JP6993283B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍サイクル装置に関し、とくに作動流体として凝縮圧力の高い二酸化炭素などの冷媒が使用される冷凍サイクル装置に適用されて好適である。
圧縮機、凝縮器、膨張部、および蒸発器などが冷媒配管でループ状に接続されている冷凍サイクル装置において、冷媒に凝縮圧力の高い二酸化炭素を使用することは、例えば特許文献1に公知である。係る特許文献1に記載の冷凍サイクル装置(冷凍システム)の膨張部は、弁開度が変更可能な電子膨張弁(電動膨張弁)で構成されている。該電子膨張弁の弁開度は、蒸発温度検知センサーで検知された蒸発温度と、吸入温度検知センサーで検知された吸入配管の温度とに基づいて大小に制御される。弁開度が変更可能な電子膨張弁としては、例えば特許文献2に記載された電子膨張弁のように、ステッピングモータで弁体の位置を変位させることにより、弁開度が大小に変更される形態の電子膨張弁を挙げることができる。
特許文献2の電子膨張弁などのように、弁開度が変更可能な電子膨張弁は比較的高価であり、その制御も比較的複雑であるため、冷凍サイクル装置の製造コストが上昇するのを避けられない。また、弁体の位置変更構造が複雑なため故障が発生しやすく、冷凍サイクル装置の信頼性の低下を招くおそれもある。そのため、本発明に係る冷凍サイクル装置の膨張部は、弁開度が全閉と全開とに切換え可能な電子膨張弁を備えており、所定のサイクル時間における電子膨張弁の開弁時間割合を制御することで、電子膨張弁で減圧される冷媒量の増減を行う制御方式(以下、適宜にデューティ方式という)を採用している。こうしたデューティ方式を採用した膨張部を備える冷凍サイクル装置は、例えば特許文献3に開示されている。前記デューティ方式における全閉と全開とに切換え可能な電子膨張弁は、弁開度が変更可能な電子膨張弁に比べてその全体構造が簡素な分、比較的安価でありまた故障も発生しにくい。さらに、その制御も容易なことから、デューティ方式を採用した膨張部を備える冷凍サイクル装置においては、製造コストを抑えつつ、信頼性を向上させることができる。
特開2006-336943号公報 特開2013-108647号公報 特開平2-190686号公報
凝縮圧力が高い二酸化炭素などを冷媒とする冷凍サイクル装置は、特定フロンや代替フロンを冷媒とする冷凍サイクル装置に比べて、冷凍サイクル装置の高圧側配管(圧縮機の冷媒吐出部から膨張部の入口まで)と、低圧側配管(膨張部の出口から圧縮機の冷媒吸入部まで)との圧力差が大きくなることが避けられない。特許文献1の冷凍システムでは、圧縮機が駆動されているとき、電子膨張弁は連続的に開弁しているので、高圧側と低圧側のそれぞれの配管で大きな圧力変動が生じることはない。そのため、圧縮機の冷媒吸入部および冷媒吐出部における圧力変動もほとんどない。
しかし、デューティ方式を採用した膨張部を備える冷凍サイクル装置では、圧縮機が駆動されているとき、電子膨張弁はサイクル時間毎に断続的に開弁している。そのため、電子膨張弁が閉弁しているときには、高圧側配管の圧力が上昇し低圧側配管の圧力が下降する。この状態で電子膨張弁が開弁されると、高圧側配管の冷媒が低圧側配管に流入して低圧側配管の圧力が急に上昇し、それに伴い高圧側配管の圧力が急に降下する。これにより、圧縮機の冷媒吸入部および冷媒吐出部における圧力は上下変化を繰り返し、圧縮機の負荷が断続的に急変動するのを避けられない。
上記のように、負荷が断続的に急変動する状態で圧縮機が駆動されると、圧縮機が過負荷状態に陥りやすいため圧縮機の故障に繋がりやすい。また、圧縮機に過電流が流れて圧縮機に搭載されている保護装置が作動するおそれもあるため、冷凍サイクル装置の信頼性が低下してしまう。とくにインバータ圧縮機の場合には、負荷の大小により圧縮機に内蔵されたモーターへ入力される駆動周波数が細かに増減変動するので、圧縮機を制御する制御部は、圧縮機に異常があると判断し圧縮機の運転を停止させるおそれがある。また、インバータ圧縮機は、モーターが備えるローターの位置信号を読み取りながら駆動されるが、モーターの回転数が短時間のうちに増減変動することで、ローターの位置信号を正常に読み取ることができず、これによっても制御部は圧縮機の運転を停止させるおそれがある。
本発明は、開弁制御にデューティ方式が採用された電子膨張弁を備える冷凍サイクル装置において、二酸化炭素からなる凝縮圧力の高い冷媒を作動流体として使用できるようにすることを目的とする。
本発明の冷凍サイクル装置は、二酸化炭素からなる冷媒を断熱圧縮する圧縮機13と、弁体が全閉位置と全開位置のいずれかに切換え可能な電子膨張弁26を含む膨張部16と、圧縮機13の冷媒吐出部から膨張部16の入口までの高圧側配管17Aと、膨張部16の出口から圧縮機13の冷媒吸入部までの低圧側配管17Bと、圧縮機13が駆動されている状態において、所定のサイクル時間Cにおける開弁時間割合をデューティ制御して電子膨張弁26の開弁制御を行う制御部23とを備えている。少なくとも圧縮機13が駆動されかつ電子膨張弁26が閉状態のときに、電子膨張弁26を迂回して高圧側配管17Aから低圧側配管17Bへ冷媒を流入させる均圧配管27が設けられている。高圧側配管17Aに凝縮器14が配置され、低圧側配管17Bに蒸発器6が配置されて、凝縮器14と電子膨張弁26との間の高圧側配管17Aと、電子膨張弁26と蒸発器6との間の低圧側配管17Bが、均圧配管27で接続されている。均圧配管27に、該均圧配管27を流れる冷媒を減圧する減圧体28が設けられて、該減圧体28と電子膨張弁26で膨張部16が構成されている。均圧配管27を介し電子膨張弁26を迂回して低圧側配管17Bに流入する冷媒流量が、電子膨張弁26の最大冷媒流量の5%以上、40%以下であることを特徴とする。
電子膨張弁26を迂回して低圧側配管17Bに流入する冷媒流量は、電子膨張弁26の最大冷媒流量の10%以上、30%以下である。
減圧体28はキャピラリチューブ29で構成することができる。
減圧体28は、制御部23で制御される、弁体が全閉位置と全開位置のいずれかに切換え可能な電子膨張弁32で構成されており、少なくとも圧縮機13が駆動されているときに、制御部23が電子膨張弁32を開状態に切換えるように構成することができる。
本発明の冷凍サイクル装置においては、デューティ方式による開弁制御が採用された電子膨張弁26を備え、少なくとも圧縮機13が駆動されかつ電子膨張弁26が閉状態のときに、電子膨張弁26を迂回して高圧側配管17Aから低圧側配管17Bへ冷媒を流入させる均圧配管27を設けた。こうした冷凍サイクル装置によれば、電子膨張弁26が閉状態のときでも、均圧配管27を介して高圧側配管17Aから低圧側配管17Bへ冷媒を流入させて、低圧側配管17Bの圧力を上昇させつつ、高圧側配管17Aの圧力が過度に上昇するのを抑制することができる。これにより、電子膨張弁26が開状態に切換ったときに、低圧側配管17Bの圧力変動を緩和することができる。従って、例えば高圧側配管17Aの圧力が高くなる二酸化炭素冷媒を作動流体として使用した場合であっても、高圧側および低圧側の配管17A・17Bの圧力の急な上下変動に起因して圧縮機13が過負荷状態に陥るのを回避することができ、圧縮機13を適正に駆動することが可能となる。従来のデューティ方式が採用された電子膨張弁26を備える冷凍サイクル装置に均圧配管27を増設するだけでよいので、冷凍サイクル装置の大幅な構造変更が必要ない点でも、冷凍サイクル装置のコストの抑制に寄与できる。
凝縮器14と電子膨張弁26との間の高圧側配管17Aと、電子膨張弁26と蒸発器6との間の低圧側配管17Bを均圧配管27で接続し、該均圧配管27に設けた減圧体28と電子膨張弁26で膨張部16を構成するようにした。これによれば、圧縮機13が過負荷状態に陥るのを回避しつつ、低圧側配管17Bへ流入する冷媒の全部を減圧された状態にすることができるので、膨張部16の出口側の温度、すなわち蒸発器6の入口側温度をより低下させ、冷凍サイクル装置の冷却能力を向上させることができる。
減圧体28をキャピラリチューブ29で構成すると、動作制御などを行う必要もなく高圧側配管17Aから低圧側配管17Bへ減圧された冷媒を定常的に流入させることができるので、減圧体28を設けたことによる冷凍サイクル装置のコストの上昇を抑えることができる。
制御部23で制御される、弁体が全閉位置と全開位置のいずれかに切換え可能な電子膨張弁32で減圧体28を構成し、少なくとも圧縮機13が駆動されているときに、制御部23が電子膨張弁32を開状態に切換えるように構成した。これによれば、圧縮機13が駆動されているときに、低圧側配管17Bの圧力変動を緩和しつつ、高圧側配管17Aから低圧側配管17Bへ流入する冷媒を電子膨張弁32で減圧できるので、圧縮機13が過負荷状態に陥るのを回避しつつ、低圧側配管17Bへ流入する冷媒の全部が減圧された状態にすることができる。また、圧縮機13が停止されているときに、電子膨張弁32を閉状態に切換えることができる。これによれば、均圧配管27を閉鎖して圧縮機13の停止中に冷媒が冷凍サイクル内を循環するのを阻止できる。そのため、冷媒とともに高圧側配管17Aおよび低圧側配管17Bを循環する微量の冷凍機油が凝縮器14および蒸発器6の管内や電子膨張弁32の弁体に付着するのを抑制できる。従って、前記管内や弁体に冷凍機油が付着することによる各機器の動作不良を回避して、冷凍サイクル装置の信頼性の向上に寄与できる。
本発明の実施例1に係る冷凍サイクル装置の回路図である。 冷蔵ショーケースの概略構成を示す縦断側面図である。 庫内温度と制御動作の推移を示すタイミングチャートである。 実施例1に係る膨張部の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例2に係る冷凍サイクル装置の回路図である。 実施例2に係る膨張部の動作を示すタイミングチャートである。
(実施例1) 図1から図4は、本発明の実施例1に係る冷凍サイクル装置をオープン型の冷蔵ショーケースに適用した形態を示す。図2において冷蔵ショーケースは、正面開口を有する断熱箱体からなる本体ケース1を備え、該本体ケース1で囲まれる庫内Rが内ケース2で陳列室3と通気ダクト4に区画されている。陳列室3には、食品や飲料などの陳列物を載置するための棚板5が上下多段状に設置されている。通気ダクト4は、本体ケース1の内壁面に沿って側面視コ字状に形成されており、同ダクト4には冷凍サイクル装置を構成する蒸発器6と、庫内R内で空気を循環させる循環ファン7が配置されている。循環ファン7が駆動されると、陳列室3の開口上部に臨む吹出口8から、同開口下部に臨む吸込口9へ向かって循環空気が吹き出され、正面開口にエアカーテンが形成される。循環ファン7は、冷蔵ショーケースの運転状態において常時駆動されて、陳列室3への外気の侵入をエアカーテンにより抑制する。庫内Rは、蒸発器6で熱交換された循環空気で冷却される。
本体ケース1の下側に区画された機械室12には、蒸発器6とともに冷凍サイクル装置を構成する圧縮機13および凝縮器14と、両者13・14を冷却するための冷却ファン15などが配置されている。図1において冷凍サイクル装置は、圧縮機13、凝縮器14、膨張部16、および蒸発器6などを冷媒配管17でループ状に接続して構成される。冷媒配管17は、圧縮機13の冷媒吐出部から膨張部16の入口までが高圧側配管17Aとなっており、膨張部16の出口から圧縮機13の冷媒吸入部までが低圧側配管17Bとなっている。高圧側および低圧側の配管17A・17B(冷媒配管17)は同一内径の銅管からなる。なお、高圧側および低圧側の配管17A・17Bは同一内径の銅管で構成する必要はなく、冷凍サイクル装置の仕様によって、異なる内径の銅管で構成することもできる。圧縮機13は、運転周波数を変更できるインバータ圧縮機である。
凝縮器14は高圧側配管17Aに配置され、また、蒸発器6は低圧側配管17Bに配置されており、凝縮器14および蒸発器6のそれぞれは、蛇行する冷媒管と、これに貫通される多数枚のフィンなどで構成される。蒸発器6の入口を構成する入口管には、その温度を検出する入口温度センサ20が設けられており、出口を構成する出口管にも同様の出口温度センサ21が設けられている。庫内Rには、庫内温度Dを検出する庫内温度センサ22が配置されており、冷蔵ショーケースの全体の制御を担う制御装置(制御部)23は、これら温度センサ20・21・22の検出値などに基づいて、冷凍サイクル装置を構成する圧縮機13、冷却ファン15、膨張部16などを制御する。
制御装置23は冷凍サイクル装置を断続的に駆動させて、庫内温度Dを目標温度D0の近傍に維持する。具体的には、図3に示すように、目標温度D0を中心とする(D0±α)℃の目標温度帯を設定し、当該温度帯の上閾値すなわち(D0+α)℃を、圧縮機13の駆動を開始する冷却開始温度Donとし、当該温度帯の下閾値すなわち(D0-α)℃を、圧縮機13の駆動を停止する冷却停止温度Doffとする。制御装置23は、庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇すると圧縮機13を駆動させ、庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下すると圧縮機13を停止させる制御を繰り返すことにより、庫内温度Dを目標温度帯の範囲内に維持する。本実施例では、目標温度D0の設定可能な範囲を3~10℃とし、目標温度帯を定める温度幅αを1℃に設定した。例えば目標温度D0が5℃に設定されたときの冷却開始温度Donは6℃であり、冷却停止温度Doffは4℃である。冷却ファン15は圧縮機13と同時に駆動されて、圧縮機13と同一のタイミングでオンオフ制御される。
膨張部16は電子膨張弁26を備えており、該電子膨張弁26はその内部の冷媒流路を開閉する弁体が全閉位置と全開位置のいずれかに切換え可能に構成されている。弁体は例えばソレノイドなどで切換えられる。電子膨張弁26の開閉動作は制御装置23で制御されており、制御装置23は図3に示すように圧縮機13が駆動されている状態において、電子膨張弁26の開弁制御を行う。本実施例の冷凍サイクル装置の開弁制御は、デューティ方式を採用している。具体的には、制御装置23は、圧縮機13が駆動されているときに、図4に示すように予め設定された所定のサイクル時間Cにおける開弁時間割合を制御しており、サイクル時間C毎に弁体を全閉位置と全開位置とに交互に切換えるようにして冷媒を減圧している。サイクル時間Cに対する開弁時間の占める割合が大きければ電子膨張弁26で減圧される冷媒量が多くなり、逆にサイクル時間Cに対する開弁時間の占める割合が小さければ電子膨張弁26で減圧される冷媒量が少なくなる。なお、圧縮機13が停止しているとき、電子膨張弁26は閉状態に維持されている。
サイクル時間C毎における開弁時間は、入口温度センサ20および出口温度センサ21で検出された蒸発器6の過熱度(出口管と入口管の温度差(出口管温度-入口管温度))によって増減制御されている。本実施例のサイクル時間Cは6秒に設定されており、予め設定された基準過熱度範囲においては、開弁時間が1.8秒(デューティ比30%)に設定されている。制御装置23は、検出された過熱度が基準過熱度範囲を超える場合には、冷媒量が不足していると判断してサイクル時間Cにおける開弁時間割合を増加させ、逆に過熱度が基準温度範囲未満の場合には、冷媒量が過剰であると判断してサイクル時間Cにおける開弁時間割合を減少させる。これらの制御を繰り返すことにより過熱度が基準過熱度範囲に収まるように制御を行う。過熱度がより大きい場合には開弁時間割合をより増加させ、逆に過熱度がより小さい場合には開弁時間割合をより減少させる。
本実施例の冷凍サイクル装置は、冷媒として二酸化炭素が使用されている。二酸化炭素冷媒は、自然界に存在する物質であるため環境負荷がほとんどなく、また、毒性や可燃性がないため安全性が高い。また、二酸化炭素冷媒は、従来使用されてきた特定フロンや代替フロンの冷媒に比べ、臨界温度が約31℃と低く、臨界圧力が約7.5MPaと非常に高い。そのため、圧縮機13の駆動中は、高圧側配管17Aは超臨界圧となる凝縮現象の生じない遷臨界サイクルとなる。本実施例のように、冷媒に二酸化炭素を使用し、電子膨張弁26の開弁制御をデューティ方式で行う場合、先に述べたように高圧側配管17Aおよび低圧側配管17Bの急な圧力変動が断続的に生じることに起因して、圧縮機13が過負荷状態に陥りやすい。そこで、本実施例の冷凍サイクル装置では、圧縮機13が過負荷状態に陥るのを回避するために、高圧側配管17Aの圧力を低圧側配管17Bへと逃がして除圧を行う均圧配管27が設けられている。
具体的には、図1に示すように、凝縮器14と電子膨張弁26との間の高圧側配管17Aと、電子膨張弁26と蒸発器6との間の低圧側配管17Bが均圧配管27で接続されており、均圧配管27を介して電子膨張弁26を迂回し、高圧側配管17Aから低圧側配管17Bへ冷媒を流入させることができるように構成されている。均圧配管27は高圧側および低圧側の配管17A・17Bと同一内径の銅管からなり、その中途部には均圧配管27を介して電子膨張弁26を迂回する冷媒を減圧するための減圧体28が設けられている。本実施例における減圧体28はキャピラリチューブ29からなり、電子膨張弁26とキャピラリチューブ29(減圧体28)とで膨張部16が構成されている。なお、均圧配管27を構成する銅管の内径は、高圧側および低圧側の配管17A・17Bを構成する銅管の内径と異なるもので構成することもできる。
上記のように、均圧配管27に減圧体28を設け、該減圧体28と電子膨張弁26で膨張部16を構成すると、低圧側配管17Bへ流入する冷媒の全部を減圧された状態にすることができる。従って、膨張部16の出口側の温度、すなわち蒸発器6の入口側温度をより低下させ、冷凍サイクル装置の冷却能力を向上させることができる。また、減圧体28をキャピラリチューブ29で構成すると、動作制御などを行う必要もなく高圧側配管17Aから低圧側配管17Bへ減圧された冷媒を定常的に流入させることができるので、減圧体28を設けたことによる冷凍サイクル装置のコストの上昇を抑えることができる。
均圧配管27を介し電子膨張弁26を迂回して低圧側配管17Bに流入する冷媒流量は、電子膨張弁26の最大冷媒流量の5%以上、40%以下であることが好ましい。電子膨張弁26を迂回する冷媒流量が5%未満であると、低圧側配管17Bの十分な昇圧を行うことができず圧縮機13が過負荷状態に陥るおそれがあるからである。また、電子膨張弁26を迂回する冷媒流量が40%を超えると、低圧側配管17Bの昇圧は十分に行えるが電子膨張弁26を迂回する冷媒が多くなりすぎ、電子膨張弁26のデューティ制御による蒸発器6の過熱度の制御が困難となるからである。より好ましくは、電子膨張弁26を迂回する冷媒流量は、10%以上、30%以下に設定する。本実施例においては、キャピラリチューブ29で均圧配管27を流れる冷媒流量が規制され、電子膨張弁26を迂回する冷媒流量は10%程度に抑えられている。
図3のタイムチャートに示すように、庫内温度Dが冷却開始温度Donに達すると(時点t1)、制御装置23は圧縮機13を駆動させるとともに、電子膨張弁26の開弁制御を開始する。開弁制御は先に説明した通りである。時点t1から時点t2の間においては、開弁制御において電子膨張弁26が閉じているときでも均圧配管27を介して、冷媒がキャピラリチューブ29で減圧されながら高圧側配管17Aから低圧側配管17Bへと流入するので低圧側配管17Bが昇圧され、開弁制御において電子膨張弁26が開いたときにおける両配管17A・17Bの圧力変動幅を小さくできる。庫内Rが冷却され庫内温度Dが冷却停止温度Doffに達すると(時点t2)、制御装置23は圧縮機13を停止させるとともに、開弁制御を終了する。時点t2から次に庫内温度Dが冷却開始温度Donとなる時点t3までの間、電子膨張弁26は閉じているが、均圧配管27を介して冷媒が高圧側配管17Aから低圧側配管17Bへと流入する。そのため、両配管17A・17Bの差圧は解消され、時点t3で圧縮機13を再起動する際、大きな負担をかけずに圧縮機13を起動させることができる。
本実施例のようにインバータ圧縮機からなる圧縮機13においては、圧力変動に起因する負荷の大小により圧縮機13に内蔵されたモーターへ入力される駆動周波数が細かに増減変動すると、制御装置23は、圧縮機13に異常があると判断し圧縮機13の運転を停止させるおそれがある。また、インバータ圧縮機は、モーターが備えるローターの位置信号を読み取りながら駆動されるが、モーターの回転数が短時間のうちに増減変動することで、ローターの位置信号を正常に読み取ることができず、これによっても制御装置23は圧縮機13の運転を停止させるおそれがある。しかし、均圧配管27を介した冷媒の流入で両配管17A・17Bの圧力変動を緩和することで、前記不具合が発生するのを抑制することができる。
(実施例2) 図5および図6は、本発明の実施例2に係る冷凍サイクル装置をオープン型の冷蔵ショーケースに適用した形態を示しており、先の実施例1とは膨張部16の構成が異なる。本実施例の膨張部16は、第1電子膨張弁(電子膨張弁)26と、第2電子膨張弁(電子膨張弁)32(減圧体28)とで構成されている。第1および第2の電子膨張弁26・32はともに、その内部の冷媒流路を開閉する弁体が全閉位置と全開位置のいずれかに切換え可能に構成されている。第2電子膨張弁32の口径(減圧能力)は、第1電子膨張弁26の口径よりも小さく設定されており、均圧配管27を介して電子膨張弁26を迂回する冷媒流量は、電子膨張弁26の最大冷媒流量の10%程度に設定した。それ以外の点は、先の実施例1と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6に示すように、第2電子膨張弁32は圧縮機13が駆動されると同時に開状態に切換えられる。これによれば、先の実施例1と同様に、圧縮機13が過負荷状態に陥るのを回避しつつ、低圧側配管17Bへ流入する冷媒の全部を減圧された状態にすることができる。庫内Rが冷却され圧縮機13が停止されると、第2電子膨張弁32は閉状態に切換えられる。圧縮機13が停止されているときに、電子膨張弁32を閉状態に切換えると、均圧配管27を閉鎖して圧縮機13の停止中に冷媒が冷凍サイクル内を循環するのを阻止できる。これにより、冷媒とともに高圧側配管17Aおよび低圧側配管17Bを循環する微量の冷凍機油が凝縮器14および蒸発器6の管内や電子膨張弁32の弁体に付着するのを抑制できる。従って、前記管内や弁体に冷凍機油が付着することによる各機器の動作不良を回避して、冷凍サイクル装置の信頼性の向上に寄与できる。なお、圧縮機13が停止されたのち、所定時間だけ第2電子膨張弁32を開状態に保持してもよい。この場合には、両配管17A・17Bの差圧を解消することができ、圧縮機13を再起動する際、大きな負担をかけずに圧縮機13を起動させることができる。差圧を解消後は、電子膨張弁32を閉状態として圧縮機13の停止中に冷媒が冷凍サイクル内を循環するのを阻止する。
上記の実施例2では、圧縮機13が駆動されているときに、第2電子膨張弁32が開状態に切換えられるようにしたが、圧縮機13が駆動されかつ第1電子膨張弁26が閉状態のときに、第2電子膨張弁32が開状態に切換えられるようにすることもできる。また、内部の冷媒流路を開閉する弁体が全閉位置と全開位置のいずれかに切換え可能に構成された第1および第2の電子膨張弁26・32で膨張部16を構成したが、第2電子膨張弁32(減圧体28)は、弁開度が変更可能な電子膨張弁で構成することもできる。この場合には、圧力センサを高圧側配管17Aおよび低圧側配管17Bに設け、検出された圧力差に基づいて電子膨張弁の弁開度を制御するようにして、両配管17A・17Bの圧力変動を緩和することも可能である。
以上のように、上記各実施例に係る冷凍サイクル装置においては、デューティ方式による開弁制御が採用された電子膨張弁26を備え、少なくとも圧縮機13が駆動され、かつ電子膨張弁26が閉状態のときに、電子膨張弁26を迂回して高圧側配管17Aから低圧側配管17Bへ冷媒を流入させる均圧配管27を設けた。こうした冷凍サイクル装置によれば、電子膨張弁26が閉状態のときでも、均圧配管27を介して高圧側配管17Aから低圧側配管17Bへ冷媒を流入させて、低圧側配管17Bの圧力を上昇させつつ、高圧側配管17Aの圧力が過度に上昇するのを抑制することができる。これにより、電子膨張弁26が開状態に切換ったときに、低圧側配管17Bの圧力変動を緩和することができる。従って、上記各実施例のように高圧側配管17Aの圧力が高くなる二酸化炭素冷媒を作動流体として使用した場合であっても、高圧側および低圧側の配管17A・17Bの圧力の急な上下変動に起因して圧縮機13が過負荷状態に陥るのを回避することができ、圧縮機13を適正に駆動することが可能となる。従来のデューティ方式が採用された電子膨張弁26を備える冷凍サイクル装置に均圧配管27を増設するだけでよいので、冷凍サイクル装置の大幅な構造変更が必要ない点でも、冷凍サイクル装置のコストの抑制に寄与できる。また、上記各実施例のようにインバータ圧縮機からなる圧縮機13を備えた冷凍サイクル装置においては、本発明の適用が有効である。
上記の実施例以外に、均圧配管27の減圧体28は廃することができ、この場合には均圧配管27を構成する銅管の内径を、高圧側および低圧側の配管17A・17Bよりも小径の銅管を使用する。また、高圧側および低圧側の配管17A・17Bと同径の銅管で均圧配管27を構成する場合には、該銅管の内径よりも流路内径の小さい電磁弁などの開閉弁を均圧配管27の中途部に設け、圧縮機13が駆動されているときに前記電磁弁を開状態とすればよい。上記の実施例では、本発明を冷蔵オープンショーケースに適用したが、これ以外に、正面開口が扉で開閉されるリーチイン型の冷蔵ショーケース、食品等の保存用の家庭用あるいは業務用の冷蔵庫、自動販売機などにも、本発明の冷凍サイクル装置を適用することができる。本発明は、二酸化炭素冷媒以外に、R410AやR32などの冷媒を作動流体として使用する冷凍サイクル装置においても適用できる。
6 蒸発器
13 圧縮機
14 凝縮器
16 膨張部
17A 高圧側配管
17B 低圧側配管
23 制御部(制御装置)
26 電子膨張弁
27 均圧配管
28 減圧体
29 キャピラリチューブ
32 電子膨張弁
C サイクル時間

Claims (4)

  1. 二酸化炭素からなる冷媒を断熱圧縮する圧縮機(13)と、
    弁体が全閉位置と全開位置のいずれかに切換え可能な電子膨張弁(26)を含む膨張部(16)と、
    圧縮機(13)の冷媒吐出部から膨張部(16)の入口までの高圧側配管(17A)と、
    膨張部(16)の出口から圧縮機(13)の冷媒吸入部までの低圧側配管(17B)と、
    圧縮機(13)が駆動されている状態において、所定のサイクル時間(C)における開弁時間割合をデューティ制御して電子膨張弁(26)の開弁制御を行う制御部(23)とを備えており、
    少なくとも圧縮機(13)が駆動されかつ電子膨張弁(26)が閉状態のときに、電子膨張弁(26)を迂回して高圧側配管(17A)から低圧側配管(17B)へ冷媒を流入させる均圧配管(27)が設けられており、
    高圧側配管(17A)に凝縮器(14)が配置され、低圧側配管(17B)に蒸発器(6)が配置されて、凝縮器(14)と電子膨張弁(26)との間の高圧側配管(17A)と、電子膨張弁(26)と蒸発器(6)との間の低圧側配管(17B)が、均圧配管(27)で接続されており、
    均圧配管(27)に、該均圧配管(27)を流れる冷媒を減圧する減圧体(28)が設けられて、該減圧体(28)と電子膨張弁(26)で膨張部(16)が構成されており、
    均圧配管(27)を介し電子膨張弁(26)を迂回して低圧側配管(17B)に流入する冷媒流量が、電子膨張弁(26)の最大冷媒流量の5%以上、40%以下であることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 電子膨張弁26を迂回して低圧側配管17Bに流入する冷媒流量が、電子膨張弁26の最大冷媒流量の10%以上、30%以下である請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 減圧体(28)がキャピラリチューブ(29)で構成されている請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 減圧体(28)は、制御部(23)で制御される、弁体が全閉位置と全開位置のいずれかに切換え可能な電子膨張弁(32)で構成されており、
    少なくとも圧縮機(13)が駆動されているときに、制御部(23)が電子膨張弁(32)を開状態に切換えるように構成されている請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
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