JP6993527B1 - 計測システムおよび計測方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な方式で移動体の位置を算出することが可能な計測システムを提供する。【解決手段】計測システムは、進行経路に沿って周囲が遮蔽された点検エリアを移動する作業移動体と、点検エリア内において所定範囲内に位置する作業移動体と交互に静止した状態で通信することにより作業移動体の位置を算出するための第1および第2の支援移動体とを備える。第1および第2の支援移動体は、交互に静止した状態で互いに通信することにより第1および第2の支援移動体の位置を算出し、作業移動体は、第1および第2の支援移動体の少なくとも1つの支援移動体と通信することにより算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って移動する移動制御を実行し、第1および第2の支援移動体は、進行経路に沿って移動する作業移動体と通信を継続するために交互に静止した通信を行う状態を保ちながら順次移動する移動制御を実行する。【選択図】図2

Description

本開示は、移動体の位置を算出する計測システムおよび計測方法に関する。
ドローン等の無人飛行機(UAV:Unmanned Aerial Vehicles/UAS:Unmanned Aircraft Systems)は、カメラ等の撮影機材を備えることで、画像および動画撮影のみに留まらず、撮影された画像データおよび動画データを用いた橋梁やトンネル等の構造物の点検にも利用される。
無人航空機による構造物の点検は、撮影や3次元データスキャン(以降、撮影等)の解像度を一定に保ちつつ、その撮影等の対象範囲の位置を高精度で判定可能とするため、点検対象である構造物から一定の距離を保ち、かつあらかじめ設定された基準位置からの、撮影等を行う無人航空機の位置や機首の方向、およびその無人航空機自身を基準とした撮影等を行う方向や角度を把握しながら無人航空機を飛行させる場合が多い。この場合、無人航空機の、あらかじめ設定された基準位置からの相対位置を高精度に算出し、さらにその無人航空機自身を基準とした撮影等を行う方向や角度を把握しながら構造物の側面から一定の距離を保持して飛行させる制御技術が求められる。通常、この無人航空機の飛行制御には、航法衛星からの航法信号から得られる位置情報を用いた飛行制御技術が用いられている。しかしながら、屋内や地下、さらに橋梁の下側やトンネル内部では航法衛星からの航法信号の受信ができない。
この点で、特許文献1においては、測距光を用いて特定の点の位置を精密に測定する自動視準追尾(モータドライブ)TS(トータルステーション)を用いてUAVの位置を特定する方式が示されている。
特開2019-117127号公報
一方で、特別な装置を用いてUAV等の移動体の位置を算出するのではなく、簡易な方式で位置を算出することが望ましい。
本開示の目的は、航法信号を用いることなく、簡易な方式で移動体の位置を算出することが可能な計測システムおよび計測方法を提供することである。
ある実施形態に従う計測システムは、進行経路に沿って周囲が遮蔽された点検エリアを移動する作業移動体と、点検エリア内において所定範囲内に位置する作業移動体と交互に静止した状態で通信することにより作業移動体の位置を算出するための第1および第2の支援移動体とを備える。第1および第2の支援移動体は、交互に静止した状態で互いに通信することにより第1および第2の支援移動体の位置を算出し、作業移動体は、第1および第2の支援移動体の少なくとも1つの支援移動体と通信することにより算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って移動する移動制御を実行し、第1および第2の支援移動体は、進行経路に沿って移動する作業移動体と通信を継続するために交互に静止して通信を行う状態を保ちながら順次移動する移動制御を実行する。
別の実施形態に従うと、進行経路に沿って周囲が遮蔽された点検エリアを移動する作業移動体と、点検エリア内において所定範囲内に位置する作業移動体と交互に静止した状態で通信することにより作業移動体の位置を算出するための第1および第2の支援移動体とを備える計測方法であって、第1および第2の支援移動体は、交互に静止した状態で互いに通信することにより第1および第2の支援移動体の位置を算出するステップと、作業移動体は、第1および第2の支援移動体の少なくとも1つの支援移動体と通信することにより算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って移動する移動制御を実行するステップと、第1および第2の支援移動体は、進行経路に沿って移動する作業移動体と通信を継続するために交互に静止して通信を行う状態を保ちながら順次移動する移動制御を実行するステップとを備える。
さらに別の実施形態に従う計測システムは、進行経路に沿って周囲が遮蔽された点検エリアを静止と移動を繰り返しながら移動する、各々が通信部を含む第1~第4の作業移動体を備える。静止状態にある第1~第4の作業移動体のうち進行経路に沿って最後方に位置する作業移動体は、点検エリアを移動する際に残りの静止している3つの作業移動体と互いに通信することにより自機位置を算出し、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って最前方に位置する作業移動体よりも前に移動し静止する移動制御を実行し、移動制御を実行した後、静止状態にある第1~第4の作業移動体のうちの進行経路に沿って最後方に位置する作業移動体に点検エリアを移動するように指示する。
ある実施形態に従うと、計測システムおよび計測方法は、簡易な方式で移動体の位置を算出することが可能である。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解され、この発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
実施形態1に従う計測システム1について説明する図である。 実施形態1に従う支援移動体100および150の上面側に設けられた通信部の構成について説明する図である。 実施形態1に従う作業移動体10の位置座標の算出について説明する図である。 実施形態1に従う作業移動体10と支援移動体100,150の可視光通信の概念図である。 実施形態1に従う作業移動体10と支援移動体100,150の可視光通信の別の概念図である。 実施形態1に従う作業移動体10と支援移動体100,150の機能ブロックについて説明する図である。 実施形態1に従う作業移動体10と支援移動体100,150との間での信号の授受を説明する図である。 実施形態1に従う支援移動体100および150の通信部の所定間隔毎に発信する問合わせ信号の送信について説明するフロー図である。 実施形態1に従う作業移動体10の位置算出部17の位置算出方式について説明するフロー図です。 実施形態1に従う支援移動体100,150の移動判定処理について説明するフロー図である。 実施形態1に従う支援移動体100,150の移動処理について説明するフロー図である。 実施形態1の変形例に従う計測システム2について説明する図である。 実施形態2に従う計測システム3について説明する図である。 実施形態2に従う作業移動体10と支援移動体200~206の可視光通信の別の概念図である。 実施形態3に従う計測システム4について説明する図である。 実施形態3に従う作業移動体31~34の移動について説明する図である。 実施形態3に従う作業移動体31~34の別の移動について説明する図である。 実施形態3に従う作業移動体31~34の移動判定部の移動判定処理について説明するフロー図である。
実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に従う計測システム1について説明する図である。図1に示されるように、一例としてトンネル50に適用された計測システムが示されている。計測システム1は、例えば作業移動体10(一例としてドローン)と、複数の支援移動体100,150(一例としてドローン)とを含む。
計測システム1は、複数の支援移動体100,150と作業移動体10との間での光無線通信によりデータの送受信を実行するシステムである。作業移動体10および支援移動体100,150は、ドローン等の無人飛行機に限られず有人飛行機であってもよい。また、飛行型のドローンに限られず、地上走行型や水上/水中航行型のドローンであってもよいし、大気環境ではない非大気環境のような宇宙で用いられるドローン等であってもよい。
本例においては、光無線通信の一例としてLEDを用いた可視光通信について説明するが、これに限られず、他の光や光同等の特性を有している高い周波数帯域の電波を利用した通信を用いることも可能である。
実施形態1に従う計測システム1において、作業移動体10は、トンネル50等の進行経路に沿って周囲が遮蔽された点検エリアを移動する。作業移動体10には、カメラ等が搭載されている。作業移動体10は、カメラ等を用いてトンネル50内の点検エリアを点検(一例として撮像)する。撮影された画像データは、解析装置等で解析される。解析装置の解析により点検エリアの状態(例えば亀裂等)を確認することが可能である。
支援移動体100および支援移動体150は、互いに通信することが可能なように照明光が互いに重なる照明エリア内に位置する。支援移動体100および150は、互いに可視光通信を継続可能な範囲で移動制御を実行する。照明光は、無指向性あるいは広指向性の照明を用いるようにしてもよい。
支援移動体100および150は、照明光の照明エリア内の作業移動体10と可視光通信によりデータの授受を実行する。支援移動体100および150の各々は、照明光を受光する受光部と照明光を投光する投光部とを含む3つの通信部をそれぞれ有する。3つの通信部は、各支援移動体100および150において互いに異なる位置にそれぞれ設けられる。
実施形態1に従う計測システム1は、支援移動体100および支援移動体150間で交互に静止した状態で互いに可視光通信を行うことにより、空間座標における支援移動体100および150の位置をそれぞれ算出することが可能である。支援移動体100および150は、GNSS信号を受信するGNSS信号受信機をそれぞれ搭載しており、トンネル50外では、GNSS信号受信機を用いてそれぞれの位置座標を取得可能である。トンネル50内では、GNSS信号を受信することができないため支援移動体100および支援移動体150間で交互に静止した状態で互いに可視光通信を行うことにより、支援移動体100および150の位置座標をそれぞれ算出することが可能である。支援移動体100および150は、点検エリアであるトンネル50内に入る前にGNSS信号を受信して、位置座標を取得する。支援移動体100および150は、当該位置座標を初期値(基準値)として点検エリアであるトンネル50内の移動制御を実行する。支援移動体100および150は、点検エリア内の移動制御を実行する際に初期値(基準値)としてそれぞれの位置座標の情報を外部からの入力により受け付けても良い。外部から入力される初期値(基準値)はGNSS信号に紐づく座標であっても良く、静止状態にある支援移動体の通信部の位置関係に基づき決定された独立した座標であっても良い。
実施形態1に従う計測システム1は、作業移動体10と支援移動体100および150の可視光通信により、空間座標における作業移動体10の位置を算出することが可能である。作業移動体10は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行する。点検エリアであるトンネル50内の作業移動体10の進行経路は予め設定されているものとする。進行経路は、線である必要はなく移動が許容される領域であっても良い。
上記したように、作業移動体10は、周囲が遮蔽されていない点検エリアの場合には、GNSS信号を受信することにより自機位置を算出し、算出された自機位置に基づいて予め設定された進行経路に沿って移動制御することは容易である。一方で、周囲が遮蔽されている点検エリアの場合には、GNSS信号を受信することができないため自機位置を算出することができず、進行経路に沿って移動制御することは容易ではない。
本例においては、点検エリアであるトンネル50内において、作業移動体10は、2台の支援移動体100、150を用いて自機位置を算出し、トンネル50内の進行経路に沿って自立的に移動制御する場合について説明する。一例として、2台の支援移動体を用いる場合について説明するが、2台に限られず3台以上の支援移動体を用いて制御するようにしてもよい。
図2は、実施形態1に従う支援移動体100および150の上面側に設けられた通信部の構成について説明する図である。図2に示されるように、支援移動体100は、通信部102,104,106(サブ通信部)を有する。通信部102,104,106は、可視光通信の照明光を受光する受光部と、照明光を投光する投光部とを含む。通信部102,104,106は、互いに異なる位置に設けられ、互いに異なる位置情報を有する。支援移動体150は、通信部152,154,156(サブ通信部)を有する。通信部152,154,156は、可視光通信の照明光を受光する受光部と、照明光を投光する投光部とを含む。通信部152,154,156は、互いに異なる位置に設けられ、互いに異なる位置情報を有する。
作業移動体10は、通信部11を有する。通信部11は、可視光通信の照明光を受光する受光部と、照明光を投光する投光部とを含む。作業移動体10は、下方に位置する支援移動体100および150と通信するため通信部11は、作業移動体10の下面側に設けるようにしてもよい。
図3は、実施形態1に従う作業移動体10の位置座標の算出について説明する図である。図3を参照して、作業移動体10の通信部11と、支援移動体100の3つの通信部102,104,106との可視光通信について説明する図である。
本例においては、支援移動体100の通信部102,104,106の少なくとも1つからの問合せ信号に対して作業移動体10の通信部11はACK信号を送信する。支援移動体100の3つの通信部102,104,106は、COP信号(Copy:了解信号)を送信する。通信部102,104,106はそれぞれ識別子ID1,ID2,ID3がそれぞれ割り当てられている。COP信号は、割り当てられた識別子とともに支援移動体100の通信部102,104,106の位置情報を含む。
作業移動体10の通信部11は、支援移動体100の通信部102,104,106からのCOP信号を受信する。これにより、作業移動体10は、通信部11からACK信号を送信してから支援移動体100の通信部102からのCOP信号を受信するまでの期間t1を取得する。作業移動体10は、通信部11からACK信号を送信してから支援移動体100の通信部104からのCOP信号を受信するまでの期間t2を取得する。作業移動体10は、通信部11からACK信号を送信してから支援移動体100の通信部106からのCOP信号を受信するまでの期間t3を取得する。
作業移動体10は、期間t1に基づいて支援移動体100の通信部102と作業移動体10の通信部11との間の距離を算出することが可能である。支援移動体100の通信部102と作業移動体10の通信部11との間の距離r1は、光速×t1/2により算出する。支援移動体100の通信部104と作業移動体10の通信部11との間の距離r2は、光速×t2/2により算出する。支援移動体100の通信部106と作業移動体10の通信部11との間の距離r3は、光速×t3/2により算出する。
通信部102,104,106の位置座標L1(x1,y1,z1)、L2(x2,y2,z2)、L3(x3,y3,z3)は、COP信号にそれぞれ含まれている。
作業移動体10の通信部11の位置座標D(x,y,z)は、次式により算出することが可能である。
Figure 0006993527000002
当該式に基づいて作業移動体10の通信部11の位置座標D(x,y,z)を算出することが可能となる。一例として、通信部11の位置座標Dを作業移動体10の位置座標とする場合について説明する。なお、通信部11の位置座標Dに基づいて作業移動体10の位置座標を算出するようにしてもよい。
本例においては、作業移動体10の通信部11と、支援移動体100の3つの通信部102,104,106との可視光通信について説明したが、作業移動体10の通信部11と、支援移動体150の3つの通信部152,154,156との可視光通信についても同様である。また、支援移動体100と支援移動体150との可視光通信についても同様である。具体的には、支援移動体100の通信部102の位置座標は、支援移動体150の通信部152,154,156と通信することにより算出することが可能である。支援移動体100の通信部102は、問合せ信号に対してACK信号を送信する。支援移動体100の通信部102は、支援移動体150の通信部152,154,156からのCOP信号を受信する。支援移動体100の通信部102は、ACK信号を送信してから通信部152からのCOP信号を受信するまでの期間t4を取得する。支援移動体100の通信部102は、ACK信号を送信してから通信部154からのCOP信号を受信するまでの期間t5を取得する。支援移動体100の通信部102は、ACK信号を送信してから通信部156からのCOP信号を受信するまでの期間t6を取得する。
支援移動体100は、期間t4に基づいて支援移動体100の通信部102と支援移動体150の通信部152との間の距離を算出することが可能である。支援移動体100の通信部102と支援移動体150の通信部152との間の距離r4は、光速×t4/2により算出する。支援移動体100の通信部102と支援移動体150の通信部154との間の距離r5は、光速×t5/2により算出する。支援移動体100の通信部102と支援移動体150の通信部156との間の距離r6は、光速×t6/2により算出する。
通信部152,154,156の位置座標L4(x4,y4,z4)、L5(x5,y5,z5)、L6(x6,y6,z6)は、COP信号にそれぞれ含まれている。
上式により、支援移動体100の通信部102の位置座標D(x,y,z)を算出することが可能である。支援移動体100の通信部104,106の位置座標についても同様に算出することが可能である。また、支援移動体150の通信部152,154,156の位置座標についても同様に算出することが可能である。
当該処理により、支援移動体100および150が順次移動する移動制御する場合においても支援移動体100および150が移動した位置における上記の通信部の位置座標を精度よく算出することが可能である。なお、支援移動体100の通信部102,104,106の位置はそれぞれ互いに離れた位置にある。したがって、支援移動体100の移動制御に用いる位置座標としては、例えば、ある通信部の位置座標を基準として用いても良いし、通信部102,104,106の位置座標の中心位置(例えば平均値)を支援移動体100の位置座標として移動制御に用いるようにしても良い。支援移動体150についても同様である。なお、位置座標の高い精度での算出、および高い精度を維持した移動を行うために、1台の支援移動体が他の移動体通信部との通信を行い距離の算出を行う間は、算出を行う移動体以外の移動体は静止(停止、着陸等)していても良い。
図4は、実施形態1に従う作業移動体10と支援移動体100,150の可視光通信の概念図である。図4を参照して、支援移動体100,150は、互いに静止した状態で通信部102,104,106と、通信部152,154,156とが通信することにより支援移動体100,150の位置座標を算出することが可能である。一例として、作業移動体10は、支援移動体100および支援移動体150と互いに通信することが可能なように照明光が互いに重なる照明エリア内に位置する。支援移動体100,150は地面に接地した状態であり静止している。
作業移動体10は、支援移動体100および支援移動体150と可視光通信により通信が可能である。作業移動体10は、支援移動体100および支援移動体150と通信することにより位置座標を算出することが可能である。
本例においては、作業移動体10は、支援移動体100および支援移動体150とそれぞれ通信することが可能な場合について説明しているが、いずれか一方と通信可能であれば良い。
図5は、実施形態1に従う作業移動体10と支援移動体100,150の可視光通信の別の概念図である。図5を参照して、作業移動体10が進行経路に沿って移動する際に、支援移動体100が支援移動体150の前方に移動する場合が示されている。支援移動体150は前方に移動した後、地面に接地した状態であり静止している。
作業移動体10は、進行経路に沿って移動することにより、作業移動体10と支援移動体100との通信範囲および作業移動体10と支援移動体150との通信範囲が変化する。
一例として、支援移動体150は、進行経路に沿って前方に位置し、支援移動体100は、支援移動体150よりも後方に位置する場合について説明する。作業移動体10が進行経路に沿って移動する際、作業移動体10の位置は、支援移動体100から遠くなり支援移動体150から近くなる。すなわち、作業移動体10は、支援移動体100との通信を確保することが難しくなり、支援移動体150との通信を確保することが容易になる。したがって、実施形態1においては、作業移動体10は、進行経路に沿って移動する際に、支援移動体100,150との距離を計測する。作業移動体10は、作業移動体10と支援移動体150との距離が作業移動体10と支援移動体100との距離よりも短くなった場合には、支援移動体100に移動するように指示する。支援移動体100は、作業移動体10からの指示に従って支援移動体150よりも前方に移動する。
反対に、支援移動体100は、進行経路に沿って前方に位置し、支援移動体150は支援移動体100の後方に位置する場合について説明する。作業移動体10が進行経路に沿って移動する際、作業移動体10の位置は、支援移動体150から遠くなり支援移動体100から近くなる。すなわち、作業移動体10は、支援移動体150との通信を確保することが難しくなり、支援移動体100との通信を確保することが容易になる。作業移動体10は、支援移動体100,150との距離を計測する。作業移動体10は、作業移動体10と支援移動体100との距離が作業移動体10と支援移動体150との距離よりも短くなった場合には、支援移動体150に移動するように指示する。支援移動体150は、作業移動体10からの指示に従って支援移動体100よりも前方に移動する。
支援移動体100および150は、作業移動体10からの指示に従って順次移動する移動制御を実行する。作業移動体10は、進行経路に沿って移動する際に支援移動体100,150との通信を常に継続することが可能となる。
図6は、実施形態1に従う作業移動体10と支援移動体100,150の機能ブロックについて説明する図である。図6を参照して、作業移動体10は、通信部11と、カメラ12と、移動制御部13と、発電装置14と、レーザセンサ15と、通信時間算出部16と、位置算出部17と、IMU18と、GNSS受信部19と、移動判定部20とを含む。
通信部11は、可視光通信に用いられる受光部と、投光部とを含む。通信部11は、識別子が割り当てられておりID0に割り当てられている。
カメラ12は、点検エリアの画像データを取得する。例えば、通信部の照明光により照射された点検エリア内の壁や内部の状況の画像データを取得する。カメラ12は、作業移動体10に対して撮影対象に正対可能に固定的に装備されてもよく、あるいは雲台へ搭載して作業移動体10に対し自由な角度で撮影できるようにしてもよい。また、画像データは、カメラ12で撮影した動画に限られず静止画でもよい。本例においては、点検エリア内の被点検物の状態を検出する検知装置の一例としてカメラ12を例に挙げて説明したが、特にカメラ12に限られず種々のセンサを用いてもよい。具体的には、レーザスキャナによる壁面の3D形状データや、ハイパースペクトルカメラによる分光画像データであってもよい。また、これらを種々組み合わせるものであってよいし、作業移動体10の位置データや、作業移動体10と被点検物との距離データ、カメラ12の挙動データ等、作業移動体10の各種パラメータを検知データとしてもよい。なお、カメラ12で点検エリアを撮像する際の光量が不足している場合には別途光源を設けるようにしても良い。
移動制御部13は、作業移動体10の移動を制御する。作業移動体10の移動の制御は、自動制御であるが、外部からの入力に基づく手動制御としてもよい。例えば、手動制御の場合には、外部の指示を作業移動体10に送信することにより、作業移動体10は、当該指示データを受信して、移動を制御するようにしてもよい。作業移動体10の移動については、進行経路が予め設定されており、移動制御部13は、当該進行経路に沿って移動するように制御する。移動制御部13は、位置算出部17で算出された作業移動体10の位置データに基づいて進行経路上を移動する自動制御を実行する。
発電装置14は、通信部により照射される照明光を受光して発電する装置である。作業移動体10に発電装置14を設けることにより発電装置14で発電された電力を用いて作業移動体10を制御することが可能である。例えば、発電装置14としてソーラーパネルを用いることが可能である。発電装置14で発電された電力に限られず搭載されたバッテリーの電力を用いて作業移動体10を制御するようにしても良い。また、バッテリーと発電装置14とを併用することも可能である。
レーザセンサ15は、カメラ12の動きに連動してカメラが撮影している対象物(例えば点検エリア内の壁)までの距離をあらかじめ設定された間隔で計測・算出する。
通信時間算出部16は、支援移動体100,150との間で通信した通信時間を算出する。
位置算出部17は、支援移動体100,150から受信した支援移動体100,150の位置データと、通信時間算出部16で算出した通信時間とを利用して作業移動体10の位置データを算出する。
IMU(inertial measurement unit)18は、3軸の角度および加速度検出して作業移動体10の姿勢を計測、算出する。
GNSS受信部19は、GNSS信号を受信して作業移動体10の位置データを算出する。
点検エリア内において、作業移動体10は、支援移動体100あるいは150に対して、通信部11からACK信号を送信してからCOP信号を受信するまでの期間t、および支援移動体100あるいは150の通信部の位置データに基づいて作業移動体10の3次元座標(x,y,z)を算出する。
支援移動体100は、通信部102,104,106と、カメラ112と、移動制御部113と、発電装置114と、レーザセンサ115と、通信時間算出部116と、位置算出部117と、IMU118と、GNSS受信部119とを含む。
通信部102,104,106は、可視光通信に用いられる受光部と、投光部とを含む。通信部102,104,106は、それぞれ識別子が割り当てられておりID1~ID3にそれぞれ割り当てられている。
カメラ112は、点検エリアの画像データを取得する。例えば、照明光により照射された点検エリア内の壁や内部の状況の画像データを取得する。カメラ112は、支援移動体110に対して撮影対象に正対可能に固定的に装備されてもよく、あるいは雲台へ搭載して作業移動体10に対し自由な角度で撮影できるようにしてもよい。支援移動体100にはカメラ112を設けないようにしてもよい。
移動制御部113は、支援移動体100の移動を制御する。支援移動体100の移動の制御は、自動制御であるが、外部からの入力に基づく手動制御としてもよい。例えば、手動制御の場合には、外部の指示を支援移動体100に送信することにより、支援移動体100は、当該指示データを受信して、移動を制御するようにしてもよい。支援移動体100の移動については、進行経路が予め設定されており、移動制御部113は、当該進行経路に沿って移動するように制御する。なお、作業移動体10の進行経路を利用して支援移動体100の進行経路を設定しても良い。移動制御部113は、位置算出部117で算出された支援移動体100の位置データおよび作業移動体10からの移動指示に従って進行経路上を移動する自動制御を実行する。
発電装置114は、照射される照明光を受光して発電する装置である。支援移動体100に発電装置114を設けることにより発電装置114で発電された電力を用いて支援移動体100を制御することが可能である。例えば、発電装置114としてソーラーパネルを用いることが可能である。発電装置114で発電された電力に限られず搭載されたバッテリーの電力を用いて支援移動体100を制御するようにしても良い。
レーザセンサ115は、カメラ112の動きに連動してカメラが撮影している対象物(例えば点検エリア内の壁)までの距離をあらかじめ設定された間隔で計測・算出する。
通信時間算出部116は、支援移動体150との間で通信した通信時間を算出する。
位置算出部117は、支援移動体150から受信した支援移動体150の位置データと、通信時間算出部116で算出した通信時間とを利用して支援移動体100の位置データを算出する。
IMU(inertial measurement unit)118は、3軸の角度および加速度検出して作業移動体10の姿勢を計測、算出する。
GNSS受信部119は、GNSS信号を受信して支援移動体100の位置データを算出する。
点検エリア内において、支援移動体100は、支援移動体150に対して通信部からACK信号を送信してからCOP信号を受信するまでの期間tおよび支援移動体150の通信部の位置データに基づいて支援移動体100の3次元座標(x,y,z)を算出する。
支援移動体150は、通信部152,154,156と、カメラ162と、移動制御部163と、発電装置164と、レーザセンサ165と、通信時間算出部166と、位置算出部167と、IMU168と、GNSS受信部169とを含む。
通信部152,154,156は、可視光通信に用いられる受光部と、投光部とを含む。通信部152,154,156は、それぞれ識別子が割り当てられておりID4~ID6にそれぞれ割り当てられている。
カメラ162は、点検エリアの画像データを取得する。例えば、照明光により照射された点検エリア内の壁や内部の状況の画像データを取得する。カメラ162は、支援移動体150に対して撮影対象に正対可能に固定的に装備されてもよく、あるいは雲台へ搭載して支援移動体150に対し自由な角度で撮影できるようにしてもよい。支援移動体150にはカメラ162を設けないようにしてもよい。
移動制御部163は、支援移動体150の移動を制御する。支援移動体150の移動の制御は、自動制御であるが、外部からの入力に基づく手動制御としてもよい。例えば、手動制御の場合には、外部の指示を支援移動体150に送信することにより、支援移動体150は、当該指示データを受信して、移動を制御するようにしてもよい。支援移動体150の移動については、進行経路が予め設定されており、移動制御部163は、当該進行経路に沿って移動するように制御する。なお、作業移動体10の進行経路を利用して支援移動体150の進行経路を設定しても良いし、また、支援移動体100と同じ進行経路を利用してもよい。移動制御部163は、位置算出部167で算出された支援移動体150の位置データおよび作業移動体10からの移動指示に従って進行経路上を移動する自動制御を実行する。
発電装置164は、照射される照明光を受光して発電する装置である。支援移動体150に発電装置164を設けることにより発電装置164で発電された電力を用いて支援移動体100を制御することが可能である。例えば、発電装置164としてソーラーパネルを用いることが可能である。発電装置164で発電された電力に限られず搭載されたバッテリーの電力を用いて支援移動体150を制御するようにしても良い。
レーザセンサ165は、カメラ162の動きに連動してカメラ162が撮影している対象物(例えば点検エリア内の壁)までの距離をあらかじめ設定された間隔で計測・算出する。
通信時間算出部166は、支援移動体100との間で通信した通信時間を算出する。
位置算出部167は、支援移動体100から受信した支援移動体100の位置データと通信時間算出部166で算出した通信時間とを利用して支援移動体150自身の位置データを算出する。
IMU(inertial measurement unit)168は、3軸の角度および加速度検出して作業移動体10の姿勢を計測、算出する。
GNSS受信部169は、GNSS信号を受信して支援移動体150の位置データを算出する。
点検エリア内において、支援移動体150は、支援移動体100に対して通信部からACK信号を送信してからCOP信号を受信するまでの期間tおよび支援移動体100の通信部の位置データに基づいて支援移動体150の3次元座標(x,y,z)を算出する。
図7は、実施形態1に従う作業移動体10と支援移動体100,150との間での信号の授受を説明する図である。図7に示されるように支援移動体100の通信部102,104,106は、所定間隔毎に問合わせ信号を順番に送信する。作業移動体10の通信部11は、支援移動体100の通信部102,104,106からの問合せ信号に対して、ACK信号を送信する。また、支援移動体150の通信部152,154,156は、支援移動体100の通信部102,104,106からの問合わせ信号に対してACK信号を送信する。
支援移動体100の通信部102,104,106は、作業移動体10および支援移動体150からのACK信号に対してCOP信号(Copy:了解信号)を送信する。COP信号は、支援移動体100に設けられた通信部102,104,106の位置情報および予め割り当てられた自身のID信号を含む。例えば、通信部102は、COP信号に通信部102の位置座標L1と、識別子ID1とを含めて送信する。通信部104は、COP信号に通信部104の位置座標L2と、識別子ID2とを含めて送信する。通信部106は、COP信号に通信部106の位置座標L3と、識別子ID3とを含めて送信する。
作業移動体10の通信部11は、ACK信号を送信してからCOP信号を受信するまでの期間と、支援移動体100の通信部102,104,106の位置座標とに基づいて作業移動体10の位置を算出する。
同様に、支援移動体150の通信部152,154,156は、ACK信号を送信してからCOP信号を受信するまでの期間と、支援移動体100の通信部102,104,106の位置座標L1,L2,L3とに基づいて支援移動体150の通信部152,154,156の位置座標を算出する。
支援移動体150の通信部152,154,156も同様に所定間隔毎に問合わせ信号を順番に送信する。作業移動体10の通信部11は、支援移動体150の通信部152,154,156からの問合せ信号に対してACK信号を送信する。
支援移動体150の通信部152,154,156は、作業移動体10および支援移動体100からのACK信号に対してCOP信号を送信する。COP信号は、支援移動体150に設けられた通信部152,154,156の位置情報および予め割り当てられた自身のID信号を含む。例えば、通信部152は、COP信号に通信部152の位置座標L4と、識別子ID4とを含めて送信する。通信部154は、COP信号に通信部154の位置座標L5と、識別子ID5とを含めて送信する。通信部156は、COP信号に通信部156の位置座標L6と、識別子ID6とを含めて送信する。
作業移動体10の通信部11は、ACK信号を送信してからCOP信号を受信するまでの期間と、支援移動体150の通信部152,154,156の位置座標とに基づいて作業移動体10の位置を算出する。
同様に、支援移動体100の通信部102,104,106は、ACK信号を送信してからCOP信号を受信するまでの期間と、支援移動体150の通信部152,154,156の位置座標L4,L5,L6とに基づいて支援移動体100の通信部102,104,106の位置座標を算出する。
図8は、実施形態1に従う支援移動体100および150の通信部の所定間隔毎に発信する問合わせ信号の送信について説明するフロー図である。図8を参照して、支援移動体100,150は、所定間隔毎に問合せ信号を送信する(ステップS2)。具体的には、支援移動体100の通信部102,104,106は所定間隔毎に順番に問合せ信号を送信する。支援移動体150の通信部152,154,156は所定間隔毎に順番に問合せ信号を送信する。
支援移動体100,150は、ACK信号の受信が有るか否かを判断する(ステップS4)。具体的には、支援移動体100の通信部102,104,106は、ACK信号を受信したか否かを判断する。あるいは、支援移動体150の通信部152,154,156は、ACK信号を受信したか否かを判断する。
ステップS4において、支援移動体100,150は、ACK信号の受信が無いと判断した場合(ステップS4においてNO)には、再度ステップS2に戻り、問合せ信号を送信する。
ステップS4において、支援移動体100,150は、ACK信号の受信が有ると判断した場合(ステップS4においてYES)には、COP信号を送信する(ステップS5)。支援移動体100の通信部102,104,106は、ACK信号を受信した場合にはCOP信号を送信する。通信部102のCOP信号は、通信部102の位置座標L1および識別子ID1を含む。通信部104のCOP信号は、通信部104の位置座標L2および識別子ID2を含む。通信部106のCOP信号は、通信部106の位置座標L3および識別子ID3を含む。支援移動体150の通信部152,154,156は、ACK信号を受信した場合にはCOP信号を送信する。通信部152のCOP信号は、通信部152の位置座標L4および識別子ID4を含む。通信部154のCOP信号は、通信部154の位置座標L5および識別子ID5を含む。通信部156のCOP信号は、通信部156の位置座標L6および識別子ID6を含む。
本例においては、支援移動体100の通信部102,104,106のうちの問合せ信号を送信しない通信部もACK信号を受信した場合には、COP信号を送信する。支援移動体150の通信部152,154,156についても同様である。
そして、処理を終了する(エンド)。
本例においては、支援移動体100,150から問合せ信号を所定間隔毎に順番に送信する場合について説明するが、作業移動体10から問合せ信号を送信するようにしてもよい。
図9は、実施形態1に従う作業移動体10の位置算出部17の位置算出方式について説明するフロー図です。図9を参照して、位置算出部17は、外部からの問合せ信号を受信したか否かを判断する(ステップS10)。具体的には、位置算出部17は、通信部11の受光部を介して問合せ信号を受信したか否かを判断する。位置算出部17は、問合せ信号を受信しないと判断した場合(ステップS10においてNO)には、受信するまで待機する。
位置算出部17は、問合せ信号を受信したと判断した場合(ステップS10においてYES)には、ACK信号を送信するように指示する(ステップS11)。具体的には、位置算出部17は、通信部11の投光部を介してACK信号を送信するように指示する。
次に、位置算出部17は、COP信号を受信したか否かを判断する(ステップS12)。具体的には、位置算出部17は、通信部11の受光部を介してCOP信号を受信したか否かを判断する。
位置算出部17は、COP信号を受信したと判断した場合(ステップS12においてYES)には、全ての組み合わせのCOP信号を受信したか否かを判断する(ステップS13)。具体的には、位置算出部17は、通信部11の受光部を介して識別子ID1~ID3あるいはID4~ID6を含むCOP信号を受信したか否かを判断する。
次に、位置算出部17は、全ての組み合わせのCOP信号を受信したと判断した場合(ステップS13においてYES)には、通信時間を算出する(ステップS14)。位置算出部17は、全ての組み合わせのCOP信号を受信したと判断した場合には、通信時間を算出するように通信時間算出部16に指示する。識別子ID1~ID3あるいはID4~ID6を含むCOP信号を受信した場合には全ての組み合わせのCOP信号を受信したと判断する。通信時間算出部16は、全ての組み合わせのCOP信号に基づいて通信部11と支援移動体100の通信部102,104,106との間、通信部11と支援移動体150の通信部152,154,156との間の通信時間を算出する。具体的には、通信部11からACK信号を送信してからCOP信号を受信するまでの通信時間tを算出する。
次に、位置算出部17は、作業移動体10の位置を算出する(ステップS15)。具体的には、位置算出部17は、通信時間算出部16で算出した通信時間および通信部102,104,106の位置座標あるいは通信部152,154,156の位置座標に基づいて上記で説明した方式に基づいて作業移動体10の通信部11の位置座標を算出する。
位置算出部17は、算出した作業移動体10の通信部11の位置座標を保存する(ステップS16)。移動制御部13は、算出した作業移動体10の通信部11の位置座標を作業移動体10の位置座標として自己位置に基づいて移動制御を実行する。具体的には、予め設定された飛行経路内を飛行しているか否かを確認して、当該飛行経路に沿う移動制御を実行する。
位置算出部17は、位置の算出処理を終了する(エンド)。
一方、位置算出部17は、COP信号を受信しないと判断した場合(ステップS12においてNO)あるいは、全ての組み合わせのCOP信号を受信しないと判断した場合(ステップS13においてNO)には、ステップS11に戻り、再度ACK信号を送信するように指示する。
本例においては、作業移動体10の位置算出部17の位置算出方式について説明したが、支援移動体100の位置算出部117の位置算出方式についても同様である。位置算出部117は、外部からの問合せ信号を受信したか否かを判断し、問合せ信号を受信したと判断した場合には、通信部102,104,106からACK信号を送信するように指示する。
位置算出部117は、COP信号を受信したか否かを判断し、COP信号を受信したと判断した場合には、全ての組み合わせのCOP信号を受信したか否かを判断する。具体的には、位置算出部117は、通信部102,104,106の各々について識別子ID4~ID6を含むCOP信号を受信したか否かを判断する。位置算出部117は、通信部102,104,106の各々について全ての組み合わせのCOP信号を受信したと判断した場合には、通信時間を算出する。位置算出部117は、通信部102,104,106の各々について全ての組み合わせのCOP信号を受信したと判断した場合には、通信時間を算出するように通信時間算出部116に指示する。通信時間算出部116は、通信部102,104,106の各々について全ての組み合わせのCOP信号に基づいて通信部102,104,106の各々と支援移動体150の通信部152,154,156との間の通信時間を算出する。
位置算出部117は、通信部102,104,106の各々について算出した通信時間および通信部152,154,156の位置座標に基づいて上記で説明した方式に基づいて支援移動体100の通信部102,104,106の位置座標L1,L2,L3を算出する。そして、位置算出部117は、算出した通信部102,104,106の位置座標L1,L2,L3を保存する。移動制御部113は、通信部102,104,106の算出された位置座標に基づく支援移動体100の位置座標に基づいて移動制御を実行する。
支援移動体150の位置算出部167の位置算出方式についても同様である。
図10は、実施形態1に従う支援移動体100,150の移動判定処理について説明するフロー図である。図10を参照して、支援移動体100,150は、作業移動体10からの指示に従って移動する。具体的には、作業移動体10の移動判定部20が移動の必要性を判定し、移動の必要であると判定した場合には移動処理するように指示する。
移動判定部20は、作業移動体10と支援移動体100,150との距離を確認する(ステップS22)。具体的には、算出した作業移動体10の位置座標と、COP信号に含まれる支援移動体100,150の位置座標とを確認し、移動判定部20は、作業移動体10と進行経路に沿って前方に位置する支援移動体100,150の一方と、後方に位置する支援移動体100,150の他方との距離を算出する。
次に、移動判定部20は、作業移動体10と前方に位置する支援移動体100,150の一方との距離が、作業移動体10と後方に位置する支援移動体100,150の他方との距離よりも近いか否かを判断する(ステップS24)。
ステップS24において、移動判定部20は、作業移動体10と前方に位置する支援移動体100,150の一方との距離が、作業移動体10と後方に位置する支援移動体100,150の他方との距離よりも近いと判断した場合(ステップS24においてYES)には、後方の支援移動体100,150の他方に対して移動を指示する(ステップS26)。具体的には、作業移動体10の移動判定部20は、通信部11に対して後方に位置する支援移動体100,150の他方に対して割り当てられた識別子ID1~ID3あるいはID4~ID6を宛先指定して移動する命令を含む信号を送信するように指示する。通信部11は、当該信号を後方の支援移動体100,150の他方に対して送信する。
次に、移動判定部20は、処理を終了するか否かを判断する(ステップS28)
ステップS28において、移動判定部20は、処理を終了すると判断した場合(ステップS28においてYES)には処理を終了する。一方、移動判定部20は、処理を終了しないと判断した場合には、ステップS22に戻り上記処理を繰り返す。
ステップS24において、移動判定部20は、作業移動体10と前方に位置する支援移動体100,150の一方との距離が、作業移動体10と後方に位置する支援移動体100,150の他方との距離よりも近くないと判断した場合(ステップS24においてNO)には、ステップS22に戻り上記処理を繰り返す。
図11は、実施形態1に従う支援移動体100,150の移動処理について説明するフロー図である。図11を参照して、作業移動体10は、移動判定部20で判定した後方に位置する支援移動体100,150の他方に対して移動を指示する。
支援移動体100,150の移動制御部113,163は、通信部を介して作業移動体10からの移動指示を受信したか否かを判断する(ステップS32)。移動制御部113,163は、作業移動体10からの移動指示を受信した場合(ステップS32においてYES)には、移動制御部113,163は、移動制御処理を実行する(ステップS34)。そして、処理を終了する(エンド)。
具体的には、進行経路に沿って後方に位置する支援移動体100,150の他方は、前方に位置する支援移動体100,150よりも前方に移動するように移動制御処理を実行する。例えば、支援移動体100,150のうちの支援移動体100が前方に位置し、支援移動体150が後方に位置していた場合、支援移動体150は、進行経路に沿って支援移動体100よりも前方の所定距離分離れた位置に移動するようにしても良い。支援移動体100,150のうちの支援移動体150が前方に位置し、支援移動体100が後方に位置していた場合、支援移動体100は、進行経路に沿って支援移動体150よりも前方の所定距離分離れた位置に移動するようにしても良い。当該所定距離は、支援移動体100と支援移動体150との間で可視光通信が可能な範囲で適宜設定することが可能である。
本例においては、作業移動体10の移動判定部20が移動を指示する場合について説明したが、支援移動体100,150がそれぞれ自身の位置と他の支援移動体の位置および作業移動体10の位置関係を算出して、自律的に移動制御を実行するようにしてもよい。
当該処理を継続することにより実施形態1に従う計測システム1は、作業移動体10と支援移動体100および150の可視光通信により、空間座標における作業移動体10の位置を算出することが可能である。作業移動体10は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行することが可能となる。
本例においては、支援移動体100および150は、交互に静止した状態で互いに可視光通信することにより、それぞれの支援移動体100および150の位置を算出することが可能である。したがって、支援移動体100および150の位置を精度よく担保することが可能である。従来は、INS(Inertial Navigation System)を用いて、GNSS信号を受信できないトンネル等の点検エリアの位置座標を算出する方式が用いられていたが、トンネル等の長い距離の移動あるいは洞窟やスタジアム等の長時間の移動においては、INSの誤差が大きいという課題があった。その点、本例においては、支援移動体100,150は、交互に静止した状態で互いに可視光通信することにより三角測量の原理で位置座標を精度よく算出することが可能である。したがって、誤差が少なく当該位置座標に基づいて作業支援体10の位置が算出されるため作業支援体10の位置を精度良く算出することが可能である。
(実施形態1の変形例)
図12は、実施形態1の変形例に従う計測システム2について説明する図である。
図12を参照して、計測システム2は、例えば作業移動体10(一例としてドローン)と、複数の支援移動体100#,150#とを含む。支援移動体100#,150#は、実施形態1で説明したように空中を飛行するドローンに限られず地上を走行するドローンを用いた構成としても良い。移動形態は異なるが他の構成等については同様である。
当該構成においても、上記と同様に、作業移動体10は、位置を算出して、算出結果に基づく移動制御を実行することが可能である。支援移動体100#,150#は地面に接地した状態であり静止している。
支援移動体100#および150#は、照明光の照明エリア内の作業移動体10と可視光通信によりデータの授受を実行する。支援移動体100#および150#の各々は、照明光を受光する受光部と照明光を投光する投光部とを含む3つの通信部をそれぞれ有する。3つの通信部は、各支援移動体100#および150#において互いに異なる位置にそれぞれ設けられる。
実施形態1の変形例に従う計測システム2は、支援移動体100#および支援移動体150#間で交互に静止した状態で互いに可視光通信を行うことにより、空間座標における支援移動体100#および150#の位置をそれぞれ算出することが可能である。
実施形態1の変形例に従う計測システム2は、作業移動体10と支援移動体100#および150#の可視光通信により、空間座標における作業移動体10の位置を算出することが可能である。作業移動体10は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行する。
また、上記で説明したように、作業移動体10が進行経路に沿って移動する際に、支援移動体100#が支援移動体150#の前方に移動する場合が示されている。作業移動体10は進行経路に沿って移動することにより、作業移動体10と支援移動体100#との通信範囲および作業移動体10と支援移動体150#との通信範囲が変化する。一例として、進行経路に沿って支援移動体150#が前方に位置し、支援移動体100#が後方に位置するとする。作業移動体10が進行経路に沿って移動する際、作業移動体10の位置は、支援移動体100#から遠くなり支援移動体150#から近くなる。すなわち、作業移動体10は、支援移動体100#との通信を確保することが難しくなり、支援移動体150#との通信を確保することが容易になる。したがって、作業移動体10は、進行経路に沿って移動する際に、支援移動体100#,150#との距離を計測する。作業移動体10は、作業移動体10と支援移動体150#との距離が作業移動体10と支援移動体100#との距離よりも短くなった場合には、支援移動体100#に移動するように指示する。当該移動制御の指示により作業移動体10は、進行経路に沿って移動する際に支援移動体100#,150#との通信を常に継続することが可能となる。
当該処理を継続することにより実施形態1の変形例に従う計測システム2は、作業移動体10と支援移動体100#,150#の可視光通信により、空間座標における作業移動体10の位置を算出することが可能である。作業移動体10は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行することが可能となる。
(実施形態2)
図13は、実施形態2に従う計測システム3について説明する図である。図13に示されるように、実施形態2に従う計測システム3は、例えば作業移動体10と、複数の支援移動体200~206(一例としてドローン)とを含む。
計測システム3は、複数の支援移動体200~206と作業移動体10との間での可視光通信によりデータの送受信を実行するシステムである。
実施形態1に従う支援移動体100,150は、3つの通信部を搭載した構成であるが、実施形態2に従う4つの支援移動体200~206は、それぞれ1つの通信部を搭載した構成である、その他の構成については支援移動体100,150と同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。本例において、支援移動体200~206の通信部には、それぞれ識別子ID7~ID10が割り当てられている。
支援移動体200~206は、互いに通信することが可能なように照明光が互いに重なる照明エリア内に位置する。支援移動体200~206は、互いに可視光通信を継続可能な範囲で移動制御を実行する。照明光は、無指向性あるいは広指向性の照明を用いるようにしてもよい。
支援移動体200~206は、照明光の照明エリア内の作業移動体10と可視光通信によりデータの授受を実行する。支援移動体200~206の各々は、照明光を受光し、投光することが可能な1つの通信部をそれぞれ有する。
実施形態2に従う計測システム3は、支援移動体200~206間で交互に静止した状態で互いに可視光通信を行うことにより、空間座標における支援移動体200~206の位置をそれぞれ算出することが可能である。支援移動体200~206は、GNSS信号を受信するGNSS信号受信機をそれぞれ搭載しており、トンネル50外では、GNSS信号受信機を用いてそれぞれの位置座標を取得可能である。トンネル50内では、GNSS信号を受信することができないため支援移動体200~206間で交互に静止した状態で互いに可視光通信を行うことにより、支援移動体200~206の位置座標をそれぞれ算出することが可能である。
実施形態2に従う計測システム3は、作業移動体10と支援移動体200~206と可視光通信により、空間座標における作業移動体10の位置を算出することが可能である。作業移動体10は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行する。
本例においては、点検エリアであるトンネル50内において、4台の支援移動体200~206を用いて作業移動体10の位置を算出し、作業移動体10は、トンネル50内の進行経路に沿って自立的に移動制御する場合について説明するが、4台の支援移動体に限られず5台以上の支援移動体を用いて制御するようにしてもよい。
作業移動体10の位置の算出方式については実施形態1と同様である。実施形態2に従う作業移動体10の通信部11と支援移動体200~206のうちの少なくとも3つの通信部が通信することにより作業移動体10の位置座標を算出することが可能である。また、支援移動体200~206のうちのある1つの支援移動体の通信部は、残りの3つの支援移動体の通信部と通信することにより当該支援移動体の位置座標を算出することが可能である。
作業移動体10は、支援移動体200~206のうちの少なくとも1つの問合せ信号に対して、ACK信号を送信する。支援移動体200~206は、所定間隔毎に問合わせ信号を順番に送信する。
支援移動体200は、作業移動体10からのACK信号に対してCOP信号を送信する。COP信号は、支援移動体200に設けられた通信部の位置座標および予め割り当てられた自身のID信号を含む。例えば、支援移動体200の通信部は、COP信号に通信部の位置座標L7と、識別子ID7とを含めて送信する。
支援移動体202は、作業移動体10からのACK信号に対してCOP信号を送信する。COP信号は、支援移動体202に設けられた通信部の位置座標および予め割り当てられた自身のID信号を含む。例えば、支援移動体202の通信部は、COP信号に通信部の位置座標L8と、識別子ID8とを含めて送信する。
支援移動体204は、作業移動体10からのACK信号に対してCOP信号を送信する。COP信号は、支援移動体204に設けられた通信部の位置座標および予め割り当てられた自身のID信号を含む。例えば、支援移動体204の通信部は、COP信号に通信部の位置座標L9と、識別子ID9とを含めて送信する。
支援移動体206は、作業移動体10からのACK信号に対してCOP信号を送信する。COP信号は、支援移動体206に設けられた通信部の位置座標および予め割り当てられた自身のID信号を含む。例えば、支援移動体206の通信部は、COP信号に通信部の位置座標L10と、識別子ID10とを含めて送信する。
作業移動体10は、ACK信号を送信してから支援移動体200~206のうちの少なくとも3つのCOP信号を受信するまでの期間と、COP信号に含まれる支援移動体200~206の通信部の位置座標とに基づいて作業移動体10の位置を算出する。
同様に、支援移動体200~206は、他の支援移動体からの問い合わせ信号に対してACK信号を送信してからCOP信号を受信するまでの期間と、他の支援移動体の通信部の位置座標とに基づいて支援移動体200~206の通信部の位置座標を算出する。
支援移動体200は、他の支援移動体からの問合わせ信号に対してACK信号を送信する。支援移動体202~206は、ACK信号に対してそれぞれCOP信号を送信する。支援移動体200は、ACK信号を送信してから支援移動体202~206からのCOP信号を受信するまでの期間と、COP信号に含まれる支援移動体202~206の通信部の位置座標L8,L9,L10とに基づいて支援移動体200の位置を算出する。支援移動体202は、ACK信号を送信してから支援移動体200,204,206からのCOP信号を受信するまでの期間と、COP信号に含まれる支援移動体200,204,206の通信部の位置座標L7,L9,L10とに基づいて支援移動体202の位置を算出する。支援移動体204は、ACK信号を送信してから支援移動体200,202,206からのCOP信号を受信するまでの期間と、COP信号に含まれる支援移動体200,202,206の通信部の位置座標L7,L8,L10とに基づいて支援移動体204の位置を算出する。支援移動体206は、ACK信号を送信してから支援移動体200,202,204からのCOP信号を受信するまでの期間と、COP信号に含まれる支援移動体200,202,204の通信部の位置座標L7,L8,L9とに基づいて支援移動体202の位置を算出する。
図14は、実施形態2に従う作業移動体10と支援移動体200~206の可視光通信の別の概念図である。図14を参照して、作業移動体10の通信部11は、支援移動体200~204の通信部と互いに通信することにより作業移動体10の位置座標を算出することが可能である。作業移動体10が進行経路に沿って移動する際、作業移動体10は、支援移動体202~206と可視光通信により通信が可能である。その際、支援移動体200は、作業移動体10との通信を継続するために進行経路に沿って前方に移動する。
作業移動体10が進行経路に沿って移動する際に、支援移動体200が支援移動体206の前方に移動する場合が示されている。
作業移動体10は進行経路に沿って移動することにより支援移動体200~206との通信範囲が変化する。進行経路に沿って支援移動体206が最前方に位置し、次に支援移動体204が位置し、次に支援移動体202が位置し、支援移動体200が最後方に位置する場合について説明する。作業移動体10が進行経路に沿って移動する際、作業移動体10の位置は、支援移動体200から遠くなり支援移動体206から近くなる。すなわち、作業移動体10は、支援移動体200との通信を確保することが難しくなり、支援移動体206との通信を確保することが容易になる。実施形態2においては、作業移動体10は、支援移動体200,206との距離を計測する。作業移動体10は、作業移動体10と最前方の支援移動体206との距離が、作業移動体10と最後方の支援移動体200との距離よりも短くなった場合には、支援移動体200に対して支援移動体206よりも前方に移動するように指示する。
次に、進行経路に沿って支援移動体200が最前方に位置し、支援移動体202が最後方に位置する場合について説明する。作業移動体10が進行経路に沿って移動する際、作業移動体10の位置は、支援移動体202から遠くなり支援移動体200から近くなる。すなわち、作業移動体10は、支援移動体202との通信を確保することが難しくなり、支援移動体200との通信を確保することが容易になる。作業移動体10は、支援移動体200,202との距離を計測する。作業移動体10は、作業移動体10と支援移動体200との距離が、作業移動体10と支援移動体202との距離よりも短くなった場合には、支援移動体202に対して支援移動体200よりも前方に移動するように指示する。
当該移動制御の指示により作業移動体10は、進行経路に沿って移動する際に支援移動体200~206との通信を常に継続することが可能となる。
具体的には、作業移動体10の移動判定部20が移動の必要性を判定し、移動の必要であると判定した場合には移動処理するように指示する。
移動判定部20は、作業移動体10と支援移動体200~206の位置座標とを確認し、移動判定部20は、作業移動体10は、支援移動体200~206のうちの進行経路に沿って最前方に位置する支援移動体と、最後方に位置する支援移動体の他方との距離を算出する。移動判定部20は、最前方に位置する支援移動体が、最後方に位置する支援移動体よりも距離が近いか否かを判断し、距離が近いと判断した場合には最後方の支援移動体に対して移動を指示する。
支援移動体200~206の移動制御部は、通信部を介して作業移動体10からの移動指示を受信したか否かを判断し、作業移動体10からの移動指示を受信した場合には移動制御処理を実行する。
具体的には、支援移動体200~206のうちの進行経路に沿って最後方に位置する支援移動体は、最前方に位置する支援移動体よりも前方に移動するように移動制御処理を実行する。例えば、支援移動体200~206のうちの支援移動体206が最前方に位置し、支援移動体200が最後方に位置していた場合、支援移動体200は、進行経路に沿って支援移動体206よりも前方の所定距離分離れた位置に移動するようにしても良い。当該所定距離は、支援移動体200~206との間で可視光通信が可能な範囲で適宜設定することが可能である。
当該処理を継続することにより実施形態2に従う計測システム3は、作業移動体10と支援移動体200~206との可視光通信により、空間座標における作業移動体10の位置を算出することが可能である。作業移動体10は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行することが可能となる。
(実施形態3)
図15は、実施形態3に従う計測システム4について説明する図である。図15に示されるように、計測システム4は、例えば4台の作業移動体31~34(一例としてドローン)を含む。
計測システム4は、複数の作業移動体31~34によりデータの送受信を実行するシステムである。
実施形態1に従う作業移動体10は、常に点検用として用いる場合について説明したが、実施形態4においては4台の作業移動体31~34を設けて、点検用と支援用の作業移動体とに交互に状態が入れ替わる構成について説明する。点検用の作業移動体31は、点検エリア内を飛行しており、支援用の作業移動体32~34は地面に接地した状態であり静止している。
実施形態3に従う4つの作業移動体31~34は、それぞれ1つの通信部を搭載した構成であり、作業移動体10と同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。本例において、作業移動体31~34の通信部には、それぞれ識別子が割り当てられておりID11~ID14にそれぞれ割り当てられている。
作業移動体31~34は、互いに通信することが可能なように照明光が互いに重なる照明エリア内に位置する。作業移動体31~34は、互いに可視光通信を継続可能な範囲で移動制御を実行する。照明光は、無指向性あるいは広指向性の照明を用いるようにしてもよい。
作業移動体31~34は、照明光の照明エリア内において可視光通信によりデータの授受を実行する。作業移動体31~34の各々は、照明光を受光し、投光することが可能な1つの通信部をそれぞれ有する。
実施形態3に従う計測システム4は、作業移動体31~34間で交互に静止した状態で互いに可視光通信を行うことにより、空間座標における作業移動体31~34の位置をそれぞれ算出することが可能である。作業移動体31~34は、GNSS信号を受信するGNSS信号受信機をそれぞれ搭載しており、トンネル50外では、GNSS信号受信機を用いてそれぞれの位置座標を取得可能である。トンネル50内では、GNSS信号を受信することができないため作業移動体31~34間で交互に静止した状態で互いに可視光通信を行うことにより、作業移動体31~34の位置座標をそれぞれ算出することが可能である。
実施形態3に従う計測システム4は、作業移動体31~34のうちの1つが点検用の作業移動体となり、作業移動体31~34のうちの残りの3つが支援用の作業移動体となり、可視光通信により、点検用の作業移動体の位置を算出することが可能である。作業移動体31~34は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行する。
作業移動体31~34の位置の算出方式については実施形態1と同様である。
実施形態3に従う作業移動体31~34のうちのある作業移動体の通信部は、他の3つの作業移動体の通信部と通信することにより当該作業移動体の位置座標を算出することが可能である。
作業移動体31は、作業移動体32~34のうちの少なくとも1つの問合せ信号に対して、ACK信号を送信する。作業移動体31~34は、所定間隔毎に問合わせ信号を順番に送信する。
作業移動体32は、作業移動体31からのACK信号に対してCOP信号を送信する。COP信号は、作業移動体32に設けられた通信部の位置座標および予め割り当てられた自身のID信号を含む。例えば、作業移動体32の通信部は、COP信号に通信部の位置座標L12と、識別子ID12とを含めて送信する。作業移動体33は、作業移動体31からのACK信号に対してCOP信号を送信する。COP信号は、作業移動体33に設けられた通信部の位置座標および予め割り当てられた自身のID信号を含む。例えば、作業移動体33の通信部は、COP信号に通信部の位置座標L13と、識別子ID13とを含めて送信する。作業移動体34は、作業移動体31からのACK信号に対してCOP信号を送信する。COP信号は、作業移動体34に設けられた通信部の位置座標および予め割り当てられた自身のID信号を含む。例えば、作業移動体34の通信部は、COP信号に通信部の位置座標L14と、識別子ID14とを含めて送信する。
作業移動体31は、ACK信号を送信してから作業移動体32~34のCOP信号を受信するまでの期間と、COP信号に含まれる作業移動体32~34の通信部の位置座標L12~L14とに基づいて作業移動体31の位置座標L11を算出する。作業移動体31は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行することが可能となる。
同様に、作業移動体32~34は、他の支援移動体からの問い合わせ信号に対してACK信号を送信してからCOP信号を受信するまでの期間と、他の支援移動体の通信部の位置座標とに基づいて各々の作業移動体32~34の位置座標を算出する。
作業移動体32は、他の支援移動体からの問合わせ信号に対してACK信号を送信する作業移動体31,33,34は、ACK信号に対してそれぞれCOP信号を送信する。作業移動体32は、ACK信号を送信してから作業移動体31,33,34からのCOP信号を受信するまでの期間と、COP信号に含まれる作業移動体31,33,34の通信部の位置座標L11,L13,L14とに基づいて作業移動体32の位置座標L12を算出する。作業移動体33は、ACK信号を送信してから作業移動体31,32,34からのCOP信号を受信するまでの期間と、COP信号に含まれる作業移動体31,32,34の通信部の位置座標L11,L12,L14とに基づいて作業移動体33の位置座標L14を算出する。作業移動体34は、ACK信号を送信してから作業移動体31,32,33からのCOP信号を受信するまでの期間と、COP信号に含まれる作業移動体31,32,33の通信部の位置座標L11,L12,L13とに基づいて作業移動体34の位置座標L14を算出する。作業移動体32~34は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って各々自立的な移動制御を実行することが可能となる。
図16は、実施形態3に従う作業移動体31~34の移動について説明する図である。図16を参照して、作業移動体31の通信部は、作業移動体32~34の通信部と互いに通信することにより作業移動体31の位置座標を算出することが可能である。点検用の作業移動体31は、進行経路に沿って移動する際、最前方の作業移動体の前に移動する。
一例として、作業移動体31が進行経路に沿って移動する際に、作業移動体31が作業移動体34の前方に移動する場合が示されている。作業移動体31は、作業移動体34の前方に移動した後、支援用の作業移動体として機能する。
図17は、実施形態3に従う作業移動体31~34の別の移動について説明する図である。図17を参照して、作業移動体31の通信部は、支援用の作業移動体として機能する際に最後方の作業移動体に対して移動するように指示する。具体的には、作業移動体31の通信部は、作業移動体32に対して点検用の作業移動体として移動制御するように指示する。
作業移動体32は、作業移動体31からの移動制御の指示に従って点検用の作業移動体として進行経路に沿って移動する。
作業移動体32の通信部は、作業移動体31,33,34の通信部と互いに通信することにより作業移動体32の位置座標を算出することが可能である。これにより、作業移動体32は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行することが可能となる。そして、点検用の作業移動体32は、進行経路に沿って移動する際、最前方の作業移動体の前に移動する。作業移動体32は、進行経路に沿って移動する際に、作業移動体31の前方に移動する。作業移動体32は、作業移動体31の前方に移動した後、支援用の作業移動体として機能する。作業移動体32の通信部は、作業移動体33に対して点検用の作業移動体として移動制御するように指示する。以下、同様にして当該処理を繰り返し継続する。
点検用の作業移動体と、支援用の作業移動体とが交互に状態が入れ替わりながら進行経路に沿って移動することが可能である。
作業移動体31~34のうちの1つの作業移動体は、進行経路に沿って移動する際に作業移動体31~34のうちの3つの作業移動体との通信を常に継続することが可能となる。
実施形態3に従う計測システム4は、作業移動体31~34の互いの可視光通信により、空間座標における作業移動体31~34の位置を算出することが可能である。作業移動体31~34は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行することが可能となる。
図18は、実施形態3に従う作業移動体31~34の移動判定部の移動判定処理について説明するフロー図である。実施形態3においては作業移動体31~34は、点検用と支援用とで状態が切り替わり、点検用の作業移動体は、支援用の作業移動体の1つに対して点検用の作業移動体となるように指示する。一例として初期状態の点検用として作業移動体31が指示された場合について説明する。図18を参照して、作業移動体31は、点検用として移動の指示を受信したか否かを判断する(ステップS40)。具体的には、作業移動体31の移動判定部は、点検用として移動の指示を通信部を介して受信したか否かを判断する。
ステップS40において、作業移動体31は、点検用として移動の指示を受信した場合(ステップS40においてYES)には、移動制御を実行する(ステップS41)。作業移動体31の移動判定部は、点検用として移動の指示を受信した場合には点検用の移動制御を実行するように移動制御部に指示する。作業移動体31の移動制御部は、当該指示にしたがって予め設定されている所定の移動制御を実行する。作業移動体31は、点検エリアを進行経路に沿って移動しながらカメラ等を用いて点検する。作業移動体31は、移動制御する際に、作業移動体32~34のうちの少なくとも1つの問合せ信号に対して、ACK信号を送信する。ACK信号を送信してから作業移動体32~34のCOP信号を受信するまでの期間と、COP信号に含まれる作業移動体32~34の通信部の位置座標L12,L13,L14とに基づいて作業移動体31の位置座標L11を算出する。作業移動体31は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行する。
次に、作業移動体31は、他の作業移動体の位置を確認する(ステップS42)。具体的には、作業移動体31の移動判定部は、COP信号に含まれる作業移動体32~34の通信部の位置座標L12,L13,L14に基づいて他の作業移動体32~34の位置を確認する。当該処理により最前方の作業移動体および最後方の作業移動体を特定することが可能である。本例の場合には、最前方の作業移動体34と、最後方の作業移動体32を特定する。
次に、作業移動体31は、最前方の作業移動体よりも所定距離前方に移動したか否かを判断する(ステップS43)。作業移動体31の移動判定部は、算出された自機位置に基づいて最前方の作業移動体34よりも所定距離前方に移動したか否かを判断する。
ステップS43において、作業移動体31は、最前方の作業移動体よりも所定距離前方に移動していないと判断した場合(ステップS43においてNO)には、ステップS41に戻り所定の移動制御を継続する。作業移動体31は、算出された自機位置に基づいて最前方の作業移動体34よりも所定距離前方に移動していないと判断した場合には、所定距離前方に移動するまでステップS41に戻り、自機位置を算出しながら上記移動制御を継続する。
一方、ステップS43において、作業移動体31は、最前方の作業移動体よりも所定距離前方に移動したと判断した場合(ステップS43においてYES)には、移動を停止する(ステップS44)。作業移動体31の移動判定部は、算出された自機位置に基づいて作業移動体34よりも所定距離前方に移動したと判断した場合には、当該位置で移動を停止する。具体的には、作業移動体31の移動判定部は移動制御部に指示し、作業移動体31は地面に降下して静止する。
次に、作業移動体31は、点検用として移動の指示を送信する(ステップS45)。具体的には、作業移動体31の移動判定部は、最後方の作業移動体32に対して点検用として移動の指示を送信するように通信部に指示する。具体的には、作業移動体31の移動判定部は、通信部に対して最後方の作業移動体32に対して割り当てられた識別子ID12を宛先指定して点検用として移動する命令を含む信号を送信するように指示する。通信部は、当該信号を作業移動体32に対して送信する。
そして、処理を終了する(エンド)。
これにより作業移動体31は、支援用の作業移動隊として動作する。作業移動体32は、作業移動体31からの宛先指定された点検用の移動の指示を受信して、点検用の作業移動体31として動作する。具体的には、作業移動体32は、作業移動体31について上記で説明したのと同様に点検エリアを進行経路に沿って移動しながらカメラ等を用いて点検する。作業移動体32は、移動制御する際に、作業移動体31,33,34のうちの少なくとも1つの問合せ信号に対して、ACK信号を送信する。ACK信号を送信してから作業移動体31,33,34のCOP信号を受信するまでの期間と、COP信号に含まれる作業移動体31,33,34の通信部の位置座標L11,L13,L14とに基づいて作業移動体32の位置座標L12を算出する。作業移動体32は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行する。以降の処理については作業移動体31と同様である。
当該処理を継続することにより実施形態3に従う計測システム4は、作業移動体31~34の可視光通信により、空間座標における作業移動体31~34の位置を算出することが可能である。作業移動体31~34は、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って自立的な移動制御を実行することが可能となる。
4つの作業移動体31~34を用いることにより効率的に点検エリアの点検作業を実行することが可能である。
なお、上記の各実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(ハードディスクなど)、光ディスク(CDROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。また、記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良い。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が上記実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。さらに、各実施形態における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から上記の各実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であっても良い。なお、各実施形態におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上記の各実施形態における各処理を実行するものであって、パーソナルコンピュータ等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であっても良い。
(付記)
上述したような実施形態は、以下のような技術思想を含む。
ある実施形態に従う計測システム(1)は、進行経路に沿って周囲が遮蔽された点検エリアを移動する作業移動体(10)と、点検エリア内において所定範囲内に位置する作業移動体と交互に静止した状態で通信することにより作業移動体の位置を算出するための第1および第2の支援移動体(100,150)とを含む。第1および第2の支援移動体は、交互に静止した状態で互いに通信することにより第1および第2の支援移動体の位置を算出し、作業移動体は、第1および第2の支援移動体の少なくとも1つの支援移動体と通信することにより算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って移動する移動制御を実行し、第1および第2の支援移動体は、進行経路に沿って移動する作業移動体と通信を継続するために交互に静止して通信を行う状態を保ちながら順次移動する移動制御を実行する。したがって、計測システムは、簡易な方式で移動体の位置を算出することが可能である。
ある局面において、作業移動体は、第1および第2の支援移動体とそれぞれ通信する通信部(11)を含む。第1および第2の支援移動体の各々は、通信部と通信する通信位置がそれぞれ異なる少なくとも3つ以上のサブ通信部(102,104,106,152,154,156)をそれぞれ含む。作業移動体の通信部は、第1および第2の支援移動体の少なくとも1つの支援移動体の3つ以上のサブ通信部と通信することにより自機位置を算出する。第1および第2の支援移動体のうちの一方の支援移動体は、自機側の少なくとも3つ以上のサブ通信部のうちの1つのサブ通信部と、他方の支援移動体に設けられた少なくとも3つ以上のサブ通信部と通信することにより位置を算出する。したがって、簡易な方式で作業移動体および支援移動体の位置を算出することが可能である。
ある局面において、作業移動体の通信部は、第1および第2の支援移動体の3つ以上のサブ通信部との間で光通信することにより自機位置を算出する。作業移動体は、撮像部(12)をさらに含む。撮像部は、第1および第2の支援移動体から投光される光により点検エリアを撮像する。光通信の光を光源として撮像部は撮像することが可能であるため別途光源を用意する必要がなく移動体の重量を軽減することが可能である。
ある局面において、作業移動体は、第1および第2の支援移動体から投光される光により発電する発電装置(14)をさらに含む。発電装置を搭載することにより移動体に搭載するバッテリーの容量を軽減することが可能である。
ある局面において、測定システムは、所定範囲内に位置する作業移動体と通信することにより作業移動体の位置を検出するための第3および第4の支援移動体(200~206)とをさらに含む。第1~第4の支援移動体は、互いに通信することにより第1~第4の支援移動体の各々の位置を算出する。作業移動体は、第1~第4の支援移動体の少なくとも3つの支援移動体と通信することにより算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って移動する移動制御を実行する。第1~第4の支援移動体は、進行経路に沿って移動する作業移動体と通信を継続するためにそれぞれ順次移動する移動制御を実行する。したがって、簡易な方式で作業移動体および支援移動体の位置を算出することが可能である。
別の実施形態に従うと、進行経路に沿って周囲が遮蔽された点検エリアを移動する作業移動体(10)と、点検エリア内において、所定範囲内に位置する作業移動体と交互に静止した状態で通信することにより作業移動体の位置を算出するための第1および第2の支援移動体(100,150)とを備える計測方法が提供される。この計測システムの制御方法は、第1および第2の支援移動体は、交互に静止した状態で互いに通信することにより第1および第2の支援移動体の位置を算出するステップと、作業移動体は、第1および第2の支援移動体の少なくとも1つの支援移動体と通信することにより算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って移動する移動制御を実行するステップと、第1および第2の支援移動体は、進行経路に沿って移動する作業移動体と通信を継続するために交互に静止して通信を行う状態を保ちながら順次移動する移動制御を実行するステップとを備える。したがって、簡易な方式で作業移動体および支援移動体の位置を算出することが可能である。
さらに別の実施形態に従う計測システムは、進行経路に沿って周囲が遮蔽された点検エリアを静止と移動を繰り返しながら移動する、各々が通信部を含む第1~第4の作業移動体(31~34)を含む。静止状態にある第1~第4の作業移動体のうち進行経路に沿って最後方に位置する作業移動体は、点検エリアを移動する際に残りの静止している3つの作業移動体と互いに通信することにより自機位置を算出し、算出された自機位置に基づいて進行経路に沿って最前方に位置する作業移動体よりも前に移動し静止する移動制御を実行し、移動制御を実行した後、静止状態にある第1~第4の作業移動体のうちの進行経路に沿って最後方に位置する作業移動体に点検エリアを移動するように指示する。したがって、簡易な方式で作業移動体の位置を算出することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2,3,4 計測システム、10,31,32,33,34 作業移動体、11,102,104,106,152,154,156 通信部、12,112,162 カメラ、13,113,163 移動制御部、14,114,164 発電装置、15,115,165 レーザセンサ、16,116,166 通信時間算出部、17,117,167 位置算出部、19,119,169 GNSS受信部、20 移動判定部、50 トンネル、100,110,150,200,202,204,206 支援移動体。

Claims (7)

  1. 進行経路に沿って周囲が遮蔽された点検エリアを移動する作業移動体と、
    前記点検エリア内において所定範囲内に位置する前記作業移動体と交互に静止した状態で通信することにより前記作業移動体の位置を算出するための第1および第2の支援移動体とを備え、
    前記第1および第2の支援移動体は、交互に静止した状態で互いに通信することにより前記第1および第2の支援移動体の位置を算出し、
    前記作業移動体は、前記第1および第2の支援移動体の少なくとも1つの支援移動体と通信することにより算出された自機位置に基づいて前記進行経路に沿って移動する移動制御を実行し、
    前記第1および第2の支援移動体は、前記進行経路に沿って移動する前記作業移動体と通信を継続するために交互に静止して通信を行う状態を保ちながら順次移動する移動制御を実行する、計測システム。
  2. 前記作業移動体は、前記第1および第2の支援移動体とそれぞれ通信する通信部を含み、
    前記第1および第2の支援移動体の各々は、前記通信部と通信する通信位置がそれぞれ異なる少なくとも3つ以上のサブ通信部をそれぞれ含み、
    前記作業移動体の通信部は、前記第1および第2の支援移動体の少なくとも1つの支援移動体の前記3つ以上のサブ通信部と通信することにより前記自機位置を算出し、
    前記第1および第2の支援移動体のうちの一方の支援移動体は、自機側の前記少なくとも3つ以上のサブ通信部のうちの1つのサブ通信部と、他方の支援移動体に設けられた前記少なくとも3つ以上のサブ通信部と通信することにより前記位置を算出する、請求項1記載の計測システム。
  3. 前記作業移動体の通信部は、前記第1および第2の支援移動体の前記3つ以上のサブ通信部との間で光通信することにより前記自機位置を算出し、
    前記作業移動体は、撮像部をさらに含み、
    前記撮像部は、前記第1および第2の支援移動体から投光される光により前記点検エリアを撮像する、請求項2記載の計測システム。
  4. 前記作業移動体は、前記第1および第2の支援移動体から投光される光により発電する発電装置をさらに含む、請求項3記載の計測システム。
  5. 前記所定範囲内に位置する作業移動体と通信することにより前記作業移動体の位置を検出するための第3および第4の支援移動体とをさらに備え、
    前記第1~第4の支援移動体は、互いに通信することにより前記第1~第4の支援移動体の各々の位置を算出し、
    前記作業移動体は、前記第1~第4の支援移動体の少なくとも3つの支援移動体と通信することにより算出された自機位置に基づいて前記進行経路に沿って移動する移動制御を実行し、
    前記第1~第4の支援移動体は、前記進行経路に沿って移動する前記作業移動体と通信を継続するためにそれぞれ順次移動する移動制御を実行する、請求項1記載の計測システム。
  6. 進行経路に沿って周囲が遮蔽された点検エリアを移動する作業移動体と、前記点検エリア内において所定範囲内に位置する作業移動体と交互に静止した状態で通信することにより前記作業移動体の位置を算出するための第1および第2の支援移動体とを備える計測方法であって、
    前記第1および第2の支援移動体は、交互に静止した状態で互いに通信することにより前記第1および第2の支援移動体の位置を算出するステップと、
    前記作業移動体は、前記第1および第2の支援移動体の少なくとも1つの支援移動体と通信することにより算出された自機位置に基づいて前記進行経路に沿って移動する移動制御を実行するステップと、
    前記第1および第2の支援移動体は、前記進行経路に沿って移動する前記作業移動体と通信を継続するために交互に静止して通信を行う状態を保ちながら順次移動する移動制御を実行するステップとを備える、計測方法。
  7. 進行経路に沿って周囲が遮蔽された点検エリアを静止と移動を繰り返しながら移動する、各々が通信部を含む第1~第4の作業移動体を備え、
    静止状態にある前記第1~第4の作業移動体のうち前記進行経路に沿って最後方に位置する作業移動体は、
    前記点検エリアを移動する際に残りの静止している3つの作業移動体と互いに通信することにより自機位置を算出し、
    算出された自機位置に基づいて前記進行経路に沿って最前方に位置する作業移動体よりも前に移動し静止する移動制御を実行し、
    前記移動制御を実行した後、静止状態にある前記第1~第4の作業移動体のうちの前記進行経路に沿って最後方に位置する作業移動体に前記点検エリアを移動するように指示する、計測システム。
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