JP6994004B2 - 作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベルやホイールローダ等の作業機械に関する。
従来から、エンジンを始動するスタータ(エンジン始動装置)の劣化診断技術が提案されている。例えば、エンジン始動時のエンジン回転数を計測し、所定回転数以下である場合、スタータの劣化を判定する技術がある。また、スタータモータへの通電時における電流値を計測し、所定電流以下である場合、スタータの劣化を判定する技術もある。さらに、モータ側端子の電圧値を利用して判定するスタータの劣化判定装置において、モータの駆動停止後またはリレーの閉接指令後からのモータ側端子の電圧を計測し、その降下時間が所定時間よりも長くなった場合、スタータの劣化を判定する技術がある(特許文献1)。
特開第5550771号公報
しかしながら、エンジン始動時のエンジン回転数、リレーのモータ側端子の電圧、スタータモータの通電時の電流値等の変化は一瞬であり、これら特徴量の変化からスタータの劣化を判定する場合、変化を検出する為に高い分解能が必要となる。そのため、エンジン始動時のエンジン回転数、リレーのモータ側端子の電圧、スタータモータの電流値などを所定の基準値と比較するというエンジン始動装置の劣化判定技術の適用にはコストがかかる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、分解能が低い検出装置を使用し低コストでエンジン始動装置の劣化を検知できる作業機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、前記エンジンを始動するエンジン始動装置と、オフ位置、オン位置、およびスタート位置に切替操作可能なキースイッチと、前記エンジンによって駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプから供給される作動油によって駆動される油圧アクチュエータと、演算機能を有するコントローラと、前記エンジンの回転数であるエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサと、前記コントローラの演算結果を出力する報知装置とを備えた作業機械において、前記コントローラは、前記キースイッチが前記スタート位置に切替操作されてから前記オン位置に切替操作されるまでの期間であるクランキング時に、前記エンジンの回転数であるエンジン回転数を計測し、前記クランキング時の前記エンジン回転数の振れ幅の大きさを示す振れ幅評価値を算出し、前記振れ幅評価値に基づいて前記エンジン始動装置の劣化判定を行い、前記劣化判定の結果を前記報知装置へ出力するものとする。
以上のように構成した本発明によれば、クランキング時のエンジン回転数の振れ幅の大きさを示す振れ幅評価値が算出され、その振れ幅評価値に基づいてエンジン始動装置の劣化判定が行われる。ここで、クランキング時のエンジン回転数の振れ幅は、比較的長いスパンでの特徴量であり、分解能が低い検出装置でも検出できる。これにより、分解能が低い検出装置を使用し低コストでエンジン始動装置の劣化を検知することが可能となる。
本発明に係る作業機械によれば、分解能が低い検出装置を使用し低コストでエンジン始動装置の劣化を検知することが可能となる。
本実施の形態に係るホイールローダの側面図である。 図1に示すホイールローダに搭載された制御システムの構成図である。 図2に示すエンジン始動装置の構成図である。 キースイッチの正面図である エンジン始動時のキー位置およびエンジン回転数の推移を示す図である。 図2に示す車体コントローラの処理を示すフローチャートである。 エンジン回転数の振れ幅評価値の算出方法を示す図である。 吸気温度と振れ幅評価値の補正量との関係を示す図である。 作動油温度と振れ幅評価値の補正量との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る作業機械としてホイールローダを例に挙げ、図面を参照して説明する。なお、各図中、同等の部材には同一の符号を付し、重複した説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係るホイールローダの側面図である。
図1において、ホイールローダ100は、油圧ポンプから吐出される作動油によって駆動される多関節型の作業装置101を車両前方に備えている。作業装置101は、車両本体にピン(ヒンジピン)を介して揺動可能に取り付けられた1組のリフトアーム102と、リフトアーム102を揺動させるためにリフトアーム102と車両本体に架け渡されたアームシリンダ103と、1組のリフトアーム102の先端にピンを介して回動可能に取り付けられたバケット104と、1組のリフトアーム102に回動可能に取り付けられたベルクランク105と、バケット104を回動させるためにベルクランク105と車両本体に架け渡されたバケットシリンダ106と、ベルクランク105とバケット104に架け渡されたバケットリンク107を備えている。バケットシリンダ106を伸縮させるとバケット104が回動される。
オペレータは運転室108に搭乗し、図示しないアクセルペダル、ブレーキペダル、前後進スイッチを操作することで、タイヤ109a,109b,109c,109dを駆動して車両を走行させることができる。また、オペレータは、図示しないステアリングホイールを操作することで、ステアシリンダ110を伸縮させて車両の屈折角を調節し、車両を旋回させることができる。また、図示しないリフトレバー、バケットレバーなどを操作することで、アームシリンダ103、バケットシリンダ106を伸縮させて、バケット104の高さと傾きを制御し、掘削および荷役作業を行うことができる。
図2は、ホイールローダ100に搭載された制御システムの構成図である。
図2において、制御システム200は、エンジン2と、油圧ポンプ4と、油圧アクチュエータ16と、エンジンコントローラ8と、車体コントローラ9と、表示装置14とを備えている。なお、図2中の油圧アクチュエータ16は、アームシリンダ103、バケットシリンダ106、ステアシリンダ110を含む油圧アクチュエータを代表して示している。
エンジン2は、エンジンコントローラ8によって制御される。エンジン2には、エンジン始動装置3が設けられている。エンジン始動装置3は、エンジンコントローラ8からの指令に応じて、エンジンクランク軸25(図3に示す)に回転駆動力を与えること(クランキング)により、エンジン2を始動する。エンジン2には、エンジン回転数Nを計測するためのエンジン回転数センサ5と、吸気温度を計測するための吸気温度センサ6とが設けられている。エンジン回転数センサ5および吸気温度センサ6の信号は、車体コントローラ9に入力される。また、エンジンコントローラ8および車体コントローラ9には、後述するキースイッチ30の信号が入力される。
油圧ポンプ4は、エンジン2によって駆動され、作動油を油圧アクチュエータ16に供給する。油圧ポンプ4には、作動油温度を計測するための作動油温度センサ7が設けられている。作動油温度センサ7の信号は、車体コントローラ9に入力される。
車体コントローラ9は、振れ幅評価値演算部10と、振れ幅評価値補正部11と、メモリ12と、診断部13とを有する。車体コントローラ9は、エンジン2のクランキング時に、センサ5~7の測定データを取得し、メモリ12に記憶する。そして、メモリ12に記憶した測定データに基づき、エンジン始動装置3が劣化しているか否かを判定し、エンジン始動装置3の劣化情報を表示装置14へ出力する。表示装置14は、運転室108(図1に示す)に配設されており、車体コントローラ9から出力されたエンジン始動装置3の劣化情報を表示する。
図3は、エンジン始動装置3の構成図である。
図3において、エンジン始動装置3は、ピニオンギア17、スタータモータ18、レバー19、プランジャ20、ソレノイド21、モータリレー22、バッテリ23、およびソレノイドリレー24を有する。
スタータモータ18の出力軸には、ピニオンギア17が取り付けられている。ピニオンギア17には、レバー19の一端が接続されている。ピニオンギア17は、レバー19が回動することにより、エンジンクランク軸25に設けられたリングギア26に接近する方向およびその反対方向へ変位する。レバー19の他端は、プランジャ20に接続されている。プランジャ20は、ソレノイド21の励磁・消磁に応じて変位する。ソレノイド21が励磁されると、プランジャ20およびレバー19を介してピニオンギア17がリングギア26へ向けて押し出され、ピニオンギア17がリングギア26と噛み合う。
モータリレー22は、バッテリ23とスタータモータ18とを接続する回路に設けられ、エンジンコントローラ8から(図2に示す)の指令に応じて当該回路を開閉する。モータリレー22が閉じると、バッテリ23からスタータモータ18に電力が供給される。
ソレノイドリレー24は、バッテリ23とソレノイド21とを接続する回路に設けられ、エンジンコントローラ8からの指令に応じて当該回路を開閉する。ソレノイドリレー24が閉じると、バッテリ23からソレノイド21に電力が供給され、ソレノイド21が励磁される。
ピニオンギア17がリングギア26と噛み合った状態でスタータモータ18が回転すると、スタータモータ18のトルクがピニオンギア17およびリングギア26を介してエンジンクランク軸25に伝達され、エンジン2が始動する。
図4は、キースイッチの正面図である。
図4において、キースイッチ30は、OFF位置、ACC位置、ON位置、およびSTART位置に切替操作可能である。キースイッチ30がOFF位置からACC位置に操作されると、エンジン補機類以外の周辺機器(アクセサリ機器)に電力が供給される。キースイッチ30がACC位置からON位置に操作されると、エンジン補機類に電力が供給される。キースイッチ30がON位置からSTART位置に操作されると、エンジン始動装置3によりエンジン2がクランキングされる。
図5は、エンジン始動時のキー位置およびエンジン回転数Nの推移を示す図である。なお、本実施の形態では、一例として、エンジン始動時の標準的なクランキング回転数の範囲を200~250rpmとし、エンジン始動後のアイドル回転数N0を800rpmとする。
図5において、キースイッチ30のキー位置がON位置からSTART位置へ移行するとクランキングが開始し、START位置からON位置へ移行するとクランキングが終了する。エンジン始動装置3が劣化していなければ、クランキング時のエンジン回転数Nは200~250rpmの範囲で推移し、燃料に着火した後、即座にアイドル回転数N0(800rpm)まで上昇する。一方、エンジン始動装置3が劣化すると、クランキング時のエンジン回転数Nの振れ幅ΔNが正常時の振れ幅よりも大きくなる。エンジン回転数Nの振れ幅ΔNが大きくなる要因としては、エンジン始動装置3のような電装系機器の不具合の他、インジェクタの詰りといった燃料供給機器の不具合が考えられる。
図6は、エンジン始動装置3の劣化判定処理を示すフローチャートである。なお、本実施の形態では、車体コントローラ9がエンジン始動装置3の劣化判定処理を行う構成としたが、エンジンコントローラ8が行う構成としても良い。以下、各ステップを順に説明する。
ステップS1で、キースイッチ30のキー位置がSTART位置へ移行したか(クランキングが開始されたか)否かを判定する。キー位置がSTART位置である場合はステップS2へ移行し、キー位置がSTART位置へ移行していない場合はステップS1へ戻る。
ステップS2で、エンジン回転数N、吸気温度Ti、および作動油温度Thの測定データを取得し、ステップS3へ移行する。
ステップS3で、キースイッチ30のキー位置がSTART位置以外のキー位置へ移行したか(クランキングが終了したか)否かを判定する。キー位置がSTART位置以外の位置へ移行した場合はステップS4へ移行し、キー位置がSTART位置以外のキー位置へ移行していない場合はステップS2へ戻る。これにより、クランキング時の特定データが取得される。
ステップS4で、キー位置がSTART位置から他のキー位置へ移行してから所定時間(例えば10秒)が経過したか否かを判定する。所定時間が経過した場合はステップS8へ移行し、所定時間が経過していない場合はステップS7へ戻る。ここでの所定時間は、クランキングが終了してからエンジン2が始動する(エンジン回転数Nがアイドル回転数N0に達する)までの時間(例えば7~8秒程度)よりにマージンを加えた値に設定される。
ステップS8で、エンジン回転数Nがアイドル回転数N0以上であるか否かを判定する。エンジン回転数Nがアイドル回転数N0以上である(エンジン2が始動した)場合はステップS6へ移行し、エンジン回転数Nがアイドル回転数N0未満である(エンジン2が始動しなかった)場合はステップS1へ戻る。
ステップS6で、ステップS2で取得した測定データを基に、キー位置がON位置からSTART位置へ移行した時刻(クランキング開始時刻)、およびキー位置がSTART位置から他の位置へ遷移した時刻(クランキング終了時刻)を算出する。
ステップS7で、ステップS2で取得した測定データを基に、クランキング時のエンジン回転数Nの振れ幅ΔNの最大値(以下、最大振れ幅)ΔNmax、エンジン回転数Nの平均値(以下、平均エンジン回転数)Na、吸気温度Ti、および作動油温度Thを算出し、ステップS8へ移行する。
ステップS8で、平均エンジン回転数Naを中心とするエンジン回転数Nの振れ幅ΔNの度合いを示す評価値(以下、振れ幅評価値)を算出する。ここで、振れ幅評価値の算出方法ついて図7を用いて説明する。図7は、エンジン始動時のエンジン回転数の推移を示す図である。振れ幅評価値は、クランキング時のエンジン回転数Nと平均エンジン回転数Naとの差分の絶対値の時間積分値であり、エンジン回転数Nの推移を表す曲線と平均エンジン回転数Naを表す直線とで囲まれた部分(ハッチで示す)の面積に相当する。
図6に戻り、ステップS9で、吸気温度Tiが20℃未満であるか否かを判定する。吸気温度が20℃未満である場合はステップS10へ移行し、吸気温度が20℃以上である場合はステップS11へ移行する。
ステップS10で、吸気温度Tiに応じて、ステップS8で算出した振れ幅評価値を補正する。吸気温度Tiが低いと、エンジン筒内の温度が下がり、燃料が着火しにくくなる。その結果、クランキング時間が長くなり、振れ幅ΔNをクランキング時間で積分した振れ幅評価値も大きくなる。従って、吸気温度Tiが低い場合にエンジン始動装置3の劣化を正しく判定するためには、吸気温度Tiに応じて振れ幅評価値を補正する必要がある。
吸気温度Tiに基づく振れ幅評価値の補正方法を図8を用いて説明する。図8は、吸気温度Tiと振れ幅評価値の補正量との関係を示す図である。振れ幅評価値の補正は、吸気温度Tiに応じた補正量を振れ幅評価値に加算することにより行う。図8の補正量は、吸気温度の低下に応じた振れ幅評価値の増加分を相殺するように実験的に求められる。吸気温度Tiが20℃以上の場合は、吸気温度Tiに応じて振れ幅評価値は変動しないため、補正量はゼロとなる。吸気温度Tiが20℃未満の場合は、吸気温度Tiの低下に応じて補正量はマイナス側に大きくなる。
図6に戻り、ステップS11で、作動油温度Thが20℃未満であるか否かを判定する。作動油温度Thが20℃未満である場合はステップS12へ移行し、作動油温度Thが20℃以上である場合はステップS13へ移行する。
ステップS12で、作動油温度Thに応じて、ステップS8またはステップS10で算出した振れ幅評価値を補正する。作動油温度Thが低いと、作動油の粘度が上昇し、エンジン2に対する油圧ポンプ4の駆動負荷が増加する。その結果、クランキング時間が長くなり、振れ幅ΔNをクランキング時間で積分した振れ幅評価値も大きくなる。従って、作動油温度Thが低い場合にエンジン始動装置3の劣化を正しく判定するためには、作動油温度Thに応じて振れ幅評価値を補正する必要がある。
作動油温度Thに基づく振れ幅評価値の補正方法を図9を用いて説明する。図9は、作動油温度と振れ幅評価値の補正量との関係を示す図である。振れ幅評価値の補正は、作動油温度Thに応じた補正量を振れ幅評価値に加算することにより行う。図9の補正量は、作動油温度の低下に応じた振れ幅評価値の増加分を相殺するように実験的に求められる。作動油温度Thが20℃以上の場合は、作動油温度Thに応じて振れ幅評価値は変動しないため、補正量はゼロとなる。作動油温度Thが20℃未満の場合は、作動油温度Thの低下に応じて補正量はマイナス側に大きくなる。
図6に戻り、ステップS13で、これまでに算出したデータを記憶し、ステップS14へ移行する。
ステップS14で、最初にエンジン2を始動してから所定時間(例えば24時間)が経過したか否かを判定する。24時間が経過した場合はステップS15へ移行し、24時間が経過していない場合はステップS1へ戻る。これにより、過去24時間分のエンジン始動時の振れ幅評価値が記憶装置12に記憶される。
ステップS15で、ステップS13で記憶した過去24時間分の算出データを基に、過去24時間の最大振れ幅ΔNmaxを算出し、ステップS16へ移行する。
ステップS16で、ステップS13で記憶した過去24時間分の算出データを基に、過去24時間の振れ幅評価値のトレンドを算出し、ステップS17へ移行する。
ステップS17で、ステップS15で算出した最大振れ幅ΔNmaxが所定の振れ幅(例えば30rpm)より大きいか否かを判定する。ここで、所定回転数は、クランキング時の標準的な最大振れ幅ΔNmaxにマージンを加えた値に設定される。最大振れ幅ΔNmaxが所定の振れ幅(30rpm)より大きい場合はステップS18へ移行し、最大振れ幅ΔNmaxが所定の振れ幅(30rpm)以下である場合は、フローを終了する。
ステップS18で、ステップS16で算出した振れ幅評価値のトレンドが増加傾向であるか否かを判定する。振れ幅評価値のトレンドが増加傾向である場合はステップS19へ移行し、振れ幅評価値のトレンドが増加傾向でない場合は、フローを終了する。
ステップS19で、エンジン始動装置3の劣化情報を表示装置14へ出力し、フローを終了する。これにより、オペレータは、エンジン始動装置3が劣化していることを認知することができる。なお、本実施の形態では、最大振れ幅ΔNmaxおよび振れ幅評価値のトレンドに基づいて劣化判定を行っているが、振れ幅評価値のトレンドのみに基づいて判定しても良い。また、本実施の形態では、最大振れ幅ΔNmaxを1つの閾値と比較することにより劣化の有無を判定しているが、最大振れ幅ΔNmaxを複数の閾値と比較することにより劣化の進行度を段階的に判定しても良い。また、本実施の形態では、表示装置14を介してエンジン始動装置3の劣化情報をオペレータに報知する構成としたが、本発明はこれに限定されず、ブザー、スピーカー、ランプ等を介してオペレータに報知する構成としても良い。その他、通信装置を介して遠隔にいるサービス員に報知する構成としても良い。また、劣化の進行度を段階的に報知する場合は、ランプの色を進行度に応じて変化させる方法や、プログレスバーで表示する方法などが考えられる。
本実施例では、エンジン2と、エンジン2を始動するエンジン始動装置3と、エンジン2の回転数であるエンジン回転数Nを検出するエンジン回転数センサ5と、オフ位置、オン位置、およびスタート位置に切替操作可能なキースイッチ30と、エンジン2によって駆動される油圧ポンプ4と、油圧ポンプ4から供給される作動油によって駆動される油圧アクチュエータ16と、演算機能を有するコントローラ9と、コントローラ9の演算結果を出力する報知装置14とを備えた作業機械100において、コントローラ9は、キースイッチ30がスタート位置に切替操作されてからオン位置に切替操作されるまで期間であるクランキング時にエンジン回転数センサ5でエンジン回転数Nを計測し、前記クランキング時のエンジン回転数Nの振れ幅ΔNの大きさを示す振れ幅評価値を算出し、前記振れ幅評価値に基づいてエンジン始動装置3の劣化判定を行い、前記劣化判定の結果を報知装置14へ出力する。
以上のように構成した本実施例によれば、クランキング時のエンジン回転数の振れ幅ΔNの大きさを示す振れ幅評価値が算出され、その振れ幅評価値に基づいてエンジン始動装置3の劣化判定が行われる。ここで、クランキング時のエンジン回転数の振れ幅は、比較的長いスパンでの特徴量であり、分解能が低い検出装置でも検出できる。これにより、分解能が低い検出装置を使用し低コストでエンジン始動装置3の劣化を検知することが可能となる。
また、コントローラ9は、クランキング時のエンジン回転数Nの平均値である平均エンジン回転数Naを算出し、クランキング時のエンジン回転数Nと平均エンジン回転数Naとの差分の絶対値の時間積分値を振れ幅評価値として算出し、振れ幅評価値のトレンドが増加傾向である場合に、エンジン始動装置3が劣化していると判定する。これにより、クランキング時のエンジン回転数Nの振れ幅ΔNが大きくなった場合の他、エンジン始動時間が長くなった場合も、エンジン始動装置3が劣化していることを判定することができる。
また、本実施の形態に係る作業機械100は、作動油温度Thを検出する作動油温度センサ7を更に備え、コントローラ9は、作動油温度センサ7で検出した吸気温度Tiに応じて振れ幅評価値を補正する。これにより、作動油温度Thが低いことによりエンジン始動時間が長くなることによる振れ幅評価値への影響が除去されるため、作動油温度Thが低い状態でのエンジン始動装置3の劣化判定精度を向上することができる。
また、本実施の形態に係る作業機械100は、エンジン2の吸気温度Tiを検出する吸気温度センサ6を更に備え、コントローラ9は、吸気温度センサ6で検出した吸気温度Tiに応じて振れ幅評価値を補正する。これにより、吸気温度Tiが低いことによりエンジン始動時間が長くなることによる振れ幅評価値への影響が除去されるため、吸気温度Tiが低い状態でのエンジン始動装置3の劣化判定精度を向上することができる。

以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態ではホイールローダを例に挙げたが、本発明は油圧ショベル等の他の作業機械にも適用可能である。また、上記した実施の形態は本発明の理解を容易にするために詳細に説明したものであり、本発明は必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
2…エンジン、3…エンジン始動装置、4…油圧ポンプ、5…エンジン回転数センサ、6…吸気温度センサ、7…作動油温度センサ、8…エンジンコントローラ、9…車体コントローラ、振れ幅評価値演算部10、振れ幅評価値補正部11、メモリ…12、診断部…13、14…表示装置(報知装置)、16…油圧アクチュエータ、17…ピニオンギア、18…スタータモータ、19…レバー、20…プランジャ、21…ソレノイド、22…モータリレー、23…バッテリ、24…ソレノイドリレー、25…エンジンクランク軸、26…リングギア、100…ホイールローダ(作業機械)、101…作業装置、102…リフトアーム、103…アームシリンダ、104…バケット、105…ベルクランク、106…バケットシリンダ、107…バケットリンク、108…運転室、109a,109b,109c,109d…タイヤ、110…ステアシリンダ、200…制御システム。

Claims (4)

  1. エンジンと、
    前記エンジンを始動するエンジン始動装置と、
    前記エンジンの回転数であるエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサと、
    オフ位置、オン位置、およびスタート位置に切替操作可能なキースイッチと、
    前記エンジンによって駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから供給される作動油によって駆動される油圧アクチュエータと、
    演算機能を有するコントローラと、
    前記コントローラの演算結果を出力する報知装置とを備えた作業機械において、
    前記コントローラは、
    前記キースイッチが前記スタート位置に切替操作されてから前記オン位置に切替操作されるまでの期間であるクランキング時に前記エンジン回転数センサで前記エンジン回転数を計測し、
    前記クランキング時の前記エンジン回転数の振れ幅の大きさを示す振れ幅評価値を算出し、
    前記振れ幅評価値に基づいて前記エンジン始動装置の劣化判定を行い、
    前記劣化判定の結果を前記報知装置へ出力する
    ことを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記コントローラは、
    前記クランキング時の前記エンジン回転数の平均値である平均エンジン回転数を算出し、
    前記クランキング時の前記エンジン回転数と前記平均エンジン回転数との差分の絶対値の時間積分値を前記振れ幅評価値として算出し、
    前記振れ幅評価値のトレンドが増加傾向である場合に、前記エンジン始動装置が劣化していると判定する
    ことを特徴とする作業機械。
  3. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記作動油の温度である作動油温度を検出する作動油温度センサを更に備え、
    前記コントローラは、前記作動油温度センサで検出した前記作動油温度に応じて前記振れ幅評価値を補正する
    ことを特徴とする作業機械。
  4. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記エンジンの吸気温度を検出する吸気温度センサを更に備え、
    前記コントローラは、前記吸気温度センサで検出した前記吸気温度に応じて前記振れ幅評価値を補正する
    ことを特徴とする作業機械。
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