(本発明に係る一態様を発明するに至った経緯)
従来技術は、所定条件が設定されることによって、当該所定の条件に適合する過去に蓄積された文書をドラフトとして提案する。しかし、当該提案される文書は、ドラフト文書ではあるものの一つの完成された書類であり、記載項目ごとにユーザー及び事案の個別性を反映することは困難であった。すなわち、複数の記載項目を含む申請書などの書類をユーザーが作成する場合、従来技術によっては、記載項目ごとにテキスト作成を支援することは困難であるという課題があった。
具体的には、申請書に含まれる複数の記載項目には、例えば、申請者に関する書誌的事項などのように、申請者自らが簡易にテキスト情報を設定できる記載項目が含まれる一方、申請理由などのように、専門的知識、経験、ノウハウ等に基づいてテキスト情報を設定すべき記載項目も含まれる。本発明の発明者は、係る申請書の作成支援においては、記載項目ごとにテキスト情報の設定を支援する必要性を見出した。
これに対して、一般的に、書類作成における見本情報が示される場合があり、従前からの見本情報を記載項目ごとに対応させる工夫が可能である。しかし、補助金もしくは助成金または公的認定の申請書類などのように、申請書の内容に基づいて審査が行われる書類を申請者が作成する場合、申請者の業種、業績などの個別性を考慮して作成することが望ましいため、従前の見本情報の内容では、個別性が考慮されたテキスト情報の作成支援を行うことは困難であった。
そこで、本発明の発明者は、複数の記載項目を含む申請書などの所定書類を申請者であるユーザーが作成する場合、ユーザーが設定した一の記載項目に対するテキスト情報の内容に基づいて他の記載項目のテキスト情報の設定例を示す設定補助情報を提供することにより、複数の記載項目を含む書類の作成において、記載項目ごとにテキスト情報の設定を容易にすることに寄与する情報提供装置および情報提供方法を想起し、本発明に係る一態様を発明するに至った。
なお、本開示においては、以下のように用語が定義される。
(本サービス)
本開示における情報提供サーバが提供する情報提供サービスを本サービスという。本サービスは、例えば、複数の記載項目を含む書類の作成において、ユーザーが設定した一の記載項目に対するテキスト情報の内容に基づいて他の記載項目のテキスト情報の設定例を示す設定補助情報を提供するものであってもよい。
(ユーザー)
本サービスの利用者をユーザーという。具体的には、ユーザーとは、例えば、本サービスに係るWebサイト上において、または、本サービスに係るアプリケーションソフトウェア上において本サービスの提供を受ける者であってもよい。ユーザーは、例えば、所定書類の申請者または申請代行者であってもよい。
(所定書類)
本開示における所定書類とは、複数の記載項目を有する書類である。書類はテキスト情報の集合であってもよい。所定書類は、電子的なドキュメントまたは物理的なドキュメントであってもよい。すなわち、所定書類は、任意の表示媒体上で閲覧できる電子データであってもよく、または、Webブラウザ等においてユーザーが閲覧した情報がプリンタによって紙媒体に印刷された印刷物であってもよい。本開示においては、本サービスに係るWebサイト上において、又は、本サービスに係るアプリケーションソフトウェア上において、表示装置に備わる表示媒体に表示された所定書類は、書類データと呼称されてもよい。所定書類は、例えば、申請書または契約書等であってもよい。申請書には、例えば、補助金もしくは助成金、または公的認定の申請書が含まれてもよい。公的認定は、例えば、事業者継続力強化計画、経営力向上計画、または、経営革新計画の認定を受けるための申請書であってもよい。なお、本開示において、所定書類は、主に、補助金申請書として説明するが、この限りではない。上述のとおり、所定書類は複数の記載項目を有する書類であればよく、所定書類の種類または内容は、本開示の範囲を限定しない。
(記載項目)
所定書類に含まれる各項目を記載項目という。各記載項目は、所定書類の策定にあたって策定者によって予め定められてもよい。具体的には、所定書類が契約書の場合、各記載項目は、契約者の少なくとも一方の者によって定められてもよい。また、所定書類が申請書の場合、各記載項目は、申請書の申請認定者等によって定められてもよい。例えば、申請書が補助金申請のための申請書である場合、各記載項目は、補助金の認定機関、補助金制度の策定機関等によって予め定められてもよい。本サービスがユーザーに提供される場合、後述する表示媒体に表示される各記載項目の情報は、各所定書類について予め定められた複数の記載項目の情報を本サービスの提供者が参照し、後述する記憶装置に記憶させてもよい。なお、複数の記載項目の具体的な項目名は実施形態において例示する。
以上、本開示における用語の定義について説明した。定義された用語について、特別な意味が付される場合には、実施形態の説明において、さらに定義がなされる場合がある。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。実施形態において、同一機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下に説明される実施形態は本開示の一具体例を示す。実施形態において示される構成、フロー図における処理または処理の順序などは一例であって、本開示の技術を限定しない。
(実施形態1)
本実施形態に係る情報提供システム1および情報提供装置100の構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る情報提供システム1および情報提供装置100の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図2は、本発明の実施形態1に係る情報提供システム1および情報提供装置100の機能的な構成の他の例を示すブロック図である。
図1において、情報提供システム1は、情報提供装置100、表示装置200、および記憶装置300を備える。図1において、情報提供装置100は情報提供サーバ10とも呼称される。
図1において、情報提供装置100と情報提供サーバ10とは、互いに読み替えることができる。図1においては、情報提供サーバ10は情報提供装置100を含み、記憶装置300を含まないとして説明しているが、図2に示すように、情報提供サーバ10は、情報提供装置100および記憶装置300を含む構成としてもよい。
以下において、情報提供サーバ10とは、図1に示すシステム構成の場合も、図2に示すシステム構成の場合も含むものとする。すなわち、情報提供サーバ10に記憶装置300が含まれるか否かは本開示の範囲を限定しない。なお、通信部101および記憶装置300は、互いに、通信ネットワーク400を介して接続されてもよい。
情報提供サーバ10は、後述するように、通信ネットワーク400を介して、表示装置200へ複数の記載項目の情報を送信し、ユーザーによって設定された第1記載項目に対するテキスト情報を受信し、受信されたテキスト情報の内容に基づいて第2記載項目に対応するテキスト情報の設定例を示す複数の例示情報から選択された例示情報を含む設定補助情報を表示媒体201に表示させることによって、本サービスを提供する機能を有するコンピュータまたは記録媒体であってもよい。情報提供サーバ10は、例えば、汎用コンピュータ、および、本実施形態において説明される各動作等を実施させるソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
なお、図1に示す情報提供サーバ10および記憶装置300、ならびに、図2に示す情報提供サーバ10のそれぞれは複数あってもよい。係る場合、複数のサーバおよび複数の装置に対して、複数の機能が分散されてもよい。なお、記憶装置300は記憶サーバ300と呼称されてもよい。
また、図1および図2において、複数の表示装置200が、通信ネットワーク400を介して情報提供サーバ10に接続されてもよい。例えば、複数のユーザーが同時に本サービスの提供を受ける場合、複数のユーザーのそれぞれが操作する各表示装置200が、同時に情報提供サーバ10に接続されてもよい。
図1および図2において、情報提供装置100は、通信部101および制御部102を備える。通信部101および制御部102は、互いに有線接続または無線接続される。図1および図2において、表示装置200は、表示媒体201、入力部202、通信部203、メモリ204、および制御部205を備える。表示装置200に含まれる各要素は、設計仕様に基づき、他の要素の一部または全部と有線接続または無線接続される。
表示装置200は、例えば、情報提供サーバ10から受信した情報に基づき、第1記載項目および第2記載項目を含む複数の記載項目、ユーザーが入力部202を用いて設定した少なくとも第1記載項目に対応するテキスト情報、ならびに、第2記載項目に対応させて表示される設定補助情報などの情報を表示媒体201に表示させる機能を有する情報機器であってもよい。表示装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、デスクトップパソコン、ウェアラブル端末、または、専用端末などの装置であってもよい。
表示媒体201は、例えば、2次元ディスプレイでもよく、バーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイであってもよい。2次元ディスプレイは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどであってもよい。ディスプレイの種類は、本開示の範囲を限定しない。
入力部202は、表示媒体201における表示内容を選択する機能、および、文字を入力または編集する機能を有する。入力部202は、ユーザーによる入力を受け付ける。
入力部202は、例えば、キーボード、マウス、ハードウェアボタン、タッチパネルを用いたタッチ操作、タッチパネルを用いたスタイラスペン、ユーザーの視線検知に基づく入力、および音声入力などのうち少なくとも1つであってもよい。キーボードは、外部接続された物理的キーボードであってもよく、タッチパネル上のソフトウェアキーボードであってもよい。また、表示媒体201がバーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイの場合には、専用コントローラー、ユーザーのジェスチャーなどに基づく情報入力または情報選択であってもよい。
通信部203は、通信部101と通信ネットワーク400によって接続され、情報提供サーバ10から信号または情報を受け取る。通信部203は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよい。また、通信部203は、例えば、有線通信のための通信モジュールであってもよい。
メモリ204は、通信部203が情報提供サーバ10から受け取った情報を保存する機能を有してもよい。メモリ204は、通信部203が後述する各種アプリケーションソフトウェアを受け取った場合には、各種アプリケーションソフトウェアを保存してもよい。以下の説明において、表示装置200は、情報提供サーバ10から受け取った各種情報を、例えば、メモリ204に保存してもよい。
制御部205は、表示装置200における各種制御を行う。制御部205は、例えば、通信部203が情報提供サーバ10から受け取った情報をメモリ204に保存させる。制御部205は、ユーザーによる入力を入力部202に受け取らせる。
また、制御部205は、例えば、情報提供サーバ10から受け取った複数の記載項目の情報を表示媒体201に表示する機能を有する。また、制御部205は、例えば、各種アプリケーションまたは情報提供サーバ10からの指示に基づいて、表示媒体201に所定の情報を表示する機能を有する。制御部205における、各種情報を表示媒体201に表示させる機能は公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
制御部205は、例えば、電気信号によって各部を制御する制御回路(control circuitry)であってもよい。具体的には、制御部205は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路によって構成されてもよい。また、制御部205は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などにより実現されてもよい。制御部205は、例えば、Webブラウザであってもよい。
なお、以上の説明において、表示装置200が備える表示媒体201などの各要素は、表示装置200に内蔵されるものとして説明したが、表示装置200に対して外付けされるものであってもよい。
図1および図2において、記憶装置300は、例えば、後述するような、複数の記載項目の情報、および、複数の例示情報などを記憶してもよい。また、記憶装置300は、例えば、後述する、複数の例示情報と第1記載項目に対して設定されたテキスト情報の内容とを対応させた第1テーブル情報を記憶してもよい。
記憶装置300は、各種アプリケーションソフトウェアを記憶してもよい。各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、情報提供サーバ10が提供するサービスを、ユーザーの要求に応じて、表示装置200においてスタンドアロンで実行させるものであってもよい。また、各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、クライアントPCにインストールされたWebブラウザに読み込んで動作させるHTML、CSS、JavaScript(登録商標)等のソースコードであってもよい。
情報提供装置100において、通信部101は、表示媒体201を有する表示装置200と通信ネットワーク400を介して通信する機能を有してもよい。具体的には、通信部101は、表示装置200における通信部203と通信ネットワーク400によって接続され、情報を送受信する機能を有してもよい。
通信ネットワーク400は、電気通信回線によって構成されるネットワークであってもよい。通信ネットワーク400は、有線通信ネットワークであっても、無線通信ネットワークであってもよい。通信ネットワーク400は、例えば、インターネット、専用回線、LAN(Local Area Network)等であってもよい。
通信部101は、記憶装置300との間で情報を送受信する機能を有してもよい。通信部101および記憶装置300は、互いに有線ネットワークまたは無線ネットワークによって接続されてもよい。通信部101は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよく、有線通信のための通信モジュールであってもよい。通信部101および記憶装置300を接続するネットワークの形態、規格などの仕様は、本開示の範囲を限定しない。
制御部102は、記憶装置300が記憶する所定書類に含まれる複数の記載項目の情報を用いて、少なくとも第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第1ページを表示媒体201に表示させる機能を有してもよい。また、制御部102は、第1記載項目に対してテキスト情報が設定された場合において、設定されたテキスト情報が第1テキスト情報であるとき、記憶装置300が記憶する第2記載項目に対応するテキスト情報の設定例を示す複数の例示情報から第1テキスト情報の内容に基づいて選択された第1例示情報を含む第1設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させ、設定されたテキスト情報が第2テキスト情報であるとき、複数の例示情報から第2テキスト情報の内容に基づいて選択された第2例示情報を含む第2設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させる機能を有してもよい。
制御部102は、電気信号によって各部を制御する制御回路(control circuitry)であってもよい。具体的には、制御部102は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路によって構成されてもよい。また、制御部102は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などにより実現されてもよい。制御部102の機能の詳細については、後述する。
以上、図1および図2を参照して、本実施形態に係る情報提供システム1、情報提供サーバ10、および情報提供装置100の構成例について説明した。
本実施形態に係る情報提供システム1は、上記の構成例によって、複数の記載項目を含む書類の作成において、記載項目ごとにテキスト情報の設定を容易にすることに寄与する。
具体的には、例えば、ユーザーが表示装置200を操作することによって本サービスに係るWebサイトにアクセスすることにより、情報提供サーバ10は、複数の記載項目のうち少なくとも第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第1ページを表示媒体201に表示させてもよい。係る場合において、当該第1ページにおいて第1記載項目に対してユーザーが入力部202を用いてテキスト情報を設定したとき、情報提供サーバ10は、設定されたテキスト情報の内容に基づき、第2記載項目に対して設定するテキスト情報の設定例を示す複数の例示情報のうちから一の例示情報を抽出し、抽出された一の例示情報を含む設定補助情報を表示媒体201に表示させてもよい。
すなわち、情報提供サーバ10は、ユーザーが第1記載項目に対して設定したテキスト情報の内容に応じて、第2記載項目に対してどのようなテキスト情報を設定すればよいかという設定例を示す例示情報を変更させてもよい。例えば、複数の記載項目を含む補助金申請のための申請書の作成において、第1記載項目が申請者の「業種」であって第2記載項目が「事業計画」である場合、第1記載項目に対してユーザーが設定した業種の内容に応じて、第2記載項目の設定補助情報として示す「事業計画」の設定例の内容が変更されてもよい。
このように、本サービスは、複数の記載項目を含む所定書類の作成において、ユーザーが一の記載項目に対して設定したテキスト情報の内容に応じて、他の記載項目に対する設定例を示す例示情報を変更することにより、記載項目ごとにテキスト情報の設定を容易にすることに寄与できる。
なお、本サービスは、例えば、本サービスに係るWebサイトにユーザーがアクセスすることを起点として提供されてもよい。また、本サービスは、例えば、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアが表示端末200において起動されることを起点として提供されてもよい。
なお、本サービスは、情報提供サーバ10を用いて、一の記載項目に対して設定されたテキスト情報の内容に基づいて他の記載項目に対するテキスト情報の設定例を示す例示情報の内容が変更されるものであればよく、サービスが提供される態様は本開示の範囲を限定しない。例えば、情報提供サーバ10がWebブラウザを用いないスタンドアロンで動作するアプリケーションソフトウェアを表示装置200に送信し、ダウンロードされた当該アプリケーションソフトウェアを用いて本サービスが提供されてもよい。
また、例えば、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアがスマートフォンなどの表示端末200にインストールされ、インストールされたアプリケーションソフトウェアが起動されることを起点として、本サービスが実現されてもよい。係る場合、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアは、例えば、図示しない所定のアプリケーション配布システムから、通信ネットワーク400を介して表示装置200へダウンロードされてもよい。所定のアプリケーション配布システムは、例えば、一または複数のアプリケーションソフトウェアを表示装置200へ提供するシステムであってもよい。なお、アプリケーションソフトウェアは、情報処理プログラムを意味してもよい。
以上、本開示における情報提供方法、情報提供装置100、情報提供プログラム、および、情報提供プログラムを記録した記録媒体によって提供されるサービスの概要について説明した。
図3は、情報提供サーバ10と表示装置200との間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。
以下、図3等を参照して、情報提供サーバ10と表示装置200との間で行われる情報の送受信、ならびに、情報提供サーバ10および表示装置200の各部において行われる情報処理について説明する。
なお、以下の説明において、情報提供サーバ10から表示装置200に対して送信された後にメモリ204に保存された各種プログラムによって、表示媒体201に所定の情報が表示されることは、情報提供サーバ10が直接的または間接的に所定の情報の表示を制御していることと同じである。
すなわち、本発明の実施形態においては、情報提供サーバ10から表示装置200へ提供された各種プログラムによる制御、および、情報提供サーバ10による制御を、情報提供サーバ10などによる制御と呼称してもよい。単に、情報提供サーバ10による制御と呼称される場合であっても、情報提供サーバ10などによる制御と同じ意味に解釈してもよい。
図3において、情報処理サーバ10は、ユーザーが操作する表示装置200に備わる通信部203から、本サービスの提供を受ける旨を示す要求を受け取る(ステップS301)。当該要求は、所定書類の作成を目的として、所定書類に含まれる複数の記載項目のそれぞれに対してテキスト情報を設定することであってもよい。
当該要求は、例えば、ユーザーが表示装置200に備わる入力部202を用いてウェブブラウザ上で本サービスに係るWebサイトへアクセスする操作であってもよい。また、当該要求は、例えば、ユーザーが入力部202を用いて表示装置200にインストールされた本サービスに係るソフトウェアアプリケーションを起動させる操作であってもよい。
なお、当該要求は、例えば、本サービスの提供対象が、補助金申請書、助成金申請書、各種公的認定の申請書、および、契約書など複数種類の書類に及ぶ場合においては、複数種類の書類群から一の所定書類を選択する操作が実行されることを含んでもよい。また、当該要求は、所定書類に含まれる複数の記載項目のそれぞれに対するテキスト設定メニューが選択されることを含んでもよい。すなわち、当該要求は、所定書類に含まれる複数の記載項目のそれぞれに対してテキスト情報を設定することを要求するために必要な操作を含んでもよい。
次に、情報処理サーバ10は、表示装置200から受け取った要求に応じて、所定書類に含まれる複数の記載項目のうち少なくとも第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第1ページを表示媒体201に表示させるための情報を、表示装置200へ送信してもよい(ステップS302)。
ステップS302において表示装置200へ送信される情報は、例えば、所定書類に含まれる複数の記載項目の情報を含んでもよい。複数の記載項目の情報は、記憶装置300に記憶されていてもよい。図1に示すシステム態様の場合には、情報提供サーバ10が記憶装置300から当該情報を受け取って表示装置200へ送信してもよい。図2に示すシステム態様の場合には、情報提供サーバ10がサーバ内部に記憶されている当該情報を表示装置200へ送信してもよい。
複数の記載項目の情報は、例えば、複数の記載項目それぞれの項目名、ならびに、表示媒体201において表示する順序およびページの情報などを含んでもよい。当該複数の記載項目の情報は、表示媒体201において、複数の記載項目のそれぞれに対してテキスト情報を設定するための情報であればよく、具体的な内容は、本開示の範囲を限定しない。
情報提供サーバ10から表示装置200に対して送信された各種情報はメモリ204に記憶されてもよい。
なお、後述するように、表示媒体201において、複数の記載項目のそれぞれに対してテキスト情報を設定するページが複数ページに及ぶ場合においては、情報提供サーバ10は、当該複数ページに含まれる各ページにアクセスされるごとに、各ページに表示される記載項目の情報を表示装置200へ送信してもよい。また、表示媒体201において、複数の記載項目のそれぞれに対してテキスト情報を一のページにおいて設定可能である場合、情報提供サーバ10は、ステップS302において、複数の記載項目の情報のすべてを表示装置200へ送信してもよい。すなわち、複数の記載項目の情報の全部または一部が表示装置200へ送信されるタイミングは、本開示の範囲を限定しない。
なお、複数の記載項目の情報を含む所定書類の種類は、本サービスの提供者によって予め定められた一の書類であってもよく、または、上述したように、複数の選択肢からユーザーによって予め選択された書類であってもよい。例えば、所定の書類は、補助金若しくは助成金、又は、公的認定の申請書類であって、第1記載項目は、例えば、申請書類の申請者の業種、事業エリア、事業継続年数、業績、法人格の種類、又は、補助金若しくは助成金の取得実績の有無であってもよい。所定書類の具体的な名称および種類は、本開示の範囲を限定しない。
次に、表示装置200は、情報提供サーバ10から受け取った受信情報に基づき、複数の記載項目のうち少なくとも第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第1ページを表示媒体201に表示する(ステップS303)。なお、ページとは、例えば、本サービスに係るWebサイト上において、または、ソフトウェアアプリケーション上において、スクロールすることで表示可能な範囲を意味してもよい。
図4は、複数の記載項目のうち第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第1ページを示す画像の一例を示す図である。図4に示すように、表示媒体201に表示される第1ページ401aには、例えば、第1記載項目(1)40a、第1記載項目(1)40aに対してテキスト情報を設定可能である設定領域41a、および、第1記載項目(1)40aに対するテキスト情報の設定を完了させる完了ボタン42が含まれてもよい。第1ページ401aは、例えば、複数の記載項目のうち第1記載項目のみがテキスト情報を設定可能であり、第1記載項目以外の記載項目に対するテキスト情報は、第1ページ401aとは異なるページにおいて設定可能であってもよい。
図5は、複数の記載項目のうち第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第1ページを示す画像の他の例を示す図である。図5に示すように、表示媒体201に表示される第1ページ401bには、例えば、第1記載項目(1)40a、設定領域41a、第2記載項目(2)40b、設定領域41b、および、完了ボタン42が含まれてもよい。図5に示すように、第1ページ401bは、第1記載項目のみならず、第2記載項目に対してもテキスト情報を設定可能であってもよい。
なお、図5において、第1ページ401bにおいて第1記載項目40aおよび第2記載項目40bが設定可能であるとして説明したが、さらに、他の記載項目に対するテキスト情報が設定可能であってもよい。当該他の記載項目は、第1ページ401bにおいて、第1記載項目40aと第2記載項目40bとの間に挿入されてもよい。
また、図5においては、一の完了ボタン42が設けられているとして説明したが、例えば、記載項目ごとに対応した完了ボタン42が設けられてもよい。係る場合、例えば、第1記載項目40aに対応した完了ボタン42aが入力部202を用いて選択されることによって、領域41aに対するテキスト情報の設定が完了されてもよい。
このように、表示媒体201に表示させる第1ページは、第1記載項目のみに対してテキスト情報を設定可能であってもよく、または、第1記載項目のみならず、第2記載項目等に対してもテキスト情報が設定可能であってもよい。第1ページにおいてテキスト情報を設定可能である記載項目の数は任意であり、本開示の範囲を限定しない。
なお、図4および図5において記載項目40の名称は、記載項目(1)および記載項目(2)のように簡易的に記載されているが、本サービスが実際に提供される場合には、第1記載項目は、例えば、補助金申請者の「業種」、「事業エリア」、「事業継続年数」、「業績」、「法人格の種類」または「補助金の取得実績の有無」など、申請者が簡易に入力可能な事実情報に対応する項目であってもよく、第2記載項目は、例えば、「事業計画」など、申請者が任意に入力する情報に対応する項目であってもよい。
なお、図4および図5において、設定領域41は、説明の便宜のために実線で示しているが、この限りではない。設定領域41の表示態様は任意であり、本開示の範囲を限定しない。また、図4および図5において、完了ボタン42のボタン標記は一例であって、当該ボタンの名称は例えば「次のページ」または「送信」などであってもよく、または無標記であってもよい。完了ボタン42の標記態様および表示態様は、本開示の範囲を限定しない。また、完了ボタン42は、設定領域41に対してテキスト情報が設定されたことに応じて選択可能な表示となってもよい。
なお、第1ページ401を表示媒体201に表示させる情報処理は公知であるため、詳細な説明を省略する。
図3に戻り、表示装置200において、例えば、図4に示す第1ページ401aにおいて、ユーザーが入力部202を用いて第1記載項目(1)40aに対してテキスト情報を設定した場合、ユーザーが設定領域41aに設定した内容に応じてテキスト情報が表示されてもよい(ステップS304)。
図6は、表示媒体201において第1記載項目に対してテキスト情報が設定された第1ページを示す画像の一例を示す図である。図6に示すように、入力部202を用いて設定されたテキスト情報60aは設定領域41aに表示されてもよい。
設定領域41は、例えば、ユーザーが入力部202を用いて、任意にテキスト情報を記述できてもよい。また、設定領域41は、例えば、ユーザーが入力部202を用いて、予め定められた複数のテキスト情報のうちから、プルダウンメニューまたはチェックボックスなどによってテキスト情報を選択できてもよい。すなわち、テキスト情報の設定とは、テキスト情報の記述および選択を含んでもよい。
図4ないし図6においては、ユーザーが入力部202を用いて、設定領域41aに対して任意にテキスト情報を記述する場合について説明しているが、この限りではない。テキスト情報を設定領域41に設定する方法は、本開示の範囲を限定しない。
具体的には、例えば、設定領域41がプルダウンメニュー等によってテキスト情報を選択するための領域である場合において、第1記載項目(1)40aが補助金申請者であるユーザーの「業種」であるとき、設定領域41には、例えば、「情報サービス業」、「映像等情報制作業」、「農業」、「飲食料品卸売業」、「機械器具卸売業」、「生活関連サービス業」、「飲食サービス業」、「学習支援業」等の複数のテキスト情報がプルダウンメニューによって表示されてもよい。係る場合、ユーザーは、例えば、入力部202を用いて一のテキスト情報を選択することによって、第1記載項目40aである「業種」に対して、例えば、テキスト情報「情報サービス業」を設定できてもよい。
また、例えば、設定領域41が任意にテキスト情報を記述するための領域である場合において、第1記載項目(1)40aが「業種」であるとき、ユーザーは入力部202を用いて、例えば、第1記載項目40aである「業種」に対してテキスト情報「情報サービス業」を設定してもよい。
なお、第1記載項目40aが「業種」の場合について例示したが、上述したとおり、「事業エリア」、「法人格の種類」等であってもよい。例えば、第1記載項目40aが「法人格の種類」である場合、第1記載項目40aに対するテキスト情報は「株式会社」、「個人事業主」等が設定されてもよい。
図3に戻り、表示装置200において、例えば、図6に示す第1ページ401aにおいて、ユーザーが、入力部202を用いたクリックまたはタップなどの操作によって完了ボタン42を選択したとき、第1記載項目(1)40aに対するテキスト情報の設定が完了され、設定されたテキスト情報60aの内容を示す情報が、通信ネットワーク400を介して情報提供サーバ10へ送信されてもよい(ステップS305)。
また、表示装置200において、例えば、図5に示す第1ページ401bにおいて、ユーザーが、入力部202を用いて設定領域41aに対してテキスト情報60aを設定し、上述したとおり、完了ボタン42または記載項目ごとに対応して表示される完了ボタン42aを選択することによってテキスト情報60aの内容を設定完了させた場合、設定されたテキスト情報60aの内容を示す情報が、表示装置200から通信ネットワーク400を介して、情報提供サーバ10に対して送信されてもよい。
なお、完了ボタン42が選択されたときに、テキスト情報60aの内容を示す情報が情報提供サーバ10へ送信されると説明したが、この限りではない。例えば、設定領域41aに対してテキスト情報が設定された後、所定の条件を満たしたとき、テキスト情報60aの内容を示す情報が情報提供サーバ10へ送信されてもよい。
当該所定の条件とは、例えば、テキスト情報の設定後、設定されたテキスト情報に対する編集が行われずに所定時間が経過することであってもよい。また、当該所定条件とは、「送信」、「設定完了」等の所定の音声入力が行われることであってもよい。係る場合、第1ページにおいて、完了ボタン42は表示されなくてもよい。すなわち、設定されたテキスト情報60aが表示装置200から情報提供サーバ10へ送信されるトリガーは任意に設定可能であって、本開示の範囲を限定しない。なお、ステップS305において表示装置200から情報提供サーバ10へ送信される情報は、少なくとも、テキスト情報が設定された記載項目、および、設定されたテキスト情報の内容が特定可能である情報を含めばよい。
図3に戻り、情報提供サーバ10は、第1記載項目40aに対してテキスト情報が設定された場合において、当該設定されたテキスト情報を表示装置200から受信したとき、受信したテキスト情報の内容を判定してもよい(ステップS306)。具体的には、例えば、情報提供サーバ10は、表示装置200から受信した情報に基づき、第1ページ401において設定された記載項目、および、設定されたテキスト情報の内容を判定してもよい。
例えば、テキスト情報60aがプルダウンメニューまたはチェックボックスによって設定される場合、情報提供サーバ10は、記憶装置300に記憶されているプルダウンメニューなどの選択肢に対応した複数のテキスト情報に基づいて、設定されたテキスト情報60aの内容を判定してもよい。
また、例えば、テキスト情報60aが設定領域41aにおいて任意に記述されることによって設定される場合、情報提供サーバ10は、類義語判定プログラムまたは所定の用語対応表などを用いることにより、設定されたテキスト情報60aの内容を、予め記憶装置300に記憶されている所定の用語に置き換え判定してもよい。
所定の用語対応表は、例えば、所定の用語と、当該所定の用語の一または複数の類義語とが対応されている表であってもよい。なお、類義語判定プログラム、所定の用語対応表などを用いた類義語判定の処理は公知であるため、詳細な説明を省略する。
例えば、「業種」に関する第1記載項目40aに対して「ソフトウェア業」などのように「情報サービス業」と同義であるとみなされる内容が設定されている場合には、情報提供サーバ10は、所定の類義語判定プログラム、所定の用語対応表などを用いることにより、設定されたテキスト情報60aの内容を「情報サービス業」であると判定してもよい。
次に、情報提供サーバ10は、例えば、判定結果であるテキスト情報60aの内容に基づいて、記憶装置300が記憶する第2記載項目に対応するテキスト情報の設定例を示す複数の例示情報から一の例示情報を選択する(ステップS307)。
第2記載項目とは、例えば、表示媒体201において、第1記載項目40aの後にテキスト情報が設定されるように、複数の記載項目における順序が第1記載項目40aより後である記載項目であってもよい。例えば、第1ページ401aにおいて第1記載項目40aのみがテキスト情報を設定可能である場合には、第2記載項目は、第2ページ以降においてテキスト情報が設定可能な記載項目であってもよい。例えば、第1ページ401bにおいて第1記載項目40aおよび第2記載項目40bが設定可能である場合には、第2記載項目40bは、第1記載項目40aより後に掲載されてもよい。
第2記載項目に対応するテキスト情報の設定例を示す例示情報とは、第2記載項目に対して、どのようなテキスト情報を設定すればよいかの例文を示すものであってもよい。具体的には、当該例示情報は、例えば、第2記載項目に対して設定するテキスト情報の例文であってもよく、または、第2記載項目に対して設定するテキスト情報の例文を用いて設定方法を説明する情報であってもよい。例示情報は、例えば、用語または文章を含む情報であってもよい。
記憶装置300が記憶する第2記載項目に対応する複数の例示情報とは、例えば、第1記載項目40aが「業種」であって第2記載項目が「事業計画」である場合、業種が「情報サービス業」の場合における情報サービス業の事業計画の設定例、業種が「農業」の場合における農業の事業計画の設定例、業種が「飲食サービス業」の場合における飲食サービス業の事業計画の設定例などを内容とする、「業種」ごとに対応した「事業計画」のテキスト情報の例文を含んでもよい。なお、「事業計画」にかかるテキスト情報の例文の具体例は省略する。
そして、情報提供サーバ10は、判定結果であるテキスト情報60aの内容に基づき、例えば、判定された業種が「情報サービス業」である場合には、複数の例示情報から、業種が「情報サービス業」の場合における情報サービス業の事業計画の設定例を内容とするテキスト情報の設定例を選択し、判定された業種が「飲食サービス業」である場合には、複数の例示情報から、業種が「飲食サービス業」の場合における飲食サービス業の事業計画の設定例を内容とするテキスト情報の設定例を選択してもよい。
具体的には、例えば、情報提供サーバ10は、第1記載項目に対応するテキスト情報の内容と、第2記載項目に対応するテキスト情報の設定例の情報とを対応付ける第1テーブル情報を用いることによって、複数の例示情報から一の例示情報を選択してもよい。
図7は、第1記載項目に対応するテキスト情報の内容と例示情報とを対応付ける第1テーブル情報の一例を示す図である。図7に示すように、例えば、第1テーブル情報700は、「記載項目:業種」と、テキスト情報の「例示情報」とを対応付ける第1テーブル情報であってもよい。第1テーブル情報700は、「記載項目:業種」として列挙する「情報サービス業」、「農業」、「飲食料品卸売業」、「飲食サービス業」などのそれぞれに対して、「例示情報」として列挙する各例示情報IDを対応付けている。
係る場合において、情報提供サーバ10は、例えば、第1記載項目40aに対する第1テキスト情報の内容が「情報サービス業」であると判定したとき、第1テーブル情報700を参照し、複数の例示情報のうちから「例示情報ID:1」を選択してもよい。情報提供サーバ10は、選択した「例示情報ID:1」に基づき、記憶装置300に記憶される「例示情報ID:1」に対応する具体的なテキスト情報の設定例を示す第1例示情報を抽出してもよい。
また、情報提供サーバ10は、例えば、第1記載項目40aに対する第2テキスト情報の内容が「飲食サービス業」であると判定したとき、第1テーブル情報700を参照し、複数の例示情報のうちから「例示情報ID:5」を選択してもよい。情報提供サーバ10は、選択した「例示情報ID:5」に基づき、記憶装置300に記憶される「例示情報ID:5」に対応する具体的なテキスト情報の設定例を示す第2例示情報を抽出してもよい。
なお、図7においては、第1記載項目としての「業種」と、第2記載項目に対応する例示情報とを対応付けているが、この限りではなく、第1記載項目としての「事業エリア」、「法人格の種類」などと、例示情報とを対応付けてもよい。また、図7においては、第1記載項目に対応するテキスト情報の内容に対して、「例示情報ID」を対応付けているが、直接的に、具体的なテキスト情報の設定例を対応付けてもよい。また、図7に示すように、第1記載項目に対応するテキスト情報の内容が異なっているが、対応する例示情報が同一である場合があってもよい。
すなわち、情報提供サーバ10は、記憶装置300が記憶する複数の例示情報のそれぞれと第1記載項目に対応する複数のテキスト情報の内容のそれぞれとを対応付けた第1テーブル情報700を用いて、第1テキスト情報の内容に基づいて第1例示情報を選択し、且つ、第2テキスト情報の内容に基づいて第2例示情報を選択してもよい。これにより、情報提供サーバ10は、第1記載項目40aに対するテキスト情報の内容に基づき、容易に一の例示情報を選択することができる。
なお、情報提供サーバ10は、例えば、第1テーブル情報700を用いることによって複数の例示情報から一の例示情報を選択するものとして説明したが、この限りではない。例えば、情報提供サーバ10は、第1記載項目40aに対するテキスト情報の内容の文字列を用いて、例示情報を含むデータベースから一の例示情報を抽出して選択してもよい。情報提供サーバ10が、複数の例示情報から一の例示情報を選択する方法は、本開示の範囲を限定しない。
このように、情報提供サーバ10が、第1記載項目40aに対して設定されたテキスト情報の内容に基づいて、第2記載項目に対するテキスト情報の設定例を示す例示情報を選択することにより、後述するように表示媒体201において第2記載項目に対応させて設定補助情報を表示する場合に、ユーザーが第1記載項目40aに対して設定したテキスト情報の内容に即した例文を提供することができる。
これにより、ユーザーは、第2記載項目に対してテキスト情報を設定する場合に、第1記載項目に対して設定したテキスト情報に基づく例示情報を参照できるため、例えば、ユーザーにとって理解しやすく、且つ、編集しやすい例示情報を参照できる。結果的に、情報提供サーバ10は、複数の記載項目を含む書類の作成において、記載項目ごとにテキスト情報の設定を容易にする効果を奏する。
当該効果は、第2記載項目に対するテキスト情報は、表示装置200に備わる入力部202を用いて任意に入力可能である場合において、特に顕著である。第2記載項目に対するテキスト情報を設定する場合において、プルダウンメニューまたはチェックボックスを用いてテキスト情報を設定するよりも、任意にテキスト情報を記述する方が専門技術的な知識を要し、ユーザーに関する情報に即したテキスト情報の設定例を示す例示情報が、より求められるからである。
なお、表示媒体201において、第2記載項目に対するテキスト情報は、第1記載項目に対するテキスト情報の設定後において設定可能になってもよい。具体的には、例えば、図5に示すように、第1ページ401bにおいて第1記載項目40aおよび第2記載項目40bのそれぞれに対してテキスト情報を設定可能である場合において、第1記載項目40aに対するテキスト情報の設定完了によって情報提供サーバ10が第2記載項目40bに対応させて例示情報を含む設定補助情報を表示させた後に、第2記載項目40bに対応する設定領域41bにテキスト情報が設定可能となってもよい。ユーザーが第2記載項目40bに対してテキスト情報を設定した後に、第2記載項目40bに対応するテキスト情報の設定例を参照することを防ぐためである。
図3に戻り、情報提供サーバ10は、例えば、選択された一の例示情報を含む設定補助情報を表示媒体201において第2記載項目に対応させて表示させるための情報を、通信ネットワーク400を介して、表示装置200へ送信してもよい(ステップS308)。
設定補助情報は、選択された一の例示情報を含む情報である。例えば、設定補助情報は、例示情報に対して、所定の定型表現が付加された情報であってもよい。係る場合、情報提供サーバ10は、第1例示情報と、記憶装置300が記憶する所定の定型表現とを用いて設定した第1設定補助情報を表示媒体201に表示させ、且つ、第2例示情報と、所定の定型表現とを用いて設定した第2設定補助情報を表示媒体201に表示させてもよい。
具体的には、例えば、第1例示情報が、業種が「情報サービス業」の場合における情報サービス業の事業計画の設定例を内容とする具体的なテキスト情報である場合、情報提供サーバ10は、当該具体的なテキスト情報に対して、記憶装置300が記憶する所定の定型表現を付加した第1設定補助情報を生成し、第1設定補助情報を表示媒体201において表示させるための情報を表示装置200へ送信してもよい。
また、例えば、第2例示情報が、業種が「飲食サービス業」の場合における飲食サービス業の事業計画の設定例を内容とする具体的なテキスト情報である場合、情報提供サーバ10は、当該具体的なテキスト情報に対して、所定の定型表現を付加した第2設定補助情報を生成し、第2設定補助情報を表示媒体201において表示させるための情報を表示装置200へ送信してもよい。
所定の定型表現とは、例えば、「次の文章を参考にして、第2記載項目に対してテキスト情報を記述して下さい」という表現を意味する定型表現であってもよく、当該定型表現は例えば選択された例示情報の文頭に付加されてもよい。なお、例示情報の文章量と、所定の定型表現の文章量との比率は任意であり、例えば、所定の定型表現の文章量の方が多くてもよい。
また、例えば、設定補助情報は、例示情報そのものであってもよい。係る場合、情報提供サーバ10は、第1例示情報を第1設定補助情報として表示媒体201に表示させ、且つ、第2例示情報を第2設定補助情報として表示媒体201に表示させてもよい。
具体的には、例えば、第1例示情報が、業種が「情報サービス業」の場合における情報サービス業の事業計画の設定例を内容とする具体的なテキスト情報である場合、情報提供サーバ10は、当該具体的なテキスト情報を第1設定補助情報として表示媒体201において表示させるための情報を表示装置200へ送信してもよい。また、例えば、第2例示情報が、業種が「飲食サービス業」の場合における飲食サービス業の事業計画の設定例を内容とする具体的なテキスト情報である場合、情報提供サーバ10は、当該具体的なテキスト情報を第2設定補助情報として表示媒体201において表示させるための情報を表示装置200へ送信してもよい。
なお、第1設定補助情報は、第1テキスト情報が設定されたことに応じて第2記載項目に対応して表示され、第2設定補助情報は、第2テキスト情報が設定されたことに応じて第2記載項目に対応して表示されてもよい。
図3に戻り、情報提供サーバ10から表示装置200に対して送信された情報に基づき、表示装置200は、例えば、設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させてもよい(ステップS309)。
図8は、第1記載項目に対して設定されたテキスト情報の内容に基づいて選択された例示情報を含む設定補助情報が表示された画像の一例を示す図である。図8に示すように、例えば、第1例示情報を含む第1設定補助情報80aが、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目40bに対応させて表示されてもよい。
なお、図8において、第1設定補助情報80aを含む領域と、第2記載項目40bに対してテキスト情報を設定するための設定領域41bとが図形的に接続される態様によって、第1設定補助情報80aと第2記載項目40bとを対応させているが、双方を対応させる表記態様はこの限りではない。例えば、第1設定補助情報80aの文頭に「第2記載項目の参照例文」のような文言による対応付けがなされてもよい。第1設定補助情報80aと第2記載項目40bとを対応させて表示させる表記態様は任意であり、本開示の範囲を限定しない。
図9は、表示媒体201において第1記載項目に対してテキスト情報が設定されたことに応じて第2記載項目に対応して設定補助情報が表示される画像の遷移の一例を示す図である。図9に示すように、例えば、第1記載項目40aに対して設定されたテキスト情報が第2テキスト情報60bであるとき、第2例示情報を含む第2設定補助情報80bを、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目40bに対応させて表示させてもよい。
このように、情報提供サーバ10は、記憶装置300が記憶する第2記載項目に対するテキスト情報の設定例を示す複数の例示情報から、第1記載項目に対して設定されたテキスト情報の内容に基づいて選択された一の例示情報を含む設定補助情報を、表示媒体201において第2記載項目に対応させて表示させてもよい。これにより、情報提供サーバ10は、第1記載項目に対して設定されたテキスト情報の内容に基づき、第2記載項目に対するテキスト情報の設定例を示す例示情報の内容を変更させることができ、ユーザーに関する情報に即した設定補助情報を提供できる。
なお、図8および図9において、例えば、第2記載項目40bに対応して設定補助情報80が表示媒体201に表示された後、ユーザーが入力部202を用いて第1記載項目40aに対するテキスト情報を編集した場合、設定補助情報80の具体的な内容は、編集操作に応じて、第1記載項目40aに対応する編集後のテキスト情報に基づいて選択された情報に変更されてもよい。
なお、第1設定補助情報80a及び第2設定補助情報80bは、表示媒体201において、第2記載項目40bに対応させてテキスト情報を設定する第1領域41bとは異なる第2領域に表示されてもよい。これにより、ユーザーが設定補助情報を参照しながら、独自性を有するテキスト情報を設定することに寄与することができる。
なお、第1設定補助情報及び第2設定補助情報のそれぞれは、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応する第1ボタンが選択されたことが検知されたとき表示媒体201に表示されてもよい。
図10は、表示媒体において第2記載項目に対応して表示される第1ボタンが選択されたことに応じて設定補助情報が表示される画像の遷移の一例を示す図である。図10に示すように、例えば、第2記載項目40bに対応して第1ボタン1000が表示されている場合において、ユーザーが入力部202を用いて第1ボタンを選択したとき、設定補助情報80が第2記載項目に対応して表示されてもよい。
これにより、例えば、ユーザーは設定補助情報80を表示媒体201に表示させるか否かを選択することができる。なお、第1ボタンを選択するごとに、設定補助情報80が表示媒体201において表示および非表示が切り替えられてもよい。また、図10における第1ボタン1000の表示態様は一例であり、第1ボタン1000の表記態様は、本開示の範囲を限定しない。
なお、第1設定補助情報80aは、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目40bに対応する第2ボタン1100が選択されたことが検知されたとき第1例示情報とは異なる例示情報を含む設定補助情報80に変更されてもよい。
図11は、表示媒体201において第2記載項目40bに対応して表示される第2ボタン1100が選択されたことに応じて設定補助情報80の内容が変更される画像の遷移の一例を示す図である。図11に示すように、例えば、第2記載項目40bに対応して第2ボタン1100が表示されている場合において、ユーザーが入力部202を用いて第2ボタンを選択したとき、設定補助情報を表示する領域において、第1設定補助情報80aから他の設定補助情報80に変更されて表示されてもよい。
係る場合において、例えば、第1設定補助情報80aが表示媒体201に表示されている場合において、第2ボタン1100が一又は複数回選択されたことが検知されたとき、第2設定補助情報80bが第2記載項目40bに対応させて表示されてもよい。
これにより、情報提供サーバ10は、ユーザーに対して、ユーザーに関する情報に即したテキスト情報の設定例を示す例示情報を優先的に提供しつつ、さらに、他の例示情報を容易に閲覧する機会を提供することができる。
なお、情報提供サーバ10は、さらに、表示媒体201において表示された第2記載項目40bに対応させて、第1記載項目40aに対して設定されたテキスト情報を表示させてもよい。これにより、情報提供サーバ10は、ユーザーが第1記載項目に対して設定したテキスト情報の内容を確認する手間を省き、且つ、ユーザーは、自らが第1記載項目に対して設定したテキスト情報の内容と、第2記載項目40bに対応して表示される設定補助情報の内容とを対比しながら、第2記載項目40bに対するテキスト情報を設定することができる。
以上、図3から図11を参照して、情報提供サーバ10と表示装置200との間で行われる情報の送受信、ならびに、情報提供サーバ10および表示装置の各部において行われる情報処理について説明した。
なお、本サービスを表示装置200において実行させるための各種プログラムは適宜、情報提供サーバ10から表示装置200へ送信されてもよい。本サービスを実行させるための各種プログラムが表示装置200へ送信されるタイミングは本発明を限定しない。Webサイトの場合、サービスの提供開始時点において、基本機能を実現する各種プログラムの送信を完了してもよい。
なお、本サービスに係るWebサイト上の各ページ、または、所定のアプリケーションソフトウェア上の各ページはスクロールすることができてもよい。例えば、図5に示す表示媒体201において、図示しないスクロールバーまたはタッチパネルによる操作によって、さらに一または複数の記載項目が表示されてもよい。
このように、本サービスにおいては、所定の申請書などのように複数の記載項目を含む書類をユーザーが作成する場合、第1記載項目に対して設定されたテキスト情報を設定することにより、第2記載項目に対してテキスト情報を設定する際に、第1記載項目に対して設定されたテキスト情報の内容に応じた設定補助情報が提示される。
これにより、ユーザーは、例えば、第1記載項目に対して設定した内容に即した、第2記載項目に対するテキスト情報の設定例を参照しながら、第2記載項目に対してテキスト情報を容易に設定できる。
特に、当該効果は、例えば、補助金申請書などのように、第1記載項目として「業種」などの書誌的な事項を設定した後に、第2記載項目として「事業計画」などの専門技術的な事項を任意に記述する必要がある場合に顕著である。専門技術的な事項を任意に記述することは一般的に困難であり、係る記述の際に、申請者であるユーザーが自らの業種等の内容に即した設定例を参照できることは、書類作成において有用だからである。
図12は、本発明の実施形態1に係る情報提供サーバ10の動作の流れの一例を示すフロー図である。図13は、本発明の実施形態1に係る情報提供サーバの動作の流れの一例を示すフロー図における一のステップの詳細を示す図である。以下、図12および図13を参照して、本実施形態に係る情報提供サーバ10の基本動作の処理手順について説明する。
なお、下記に説明される各フロー図は、本開示に係る情報提供サーバ10の動作の処理手順について説明するために必要なステップを例示として記載しているにすぎない。本発明の実施形態における機能が発揮される範囲において、各フロー図の各ステップの間に他の動作の処理に関するステップが適切に挿入されることを妨げるものではない。
また、本サービス提供のためのシステムが構築される場合、ユーザーインターフェースは一般的にイベントドリブン型でプログラムが実行されるが、本発明の実施形態におけるフロー図においては、説明の便宜のために、必ずしもイベントドリブン型のフロー図に基づいて説明されるわけではない。さらに、一般的には、イベントは表示装置200で発生させるが、情報提供サーバ10で発生させてもよい。イベント処理は、表示装置200によって行われてもよく、また、情報提供サーバ10によって行われてもよい。すなわち、イベント発生またはイベント処理の主体は本発明を限定しない。
以上のフロー図に関する説明は、下記で説明されるフロー図において適用されてもよい。
図12において、情報提供サーバ10は、例えば、記憶装置300が記憶する所定書類に含まれる複数の記載項目の情報を用いて、少なくとも第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第1ページを表示媒体201に表示させる(ステップS1201)。
次に、情報提供サーバ10は、例えば、第1記載項目に対してテキスト情報が設定されたか否かを判定する(ステップS1202)。情報提供サーバ10は、第1記載項目に対してテキスト情報が設定されていないとき(ステップS1202:NO)、設定完了まで待機してもよい。
一方、情報提供サーバ10は、第1記載項目に対してテキスト情報が設定されたとき(ステップS1202:YES)、記憶装置300が記憶する第2記載項目に対するテキスト情報の設定例を示す複数の例示情報から、第1記載項目に対して設定されたテキスト情報の内容に基づいて選択された一の例示情報を含む設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させる(ステップS1203)。
図13は、図12におけるステップS1203の手順を詳細に説明する図である。図13に示すように、情報提供サーバ10は、第1記載項目に対してテキスト情報が設定された場合において(ステップS1202:YES)、設定されたテキスト情報が第1テキスト情報であるとき(ステップS1301:YES)、記憶装置300が記憶する第2記載項目に対応するテキスト情報の設定例を示す複数の例示情報から第1テキスト情報の内容に基づいて選択された第1例示情報を含む第1設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させる(ステップS1302)。
一方、情報提供サーバ10は、設定されたテキスト情報が第1テキスト情報ではなく(ステップS1301:NO)、設定されたテキスト情報が第2テキスト情報であるとき(ステップS1303:YES)、複数の例示情報から第2テキスト情報の内容に基づいて選択された第2例示情報を含む第2設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させる(ステップS1304)。
さらに、情報提供サーバ10は、設定されたテキスト情報が第2テキスト情報ではなく(ステップS1303:NO)、例えば、第3テキスト情報であるとき、第3テキスト情報の内容に基づいて選択された第3例示情報を含む第3設定補助情報を第2記載項目に対応させて表示する(ステップS1305)。なお、ステップS1305においては、第1記載項目に対して設定されたテキスト情報が第n(nは3以上の整数)テキスト情報であるか否かが判定され、当該判定結果に基づいて選択された第n例示情報を含む第n設定補助情報を第2記載項目に対応させて表示してもよい。
なお、図13においては、第1記載項目に対して設定されたテキスト情報が第1テキスト情報であるか否かを判定した後に、第2テキスト情報であるか否かを判定しているが、この限りではない。例えば、ステップS1301とステップS1303とは判定順序が逆であってもよい。
第1記載項目に対して設定されたテキスト情報が、第1テキスト情報であるか、第2テキスト情報であるか、または、第3テキスト情報であるかを判定する方法は、本開示の範囲を限定しない。なお、当該判定方法は公知技術であるため、詳細な説明を省略する。
以上、図12および図13を参照して、実施形態1に係る情報提供サーバ10の処理手順の一例について説明した。
以上のように、本実施に係る情報提供サーバ10を用いた情報提供方法は、表示媒体201を有する表示装置200と通信ネットワーク400によって接続された情報提供サーバ10を備える情報提供システム1における情報提供方法であって、情報提供サーバ10が、記憶装置300が記憶する所定書類に含まれる複数の記載項目の情報を用いて、少なくとも第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第1ページを表示媒体201に表示させ、第1記載項目に対してテキスト情報が設定された場合において、設定されたテキスト情報が第1テキスト情報であるとき、記憶装置300が記憶する第2記載項目に対応するテキスト情報の設定例を示す複数の例示情報から第1テキスト情報の内容に基づいて選択された第1例示情報を含む第1設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させ、設定されたテキスト情報が第2テキスト情報であるとき、複数の例示情報から第2テキスト情報の内容に基づいて選択された第2例示情報を含む第2設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させる。
これにより、複数の記載項目を含む書類の作成において、記載項目ごとにテキスト情報の設定を容易にすることに寄与することができる。
すなわち、情報提供サーバ10は、所定の申請書などのように複数の記載項目を含む書類をユーザーが作成する場合において、ユーザーが第1記載項目に対して設定したテキスト情報の内容に即した、第2記載項目に対応するテキスト情報の設定例の情報を提供することにより、ユーザーが第2記載項目に対するテキスト情報を容易に設定できることに寄与する。
なお、上記説明においては、本サービスが提供するアプリケーションの画面のみが表示媒体201に表示されているとして説明したが、その限りではない。すなわち、表示媒体201に、本サービスのアプリケーション以外のアプリケーションが別のウィンドウによって表示されていてもよい。係る場合、本サービスのアプリケーションは、任意の一のウィンドウの表示領域内において表示されてもよい。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下、各変形例について説明する。
(変形例1)
実施形態1の説明においては、記憶装置300に記憶される複数の例示情報のそれぞれは、例えば、第1テーブル情報700において、第1記載項目に対応するテキスト情報の具体的な内容に対応付けられていると説明したが、例えば、複数の例示情報のうち少なくとも一部の例示情報は、第1記載項目に対応するテキスト情報の上位概念に相当する内容に対応付けられていてもよい。
すなわち、第1テーブル情報700は、第1記載項目に対応する複数のテキスト情報のうち一又は複数のテキスト情報の内容を含む上位概念に相当する内容と、当該上位概念に相当する内容に対応する例示情報とを対応付けて含む場合において、情報提供サーバ10は、設定されたテキスト情報が第3テキスト情報であって、第3テキスト情報が当該上位概念に相当する内容であるとき、複数の例示情報から第3テキスト情報の内容に基づいて選択された第3例示情報を含む第3設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させてもよい。
具体的には、例えば、第1記載項目が「業種」である場合において、第1テーブル情報700に含まれる例示情報のそれぞれは、「業種」欄に含まれる「情報サービス業」、「映像等情報制作業」、「農業」、「飲食料品卸売業」、「機械器具卸売業」、「生活関連サービス業」など具体的な内容に対応付けられている。
これに対して本変形例1においては、第1テーブル情報700は、さらに、例えば「業種」欄において、「情報サービス業」および「映像等情報制作業」の上位概念に相当する「情報通信業」、「飲食料品卸売業」および「機械器具卸売業」の上位概念に相当する「卸売業」など、第1記載項目に対応する複数のテキスト情報のうち一または複数のテキスト情報の内容を含む上位概念に相当する内容を含んでもよい。そして、本変形例1において、第1テーブル情報700は、上位概念に相当する内容と、当該上位概念に相当する内容に対応する例示情報とを対応付けてもよい。
そして、例えば、ユーザーによって任意に設定されたテキスト情報が「インターネット放送の新事業」であって、当該設定されたテキスト情報の内容が、上述した類義語判定プログラム等によって「情報通信業」であると判定された場合、情報提供サーバ10は、第1テーブル情報700を参照して、複数の例示情報からテキスト情報の内容に基づいて選択された第3例示情報を含む第3設定補助情報を、表示媒体201において第2記載項目に対応させて表示させてもよい。
これにより、本サービスの提供者が想定していない第1記載項目の内容が設定された場合においても、情報提供サーバ10は、ユーザーが第1記載項目に対して設定したテキスト情報の内容に対応する第2記載項目に対する例示情報を提供することができる。
なお、本変形例1において、図11を参照して上述したとおり、第2記載項目に対応して表示された第2ボタン1100が選択されることに応じて、第3設定補助情報の内容が変更されてもよい。
すなわち、第3設定補助情報は、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応する第2ボタン1100が選択されたことが検知されたとき第3例示情報とは異なる例示情報を含む設定補助情報に変更されてもよい。
さらに、第3設定補助情報が表示媒体201に表示されている場合において、第2ボタン1100が一又は複数回選択されたことが検知されたとき、記憶装置300が記憶する第1記載項目に対応する複数のテキスト情報のうち一又は複数のテキスト情報の内容と、当該上位概念に相当する内容とを対応付けた第2テーブル情報を用いて、当該上位概念に含まれる一又は複数のテキスト情報の内容に対応付けられた例示情報を含む設定補助情報が、当該上位概念に含まれない一又は複数のテキスト情報の内容に対応付けられた例示情報を含む設定補助情報より優先して、第2記載項目に対応させて表示されてもよい。
図14は、変形例1における第1記載項目に対応するテキスト情報の内容と当該テキスト情報の上位概念に相当する内容とを対応付ける第2テーブル情報の一例を示す図である。すなわち、第2テーブル情報は、記憶装置300が記憶する第1記載項目に対応する複数のテキスト情報のうち一又は複数のテキスト情報の内容と、当該上位概念に相当する内容とを対応付けた情報であってもよい。
具体的には、例えば、第2テーブル情報1400は、第1テーブル情報700に含まれる「業種」と、当該「業種」のそれぞれの上位概念とを対応付けてもよい。例えば、第2テーブル情報1400において、業種「情報サービス業」および「映像等情報制作業」の上位概念として「情報通信業」が対応付けられており、業種「飲食料品卸売業」および「機械器具卸売業」の上位概念として「卸売業」が対応付けられていてもよい。第2テーブル情報1400は記憶装置300に記憶されていてもよい。
係る場合において、例えば、「情報通信業」に対応する第3設定補助情報が表示媒体201に表示されており、第2ボタン1100が一又は複数回選択されたことが検知されたことに応じて業種「情報サービス業」に対応する設定補助情報、および、業種「飲食料品卸売業」に対応する設定補助情報がそれぞれ表示されるとき、当該上位概念「情報通信業」に含まれる業種「情報サービス業」に対応する設定補助情報が、当該上位概念「情報通信業」に含まれない業種「飲食料品卸売業」に対応する設定補助情報より優先して、第2記載項目に対応させて表示されてもよい。
これにより、情報提供サーバ10は、ユーザーに対して設定補助情報の候補を複数提供しつつ、ユーザーによって設定された第1記載項目のテキスト情報の内容に即した設定補助情報を提供できる。
なお、本変形例1の内容は、実施形態の内容だけでなく、他の変形例の各内容に適用させてもよい。
(変形例2)
実施形態1の説明においては、第1記載項目に対応するテキスト情報は、第1ページ401においてユーザーによって設定されるものと説明したが、例えば、第1記載項目に対応するテキスト情報は、ユーザーなどによって情報提供サーバ10へ送信されるユーザー情報に含まれる情報に基づいて設定されてもよい。
ユーザー情報とは、例えば、所定書類の作成者であるユーザーに関する所定情報を含んでもよい。ユーザーに関する所定情報とは、例えば、所定書類が申請書である場合、ユーザーのID情報、ならびに、ユーザーの「業種」、「事業エリア」、「事業継続年数」、「法人格の種類」または「補助金等の取得実績の有無」など一意に決定される書誌的な事項に関する情報であってもよい。
図15は、変形例1に係る情報提供サーバと表示装置との間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。以下、図15を参照して、本変形例に係る情報提供サーバ10と表示装置200との間で行われる情報の送受信、ならびに、情報提供サーバ10および表示装置200の各部において行われる情報処理について説明する。なお、図15において、図3における説明と重複するものは省略する。
図15において、情報提供サーバ10は、ユーザーまたは代行者からユーザー情報を受信してもよい(ステップS1501)。具体的には、例えば、本サービスに係るWebサイト、または、ソフトウェアアプリケーション上において、ユーザーがユーザーID情報と対応させてユーザー情報を事前に登録してもよい。係る場合において、登録されたユーザー情報は記憶装置300に記憶されてもよい。
なお、ユーザーID情報とは、ユーザーを一意に特定するための情報であり、例えば、メールアドレス等のアドレス情報、所定のアプリケーションのID情報、本サービスの提供者から付与されたID情報などであってもよい。
また、例えば、情報提供サーバ10は、ユーザーID情報に基づいて、情報提供システム1とは異なる外部システムからユーザー情報を受け取ってもよい。情報提供サーバ10は、例えば、当該外部システムとのAPI(Application Programming Interface)連携によってユーザー情報を受け取ってもよい。なお、API連携に関する技術は公知であるため、詳細な説明を省略する。
次に、情報提供サーバ10は、例えば、表示装置200から、ユーザーID情報に基づいて、所定書類に含まれる複数の記載項目に対するテキスト情報の設定要求を受けてもよい(ステップS1502)。具体的には、例えば、複数の記載項目のうち第1記載項目に対するテキスト情報がユーザー情報に含まれている場合においては、当該設定要求は、実質的に、第2記載項目に対するテキスト情報の設定要求であってもよい。
次に、情報提供サーバ10は、当該設定要求を受け取ったことに応じて、ユーザー情報を参照し、ユーザー情報に含まれている第1記載項目に対応するテキスト情報の内容を判定する(ステップS1503)。当該テキスト情報の内容の判定方法は、図3におけるステップS306における判定方法と同様であるため、説明を省略する。
次に、情報提供サーバ10は、図3において説明したステップS307における情報処理、ステップS308における情報の送信、および、ステップS309における情報処理を実行させることによって、第2記載項目に対応するテキスト情報の設定例を示す一の例示情報を含む設定補助情報を、表示媒体201に表示させてもよい。
以上、図15を参照して、本変形例に係る情報提供サーバ10と表示装置200との間で行われる情報の送受信、ならびに、情報提供サーバ10および表示装置200の各部において行われる情報処理について説明した。なお、図15において、ステップS1501とステップS1502とは順序が互いに逆であってもよい。
以上のように、本変形例1においては、表示媒体201を有する表示装置200と通信ネットワーク400によって接続された情報提供サーバ10を備える情報提供システム1における情報提供方法であって、情報提供サーバ10が、所定書類に含まれる複数の記載項目のうち第1記載項目に対応するテキスト情報の内容が含まれるユーザーのユーザー情報を受信し、ユーザーのID情報に基づいて第2記載項目に対するテキスト情報の設定要求を表示装置200から受け取った場合において、第1記載項目に対応するテキスト情報が第1テキスト情報であるとき、記憶装置300が記憶する第2記載項目に対応するテキスト情報の設定例を示す複数の例示情報から第1テキスト情報の内容に基づいて選択された第1例示情報を含む第1設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させ、第1記載項目に対応するテキスト情報が第2テキスト情報であるとき、複数の例示情報から第2テキスト情報の内容に基づいて選択された第2例示情報を含む第2設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させてもよい。
これにより、情報提供サーバ10は、ユーザーは第1記載項目に対応するテキスト情報を第1ページにおいて設定することなく、ユーザー情報に含まれる第1記載項目に対応するテキスト情報に基づき、第2記載項目に対応するテキスト情報の設定例を示す複数の例示情報から選択された一の例示情報を含む設定補助情報をユーザーに対して提供することができる。
なお、本変形例2の内容は、実施形態の内容だけでなく、他の変形例の各内容に適用させてもよい。
なお、実施形態1および各変形例の説明において、各機能および各情報処理に関する公知技術の説明は省略している。
(コンピュータのハードウェア構成の一例)
実施形態および各変形例における各部の機能は、プログラムにより実現されてもよい。
すなわち、本発明の一態様に係る情報提供プログラムは、表示媒体201を有する表示装置200と通信ネットワーク400を介して通信する通信処理と、記憶装置300が記憶する所定書類に含まれる複数の記載項目の情報を用いて、少なくとも第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第1ページを表示媒体201に表示させ、第1記載項目に対してテキスト情報が設定された場合において、設定されたテキスト情報が第1テキスト情報であるとき、記憶装置300が記憶する第2記載項目に対応するテキスト情報の設定例を示す複数の例示情報から第1テキスト情報の内容に基づいて選択された第1例示情報を含む第1設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させ、設定されたテキスト情報が第2テキスト情報であるとき、複数の例示情報から第2テキスト情報の内容に基づいて選択された第2例示情報を含む第2設定補助情報を、表示媒体201においてテキスト情報を設定可能に表示された第2記載項目に対応させて表示させる制御処理と、をコンピュータに実行させるようにしてもよい。
係る場合におけるコンピュータのハードウェア構成の一例を図16に示す。
図16に示すように、コンピュータ9000は、例えば、CPU(Central Processing Unit)9001、RAM(Random Access Memory)9002、ROM(Read Only Memory)9003、記憶装置9004、入出力インターフェース(I/F)9005、読取インターフェース(I/F)9006、通信インターフェース(I/F)9007を有する。上述した各部はバス9008を介して、直接的に、または、間接的に接続される。
記憶装置9004は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。コンピュータ9000は、入出力インターフェース9005を介して、入出力(I/O)装置9009と接続される。入出力装置9009は、磁気ディスク装置等の入力機能および出力機能を有する装置の他、入力機能が主機能である入力装置、出力機能が主機能である出力装置を含む。入力装置は、例えば、入力キー、マウス、タッチパネル、スキャナである。出力装置は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタである。
読取インターフェース9006は、記録媒体9010に記録されたプログラムまたはデータを読み取る。記録媒体9010は、例えば、半導体メモリ、光学記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体等である。
通信インターフェース9007は、ネットワーク9011を介して、他の機器からデータを受信し、他の機器へデータを送信する。ネットワーク9011は、有線ネットワークであってもよく、無線ネットワークであってもよい。他の機器は、クライアント装置であってもよく、サーバ装置であってもよい。
例えば、ROM9003に記憶されたプログラム、記憶装置9004に記憶されたプログラム、記録媒体9010に記録されたプログラム、または、通信インターフェースが他の機器から受信したプログラムは、RAM9002にロードされる。上記の実施形態および各変形例において、例えば、CPU9001がRAM9002にロードされたプログラムを実行することにより、上記の実施形態等における各部の機能が実現される。
なお、コンピュータ9000における各部の機能は、クラウドコンピューティングによって実現されてもよい。
なお、情報提供システム1におけるコンピュータに実行させる情報提供プログラムまたは説明された機能は、非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体(A non-transitory, tangible computer-readable storage medium)に記録されてもよい。非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体は、コンピュータ、CPU、MPU(Micro Processing Unit)等によってアクセスされることが可能な任意の記録媒体である。任意の記録媒体は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ、磁気記憶装置、光ディスク等であって、例示したものに限定されない。
なお、以上の説明において、A、BおよびCのうち少なくとも1つ(at least one of)が含まれるとは、A、B、Cのうち1つまたは2つ以上(one or two or more of)の組み合わせでもよいという意味であってもよい。