JP6991904B2 - 振動低減材及びそれを備えた振動低減構造 - Google Patents

振動低減材及びそれを備えた振動低減構造 Download PDF

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Description

本発明は、振動低減材及びそれを備えた振動低減構造、並びに吸音材及びそれを用いた吸音構造に関する。
振動発生源を有する構造物において、構造物を伝搬する振動を低減する方法にあたっては、振動発生部の剛性、重量の増加や制振材施工が一般的に用いられている。しかし、この方法では、重量が必要以上に増加したりコストが嵩んだりするため、軽量で安価な振動低減方法が望まれている。
船等に積載されるエンジン等から発生する低周波域の振動においては、一般的な制振材を用いる方法では、振動低減効果が低い傾向にあり、広範囲に渡って多くの制振材を施工しなければならない。そのため、施工コスト増加や重量増加に繋がってしまう。
振動低減技術として、特許文献1には、振動発生部で生じた振動を、液体通路中の液体の振動として誘起させ、一面を液体通路に臨ませた弾性膜の撓みによって液体の圧力変動を吸収することで、結果的に、液体から通路形成体の外壁部に作用する加振力が低減される技術が開示されている。
また、高温下における騒音対策として、騒音と共鳴器による干渉音との重ね合わせによって騒音を低減する、共鳴型消音器が広く採用されている。しかし、共鳴型消音器はサイズが大きく、使用場所が制限されてしまう。
特許文献2では、ハニカム内に膜を備えた構造とすることで、膜の共振により音を打ち消して吸音させる構成が開示されている。
特開平11-148425号公報 特許第6126630号公報
しかし、特許文献1では、液体を使用するなど、その構造が複雑であり施工性が良好とは言えず、様々な構造物に汎用的に適用することが難しいと考えられる。
また、特許文献2においては、膜の共振の1次モードの固有振動数と2次モードの固有振動数とが近接し、互いのモードが干渉することで、低周波領域(1次モード)における吸音性が低下してしまう。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであり、簡便な構造によって良好な施工性を実現し、コスト低減を実現しながらも、特定の周波数に対して大幅な振動低減効果を得られる振動低減材及びそれを用いた振動低減構造の提供を目的とする。
更には、1次モードと2次モードの固有振動数を離間して、互いのモードが干渉し合うことを抑制することで、低周波領域(1次モード側)の吸音効果を向上できる吸音材及びそれを用いた吸音構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、振動低減材及びそれを備えた振動低減構造、並びに吸音材及びそれを用いた吸音構造は以下の手段を採用する。
即ち、本発明の第1の態様に係る振動低減材は、弾性を有するシート状とされたベース材と、前記ベース材の平面方向に互いに離間して配置された複数の質量部材と、を備える振動低減材であって、前記質量部材は、前記ベース材と比較して剛性及び比重が大きいことを特徴とする。
本態様に係る振動低減材によれば、弾性を有するシート状のベース材に対して、ベース材と比較して剛性及び比重が大きい質量部材が配置される。これによれば、この簡便な構造によって良好な施工性を実現し、コスト低減を実現しながらも、特定の周波数に対して大幅な振動低減効果を得られる。例えば、本態様に係る振動低減材を、特定の周波数で振動する振動発生部からの振動が伝搬する構造体に設置した場合、振動低減材が備える質量部材が振動の周波数に対応して共振する。そして、共振する質量部材の振動は振動低減材が備える弾性体に伝搬される。伝搬された振動のエネルギは、弾性体を変形させることで熱エネルギとして消費される。結果として、振動発生部から伝搬した構造体の振動は、弾性体の熱エネルギに変換され、その振動を低減することができる。なお、振動低減材の固有振動数は、振動発生部にて生じている振動周波数に対応している。また、対象とする振動が1次モード、2次モード・・・と、複数の振動から混成されている場合、各モードに対応する複数種類の質量部材を同一のベース材に配置することで、複数の振動に対応可能な1つの振動低減材とすることもできる。
また、複数の質量部材をシート状のベース材に配置するという簡便な構造であるため、シート材のような取り扱いが可能であり施工性が良好である。これにより、広範囲に亘る振動発生部に対しても容易に振動低減材を配置することができる。
複数の質量部材の配置としては、例えば、正方格子状、千鳥格子状などが挙げられる。
また、本発明の第1の態様に係る振動低減材において、前記質量部材は、前記ベース材の表面上に配置されていることを特徴とする。
本態様に係る振動低減材によれば、質量部材をベース材の表面上に配置することとした。これにより、ベース材上に質量部材を配置するという簡便な構造で、特定の周波数に対して大幅な振動低減効果を得られる。
また、本発明の第1の態様に係る振動低減材において、前記質量部材は、前記ベース材の表面よりも内部に埋没して配置されていることを特徴とする。
本態様に係る振動低減材によれば、質量部材をベース材の表面よりも内部に埋没して配置することとした。これにより、特定の周波数に対して大幅な振動低減効果を得られるうえ、シート材と質量部材の一体性が増すことで施工性の向上が実現できる。
また、本発明の第1の態様に係る振動低減材において、隣り合う前記質量部材の間隔は、入射する振動波長の0.5倍以下とされていることを特徴とする。
本態様に係る振動低減材によれば、入射する振動波長の0.5倍以下の間隔を空けて、質量部材を互いに配置することとした。これにより、特定の周波数に対してより大幅な振動低減効果を得られるうえに、質量部材の配置についての設計が容易になる。
本発明の第2の態様に係る振動低減構造は、振動発生部が設置される設置部と、前記設置部に対して直接取り付けられ、又は/及び、前記設置部に接続された構造体に取り付けられた先述の振動低減材と、備えていることを特徴とする。
本態様に係る振動低減構造によれば、前述した振動低減材を振動発生部が設置される設置部に直接取り付ける、又は/及び、設置部に接続された構造体に取り付けることとした。これにより、簡便な構造の振動低減材を用いた振動低減構造において、振振動発生部から発生する特定の周波数に対して大幅な振動低減効果を得られる。なお、振動低減材の固有振動数は、振動発生部にて生じている振動周波数に対応している。例えば、振動を低減したい対象物が、船舶に据え付けられたエンジンによって振動する船舶の外板の場合、エンジンのピストン運動による低周波振動に振動低減材の固有振動数を対応させることで、エンジンの低周波振動に対応した振動低減効果を得ることができる。これにより、船舶の外板を介して騒音となることや海中に振動が伝搬することを防ぐことができる。特に、資源探査船等の特殊船の場合、水中に放射される雑音を低減することが重要であるため、このような振動低減構造が有効である。また、船舶のエンジンに限らず、振動発生部の周波数に対応するように振動低減材の固有振動数を調整すれば、簡便にその周波数に対応した振動低減効果を得られる。
本発明の第参考態様に係る吸音材は、多角形の筒形状となるように設けられた側壁部と、該側壁部を閉塞するように設けられた膜状の膜部と、を備えたセルが、ぞれぞれの前記側壁部を共有するように複数設けられた吸音材であって、前記膜部は、中央部の単位面積当たりの質量が該中央部の周囲よりも大きいことを特徴とする。
本態様にかかる吸音材においては、吸音材が備える多角形の筒形状とされた複数のセルが有する膜部のうち、中央部分に相当する中央部は、中央部の周囲に比べて、単位面積当たりの質量が大きいこととした。これによれば、膜部の振動を考えたとき、1次モード(低周波領域)と2次モード(高周波領域)の固有振動数を離間させることができる。例えば、膜部の振動源が膜部外の空気振動(音)であった場合、膜部の固有振動数を、音の周波数に合わせた固有振動数に設定することで、膜部が音に共鳴して振動(共振)する。このとき、音のエネルギが膜部の振動に変換され、結果として、音は膜部(膜部を備えた吸音材)によって吸音される。1次モードと2次モードの固有振動数が近接した位置にある場合、互いのモードが干渉し合い、低周波領域(1次モード側)の吸音率が低下してしまう。しかし、本態様にかかる吸音材のように、1次モードと2次モードの固有振動数を離間させることができれば、互いのモードが干渉し合うことがないので、低周波領域(1次モード側)の吸音率を向上させることができる。また、吸音したい音の周波数に合わせて、膜部の1次モードの固有振動数を設計することで、低周波領域の騒音に対してより一層の吸音効果を奏する。
また、同じ固有振動数おいて、中央部の単位面積当たりの質量を大きくする場合としない場合とでは、中央部の単位面積当たりの質量を大きくした方が、中央部の単位面積当たりの質量を大きくしない場合と比較して、膜部の面積を小さくすることができる。膜部に圧力が作用する条件下では、圧力を受ける面積を小さくすることになる。即ち、膜部の面積が減少した分、膜部に対して平面的に作用する力が抑えられ、中央部の単位面積当たりの質量が大きくない場合に比べて、強度上有利に作用する。
また、本発明の第参考態様に係る吸音材は、前記中央部の単位面積当たりの質量が該中央部の周囲の単位面積当たりの質量の2倍以上であることを特徴とする。
本態様にかかる吸音材においては、中央部の単位面積当たりの質量は、中央部の周囲の単位面積当たりの質量の2倍以上とした。これによれば、膜部の1次モードの共振による吸音の効果をより向上させることができる。
また、本発明の第参考態様に係る吸音材は、前記中央部の厚さが、該中央部の周囲の厚さに比べて厚いことを特徴とする。
本態様にかかる吸音材においては、中央部の厚さは中央部の周囲の厚さに比べて厚いこととした。これによれば、簡便に中央部の単位面積当たりの質量を増加させることができ、吸音の効果を簡便に向上させることができる。
また、本発明の第参考態様に係る吸音材は、前記中央部に質量を有する質量材が設けられることを特徴する。
本態様にかかる吸音材においては、中央部に質量材を設けることとした。これによれば、簡便に中央部の単位面積当たりの質量を増加させることができ、吸音の効果を簡便に向上させることができる。また、質量材の質量を変更するだけで、膜部の固有振動数を変更することができる。
また、本発明の第参考態様に係る吸音材は、前記中央部の面積が前記膜部の全体の面積の0.5倍以下であることを特徴する。
本態様にかかる吸音材においては、中央部の面積を膜部全体の面積の0.5倍以下とした。これによれば、膜部の1次モードの共振による吸音の効果をより向上させることができる。
また、本発明の第参考態様に係る吸音材は、前記膜部が層構造とされることを特徴とする。
本態様にかかる吸音材においては、膜部を積層構造とした。これによれば、膜部の減衰率を向上させることができる。これにより、膜部での吸音率を向上させることができる。
また、本発明の第参考態様に係る吸音材は、前記セル内において、前記膜部に接するように多孔質材が設けられることを特徴とする。
本態様にかかる吸音材においては、セル内において、膜部に接するように多孔質材を設けることとした。これによれば、膜部の減衰率を向上させることができる。これにより、膜部での吸音率を向上させることができる。
また、本発明の第参考態様に係る吸音材は、前記膜部が制振合金であることを特徴とする。
本態様にかかる吸音材においては、膜部を制振合金とした。これによれば、膜部の減衰率を向上させることができる。これにより、膜部での吸音率を向上させることができる。
また、本発明の第参考態様に係る吸音材は、前記膜部に制振塗料が塗布された塗布層を有していること特徴とする。
本態様にかかる吸音材においては、膜部に制振塗料が塗布された塗布層を有している。これによれば、膜部の減衰率を向上させることができる。これにより、膜部での吸音率を向上させることができる。
本発明の第参考態様に係る吸音材は、上述した吸音材が備えられる吸音構造であって、前記吸音材が有する前記膜部が、構造物の壁面として構成される。
本態様にかかる吸音構造においては、前述の吸音材が有する膜部が吸音構造の壁面として構成される。これによれば、吸音構造内の空気の振動よって騒音が発生する条件下でも、吸音材によって騒音が低減される。例えば、吸音構造が、高温のガスが流通するダクトである場合、吸音材を耐熱性のある材料で構成することで、高温下においても吸音材を使用することができ、ダクト内のガスの流通による騒音を低減させることができる。なお、ダクト内で発生している騒音の周波数に合わせて膜部の1次モード側の固有振動数が設定されている。これにより、ダクト内で発生している騒音のうち、低周波領域の騒音を効率的に吸音することができる。
本発明に係る振動低減材によれば、簡便な構造によって良好な施工性を実現し、コスト低減を実現しながらも、特定の周波数に対して大幅な振動低減効果を得られる。
更に、本発明に係る吸音材によれば、1次モードと2次モードの固有振動数を離間して、互いのモードが干渉し合うことを抑制することで、低周波領域(1次モード側)の吸音効果を向上できる。
本発明の第1実施形態に係る振動低減材の縦断面図を部分的に拡大した図である。 本発明の第1実施形態に係る振動低減材を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る振動低減材を構造体に配置した例を示す斜視図である。 質量部材の間隔を振動波長で除した値と振動低減量の関係を表した図である。 本発明の第1実施形態に係る振動低減材の他の例の縦断面図を部分的に拡大した図である。 本発明の第1実施形態に係る振動低減材の他の例の縦断面図を部分的に拡大した図である。 本発明の第2実施形態に係る振動低減構造の例を示した縦断面図である。 本発明の第1参考実施形態に係る吸音材が備えるセルの斜視図である。 本発明の第1参考実施形態に係る吸音材が備えるセルの縦断面図である。 本発明の第1参考実施形態に係る吸音材が備えるセルの正面図である。 中央部に厚みを持たせたセルの縦断面図である。 中央部に質量材を備えたセルの縦断面図である。 本発明の第1参考実施形態に係る吸音材の斜視図である。 中央部の単位面積当たりの質量を大きくした場合の1次モードと2次モードの吸音率を示した図である。 中央部の単位面積当たりの質量を大きくしていない場合の1次モードと2次モードの吸音率を示した図である。 本発明の第2参考実施形態に係る吸音材が備えるセルの縦断面図である。 減衰率による吸音率の差異を示した図である。 本発明の第3参考実施形態に係る吸音材が備えるセルの縦断面図である。 本発明の第5参考実施形態に係る吸音材が備えるセルの縦断面図である。 本発明の第6参考実施形態に係る吸音構造の斜視図である。
以下に、本発明の一実施形態について、図1乃至20を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1及び2を参照して、本実施形態に係る振動低減材10の構成を説明する。
図1及び2に示すように、本実施形態に係る振動低減材10は、ゴムなどの弾性体とされるシート状のベース材12の平面上に、立方体形状の金属とされる複数の質量部材14を備える。また、図2に示すように、複数の質量部材14は、ベース材12の平面方向に例えば100mmピッチ程度の正方格子状に離間されて配置される。このベース材12と複数の質量部材14が一体となって、シート状の振動低減材10を形成する。
次に、図3を参照して、本実施形態に係る振動低減材10の作用を説明する。
図3に示すように、シート状の振動低減材10は、構造体24(ここでは板状の構造体24とする)に貼設される。ここで、構造体24の図3で示す左側には、特定の周波数で振動する振動発生部20(図示せず)が設置された設置部22(図示せず)が接続されている。振動発生部20からの振動は、振動低減材10の左側から右側に向かって伝搬する。構造体24の左側から入射した振動は、やがて振動低減材10が貼設された構造体24に伝搬する。
振動低減材10が貼設された構造体24に伝搬した振動は、構造体24に貼設された振動低減材10へ伝搬する。振動低減材10では、振動低減材10が備える質量部材14が振動の周波数に対応して共振する。そして、共振する質量部材14の振動は、振動低減材10が備えるベース材12に伝搬される。伝搬された振動のエネルギは、弾性体とされたベース材12を変形させることで熱エネルギとして消費される。結果として、振動低減材10が貼設された構造体24の振動は、ベース材12にて熱エネルギに変換され、その振動を低減することができる。
振動低減材10によって低減された振動は、振動低減材10の右側の構造体24にわずかではあるが伝搬していく。
なお、振動低減材10の固有振動数は、振動発生部20にて生じている振動周波数に対応している。また、振動低減材10に備えられる質量部材14の質量や、ベース材12の厚さを変化させることで、振動低減材10の固有振動数を容易に変更することができる。即ち、振動低減材10の固有振動数を振動発生部20にて生じている振動周波数に対応させることが容易にできる。
また、複数の質量部材14は、入射する振動波長の0.5倍以下の間隔を空けて配置することが好ましい。これは図4に示す数値計算の結果(後述)から得られた数値である。
図4は、横軸に質量部材14の間隔を振動波長で除した値、縦軸に振動低減量を表したものである。図4より、横軸の値が0.5以下において、縦軸の振動低減量が増加していることが分かる。即ち、質量部材14の間隔が入射する振動波長の0.5倍以下のとき、振動低減効果が大幅に増加することが分かる。
本実施形態によれば以下の効果を奏する。
弾性を有するシート状のベース材12に対して、ベース材12と比較して剛性及び比重が大きい質量部材14が配置される。これによれば、この簡便な構造によって良好な施工性を実現し、コスト低減を実現しながらも、特定の周波数に対して大幅な振動低減効果を得られる。なお、対象とする振動が1次モード、2次モード・・・と、複数の振動から混成されている場合、各モードに対応する複数種類の質量部材14を同一のベース材12に配置することで、複数の振動に対応可能な1つの振動低減材10とすることもできる。また、振動低減材10が複数の質量部材14をシート状のベース材12に配置するという簡便な構造であるため、シート材のような取り扱いが可能であり施工性が良好である。これにより、広範囲に亘る構造体24に対しても容易に振動低減材10を配置することができる。
更に、質量部材14の間隔を入射する振動波長の0.5倍以下とした。これによれば、大幅な振動低減効果を得られる質量部材14の配置についての目安が示され、設計が容易になる。
なお、本実施形態の質量部材14は、立方体形状とされているが、立方体形状に限定されるものではなく、例えば、円柱形状としても良い。また、ベース材12としてゴムなどの弾性体、質量部材14として金属を例示しているが、これらの材質に限らず、ベース材12と比較して質量部材14の剛性及び比重が大きければ良く、例えば、ベース材12として弾性を有する樹脂材を用いて、質量部材14に前記樹脂材と比較して剛性及び比重が大きい質量体を用いても良い。更に、図5及び6に示すように、質量部材14の上面を除いた部分若しくは質量部材14の全体が、ベース材12に対して埋め込まれている構成としても良い。そして、複数の質量部材14の配置は正方格子状に限らず、例えば、千鳥格子状などとしても良い。
[第2実施形態]
次に、図7を参照して、本実施形態に係る振動低減構造について、船舶を例に用いて説明する。
上述した振動低減材10の用途として、例えば、振動発生部20としてエンジン30を備えた船舶の振動低減が考えられる。
図7には、振動低減構造の例として、振動発生部20としてのエンジン30が、船舶のタンク36の上面(タンクトップ34)に設置された船舶の縦断面図が示されている。船舶の外板は、タンク36直下の底外板42と、底外板42の両側に滑らかに接続される側外板40とを備える。タンクトップ34には架台32を介してエンジン30が設置される。この例では、エンジン30が振動発生部20に、タンクトップ34が設置部22に、側外板40及び底外板42が構造体24に対応する。また、エンジン30の重量に耐え得る強度を確保するために、タンク36内には複数の補強材38が備えられている。
エンジン30運転時、エンジン30のピストン運動によって生じる低周波振動が、タンク36や補強材38を介して、船舶が備える側外板40や底外板42に伝搬する。側外板40や底外板42に伝搬した振動がそのまま船内に伝搬することで振動や騒音となり、水中に伝搬することで水中放射騒音となる。
図7において、振動低減材10は、エンジン30下のタンクトップ34並びに側外板40及び底外板42の内側(船内側)に貼設されている。
本実施形態によれば以下の効果を奏する。
第1実施形態で記載した振動低減材10を振動発生部20が設置される設置部22に直接取り付ける、又は/及び、設置部22に接続された構造体24に取り付けることとした。これにより、簡便な構造の振動低減材10を用いた振動低減構造において、振動発生部20から発生する特定の周波数に対して大幅な振動低減効果を得られる。なお、振動低減材10の固有振動数は、振動発生部20にて生じている振動周波数に対応している。また、例示した船舶のエンジン30に限らず、振動発生部20の周波数に対応するように振動低減材10の固有振動数を調整すれば、簡便にあらゆる周波数に対応した振動低減効果を得られる。
[第1参考実施形態]
図8乃至13を参照して、本実施形態に係る吸音材の構成を説明する。
図8に示すように、吸音材50(図13参照)を構成するセル60は、正六角形の筒形状となるように側壁部62を備えている。また、セル60は、図9に示すように、側壁部62によって形成される筒形状の一端側の開口を閉塞するように、膜状の膜部64を備えている。側壁部62は、例えば、金属や樹脂とされ、膜部64は、例えば、金属や樹脂、ゴム等の弾性体とされる。
図10に示すように、膜部64の中央部分に相当する中央部64aの単位面積当たりの質量は、中央部64aの周囲(周囲部64b)よりも大きく設定されている。このとき、中央部64aの単位面積あたりの質量は、周囲部64bの単位面積当たりの質量の2倍以上であることが好ましい。中央部64aの面積は、膜部64全体(中央部64aと周囲部64bの合計面積)の面積の0.5倍以下であることが好ましい。
中央部64aの単位面積当たりの質量を大きくする方法としては、例えば、図11に示すように、膜部64の中央部64aに厚みを持たせる方法や、図12に示すように、中央部64aに質量材66aを設ける方法がある。
図13に示すように、複数の上述したセル60を、それぞれの側壁部62を共有するように隙間なく平面的に並置することで、1枚のプレート状とされた吸音材50を形成する。図13の場合、セル60は側壁部62によって正六角形の筒形状を形成していて、吸音材50は、ハニカム構造のプレート状になる。なお、セル60の側壁部62が形成する多角形の筒形状のセル60は、側壁部62を共有して吸音材50を形成する時に、それぞれのセル60が隙間なく並置できる筒形状であれば良く、例えば、四角形や三角形の筒形状でも良い。また、全てのセル60が同じ多角形の筒形状である必要は無く、結果として、それぞれのセル60が隙間なく並置できるような多角形の組合せであれば良い。
次に、図13乃至15を参照して、本実施形態に係る吸音材の作用を説明する。
例えば、図13に示す吸音材50の膜部64側の外部に騒音などの空気振動があった場合、膜部64の固有振動数を、音の周波数に合わせた固有振動数に設定することで、膜部64が音に共鳴して面外方向に振動(共振)する。このとき、音のエネルギが膜部64の振動に変換され、結果として、音は膜部64(膜部64を備えた吸音材50)によって吸音される。
また、本実施形態では、膜部64の中央部64a(図10参照)の単位面積当たりの質量を周囲部64b(図10参照)よりも大きくしているので、図14に示すように、1次モードと2次モードの固有振動数を離間させることができる。これに対して、膜部64の単位面積当たりの質量が均一である場合、図15に示すように、1次モードと2次モードの固有振動数が近接してしまい、互いのモードが干渉し合い、低周波領域(1次モード側)の吸音率が低下してしまう。
更に、中央部64aの単位面積当たりの質量を大きくした場合としていない場合とでは、同じ膜部64の固有振動数に対して、膜部64の面積が異なる。具体的には、中央部64aの単位面積当たりの質量を大きくした場合、膜部64の面積を小さくすることができる。
なお、膜部64を厚さ1mmの鉄の薄板として、1次モード側の固有振動数を200Hz程度に設計する場合、セル60は1辺が約150mm角の六角形の筒形状とされ、中央部64aの単位面積当たりの質量は、周囲部64bの単位面積当たりの質量のおよそ7~8倍である。また、中央部64aは、1辺が約100mm角の六角形となる。
本実施形態では、以下の効果を奏する。
吸音材50が備える多角形の筒形状とされた複数のセル60が有する膜部64のうち、中央部分に相当する中央部64aは、周囲部64bに比べて、単位面積当たりの質量が大きい。これによれば、膜部64の振動を考えたとき、1次モード(低周波領域)と2次モード(高周波領域)の固有振動数を離間させることができる。1次モードと2次モードの固有振動数が近接した位置にある場合、互いのモードが干渉し合い、低周波領域(1次モード側)の吸音率が低下してしまう。しかし、本実施形態にかかる吸音材50のように、1次モードと2次モードの固有振動数を離間させることができれば、互いのモードが干渉し合うことがないので、低周波領域(1次モード側)の吸音率を向上させることができる。また、吸音したい音の周波数に合わせて、膜部64の1次モードの固有振動数を設計することで、低周波領域の騒音に対してより一層の吸音効果を奏する。
また、同じ固有振動数おいて、中央部64aの単位面積当たりの質量を大きくする場合としない場合とでは、中央部64aの単位面積当たりの質量を大きくした方が、中央部64aの単位面積当たりの質量を大きくしない場合と比較して、膜部64の面積を小さくすることができる。即ち、膜部64の面積が減少した分、膜部64に対して平面的に作用する力が抑えられ、中央部64aの単位面積当たりの質量が大きくない場合に比べて、強度上有利に作用する。
更に、吸音材50を耐熱性のある材料で構成することで、高温下においても吸音材50を使用することができる。
[第2参考実施形態]
図16乃至及び17を参照して、本実施形態に係る吸音材の構成を説明する。
本実施形態は、上述した第1参考実施形態に対して膜部64の形態が異なり、その他の点では同様である。したがって、第1参考実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他は同一の符号を用いてその説明を省略する。
図16に示すように、本実施形態のセル60Bが備える膜部64Bは、積層構造(図16では3層)とされている。膜部64Bを積層構造とすることで、膜部64Bの減衰率を増加させることができる。
本実施形態では、以下の効果を奏する。
膜部64Bの減衰率を高めることで、図17に示すように、膜部64Bにおける吸音率を高めることができ、吸音材50としての吸音効果を増加させることができる。
[第3参考実施形態]
図18を参照して、本実施形態に係る吸音材の構成を説明する。
本実施形態は、上述した第1参考実施形態及び第2参考実施形態に対してセル60の形態が異なり、その他の点では同様である。したがって、第1参考実施形態及び第2参考実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他は同一の符号を用いてその説明を省略する。
図18に示すように、本実施形態のセル60Cは、筒形状の側壁部62の内部において、多孔質材66bが膜部64の全面に亘って接触するように設けられている。これにより、膜部64の減衰率を増加させることができる。
本実施形態では、以下の効果を奏する。
膜部64の減衰率を高めることで、膜部64における吸音率を高めることができ、吸音材50としての吸音効果を高めることができる。なお、多孔質材66bの換わりに流体を充填しても良く、膜部64の減衰率を増加させる物体であれば足りる。
[第4参考実施形態]
本実施形態は、上述した第1参考実施形態乃至第3参考実施形態に対して膜部64の形態が異なり、その他の点では同様である。したがって、第1参考実施形態乃至第3参考実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他は同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施形態のセル60が備える膜部64は、その材質を制振合金とされている。これにより、膜部64の減衰率を増加させることができる。
本実施形態では、以下の効果を奏する。
膜部64の減衰率を高めることで、膜部64における吸音率を高めることができ、吸音材50としての吸音効果を高めることができる。
[第5参考実施形態]
図19を参照して、本実施形態に係る吸音材の構成を説明する。
本実施形態は、上述した第1参考実施形態乃至第4参考実施形態に対してセル60の形態が異なり、その他の点では同様である。したがって、第1参考実施形態乃至第4参考実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他は同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施形態のセル60Eは、図19に示すように、筒形状の側壁部62の内部において、制振塗料が膜部64の表面に塗布され、塗布層66cを形成している。これにより、膜部64の減衰率を増加させることができる。
本実施形態では、以下の効果を奏する。
膜部64の減衰率を高めることで、膜部64における吸音率を高めることができ、吸音材50としての吸音効果を高めることができる。
なお、上述した第3乃至第7実施形態は、それぞれ可能な範囲で組み合わせることができ、例えば、中央部64aの厚みを大きくした膜部64の表面に塗布層66cを形成して、更に、筒形状の側壁部62の内部において、膜部64の全面に接触するように多孔質材66bを設けても良い。
[第6参考実施形態]
次に、図20を参照して、本実施形態に係る吸音構造について、排気ダクトを例に用いて説明する。
上述した吸音材50の用途として、例えば、高温の排気ガスが流通するダクト70aの騒音低減が考えられる。
図20において、吸音構造70は、プレート状の吸音材50とダクト70aを備える。吸音材50は、ダクト70aの両側壁面に設けられている。このとき、吸音材50が備えるセル60の膜部64が、ダクト70aの両側壁面の一部を構成している。なお、本例示の場合、吸音材50は、高温ガスに耐え得る耐熱性の材料で構成されている。
ダクト70aの内部には高温の排気ガスが流通しており、排気ガスの振動によって騒音が発生している。
本実施形態では、以下の効果を奏する。
ダクト70aなど、内部の空気の振動よって騒音が発生する条件下でも、吸音材50によって騒音が低減される。なお、ダクト70aの内部で発生している騒音の周波数に合わせて吸音材50が備える膜部64の1次モード側の固有振動数が設定されている。これにより、ダクト70aの内部で発生している騒音のうち、低周波領域の騒音を効率的に吸音することができる。
10 振動低減材
12 ベース材
14 質量部材
20 振動発生部
22 設置部
24 構造体
30 エンジン
32 架台
34 タンクトップ
36 タンク
38 補強材
40 側外板
42 底外板
50 吸音材
60(60B,60C,60E) セル
62 側壁部
64(64B) 膜部
64a 中央部
64b 周囲部
66a 質量材
66b 多孔質材
66c 塗布層
70 吸音構造
70a ダクト

Claims (4)

  1. 弾性を有するシート状とされたベース材と、
    前記ベース材の平面方向に互いに離間して配置された複数の質量部材と、
    を備え、
    前記質量部材は、前記ベース材と比較して剛性及び比重が大きく、
    隣り合う前記質量部材の間隔は、入射する振動波長の0.5倍以下とされていることを特徴とする振動低減材。
  2. 前記質量部材は、前記ベース材の表面上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の振動低減材。
  3. 前記質量部材は、前記ベース材の表面よりも内部に埋没して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の振動低減材。
  4. 振動発生部が設置される設置部と、
    前記設置部に対して直接取り付けられ、又は/及び、前記設置部に接続された構造体に取り付けられた請求項1乃至のいずれかに記載の振動低減材と、備えていることを特徴とする振動低減構造。
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