JP6988538B2 - 密閉型電池の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、密閉型電池の製造装置に関する。
特許文献1には、リチウムイオン二次電池等の密閉型電池のガス排出装置が開示されている。具体的には、特許文献1のガス排出装置は、建屋内空間に設置された格納容器と、格納容器内に格納された切断手段と、開口部を封止する封止手段と、格納容器の内部空間を除湿してドライ環境に調整可能な調整機構とを有する。このうち、格納容器は、発電要素が外装部材によって覆われた密閉型電池を格納すると共に、建屋内空間と隔離された内部空間を備える。また、切断手段は、格納容器内に格納され、外装部材において発電要素を封止する接合部の一部を切断して、電池の充電を行うことによって発生したガスを排出する開口部を形成する。
特開2017−107885号公報
特許文献1では、上述のように、格納容器の内部空間をドライ環境にすることで、切断手段によって密閉型電池の外装部材の一部を切断して開口部を形成したときから、封止手段によって開口部を封止するまでの期間中(すなわち、初期充電後のガス排出工程の期間中)に、電池内(外装部材の内部)に水分が浸入するのを低減することが可能となる。このように、特許文献1では、密閉型電池を初期充電した後、初期充電によって電池内部で発生したガスを電池外部に排出するためのガス排出工程の期間中に、電池内(外装部材の内部)に水分が浸入するのを低減するために、ドライ環境にした格納容器内で、ガス排出工程を行うようにしている。
ところで、密閉型電池の製造装置として、例えば、以下のような製造装置を用いることがある。具体的には、正極シートと負極シートとセパレータとを捲回して捲回電極体を作製する捲回工程を行う捲回装置と、前記捲回電極体及び電解液を収容した電池ケースの注液孔を封止する封止工程を行う封止装置と、前記捲回工程と前記封止工程との間に設けられた複数の中間工程を行う複数の中間装置とを備える、密閉型電池の製造装置である。この製造装置は、さらに、前記複数の中間工程及び前記封止工程に供されるワークを搬送する搬送ラインであって、前記捲回工程から、前記複数の中間工程のうち前記捲回工程の次の工程である第1中間工程までの間は、前記捲回工程によって作製された捲回電極体を前記ワークとして搬送する搬送ラインを備える。なお、前記捲回装置、前記複数の中間装置、及び前記封止装置は、この順に、前記搬送ラインに沿って前記搬送ラインの上流側から下流側に向かって配置されている。
上述のような製造装置では、捲回工程から封止工程までの製造過程において、ワークに水分が付着する虞があり、その結果、密閉型電池の内部に水分が入り込む虞がある。このため、捲回工程から封止工程までの製造過程においてワークに水分が付着するのを低減することができ、密閉型電池の内部に水分が入るのを低減することができる密閉型電池の製造装置が求められていた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、捲回工程から封止工程までの製造過程においてワークに水分が付着するのを低減することができ、密閉型電池の内部に水分が入るのを低減することができる密閉型電池の製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、正極シートと負極シートとセパレータとを捲回して捲回電極体を作製する捲回工程を行う捲回装置と、前記捲回電極体及び電解液を収容した電池ケースの注液孔を封止する封止工程を行う封止装置と、前記捲回工程と前記封止工程との間に設けられた複数の中間工程を行う複数の中間装置と、前記複数の中間工程及び前記封止工程に供されるワークを搬送する搬送ラインであって、前記捲回工程から、前記複数の中間工程のうち前記捲回工程の次の工程である第1中間工程までの間は、前記捲回工程によって作製された前記捲回電極体を前記ワークとして搬送する搬送ラインと、を備え、前記捲回装置、前記複数の中間装置、及び前記封止装置が、この順に、前記搬送ラインに沿って前記搬送ラインの上流側から下流側に向かって配置されている密閉型電池の製造装置において、前記捲回装置、前記中間装置、前記封止装置、及び、前記搬送ラインを、それぞれ収容する複数の収容部と、前記複数の収容部の内部にドライエアを供給するドライエア供給装置と、を備え、前記複数の収容部のうち前記搬送ラインを収容する搬送ライン収容部は、前記捲回装置、前記中間装置、及び前記封止装置のそれぞれを収容する装置収容部のそれぞれに対し、前記それぞれの装置収容部との間で前記ワークを移動可能に連結されており、前記搬送ライン収容部の内部及び前記装置収容部の内部は、前記ドライエア供給装置から供給されるドライエアによってドライエア雰囲気とされるように構成されており、前記ドライエア供給装置は、各々の前記装置収容部の上部に設けられた整流板と、前記搬送ライン収容部の上部に設けられた複数の整流板であって、前記搬送ラインの上流側から下流側に向かって間隙を空けて配置された複数の整流板と、各々の前記整流板の上方に設けられたファンであって、前記ドライエアを各々の前記整流板の上方から前記整流板の内部に送るファンと、を備え、前記整流板は、当該整流板の上方から供給された前記ドライエアが当該整流板の内部を上方から下方に向かって流れることによって、当該整流板から前記搬送ライン収容部の内部及び前記装置収容部の内部に送出される前記ドライエアが、上方から下方に向かって流れる層流になる構造を有している密閉型電池の製造装置である。
上述の製造装置は、捲回装置、複数の中間装置、封止装置、及び、搬送ラインを、それぞれ収容する複数の収容部を備えている。すなわち、捲回装置、複数の中間装置、封止装置、及び、搬送ラインを、それぞれ、収容部内に収容している。なお、搬送ラインを収容する収容部を、搬送ライン収容部とする。また、捲回装置、中間装置、及び封止装置をそれぞれ収容する収容部を、装置収容部とする。
さらに、上述の製造装置は、各々の収容部(搬送ライン収容部及び装置収容部)の内部にドライエア(例えば、露点が−30℃以下のドライエア)を供給するドライエア供給装置を備えている。
また、搬送ライン収容部は、各々の装置収容部に対し、各々の装置収容部との間でワークが移動可能に連結されている。
そして、上述の製造装置は、搬送ライン収容部の内部及び装置収容部の内部が、ドライエア供給装置から供給されるドライエアによってドライエア雰囲気とされるように構成されている。例えば、搬送ライン収容部の内部及び装置収容部の内部に、ドライエア供給装置から供給されるドライエアのみが流通するように構成されている。このように、搬送ライン収容部の内部及び装置収容部の内部を、ドライエア雰囲気(例えば、露点が−30℃以下のドライエアによって満たされた状態)とすることで、捲回工程から封止工程までの製造過程において、ワークに水分が付着するのを低減することができる。これにより、密閉型電池の内部に水分が入るのを低減することができる。
ところで、捲回工程から封止工程までの製造過程においてワークに水分が付着するのを低減して、密閉型電池の内部に水分が入るのを低減する方法として、製造装置が設置された建屋全体をドライエア雰囲気にする方法も考えられるが、この方法では、ドライエア雰囲気にするためのコストが膨大になる。
これに対し、上述の製造装置では、捲回装置、中間装置、封止装置、及び、搬送ラインを、それぞれ収容する複数の収容部の内部(すなわち、建屋の内部空間に比べて極めて狭い空間)をドライエア雰囲気にしているので、製造装置が設置された建屋全体をドライエア雰囲気にする場合に比べて、ドライエア雰囲気にするためのコストを極めて低くすることができる。
さらに、上述の製造装置では、ドライエア供給装置が、「各々の装置収容部の上部(天井部)に設けられた整流板」と、「搬送ライン収容部の上部(天井部)に設けられた複数の整流板であって、搬送ラインの上流側から下流側に向かって間隙を空けて搬送ラインに沿って配置された整流板」と、「各々の整流板の上方に設けられたファンであって、ドライエアを各々の整流板の上方から整流板の内部に送るファン」とを備えている。
このうち、整流板は、当該整流板の上方から供給されたドライエアが当該整流板の内部を上方から下方に向かって流れることによって、当該整流板から搬送ライン収容部の内部及び装置収容部の内部に送出されるドライエアが、上方から下方に向かって流れる層流になる構造を有している。すなわち、整流板を通じて搬送ライン収容部の内部及び装置収容部の内部に供給されるドライエアが、上方から下方に向かって流れる層流になる。
このように、層流のドライエアを各々の収容部の内部に供給することで、各々の収容部の内部空間の全体にわたって一様なドライエア雰囲気にすることができる。これにより、捲回工程から封止工程までの製造過程において、ワークに水分が付着するのをより一層低減することができる。従って、密閉型電池の内部に水分が入るのをより一層低減することができる。
なお、中間工程としては、例えば、捲回工程によって作製された捲回電極体を扁平形状に変形させる電極体プレス工程、捲回電極体に電極端子を溶接する端子溶接工程、電極端子を溶接した捲回電極体を電池ケース本体部の内部に挿入する挿入工程、電池ケース本体部の開口部に蓋を溶接する蓋溶接工程、電池ケース本体部の内部に電解液を注入する注液工程、などを挙げることができる。
さらに、中間装置としては、電極体プレス工程を行うプレス装置、端子溶接工程を行う溶接装置(例えば、抵抗溶接装置、または、超音波溶接装置)、挿入工程を行う挿入装置、蓋溶接工程を行う溶接装置(例えば、レーザー溶接装置)、注液工程を行う注液装置、などを挙げることができる。
さらに、前記の密閉型電池の製造装置であって、前記ドライエア供給装置は、さらに、ドライエア発生装置と、前記ドライエア発生装置と各々の前記整流板との間を連結する第1ダクトであって、前記ドライエア発生装置において発生したドライエアが各々の前記整流板に向かって流れる第1ダクトと、各々の前記収容部の下部(床部)と前記第1ダクトのうち前記ファンよりも上流側の部位とを連結する第2ダクトであって、各々の前記収容部の内部に供給されたドライエアを回収して前記第1ダクトに戻す第2ダクトと、を備える密閉型電池の製造装置とするのが好ましい。
上述の製造装置では、ドライエア供給装置が、ドライエア発生装置と各々の整流板との間を連結して、ドライエア発生装置において発生したドライエアを各々の整流板に送るための第1ダクトを備えている。これにより、ドライエア発生装置において発生したドライエアを、整流板を通じて、適切に、各々の収容部の内部に供給することができる。
さらに、上述の製造装置では、ドライエア供給装置が、各々の収容部の下部(床部)と第1ダクトのうちファン(整流板の上方に設けられたファン)よりも上流側の部位とを連結する第2ダクトを備えている。なお、ファンは、第1ダクトの下流側端部に設けられる。この第2ダクトは、各々の収容部の内部に供給されたドライエアを回収して第1ダクトに戻すように構成されている。これにより、ドライエアを循環させて再利用することで、各々の収容部内をドライエア雰囲気にするためのコストを低減することができる。
実施形態にかかる密閉型電池の断面図である。 実施形態にかかる密閉型電池の製造装置の概略図である。 同製造装置を説明する図である。 同製造装置の一部の概略図である。 整流板の一部分の平面図である。 実施形態にかかる密閉型電池の製造方法の流れを示すフローチャートである。 円筒形状の捲回電極体の斜視図である。 同捲回電極体を構成する正極を示す図である。 同捲回電極体を構成する負極を示す図である。 扁平形状の捲回電極体の斜視図である。 端子付き蓋部材の正面図である。 端子付き電極体の正面図である。
まず、本実施形態にかかる密閉型電池100について説明する。密閉型電池100は、図1に示すように、直方体形状の電池ケース110と、正極外部端子121と、負極外部端子131とを備える、角形密閉式のリチウムイオン二次電池である。このうち、電池ケース110は、直方体形状の収容空間をなす金属製の電池ケース本体部111と金属製の蓋部112とを有するハードケースである。電池ケース110(電池ケース本体部111)の内部には、捲回電極体150などが収容されている。
捲回電極体150は、帯状の正極シート155と帯状の負極シート156とを、正極シート155と負極シート156との間にセパレータ157が介在するようにして捲回した扁平形状の捲回電極体である(図10参照)。
正極シート155は、図8に示すように、長手方向D1に延びる帯状で、アルミニウム箔からなる正極集電箔151と、この正極集電箔151の表面の一部に塗工された正極活物質層152とを有している。正極活物質層152は、正極活物質153と、アセチレンブラックからなる導電材と、バインダーとを含んでいる。
正極シート155のうち、正極活物質層152が塗工されている部位を、正極活物質層塗工部155cという。一方、正極活物質層152が塗工されていない部位(すなわち、正極集電箔151のみからなる部位)を、正極活物質層未塗工部155bという。正極活物質層未塗工部155bは、正極集電箔151(正極シート155)の幅方向D2(図8において左右方向)の端部(図8において左端部)に位置し、正極集電箔151(正極シート155)の一方長辺に沿って、正極集電箔151(正極シート155)の長手方向D1に帯状に延びている。
正極活物質層未塗工部155bは、捲回電極体150の幅方向D2の一方端部(図1及び図10において右端部)において、扁平形状に捲回されている。この正極活物質層未塗工部155bは、矩形状をなす複数の金属箔部155b1と、弧状をなす複数の上側弧状部155b2と、弧状をなす複数の下側弧状部155b3とにより構成されている(図10参照)。矩形状をなす複数の金属箔部155b1は、捲回電極体150の厚み方向(積層方向D3)に並んで、金属箔積層部155dを構成している。従って、捲回電極体150は、捲回電極体150の幅方向D2の一方端部(図1及び図10において右端部)に、正極集電箔151の一部である矩形状をなす金属箔部155b1が、複数、積層方向D3(捲回電極体150の厚み方向)に積層された金属箔積層部155dを有している。
また、負極シート156は、図9に示すように、長手方向D1に延びる帯状で銅箔からなる負極集電箔158と、この負極集電箔158の表面の一部に塗工された負極活物質層159とを有している。負極活物質層159は、負極活物質154とSBR(バインダー)とCMC(増粘剤)とを含んでいる。
負極シート156のうち、負極活物質層159が塗工されている部位を、負極活物質層塗工部156cという。一方、負極シート156のうち、負極活物質層159が塗工されていない部位(すなわち、負極集電箔158のみからなる部位)を、負極活物質層未塗工部156bという。負極活物質層未塗工部156bは、負極集電箔158(負極シート156)の一方長辺に沿って、負極集電箔158(負極シート156)の長手方向D1(図9において上下方向)に帯状に延びている。
負極活物質層未塗工部156bは、捲回電極体150の幅方向D2の他方端部(図1及び図10において左端部)において、扁平形状に捲回されている。この負極活物質層未塗工部156bは、矩形状をなす複数の金属箔部156b1と、弧状をなす複数の上側弧状部156b2と、弧状をなす複数の下側弧状部156b3とにより構成されている(図10参照)。矩形状をなす複数の金属箔部156b1は、捲回電極体150の厚み方向(積層方向D3)に並んで、金属箔積層部156dを構成している。従って、捲回電極体150は、捲回電極体150の幅方向D2の他方端部(図1及び図10において左端部)に、負極集電箔158の一部である矩形状をなす金属箔部156b1が、複数、積層方向D3(捲回電極体150の厚み方向)に積層された金属箔積層部156dを有している。
また、正極活物質層未塗工部155bの金属箔積層部155dには、アルミニウム製の板状の正極集電端子122が、超音波溶接により接合されている。これにより、正極活物質層未塗工部155b(正極シート155)は、正極集電端子122を通じて、正極外部端子121に電気的に接続されている(図1参照)。
また、負極活物質層未塗工部156bの金属箔積層部156dには、銅製の板状の負極集電端子132が、抵抗溶接により接合されている。これにより、負極活物質層未塗工部156b(負極シート156)は、負極集電端子132を通じて、負極外部端子131に電気的に接続されている(図1参照)。
なお、本実施形態では、正極外部端子121と正極集電端子122とは一体に形成され、正極端子部材120を構成している。また、負極外部端子131と負極集電端子132とは一体に形成され、負極端子部材130を構成している。
セパレータ157は、電気絶縁性を有する樹脂フィルムからなるセパレータである。このセパレータ157は、正極シート155と負極シート156との間に介在して、これらを離間させている。セパレータ157には、リチウムイオンを有する非水電解液140が含浸している。
次に、本実施形態にかかる密閉型電池の製造装置1、及び、これを用いた密閉型電池100の製造方法について説明する。図2は、実施形態にかかる密閉型電池の製造装置1の斜視概略図である。図3は、密閉型電池の製造装置1を説明する図であり、後述する各工程(ステップS1〜S8)を行う各々の部位の構成を概略示す側面視概略図である。なお、図2及び図3では、各工程(ステップS1〜S8)を行う装置を、直方体形状に簡略化して示している。また、図3では、各工程(ステップS1〜S8)を行う装置を収容する装置収容部21〜28を同等に示しているが、実際は同等ではない(図2参照)。また、図4は、密閉型電池の製造装置1の一部の側面視概略図である。なお、図4では、密閉型電池の製造装置1のうち、後述する端子溶接工程(ステップS3)を行う部位を示している。
まず、密閉型電池の製造装置1(以下、単に、製造装置1ともいう)について説明する。製造装置1は、図2に示すように、捲回装置11と、プレス装置12と、端子溶接装置13(抵抗溶接装置と超音波溶接装置)と、挿入装置14と、蓋溶接装置15(レーザー溶接装置)と、注液装置16と、充電装置17と、封止装置18とを備える。なお、図2では、各装置を、直方体形状に簡略化して示している。また、本実施形態では、プレス装置12と端子溶接装置13と挿入装置14と蓋溶接装置15と注液装置16と充電装置17とが、複数の中間装置に相当する。
捲回装置11は、公知の捲回装置であり、後述する捲回工程(ステップS1)を行う装置である。具体的には、捲回装置11は、正極シート155と負極シート156とセパレータ157とを重ねるようにして軸心周りに捲回して、円筒状の捲回電極体150(図7参照)を作製する。捲回装置11としては、例えば、特開2013−191411号公報に開示されている捲回装置を用いることができる。
プレス装置12は、公知のプレス装置であり、後述する電極体プレス工程(ステップS2)を行う装置である。具体的には、プレス装置12は、捲回装置11によって作製した円筒状の捲回電極体150を、径方向内側に圧縮して、扁平筒形状の捲回電極体150(図10参照)に変形させる。
端子溶接装置13は、公知の抵抗溶接装置と公知の超音波溶接装置であり、後述する端子溶接工程(ステップS3)を行う装置である。具体的には、端子溶接装置13は、プレス装置12によって変形させた捲回電極体150に、電極端子を溶接する。より具体的には、端子溶接装置13の超音波溶接装置を用いて、捲回電極体150の正極活物質層未塗工部155b(金属箔積層部155d)に、正極集電端子122を、超音波溶接により接合する。さらに、端子溶接装置13の抵抗溶接装置を用いて、捲回電極体150の負極活物質層未塗工部156b(金属箔積層部156d)に、負極集電端子132を、抵抗溶接により接合する。
なお、本実施形態では、予め、蓋部112と正極端子部材120(正極集電端子122を含む部材)と負極端子部材130(負極集電端子132を含む部材)とを組み付けて一体とした、端子付き蓋部材160(図11参照)を用意しておき、端子付き蓋部材160の正極集電端子122を、捲回電極体150の正極活物質層未塗工部155b(金属箔積層部155d)に超音波溶接すると共に、端子付き蓋部材160の負極集電端子132を、捲回電極体150の負極活物質層未塗工部156b(金属箔積層部156d)に抵抗溶接する。これにより、端子溶接装置13によって、端子付き蓋部材160と捲回電極体150とが一体にされた端子付き電極体170(図12参照)が作製される。
挿入装置14は、公知の挿入装置であり、後述する挿入工程(ステップS4)を行う装置である。具体的には、挿入装置14は、電極端子(正極集電端子122及び負極集電端子132)を溶接した扁平捲回電極体を、電池ケース本体部111の内部に挿入する。なお、本実施形態では、前述したように、捲回電極体150は、端子付き蓋部材160と一体とされて、端子付き電極体170を形成している。従って、挿入装置14は、端子付き電極体170の捲回電極体150を、電池ケース本体部111内に挿入(収容)すると共に、端子付き電極体170の蓋部112によって電池ケース本体部111の開口を閉塞する。
蓋溶接装置15は、公知のレーザー溶接装置であり、後述する蓋溶接工程(ステップS5)を行う装置である。具体的には、蓋溶接装置15は、蓋部112によって電池ケース本体部111の開口を閉塞した状態で、蓋部112と電池ケース本体部111との境界部の外周(全周)にレーザー光を照射して、電池ケース本体部111の開口部に蓋部112を全周溶接する。これにより、蓋部112と電池ケース本体部111とが一体となった電池ケース110が形成される。
注液装置16は、公知の注液装置であり、後述する注液工程(ステップS6)を行う装置である。具体的には、注液装置16は、電池ケース110(蓋部112)の注液孔112bを通じて、非水電解液140を電池ケース110内に注入して、非水電解液140を捲回電極体150内に含浸させる。これにより、電池ケース110内に非水電解液140が注入された注液済電池が作製される。
充電装置17は、公知の充電装置であり、後述する初期充電工程(ステップS7)を行う装置である。具体的には、充電装置17は、注液工程(ステップS6)を終えたワークW(注液済電池)について、SOC100%になるまで充電する。
封止装置18は、公知のレーザー溶接装置であり、後述する封止工程(ステップS8)を行う装置である。具体的には、封止装置18は、扁平形状の捲回電極体150及び非水電解液140を収容した電池ケース110の注液孔112bを、注液蓋114によって閉塞した状態で、電池ケース110の蓋部112に対して注液蓋114を全周溶接する。これにより、電池ケース110の注液孔112bが注液蓋114によって封止される(図1参照)。
さらに、製造装置1は、プレス装置12(電極体プレス工程)、端子溶接装置13(端子溶接工程)、挿入装置14(挿入工程)、蓋溶接装置15(蓋溶接工程)、注液装置16(注液工程)、充電装置17(初期充電工程)、及び封止装置18(封止工程)に供給されるワークWを搬送する搬送ライン19(搬送装置)を備える(図2参照)。搬送ライン19は、例えば、公知のコンベアによって構成される。
なお、搬送ライン19は、捲回装置11(捲回工程)からプレス装置12(電極体プレス工程)までの間は、捲回装置11(捲回工程)によって作製された捲回電極体150を、ワークWとして搬送する。また、ワークWは、キャリア71(ワークWを載置する板状部材)の上に載置された状態で、搬送ライン19によって搬送される(図3及び図4参照)。
図2に示すように、捲回装置11、プレス装置12、端子溶接装置13、挿入装置14、蓋溶接装置15、注液装置16、充電装置17、及び封止装置18は、この順に、搬送ライン19に沿って搬送ライン19の上流側(図2において右側)から下流側(図2において左側)に向かって配置されている。
さらに、本実施形態の製造装置1は、図2に示すように、捲回装置11を収容する装置収容部21と、プレス装置12を収容する装置収容部22と、端子溶接装置13を収容する装置収容部23と、挿入装置14を収容する装置収容部24と、蓋溶接装置15を収容する装置収容部25と、注液装置16を収容する装置収容部26と、充電装置17を収容する装置収容部27と、及び封止装置18を収容する装置収容部28と、搬送ライン19を収容する搬送ライン収容部29を備えている。
すなわち、本実施形態では、捲回装置11、プレス装置12、端子溶接装置13、挿入装置14、蓋溶接装置15、注液装置16、充電装置17、封止装置18、及び搬送ライン19を、それぞれ、収容部(装置収容部21〜28、または搬送ライン収容部29)の内部に収容している。なお、本実施形態では、装置収容部21〜28及び搬送ライン収容部29の壁部を、樹脂(例えば、PET)によって形成している。
また、搬送ライン収容部29は、各々の装置収容部21〜28に対し、各々の装置収容部21〜28との間でワークWが移動可能に連結されている(図3及び図4参照)。なお、各々の装置収容部21〜28の内部には、搬送ライン19上のキャリア71に載置されているワークWを、各々の装置(捲回装置11、プレス装置12、端子溶接装置13、挿入装置14、蓋溶接装置15、注液装置16、充電装置17、または封止装置18)に移動させるための移載装置(図示省略)が配置されている。これらの移載装置は、各々の装置(捲回装置11、プレス装置12、端子溶接装置13、挿入装置14、蓋溶接装置15、注液装置16、充電装置17、または封止装置18)による処理を終えたワークWを、搬送ライン19上のキャリア71に移動させる作業も行う。
さらに、本実施形態の製造装置1は、各々の収容部(装置収容部21〜28及び搬送ライン収容部29)の内部にドライエアDA(例えば、露点が−30℃以下のドライエアDA)を供給するドライエア供給装置60を備えている。
ドライエア供給装置60は、公知のドライエア発生装置50と、各々の装置収容部21〜28の上部(天井部)に設けられた整流板31〜38と、搬送ライン収容部29の上部(天井部)に設けられた複数の整流板39と、各々の整流板31〜39の上方に設けられたファン41〜49とを備える(図2〜図4参照)。なお、複数の整流板39は、搬送ライン19の上流側から下流側に向かって間隙を空けて搬送ライン19に沿って配置されている。また、各々のファン41〜49は、ドライエアDAを各々の整流板31〜39の上方から整流板31〜39の内部に送る装置であり、ドライエアDAの流速を制御する。
さらに、ドライエア供給装置60は、ドライエア発生装置50と各々の整流板31〜39との間を連結する第1ダクト51〜59、及び、各々の収容部(装置収容部21〜28及び搬送ライン収容部29)の下部(床部)と第1ダクト51〜59のうちファン41〜49よりも上流側の部位とを連結する第2ダクト61〜69を備えている(図2〜図4参照)。なお、ファン41〜49は、第1ダクト51〜59の下流側端部(整流板31〜39に近接する箇所)に設けられている。
本実施形態の製造装置1では、装置収容部21〜28の内部及び搬送ライン収容部29の内部が、ドライエア供給装置60から供給されるドライエアDAによってドライエア雰囲気とされるように、装置収容部21〜28と搬送ライン収容部29とドライエア供給装置60とが設けられている。具体的には、装置収容部21〜28の内部及び搬送ライン収容部29の内部に、ドライエア供給装置60から供給されるドライエアDAのみが流通するように、装置収容部21〜28と搬送ライン収容部29とドライエア供給装置60とが設けられている。これにより、装置収容部21〜28の内部及び搬送ライン収容部29の内部に、外気(大気)が進入することを防止できる。
詳細には、本実施形態の製造装置1では、ドライエア発生装置50において発生したドライエアDAが、第1ダクト51〜59を通じて、整流板31〜39の内部に流入し、その後、整流板31〜39の内部を通過して、装置収容部21〜28及び搬送ライン収容部29の内部に流入する。装置収容部21〜28及び搬送ライン収容部29の内部に流入したドライエアDAは、その後、第2ダクト61〜69を通じて、第1ダクト51〜59の内部に流入する。このように、本実施形態では、ドライエアDAを、製造装置1の内部で循環させつつ、装置収容部21〜28の内部及び搬送ライン収容部29の内部を、ドライエア雰囲気(例えば、露点が−30℃以下のドライエアDAによって満たされた状態)としている。
このように、装置収容部21〜28の内部及び搬送ライン収容部29の内部を、ドライエア雰囲気とすることで、後述する捲回工程(ステップS1)から封止工程(ステップS8)までの製造過程において、ワークWに水分が付着するのを低減することができる。これにより、密閉型電池100の内部に水分が入るのを低減することができる。
ところで、捲回工程から封止工程までの製造過程においてワークWに水分が付着するのを低減する(密閉型電池の内部に水分が入るのを低減する)方法として、製造装置が設置された建屋全体をドライエア雰囲気にする方法も考えられるが、この方法では、ドライエア雰囲気にするためのコストが膨大になる。
これに対し、本実施形態の製造装置1では、捲回装置11、プレス装置12、端子溶接装置13、挿入装置14、蓋溶接装置15、注液装置16、充電装置17、封止装置18、及び搬送ライン19をそれぞれ収容する、装置収容部21〜28の内部及び搬送ライン収容部29の内部(すなわち、建屋の内部空間に比べて極めて狭い空間)をドライエア雰囲気にしているので、製造装置が設置された建屋全体をドライエア雰囲気にする場合に比べて、ドライエア雰囲気にするためのコストを極めて低くすることができる。
さらに、本実施形態の製造装置1では、整流板31〜39が、当該整流板31〜39の上方から供給されたドライエアDAが当該整流板31〜39の内部を上方から下方に向かって流れることによって、当該整流板31〜39から装置収容部21〜28の内部及び搬送ライン収容部29の内部に送出されるドライエアDAが、上方から下方に向かって流れる層流になる構造を有している。
具体的には、整流板31〜39は、図5に示すように、整流板31〜39の厚み方向(図3及び図4において上下方向、図5において紙面に直交する方向)に延びる多数の六角形の筒が、平面方向(厚み方向に直交する方向)に規則正しく並ぶ構造(ハニカム構造)を有する板状部材である。このため、整流板31〜39の上方から供給されたドライエアDAは、多数の六角形の筒内を上方から下方に向かって流れてゆくことで、整流板31〜39の内部で層流になる。
従って、図3及び図4において矢印で示すように、整流板31〜39を通じて装置収容部21〜28の内部及び搬送ライン収容部29の内部に供給されるドライエアDAは、上方から下方に向かって流れる層流になる。このように、層流のドライエアDAを各々の収容部(装置収容部21〜28及び搬送ライン収容部29)の内部に供給することで、各々の収容部の内部空間を、その全体にわたって一様なドライエア雰囲気にすることができる。これにより、後述する捲回工程(ステップS1)から封止工程(ステップS8)までの製造過程において、ワークWに水分が付着するのをより一層低減することができる。これにより、密閉型電池100の内部に水分が入るのをより一層低減することができる。
次に、本実施形態の密閉型電池100の製造方法について説明する。本実施形態では、上述した製造装置1を用いて、密閉型電池100を製造する。図6は、実施形態にかかる密閉型電池100の製造方法の流れを示すフローチャートである。
まず、ドライエア供給装置60を駆動させて、装置収容部21〜28の内部及び搬送ライン収容部29の内部を、ドライエア供給装置60から供給されるドライエアDAによってドライエア雰囲気(例えば、露点が−30℃以下のドライエアDAによって満たされた状態)にする。なお、密閉型電池100の製造期間中(後述するステップS1〜S8の処理を実施している期間中)は、ドライエア供給装置60の駆動を継続して、装置収容部21〜28の内部及び搬送ライン収容部29の内部をドライエア雰囲気に保持する。
次いで、図6に示すように、ステップS1(捲回工程)において、円筒状の捲回電極体150(図7参照)を作製する。具体的には、前述した捲回装置11を用いて、正極シート155と負極シート156とセパレータ157とを重ねるようにして軸心周りに捲回して、円筒状の捲回電極体150(図7参照)を作製する。詳細には、正極シート155の正極活物質層未塗工部155bと負極シート156の負極活物質層未塗工部156bとが、幅方向D2について互いに反対側に位置するようにして、負極シート156、セパレータ157、正極シート155、及びセパレータ157を捲回する。
ステップS1において作製された円筒状の捲回電極体150(ワークW)は、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71の上に載置され、搬送ライン19によって搬送方向CDに搬送される(図2及び図3参照)。そして、搬送ライン19は、円筒状の捲回電極体150を載置したキャリア71を、次の工程(電極体プレス工程)を行うプレス装置12の正面(プレス装置12と対向する位置)にまで搬送する。
次いで、ステップS2(電極体プレス工程)に進み、ステップS1において作製された円筒状の捲回電極体150(ワークW)を、前述したプレス装置12によって径方向内側に圧縮することで、扁平筒形状に変形させる(図10参照)。なお、このステップS2(電極体プレス工程)が、第1中間工程に相当する。
具体的には、まず、搬送ライン19によってプレス装置12の正面(プレス装置12と対向する位置)にまで搬送された、キャリア71の上に載置されているワークW(円筒状の捲回電極体150)を、図示しない移載装置によって、プレス装置12に移動させる。なお、このとき、ステップS2(電極体プレス工程)の処理を終えたワークW(扁平筒形状の捲回電極体150)がプレス装置12に存在している場合は、このワークWを、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71(円筒状の捲回電極体150を載置していたもの)の上に載置する。その後、プレス装置12に移動した円筒状の捲回電極体150(ワークW)は、プレス装置12によって径方向内側に圧縮され、扁平筒形状の捲回電極体150(図10参照)になる。
ステップS2(電極体プレス工程)の処理を終えたワークW(扁平筒形状の捲回電極体150)は、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71の上に載置され、搬送ライン19によって搬送方向CDに搬送される。そして、搬送ライン19は、扁平筒形状の捲回電極体150(ワークW)を載置したキャリア71を、次の工程(端子溶接工程)を行う端子溶接装置13(抵抗溶接装置と超音波溶接装置)の正面(端子溶接装置13と対向する位置)にまで搬送する。
次に、ステップS3(端子溶接工程)において、搬送ライン19によって搬送されてきたワークW(扁平筒形状の捲回電極体150)に対し、前述した端子溶接装置13(抵抗溶接装置と超音波溶接装置)を用いて、電極端子を溶接する(図4参照)。
具体的には、まず、搬送ライン19によって端子溶接装置13の正面(端子溶接装置13と対向する位置)にまで搬送された、キャリア71の上に載置されているワークW(扁平筒形状の捲回電極体150)を、図示しない移載装置によって、端子溶接装置13に移動させる。なお、このとき、ステップS3(端子溶接工程)の処理を終えたワークW(端子付き電極体170)が端子溶接装置13に存在している場合は、このワークWを、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71(扁平筒形状の捲回電極体150を載置していたもの)の上に載置する。
その後、端子溶接装置13の超音波溶接装置を用いて、捲回電極体150の正極活物質層未塗工部155b(金属箔積層部155d)に、正極集電端子122を、超音波溶接により接合する。さらに、端子溶接装置13の抵抗溶接装置を用いて、捲回電極体150の負極活物質層未塗工部156b(金属箔積層部156d)に、負極集電端子132を、抵抗溶接により接合する。
なお、本実施形態では、予め、蓋部112と正極端子部材120(正極集電端子122を含む部材)と負極端子部材130(負極集電端子132を含む部材)とを組み付けて一体とした、端子付き蓋部材160(図11参照)を用意しておき、端子付き蓋部材160の正極集電端子122を、捲回電極体150の正極活物質層未塗工部155b(金属箔積層部155d)に超音波溶接すると共に、端子付き蓋部材160の負極集電端子132を、捲回電極体150の負極活物質層未塗工部156b(金属箔積層部156d)に抵抗溶接する。これにより、端子溶接装置13によって、端子付き蓋部材160と捲回電極体150とが一体にされた端子付き電極体170(図12参照)が作製される。
ステップS3(端子溶接工程)の処理を終えたワークW(端子付き電極体170)は、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71の上に載置され、搬送ライン19によって搬送方向CDに搬送される。そして、搬送ライン19は、ワークWとして端子付き電極体170を載置したキャリア71を、次の工程(挿入工程)を行う挿入装置14の正面(挿入装置14と対向する位置)にまで搬送する。
次いで、搬送ライン19によって挿入装置14の正面(挿入装置14と対向する位置)にまで搬送された、キャリア71の上に載置されているワークW(端子付き電極体170)を、図示しない移載装置によって、挿入装置14に移動させる。なお、このとき、ステップS4(挿入工程)の処理を終えたワークW(電池ケース本体部111内に捲回電極体150が挿入されたもの)が挿入装置14に存在している場合は、このワークWを、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71(端子付き電極体170を載置していたもの)の上に載置する。
その後、ステップS4(挿入工程)において、前述した挿入装置14を用いて、ステップS3の処理を終えたワークW(端子付き電極体170)の捲回電極体150を、電池ケース本体部111内に挿入する。このとき、ワークW(端子付き電極体170)の蓋部112によって、電池ケース本体部111の開口が閉塞される。なお、電池ケース本体部111と蓋部112とにより、電池ケース110が構成される。
ステップS4(挿入工程)の処理を終えたワークW(電池ケース本体部111内に捲回電極体150が挿入されたもの)は、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71の上に載置され、搬送ライン19によって搬送方向CDに搬送される。そして、搬送ライン19は、ワークW(電池ケース本体部111内に捲回電極体150が挿入されたもの)を載置したキャリア71を、次の工程(蓋溶接工程)を行う蓋溶接装置15の正面(蓋溶接装置15と対向する位置)にまで搬送する。
次いで、搬送ライン19によって蓋溶接装置15の正面(蓋溶接装置15と対向する位置)にまで搬送された、キャリア71の上に載置されているワークW(電池ケース本体部111内に捲回電極体150が挿入されたもの)を、図示しない移載装置によって、蓋溶接装置15に移動させる。なお、このとき、ステップS5(蓋溶接工程)の処理を終えたワークW(捲回電極体150を収容して溶接された電池ケース110)が蓋溶接装置15に存在している場合は、このワークWを、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71(電池ケース本体部111内に捲回電極体150が挿入されたものを載置していたキャリア71)の上に載置する。
その後、ステップS5(蓋溶接工程)において、前述した蓋溶接装置15(公知のレーザー溶接装置)を用いて、電池ケース本体部111の開口部に蓋部112を溶接する。具体的には、蓋部112によって電池ケース本体部111の開口が閉塞された状態で、蓋部112と電池ケース本体部111との境界部の外周(全周)にレーザー光を照射して、電池ケース本体部111の開口部に蓋部112を全周溶接する。これにより、捲回電極体150を収容して溶接された電池ケース110が作製される。なお、電池ケース110は、蓋部112と電池ケース本体部111とが溶接により一体となったものである。
ステップS5(蓋溶接工程)の処理を終えたワークW(捲回電極体150を収容して溶接された電池ケース110)は、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71の上に載置され、搬送ライン19によって搬送方向CDに搬送される。そして、搬送ライン19は、ワークW(捲回電極体150を収容して溶接された電池ケース110)を載置したキャリア71を、次の工程(注液工程)を行う注液装置16の正面(注液装置16と対向する位置)にまで搬送する。
次いで、搬送ライン19によって注液装置16の正面(注液装置16と対向する位置)にまで搬送された、キャリア71の上に載置されているワークW(捲回電極体150を収容して溶接された電池ケース110)を、図示しない移載装置によって、注液装置16に移動させる。なお、このとき、ステップS6(注液工程)の処理を終えたワークW(注液済電池)が注液装置16に存在している場合は、このワークWを、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71(捲回電極体150を収容して溶接された電池ケース110を載置していたキャリア71)の上に載置する。
その後、ステップS6(注液工程)において、前述した注液装置16を用いて、電池ケース110(蓋部112)の注液孔112bを通じて、非水電解液140を電池ケース110内に注入して、非水電解液140を捲回電極体150内に含浸させる。これにより、電池ケース110内に非水電解液140が注入された注液済電池が作製される。
ステップS6(注液工程)の処理を終えたワークW(注液済電池)は、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71の上に載置され、搬送ライン19によって搬送方向CDに搬送される。そして、搬送ライン19は、ワークW(注液済電池)を載置したキャリア71を、次の工程(初期充電工程)を行う充電装置17の正面(充電装置17と対向する位置)にまで搬送する。
次いで、搬送ライン19によって充電装置17の正面(充電装置17と対向する位置)にまで搬送された、キャリア71の上に載置されているワークW(注液済電池)を、図示しない移載装置によって、充電装置17に移動させる。なお、このとき、ステップS7(充電工程)の処理を終えたワークW(初期充電済電池)が充電装置17に存在している場合は、このワークWを、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71(注液済電池を載置していたキャリア71)の上に載置する。
その後、ステップS7(充電工程)において、前述した充電装置17を用いて、注液工程を終えた注液済電池について、SOC100%になるまで充電する。これにより、初期充電済電池が作製される。
ステップS7(初期充電工程)の処理を終えたワークW(初期充電済電池)は、図示しない移載装置によって、搬送ライン19上のキャリア71の上に載置され、搬送ライン19によって搬送方向CDに搬送される。そして、搬送ライン19は、ワークW(初期充電済電池)を載置したキャリア71を、次の工程(封止工程)を行う封止装置18の正面(封止装置18と対向する位置)にまで搬送する。
次いで、搬送ライン19によって封止装置18の正面(封止装置18と対向する位置)にまで搬送された、キャリア71の上に載置されているワークW(初期充電済電池)を、図示しない移載装置によって、封止装置18に移動させる。
その後、ステップS8(封止工程)において、前述した封止装置18(公知のレーザー溶接装置)を用いて、初期充電済電池の電池ケース110の注液孔112bを封止する。具体的には、捲回電極体150及び非水電解液140を収容した電池ケース110の注液孔112bを、注液蓋114によって閉塞した状態で、電池ケース110の蓋部112に対して注液蓋114を全周溶接する。これにより、電池ケース110の注液孔112bが注液蓋114によって封止される。このようにして、本実施形態の密閉型電池100が完成する(図1参照)。
本実施形態では、前述したように、ステップS1〜S8の処理を行う各装置を収容している装置収容部21〜28の内部、及び、搬送ライン19を収容している搬送ライン収容部29の内部を、ドライエア雰囲気(例えば、露点が−30℃以下のドライエアDAによって満たされた状態)にした状態で、ステップS1〜S8の処理を行って密閉型電池100を製造している。このようにすることで、本実施形態では、捲回工程(ステップS1)から封止工程(ステップS8)までの製造過程において、ワークWに水分が付着するのを低減することができ、その結果、密閉型電池100の内部に水分が入るのを低減することができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
1 密閉型電池の製造装置
11 捲回装置
12 プレス装置(中間装置)
13 端子溶接装置(中間装置)
14 挿入装置(中間装置)
15 蓋溶接装置(中間装置)
16 注液装置(中間装置)
17 充電装置(中間装置)
18 封止装置
19 搬送ライン
21,22,23,24,25,26,27,28 装置収容部
29 搬送ライン収容部
31,32,33,34,35,36,37,38,39 整流板
41,42,43,44,45,46,47,48,49 ファン
50 ドライエア発生装置
60 ドライエア供給装置
100 密閉型電池
130 負極端子部材
132 負極集電端子
156b 負極活物質層未塗工部
156c 負極活物質層塗工部
158 負極集電箔
159 負極活物質層
110 電池ケース
111 電池ケース本体部
112 蓋部
140 非水電解液
150 捲回電極体
155 正極シート
156 負極シート
157 セパレータ
160 端子付き蓋部材
170 端子付き電極体
DA ドライエア
S1 捲回工程
S2 電極体プレス工程(第1中間工程)
S3 端子溶接工程(中間工程)
S4 挿入工程(中間工程)
S5 蓋溶接工程(中間工程)
S6 注液工程(中間工程)
S7 初期充電工程(中間工程)
S8 封止工程
W ワーク

Claims (1)

  1. 正極シートと負極シートとセパレータとを捲回して捲回電極体を作製する捲回工程を行う捲回装置と、
    前記捲回電極体及び電解液を収容した電池ケースの注液孔を封止する封止工程を行う封止装置と、
    前記捲回工程と前記封止工程との間に設けられた複数の中間工程を行う複数の中間装置と、
    前記複数の中間工程及び前記封止工程に供されるワークを搬送する搬送ラインであって、前記捲回工程から、前記複数の中間工程のうち前記捲回工程の次の工程である第1中間工程までの間は、前記捲回工程によって作製された前記捲回電極体を前記ワークとして搬送する搬送ラインと、を備え、
    前記捲回装置、前記複数の中間装置、及び前記封止装置が、この順に、前記搬送ラインに沿って前記搬送ラインの上流側から下流側に向かって配置されている
    密閉型電池の製造装置において、
    前記捲回装置、前記中間装置、前記封止装置、及び、前記搬送ラインを、それぞれ収容する複数の収容部と、
    前記複数の収容部の内部にドライエアを供給するドライエア供給装置と、を備え、
    前記複数の収容部のうち前記搬送ラインを収容する搬送ライン収容部は、前記捲回装置、前記中間装置、及び前記封止装置のそれぞれを収容する装置収容部のそれぞれに対し、前記それぞれの装置収容部との間で前記ワークを移動可能に連結されており、
    前記搬送ライン収容部の内部及び前記装置収容部の内部は、前記ドライエア供給装置から供給されるドライエアによってドライエア雰囲気とされるように構成されており、
    前記ドライエア供給装置は、
    各々の前記装置収容部の上部に設けられた整流板と、
    前記搬送ライン収容部の上部に設けられた複数の整流板であって、前記搬送ラインの上流側から下流側に向かって間隙を空けて配置された複数の整流板と、
    各々の前記整流板の上方に設けられたファンであって、前記ドライエアを各々の前記整流板の上方から前記整流板の内部に送るファンと、を備え、
    前記整流板は、当該整流板の上方から供給された前記ドライエアが当該整流板の内部を上方から下方に向かって流れることによって、当該整流板から前記搬送ライン収容部の内部及び前記装置収容部の内部に送出される前記ドライエアが、上方から下方に向かって流れる層流になる構造を有している
    密閉型電池の製造装置。
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