JP6995381B2 - 地震予測方法及び地震予測システム - Google Patents
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Description
<科学的な根拠>
最初に、この発明の一実施形態に係る地震予測方法の科学的な根拠を説明する。
2.すると、岩盤には、将来、断層に発展する(又は再滑りする)可能性が高い断層面(FP)が形成される。
3.連続P波は、断層面が形成される際に発生する。
4.断層面が形成されると、連続P波は、一旦ほぼ止まる。
5.数日~約30日後、断層面が形成された岩盤が耐えきれなくなる。
6.なお、もしも特許文献1に記載の地鳴りを伴う微破壊が発生するならば、上記5.で起こると考えられる。
7.やがて、岩盤は、断層面に沿って大きくずれる。
8.本震の発生
(1)連続P波発生期
(2)休止期
の2つの現象が現れることが分かった。
(a)AEに基づく弾性波であるP波を捕捉し(ST.1)、
(b)上記P波が、最初に捕捉された時刻から、設定された判断時間、例えば少なくとも10秒間連続して捕捉されたかを判断し(ST.2)、
(c)上記P波が、上記設定された判断時間、連続して捕捉された場合、「(1)連続P波発生期」を捕捉したと判断し、地震(本震)が発生する可能性が高い(地震が発生する可能性がある)、と判断する(ST.3)。
図5(a)、図5(b)及び図5(c)は、実際に観測された連続P波と実際に発生した地震との関係を示す図である。観測地点は、東京都品川区北品川である。
(d)上記「(1)連続P波発生期」に捕捉されたP波の大きさに基づいて、地震の規模を、予測すること
(e)上記「(1)連続P波発生期」の捕捉からの経過日数に基づいて、巨大な地震が発生する可能性がある、と判断すること
が可能である。
(f)継続時間が、例えば1000秒に達したとき又は1000秒を超えたとき、地震が発生する可能性がある、と判断すること
も可能である。
東北地方太平洋沖地震は、3つの地震が連動した「連動型地震」であった。本件発明者は、連動型地震と連続P波との間にも相関関係があることをつきとめた。
(g)上記「(1)連続P波発生期」に捕捉されたP波の紡錘形SSの部分の数に基づいて、連動する地震の数を、さらに予測すること
も可能である。
<圧力変動検出装置100>
P波は、AEに基づく弾性波である。したがって、上述したように「(1)連続P波発生期」を捕捉するためには、例えばAEに基づく弾性波を観測すればよい。しかしながら、既存のAEセンサーを、地中にある岩盤に貼り付けることは不可能である。そこで、本件発明者は、以下に説明するような工夫をすることで、AEに基づく弾性波であるP波を捕捉することに成功した。そして、P波が、最初に捕捉された時刻から、設定された時間、例えば10秒連続して捕捉されたか否かを判断することで、「(1)連続P波発生期」を捕捉した、と判断することに成功した。
A/D変換された電気的な信号は、観測及び予測装置200に入力される。観測及び予測装置200は、空間11の中における圧力変動を、時間経過とともに観測する。観測及び予測装置200は、観測結果に基づいて、上述した一実施形態に係る地震予測方法の一例にしたがって、地震の発生を予測する。そして、観測及び予測装置200が「地震が発生する可能性がある」と判断したとき、観測及び予測装置200は、地震発生予測警報を発信する。
(a)AEに基づく弾性波であるP波を捕捉し(ST.1)、
(b)上記P波が、最初に捕捉された時刻から、設定された判断時間、例えば少なくとも10秒間連続して捕捉されたかを判断し(ST.2)、
(c)上記P波が、上記設定された判断時間、連続して捕捉された場合、「(1)連続P波発生期」を捕捉したと判断し、地震(本震)が発生する可能性が高い(地震が発生する可能性がある)、と判断する(ST.3)。
共振周波数は、構造物1の共振周波数を調節することによって、任意の値に設定できる。共振周波数は、低周波がよい。高周波では、様々な環境音、通信等に使用される電磁波が含まれてしまい、空間11の中の圧力変動が、P波に基づく圧力変動なのか否かが区別し難くなるためである。低周波の中でも、共振周波数は、例えば50Hz未満がよい。50Hz未満であれば、例えば電源周波数(日本では50Hz又は60Hz)の影響を受け難くなる。さらに共振周波数の範囲を絞るとするならば、例えば30Hz未満がよい。30Hz未満であれば、自動車等に搭載されたエンジンのアイドリング時の低周波音の影響を、さらに受け難くなる。エンジンのアイドリング時の周波数は、例えば、約10~50Hz以上である。
構造物1の一例は、地表に建設された建物である。この場合、空間11は、建物の中の部屋となる。建物は、例えば30000kg以上ある重量物であり、その共振周波数は、低周波の範囲にある。
図10は、構造物の別の例を示す斜視図である。図10には、構造物1の別の例として、共鳴器が示されている。
図11は、この発明の一実施形態に係る地震予測システムの別の例を概略的に示すブロック図である。
図12は、この発明の一実施形態に係る地震予測システムのさらに別の例を概略的に示すブロック図である。
11 :空間
12 :共鳴器
121:筒体
122:振動板
123:上下可動エッジ
124:リード線
2 :無指向性マイクロホン
31 :増幅器
32 :LPF(ローパスフィルタ)
33 :A/D(アナログ-デジタル変換器)
34 :通信部
41 :通信部
100 :圧力変動検出装置
100a:通信機能付の圧力変動検出装置
200 :観測及び予測装置
300 :通信網
400 :情報端末
BR :岩盤
FP :断層面
CPW :連続P波
SS :紡錘形
W :幅
L :長さ
H :高さ
Claims (4)
- 地中に断層面が形成される際に放出されるアコースティックエミッションに基づく弾性波であるP波を、
50Hz未満の共振周波数を有する構造物の中に無指向性マイクロホンを設置し、
前記アコースティックエミッションが有する周波数帯域中の、前記構造物の共振周波数に対応した周波数の音を、この構造物の中で共鳴させて圧力変動として増強し、
前記増強された圧力変動を、前記構造物の中に設置された前記無指向性マイクロホンで捉えること、
で捕捉し、
前記P波が、最初に捕捉された時刻から、少なくとも10秒間連続して捕捉されたかを判断し、
前記P波が、少なくとも10秒間連続して捕捉された場合、地震が発生する可能性がある、と判断すること
を特徴とする地震予測方法。 - 50Hz未満の共振周波数を有する構造物と、前記構造物の中に設置された無指向性マイクロホンと、を含む圧力変動検出装置と、
前記圧力変動検出装置と結合される観測及び予測装置と、を備え、
前記構造物は、
地中に断層面が形成される際に放出されるアコースティックエミッションが有する周波数帯域中の、前記構造物の共振周波数に対応した周波数の音を、この構造物の中で共鳴させて圧力変動として増強し、
前記無指向性マイクロホンは、
前記増強された圧力変動を、前記構造物の中で捕捉し、
前記観測及び予測装置は、
前記圧力変動が、前記無指向性マイクロホンが最初に捕捉した時刻から、少なくとも10秒間連続して捕捉されたか否かを判断し、
前記圧力変動が、少なくとも10秒間連続して捕捉された場合、地震が発生する可能性がある、と判断すること
を特徴とする地震予測システム。 - 前記構造物は、共鳴器を含み、
前記共鳴器は、振動可能な振動板を含むこと又は少なくとも一面が柔軟な壁面を持つ構造物であること
を特徴とする請求項2に記載の地震予測システム。 - 前記圧力変動検出装置及び前記観測及び予測装置は、それぞれ通信網と接続可能な通信部を含み、
前記圧力変動検出装置は、
相互に距離をおいて複数の場所に設置され、
前記観測及び予測装置は、
前記複数の場所に設置された圧力変動検出装置からの圧力変動情報を含む信号を、前記通信網を介して受信し、
前記圧力変動検出装置のそれぞれが捉えた前記圧力変動の140秒以内の時間差に基づいて、発生する可能性がある地震の震源地の方位を求めること、及び/又は
前記圧力変動検出装置からの圧力変動情報が140秒以内で一致したとき、地震が発生する可能性がある旨を知らせる注意喚起情報を、情報端末装置に、前記通信網を介して自動送信すること
を特徴とする請求項2又は3に記載の地震予測システム。
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JP2005337923A (ja) | 2004-05-27 | 2005-12-08 | Yuji Ishiyama | 地震検知器及びそれを用いた地震警報機 |
CN102540245A (zh) | 2012-01-06 | 2012-07-04 | 上海大学 | 一种地雷谐振强度测量装置及测量方法 |
JP2015215221A (ja) | 2014-05-09 | 2015-12-03 | 大成建設株式会社 | 地震の主要動の到達判定方法および判定システム |
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