JP6987550B2 - 医用画像処理装置及びx線診断装置 - Google Patents

医用画像処理装置及びx線診断装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置及びX線診断装置に関する。
血管に造影剤を投与してX線二次元投影画像を取得し、投影画像における時間濃度曲線から得られるパラメータを新たな画像として表示するパラメトリックイメージング(Parametric imaging)技術が知られている。
特開2014−12133号公報
本発明が解決しようとする課題は、肺血管造影において血流を正確に測定することである。
実施形態の医用画像処理装置は、取得部と、特定部と、パラメータ生成部とを備える。取得部は、連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する。特定部は、前記連続する2心拍のうち一方の心拍を特定する。パラメータ生成部は、特定された前記一方の心拍に対応する期間における造影剤の濃度の経時的な変化に基づくパラメータを生成する。
図1は、第1の実施形態に係る医用画像処理システムの構成の一例を示す図である。 図2は、肺血管造影を説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係る医用画像処理装置による処理手順を示すフローチャートである。 図4は、第1の実施形態を説明するための図である。 図5は、第1の実施形態を説明するための図である。 図6は、第1の実施形態を説明するための図である。 図7は、第1の実施形態の変形例を説明するための図である。 図8は、第2の実施形態を説明するための図である。 図9は、第2の実施形態を説明するための図である。 図10は、第3の実施形態を説明するための図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る医用画像処理装置及びX線診断装置を説明する。また、以下では、医用画像処理装置及びX線診断装置を有する医用画像処理システムについて説明する。なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。例えば、医用画像処理システムにPACS(Picture Archiving and Communication System)が導入されている場合、各装置は、医用画像データに付帯情報を付与したDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)形式の医用画像データ等を相互に送受信する。ここで、付帯情報には、例えば、患者を識別する患者ID(Identifier)、検査を識別する検査ID、各装置を識別する装置ID、各装置による1回の撮影を識別するシリーズIDなどが含まれる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る医用画像処理システム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る医用画像処理システム1は、X線診断装置100と医用画像処理装置200とを有する。
X線診断装置100は、高電圧発生器11と、X線管12と、コリメータ13と、天板14と、Cアーム15と、X線検出器16とを備える。また、第1の実施形態に係るX線診断装置100は、Cアーム回転・移動機構17と、天板移動機構18と、Cアーム・天板機構制御回路19と、絞り制御回路20と、処理回路21と、入力インターフェース22と、ディスプレイ23とを備える。また、第1の実施形態に係るX線診断装置100は、画像データ生成回路24と、記憶回路25と、画像処理回路26と、通信インターフェース27とを備える。また、X線診断装置100は、インジェクター30及び心電計40と接続される。そして、X線診断装置100は、図1に示すように、各回路が相互に接続され、各回路間で種々の電気信号を送受信したり、インジェクター30と電気信号を送受信したりする。
インジェクター30は、被検体Pに挿入されたカテーテルから造影剤を注入するための装置である。ここで、インジェクター30からの造影剤注入は、後述する処理回路21を介して受信した注入指示に従って実行される。具体的には、インジェクター30は、後述する処理回路21から受信する造影剤の注入開始指示や、注入停止指示、さらに、注入速度などを含む造影剤注入条件に応じた造影剤注入を実行する。なお、インジェクター30は、操作者が直接インジェクター30に対して入力した注入指示に従って注入開始や、注入停止を実行することも可能である。
心電計40は、図示しない端子が取り付けられた被検体Pの心電波形(ECG:Electrocardiogram)を取得し、取得した心電波形を、時間情報とともに、処理回路21、画像データ生成回路24および画像処理回路26に送信する。
図1に示すX線診断装置100においては、各処理機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路25へ記憶されている。Cアーム・天板機構制御回路19、絞り制御回路20、処理回路21、画像データ生成回路24、及び、画像処理回路26は、記憶回路25からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の各回路は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。
高電圧発生器11は、処理回路21による制御の下、高電圧を発生し、発生した高電圧をX線管12に供給する。X線管12は、高電圧発生器11から供給される高電圧を用いて、X線を発生する。
コリメータ13は、絞り制御回路20による制御の下、X線管12が発生したX線を、被検体Pの関心領域に対して選択的に照射されるように絞り込む。例えば、コリメータ13は、スライド可能な4枚の絞り羽根を有する。コリメータ13は、絞り制御回路20による制御の下、これらの絞り羽根をスライドさせることで、X線管12が発生したX線を絞り込んで被検体Pに照射させる。天板14は、被検体Pを載せるベッドであり、図示しない寝台の上に配置される。なお、被検体Pは、X線診断装置100に含まれない。
X線検出器16は、被検体Pを透過したX線を検出する。例えば、X線検出器16は、マトリックス状に配列された検出素子を有する。各検出素子は、被検体Pを透過したX線を電気信号に変換して蓄積し、蓄積した電気信号を画像データ生成回路24に送信する。
Cアーム15は、X線管12、コリメータ13及びX線検出器16を保持する。X線管12及びコリメータ13とX線検出器16とは、Cアーム15により被検体Pを挟んで対向するように配置される。なお、図1では、X線診断装置100がシングルプレーンの場合を例に挙げて説明しているが、実施形態はこれに限定されるものではなく、バイプレーンの場合であってもよい。
Cアーム回転・移動機構17は、Cアーム15を回転及び移動させるための機構であり、天板移動機構18は、天板14を移動させるための機構である。Cアーム・天板機構制御回路19は、処理回路21による制御の下、Cアーム回転・移動機構17及び天板移動機構18を制御することで、Cアーム15の回転や移動、天板14の移動を調整する。絞り制御回路20は、処理回路21による制御の下、コリメータ13が有する絞り羽根の開度を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線の照射範囲を制御する。
画像データ生成回路24は、X線検出器16によってX線から変換された電気信号を用いて画像データを生成し、生成した画像データを記憶回路25に格納する。例えば、画像データ生成回路24は、X線検出器16から受信した電気信号に対して、電流・電圧変換やA(Analog)/D(Digital)変換、パラレル・シリアル変換を行い、画像データを生成する。一例を挙げると、画像データ生成回路24は、造影剤が注入されていない状態で撮像された画像データ(マスク画像)及び造影剤が注入された状態で撮像された画像データ(コントラスト画像)を生成する。そして、画像データ生成回路24は、生成したマスク画像及びコントラスト画像を記憶回路25に格納する。
記憶回路25は、画像データ生成回路24によって生成された画像データを受け付けて記憶する。例えば、記憶回路25は、造影剤が投与される前後の被検体Pの画像データを記憶する。また、記憶回路25は、後述する差分画像を記憶する。
画像処理回路26は、記憶回路25が記憶する画像データに対して各種画像処理を行う。例えば、画像処理回路26は、記憶回路25が記憶するマスク画像とコントラスト画像とを読み出し、サブトラクション(Logサブ)することで差分画像を生成する。
なお、画像処理回路26は、造影剤投与直前の1フレームをマスク画像として用いることで、体動による位置合わせ(レジストレーション)のミスを最小限に抑えることが可能である。また、画像処理回路26は、移動平均(平滑化)フィルタ、ガウシアンフィルタ、メディアンフィルタなどの画像処理フィルタによるノイズ低減処理を実行することも可能である。すなわち、画像処理回路26は、造影剤を用いて経時的に撮影された複数のX線画像群それぞれに対して、位置ずれ補正及びノイズ除去を含む前処理を実行することができる。
入力インターフェース22は、所定の領域(例えば、差分画像内で補正処理の対象領域)などの設定などを行うためのトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード等によって実現される。入力インターフェース22は、処理回路21に接続されており、操作者から受け取った入力操作を電気信号へ変換し処理回路21へと出力する。
ディスプレイ23は、操作者の指示を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、画像処理回路26によって生成された差分画像、パラメトリックイメージングによるカラー画像などを表示する。
通信インターフェース27は、処理回路21に接続され、ネットワークを介して接続された医用画像処理装置200等の他装置との間で行われる各種データの伝送及び通信を制御する。例えば、通信インターフェース27は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。図1では、通信インターフェース27は、記憶回路25に記憶されているX線画像を医用画像処理装置200に送信する。
処理回路21は、X線診断装置100全体の動作を制御する。例えば、処理回路21は、装置全体を制御するための制御機能に対応するプログラムを記憶回路25から読み出して実行することにより、種々の処理を実行する。例えば、処理回路21は、入力インターフェース22から転送された操作者の指示に従って高電圧発生器11を制御し、X線管12に供給する電圧を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量やON/OFFを制御する。また、例えば、処理回路21は、操作者の指示に従ってCアーム・天板機構制御回路19を制御し、Cアーム15の回転や移動、天板14の移動を調整する。また、例えば、処理回路21は、操作者の指示に従って絞り制御回路20を制御し、コリメータ13が有する絞り羽根の開度を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線の照射範囲を制御する。
また、処理回路21は、操作者の指示に従って、画像データ生成回路24による画像データ生成処理や、画像処理回路26による画像処理、あるいは解析処理などを制御する。また、処理回路21は、操作者の指示を受け付けるためのGUIや記憶回路25が記憶する画像などを、ディスプレイ23に表示するように制御する。また、処理回路21は、インジェクター30に対して、造影剤注入開始及び終了の信号を送信することで、造影剤の注入タイミングを制御する。また、処理回路21は、心電計40から受信するECGの時間情報と画像データ生成回路24によって生成された画像データの時間情報とを対応付ける。
医用画像処理装置200は、入力インターフェース201と、ディスプレイ202と、記憶回路203と、処理回路204と、通信インターフェース205とを有する。
通信インターフェース205は、処理回路204に接続され、ネットワークを介して接続された各種の医用画像診断装置等の他装置との間で行われる各種データの伝送及び通信を制御する。例えば、通信インターフェース205は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。図1では、通信インターフェース205は、X線診断装置100からX線画像を受信し、受信したX線画像を処理回路204に出力する。
記憶回路203は、処理回路204に接続され、各種データを記憶する。例えば、記憶回路203は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。記憶回路203は、X線診断装置100から受信したX線画像を記憶する。例えば、記憶回路203は、X線画像として、マスク画像及びコントラスト画像を記憶する。或いは、記憶回路203は、X線画像として、差分画像を記憶する。また、或いは、記憶回路203は、X線画像として、マスク画像、コントラスト画像及び差分画像を記憶する。また、記憶回路203は、処理回路204による処理結果を記憶する。
入力インターフェース201は、処理回路204に接続され、操作者から受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路204に出力する。例えば、入力インターフェース201は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、タッチパネル等によって実現される。
ディスプレイ202は、処理回路204に接続され、処理回路204から出力される各種情報及び各種画像データを表示する。例えば、ディスプレイ202は、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタ、タッチパネル等によって実現される。
処理回路204は、入力インターフェース201を介して操作者から受け付けた入力操作に応じて、医用画像処理装置200が有する各構成要素を制御する。例えば、処理回路204は、プロセッサによって実現される。処理回路204は、通信インターフェース205から出力されるX線画像を記憶回路203に記憶させる。また、処理回路204は、記憶回路203からX線画像データを読み出し、ディスプレイ202に表示する。
また、処理回路204は、図1に示すように、取得機能204aと、特定機能204bと、パラメータ生成機能204cとを実行する。ここで、例えば、図1に示す処理回路204の構成要素である取得機能204aと、特定機能204bと、パラメータ生成機能204cとが実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路203に記録されている。処理回路204は、各プログラムを記憶回路203から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路204は、図1の処理回路204内に示された各機能を有することとなる。
以上、医用画像処理システム1の構成の一例について説明した。かかる構成のもと、本実施形態に係る医用画像処理システム1では、医用画像処理装置200は、肺血管造影にパラメトリックイメージングを適用する。例えば、医用画像処理装置200は、心臓疾患の手術直後の判断や心臓疾患の手術前における手術計画に、パラメトリックイメージングを利用する。
例えば、肺血管造影は、肺動脈にカテーテルを留置し、造影剤を投与する。ここで、造影剤は、血液が心臓を出て肺を通り心臓に戻る肺循環に沿って流れる。すなわち、心拍に同期して右心室から肺動脈へと血液が流れる際に、造影剤も左右の肺動脈に分かれて流れる。そして、肺動脈に流れた造影剤は、次第に肺胞に達し、その後肺静脈を経由して左心房に戻ってくる。なお、肺循環に要する時間は成人で4−5秒と言われており、小児の場合の肺循環は、4−5秒より短い。また、正常な心臓では、左右の肺に入る血液の量は、略1対1になる。
ここで、心臓疾患には、完全大血管転位症(TGA:Transposition of the great arteries)という指定難病がある。正常な心臓では大動脈は左心室から、肺動脈は右心室から起始するが、TGAでは、大動脈と肺動脈が転位し、大動脈が右心室から、肺動脈が左心室から起始する。上述したように、正常な心臓では、左右の肺に入る血液の量は、略1対1になるが、TGAでは、左右の肺に入る血液の量が1対1にはならない場合がある。このようなことから、例えば、TGAの手術直後やTGAの手術前における手術計画の判断に、肺血管造影にパラメトリックイメージング技術を適用して肺の組織に入っている造影剤量の左右の比を観察することが考えられる。
しかしながら、肺血管造影にパラメトリックイメージング技術を適用する場合、造影剤が肺の微小循環系内に停留する時間が1秒以内と短く、また心拍運動の影響を受けるため、単純に時間濃度曲線をパラメータ化しただけでは正しく血流を測定できない。
図2は、肺血管造影を説明するための図である。図2では、造影剤存在下の肺血管を時系列に沿って撮影した複数のX線画像を示す。また、図2では、上段から下段にかけて時間経過を示し、また、各段に置いて左側から右側にかけて時間経過を示す。また、図2では、造影剤投与直後から1秒までのX線画像を示す。図2に示すように、肺動脈から肺胞への造影剤流入量を、画像の時間濃度曲線から推定する場合、造影剤投与直後から1秒程度は、肺胞での造影剤は増えていく一方である。すなわち、図2の上段に示すX線画像では、肺動脈に造影剤が蓄積していく様子を示している。そして、図2の中段左端に示すX線画像は、肺動脈から肺胞へ造影剤が流れ込むタイミングのX線画像である。図2の中段及び下段に示すX線画像では、時間の経過とともに肺胞が染まっていく様子を示している。
その後、1秒以降では、肺胞に到達した造影剤は流れ去っていく。よって、造影剤投与直後から1秒程度は増えている量のみが観測されるが、1秒以降は増えていく量と減っていく量の差分が観測されることになる。また、肺胞から流れ出た造影剤は肺静脈を通るため二次元画像上で重なってしまうため、観察される画素値は肺胞の画素値に加えて肺静脈の画素値を含むことになる。したがって測定をシンプルにするためには、造影剤投与後1秒程度のデータのみを用いることが望ましい。
更に、心臓は拍動する。肺動脈に注入した造影剤は、徐々に肺胞に向かって流れるのではなく、心拍運動に応じて流れる。すなわち、心臓の拡張期には、造影剤は肺動脈に蓄積され、心臓の収縮期に造影剤が肺動脈から肺胞へと一斉に流れ出す。したがって、任意のタイミングで血流を測定しても正確ではなく、心拍運動を考慮した所定のタイミングで血流を測定する必要がある。これらの理由により、心拍運動にともなって観測されるX線画像における濃度の時間濃度曲線を観察し、所定のタイミングのデータのみから計算をおこなうことが望ましいと考えられる。例えば、比較例として最初の心拍(第1の心拍とも言う)のデータのみから計算をおこなう場合について説明する。
比較例において、造影剤を投与するタイミングが心拍運動のタイミングとずれてしまった場合、造影剤投与途中で肺に造影剤が流れ込む。このような流れ込みがあると、造影剤の投与量が少なくなるので、第1の心拍のデータでは正確に血流を測定することができなくなる。この場合、第1の心拍による流れを測定するのではなく、第2の心拍による流れを測定した方が正確な測定となる。
なお、第3の心拍を使うことは好ましくない。第3の心拍では、造影剤が肺胞から肺静脈に流れ出すフェーズになってしまうことがある。また肺静脈が二次元画像上では重なってしまうため、測定される信号値に余分な要素が入り込んでしまう。
このように、比較例では、第1の心拍及び第2の心拍のどちらのタイミングで血流を測定すれば良いのかを特定できず、正確に血流を測定することが困難であった。そこで、第1の実施形態では、医用画像処理装置200は、肺血管造影において血流を正確に測定するために、以下に示すパラメータ生成処理を実行する。すなわち、医用画像処理装置200は、時間濃度曲線を参照し、第1の心拍のデータ及び第2の心拍のデータを取得し、取得したデータそれぞれの特性を調べ、第1の心拍のデータもしくは第2の心拍のデータのいずれか一方を特定する。そして、医用画像処理装置200は、特定した心拍のデータを用いてパラメータを生成する。パラメータ生成処理は、処理回路204が、取得機能204a、特定機能204b及びパラメータ生成機能204cを実行することにより実現される。以下では、図3から図7を用いて、パラメータ生成処理について説明する。図3は、第1の実施形態に係る医用画像処理装置200による処理手順を示すフローチャートであり、図4から図6は、第1の実施形態を説明するための図である。
図3では、医用画像処理装置200の処理回路204の動作を説明するフローチャートを示し、各構成要素がフローチャートのどのステップに対応するかを説明する。ステップS1は、取得機能204aに対応するステップである。処理回路204が記憶回路203から取得機能204aに対応する所定のプログラムを呼び出し実行することにより、取得機能204aが実現されるステップである。ステップS1では、取得機能204aは、連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する。なお、以下では、取得機能204aは、X線画像として時系列の差分画像を取得する場合について説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、取得機能204aは、X線画像としてマスク画像と、時系列のコントラスト画像とを取得し、取得したマスク画像と、時系列のコントラスト画像とをサブトラクションすることで、時系列の差分画像を取得してもよい。
ここで、取得機能204aは、造影剤注入後に時系列に収集されたX線画像から、造影剤が撮影対象部位に到達後の連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する。取得機能204aは、以下に示す第1の方法から第3の方法のうちいずれかの方法を用いて、連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する。
第1の方法では、取得機能204aは、差分画像の画素値に基づいて連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する。例えば、取得機能204aは、時系列に沿って生成された差分画像を記憶回路203から取得する。そして、取得機能204aは、各差分画像の画素値を算出し、算出した画素値が第1の閾値以上となった差分画像を特定する。また、取得機能204aは、画素値が第1の閾値以上となった差分画像の中から、算出した画素値が時系列順で最初に極大値となった差分画像を特定する。そして、取得機能204aは、画素値が時系列順で最初に第1の閾値以上となった差分画像から画素値が時系列順で最初に極大値となった差分画像までの間のX線画像を第1の心拍のX線画像とする。同様にして、取得機能204aは、算出した画素値が第2の閾値以上となった差分画像を特定する。また、取得機能204aは、画素値が第2の閾値以上となった差分画像の中から、算出した画素値が時系列順で最初に極大値となった差分画像を特定する。そして、取得機能204aは、画素値が時系列順で最初に第2の閾値以上となった差分画像から画素値が時系列順で最初に極大値となった差分画像までの間のX線画像を第2の心拍のX線画像とする。
第2の方法では、取得機能204aは、心電波形に基づいて、連続する2心拍分の時系列のX線画像を特定する。かかる場合、取得機能204aは、造影剤を注入した時間を基準時間とし、この基準時間に対応するX線画像から心電波形の2心拍に対応するX線画像を特定し、連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する。
第3の方法では、取得機能204aは、操作者からX線画像の指定を受け付け、指定されたX線画像を、連続する2心拍分の時系列のX線画像として取得する。なお、取得機能204aは、第1の方法から第3の方法を任意に組み合わせて、連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得してもよい。
ステップS2からステップS4は、特定機能204bに対応するステップである。処理回路204が記憶回路203から特定機能204bに対応する所定のプログラムを呼び出し実行することにより、特定機能204bが実現されるステップである。ステップS2では、特定機能204bは、関心領域(ROI:Region of Interest)の設定を受け付ける。
ここで、操作者は、ステップS1で取得したX線画像のうち任意のX線画像を選択し、選択したX線画像において関心領域を設定する。ここで、操作者は、例えば、入力インターフェース201を介して、右の肺と左の肺とにそれぞれ関心領域を設定する。これにより、特定機能204bは、例えば図4に示すように、右の肺と左の肺とにそれぞれ関心領域の設定を受け付ける。図4では、特定機能204bが、右の肺に関心領域51の設定を受け付け、左の肺に関心領域52の設定を受け付けた場合を示す。
図3に戻る。ステップS3では、特定機能204bは、時間濃度曲線(Time Density Curves:TDC)を導出する。例えば、特定機能204bは、関心領域として左肺に設定された第1の関心領域及び右肺に設定された第2の関心領域それぞれに対応する領域中の画素値の合計値或いは平均値の時間濃度曲線を導出する。図5では、横軸がフレーム数を示し、縦軸が画素値を示す。また、図5では、各関心領域中における画素値の合計値の時間濃度曲線を導出する場合について説明する。特定機能204bは、図5に示すように、右の肺に設定された関心領域51内の画素値の合計値の時間濃度曲線61と、左の肺に設定された関心領域52内の画素値の合計値の時間濃度曲線62とを導出する。
ステップS4では、特定機能204bは、連続する2心拍のうち一方の心拍を特定する。例えば、特定機能204bは、X線画像に設定された関心領域における時間濃度曲線を導出し、当該時間濃度曲線において連続する複数フレーム間での変化量が最大となる期間を含んだ心拍を一方の心拍として特定する。より具体的には、特定機能204bは、ステップS3で導出した2つの時間濃度曲線を加算する。そして、特定機能204bは、加算後の時間濃度曲線において、第1フレーム目から順に最終フレーム(第nフレームとする)まで、画素値の変化量を算出する。
そして、特定機能204bは、算出した変化量の中から最大値を特定する。図6では、横軸がフレーム数を示し、縦軸が画素値を示す。また、図6では、右の肺と左の肺とにそれぞれの関心領域から導出した時間濃度曲線を加算した時間濃度曲線63を導出した場合について説明する。特定機能204bは、例えば、図6において、第iフレームから第i+6フレームまでの期間における画素値の変化量が最大値であると特定する。そして、特定機能204bは、第1の心拍及び第2の心拍のうち、特定した期間に対応する心拍を特定する。
ステップS5からステップS9は、パラメータ生成機能204cに対応するステップである。処理回路204が記憶回路203からパラメータ生成機能204cに対応する所定のプログラムを呼び出し実行することにより、パラメータ生成機能204cが実現されるステップである。ステップS5では、パラメータ生成機能204cは、パラメータを生成する。
例えば、パラメータ生成機能204cは、時系列のX線画像における各位置について、特定された一方の心拍に対応する期間における造影剤の濃度の経時的な変化に基づくパラメータを生成し、生成した当該パラメータをそれぞれ対応する位置に割り当てたパラメータマップを生成する。より具体的には、パラメータ生成機能204cは、特定された一方の心拍に対応する時系列の差分画像の画素ごとの造影剤の時間濃度曲線を用いて各種パラメータ値を算出する。
ステップS6では、パラメータ生成機能204cは、パラメータマップを生成する。例えば、パラメータ生成機能204cは、ステップS5で算出したパラメータ値に基づいてパラメトリックイメージングを実行する。
ここで、パラメータ生成機能204cは、観察者である操作者が所望する血流情報に応じたパラメータ値を画素ごとに算出し、算出したパラメータ値に対応する色で画像上の各画素をカラー化した画像をパラメータマップとして生成する。例えば、パラメータ生成機能204cは、時間濃度曲線を用いて画素値の時系列変化がピークあるいは特定の値となる時間を流入時間として算出し、算出した時間にカラー情報を割り当てる。なお、パラメータ生成機能204cは、既存の技術を適用してパラメータマップを生成する。また、パラメータ生成機能204cは、静止画としてパラメータマップを生成してもよいし、動画としてパラメータマップを生成してもよい。
そして、ステップS7では、パラメータ生成機能204cは、ステップS6で生成したパラメータマップをディスプレイ202に表示させる。ここで、パラメータ生成機能204cは、静止画としてパラメータマップを生成した場合、時系列のパラメータマップを所定枚数分並べてディスプレイ202に表示させる。また、パラメータ生成機能204cは、動画としてパラメータマップを生成した場合、パラメータマップをディスプレイ202に動画表示させる。これにより、操作者は、左右の肺への血流量を視認することが可能になる。
ステップS8では、パラメータ生成機能204cは、パラメータに基づいて、左右の肺のパラメータの比を算出する。例えば、パラメータ生成機能204cは、パラメータマップにおいて左右の肺それぞれの関心領域の設定を操作者から受け付け、受け付けた関心領域におけるパラメータの比を左右の肺のパラメータの比として算出する。
ステップS9では、パラメータ生成機能204cは、算出した左右の肺のパラメータの比をディスプレイ202に表示させる。これにより、操作者は、左右の肺への血流量をより正確に把握することが可能になる。
なお、パラメータ生成機能204cは、ステップS5において、特定された一方の心拍に対応する期間における、時系列のX線画像に対して設定された領域内の画素の統計値の経時的な変化に基づくパラメータを生成するようにしてもよい。かかる場合、パラメータ生成機能204cは、図3に示すステップS6及びステップS7の処理を省略し、ステップS8を実行する。すなわち、パラメータ生成機能204cは、ステップS8において、ステップS5で生成した継時的な変化に基づくパラメータの比を算出する。そして、パラメータ生成機能204cは、ステップS9において、算出したパラメータの比をディスプレイ202に表示させる。
上述したように、第1の実施形態では、医用画像処理装置200は、連続する2心拍のうち一方の心拍を特定し、特定した一方の心拍に対応する期間における造影剤の濃度の経時的な変化に基づくパラメータを生成する。これにより、第1の実施形態によれば、肺血管造影において血流を正確に測定することができる。
(第1の実施形態の変形例)
上述した第1の実施形態では、連続する複数フレーム間での変化量が最大となる期間を含んだ心拍を一方の心拍として特定する場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、特定機能204bは、第1の心拍及び第2の心拍について、造影剤が肺動脈から肺胞に流れ出す瞬間の時刻Aと、時間濃度曲線の傾きがゆるやかになる時刻Bとを検出し、時刻Aから時刻Bまでの間の時間濃度曲線の増加量を算出する。そして、第1の心拍の増加量と、第2の心拍の増加量を比較して、増加量が大きい心拍を一方の心拍として特定する。
また、上述した実施形態では、特定機能204bは、関心領域中の画素値の合計値或いは平均値の時間濃度曲線を導出する場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、特定機能204bは、関心領域として左肺に設定された第1の関心領域及び右肺に設定された第2の関心領域それぞれに対応する領域中の各画素の変化を示す時間濃度曲線をそれぞれ導出し、導出した各時間濃度曲線を加算した時間濃度曲線を導出して一方の心拍を特定してもよい。
また、上述した実施形態では、左右の肺の時間濃度曲線を加算して、一方の心拍を特定するものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、特定機能204bは、関心領域として左肺に設定された第1の関心領域及び右肺に設定された第2の関心領域それぞれに対応する領域中の各画素の変化を示す時間濃度曲線をそれぞれ導出して一方の心拍を特定してもよい。
また、上述した実施形態では、特定機能204bは、左右の肺それぞれに関心領域の設定を受け付ける場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、特定機能204bは、左右の肺を含んだ関心領域の設定を受け付けてもよい。
図7は、第1の実施形態の変形例を説明するための図である。図7では、左右の肺が描出されたX線画像を示す。そして、操作者は、X線画像において、入力インターフェース201を介して、左右の肺を含んだ関心領域を設定する。これにより、特定機能204bは、図7に示すように、X線画像において左右の肺を含んだ関心領域53の設定を操作者から受け付ける。
そして、かかる場合、特定機能204bは、左右の肺を含んだ関心領域中の画素値の合計値或いは平均値の時間濃度曲線を導出して一方の心拍を特定する。或いは、特定機能204bは、左右の肺を含んだ関心領域中の各画素の変化を示す時間濃度曲線をそれぞれ導出し、導出した各時間濃度曲線を加算した時間濃度曲線を導出して一方の心拍を特定する。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、特定機能204bは、時間濃度曲線の変化量に基づいて、第1の心拍のデータ及び第2の心拍のデータそれぞれの特性を調べ、第1の心拍のデータもしくは第2の心拍のデータのいずれか一方を特定するものとして説明した。
ところで、医用画像処理システム1では、心電計40により心電波形を取得可能である。ここで、造影剤が肺動脈から肺胞に流れ込むタイミングは、心拍運動に同期する。このため、例えば、第1の心拍の際に、造影剤が肺動脈に充分量蓄積されてから肺胞に流れ込む場合は、第1の心拍のデータをパラメトリックイメージング技術に利用すればよい。また、一方で、第1の心拍の際に、造影剤が肺動脈に充分量蓄積されずに肺胞に流れ込む場合は、第2の心拍のデータをパラメトリックイメージング技術に利用すればよい。
このようなことから、特定機能204bは、心電波形を利用して、造影剤が肺動脈から肺胞に流れるタイミングを判定し、パラメトリックイメージング技術に利用する心拍を特定してもよいものである。そこで、第2の実施形態では、心電波形に基づいて一方の心拍を特定する場合について説明する。なお、第2の実施形態に係る医用画像処理システム1の構成は、医用画像処理装置200の処理回路が実行する特定機能204bの一部が異なる点を除いて、図1に示す第1の実施形態に係る医用画像処理システム1の構成と同様である。このため、第2の実施形態では、特定機能204bについてのみ説明する。
第2の実施形態に係る特定機能204bは、心電波形に基づいて一方の心拍を特定する。ここで、心房へ血液が流入し、心室から血液が駆出されるタイミングで、造影剤が肺動脈から肺胞へと流れ出す。このタイミングは、心電波形においてR波の頂点付近からT波の終わり付近までとなる。そこで、特定機能204bは、例えば、第1の心拍におけるR波の頂点付近のX線画像を選択して、肺動脈に蓄積された造影剤量が、パラメトリックイメージングに充分な量であるか否かを判定する。
より具体的には、特定機能204bは、肺動脈に蓄積している造影剤に対応する画素数を算出し、算出した画素数が所定の閾値以上である場合に、パラメトリックイメージングに充分な量の造影剤が肺動脈に蓄積されていると判定する。一方、特定機能204bは、算出した画素数が所定の閾値未満である場合に、パラメトリックイメージングに充分な量の造影剤が肺動脈に蓄積していないと判定する。
図8及び図9は、第2の実施形態を説明するための図である。図8及び図9では、心拍のタイミングであるR波の頂点付近のX線画像を示す。また、図8及び図9では、左右の肺に加えて、肺動脈に留置されたカテーテルCを図示している。図8では、第1の心拍の際に充分量の造影剤が肺動脈に蓄積されてから肺胞に流れ込む場合を示す。例えば、図8に示すように、肺動脈には黒色で示す造影剤が蓄積している。ここで、例えば、肺動脈に蓄積している造影剤に対応する画素数が所定の閾値以上であるとする。かかる場合、特定機能204bは、パラメトリックイメージングに充分な量の造影剤が肺動脈に蓄積されていると判定する。
図9では、第1の心拍の際に充分量の造影剤が肺動脈に蓄積されずに肺胞に流れ込む場合を示す。例えば、図9に示すように、肺動脈にはドット状で示す造影剤が蓄積している。ここで、例えば、肺動脈に蓄積している造影剤に対応する画素数が所定の閾値未満であるとする。かかる場合、特定機能204bは、パラメトリックイメージングに充分な量の造影剤が肺動脈に蓄積されていないと判定する。
上述したように、第2の実施形態では、医用画像処理装置200は、心電波形を利用して、造影剤が肺動脈から肺胞に流れ込むタイミングで充分量の造影剤が蓄積されていたか否かを推測して、一方の心拍を特定する。これにより、第2の実施形態によれば、肺血管造影において血流を正確に測定することができる。
(第3の実施形態)
ところで、カテーテルの向きが偏っていた場合、カテーテルの向きに応じた造影剤の流れが観測されてしまう。この場合も、第1の心拍による流れを測定するのではなく、第2の心拍による流れを測定した方が正確な測定となる。
このようなことから、特定機能204bは、カテーテルの向きを考慮して、パラメトリックイメージング技術に利用する心拍を特定してもよいものである。そこで、第3の実施形態では、カテーテルの向きに応じて、一方の心拍を特定する場合について説明する。なお、第3の実施形態に係る医用画像処理システム1の構成は、医用画像処理装置200の処理回路が実行する特定機能204bの一部が異なる点を除いて、図1に示す第1の実施形態に係る医用画像処理システム1の構成と同様である。このため、第3の実施形態では、特定機能204bについてのみ説明する。
第3の実施形態に係る特定機能204bは、カテーテルの向きに応じて、一方の心拍を特定する。図10は、第3の実施形態を説明するための図である。図10では、造影剤を注入時のX線画像を示す。また、図10には、カテーテルCが描出されている。例えば、特定機能204bは、事前にカテーテル先端部の形状を記憶したテーブルを参照して、X線画像からカテーテル先端部を抽出する。そして、特定機能204bは、抽出したカテーテル先端部の位置を特定し、カテーテルの向きを判定する。例えば、特定機能204bは、図10に示すように、カテーテルCの先端部が右肺に向いていると判定する。かかる場合、特定機能204bは、一方の心拍として第2の心拍を特定する。
上述したように、第3の実施形態によれば、医用画像処理装置200は、カテーテルの向きに応じて、一方の心拍を特定する。これにより、第3の実施形態によれば、肺血管造影において血流を正確に測定することができる。
(第3の実施形態の変形例)
なお、造影剤投与した瞬間に、肺動脈から肺胞への流れ込みがない場合は、投与した造影剤は肺動脈内にいったん充満し、次の心拍のタイミングで一斉に肺胞に流れ込む。このため、カテーテルの向きの影響を受けなくなる。このようなことから、特定機能204bは、カテーテルの向きが偏っていた場合に、第2の実施形態と同様にして心電波形を考慮して造影剤が肺動脈から肺胞に流れ込むタイミングを判定し、一方の心拍を特定してもよい。
(第4の実施形態)
上述した実施形態では、医用画像処理装置200によって第1の心拍と第2の心拍の特性を調べて、一方の心拍を特定する場合について説明した。第4の実施形態では、操作者が目視によって一方の心拍を選択し、操作者によって選択された心拍を受け付けること、一方の心拍を特定する場合について説明する。なお、第4の実施形態に係る医用画像処理システム1の構成は、医用画像処理装置200の処理回路が実行する特定機能204bの一部が異なる点を除いて、図1に示す第1の実施形態に係る医用画像処理システム1の構成と同様である。このため、第4の実施形態では、特定機能204bについてのみ説明する。
第4の実施形態に係る特定機能204bは、操作者から指定されたX線画像を含んだ心拍を、一方の心拍として特定する。かかる場合、例えば、特定機能204bは、取得機能204aによって取得された連続する2心拍分の時系列のX線画像をディスプレイ202に表示させる。そして、操作者は、入力インターフェース201を介して、第1の心拍のX線画像又は第2の心拍のX線画像を選択する。ここで、操作者は、複数枚の第1の心拍のX線画像又は複数枚の第2の心拍のX線画像の一方を選択しても良い。
より具体的には、操作者は、第1の心拍のX線画像又は第2の心拍のX線画像において、肺胞の第1分岐に造影剤が入ったX線画像から、肺胞の外側が染まったX線画像までを選択する。そして、特定機能204bは、操作者から指定されたX線画像を含んだ心拍を、一方の心拍として特定する。なお、操作者は、1枚の第1の心拍のX線画像又は1枚の第2の心拍のX線画像の一方を選択しても良い。かかる場合も、特定機能204bは、選択された1枚のX線画像を含んだ心拍を特定する。
上述したように、第4の実施形態では、操作者が連続する2心拍分の時系列のX線画像を目視して一方の心拍を特定する。これにより、第4の実施形態によれば、肺血管造影において血流を正確に測定することができる。
(その他の実施形態)
実施形態は、上述した実施形態に限られるものではない。
上述した実施形態では、肺動脈に造影剤を注入する場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、肺血管造影において下肢部から造影剤を注入してもよい。かかる場合、取得機能204aは、造影剤注入後に時系列に収集されたX線画像から、造影剤が撮影対象部位に到達後の連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する。かかる場合、取得機能204aは、第1の実施形態にて説明した、第1の方法から第3の方法を用いて、連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する。なお、第2の方法を用いる場合、取得機能204aは、造影剤注入後に造影剤注入部位から撮影対象部位まで造影剤が到達する時間を事前に記憶しておき、この時間を更に用いて、連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する。
また、上述した実施形態では、医用画像処理装置200は、特定した心拍に対応する期間における造影剤の濃度の経時的な変化に基づくパラメータを、各位置に割り当てたパラメータを生成するものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、医用画像処理装置200は、特定した期間のX線画像だけを用いて、パラメータを生成してもよい。
また、上述した実施形態では、肺血管造影において血流を測定する場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、心拍の影響を受ける臓器であれば、肺以外の臓器において血流を測定する場合にも、上述した実施形態が適用可能である。かかる場合、特定機能204bは、心拍の影響を受ける臓器に設定された関心領域中の画素値の合計値或いは平均値の時間濃度曲線を導出して一方の心拍を特定する。或いは、特定機能204bは、心拍の影響を受ける臓器に設定された関心領域中の各画素の変化を示す時間濃度曲線をそれぞれ導出し、導出した各時間濃度曲線を加算した時間濃度曲線を導出して一方の心拍を特定する。
また、上述した実施形態では、医用画像処理装置200は、X線診断装置100により生成されたX線画像を取得して、パラメータ生成処理を実行する場合につて説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、医用画像処理装置200は、X線CT装置によって生成されたCT画像を取得して、第1の実施形態から第4の実施形態にて説明したパラメータ生成処理を実行してもよい。
また、上述した実施形態では、医用画像処理装置200において、パラメータ生成処理を実行する場合につて説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、X線診断装置100において、パラメータ生成処理を実行してもよい。かかる場合、X線診断装置100の処理回路21は、上述した第1の実施形態から第4の実施形態に係る医用画像処理装置200の処理回路204と同様のパラメータ生成処理を実行する。すなわち、X線診断装置100において、パラメータ生成処理を実行する場合、処理回路21は、取得機能21aと、特定機能21bと、パラメータ生成機能21cとを実行する。ここで、例えば、取得機能21aは、上述した取得機能204aと同様の処理を実行する。特定機能21bは、上述した特定機能204bと同様の処理を実行する。パラメータ生成機能21cは、上述したパラメータ生成機能204cと同様の処理を実行する。
また、上述した実施形態では、医療画像処理システム1には、インジェクター30及び心電計40が含まれる場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、医療画像処理システム1には、インジェクター30及び心電計40が含まれなくてもよい。かかる場合、造影剤は、術者によって被検体Pに注入される。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
上記の実施形態の説明において、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上記の実施形態で説明した制御方法は、予め用意された制御プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、肺血管造影において血流を正確に測定することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 医用画像処理システム
200 医用画像処理装置
204 処理回路
204a 取得機能
204b 特定機能
204c パラメータ生成機能

Claims (17)

  1. 連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する取得部と、
    前記連続する2心拍分の時系列のX線画像における造影剤の濃度の経時的な変化に基づいて、前記連続する2心拍のうち一方の心拍を特定する特定部と、
    特定された前記一方の心拍に対応する時系列のX線画像における造影剤の濃度の経時的な変化に基づくパラメータを生成するパラメータ生成部と、
    を備える医用画像処理装置。
  2. 前記パラメータ生成部は、前記時系列のX線画像における各位置について、特定された前記一方の心拍に対応する時系列のX線画像における造影剤の濃度の経時的な変化に基づくパラメータを生成し、生成した当該パラメータをそれぞれ対応する位置に割り当てたパラメータマップを生成する、請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記パラメータ生成部は、特定された前記一方の心拍に対応する時系列のX線画像に対して設定された領域内の画素の統計値の経時的な変化に基づくパラメータを生成する、請求項1に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記取得部は、造影剤注入後に時系列に収集されたX線画像から、前記造影剤が撮影対象部位に到達後の連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する、請求項1〜3のいずれか一つに記載の医用画像処理装置。
  5. 前記特定部は、前記X線画像に設定された関心領域における時間濃度曲線を導出し、当該時間濃度曲線において連続する複数フレーム間での変化量が最大となる期間を含んだ心拍を前記一方の心拍として特定する、請求項1〜4のいずれか一つに記載の医用画像処理装置。
  6. 前記特定部は、心拍の影響を受ける臓器に設定された前記関心領域中の画素値の合計値或いは平均値の時間濃度曲線を導出して前記一方の心拍を特定する、請求項5に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記特定部は、心拍の影響を受ける臓器に設定された前記関心領域中の各画素の変化を示す時間濃度曲線をそれぞれ導出し、導出した各時間濃度曲線を加算した時間濃度曲線を導出して前記一方の心拍を特定する、請求項5に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記特定部は、前記関心領域として左肺に設定された第1の関心領域及び右肺に設定された第2の関心領域それぞれに対応する領域中の画素値の合計値或いは平均値の時間濃度曲線を導出して前記一方の心拍を特定する、請求項5に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記特定部は、前記関心領域として左肺に設定された第1の関心領域及び右肺に設定された第2の関心領域それぞれに対応する領域中の各画素の変化を示す時間濃度曲線をそれぞれ導出し、導出した各時間濃度曲線を加算した時間濃度曲線を導出して前記一方の心拍を特定する、請求項5に記載の医用画像処理装置。
  10. 前記特定部は、前記関心領域として左肺に設定された第1の関心領域及び右肺に設定された第2の関心領域それぞれに対応する領域中の各画素の変化を示す時間濃度曲線をそれぞれ導出して前記一方の心拍を特定する、請求項5に記載の医用画像処理装置。
  11. 前記特定部は、左右の肺を含んだ前記関心領域中の画素値の合計値或いは平均値の時間濃度曲線を導出して前記一方の心拍を特定する、請求項5に記載の医用画像処理装置。
  12. 前記特定部は、左右の肺を含んだ前記関心領域中の各画素の変化を示す時間濃度曲線をそれぞれ導出し、導出した各時間濃度曲線を加算した時間濃度曲線を導出して前記一方の心拍を特定する、請求項5に記載の医用画像処理装置。
  13. 前記パラメータ生成部は、前記パラメータに基づいて、左右の肺のパラメータの比を更に算出する、請求項1〜12のいずれか一つに記載の医用画像処理装置。
  14. X線を照射するX線管と、
    前記X線管から照射され被検体を透過したX線を検出して検出信号を出力するX線検出器と、
    前記検出信号に基づいてX線画像を時系列に沿って生成する画像生成部と、
    連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する取得部と、
    前記連続する2心拍分の時系列のX線画像における造影剤の濃度の経時的な変化に基づいて、前記連続する2心拍のうち一方の心拍を特定する特定部と、
    特定された前記一方の心拍に対応する時系列のX線画像における造影剤の濃度の経時的な変化に基づくパラメータを生成するパラメータ生成部と、
    を備えるX線診断装置。
  15. 連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する取得部と、
    前記連続する2心拍のうち一方の心拍を特定する特定部と、
    特定された前記一方の心拍に対応する時系列のX線画像における造影剤の濃度の経時的な変化に基づくパラメータを生成するパラメータ生成部と、
    を備え、
    前記特定部は、前記X線画像に設定された関心領域における時間濃度曲線を導出し、当該時間濃度曲線において連続する複数フレーム間での変化量が最大となる期間を含んだ心拍を前記一方の心拍として特定する医用画像処理装置。
  16. 連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する取得部と、
    前記連続する2心拍分の時系列のX線画像におけるカテーテルの向きに応じて、前記連続する2心拍のうち一方の心拍を特定する特定部と、
    特定された前記一方の心拍に対応する時系列のX線画像における造影剤の濃度の経時的な変化に基づくパラメータを生成するパラメータ生成部と、
    を備える医用画像処理装置。
  17. 連続する2心拍分の時系列のX線画像を取得する取得部と、
    前記連続する2心拍のうち一方の心拍を特定する特定部と、
    特定された前記一方の心拍に対応する時系列のX線画像における造影剤の濃度の経時的な変化に基づくパラメータを生成し、前記パラメータに基づいて、左右の肺のパラメータの比を算出するパラメータ生成部と、
    を備える医用画像処理装置。
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