JP6989474B2 - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents
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Description
本発明の別の態様である情報処理装置は、配信要求日時と配信要求位置とに基づいて、ユーザの検索意図に合致する可能性が高い順に、コンテンツカテゴリの表示優先順位を決定できる。これにより、カテゴリ選択領域の上位に、ユーザの検索意図に合致する可能性が高いコンテンツカテゴリを並べることができる。
よって、ユーザは、検索結果またはカテゴリ選択領域を確認する際、画面をスクロールする等の手間が少なくなり、検索意図に合致したコンテンツまたはコンテンツカテゴリを容易に見つけることができる。
本発明に係る第1実施形態の情報処理装置について説明する。
図1は、本実施形態の情報処理装置であるサーバ装置10を含む情報処理システム1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、複数のユーザ端末20と、サーバ装置10とを含んで構成されている。ユーザ端末20およびサーバ装置10の間は、ネットワーク(例えばインターネット等)を介して通信可能に接続される。
サーバ装置10は、各種コンテンツを提供するサーバである。サーバ装置10は、例えば、検索コンテンツ、買物コンテンツ、ニュースコンテンツ、レシピコンテンツ、地図コンテンツ、旅行コンテンツ、飲食店コンテンツなど、様々なカテゴリのコンテンツを提供する。
ユーザ端末20は、サーバ装置10から送信されたコンテンツ一覧を表示する。ユーザ操作によって当該コンテンツ一覧から任意のコンテンツが選択されると、ユーザ端末20は、当該コンテンツの閲覧要求をサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、要求されたコンテンツの詳細をユーザ端末20に送信する。
図2は、本実施形態のサーバ装置10の概略構成を示すブロック図である。
サーバ装置10は、コンピュータにより構成され、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを含んで構成されている。
通信部11は、ネットワークに接続されており、ネットワークを介してユーザ端末20や他のサーバ装置と通信する。
コンテンツIDは、コンテンツを識別するための識別情報である。
URLは、ネットワークを介して他のデータサーバなどからコンテンツを取得するための情報である。
コンテンツカテゴリは、各コンテンツが属するカテゴリであり、例えばニュース、通販、飲食店、レシピ、辞書など、様々な種類が存在する。
なお、検索データベース121には、コンテンツそのものがコンテンツ情報と共に記録されていてもよい。
ユーザ情報は、ユーザID、ユーザ属性、および、履歴情報などを含む。
ユーザIDは、ユーザを識別するための識別情報である。
ユーザ属性は、ユーザに関する様々な属性情報であって、ユーザの性別、年齢および活動拠点などを含む。活動拠点とは、例えば自宅、職場、または学校など、ユーザがルーチン的に滞在する場所の位置情報である。
検索履歴は、ユーザ端末20から受け付けた検索条件、当該検索条件を受け付けた検索時刻、および、当該検索時刻におけるユーザ端末20の位置である検索位置といった情報を含む。
行動履歴は、検索結果であるコンテンツ一覧からユーザが選択したコンテンツIDなどを含む。
また、履歴情報は、ユーザの位置履歴や、オンラインショップでの買物履歴などを含んでいてもよい。
また、検索部132は、検索処理毎の検索履歴をユーザデータベース122に記録する。
なお、本実施形態では、本発明の検索日時として、検索時刻を用いる例を説明する。
コンテンツ生成部135は、本発明のカテゴリ選択領域生成部に相当するものであり、ユーザ端末20から配信コンテンツの配信要求を受け付け、後述するカテゴリ選択領域を含む検索コンテンツ(本発明の配信コンテンツ)を生成する。
また、コンテンツ配信部136は、検索結果に対するユーザの行動履歴を、検索履歴に関連付けてユーザデータベース122に記録する。
本実施形態において、傾向分析部137は、時系列における検出頻度の変化(増加率)が所定以上となるワードを人気ワードとして特定する。特定された人気ワードは、後述する検索コンテンツ内に表示されてもよい。
更新部138は、ユーザデータベース122に記録された検索履歴および行動履歴に基づいて、検索関連情報を更新する。
ユーザ端末20は、図1に示すように、表示部21、入力操作部22、端末通信部23、端末記憶部24、および端末制御部25等を含んで構成される。
表示部21は、例えば液晶ディスプレイ等により構成され、端末制御部25の制御の下、所定の画像等を表示させる。
入力操作部22は、例えば表示部21と一体に設けられたタッチパネルにより構成される。入力操作部22は、ユーザにより操作されることで、操作に応じた操作信号を端末制御部25に出力する。
端末通信部23は、サーバ装置10やネットワーク上の所定の装置と通信する。
情報処理システム1において、サーバ装置10は、図3に示すような検索コンテンツ30をユーザ端末20に提供した上で、各種コンテンツの検索処理を含む情報処理を実施する。
検索コンテンツ30は、ユーザ端末20の表示部21において、ウェブブラウザ等によって表示される。また、検索コンテンツ30は、検索ワード入力欄31と、検索アイコン32と、カテゴリ選択領域33と、検索結果表示領域34とを備える。
カテゴリ選択領域33には、複数のコンテンツカテゴリが所定の方向(図3では左側から右側に向かう方向)に沿って並べられる。カテゴリ選択領域33は、各コンテンツカテゴリに対応する複数の領域331を有しており、各領域331は、ユーザが選択可能なボタンまたはタブを構成している。任意の領域331をクリックするなどのユーザ操作によって、当該領域331に対応するコンテンツカテゴリが選択される。任意のコンテンツカテゴリが選択された場合には、検索処理を実施する範囲が当該コンテンツカテゴリに絞られる。
検索結果表示領域34には、検索された複数のコンテンツの一覧が表示される。
まず、ユーザ端末20において、ユーザ操作により検索アイコン32が選択されると、端末通信部23は、検索条件を含む検索要求をサーバ装置10に送信する(ステップS11)。この際、検索ワード入力欄31に入力された検索ワードや、カテゴリ選択領域33において選択されたコンテンツカテゴリが検索条件となる。また、検索要求には、検索条件だけでなく、ユーザIDと、現在のユーザ端末20の位置とが含まれる。
また、検索部132は、検索要求に含まれる各情報をユーザデータベース122に記録する。
まず、順位決定部133は、検索時刻が属する時間帯を判定する(ステップS231)。
ここで、時間帯は、一日の時間を複数の時間帯に分けたものであり、例えば、朝(5:00〜11:00)、昼(11:00〜14:00)、夕(14:00〜18:00)、夜(18:00〜22:00)、深夜(22:00〜5:00)などが挙げられる。なお、時間帯の設定方法は、任意に変更可能であり、より細かな時間帯に分けられてもよいし、より大きな時間帯に分けられてもよい。
例えば、検索位置といずれかのユーザ拠点との間の距離が所定距離以内である場合には、エリア属性は「生活圏」と判定され、さらに具体的なエリア属性が判定される。例えば、検索位置が自宅である場合には、エリア属性は「自宅」と判定され、検索位置が自宅ではないが、検索位置と自宅との間の距離が所定距離以内である場合には、エリア属性は「自宅周辺」と判定される。
なお、判定に用いる所定距離をユーザ拠点同士の距離に応じて設定することにより、検索位置がいずれのユーザ拠点の周辺であるかを好適に判定できる。
図7に示すように、順位パターンテーブルでは、時間帯およびエリア属性の組み合わせと、順位パターンとが対応付けられている。
例えば、順位決定部133が検索時間「12:00」と検索位置「北緯N度・東経E度」とを取得した場合、順位パターンテーブルにおいて、検索時間「12:00」が属する時間帯「昼」と、検索位置「北緯N度・東経E度」が対応するエリア属性「職場周辺」との組み合わせを特定し、当該組み合わせに対応する順位パターンB−2を選択する。
図8および図9は、各順位パターンに対応する順位一覧の例を示す図である。
図8に示すように、順位一覧は、1以上のコンテンツカテゴリに関する表示優先順位を一覧にした情報である。この順位一覧では、順位パターン毎に、ユーザの検索意図に合致する可能性が高い順に1以上のコンテンツカテゴリの順位が記録されている。
なお、図8および図9では、コンテンツカテゴリを単にカテゴリと記載し、カテゴリ例について記号を用いて示している。
また、他の例として、時間帯「夜」とエリア属性「職場周辺」との組み合わせでは、ユーザが「帰宅または繁華街へ行くための路線情報を調べる」ことを意図している可能性が高い。そこで、この組み合わせに対応する順位パターンB−4の順位一覧では、図示を省略するが、カテゴリ「路線情報」が上位に記録されていることが好ましい。
また、他の例として、時間帯「昼」とエリア属性「観光地」との組み合わせでは、ユーザが「近場の観光地情報を調べる」ことを意図している可能性が高い。そこで、この組み合わせに対応する順位パターンC−2の順位一覧では、図示を省略するが、カテゴリ「旅行」が上位に記録されていることが好ましい。
また、本実施形態において、各順位パターンに対応した順位一覧における各コンテンツカテゴリの順位は、後述する更新処理によって適宜更新される。
また、表示優先順位を付けられていないコンテンツカテゴリのコンテンツは、コンテンツ一覧において、表示優先順位を付けられたコンテンツカテゴリのコンテンツの後に、合致度が高い順に並べられてもよい。
図10は、検索コンテンツ30における検索結果の一例を示す図である。
図10に示す例では、「ラーメン」という検索ワードを検索条件として、検索処理が行われており、「飲食店」、「ニュース」、「通販」というコンテンツカテゴリに対して、この順に1〜3位までの表示優先順位が対応付けられている。このため、検索コンテンツ30の検索結果表示領域34には、コンテンツカテゴリ「飲食店」のコンテンツ、コンテンツカテゴリ「ニュース」のコンテンツ、コンテンツカテゴリ「通販」のコンテンツの順に、上から下に向かう方向に並んで表示されている。
なお、図10に示す例では、図の簡略化のために、1つのコンテンツカテゴリに対して1つのコンテンツが表示されている。また、検索結果表示領域34において、コンテンツが並べられる方向は、上下方向に限定されず、横方向であってもよい。
情報検索処理の終了後、ユーザ操作により、検索結果であるコンテンツ一覧から任意のコンテンツが選択された場合、ユーザ端末20は、当該コンテンツの閲覧要求をサーバ装置10に送信する。サーバ装置10では、コンテンツ配信部136が、要求されたコンテンツのURLに基づいて、当該コンテンツをユーザ端末20に配信する。
更新部138は、検索関連情報に記録される順位パターンを適宜更新する。
具体的には、ステップS12表示されたコンテンツ一覧から、ユーザ操作により任意のコンテンツが選択されると、更新部138は、選択されたコンテンツのコンテンツカテゴリ、検索時刻が属する時間帯、検索位置が対応するエリア属性を特定する。時間帯およびエリア属性の組み合わせ毎に、選択されたコンテンツのコンテンツカテゴリを集計し、選択数が所定より多いコンテンツカテゴリの順位を所定値だけ上昇させる。
なお、本実施形態では、ユーザ毎に検索関連情報を記録しているため、更新部138は、ユーザ毎に集計や更新を行う。
第1実施形態では、サーバ装置10の制御部13は、ユーザ端末20から受け付けた検索条件に基づいて複数のコンテンツを検索する検索部132と、検索時刻および検索位置に基づいて、複数のコンテンツカテゴリの表示優先順位を決定する順位決定部133(本発明の第1順位決定部)と、検索部132により検索された複数のコンテンツを、各コンテンツが対応するコンテンツカテゴリの表示優先順位に従って並び替えて一覧表示させた検索結果を生成する検索結果生成部134として機能する。
このため、検索時刻と検索位置との組み合わせに基づいて、ユーザの検索意図に合致する可能性が高い順にコンテンツカテゴリの表示優先順位を決定できる。これにより、検索結果におけるコンテンツ一覧の上位に、ユーザの検索意図に合致する可能性が高いコンテンツを並べることができる。
よって、ユーザは、ユーザ端末20に表示されるコンテンツ一覧を確認する際、画面をスクロールする等の手間を少なくでき、検索意図に合致したコンテンツを容易に見つけることができる。
例えば、ユーザの自宅が観光地に存在しており、かつ、ユーザが自宅で検索を行った場合には、順位決定部133は、検索位置が対応するエリア属性を「観光地」ではなく、「自宅周辺」と判定することができる。このような場合、例えば「ラーメン」という検索ワードによる検索結果において、観光地でユーザが望む可能性が高い「飲食店」というコンテンツカテゴリよりも、自宅でユーザが望む可能性が高い「レシピ」というコンテンツカテゴリを上位に表示する。
よって、コンテンツ一覧では、ユーザの検索意図により合致する順にコンテンツを並べることができる。
本発明に係る第2実施形態の情報処理システム1について説明する。
本実施形態の情報処理システム1は、第1実施形態の情報処理システム1と同様の構成を有するが、サーバ装置10による情報処理方法が第1実施形態と一部相違する。具体的には、第1実施形態は、コンテンツカテゴリの表示優先順位に従って、検索結果であるコンテンツ一覧を生成するが、第2実施形態では、コンテンツカテゴリの表示優先順位に従って、検索対象となるカテゴリ一覧を生成する。
以下では、主に、第1実施形態と異なる処理について説明し、同様の処理については説明を省略する。
情報処理システム1における情報処理方法について、図11のフローチャートを参照して説明する。
まず、ユーザ端末20は、ウェブブラウザにおいてユーザ操作により所定のURLが入力されると、検索コンテンツ30の配信要求をサーバ装置10に送信する(ステップS31)。この配信要求には、ユーザIDと、現在のユーザ端末20の位置とが含まれる。
なお、本実施形態では、本発明の配信要求日時として、配信要求時刻を用いる例を説明する。
なお、カテゴリ選択領域33において、表示優先順位が付けられていないコンテンツカテゴリは、表示優先順位が付けられたコンテンツカテゴリの後に、任意の順で並べられてもよい。
これにより、ユーザ端末20は、カテゴリ選択領域33を含む検索コンテンツ30を表示部21に表示させる(ステップS32)。このカテゴリ選択領域33には、表示優先順位に従って、複数のコンテンツカテゴリが一方向に沿って並べられる。
なお、カテゴリ選択領域33において、複数のコンテンツカテゴリが並べられる方向は、左側から右側に向かう方向であってもよいし、上側から下側に向かう方向であってもよい。
第2実施形態では、サーバ装置10の制御部13が、ユーザ端末20から検索コンテンツ30の配信要求を受け付けた配信要求時刻と、配信要求時刻におけるユーザ端末20の位置である配信要求位置とに基づいて、コンテンツカテゴリの表示優先順位を決定する順位決定部133(本発明の第2順位決定部)と、表示優先順位に従って複数のコンテンツカテゴリを並び替えたカテゴリ選択領域33を生成するコンテンツ生成部135として機能する。
本発明に係る第3実施形態の情報処理システム1について説明する。
本実施形態の情報処理システム1は、第1実施形態の情報処理システム1と同様の構成を有するが、サーバ装置10による情報処理方法が第1実施形態と一部相違する。具体的には、第3実施形態では、第1実施形態で説明した情報処理方法に対して、人気ワードに関連するステップが追加される。
以下では、主に、第1実施形態と異なる処理について説明し、同様の処理については説明を省略する。
情報処理システム1における情報処理方法について、図12のフローチャートを参照して説明する。
サーバ装置10において、ステップS21およびステップS22は、第1実施形態と同様である。
ステップS22の後、傾向分析部137は、ユーザデータベース122の履歴情報(過去の検索条件および検索時刻の履歴)を参照し、ユーザの区別なく、同一の検索ワードを検索条件として検索処理を実施した検索回数を分析する。より具体的には、単位時間当たりの検索回数を検索頻度とし、直近の所定期間における検索頻度の変化を検索ワード毎に分析する。そして、傾向分析部137は、時系列における検出頻度の変化(増加率)が所定以上となるワードを人気ワードとして特定する(ステップS26)。
なお、ステップS26で分析対象となるデータは、検索位置が属するエリアから集められた検索履歴である。
ステップS27でNoと判断した場合、ステップS29に移行する。
なお、ステップS29は、第1実施形態で説明したステップS23とほぼ同様である。ただし、ステップS28において人気ワードに対応するコンテンツカテゴリの表示優先順位が決定されている場合、それ以外のコンテンツカテゴリを、人気ワードに対応するコンテンツカテゴリの下位に並べるように、優先表示順位を決定する。
次に、コンテンツ配信部136は、ステップS24で生成されたコンテンツ一覧を含む検索コンテンツ30をユーザ端末20に送信する(ステップS25)。これにより、ユーザ端末20は、受信したコンテンツ一覧を表示する(ステップS12)。
これらのステップS24,S25,S12は、第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、サーバ装置10の制御部13が、人気ワードを特定する傾向分析部137として、さらに機能する。そして、順位決定部133は、検索条件に含まれる検索ワードが人気ワードに関連する場合、人気ワードに対応するコンテンツカテゴリを表示優先順位の上位に決定する。
ここで、検索条件が人気ワードに関連するものである場合、ユーザは、「人気ワードに関する情報を調べる」ことを意図している可能性が高い。
このような場合、第3実施形態によれば、人気ワードに対応するコンテンツカテゴリの表示優先順位が上位に決定される。このため、検索結果であるコンテンツ一覧には、ユーザの検索意図に合致する可能性が高いコンテンツから順に並べられる。よって、ユーザは、検索意図に合致したコンテンツを容易に見つけることができる。
このため、第3実施形態では、テレビ番組や地方イベントなどを発生原因とする地域特有の人気ワードを特定することができる。また、検索位置が属するエリアが人気ワードに対応するエリアである場合、ユーザは人気ワードの発生原因に接触している可能性が高いため、「人気ワードに関する情報を調べる」ことを意図している可能性がより高い。よって、人気ワードに対応するコンテンツカテゴリを表示優先順位の上位に決定することで、検索結果がユーザの検索意図に合致する可能性はより向上する。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で、以下に示される変形をも含むものである。
上記各実施形態における検索関連情報は、順位パターンテーブル等を含むことに限定されず、コンテンツ一覧を生成する際のアルゴリズム等によって他の情報を含んでいてもよい。
例えば、検索関連情報は、各コンテンツカテゴリのスコアと、各コンテンツカテゴリに関するスコア変動値とを含んでいてもよい。各コンテンツカテゴリに関するスコア変動値は、時間帯およびエリア属性のそれぞれに対して設定されている。
このような場合、順位決定部133は、検索要求または配信要求を受けたときの時間帯およびエリア属性のそれぞれに基づいて各コンテンツカテゴリのスコアを変動させたうえで、各コンテンツカテゴリのスコアを比較し、当該スコアの高い順にコンテンツカテゴリの表示優先順位を上位から決定してもよい。
上記第1実施形態または上記第3実施形態において、時間帯およびエリア属性の組み合わせには、順位パターンだけでなく、追加検索ワードが対応付けられていてもよい。
例えば、時間帯「昼」とエリア属性「職場周辺」との組み合わせでは、ユーザの検索意図が「ランチを食べられる少人数向けの飲食店を探す」である可能性がある。そこで、検索関連情報において、当該組み合わせには、「少人数」、「ランチ」などの追加検索ワードが関連付けられて記憶されていてもよい。
この場合、検索部132が、検索要求に関する時間帯およびエリア属性の組み合わせに基づいて、当該組み合わせに対応付けられた追加検索ワードを参照し、当該追加検索ワードを検索条件に加えた検索処理を実施してもよい。そして、検索結果生成部134は、元の検索ワードおよび追加検索ワードのそれぞれに対する合致度が所定以上であるコンテンツについて、表示優先順位に従って並び替えて一覧表示させた検索結果を生成してもよい。
上記各実施形態において、順位決定部133は、検索位置または配信要求位置が対応するエリア属性を利用して、コンテンツカテゴリの表示優先順位を決定するが、本発明はこれに限られない。
例えば、順位決定部133は、検索位置から所定距離以内に、レジャー施設などの特定のスポットが存在する場合、この特定スポットに対応した順位パターンテーブルに基づいて、コンテンツカテゴリの表示優先順位を決定してもよい。
上記各実施形態では、本発明の検索日時(または配信要求日時)として、検索時刻(または配信要求時刻)を用いる例を説明しているが、本発明はこれに限られない。
例えば、順位決定部133がコンテンツカテゴリの表示優先順位を決定するために参照する順位パターンテーブルは、季節毎に記録されていてもよい。この場合、順位決定部133は、検索日時が属する季節と、時間帯とをそれぞれ判定する。そして、判定した季節に対応する順位パターンテーブルにおいて、時間帯とエリア属性との組み合わせに対応する順位パターンを選択する。
このような変形例によれば、季節毎に変化するユーザの検索意図に対応して、コンテンツやコンテンツカテゴリを並べることができる。また、クリスマスや正月など、特定日のイベントに対応することもできる。
上記各実施形態では、本発明の配信コンテンツとして、ウェブコンテンツなどの検索を行う検索コンテンツ30を用いる例を説明しているが、本発明はこれに限られない。すなわち、本発明の配信コンテンツは、検索コンテンツ30であることに限定されず、通販コンテンツやメディア配信コンテンツなどであってもよい。
例えば、本発明の配信コンテンツが通販コンテンツである場合、食料品や衣類などのコンテンツカテゴリに分類される商品コンテンツが、検索条件に基づいて検索され、コンテンツカテゴリの表示優先順位に従って一覧表示される。また、通販コンテンツのカテゴリ選択領域には、複数のカテゴリが表示優先順位に従って並べられる。
あるいは、本発明の配信コンテンツがメディア配信コンテンツである場合、映画、ドラマまたはアニメなどのコンテンツカテゴリに分類されるメディアコンテンツが、検索条件に基づいて検索され、コンテンツカテゴリの表示優先順位に従って一覧表示される。また、メディア配信コンテンツのカテゴリ選択領域には、複数のカテゴリが表示優先順位に従って並べられる。
上記各実施形態において、順位決定部133は、検索データベース121に記録された情報を参照することにより、コンテンツのコンテンツカテゴリを判定しているが、本発明はこれに限られない。例えば、順位決定部133が、コンテンツに含まれるキーワードに基づいて、当該コンテンツのコンテンツカテゴリを判定してもよい。
上記各実施形態において、例えば「飲食店(未訪問)」など、ユーザの位置履歴に関するカテゴリが設定されていてもよい。また、検索処理時または検索コンテンツの配信要求時、エリア属性が生活圏と判定された場合には、コンテンツカテゴリ「飲食店(未訪問)」の優先表示順が上位に設定されてもよい。このようなコンテンツカテゴリが選択された場合、検索結果生成部134は、ユーザ位置履歴に記録されている位置情報が含まれるコンテンツを除いて、検索結果を生成してもよい。
上記第3実施形態は、第1実施形態で説明した情報処理方法に対して、人気ワードに関連するステップが追加されたものであるが、この第3実施形態に対して第2実施形態を組み合わせて実施してもよい。
具体的には、コンテンツ生成部135は、ステップS29で決定したコンテンツカテゴリの表示優先順位に従って、カテゴリ選択領域33におけるコンテンツカテゴリの並び順を更新してもよい。そして、ステップS25において、コンテンツ配信部136は、更新されたカテゴリ選択領域33を含む検索コンテンツ30をユーザ端末20に送信してもよい。
上記第3実施形態では、傾向分析部137は、単位期間あたりに同一のワードが含まれる検索条件を受け付けた検索頻度が上昇するように変化している場合に、人気ワード(バズワード)を特定するが、本発明はこれに限られない。
例えば、傾向分析部137は、単に、単位期間あたりの検索頻度が所定以上となるワードを、人気ワードとして特定してもよい。このような方法では、比較的長期間における検索傾向を検索結果に反映させることができる。
また、上記第3実施形態では、ユーザの区別なく、検索履歴を分析することにより、人気ワードを特定しているが、ユーザ毎に所定期間の検索履歴を分析することにより、ユーザ毎の人気ワードを特定してもよい。
さらに、上記第3実施形態では、検索位置が属するエリアが人気ワードに対応するエリアである場合に、人気ワードに対応するカテゴリを表示優先順位の上位に決定するが、エリアにこだわらなくてもよい。
上記各実施形態において、順位決定部133によるカテゴリの表示優先順位の決定は、学習モデルを用いた決定であってもよい。例えば、実際のユーザの検索履歴および行動履歴等を用いて、検索時刻および検索位置の組み合わせ、ならびに、配信要求時刻および配信要求位置の組み合わせを入力値、検索結果からユーザが選択するコンテンツのコンテンツカテゴリ、および、カテゴリ選択領域33からユーザが選択するコンテンツカテゴリを出力値とした学習モデルを生成しておく。この学習モデルを用いて、ユーザに選択される可能性が高い順にカテゴリの表示優先順位を決定すれば、ユーザ数や検索回数の増大に伴ってその精度を飛躍的に向上させることができる。
Claims (10)
- ユーザ端末から受け付けた検索条件に基づいて複数のコンテンツを検索する検索部と、
前記ユーザ端末から前記検索条件を受け付けた検索日時と、前記検索日時における前記ユーザ端末の位置である検索位置とに基づいて、複数のコンテンツカテゴリの表示優先順位を決定する第1順位決定部と、
前記検索部により検索された前記コンテンツに対応する前記コンテンツカテゴリを判定し、複数の前記コンテンツを前記表示優先順位に従って並び替えて一覧表示させた検索結果を生成する検索結果生成部と、を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置において、
ユーザの活動拠点であるユーザ拠点を取得するユーザ拠点取得部をさらに備え、
前記第1順位決定部は、前記ユーザ拠点から前記検索位置までの距離に基づいて、前記検索位置が対応するエリア属性を判定し、前記検索日時と前記エリア属性とに基づいて、前記表示優先順位を決定することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載の情報処理装置において、
前記ユーザ端末から受け付けた過去の前記検索条件および前記検索日時の履歴に基づいて、単位期間あたりに、同一のワードが含まれる前記検索条件を受け付けた検索頻度を前記ワード毎に分析し、前記検索頻度が所定以上となる人気ワードを特定する傾向分析部をさらに備え、
前記第1順位決定部は、前記検索部が受け付けた前記検索条件に含まれるワードが前記人気ワードに関連する場合、前記人気ワードに対応する前記コンテンツカテゴリを前記表示優先順位の上位に決定することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項3に記載の情報処理装置において、
前記傾向分析部は、時系列における前記検索頻度の変化が上昇している場合に、前記人気ワードを特定することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項3または請求項4に記載の情報処理装置において、
前記傾向分析部は、前記検索位置が属するエリア毎の前記履歴に基づいて前記人気ワードを特定し、
前記第1順位決定部は、前記ユーザ端末から受け付けた前記検索条件が前記人気ワードに関連し、かつ、前記検索位置が属する前記エリアが前記人気ワードに対応する前記エリアである場合に、前記人気ワードに対応する前記コンテンツカテゴリを前記表示優先順位の上位に決定することを特徴とする情報処理装置。 - ユーザ端末から配信コンテンツの配信要求を受け付ける配信要求受付部と、
前記ユーザ端末から前記配信要求を受け付けた配信要求日時と、前記配信要求日時における前記ユーザ端末の位置である配信要求位置とに基づいて、複数のコンテンツカテゴリの表示優先順位を決定する第2順位決定部と、
前記表示優先順位に従って複数の前記コンテンツカテゴリを所定の方向に沿って並べたカテゴリ選択領域を生成するカテゴリ選択領域生成部と、
前記カテゴリ選択領域を含む配信コンテンツを配信するコンテンツ配信部と、を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項6に記載の情報処理装置において、
ユーザの活動拠点であるユーザ拠点を取得するユーザ拠点取得部をさらに備え、
前記第2順位決定部は、前記ユーザ拠点から前記配信要求位置までの距離に基づいて、前記配信要求位置が対応するエリア属性を判定し、前記配信要求日時と前記エリア属性とに基づいて、前記表示優先順位を決定することを特徴とする情報処理装置。 - コンピュータにより情報処理を実施させる情報処理方法であって、
前記コンピュータは、
ユーザ端末から受け付けた検索条件に基づいて複数のコンテンツを検索するステップと、
前記ユーザ端末から前記検索条件を受け付けた検索日時と、前記検索日時における前記ユーザ端末の位置である検索位置とに基づいて、複数のコンテンツカテゴリの表示優先順位を決定するステップと、
検索された前記コンテンツに対応する前記コンテンツカテゴリを判定し、複数の前記コンテンツを前記表示優先順位に従って並び替えて一覧表示させた検索結果を生成するステップと、を実施することを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータにより情報処理を実施させる情報処理方法であって、
前記コンピュータは、
ユーザ端末から配信コンテンツの配信要求を受け付けるステップと、
前記ユーザ端末から前記配信要求を受け付けた配信要求日時と、前記配信要求日時における前記ユーザ端末の位置である配信要求位置とに基づいて、複数のコンテンツカテゴリの表示優先順位を決定するステップと、
前記表示優先順位に従って複数の前記コンテンツカテゴリを所定の方向に沿って並べたカテゴリ選択領域を生成するステップと、
前記カテゴリ選択領域を含む配信コンテンツを配信するステップと、
を実施することを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータにより読み込み実行される情報処理プログラムであって、
前記コンピュータを、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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