JP6982025B2 - 可撓性カテーテル - Google Patents
可撓性カテーテル Download PDFInfo
- Publication number
- JP6982025B2 JP6982025B2 JP2019087566A JP2019087566A JP6982025B2 JP 6982025 B2 JP6982025 B2 JP 6982025B2 JP 2019087566 A JP2019087566 A JP 2019087566A JP 2019087566 A JP2019087566 A JP 2019087566A JP 6982025 B2 JP6982025 B2 JP 6982025B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring member
- flexible catheter
- distal
- diameter
- catheter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Description
本発明は、脈管内カテーテルに関し、特に、たとえば、ステントのデリバリーおよび経皮血管形成術用の、可撓性カテーテル先端部に関する。本発明のカテーテル先端部は、カテーテルが狭窄血管や蛇行性脈管や過去に展開したステントを内蔵する脈管を横切らなければならないような経皮的処置に特に有用な特徴を備えるよう特別に設計されている。
標準的なステントデリバリーシステムにおいて、カテーテルの近位側部分は、比較的剛性が高く可撓性がない材料から製造されることで、カテーテルに適切なプッシュ性能を付与している。対照的に、カテーテルの遠位側部分は、どちらかといえば可撓性を有するように製造され、ステントが蛇行性脈管を通って所望の対象まで適切にデリバリーされることを可能としている。
本発明は、長手方向の可撓性、プッシュ性能、および径方向の剛性をその遠位側端部に備えた脈管内カテーテル先端部を提供する。長手方向の可撓性とは、(たとえば、蛇行性脈管の通過を容易にするための)長手方向軸に沿って曲がる能力を意味する。本発明のカテーテル先端部は、2つの特徴を有する。カテーテル先端部の第1の特徴は、ばね状構造、すなわち、カテーテル先端部に所望の長手方向の可撓性とプッシュ性能とを付与するばね部材を含む。ばね部材は、任意の適切な材料、たとえば、金属やプラスチックから作ることができ、当該技術分野で公知の任意の方法で製造することができる。特に、ばね部材は、外径に遠位側に向かうテーパーをつけた、すなわち、直径が近位側端部から遠位側端部まで減少するものとすることができる。そのようなテーパー形状は、ばね部材の断面を減少させることによってカテーテルのデリバリー性を向上させるものであってもよい。テーパーをつける場合、ばね部材は、さらに、内径(内腔径)について、近位側端部から遠位側端部まで一定としてもよく、あるいは、外径よりも緩やかなテーパー比のテーパーをつけてもよい。カテーテル先端部−遠位側端部−の第2の特徴は、径方向の剛性を備え、遠位側端部が、朝顔形に広がってしまい、たとえば、カテーテルを、脈管を通過させて移動させる際に、斑(プラーク)や過去に植え込まれたステントの支柱部に引っかかってしまったりすることを防ぐために、丸めて、テーパーをつけてあるということである。ばね部材は、カテーテル先端部の第2の「遠位側端部」の特徴としての役割を果たしている。したがって、ばね部材は、カテーテル先端部の最も遠位側の部分に、長手方向の可撓性と、径方向の剛性と、プッシュ性能とを提供する。このように、ひとつのカテーテル先端部においてこれら2つの特徴を併せ持つものとすることで、本発明は、カテーテルのデリバリー性を向上させるための別のやり方では両立しえない構造的機能的なパラメーターを有するデバイスを提供する。
Claims (29)
- 近位側端部から遠位側端部まで長手方向に延びるカテーテル本体と、
前記長手方向に延びる前記カテーテル本体の前記遠位側端部に配置されている可撓性カテーテル先端部と
を備える可撓性カテーテルであって、
前記可撓性カテーテル先端部は、近位側端部および遠位側端部を有し、内腔の内腔径および外径を備えるばね部材を含み、
前記ばね部材は、第1領域には2巻以上の巻線の間にピッチの隙間があり、前記第1領域の遠位側の第2領域には隙間なく巻かれた巻線があるワイヤーコイルであり、
前記ワイヤーコイルは、前記ばね部材の前記近位側端部から前記ばね部材の前記遠位側端部へと徐々に減少する断面直径を有する
ことを特徴とする可撓性カテーテル。 - 前記ワイヤーコイルは、前記ばね部材の前記近位側端部から前記ばね部材の前記遠位側端部へと徐々に減少する円状の断面直径を有するテーパーのついたワイヤーであることを特徴とする請求項1の可撓性カテーテル。
- 前記ワイヤーコイルの外面には、前記ばね部材の前記遠位側端部が非円状の断面直径を有するように遠位側に向かうテーパーがついていることを特徴とする請求項1の可撓性カテーテル。
- 前記ワイヤーコイルの外面の少なくとも一部が研磨されていることを特徴とする請求項3の可撓性カテーテル。
- 前記ワイヤーコイルは、前記ばね部材の前記近位側端部における第1のコイル直径と、前記ばね部材の前記遠位側端部における第2のコイル直径をさらに含んでいることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記第1のコイル直径は0.1mmであり、前記第2のコイル直径は0.05mmであることを特徴とする請求項5の可撓性カテーテル。
- 前記第2のコイル直径は、前記第の1コイル直径より30〜70%小さいことを特徴とする請求項5の可撓性カテーテル。
- 前記内腔径は実質的に一定であり、前記外径は遠位側に向かってテーパーがついていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記内腔径のテーパー比は、前記ばね部材の前記外径よりも緩やかであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項のカテーテル。
- 前記隙間のあいた巻線のある前記第1領域が、約2〜10の巻線を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記ピッチの隙間が、前記ワイヤーコイルの前記断面直径の0.5〜2倍の距離であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記ワイヤーコイルの端部に、接着手段又はレーザー溶接部をさらに有することを特徴とする請求項1の可撓性カテーテル。
- 前記ばね部材を部分的に覆い、部分的に露出させるジャケットをさらに含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記ジャケットは、前記ばね部材の近位側部分を完全に覆うが、遠位側部分は覆わないことを特徴とする請求項13の可撓性カテーテル。
- 前記ジャケットは、前記ばね部材の前記近位側部分を埋め込んでいることを特徴とする請求項13の可撓性カテーテル。
- 前記ジャケットは、前記ばね部材の前記近位側端部の近位側に配置されている中間介在部分を有することを特徴とする請求項13〜15のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記ジャケットは、前記ばね部材の前記近位側端部の近位側を超えて近位側に向かって延びることを特徴とする請求項13〜15のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記ジャケットは、前記ばね部材の長さの30%から70%を覆うことを特徴とする請求項13〜14のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記ジャケットは、前記ばね部材の前記長さの50%から70%を覆うことを特徴とする請求項18の可撓性カテーテル。
- 前記ジャケットは、前記ばね部材の周囲に延びることを特徴とする請求項13〜14のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記可撓性カテーテルは、膨張可能なバルーンを備えるバルーンカテーテルであることを特徴とする請求項13〜14のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記ジャケットは、前記膨張可能なバルーンに直接連結されていることを特徴とする請求項21の可撓性カテーテル。
- 前記ジャケットは、前記膨張可能なバルーンの少なくとも一部まで延びていることを特徴とする請求項21の可撓性カテーテル。
- 前記ジャケットは、可撓性構造によって前記バルーンから切り離されていることを特徴とする請求項21の可撓性カテーテル。
- 前記外径には、前記可撓性カテーテルの前記遠位側端部の最も遠位側の縁部まで第1テーパー比の遠位側に向かうテーパーがついており、前記内腔径には、前記第1テーパー比のテーパーがついていないことを特徴とする請求項1〜24のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記ばね部材の前記遠位側端部は、前記可撓性カテーテル先端部の最も遠位側の端部であることを特徴とする請求項1〜25のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記カテーテル先端部の最も遠位側の縁部に位置する遠位側縁部構造をさらに備え、前記ばね部材には、遠位側に向かって前記遠位側縁部構造の近位側端部に対してテーパーがついていることを特徴とする請求項1〜24のいずれか一項の可撓性カテーテル。
- 前記遠位側縁部構造は、遠位側に向かってテーパーがついていることを特徴とする請求項27の可撓性カテーテル。
- 近位側端部から遠位側端部まで長手方向に延びるカテーテル本体と、
前記長手方向に延びる前記カテーテル本体の前記遠位側端部に配置されている可撓性カテーテル先端部と
を備える可撓性カテーテルであって、
前記可撓性カテーテル先端部は、近位側端部および遠位側端部を有し、内腔の内腔径および外径を備えるばね部材を含み、
前記ばね部材は、第1領域には2巻以上の巻線の間にピッチの隙間があり、前記第1領域の遠位側の第2領域にはピッチの隙間がないワイヤーコイルである
ことを特徴とする可撓性カテーテル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019087566A JP6982025B2 (ja) | 2014-02-03 | 2019-05-07 | 可撓性カテーテル |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016549295A JP6526027B2 (ja) | 2014-02-03 | 2014-02-03 | ばねを組みつけたカテーテル先端部 |
JP2019087566A JP6982025B2 (ja) | 2014-02-03 | 2019-05-07 | 可撓性カテーテル |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016549295A Division JP6526027B2 (ja) | 2014-02-03 | 2014-02-03 | ばねを組みつけたカテーテル先端部 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019162454A JP2019162454A (ja) | 2019-09-26 |
JP6982025B2 true JP6982025B2 (ja) | 2021-12-17 |
Family
ID=68064841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019087566A Active JP6982025B2 (ja) | 2014-02-03 | 2019-05-07 | 可撓性カテーテル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6982025B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5409470A (en) * | 1993-05-07 | 1995-04-25 | C. R. Bard, Inc. | Dilatation catheter and guidewire with threaded tip connection |
EP1409058A2 (en) * | 2000-01-28 | 2004-04-21 | William Cook Europe ApS | Endovascular medical device with plurality of wires |
US8535293B2 (en) * | 2004-04-13 | 2013-09-17 | Gyrus Acmi, Inc. | Atraumatic ureteral access sheath |
JP2006271901A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Nippon Zeon Co Ltd | コイル状造影マーカーとその製造方法、及びカテーテル |
JP5797207B2 (ja) * | 2010-02-09 | 2015-10-21 | メディノール リミテッドMedinol Ltd. | ばねが組み込まれたカテーテル先端およびカテーテル先端を含むカテーテル |
-
2019
- 2019-05-07 JP JP2019087566A patent/JP6982025B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019162454A (ja) | 2019-09-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11458284B2 (en) | Catheter tip assembled with a spring | |
JP6273613B2 (ja) | ばねが組み込まれたカテーテル先端 | |
JP6526027B2 (ja) | ばねを組みつけたカテーテル先端部 | |
US20210008351A1 (en) | Integrated coil vascular devices | |
JP4709472B2 (ja) | 放射性不透過性の先端チップを有するバルーンカテーテル | |
US8360995B2 (en) | Wire guide | |
US20080269641A1 (en) | Method of using a guidewire with stiffened distal section | |
CN108601920B (zh) | 具有加固材料的聚合导管轴 | |
JP2022518108A (ja) | ガイド延長カテーテル | |
JP6982025B2 (ja) | 可撓性カテーテル | |
JP2023100597A (ja) | 早期塞栓インプラント展開を阻止するためのシステム及び方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190508 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200317 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200409 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210112 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210408 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210527 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211026 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6982025 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |