JP6994337B2 - 吸収性物品の通気性可視化方法、吸収性物品の通気性可視化セット、吸収性物品の通気性可視化装置 - Google Patents

吸収性物品の通気性可視化方法、吸収性物品の通気性可視化セット、吸収性物品の通気性可視化装置 Download PDF

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Description

本発明は、吸収性物品の通気性を視覚的に可視化可能とする、吸収性物品の通気性可視化方法、吸収性物品の通気性可視化セット、吸収性物品の通気性可視化装置に関する。
使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品は、吸収体と、吸収体の表側を覆うトップシートと、吸収体の裏側を覆う液不透過性シートとを有するものが一般的である。そして、蒸れを防止するために、液不透過性シートは液体を透過しないが、通気性を有する素材が用いられることが多い(例えば特許文献1参照)。このような通気性を有することは、商品価値を高めるため、商品の宣伝等でよく用いられている。
よって、商品に通気性があることを可視化し、商談や店舗で展示できれば、商品価値を簡単かつ効果的に周知できるため好ましい。
しかしながら、従来、吸収性物品の通気性を可視化することは行われていなかった。
特開2017-080028号公報
そこで、本発明の主たる課題は、吸収性物品の通気性を可視化することにある。
上記課題を解決した吸収性物品の通気性可視化方法等は次のとおりである。
<第1の態様>
液透過性のトップシートと、通気性を有する液不透過性シートとの間に、高吸収性ポリマーを含む吸収体を備えた吸収性物品の通気性を可視化する方法であって、
前記トップシート、吸収体及び液不透過性シートが重なる可視化対象領域を定め、この可視化対象領域における吸収体に、前記高吸収性ポリマーが吸収可能な試験液を供給し、前記可視化対象領域における前記吸収体の前記高吸収性ポリマーを膨潤させる、第1ステップと、
上方に開口する送気口を有する基部と、底部を貫通して下方に開口する導入口を有し、外部から内部を視認可能な可視化槽とを有する通気性可視化装置を用い、下側に配置された前記基部の前記送気口と、上側に配置された前記可視化槽の前記導入口との間に、前記吸収性物品の可視化対象領域を挟んで加圧し、前記送気口の周囲部と前記導入口の周囲部との間に前記膨潤した高吸収性ポリマーを挟んで、前記送気口と前記導入口とを気密に接続する、第2ステップと、
前記可視化槽内に液体を貯留した状態で、前記送気口から気体を圧送し、前記可視化対象領域の下側から上側に前記気体を通過させ、前記導入口から前記可視化槽内の液体に導入することにより、前記可視化槽内の液体に気泡を湧き上がらせる、第3ステップとを含む、
ことを特徴とする、吸収性物品の通気性可視化方法。
(作用効果)
このように吸収性物品を挟んで下方から気体を加圧供給し、上方に抜け出る気体を導入口を通じて可視化槽内に貯留された液体の下方に供給し、可視化槽内の液体に気泡を湧き上がらせることにより、吸収性物品の厚み方向に通気していることをはっきりと視認できる。つまり、吸収性物品の通気性を可視化できる。
なお、研究を始めた当初、液不透過性シートを単独で送気口と導入口との間に挟み、可視化槽に液体を貯留した状態で下方から気体を加圧供給すると、何の問題もなく気泡を発生したため、単に液不透過性シートを吸収性物品に置き換えるだけで、吸収性物品の通気性を可視化できると考えた。しかし、可視化槽内の液体が導入口の周囲部と吸収性物品との隙間から漏れたり、送気口の周囲部と吸収性物品との隙間から気体が漏れたりし、気泡がほとんど発生しない場合が多く、確実性が著しく低かった。これに対し、本発明者は多くの実験を行う中で、膨潤した高吸収性ポリマーが吸収性物品内でパッキングの役割を果たすことを知見し、本発明をなすに至ったものである。
<第2の態様>
液透過性のトップシートと、通気性を有する液不透過性シートとの間に、高吸収性ポリマーを含む吸収体を備えた吸収性物品と、
上方に開口する送気口を有する基部と、底部を貫通して下方に開口する導入口を有し、外部から内部を視認可能な可視化槽と、前記基部の送気口を前記可視化槽の導入口に向けて押し付ける押し付け手段と、前記送気口を介して気体を送り出すポンプとを有する、通気性可視化装置とを含み、
前記送気口の周囲部、並びに前記導入口の周囲部は、前記トップシート、吸収体及び液不透過性シートが重なる領域内に収まる寸法及び形状を有している、
ことを特徴とする、吸収性物品の通気性可視化セット。
(作用効果)
本態様は、前述の吸収性物品の通気性可視化方法を行うための、吸収性物品と可視化装置とのセットに関するものである。前述のように高吸収性ポリマーにパッキングの役割を果たさせるためには、送気口の周囲部、並びに導入口の周囲部が、トップシート、吸収体及び液不透過性シートが重なる領域内に収まる寸法及び形状を有している必要がある。言い換えると、この大小関係を満たさない吸収性物品及び通気性可視化装置の組合せでは可視化が困難となるおそれがある。もちろん、吸収性物品には同一製品でも数種類のサイズを有するものであるから、通気性可視化装置に適合する製品を用意すれば問題はない。しかし、そのような煩雑な用意をせずとも、本態様のように所定の大小関係を満たす吸収性物品及び通気性可視化装置をセットとすれば、確実に吸収性物品の通気性を可視化できる。
<第3の態様>
上方に開口する送気口を有する基部と、
底部を貫通して下方に開口する導入口を有し、外部から内部を視認可能な可視化槽と、
前記基部の送気口を前記可視化槽の導入口に向けて押し付ける押し付け手段と、
前記送気口を介して気体を送り出すポンプとを含む、
ことを特徴とする、吸収性物品の通気性可視化装置。
(作用効果)
本態様は、前述の吸収性物品の通気性可視化方法等のための、通気性可視化装置に関するものである。
<第4の態様>
前記可視化槽の底部に、前記導入口が間隔を空けて多数形成されている、
第3の態様の吸収性物品の通気性可視化装置。
(作用効果)
このように導入口を多数設けることにより、気泡の湧き上がり位置が偏りにくくなるとともに、多数個所から気泡が湧き上がることにより通気性の良さが分かりやすくなる。
<第5の態様>
前記送気口の周囲部は、上方に突出する筒状突出部であるとともに、上端面にゴム製の環状パッキングが取り付けられており、
前記導入口の周囲部は、下方に突出する筒状突出部であり、下端面にゴム製の環状パッキングが取り付けられている、
第3又は4の態様の吸収性物品の通気性可視化装置。
(作用効果)
送気口の周囲部及び導入口の周囲部をこのような構造とすると、送気口の周囲部及び導入口の周囲部が吸収性物品に食い込んで密着するため、導入口の周囲部と吸収性物品との隙間の液密性、及び送気口の周囲部と吸収性物品との隙間の気密性が向上する。
<第6の態様>
前記押し付け手段として、前記基部の外周面と、前記可視化槽の外周面とを連結するパッチン錠が周方向に間隔を空けて複数設けられている、
第3~5のいずれか1つの態様の吸収性物品の通気性可視化装置。
(作用効果)
押し付け手段は特に限定されないが、本態様のようにパッチン錠を用いることにより、簡素な構造でしっかりとした押し付けが可能となる。
本発明によれば、吸収性物品の通気性を可視化できるようになる、等の利点がもたらされる。
テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の6-6線断面図である。 (a)図1の7-7線断面図である。 (a)図1の8-8線断面図、及び(b)図1の9-9線断面図である。 図1の5-5線断面図である。 第1ステップを示す斜視図である。 第2ステップを示す斜視図である。 第3ステップを示す斜視図である。 第3ステップにおける要部を示す断面図である。 可視化槽を示す(a)正面図、(b)平面図、(c)底面図である。 基部を示す(a)正面図、(b)平面図、(c)底面図である。 基部及び可視化槽の連結状態を示す正面図である。
<吸収性物品の例>
図1~図6は吸収性物品の一例としてのテープタイプ使い捨ておむつを示している。図2中の符号Xは連結テープを除いたおむつの全幅を示しており、符号Lはおむつの全長を示しており、断面図における点模様部分はその表側及び裏側に位置する各構成部材を接合する接合手段としての接着剤を示しており、ホットメルト接着剤のベタ、ビード、カーテン、サミット若しくはスパイラル塗布、又はパターンコート(凸版方式でのホットメルト接着剤の転写)などにより、あるいは弾性部材の固定部分はこれに代えて又はこれとともにコームガンやシュアラップ塗布などの弾性部材の外周面への塗布により形成されるものである。ホットメルト接着剤としては、例えばEVA系、粘着ゴム系(エラストマー系)、オレフィン系、ポリエステル・ポリアミド系などの種類のものが存在するが、特に限定無く使用できる。各構成部材を接合する接合手段としてはヒートシールや超音波シール等の素材溶着による手段を用いることもできる。
このテープタイプ使い捨ておむつは、吸収体56と、吸収体56の表側を覆う液透過性のトップシート30と、吸収体56の裏側を覆う液不透過性シート11と、液不透過性シートの裏側を覆い、製品外面を構成する外装不織布12とを有するものである。符号Fは前後方向中央より前側に位置する腹側部分を示し、符号Bは前後方向中央より後側に位置する背側部部分を示している。
以下、各部の素材及び特徴部分について順に説明する。
(吸収体)
吸収体56は、排泄液を吸収し、保持する部分であり、図示例のように平面視で長方形とする他、前後方向中間に脚周りに沿う括れ部を有する形状とすることもできる。
吸収体は繊維集合体と高吸収性ポリマーとにより形成することができる。繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100~300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30~120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1~16dtex、好ましくは1~10dtex、さらに好ましくは1~5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5~75個、好ましくは10~50個、さらに好ましくは15~50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56は後述する可視化対象領域及びその周囲部にわたり高吸収性ポリマーを含む。高吸収性ポリマーは粒子状(粉体含む)のものを繊維集合体中に混合することが一般的であるが、これに限定されず、他の公知の形態を採用することもできる。高吸収性ポリマー粒子としては、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下のものが望ましく、また、180μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん-アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん-アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が70秒以下、特に40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が遅すぎると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50~350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包装シート)
高吸収性ポリマー粒子の抜け出しを防止するため、あるいは吸収体56の形状維持性を高めるために、吸収体56は包装シート58で包んでなる吸収要素50として内蔵させることができる。包装シート58としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5~40g/m2、特に10~30g/m2のものが望ましい。
この包装シート58は、図3に示すように、一枚で吸収体56の全体を包む形態とするほか、上下2枚等の複数枚のシートで吸収体56の全体を包むようにしてもよい包装シート58は省略することもできる。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30は、前後方向では製品前端から後端まで延び、幅方向WDでは吸収体56よりも側方に延びているが、例えば後述する起き上がりギャザー60の起点が吸収体56の側縁よりも幅方向中央側に位置する場合等、必要に応じて、トップシート30の幅を吸収体56の全幅より短くする等、適宜の変形が可能である。
(中間シート)
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高め、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止するためのものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材や、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド不織布又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは17~80g/m2が好ましく、25~60g/m2がより好ましい。不織布の原料繊維の太さは2.0~10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。
図示例の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。また、中間シート40は、おむつの全長にわたり設けてもよいが、図示例のように排泄位置を含む中間部分にのみ設けてもよい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11は、透湿性を有する限り特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを好適に用いることができる。また、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
液不透過性シート11は、前後方向LD及び幅方向WDにおいて吸収体56と同じか又はより広範囲にわたり延びていることが望ましいが、他の遮水手段が存在する場合等、必要に応じて、前後方向LD及び幅方向WDにおいて吸収体56の端部を覆わない形態とすることもできる。
(外装不織布)
外装不織布12は液不透過性シート11の裏側全体を覆い、製品外面を布のような外観とするものである。外装不織布12としては特に限定されず、素材繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10~50g/m2、特に15~30g/m2のものが望ましい。また、外装不織布12としては、表裏に貫通する孔を有しない無孔不織布を用いても、また表裏に貫通する孔が間隔を空けて多数設けられた有孔不織布を用いてもよい。
外装不織布12は省略することができ、その場合、テープタイプ使い捨ておむつの外面に液不透過性シートが露出することとなる。
(エンドフラップ部、サイドフラップ部)
図示例のテープタイプ使い捨ておむつは、吸収体56の前側及び後側にそれぞれ延出する、吸収体56を有しない一対のエンドフラップ部EFと、吸収体56の両側縁よりも側方にそれぞれ延出する、吸収体56を有しない一対のサイドフラップ部SFとを有している。
(平面ギャザー)
各サイドフラップ部SFには、糸ゴム等の細長状弾性部材からなるサイド弾性部材64が前後方向LDに沿って伸長された状態で固定されており、これにより各サイドフラップ部SFの脚周り部分が平面ギャザーとして構成されている。脚周り弾性部材64は、図示例のように、後述するギャザーシート62の接合部分のうち接合始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と液不透過性シート11との間に設けるほか、サイドフラップ部SFにおける液不透過性シート11と外装不織布12との間に設けることもできる。脚周り弾性部材64は、図示例のように各側で複数本設ける他、各側に1本のみ設けることもできる。
(連結テープ)
背側部分Bにおけるサイドフラップ部SFには、腹側部分Fの外面に対して着脱可能に連結される連結テープ13がそれぞれ設けられている。おむつ10の装着に際しては、連結テープ13を腰の両側から腹側部分Fの外面に回して、連結テープ13の連結部13Aを腹側部分F外面の適所に連結する。
連結テープ13の構造は特に限定されないが、図示例では、サイドフラップ部SFに固定されたテープ取付部13C、及びこのテープ取付部13Cから突出するテープ本体部13Bをなすシート基材と、このシート基材におけるテープ本体部13Bの幅方向中間部に設けられた、腹側に対する連結部13Aとを有し、この連結部13Aより先端側が摘み部となっている。
連結部13Aとしては、メカニカルファスナー(面ファスナー)のフック材(雄材)を設ける他、粘着剤層を設けてもよい。フック材は、その連結面に多数の係合突起を有するものであり、係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。
また、テープ取付部13Cからテープ本体部13Bまでを形成するシート基材としては、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材を用いることができるが、繊度1.0~3.5dtex、目付け20~100g/m2、厚み1mm以下のスパンボンド不織布、エアスルー不織布、又はスパンレース不織布が好ましい。
(ターゲットシート)
腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所には、連結を容易にするためのターゲットを有するターゲットシート20を設けるのが好ましい。ターゲットシート20は、連結部13Aがフック材の場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。また、腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態のように外装不織布12を有する場合には、ターゲットシート20を省略し、フック材を外装不織布12の繊維に絡ませて連結することもできる。この場合、目印としてのターゲットシート20を外装不織布12と液不透過性シート11との間に設けてもよい。
(起き上がりギャザー)
トップシート30上を伝わって横方向に移動する排泄物を阻止し、いわゆる横漏れを防止するために、表面の幅方向WDの両側には、装着者の肌側に立ち上がる起き上がりギャザー60が設けられている。
起き上がりギャザー60は、両側部に固定された付根部分65と、この付根部分65より延び出る本体部分66と、本体部分66の前端部が倒伏状態に固定されて形成された倒伏部分67と、本体部分66における前後の倒伏部分67の間に位置する非固定の起き上がり部分68と、起き上がり部分68の少なくとも先端部に前後方向LDに沿って取り付けられたギャザー弾性部材63とを有するものである。図示例の起き上がりギャザー60は、先端で二つ折りされるとともに、表側の層が付根部分65(図示例では製品側縁)まで延び、裏側の層が本体部分66と付根部分65との境界近傍まで延びるギャザーシート62により形成されている。ギャザー弾性部材63は、このギャザーシート62における表側の層と裏側の層との間に挟まれている。
ギャザーシート62としてはスパンボンド不織布(SS、SSS等)やSMS不織布(SMS、SSMMS等)、メルトブロー不織布等の柔軟で均一性・隠蔽性に優れた不織布に、必要に応じてシリコーンなどにより撥水処理を施したものを好適に用いることができ、繊維目付けは10~30g/m2程度とするのが好ましい。
ギャザー弾性部材63としては糸ゴム等の細長状の弾性部材を用いることができる。合成糸ゴムを用いる場合は、太さは470~1240dtexが好ましく、620~940dtexがより好ましい。固定時の伸長率は、150~350%が好ましく、200~300%がより好ましい。ギャザー弾性部材63は、図示例のように幅方向WDに間隔を空けて複数本設ける他、先端部に1本のみ設けることもできる。
また、図示しないが、ギャザーシート62における表側の層と裏側の層との間に防水フィルムを介在させることもできる。
倒伏部分67は、ホットメルト接着剤、又はこれに代えて若しくはこれとともにヒートシールや超音波シール等の素材溶着による固定手段を用い、倒伏状態に固定することができる。同様に、付根部分65も、ホットメルト接着剤、又はこれに代えて若しくはこれとともにヒートシールや超音波シール等の素材溶着により固定することができる。
このような、起き上がりギャザー60では、付根部分65から延びる本体部分66は、倒伏部分67では倒伏状態に固定されているものの、その間の部分は非固定の起き上がり部分68であり、この起き上がり部分68が弾性部材63の収縮力により収縮して起き上がり、身体表面に密着する。
<通気性可視化方法>
上記例のテープタイプ使い捨ておむつのように、液透過性のトップシート30と、通気性を有する液不透過性シート11との間に、高吸収性ポリマーを含む吸収体56を備えた吸収性物品70は、以下の方法により通気性を可視化することができる。すなわち、第1ステップでは、図7に示すように、対象となる吸収性物品70においてトップシート30、吸収体56及び液不透過性シート11が重なる可視化対象領域71を定め、可視化対象領域71における吸収体56に、高吸収性ポリマー粒子が吸収可能な試験液Q1を供給し、可視化対象領域71及びその周囲における高吸収性ポリマーを膨潤させる。
第1ステップは、例えば図7(a)に示すように、吸収性物品70を展開状態とし、トップシート30が上となるように平坦な台上に固定した後、可視化対象領域71とほぼ同寸法となる注入筒(図示例では後述する可視化槽90を利用)をトップシート30上に立て、この注入筒内に試験液Q1を注ぎ、トップシート30上に試験液Q1がなくなる程度まで待ってから、図7(b)に示すように注入筒を取り除くようにすると、容易に所定範囲に試験液Q1を吸収させることができる。特に、図示例のように、注入筒として後述する可視化槽90を利用すると、適切な範囲の高吸収性ポリマーを膨潤させることができるため好ましい。
試験液Q1の量は、特に限定されないが、可視化対象領域71の単位面積当たりの重量で30~150g程度供給することが望ましい。
試験液Q1は特に限定されず、水、生理食塩水、人工尿を用いることができるが、可視化対象領域71及びその周囲における吸収体56に確実に試験液Q1が吸収されたか否か判別できるように、無色透明の液体よりは青色等に着色された有色液体の方が好ましい。
第2ステップでは、図8に示すように、上方に開口する送気口81を有する基部80と、底部を貫通して下方に開口する導入口91を有し、外部から内部を視認可能な可視化槽90とを有する通気性可視化装置100に吸収性物品70をセットする。すなわち、下側に配置された基部80の送気口81と、上側に配置された可視化槽90の導入口91との間に、吸収性物品70の可視化対象領域71を挟んで加圧する。これにより、図10に示す第3ステップの状態からも分かるように、送気口81の周囲部82と導入口91の周囲部92との間に膨潤した高吸収性ポリマー56Pをパッキングのように挟むことで、送気口81と導入口91とを気密に接続することができる。
吸収性物品70は、トップシート30側を上(可視化槽90側)にして通気性可視化装置100にセットしてもよいが、第3ステップで液体Q2をトップシート30側から供給することとなり、第1ステップでの高吸収性ポリマーの膨潤が不十分であったり、加圧が不十分であったりすると、トップシート30と吸収体56との間や吸収体56内を通じて液体が漏れ出るおそれがある。よって、図示例のように、外装不織布12側(液不透過性シート11側)を上にして通気性可視化装置100にセットし、可視化槽90の導入口91を吸収体56を介さずに液不透過性シート11で塞ぐことが望ましい。これにより、後の第3ステップで液体が漏れにくくなる。さらに、この場合、吸収性物品70の内側(表側)から外側(裏側)への通気性を可視化できる点でも好ましいものとなる。
第3ステップでは、図9及び図10に示すように、可視化槽90内にある程度の深さ(例えば50mm以上)を有するように液体Q2(試験液Q1と同一でもよい)を貯留した状態で、ポンプ88により送気口81に気体R1を加圧供給し、可視化対象領域71の下側から上側に気体R1を通過させ、導入口91から可視化槽90内の液体Q2に導入することにより、可視化槽90内の液体Q2に気泡R2を湧き上がらせる。このように吸収性物品70を挟んで下方から気体を加圧供給し、上方に抜け出る気体を導入口91を通じて可視化槽90内に貯留された液体Q2の下方に供給し、可視化槽90内の液体Q2に気泡R2を湧き上がらせることにより、気体R1が吸収性物品70の厚み方向に通気していることをはっきりと視認できる。つまり、吸収性物品70の通気性を可視化できる。
可視化槽90は、底部を貫通して下方に開口する導入口91を有し、外部から内部を視認可能である限り、形状や構造が特に限定されるものではないが、例えば図11に示す例のようにアクリル樹脂やガラス等の透明材料で形成された筒体93の下端部に、導入口91を有する底部94を取り付けたものは簡素であるため好ましい。筒体93は円筒とする他、角筒とする等、任意の形状とすることができる。筒体93を不透明材料で形成し、その一部に透明材料の窓を形成してもよい。なお、導入口91に関し、「底部を貫通して下方に開口する」とは筒体93の底部94全体を設けずに導入口91とすることも含まれる。
可視化槽90の底部94には、導入口91が間隔を空けて多数形成されていると第3ステップで、気泡R2の湧き上がり位置が偏りにくくなるとともに、多数個所から気泡R2が湧き上がることにより通気性の良さが分かりやすくなるため好ましい。
基部80は、上方に開口する送気口81を有する限り、形状や構造が特に限定されるものではないが、例えば図12に示す例のように筒体83の上端部は塞がずに、下端部に底部84を取り付けて塞ぐとともに、側壁等の適所に気体供給口86を設けたものは簡素であるため好ましい。筒体83の素材は特に限定されるものではなく、可視化槽90と同じ透明材料で形成してもよいし、他の不透明な材料で形成してもよい。筒体83は円筒とする他、角筒とする等、任意の形状とすることができる。
送気口81の周囲部82及び導入口91の周囲部92は、図示例のように同一形状、同一寸法の筒状突出部であると、吸収性物品70を挟みやすいため好ましいが、吸収性物品70を挟んだときに送気口81の周囲部82及び導入口91の周囲部92の重なり部分が周方向に連続する限り、異なる形状、異なる寸法であってもよい。
特に、送気口81の周囲部82(図示例では筒体83の上端部)が上方に突出する筒状突出部であるとともに、導入口91の周囲部92(図示例では筒体の底部より突出する下端部であり、すべての導入口91の周りを囲む部分)が下方に突出する筒状突出部であると、送気口81の周囲部82及び導入口91の周囲部92が吸収性物品70に食い込んで密着するため、導入口91の周囲部92と吸収性物品70との隙間の液密性、及び送気口81の周囲部82と吸収性物品70との隙間の気密性が向上する。また、気密性をさらに向上させるために、送気口81の周囲部82の上端面、及び導入口91の周囲部92の筒状突出部の下端面に、ゴム製の環状パッキング85,95が取り付けられていると好ましい。
基部80の送気口81を可視化槽90の導入口91に向けて押し付ける押し付け手段は、特に限定されないが、図13に示す例のように、基部80の外周面と、可視化槽90の外周面とを連結するパッチン錠89,99により押し付けを行うと、簡素な構造でしっかりとした押し付けが可能となるため好ましい。パッチン錠89,99は周方向に間隔を空けて複数設けることが好ましく、特に周方向に等間隔で3乃至4個設けることが望ましい。もちろん、他の押し付け手段、例えば基部80及び可視化槽90の間に吸収性物品70を挟んだ状態で、基部80及び可視化槽90の上下両側から加圧するクランプ装置を用いたり、基部80及び可視化槽90を押し付け方向に沿ってボルトで締結し、ボルトの締め付け力で押し付けを行う構成としたりすることもできる。
基部80の送気口81を介して気体を送り出すポンプ88は、図10に示す例のような手動式ポンプに限定されるものではなく、電動ポンプやコンプレッサー等を使用することもできる。
他方、前述のように高吸収性ポリマーにパッキングの役割を果たさせるためには、送気口81の周囲部82、並びに導入口91の周囲部92が、トップシート30、吸収体56及び液不透過性シート11が重なる領域内に収まる寸法及び形状を有している必要がある。言い換えると、この大小関係を満たさない吸収性物品70及び通気性可視化装置100の組合せでは可視化が困難となるおそれがある。もちろん、吸収性物品70には同一製品でも数種類のサイズを有するものであるから、通気性可視化装置100に適合する製品を用意すれば問題はない。しかし、そのような煩雑な用意をせずとも、所定の大小関係(つまり送気口81の周囲部、並びに導入口91の周囲部が、トップシート30、吸収体56及び液不透過性シート11が重なる領域内に収まる)を有する吸収性物品70及び通気性可視化装置100をセットとすれば、誰が行っても簡単、確実に吸収性物品70の通気性を可視化することができる。
例えば、図示例と異なり、吸収体56の形状が前後方向LDの中間に脚周りに沿う括れ部を有するものである場合、当該括れ部分で吸収体56の幅が最小となるため、これを考慮する必要がある。よって、吸収体56の最小幅よりも送気口81の周囲部82の長径82d及び導入口91の周囲部92の長径92dが狭く、例えば0.5~0.9倍程度であると、ステップ2でより確実に気密性を確保できるため好ましい。
また、可視化槽90と基部80との間に挟まれる吸収性物品70の部材は少ないほどよいため、図10に示す例のように起き上がりギャザー60を有する場合には、左右の起き上がりギャザー60の付根部分65の間隔65dよりも送気口81の周囲部82の長径82d及び導入口91の周囲部92の長径92dが狭いことが望ましい。
<明細書中の用語の説明>
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後(縦)方向LD」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向WD」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味する。
・「展開状態」とは、収縮や弛み無く平坦に展開した状態を意味する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。
・「ゲル強度」は次のようにして測定されるものである。人工尿(尿素:2wt%、塩化ナトリウム:0.8wt%、塩化カルシウム二水和物:0.03wt%、硫酸マグネシウム七水和物:0.08wt%、及びイオン交換水:97.09wt%)49.0gに、高吸収性ポリマーを1.0g加え、スターラーで攪拌させる。生成したゲルを40℃×60%RHの恒温恒湿槽内に3時間放置したあと常温にもどし、カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter-MAX ME-500)でゲル強度を測定する。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を温度100℃の環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から、試料採取用の型板(100mm×100mm)を使用し、100mm×100mmの寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、10倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES-G5 ハンディー圧縮試験機)を用い、荷重:0.098N/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
・「吸水量」は、JIS K7223-1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」によって測定する。
・「吸水速度」は、2gの高吸収性ポリマー及び50gの生理食塩水を使用して、JIS K7224‐1996「高吸水性樹脂の吸水速度試験法」を行ったときの「終点までの時間」とする。
・試験や測定における環境条件についての記載が無い場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内で行うものとする。
・各部の寸法は、特に記載が無い限り、自然長状態ではなく展開状態における寸法を意味する。
本発明は、上記例のようなテープタイプ使い捨ておむつの他、パンツタイプ使い捨ておむつやパッドタイプ使い捨ておむつ等、使い捨ておむつ全般に適用できるものであり、また、生理用ナプキン等の他の使い捨て着用物品にも適用できることはいうまでもない。
100…通気性可視化装置、11…液不透過性シート、12…外装不織布、13…連結テープ、13A…連結部、13B…テープ本体部、13C…テープ取付部、20…ターゲットシート、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…起き上がりギャザー、62…ギャザーシート、63…ギャザー弾性部材、65…付根部分、66…本体部分、67…倒伏部分、68…起き上がり部分、70…吸収性物品、71…可視化対象領域、80…基部、81…送気口、86…気体供給口、90…可視化槽、91…導入口、B…背側部分、F…腹側部分、LD…前後方向、Q1…試験液、Q2…液体、R…気体、R1…気体、R2…気泡、SF…サイドフラップ部、WD…幅方向。

Claims (1)

  1. 液透過性のトップシートと、通気性を有する液不透過性シートとの間に、高吸収性ポリマーを含む吸収体を備えた吸収性物品の通気性を可視化する方法であって、
    前記トップシート、吸収体及び液不透過性シートが重なる可視化対象領域を定め、この可視化対象領域における吸収体に、前記高吸収性ポリマーが吸収可能な試験液を供給し、前記可視化対象領域における前記吸収体の前記高吸収性ポリマーを膨潤させる、第1ステップと、
    上方に開口する送気口を有する基部と、底部を貫通して下方に開口する導入口を有し、外部から内部を視認可能な可視化槽とを有する通気性可視化装置を用い、下側に配置された前記基部の前記送気口と、上側に配置された前記可視化槽の前記導入口との間に、前記第1ステップで前記試験液により膨潤させた高吸収性ポリマーを含む前記吸収性物品の可視化対象領域を前記トップシートが下になるように挟んで加圧し、前記送気口の周囲部と前記導入口の周囲部との間に前記膨潤した高吸収性ポリマーを挟んで、前記送気口と前記導入口とを気密に接続する、第2ステップと、
    前記可視化槽内に液体を貯留した状態で、前記送気口から気体を圧送し、前記可視化対象領域の下側から上側に前記気体を通過させ、前記導入口から前記可視化槽内の液体に導入することにより、前記可視化槽内の液体に気泡を湧き上がらせる、第3ステップとを含む、
    ことを特徴とする、吸収性物品の通気性可視化方法。
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就任式にご招待いただきました。「メリーズ赤ちゃん気持ちい研究室」SHELLYさんが特別研究員に。,きえのBeauty & Trip & Gourmet Life,2017年06月07日,https://ameblo.jp/gourmet-life/entry/122815275384.html,2021年6月30日検索
横山周志,子育てパパがママにカッコつけるためのオムツのうんちく,植山周志のぶっ飛びブログ,横山周志,2009年08月12日,https://www.shoe-g.com/2009-08-post-437.html,2021年7月5日検索
花王の新設サイトで"赤ちゃんの気持ちいい"を学ぶ,ウェブ電通報,2017年06月07日,https://dentsu-ho.com/articles/5207,2021年6月30日検索
花王メリーズ「赤ちゃんの肌にやさしいおむつ」勉強会にご参加いただきありがとうございました。,Agile Media Network,2021年06月30日,https://agilemedia.jp/case/post_128.html

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