according to any one of claims 1 to 3 .
A case for accommodating the drive transmission device, and
The case has a peripheral wall portion that surrounds the first rotating member and the radially outer side of the second rotating member.
A drive device in which an opening for operating the fastening member is formed at a position on the peripheral wall portion that overlaps with the first rotating member and the second rotating member in a radial direction.
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