JP6990061B2 - 直流漏電検出器及び直流漏電検出方法 - Google Patents

直流漏電検出器及び直流漏電検出方法 Download PDF

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Description

本発明は直流電路に発生した漏電を検出する直流漏電検出器及び直流漏電検出方法に関する。詳しくは、簡易なデジタル演算処理で漏電電流を高い精度で検出することができる直流漏電検出器及び直流漏電検出方法に関するものである。
太陽光パネルや蓄電池等の直流電流を送電する配線が工場や一般家庭に敷設されており、これらの直流電路が漏電したことを検出する直流漏電検出器の一つとして、直流零相変流器を利用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる直流零相変流器は、磁性体からなる中空のコアに巻線を巻回し中空部に往復直流線を貫通せしめたものであり、往復直流線を流れる夫々の直流電流の和は接続する直流電路に漏電がなければ0であり、漏電があれば漏電電流となることを利用して漏電の検出を行うものである。
特開2013-110925号公報
しかしながら、上記従来技術では、偶数次の高周波成分を励磁電圧から抽出するためのバンドパスフィルタやバンドパスフィルタの出力電圧を全波整流するための全波整流回路等のアナログ回路を必要とするため、構成が複雑であり、回路素子変動による特性変化が生じやすく、調整も困難であるという問題があった。
本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、簡易なデジタル演算処理で高精度に漏電電流を検出することができる直流漏電検出器を提供することにある。
前記した課題を解決するためになされた本発明に係る直流漏電検出器は、直流電路の漏電を検出する直流漏電検出器であって、直流電路の漏電を検出する直流漏電検出器であって、前記直流電路に接続する往復直流線を貫通せしめた貫通型の直流零相変流器と、前記直流電路に流れる漏電電流を検出する漏電電流検出回路と、正弦波交流電圧で駆動した前記直流零相変流器の起電力の飽和検出レベルを設定する飽和検出レベル設定回路と、を有し、前記飽和検出レベル設定回路は、-側の起電力の最大値の絶対値よりも小さい絶対値を飽和検出レベルに設定し、前記飽和検出レベルをVsatとすると、前記漏電電流検出回路は、前記直流零相変流器の駆動電圧が-から+に変わってから前記起電力が+Vsatを下回るまでの時間、又は前記駆動電圧が+から-に変わってから前記起電力が-Vsatを上回るまでの時間を計測し、該時間に基づき前記漏電電流を検出することに特徴を有する。
尚、前記飽和検出レベル設定回路は、-側の起電力の最大値の絶対値の半分の値を飽和検出レベルに設定することが望ましい。
さらに記憶装置を有し、前記漏電電流検出回路は、前記計測した時間を、前記記憶装置に予め記憶した閾値と比較することにより漏電電流を検出することが望ましい。
さらに記憶装置を有し、前記漏電電流検出回路は、前記計測した時間から、前記記憶装置に予め記憶した計測時間と直流電流値との関係を示すルックアップテーブルを参照することにより漏電電流値を推定することが望ましい。
このような構成によれば、正弦波交流電圧で駆動してコアを飽和させる零相変流器において、起電力の波形から計測した飽和に達する時間に基づき往復直流線に流れる漏電電流を検出する構成としたため、簡易なデジタル演算処理で高精度に漏電電流を検出することができる。また、デジタル演算処理にて漏電電流を検出できるので、従来のアナログ回路と比べて、構成が簡便であり、回路素子変動による特性変化がなく、調整も極めて容易とすることができる。
また、前記した課題を解決するためになされた本発明に係る直流漏電検出方法は、直流電路に接続する往復直流線を貫通せしめた貫通型の直流零相変流器を用い、前記直流電路に流れる漏電電流を検出する直流漏電検出方法であって、正弦波交流電圧を駆動電圧とし、前記直流零相変流器を前記駆動電圧で駆動するステップと、前記直流零相変流器の起電力の波形からコアが飽和に達する時間を計測し、該計測した時間に基づき前記往復直流線に流れる漏電電流を検出するステップと、を備え、前記直流零相変流器の起電力の波形からコアが飽和に達する時間を計測し、該計測した時間に基づき前記往復直流線に流れる漏電電流を検出するステップにおいて、前記起電力の飽和検出レベルとして、-側の起電力の最大値の絶対値よりも小さい絶対値を飽和検出レベルに設定するステップと、前記飽和検出レベルをVsatとすると、前記駆動電圧が-から+に変わってから前記起電力が+Vsatを下回るまでの時間、または前記駆動電圧が-Vsatを上回るまでの時間を計測するステップと、前記計測した時間に基づき前記漏電電流を検出するステップと、を含むことに特徴を有する。
尚、前記起電力の飽和検出レベルとして、-側の起電力の最大値の絶対値よりも小さい絶対値を飽和検出レベルに設定するステップにおいて、-側の起電力の最大値の絶対値の半分の値を飽和検出レベルに設定することが望ましい。
また、前記直流零相変流器の起電力の波形からコアが飽和に達する時間を計測し、該計測した時間に基づき前記往復直流線に流れる漏電電流を検出するステップにおいて、前記計測した時間を、記憶装置に予め記憶した閾値と比較することにより漏電電流を検出することが望ましい。
また、前記直流零相変流器の起電力の波形からコアが飽和に達する時間を計測し、該計測した時間に基づき前記往復直流線に流れる漏電電流を検出するステップにおいて、前記計測した時間から、記憶装置に予め記憶した計測時間と直流電流値との関係を示すルックアップテーブルを参照することにより漏電電流値を推定することが望ましい。
このような方法によれば、正弦波交流電圧で駆動してコアを飽和させる零相変流器において、起電力の波形から計測した飽和に達する時間に基づき往復直流線に流れる漏電電流を検出するため、簡易なデジタル演算処理で高精度に漏電電流を検出することができる。また、デジタル演算処理にて漏電電流を検出できるので、従来のアナログ回路と比べて、構成が簡便であり、回路素子変動による特性変化がなく、調整も極めて容易とすることができる。
本発明の直流漏電検出器によれば、正弦波交流電圧で駆動してコアを飽和した直流零相変流器の起電力の波形の変化により貫通した往復直流線に流れる漏電電流を検出するので、簡易なデジタル演算処理で高精度に漏電電流を検出することができる。また、デジタル演算処理にて漏電電流を検出できるので、従来のアナログ回路と比べて、構成が簡便であり、回路素子変動による特性変化がなく、調整も極めて容易である。
図1は、本発明の実施形態に係る直流漏電検出器の全体構成を示す概略ブロック図である。 図2は、駆動信号発生回路の内部構成を示すブロック図である。 図3は、駆動信号発生回路内で処理する各信号の波形である。 図4は、飽和検出レベル発生回路の構成を示すブロック図である。 図5(a)は、零相変流器のコアの磁界と磁束密度の変化(曲線)を示すグラフであり、図5(b)は、駆動電圧と、零相変流器の巻線における起電力、駆動電流の変化を示すグラフである。 図6(a)、(b)は、直流電流印加によるVsatレベル決定方法を説明するための波形図である。 図7(a)~(e)は、直流漏電検出器内の各種信号のタイミングの関係を示す波形図である。 図8(a)は、漏電検出電流を印加しない場合の起電力の変化例を示す波形であり 図8(b)は、漏電検出電流を+側に印加した場合の起電力の変化例を示す波形であり、図8(c)は、漏電検出電流を-側に印加した場合の起電力の変化例を示す波形である。 図9(a)、(b)は、本発明の直流漏電電流検出方法の一形態の流れを示すフローである。 図10は、本発明の直流漏電電流検出方法の他の形態の準備工程の流れを示すフローである。 図11(a)は、Tsat+(0)~Tsat+(n)をX軸、印加電流0及びI1~InをY軸とした折れ線近似グラフであり、図11(b)は、Tsat-(0)~Tsat-(n)をX軸、印加電流0及びI1~InをY軸とした折れ線近似グラフである。 図12は、本発明の直流漏電電流検出方法の他の形態の運用時の流れを示すフローである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る直流漏電検出器の全体構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る直流漏電検出器1は、零相変流器10と漏電電流検出回路20とを備えてなる。
零相変流器10は、磁性体からなる中空状のコア11と、コア11に巻回された巻線12とを有するトロイダルコイルからなり、中空部には検出対象の直流電路に接続する往復直流線13A(+側とする)及び13B(-側とする)が貫通されている。
漏電電流検出回路20は、コンピュータである制御IC21と、前記制御IC21に接続された駆動信号発生回路22及び飽和検出レベル発生回路23を有する。また、漏電電流検出回路20は、前記零相変流器10からの起電力VLが入力されるノイズ除去フィルタ24と、前記制御IC21に比較演算結果を出力するコンパレータ25a及び25bと、前記ノイズ除去フィルタ24から入力された起電力VLの値を前記制御IC21に出力するVL監視入力アンプ26とを有する。
前記制御IC21は、演算器であるCPU30と、記憶装置であるROM31(不揮発性メモリ)、RAM32(揮発性メモリ)と、駆動波形を生成するための同期信号を生成する同期信号生成タイマ33とを有する。さらに制御IC21は、デジタル/アナログ変換器であるD/Aコンバータ34、35と、アナログ/デジタル変換器であるA/Dコンバータ36と、時間計測を行うための時間計測タイマ37とを有する。
前記ROM31には、CPU30の制御により出力される各種設定信号を生成するためのプログラム、漏電検出を判定するためのプログラム、及びその演算に用いるデータ等が記憶される。
即ち、CPU30がROM31に記憶されたコンピュータプログラムをRAM32に読み出し実行することにより所定の動作を行う。
例えば、CPU30は、制御IC21に内蔵された時間計測タイマ37を使用して後述するTsat+及びTsat-を計測して漏電電流を求め、検出対象の直流電路の漏電の有無を判断する処理を行う。
また、前記CPU30は、前記コンピュータプログラムが実行されることにより、零相変流器10を交流電源駆動するための正弦波を発生させる基準信号を出力する。具体的には、同期信号生成タイマ33から駆動波形同期信号を前記駆動信号発生回路22に出力させ、D/Aコンバータ34から駆動波形生成信号を前記駆動信号発生回路22に出力させる。
ここで、前記駆動波同期信号及び駆動波形生成信号が入力される前記駆動信号発生回路22の動作について説明する。図2は、駆動信号発生回路22の内部構成を示すブロック図であり、図3は、駆動信号発生回路22内で処理される各信号の波形である。
図2に示すように駆動信号発生回路22は、駆動波形同期信号をコントロール信号として出力信号を切り替えるアナログスイッチ41と、前記駆動波形同期信号に基づき、入力を反転または非反転して増幅出力するオペアンプ(OPアンプ)42と、オペアンプ42の出力波形を平滑化する波形平滑フィルタ43と、波形平滑フィルタ43の出力を増幅する駆動アンプ44とを有する。
前記アナログスイッチ41は、駆動波形同期信号C(図3(b)参照)がレベル0のときに、レベル0信号をオペアンプ42の非反転入力端子に入力し、駆動波形同期信号Cがレベル1のときに、駆動波形生成信号(図3(a)参照)をオペアンプ42の非反転入力端子に入力する。尚、駆動波形生成信号は、図3(a)に示すように、半サイクル分の連続した階段状波形である。
オペアンプ42の反転入力端子には、駆動波形生成信号(図3(a)参照)が入力され、オペアンプ42は、駆動波形同期信号Cがレベル0のときに、前記駆動波形生成信号を反転し増幅出力する。一方、オペアンプ42は、駆動波形同期信号Cがレベル1のときに、駆動波形生成信号を非反転の状態で増幅出力する。その結果、オペアンプ42の出力は、図3(c)のように階段状の正弦波となる。
前記階段状の正弦波は、波形平滑フィルタ43において平滑化され、駆動アンプ44により増幅されて駆動波形(VS)として出力される(図3(d)参照)。図3に示すように駆動波形出力(VS)は、駆動波形同期信号の立ち上がりで-から+に変化し、駆動波形同期信号の立ち下がりで+から-に変化する。
前記駆動アンプ44から出力された駆動波形(VS)は、図1に示すように抵抗Rsを介して零相変流器10に駆動電圧Vsとして印加される。
また、前記CPU30は、前記コンピュータプログラムが実行されることにより、漏電検出に用いるための飽和検出レベル設定信号(Vsat)をD/Aコンバータ35から出力させる。D/Aコンバータ35から出力された飽和検出レベル設定信号(Vsat)は、飽和検出レベル発生回路23に入力され、飽和検出レベル発生回路23において、+側の検出レベルである+Vsatと、-側の検出レベルである-Vsatとが生成されるようになっている。
より具体的に説明すると、図4は、飽和検出レベル発生回路23の構成を示すブロック図である。図4に示すように飽和検出レベル発生回路23は、入力された飽和検出レベル設定信号(Vsat)を増幅出力するオペアンプ51と、入力された飽和検出レベル設定信号(Vsat)を反転出力するオペアンプ52とを有する。即ち、飽和検出レベル発生回路24は、+側における飽和検出レベル(+Vsat)と、-側における飽和検出レベル(-Vsat)とを出力する。
ここで、本実施の形態において用いる「飽和」の定義について説明する。図5(a)は、零相変流器10のコア11の磁界Hと磁束密度Bの変化(磁気ヒステリシス曲線)を示すグラフであり、図5(b)は、駆動電圧VSと、零相変流器10の巻線12における起電力VL、駆動電流ILの変化を示すグラフである。
コイルの駆動電圧VSは、零相変流器10のコア11を飽和させるまで駆動する。このとき、零相変流器10のコア11における磁界Hと磁束密度Bの変化曲線は、図5(a)の通りである。
即ち、図5(a)に示すように、磁界Hを+方向に増加させると、磁束密度Bは、a点からb点まで緩やかに増加した後、b点からc点まで急激に増加する。そして、c点から再び緩やかにd点まで磁界が増加する。d点において、「+側にコア11の磁束密度Bは飽和している」という。図示するようにc点からd点の期間は、+側にコア11(の磁束密度B)は、略飽和している状態と言える。
一方、磁界Hを-方向に減少させると、磁束密度Bは、d点からe点まで緩やかに減少した後、e点からf点まで急激に減少する。そして、f点から再び緩やかにa点まで磁界が減少する。a点において、「-側にコア11の磁束密度Bは飽和している」という。図示するようにf点からa点の期間は、-側にコア11(の磁束密度B)は、略飽和している状態と言える。
上記のようにa点からd点、更にd点からa点まで磁界Hと磁束密度Bとが変化するとき、零相変流器10の巻線12における起電力VLと駆動電流ILは、図5(b)に示す通りとなる。
即ち、磁界Hと磁束密度Bとの関係がa点からb点に変化するとき、起電力VLは+側において0Vから緩やかに増加し、駆動電流ILは急激に増加する。
磁界Hと磁束密度Bとの関係がb点からc点に変化するとき、起電力VLは+側において急激に増加し、駆動電流ILは緩やかに増加する。
さらに磁界Hと磁束密度Bとの関係がc点からd点に変化するとき、起電力VLは+側において急激に減少し、駆動電流ILは急激に増加する。
そして、起電力VLが0Vになるとき(d点)、駆動電流ILが+側の最大値となる。このとき、コア11が+側に完全に飽和している状態である。
また、磁界Hと磁束密度Bの関係がd点からe点に変化するとき、起電力VLは-側において0Vから緩やかに減少し、駆動電流ILは急激に減少する。
磁界Hと磁束密度Bの関係がe点からf点に変化するとき、起電力VLは-側において急激に減少し、駆動電流ILは緩やかに減少する。
そして、磁界Hと磁束密度Bの関係がf点からa点に変化するとき、起電力VLは-側において急激に増加し、駆動電流ILは急激に減少する。
そして、起電力VLが0Vになるとき(a点)、駆動電流ILが-側の最小値となる。このとき、コア11が-側に完全に飽和している状態である。
図5(a)に示したように、+側ではc点からd点の期間はコア11が略飽和した状態であり、-側ではf点からa点の期間はコア11が略飽和した状態である。
したがって、飽和状態を示す飽和検出レベル設定信号Vsatの値を決める場合には、前記c点からd点、またはf点からa点の期間における起電力VLの範囲から決めればよい。しかしながら、d点またはa点に近づく、即ち起電力VLが0Vに近づくほど、略完全な飽和状態となるため、0V付近の所定値をVsatとすることが望ましい。
そのように決定されたVsatであれば、所定のタイミング期間において、起電力VLの絶対値がVsat以下になった場合には、必ず磁束密度がd点に近い点、或いはa点に近い点にある、即ち、略完全に飽和している状態と推定することができる。
具体的には、次のようにVsatを決定することができる。図6(a)の波形グラフに示すように直流電流(DC電流)を+側に流したとき、起電力VLの最大値を+VL、-側の最長値を-VLとすると、-VLの絶対値は+VLの絶対値よりも小さくなる。また、+VL、-VLの絶対値は、印加する直流電流が大きいほど小さくなる。
このため、図6(b)の波形グラフに示すように、最大漏電電流(IDC_max)を+側に印加したとき、+VL、-VLの絶対値は最小となる。
そこで、最大漏電電流(IDC_max)を+側に印加したときの+側の最大値を+VL(IDC_max)とし、-側の最大値を-VL(IDC_max)とすると、-VL(IDC_max)の絶対値は+VL(IDC_max)の絶対値より小さくなる。-Vsat>-VL(IDC_max)とするために、-VL(IDC_max)の絶対値よりもVsatは小さくする必要がある。
本実施の形態においては、最大漏電電流(IDC_max)を+側に印加したとき、-VL(IDC_max)を、VL監視入力アンプ26からA/Dコンバータ36を介してCPU30にて測定する。そして、-VL(IDC_max)の絶対値よりも小さい値(本実施形態では前記絶対値の半分の値)をVsatとする。
尚、決定されたVsatの値は、ROM31に記録され、CPU30が実行するコンピュータプログラムによって読み出され、Vsatの出力がなされる。
飽和検出レベル発生回路23により発生した、飽和検出レベル(電圧)である+Vsat(+側の検出レベル信号)、-Vsat(-側の検出レベル信号)は、それぞれコンパレータ25aとコンパレータ25bとに入力される。
一方、ノイズ除去フィルタ24は、零相変流器10の起電力VLにおけるノイズ成分を取り除き、その出力は、前記コンパレータ25a、25bにそれぞれ入力される。
即ち、コンパレータ25aには、前記のように+Vsatと零相変流器10の起電力VLとが入力され、図7(c)に示すように、起電力VLが+Vsatを下回った場合(飽和した場合)に、それを検出する(図7(d)参照、検出時出力は1→0)。
また、コンパレータ25bには、前記のように-Vsatと零相変流器10の起電力VLとが入力され、図7(c)に示すように、起電力VLが-Vsatを上回った場合(飽和した場合)に、それを検出する(図7(e)参照、検出時出力は1→0)。
また、VL監視入力アンプ26は、制御IC21のCPU30において起電力VLの監視を行うため、入力された起電力VLを制御IC21内のA/Dコンバータ36でAD変換できるレベルにシフトし、制御IC21に出力する。
また、制御IC21内の時間計測タイマ37は、駆動信号VSが-から+に変化してから(図7(b)参照)、起電力VLが+Vsatを下回るまで(図7(c)参照)をTsat+として計測する。また、駆動信号VSが+から-に変化してから(図7(b)参照)、起電力VLが-Vsatを上回るまで(図7(c)参照)をTsat-として計測する。
続いて、図1に示した直流漏電検出器1の一連の動作について説明する。
制御IC21から出力された駆動波形同期信号および駆動波形生成信号に基づき、駆動信号発生回路22により正弦波形が形成され、直列抵抗Rsを介して駆動電圧VSが零相変流器10に印加される。
これにより零相変流器10を駆動すると、起電力VLが生じ、その波形は図8(a)に示す通りとなる。図8(a)の波形は、零相変流器10を貫通する往復直流線13A及び13Bに直流(DC)電流が印加されていない状態を示している。
尚、+側に直流電流が印加された場合には、図8(b)に示すように起電力VLの波形はゆがみ、+側の飽和(即ち起電力VLが0Vになる)に達する時間が短くなる(時間Tsat+が短くなる)。
一方、-側に直流電流が印加された場合には、図8(c)に示すように起電力VLの波形はゆがみ、-側の飽和(即ち起電力VLが0Vになる)に達する時間が短くなる(時間Tsat-が短くなる)。
また、制御IC21のCPU30は、図1に示すように飽和検出レベル設定信号(Vsat)をD/Aコンバータ35から飽和検出レベル発生回路23に出力させ、飽和検出レベル発生回路23は、+側の飽和検出レベル+Vsatをコンパレータ25aに入力し、-側の飽和検出レベル-Vsatをコンパレータ25bに入力する。
また、コンパレータ25a、25bでは、それぞれ飽和検出レベル+Vsat、-Vsatと起電力VLとを比較し、その演算結果を制御IC21の時間制御タイマ37に出力する。
制御IC21のCPU30では、内蔵する時間計測タイマ37により後述の時間Tsat+、Tsat-を計測し、これらの時間Tsat+、Tsat-を用いて漏電電流の検出を行う。
前記時間Tsat+は、図8(a)~(c)に示すように、駆動電圧VSが-から+に変化してからVLが+Vsatを下回るまでの時間(+側において飽和に達するまでの時間)である。また、時間Tsat-は、VSが+から-に変化してからVLが-Vsatを上回るまでの時間(-側において飽和に達するまでの時間)である。
図8(a)に示すように、直流電流の印加がない状態では、Tsat+≒Tsat-となる。一方、図8(b)に示すように、直流電流の印加(+側)がある場合は、Tsat+が減少しTsat-が増加する(+側が早く飽和に達する)。また、図8(c)に示すように、直流電流の印加(-側)がある場合は、Tsat-が減少しTsat+が増加する(-側が早く飽和に達する)。この時、Tsat+とTsat-は直流電流に応じて一定値となるため、計測したTsat+とTsat-から漏電電流を推定することができる。
ここで、前記のように計測するTsat+及びTsat-を用いた漏電検出方法について具体的に説明する。
まず、準備工程を実施する。準備工程においては、最初に直流印加電流を0としてTsat+及びTsat-を計測する(図9のステップS1)。
即ち、計測したTsat+(0)、Tsat-(0)をRAM32に保持しておく(図9のステップS2)。
次いで、+側に漏電検出電流(漏電検出の閾値となる直流電流Iop)を印加し、Tsat+に変化が生じるか否か(Tsat+<Tsat+(0)-Δとなるか)を判定する(図9のステップS2)。尚、Δは、Tsat+が変化したことを検出するための最小変動分である。
ステップS2でのTsat+に変化が生じると、Tsat+の計測を実施し(図9のステップS4)、その値をTsat+(op)としてRAM32に保持しておく(図9のステップS5)。
次いで、-側に直流電流(Iop)を印加し、Tsat-に変化が生じるか否か(Tsat-<Tsat-(0)-Δとなるか)を判定する(図9のステップS6)。尚、Δは、Tsat-が変化したことを検出するための最小変動分である。
ステップS6でのTsat-に変化が生じると、Tsat-の計測を実施し(図9のステップS7)、その値をTsat-(op)としてRAM32に保持し(図9のステップS8)、Tsat+(op)とともにROM31に記憶する(図9のステップS9)。即ち、Tsat+(op)はプラス側電流の漏電を検出するための時間の閾値となり、Tsat-(op)はマイナス側電流の漏電を検出するための時間の閾値となる。
このようにして準備工程が終了すると、運用時には次のようにして漏電検出が行われる。CPU30において実行されるコンピュータプログラムに従い、+側では、Tsat+の計測を行い(図9のステップS10)、計測したTsat+がTsat+(op)より小さいか(Tsat+<Tsat+(op))を判定する(図9のステップS11)。
Tsat+がTsat+(op)より小さい場合、即ち+側で漏電検出電流Iopのときより早く飽和した場合、漏電検出電流Iopを超える直流電流が印加されたものと判定する(図9のステップS12)。
Tsat+がTsat+(op)より大きい場合(図9のステップS11)、漏電検出電流Iopを超える直流電流は印加されていないものと判定し、ステップS13に移行する。
-側では、Tsat-を計測し(図9のステップS10)、計測したTsat-がTsat-(op)より小さいか(Tsat-<Tsat-(op))を判定する(図9のステップS13)。
Tsat-がTsat-(op)より小さい場合、即ち-側で漏電検出電流Iopのときより早く飽和した場合、漏電検出電流Iopを超える直流電流が印加されたものと判定する(図9のステップS14)。
Tsat-がTsat-(op)より大きい場合(図9のステップS13)、漏電検出電流Iopを超える直流電流は印加されていないものと判定し、ステップS10に移行する(監視を継続する)。
前記の方法によれば、準備工程において予めTsat+(op)、Tsat-(op)を計測し、制御IC21のROM31に記憶しておくことにより、以後、計測したTsat+、Tsat-と比較して漏電を容易に検出することができる。
また、次の方法によれば、さらに印加電流Iの大きさを推定することができる。
先ず、準備工程を実施する。準備工程においては、最初に直流印加電流を0としてTsat+及びTsat-を計測する(図10のステップSP1)。
即ち、計測したTsat+(0)、Tsat-(0)をRAM32に保持しておく(図10のステップSP2)。
次いで、変数iを設定し、i=0に設定する(図10のステップSP3)。
そして、+側に直流電流I(i+1)を印加し、Tsat+に変化が生じるか否か(Tsat+<Tsat+(i)-Δとなるか)を判定する(図10のステップSP4)。尚、Δは、Tsat+が変化したことを検出するための最小変動分である。
ステップSP4でのTsat+に変化が生じると、Tsat+の計測を実施し(図10のステップSP5)、計測したTsat+をTsat+(i+1)としてRAM32に記憶する(図10のステップSP6)。
さらに、iの数を1増加させ(図10のステップSP7)、iがnに達するまでは(図10のステップSP8)、ステップSP4の処理から繰り返し、Tsat+(i+1)の値をRAM32に記憶する。
即ち、RAM32には、+側における直流印加電流の値の変化と、それに対応するTsat+の値とが記憶される。
i=nに達すると(図10のステップSP8)、i=0にリセットされる(図10のステップSP9)。
次いで、-側に直流電流I(i+1)を印加し、Tsat-に変化が生じるか否か(Tsat-<Tsat-(i)-Δとなるか)を判定する(図10のステップSP10)。尚、Δは、Tsat-が変化したことを検出するための最小変動分である。
ステップSP10でのTsat-に変化が生じると、Tsat-の計測を実施し(図10のステップSP11)、計測したTsat-をTsat-(i+1)としてRAM32に記憶する(図10のステップSP12)。
さらに、iの数を1増加させ(図10のステップSP13)、iがnに達するまでは(図10のステップSP14)、ステップSP10の処理から繰り返し、Tsat-(i+1)の値をRAM32に記憶する。
即ち、RAM32には、-側における直流印加電流の値の変化と、それに対応するTsat-の値とが記憶される。
そして、図11(a)に示すように、Tsat+(0)-Tsat+(n)をX軸、印加電流0及びI1~InをY軸としたTsat+折れ線近似グラフを作成し、それを制御IC21のROM31にルックアップテーブルとして記憶する。
また、図11(b)に示すように、Tsat-(0)-Tsat-(n)をX軸、印加電流0及びI1~InをY軸としたTsat-折れ線近似グラフを作成し、それを制御IC21のROM31にルックアップテーブルとして記憶する(図10のステップSP15)。これにより準備工程が完了する。
このようにして準備工程が終了すると、運用時には次のようにして漏電検出が行われる。CPU30では、Tsat+を計測し(図12のステップSP20)、計測したTsat+がTsat+(0)-Δよりも小さいかを判定する(図12のステップSP21)。尚、Δは、Tsat+、Tsat-が変化したことを検出する最小変動分である。
Tsat+がTsat+(0)-Δよりも小さい場合、Tsat+がTsat+(n)以下であるか判定される(図12のステップSP22)。
Tsat+≦Tsat+(n)の場合、Tsat+(i+1)<Tsat+≦Tsat+(i)となるiを求める(図12のステップSP24)。
ここで、ΔI=I(i+1)-I(i)、ΔT=Tsat+(i)-Tsat+(i+1)、ΔTsat=Tsat+(i)-Tsat+が、ROM31に記録されたルックアップテーブル(図11(a)のグラフ)から求められる(図12のステップSP25)。
そして、+側で漏電検出判定され、且つ漏電電流は、I(i)+ΔTsat×ΔI/ΔT)により算出され(図12のステップSP26)、ステップSP20の処理へ戻る。
尚、ステップSP22の判定において、Tsat+がTsat+(n)より大きい場合、+側でI(n)より大きい電流の漏電検出がなされたと判定される(図12のステップSP23)。
一方、ステップSP21において、Tsat+がTsat+(0)-Δ以上であって、Tsat-がTsat-(0)-Δより小さい場合、計測したTsat-がTsat-(n)以下であるか判定される(図12のステップSP28)。
Tsat-≦Tsat-(n)の場合、Tsat-(i+1)<Tsat-≦Tsat-(i)となるiを求める(図12のステップSP30)。
ここで、ΔI=I(i+1)-I(i)、ΔT=Tsat-(i)-Tsat-(i+1)、ΔTsat=Tsat-(i)-Tsat-が、ROM31に記録されたルックアップテーブル(図11(b)のグラフ)から求められる(図12のステップSP31)。
そして、-側で漏電検出判定され、且つ漏電電流は、I(i)+ΔTsat×ΔI/ΔT)により算出され(図12のステップSP32)、ステップSP20の処理へ戻る。
尚、ステップSP28の判定において、Tsat-がTsat-(n)より大きい場合、-側でI(n)より大きい電流の漏電検出がなされたと判定される(図12のステップSP29)。
また、ステップSP27の判定において、計測したTsat-がTsat-(0)-Δ以上であった場合には、漏電は未検出と判定される(図12のステップSP33)。
尚、漏電電流が検出されず、監視を継続する場合(図12のステップSP33)、図12のステップSP20に戻って定期的にTsat+、Tsat-の計測を行う。
以上のように本発明に係る実施の形態によれば、正弦波交流電圧で駆動してコア11を飽和させる零相変流器10において、起電力VLの波形から計測した飽和に達する時間に基づき往復直流線に流れる漏電電流を検出する構成としたため、簡易なデジタル演算処理で高精度に漏電電流を検出することができる。また、デジタル演算処理にて漏電電流を検出できるので、従来のアナログ回路と比べて、構成が簡便であり、回路素子変動による特性変化がなく、調整も極めて容易とすることができる。
尚、本発明の直流漏電検出器は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは言うまでもない。
例えば、前記実施の形態において、記憶装置は制御IC21内に含まれるものとしたが、その構成に限定されるものではなく、制御IC21の外に設けてもよい。
上述したように、本発明の直流漏電検出器は、簡易なデジタル演算処理で漏電電流を高い精度で検出することができるので、太陽光パネルや発電機、蓄電池等の直流電流を送電する直流電路における漏電の検出に利用した場合に極めて有用である。
1 直流漏電検出器
10 零相変流器
11 コア
12 巻線
13A,13B 往復直流線
20 漏電電流検出回路
21 制御IC
22 駆動信号発生回路
23 飽和検出レベル発生回路
24 ノイズ除去フィルタ
25a,25b コンパレータ
26 VL監視入力アンプ
30 CPU
31 ROM(記憶装置)
32 RAM(記憶装置)
33 同期信号生成タイマ
34 D/Aコンバータ
35 D/Aコンバータ
36 A/Dコンバータ
37 時間計測タイマ

Claims (8)

  1. 直流電路の漏電を検出する直流漏電検出器であって、
    前記直流電路に接続する往復直流線を貫通せしめた貫通型の直流零相変流器と、
    前記直流電路に流れる漏電電流を検出する漏電電流検出回路と、
    正弦波交流電圧で駆動した前記直流零相変流器の起電力の飽和検出レベルを設定する飽和検出レベル設定回路と、
    を有し、
    前記飽和検出レベル設定回路は、-側の起電力の最大値の絶対値よりも小さい絶対値を飽和検出レベルに設定し、
    前記飽和検出レベルをVsatとすると、
    前記漏電電流検出回路は、前記直流零相変流器の駆動電圧が-から+に変わってから前記起電力が+Vsatを下回るまでの時間、又は前記駆動電圧が+から-に変わってから前記起電力が-Vsatを上回るまでの時間を計測し、該時間に基づき前記漏電電流を検出することを特徴とする直流漏電検出器。
  2. 前記飽和検出レベル設定回路は、-側の起電力の最大値の絶対値の半分の値を飽和検出レベルに設定することを特徴とする請求項1に記載された直流漏電検出器。
  3. さらに記憶装置を有し、前記漏電電流検出回路は、前記計測した時間を、前記記憶装置に予め記憶した閾値と比較することにより漏電電流を検出することを特徴とする請求項1に記載の直流漏電検出器。
  4. さらに記憶装置を有し、前記漏電電流検出回路は、前記計測した時間から、前記記憶装置に予め記憶した計測時間と直流電流値との関係を示すルックアップテーブルを参照することにより漏電電流値を推定することを特徴とする請求項1に記載の直流漏電検出器。
  5. 直流電路に接続する往復直流線を貫通せしめた貫通型の直流零相変流器を用い、前記直流電路に流れる漏電電流を検出する直流漏電検出方法であって、
    正弦波交流電圧を駆動電圧とし、前記直流零相変流器を前記駆動電圧で駆動するステップと、
    前記直流零相変流器の起電力の波形からコアが飽和に達する時間を計測し、該計測した時間に基づき前記往復直流線に流れる漏電電流を検出するステップと、
    を備え、
    前記直流零相変流器の起電力の波形からコアが飽和に達する時間を計測し、該計測した時間に基づき前記往復直流線に流れる漏電電流を検出するステップにおいて、
    前記起電力の飽和検出レベルとして、-側の起電力の最大値の絶対値よりも小さい絶対値を飽和検出レベルに設定するステップと、
    前記飽和検出レベルをVsatとすると、
    前記駆動電圧が-から+に変わってから前記起電力が+Vsatを下回るまでの時間、または前記駆動電圧が-Vsatを上回るまでの時間を計測するステップと、
    前記計測した時間に基づき前記漏電電流を検出するステップと、
    を含むことを特徴とする直流漏電検出方法。
  6. 前記起電力の飽和検出レベルとして、-側の起電力の最大値の絶対値よりも小さい絶対値を飽和検出レベルに設定するステップにおいて、
    -側の起電力の最大値の絶対値の半分の値を飽和検出レベルに設定することを特徴とする請求項5に記載された直流漏電検出方法。
  7. 前記直流零相変流器の起電力の波形からコアが飽和に達する時間を計測し、該計測した時間に基づき前記往復直流線に流れる漏電電流を検出するステップにおいて、
    前記計測した時間を、記憶装置に予め記憶した閾値と比較することにより漏電電流を検出することを特徴とする請求項5に記載の直流漏電検出方法。
  8. 前記直流零相変流器の起電力の波形からコアが飽和に達する時間を計測し、該計測した時間に基づき前記往復直流線に流れる漏電電流を検出するステップにおいて、
    前記計測した時間から、記憶装置に予め記憶した計測時間と直流電流値との関係を示すルックアップテーブルを参照することにより漏電電流値を推定することを特徴とする請求項5に記載の直流漏電検出方法。
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