JP6984374B2 - 覚醒維持装置及び制御プログラム - Google Patents
覚醒維持装置及び制御プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6984374B2 JP6984374B2 JP2017235337A JP2017235337A JP6984374B2 JP 6984374 B2 JP6984374 B2 JP 6984374B2 JP 2017235337 A JP2017235337 A JP 2017235337A JP 2017235337 A JP2017235337 A JP 2017235337A JP 6984374 B2 JP6984374 B2 JP 6984374B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stimulus
- recovery
- awakening
- adaptation
- target site
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
<覚醒維持システム1の概略構成>
以下、本実施形態について図面を用いて説明する。図1に示す覚醒維持システム1は、自動車(以下、単に車両)で用いられるものであり、HMI(Human Machine Interface)システム2及び空調装置3を含んでいる。HMIシステム2及び空調装置3は、例えば車内LANに接続されているものとする。覚醒維持システム1を搭載している車両を以降では自車と呼ぶ。
続いて、図3を用いて、HCU20の概略構成について説明を行う。エアコンECU30は、トリガ検知部201、刺激制御部202、生体情報取得部203、タイミング特定部204、及び順応回復促進部205を機能ブロックとして備えている。なお、エアコンECU30が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、エアコンECU30が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。
ここで、図5のフローチャートを用いて、HCU20での運転手の覚醒を維持させる制御に関連する処理(以下、覚醒維持関連処理)の流れの一例について説明を行う。図5のフローチャートは、トリガ検知部201で開始トリガを検知したときに開始する。
実施形態1の構成によれば、冷風刺激を発生させる冷風オン期間が終了して冷風刺激を休止させる冷風オフ期間に、冷風刺激に対する順応からの回復を促進させる触覚刺激を行わせるので、冷風刺激に対する順応から回復し易くなる。よって、順応からの回復が早くなるぶん冷風オフ期間を短くすることが可能になるため、冷風オン期間と冷風オフ期間とを繰り返すサイクルにおける、覚醒効果がより高い冷風刺激の頻度を高め、覚醒効果をより高めることができる。
前述の実施形態では、覚醒刺激を行わせる対象部位が1種類の部位である場合の例を示したが、覚醒刺激を行わせる対象部位が複数種類の部位であって、この複数種類の対象部位のうちの覚醒刺激を行わせる対象部位が逐次変更されるよう構成であってもよい。この場合、複数種類の覚醒刺激のオン期間同士の間の覚醒刺激を休止するオフ期間に回復促進刺激を行わせる構成とすればよい。
前述の実施形態では、回復促進刺激を行わせる対象部位が複数である構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、回復促進刺激を行わせる対象部位が1箇所である構成としてもよい。
前述の実施形態では、振動子23をHCU20が制御する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、車両のシートに関する制御を行うシートECU等が存在する場合には、このような他の電子制御装置で振動子23を制御する構成としてもよい。HCUとエアコンECUに分かれていない構成でもよい。
前述の実施形態では、タイミング特定部204が、皮膚温といった生体情報が冷風オン期間となる前の基準値に戻ることをもとに回復タイミングを特定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、人に固有の回復タイミングのパターンを予め記憶しておくことで、このパターンから回復タイミングを特定する構成としてもよい。なお、このパターンは、個々の対象者別に学習する構成としてもよいし、複数の対象者の統計をとることによって一般化する構成としてもよい。
前述の実施形態では、順応回復促進部205が、覚醒刺激を休止する期間となってから、タイミング特定部204で特定する回復タイミングまで回復促進刺激を恒常的若しくは断続的に行わせる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、順応回復促進部205が、タイミング特定部204で特定する回復タイミングよりも前に、回復促進刺激を恒常的若しくは断続的に行わせる期間を終了する構成としてもよい。この構成であっても、回復促進刺激を行わせない構成に比べて、回復促進刺激を行わせる分だけ覚醒刺激に対する順応の回復が早まるので、覚醒効果を高めることが可能になる。
前述の実施形態では、冷風刺激を覚醒刺激とし、触覚刺激を回復促進刺激とする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、振動子23による触覚刺激を覚醒刺激とし、空調装置3による冷風刺激を回復促進刺激とする構成としてもよい。この場合、振動子23が刺激装置に相当する。この場合であっても、触覚刺激による対象者への作用と逆傾向の作用を冷風刺激によって生じさせると推定されるので、触覚刺激に対する順応からの回復を促進させ、覚醒効果をより高めることができる。なお、触覚刺激を覚醒刺激とする場合、例えばタイミング特定部204は、血流量といった生体情報が覚醒刺激のオン期間となる前の基準値に戻ることをもとに回復タイミングを特定する構成としてもよい。血流量については、例えばレーザードップラーフローメトリー法によって血流量を計測する血流センサ等を用いて検出する構成とすればよい。
前述の実施形態では、お互いが対象へ逆傾向の作用を生じさせる、種類の異なる覚醒刺激と回復促進刺激として、温度覚と触覚といった感覚の異なる冷風刺激と触覚刺激とを用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、お互いが対象へ逆傾向の作用を生じさせる、種類の異なる覚醒刺激と回復促進刺激として、温度覚といった感覚は同じである冷風刺激と温風による刺激(以下、温風刺激)とを用いる構成としてもよい。なお、冷風刺激の方が、覚醒効果が高いと推定されるので、冷風刺激を覚醒刺激とし、温風刺激を回復促進刺激とすることが好ましい。また、冷風刺激を行う対象部位と、温風刺激を行う対象部位とは、同じ対象部位であることが好ましいが、異なる対象部位であっても順応からの回復を促進する効果はあると推定されるので、異なる対象部位であってもよい。
前述の実施形態では、刺激制御部202が、覚醒刺激を休止する期間となった場合に、タイミング特定部204で特定する回復タイミングまで、次の覚醒刺激を発生させるタイミングを遅らせる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、HCU20にタイミング特定部204を備えず、刺激制御部202が、回復タイミングにかかわらず一定の期間で次の覚醒刺激を発生させる構成としてもよい。この構成とした場合であっても、覚醒刺激を休止する期間に順応回復促進部205が回復促進刺激を行わせ、覚醒刺激に対する順応からの回復を早めるので、順応の回復が不十分であることによる覚醒効果の低下を抑えることが可能になる。よって、より高い覚醒効果を得ることが可能になる。
前述の実施形態では、DSM21で検知した眠気の度合いが閾値以上であったこと、刺激要求スイッチをオンにする操作を受け付けたこと、及び自動運転の自動化レベルが運転手に監視義務のあるレベルに切り替わることを開始トリガとして検知する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、上述のうちの一部のみを開始トリガとして検知する構成としてもよい。また、覚醒刺激の発生を運転手が要求する音声コマンドを音声認識装置で認識したことを開始トリガとする等してもよい。なお、終了トリガについても、DSM21で検知した眠気の度合いが閾値未満となったこと、刺激要求スイッチをオフにする操作を受け付けたこと、自動運転の自動化レベルが運転手に監視義務のないレベルに切り替わることの一部のみとしてもよい。また、覚醒刺激の終了を運転手が要求する音声コマンドを音声認識装置で認識したことを終了トリガとする等してもよい。
前述の実施形態では、トリガ検知部201で開始トリガを検知した場合に覚醒刺激を開始させる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、自車のイグニッション電源がオンになった場合に、覚醒刺激を開始させる構成としてもよい。
前述の実施形態では、運転手の眠気の度合いを、DSM21を用いて検知する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、生体センサ22で計測した計測結果から運転手の眠気の度合いを検知する構成としてもよい。生体センサ22で計測した計測結果からの眠気の度合いの検知は、例えばHCU20で行う構成とすればよい。
前述の実施形態では、覚醒維持システム1が自動車で用いられる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。覚醒維持システム1は種々の移動体で用いることが可能であり、例えば、鉄道車両,原動機付自転車等の自動車以外の車両で用いられる構成としてもよいし、航空機,船舶等の車両以外の移動体で用いる構成としてもよい。また、本開示は、移動体以外の家屋,施設等の室内で用いる構成としてもよい。この場合、この室内における覚醒状態の維持の対象者が請求項の対象者に相当する。また、本開示を、移動体以外の家屋,施設等の室内で用いる構成を採用する場合には、運手席シートの代わりに対象者が着座するシートを用いればよい。
Claims (13)
- 対象者を覚醒させるための覚醒刺激を発生する刺激装置(3)からの、前記対象者の対象部位に対する前記覚醒刺激の制御を行う刺激制御部(202)と、
前記刺激制御部で前記覚醒刺激を休止させる場合に、前記対象部位のその覚醒刺激に対する順応からの回復を促進させる回復促進刺激を行わせる順応回復促進部(205)とを備える覚醒維持装置。 - 前記順応回復促進部は、前記回復促進刺激として、前記覚醒刺激による前記対象者への作用と逆傾向の作用を生じさせると推定される刺激を行わせる請求項1に記載の覚醒維持装置。
- 前記順応回復促進部は、前記刺激制御部で前記覚醒刺激を休止させる場合に、前記対象部位のその覚醒刺激に対する順応からの回復を促進させる、その覚醒刺激とは種類の異なる前記回復促進刺激を行わせる請求項2に記載の覚醒維持装置。
- 前記順応回復促進部は、前記刺激制御部で前記覚醒刺激を休止させる場合に、前記対象部位のその覚醒刺激に対する順応からの回復を促進させる、その覚醒刺激とは対象とする感覚の異なる回復促進刺激を行わせる請求項3に記載の覚醒維持装置。
- 前記順応回復促進部は、前記刺激制御部で前記覚醒刺激を休止させる場合に、前記対象部位のその覚醒刺激に対する順応からの回復を促進させる、その覚醒刺激とは対象部位の異なる回復促進刺激を行わせる請求項3又は4に記載の覚醒維持装置。
- 前記順応回復促進部は、断続的に前記回復促進刺激を行わせる請求項1〜5のいずれか1項に記載の覚醒維持装置。
- 前記刺激制御部は、前記覚醒刺激を発生させる期間と前記覚醒刺激を休止させる期間とを制御するものであり、前記覚醒刺激を発生させる期間が終了して前記覚醒刺激を休止させる期間となった場合に、前記対象部位のその覚醒刺激に対する順応が回復すると推定されるタイミングまで、次の前記覚醒刺激を発生させるタイミングを遅らせる請求項3〜6のいずれか1項に記載の覚醒維持装置。
- 前記回復促進刺激の対象部位は複数であって、
前記順応回復促進部は、前記覚醒刺激を休止させる期間となってから、前記対象部位のその覚醒刺激に対する順応が回復すると推定されるタイミングまで、前記回復促進刺激を行わせる請求項7に記載の覚醒維持装置。 - 前記回復促進刺激の対象部位は複数であって、
前記順応回復促進部は、前記覚醒刺激を休止させる期間において、前記回復促進刺激を行わせる対象部位を変更しながら前記回復促進刺激を行わせる請求項7又は8に記載の覚醒維持装置。 - 前記順応回復促進部は、前記回復促進刺激を行わせる対象部位を変更しながら断続的に前記回復促進刺激を行わせるものであって、前記回復促進刺激を行わせる前記対象部位のその回復促進刺激に対する順応が回復すると推定されるタイミングまでは、他の前記対象部位に前記回復促進刺激を行わせる請求項9に記載の覚醒維持装置。
- 前記刺激制御部で前記覚醒刺激を発生させる期間は固定であって、
前記順応回復促進部は、前記覚醒刺激を休止させる期間となってから、前記対象部位のその覚醒刺激に対する順応が回復すると推定されるタイミングまで、前記回復促進刺激を行わせる対象部位を変更しながら断続的に前記回復促進刺激を行わせる請求項8〜10のいずれか1項に記載の覚醒維持装置。 - 前記順応回復促進部は、前記回復促進刺激を行わせる対象部位を不規則に変更しながら前記回復促進刺激を行わせる請求項9〜11のいずれか1項に記載の覚醒維持装置。
- コンピュータを、
対象者を覚醒させるための覚醒刺激を発生する刺激装置(3)からの、前記対象者の対象部位に対する前記覚醒刺激の制御を行う刺激制御部(202)と、
前記刺激制御部で前記覚醒刺激を休止させる場合に、前記対象部位のその覚醒刺激に対する順応からの回復を促進させる回復促進刺激を行わせる順応回復促進部(205)として機能させるための制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017235337A JP6984374B2 (ja) | 2017-12-07 | 2017-12-07 | 覚醒維持装置及び制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017235337A JP6984374B2 (ja) | 2017-12-07 | 2017-12-07 | 覚醒維持装置及び制御プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019099089A JP2019099089A (ja) | 2019-06-24 |
JP6984374B2 true JP6984374B2 (ja) | 2021-12-17 |
Family
ID=66975618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017235337A Active JP6984374B2 (ja) | 2017-12-07 | 2017-12-07 | 覚醒維持装置及び制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6984374B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024058231A1 (ja) * | 2022-09-14 | 2024-03-21 | テイ・エス テック株式会社 | シートシステム |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007265377A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-10-11 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 運転者状態判定装置及び運転支援装置 |
JP2013012029A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Nissan Motor Co Ltd | 覚醒誘導装置 |
JP6039504B2 (ja) * | 2013-05-23 | 2016-12-07 | 学校法人常翔学園 | 覚醒維持支援装置 |
-
2017
- 2017-12-07 JP JP2017235337A patent/JP6984374B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019099089A (ja) | 2019-06-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7014951B2 (ja) | 乗物用シート | |
US20240083306A1 (en) | Intelligent Seat Systems | |
US7113100B2 (en) | Vehicle tiredness alleviating system | |
JP3843958B2 (ja) | シート温度調節システム | |
JP4954879B2 (ja) | 環境制御装置、環境制御方法、環境制御プログラム及び環境制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP7035810B2 (ja) | 覚醒維持装置 | |
JP5601043B2 (ja) | 覚醒誘導装置 | |
JP2007283932A (ja) | 車両用乗員温熱装置 | |
CN105774703A (zh) | 一种舒适度调节方法及系统 | |
JP6937480B2 (ja) | 覚醒誘導システム | |
JP2010068941A (ja) | 入眠装置および入眠方法 | |
JP2004290499A (ja) | 車両用覚醒装置 | |
JP2013012029A (ja) | 覚醒誘導装置 | |
JP6926840B2 (ja) | 覚醒維持装置及び制御プログラム | |
JP6984374B2 (ja) | 覚醒維持装置及び制御プログラム | |
JP7087286B2 (ja) | 覚醒維持装置 | |
WO2022085364A1 (ja) | 睡眠制御装置 | |
JP5796363B2 (ja) | 運転支援装置および運転支援方法 | |
JP2010099143A (ja) | 生体状態推定システム | |
JP2020045015A (ja) | 覚醒維持装置、覚醒維持方法、及び制御プログラム | |
JP7332952B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP6773075B2 (ja) | 覚醒維持装置 | |
JP4159921B2 (ja) | 温度刺激装置 | |
DE102014203922A1 (de) | Fahrer-Vitalisierungsinterface | |
JP2019010927A (ja) | 覚醒維持装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210831 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211026 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211108 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6984374 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |