JP6989896B2 - 遮光装置及び信号機カバー - Google Patents
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Description
例えば電球式の信号機からLED式の信号機への置き換えるような工事においては、鉄道事業の有する高い公共性の観点から、列車の運行を停止させたりダイヤを変更したりすることなく行う必要がある。しかし、複数の信号機を、夜間の限られた短い時間帯に一度にLED式信号機へ置き換えることは困難である。
一方、液晶を使用して調光するデバイスには、電子カーテンあるいは液晶ブラインドとして提案されているもののように、比較的安価に構成できるものがある。かかるデバイスに関する発明としては、例えば特許文献1や2に開示されているものがある。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、通常はランプが見えないように遮光して隠す一方、必要な時にはいつでも簡単に現示を確認することができる安価な遮光装置及び信号機カバーを提供することを目的とする。
複数のランプを備えた信号機の前記ランプの前方に配設され、常態において光を透過させず電圧が印加されることで光を透過させる状態に変化する遮光装置であって、
3以上のパネルと、前記パネルを縁部にて保持する枠体と、を備え、
前記3以上のパネルは、互いに所定の間隔を有した状態で配設され、
前記3以上のパネルのうち外側に配置される2つのパネルの外側の面を除く複数の面に液晶シートがそれぞれ接合されているように構成したものである。
なお、前記液晶シートは光を減衰するフィルムを張り付けたものでもよい。
前記液晶シートは、前記パネルよりもスペーサの幅分以上小さくかつ端部が保持枠の内側端部よりも外側に位置するサイズに形成する。
これにより、高価格な液晶シートの使用量を減らしてトータルのコストを低く抑えることができる。また、液晶シートが保持枠やスペーサで挟まれることがないので損傷しにくくなるととともに、液晶シートの端部が保持枠によって隠されることとなるので後方のランプの光が周縁部から漏れて前方より見えてしまうのを回避することができる。なお、前記パネルは、ポリカーボネートからなるグレースモークパネルとすると良い。
かかる構成の信号機カバーによれば、既設の信号機に対して容易に取り付けることができるとともに、本体ケースによって西日など外部の光が表示ランプの前面に入り込まないように遮蔽することができるため、電圧を印加して液晶シートを光透過状態に変化させた際に、外部からの光の当たり方で、後方のランプの見え方が変わるのを回避することができる。
図1は本発明に係る信号機カバーを適用して有効な鉄道用信号機の構成例を示す正面図である。図1に示す信号機10は、鉄道軌道の近傍に立設された支柱21にブラケット22A,22Bによって縦姿勢にて取り付けられている。鉄道用信号機10は、内部に電球若しくはLEDランプで構成された青色、黄色、赤色の3色の表示灯13A,13B,13Cを収納した縦長矩形状の灯箱12と、灯箱12の周囲に広がり灯箱12内の各表示灯の点灯状態を視認し易くするため前面が黒色等に塗られた背板11とを備えている。
表示灯13A,13B,13Cの上方には、太陽光や天空光を遮って各表示灯の発光を見易くするための半円筒状のフード14がそれぞれ設けられている。そして、本実施例では、上記フード14の前方位置に、上記表示灯13A,13B,13Cを全体的に覆うように、信号機カバー15が設けられる。この信号機カバー15は、通常の状態では遮光してランプを隠し、電圧が印加されると光を透過させるように動作するように構成されている。
さらに、灯箱12内の回路から引き出されたケーブル16が下方へ向かって延出され、先端に信号機カバー15の光透過状態と遮光状態を切替えるためのトグルスイッチ17aを備えたスイッチボックス17が、支柱21に固定されている。
トグルスイッチ17aは、電源オフ時に後述の遮光モジュールの電極をショートする構成とし、誘導による遮光モジュールの誤動作は無いが、帯電の影響を全く無くすことができる構造となっている。
図2に示すように、信号機10は、灯箱12の前壁12aに表示灯(13A,13B,13C)を構成するドーム状のレンズ30が押さえ金具18によって固定されている。本実施例では、背板11の前面に、信号機カバー15の筐体を構成する本体ケース15Aが表示灯13A~13Cを囲むようにして装着されている。そして、本体ケース15Aの前部に開口が形成され、この開口に遮光モジュール50または60が設けられている。
第1の実施例の遮光モジュール60は、3枚の透明なパネルと液晶シートが交互に積層されたような構造を有しており、これらの透明パネルと液晶シートが、額縁状をなす断面がコの字状をなす保持枠65および押さえ板66によって所定の間隔を有するようにして保持されている。
上記有色透明パネル(61,62,63)にはポリカーボネートからなる厚さ例えば2mmや3mmで光透過率が28%のグレースモークパネルが使用されている。また、液晶シート61a,62a,62b,63aは同一構成であり、本実施例においては、厚さ0.5mmで、液晶シート1枚当たりの電圧印加時の光透過率が約27%、電圧を印加していない時のヘイズ(曇り度合い)が約23%であるダークグレーシートが使用されている。
また、保持枠65の内側や貫通孔の内側に防水両面テープ69を配設し、符号72の部位に接着剤等で防水処理することで、防水及びねじのゆるみ防止を行なっている。
第2の実施例の遮光モジュール50は、4枚の透明なパネルと液晶シートが交互に積層されたような構造を有しており、これらの透明パネルと液晶シートが断面コの字状をなす保持枠55によって所定の間隔を有するようにして保持されている。
液晶シート52a,52bと53a,53bは、同一構成であり、本実施形においては、厚さ0.5mmで、液晶シート1枚当たりの電圧印加時の光透過率が約27%、電圧を印加していない時のヘイズ(曇り度合い)が約23%であるダークグレーシートが使用されている。
これにより、図4(B)に示すように、スペーサ54A,54B,54Cが有色透明パネル52c,53cの縁部に直接接触し、液晶シート52a,52bと53a,53bの縁部を挟み込まないようになる。その結果、ポリカーボネートよりも高価な液晶シートの使用量を減らしてトータルのコストを低く抑えることができる。また、液晶シートが保持枠やスペーサで挟まれることがないので損傷しにくくなるととともに、液晶シートの端部が保持枠によって隠れることとなるので、後方のランプの光が周縁部から漏れて前方より見えてしまうのを回避することができる。
さらに、額縁状の保持枠55の両側辺に、内側を向いた断面コの字状のレールを上下方向に沿って形成して該レールにポリカーボネート等からなるカラーパネル(有色透明パネル)を挿入可能にし、カラーパネルを追加挿入することで光透過率を変化させることができるように構成しても良い。
また、前記実施形態では、本発明を鉄道用信号機に適用した場合に説明したが、本発明はそれに限定されず、道路用信号機に適用することも可能である。
11 背板
12 灯箱
13A,13B,13C 表示灯
14 フード
15 信号機カバー
15A 本体ケース
16 ケーブル
17 スイッチボックス
18 押さえ金具
30 レンズ
50 遮光モジュール(遮光装置)
51A,51B 保護パネル
52 第1調光パネル
53 第2調光パネル
52a,52b,53a,53b 液晶シート
52c,53c 有色透明パネル
54A,54B,54C スペーサ
55 保持枠(枠体)
56 ネジ
57 ネジタップ又はセルファスナー
61,63 有色透明保護パネル(光減衰パネル)
62 有色透明パネル(光減衰パネル)
61a,62a,62b,63a 液晶シート
64a,64b スペーサ
65 保持枠
66 固定板
67 シリコン樹脂
68 シリコン樹脂
69 防水両面テープ
70 ネジ
71 ネジタップ又はセルファスナー
72 防水処理
Claims (5)
- 複数のランプを備えた信号機の前記ランプの前方に配設され、常態において光を透過させず電圧が印加されることで光を透過させる状態に変化する遮光装置であって、
3以上のパネルと、前記パネルを縁部にて保持する枠体と、を備え、
前記3以上のパネルは、互いに所定の間隔を有した状態で配設され、
前記3以上のパネルのうち外側に配置される2つのパネルの外側の面を除く複数の面に液晶シートがそれぞれ接合されていることを特徴とする遮光装置。 - 前記液晶シートに光を減衰するフィルムが張り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の遮光装置。
- 前記3以上のパネルは、周縁部に配設されたスペーサによって互いに所定の間隔を有するようにされ、
前記液晶シートは、前記パネルよりもスペーサの幅分以上小さくかつ端部が保持枠の内側端部よりも外側に位置するサイズに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遮光装置。 - 前記パネルは、ポリカーボネートからなるグレースモークパネルであることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の遮光装置。
- 複数の表示ランプを有する信号機の前面に、前記複数の表示ランプを囲むようにして装着可能に構成され、前部に開口が形成されてなる本体ケースを備え、前記本体ケースの前記開口に請求項1~4のいずれかに記載の遮光装置が配設されていることを特徴とする信号機カバー。
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JP2018013151A JP6989896B2 (ja) | 2018-01-30 | 2018-01-30 | 遮光装置及び信号機カバー |
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JPH063654A (ja) * | 1992-06-19 | 1994-01-14 | Japan Aviation Electron Ind Ltd | 調光フィルム |
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